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編集長ニシカワの気まぐれ日記

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先日、ある会社の依頼で、組織風土改革に取り組まれた企業のドキュメンタリー映像を作成させていただきました。
その中のインタビューで、ある女性の幹部の方が自分達の取り組みを振り返って、「物が普通に言えるような関係になったら、みんなが元々持っていた、お客様に喜ばれたいという気持ちが湧き出るようになった」という言い方をされていました。

私はこの言葉が、いちばん組織風土改革の目的を言い表しているような気がして、心に残りました。

元々、どんな人も仕事を通して人に役立ちたい、喜ばれたい、もっとがんばりたいと思っているはずなのに、組織に属していると、いろいろな制約やしがらみ、役割の中でいつの間にか、その気持ちが発揮できなくなって、どんよりとしてしまうのかもしれません。
そこまで(お客様に喜ばれる)行くまでに、疲れちゃっている。そんな感じなんじゃないでしょうか。

仕事の話をする時間があっても、仲間の体温や思いを感じるような話をする時間がなくなって、感情を押し込めてしまう。
評価が気になって、評価されないことに無関心になってしまう。
本当は言いたくないことを、役割だからとしょうがなく言ってしまって、関係がこじれる。
問題に気がついても、自分が発言すると、余計な仕事が増えるから黙っている。
会議で発言すると責任をとらされるから言わない。
会議の為の会議。資料のための資料づくり・・・。

私は大きな企業で働いた経験がないので、人から聞いた話ばかりなのですが、多くの企業がほんとうにどんより、なんとなくですが、楽しくない感じが伝わってきます。
お酒をご一緒すると余計そういう本音が聞こえてきます。

こんな息のできないような場所で、みんな頑張っておられるんだと思うと、本当になんとかしなきゃという気になり、最近またメラメラと燃えてきました。

「もともと、仕事というのは、苦しいもので、苦しさの代償でお金をもらっているんだから、がまんすればいい」という考え方の人がいるのかもしれませんが、そんな前近代的な、チャップリンのモダンタイムスに出てくるような時代の経営を、私たちはいつまで続けていけばいいんでしょうか。
100年前から人類は進歩してないんじゃないか。いつまでも幸せ感を感じられないのは、何かがおかしい。「成功するにはこうすれば良い」と書かれた世の中の経営論のすべてが疑わしい、そんな殺伐とした気持ちにもなりかけました(笑)。


「社員が生き生きと働くことが業績向上につながえる」という理屈を説明できれば、業績を第一に考える社長も納得できるのかと思ったこともあるのですが、それもなかなか証明するのが難しいところがあります。

例えば、会社の中で社員満足度調査を取り、 部門ごとに社員の生き生き度と業績の関係を調べてみたらどうなるか。
意外と社員満足度が低くても業績があがっている部門は多いのではないでしょうか。
指示命令や尻を叩きながら部下を動かす部門のほうが業績は高くなる気がします。しかし、これがずっと続くかというと、そこが問題で、長期的にみれば社員満足度の高い部門のほうが業績があがるのだと思いますが、そんなに長期でものを考える余裕がない企業は、こんな結論を出すに決まっています。

社員が生き生きする会社は単なる理想論。
そうなればいいけどね。
今の業績をあげなきゃならないのに、そんな甘いこと言うなよ。

業績とCS・ESの話は何回も何回も繰り返される話ですね。

でも、私は、そもそもの話、「社員満足度を高めると業績があがる」という発想そのものが、業績の奴隷の名残のような気がしてなりません。社員満足(幸福)の目的のために業績をあげるということが正しいことなのに、この話をする時は、いつもこの業績というのが目的になってしまって気持ち悪い感じが残ります。

私は「そんな会社は出来る訳ない」という思いこみが曲者なんじゃないか、そんなことを
素晴らしい実績を残した人はみんな、「できる」という根拠なき信念を持った人。「できない」という信念を持っては、できるものも出来なくなってしまいます。

「出来る訳ない」ということに、「見てください。ここにやっているところありますよ」と紹介してあげるのが私がこの仕事を始めた原点、DOIT!シリーズの原点です。

見ちゃったら、知っちゃったら、「出来る訳ない」とは言えません(笑)。
「できるぞ、やるぞ」まではいかなくとも、「出来る訳ない」という信念が揺らぐだけでもまずはいいかな、と思っています。

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