TOP > メルマガ購読・解除 > メルマガバックナンバー

メルマガバックナンバー

2025/09/22号
先義後利
BLOCKS MAIL MAGAZINE 1054

 人と組織の“元気”応援レター

  【メルマガDOIT!】

    2025/9/22
                                 
○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。



いつもブロックスメルマガをご愛読いただきありがとうございます。



先週から大阪に新入社員が入社してくれました。今日少し遅れて入社式を行いました。途中、両親からのお手紙を代読したのですが、読みながら号泣・・・。いいご両親に育ててもらって、のびのびとイキイキと成長している彼女を見ていると、親のような気持になりホッコリします。また近くどこかでお会いすることもあるかと思いますので、その時は可愛がってあげてください!



(メルマガ編集長 與田麻由子)



========================================

(1)コラム「いい会社、いい仕事」

========================================

先義後利



 お客様が求めるからといって、何でも無料ですることは無駄ではないか。これは誰もが思うことだと思います。提供したサービスに対してお客様が対価を払ってこそビジネスは成立する。これはきっとビジネスの常識です。しかし、この常識にそったやり方で本当に商売が成立しているのかというと、そうではない気がします。

 例えば、雨の日に荷物を持ったお客様が駐車場に向かわれた。それに気づいた一人のスタッフがお客様に駆け寄り、傘を差しだして車までお送りしてあげた。こんなサービスは普段の商売の中でもよくあります。こうしたスタッフのサービスは、決して利益を生み出していないかもしれません。ビジネスとすれば無駄ともいえます。しかし、こうしたスタッフの気遣いは、きっとお客様の心に残り、「また利用したい」と思ってくださるかもしれません。利益を忘れて、思わず行った行為が、結果として自分の利益としてかえってきたということは、人生の中でもあることだと思います。

 こうした姿勢を表す言葉として、「先義後利」という言葉があります。これは中国の儒学・荀子に登場する言葉で、「利益より、人としての道義、義理を最優先にしていれば、利益は後から勝手についてくる」という意味です。日本では300年前に呉服店として創業した百貨店・大丸の創業時の経営理念としても有名です。

 ただ、最近は何でも結果が求められる時代です。人としての道義や義理などの理想のようなものを優先して、コストはどうなるのか、商売は本当に成り立つのかと思う人も多いかもしれません。ただ、この先義後利を商売の姿勢として実践している企業は全国各地にあり、そして、そうした企業は着実に発展しています。



 名古屋にある「レクサス星が丘」。お客様満足の高い店として有名ですが、創業時から、「お客様への価値づくり」を理念とし、お客様本位の商いを続けてこられました。先日、お店を訪問させていただき、創業時の話を伺ったのですが、このレクサス店でさえ最初の5年間は赤字続きだったそうです。しかし、それでもお客様に価値を提供しようと、困っておられるお客様がいれば、それに応え、不便な思いをされているお客様がいたら、みんなで考え改善する。判断軸は「人としてどうしてあげるとよいか」。利益以上にお客様本位に商いを続けてこられました。当初は赤字が続いていましたが、こうした商いを続けているうちに、少しずつファンが増え、販売も伸び、開業20年目の今年になって管理顧客は平均の3倍、6800件、販売台数もついに全国のトップになったそうです。「我々にとって台数は標ではない」と言っておられましたが、お店の姿勢が少しずつ地域のお客様に伝わり、「あの店はいい店だ」という信頼につながっているのだと思いました。

 世の中には自分のこと以上に相手のことを考え行動する人がいます。そうした人に感謝や信頼が集まって、結果的にその人も利益が渡る。先に人に与える。喜びを優先する。先義後利は、不変の原則なのかもしれません。



(株式会社ブロックス 代表 西川敬一)



========================================

(2)優れた事例に学ぶ映像 「志GOTO人シリーズ」

========================================



社員がいきいきと働き、顧客から信頼され、業績を高める組織の事例を紹介するドキュメンタリー映像「志GOTO人シリーズ」。これまで様々な業界の好事例を取材し、ご紹介しています。



Vol.1 「笑顔がつくる幸せ」~お客様を感動させる試食販売スタッフ~

Vol.2 「挑戦!自分を超えろ」~過去の自分の記録に挑む美容師~

Vol.3 「全員本気のチームづくり」~店全体で顧客を幸せにするコールドストーン~

Vol.4 「仕事を極める」~電話を通して信頼を高めるコールセンタースタッフ~

Vol.5 「役立つ喜び 働く幸せ」~顧客満足を生み出すドコモショップスタッフ~

Vol.6 「チームで極めるおもてなし」~顧客が感動するレクサス店(前編)~

Vol.7 「進化し続けるチームづくり」~顧客が感動するレクサス店(後編)~

Vol.8 「信じる力、諦めない心」~高い目標に挑戦し続けるトヨタの販売スタッフ~

Vol.9 「楽しむ力、切り拓く情熱」~改善と挑戦、いきいき働く工場スタッフ~

新:Vol.10 「バトンでつなぐ最高のサービス」~感動を生み出すJALのおもてなし(前編)~

新:Vol.11 「挑戦!今日よりも明日」~感動を生み出すJALのおもてなし(後編)~



■活用場面、活用方法

例えば、店舗スタッフの教育の場面など、他業界の具体的な事例を見せることで、目指す姿やあるべき姿が伝わり、意識が高まります。具体的な事例を通しての研修で、現場体験が少ない新人や若手社員の教育にも効果的です。



活用についてのご質問などございましたら、お気軽に お問い合わせください。



+─+─+─+─+─+─+─+─+─+─+─+─+─+─+─+

編集長のひとりごと

「昨日家の近くで花火大会がありました。夏の風物詩、しっかり見られて満足です」