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2025/04/30号
利益は影
BLOCKS MAIL MAGAZINE 1033

 人と組織の“元気”応援レター

  【メルマガDOIT!】

    2025/4/28
                                 
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いつもブロックスメルマガをご愛読いただきありがとうございます。

あっという間に4月が終わった感じです。ブロックスの新入社員2人もメキメキと成長してきて頼もしい限りです。2人とも東京勤務なので、大阪在住の私が電話でしかかかわることがないのですが、電話の受け答えもバッチリ。社内のゴミ捨てや気づいたことも率先してやってくれているそう。きっと先輩たちがそんな空気を作ってくれているんだろうと思っています。伝えるべきこと、感じること、やってみること、考えること。沢山の学びのなかで気づきを深めてくれることを願っています。



(メルマガ編集長 與田麻由子)



※ブロックスのゴールデンウイークは、カレンダー通りとなっております。

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(1)コラム「いい会社、いい仕事」

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利益は影



 ビジネスの現場では、つい「利益」を追いかけたくなります。売上、コスト削減、利益率の向上・・。どれも企業経営に欠かせない指標ですが、ただ、忘れてはいけないのは、利益はあくまで「影」にすぎないということ。影は、光と実体があってはじめて生まれます。本当に追いかけるべきは「実体」で、どれだけ追いかけても、影はつかめません。

 では、実体とはどんなことでしょうか。それは、「お客様の喜び」「社会への貢献」「社員の成長」といった、目には見えにくいけれど、確実に価値を生むもの。

 例えば、あるカフェチェーン。一時はファンも増えていたものの業績が悪化。目先の利益を上げるために原料の質を落とし、人員も削減。一時的には利益率が向上したものの、味やサービス提供が悪化して、ファンが激減。数年後には多くのお店を閉店させる結果になる。こんな話は様々なところで聞きます。

 一方で、その逆もあります。ある小さな町の定食屋さん。お店を始めたものの、なかなか売上が上がっていかない。そこで経営者は、お客様の声を一冊のノートにまとめ、日々改善を重ねていったそうです。メニューを少しずつ変えたり、接客の言葉を見直したり、常連さんの好みを覚えたり、派手な広告も、割引キャンペーンもせず、地道にお客様に向き合い続けた結果、10年経っても行列が絶えない人気店になったそうです。

 ある町工場の事例。職人がこだわって作っている丈夫な商品。しかしコストもかかり、なかなか売れ行きが芳しくない。しかし、これがお客様のためだと地道に続けていったことで、いつしか買った人から「この商品は壊れない!」という評判が広がり、海外からも注文が入るようになる。

 何年も何年も、働く人の心の成長に時間を割いてきた建設会社。続けていくと、見えないところでもいい仕事をしようとするスタッフの「良心」が育ち、地域から信頼を集めるようになり、業績が上がり続ける企業に成長。「実体」を大事にされる企業はいろんな業界に存在します。

お客様に心から喜んでいただく商品やサービスを届けること。社会にとって意味のある存在であり続けること。社員一人ひとりがやりがいを持って成長できる環境をつくること。「実体」に磨きをかけていくことは、短期的に見ると非効率的に見えるのかもしれません。しかし、長い目で見れば確実に影も伸びていく。負うべきものは影でないのは確かなようです。

利益を出すために何をするかではなく、価値を生むために何をするか。この視点こそが、ビジネスを長く、強く育てるために欠かせない考え方だと思います。


(株式会社ブロックス 代表 西川敬一)



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(2)DVD教材(最新作)のご案内

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社員がいきいきと働き、顧客から信頼され、業績を高める組織の事例を紹介するドキュメンタリー映像「志GOTO人シリーズ」。その最新刊として、JALグループのひとつ「JALスカイ」を取材した映像を発売いたしました。

JALを利用するお客様の最初の接点となる「空港」。空港スタッフの印象がお客様満足に大きな影響を与えます。空港は毎日、多くの顧客が利用します。様々なニーズをもったお客様に高い満足を提供するには、個々のおもてなしや気配りだけでなく、チームでの連携が不可欠です。一人ひとりがいかに主体的に行動するか、様々な専門職がいかに心をひとつに顧客感動を生み出すか。たくさんのファンを生み出すサービスのリアルな実際を取材しています。

JALには、社員が共通して大切にする「経営理念」があります。その理念に沿って一人ひとりが考え、主体的に行動する。理念が浸透する組織風土もJALの強さです。こうした理念を浸透させる人財育成や組織づくり等、普段、なかなか見ることができない具体的な接遇場面や舞台裏を上下2巻のドキュメンタリーでご紹介しています。



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編集長のひとりごと

「大阪・関西万博盛り上がっていますね。さっそく5月に行ってみようと思っています。」