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2021/09/15号
「でんかのヤマグチ」から学ぶ“高売り”と“アフターフォロー”
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     人と組織の“元気”応援レター

     【メルマガDOIT!】

       2021/9/13



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平素はブロックスのDVD教材やセミナーをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。



9.11。あれから20年も経ちました。長男がお腹にいたので、TVに流れる衝撃な映像に、心が乱れないよう、精神を保つのに必死でした。多くの命が奪われ、後遺症で後から亡くなった方も多くいるこの事件。子供たちは知らない出来事ですが、追悼の映像を見て固まっていました。今はコロナが世界中を脅かしています。早く平和な毎日がきますように。



(メルマガ編集長 與田麻由子)



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(1)コラム 「いい会社、いい仕事」
 
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「でんかのヤマグチ」から学ぶ“高売り”と“アフターフォロー”



 先日、DOIT!シリーズの中でもご紹介した東京・町田市にある「でんかのヤマグチ」の創業者、山口社長に講演をお願いし、若い経営者の皆さんに聞いていただきました。



 創業56年。小さな電器屋を一人で始めた山口社長は、コツコツとお客様を開拓し、売るだけでなく、そのお客様が困っていることがあれば、すぐに飛んでいき対応する。そんな地域密着の経営で経営を伸ばしてこられました。



 しかし、今から25年前、近隣に大型量販店が続々と進出。半径2キロに6つのも競合が迫ってくる事態に直面します。量販店同士が「他の店より1円でも安く」と競い合うと、地域の小さな店は太刀打ちができません。倒産、廃業が頭によぎったそうです。



 悩んだ山口社長が出した結論は、生き残っていくためには量を売ることではなく、少なくてもしっかりと利益が出る商いをすること。つまり、商品を量販の値段に合わせて安く売ることではなく、今よりも高い値段で売ることにしたのです。それが「高売り」。お客様にしっかりとサービスをしていけば、きっと私たちを選んでくれるはず。一生懸命働く社員のためにも、生き残っていかなければ・・・周囲が猛反対する中で、その戦略を貫きました。



 まず、遠くのお客様を台帳から外したそうです。すぐに飛んでいける、近隣のお客様を選びました。そして、5年以上購入のないお客様を台帳から外し、値引きを要請するお客様は量販店を紹介するなど、値段は高くても、でんかのヤマグチのサービスを好んでくださるお客様に絞って商いを展開していったのです。電池が切れたと言われたらすぐに持っていく。テレビの操作がわからないと言われたら、わかるまで何度もご説明に伺う・・・それだけでなく、「旅行に行く間、少しペットの世話をしてくれないか」という頼みまで引き受けることにしました。信頼があるからこそ、そんな依頼も「でんかのヤマグチ」に頼まれるのです。



 こうした、手厚いアフターフォローの商いを続けた結果、量販店との価格差が3万~10万もあるのに、買いに来てくれるお客様が増え続け、以前は「25%~27%」だった粗利率、今では「45%」に改善。借金もゼロになりました。最近、あるお客様から、「あなたのお店は、もっと高く売ってもいいのでは」と言われたそうです。どんなことにも親切に対応をしてくれるヤマグチさんに、そのお客様は惚れ込んでしまっているそうです。そんなお客様がヤマグチを支えてくれているのです。



 25年前、もし、量販店に対抗して「安売り」をしていたら、体力のない小型店はあっという間につぶれていたでしょう。しかし、山口社長は、従業員の幸せを考え決断をしました。売上を上げるために値引きをするというのは、簡単にできること。しかし、簡単にできることが正しいこととは限りません。本当に大切にすべきことを大切にする。それが険しい道、難しい道であったとしても、やると覚悟を決めてやり続ける。すぐに結果を求めたり、すぐに楽な道を選ぼうとしてしまう、私たちに大切なことを教えてくださった講演会でした。



(株式会社ブロックス 代表 西川敬一)



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(2)ブロックス・セミナー 「未来×幸せ経営フォーラム(第3期)

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いろんな人たちと語り合う「人間力の大切さ」



 お客様の感動が生まれるカーディーラーとして取材した「レクサス星が丘」では “お客様も気づいていないことに気づこう”とスタッフ一人ひとりが行動しておられました。

洗車時に、小さな傷を発見すれば、お客様に報告しすぐに対処する。レクサスの横に置いてあるセカンドカーが汚れていたから掃除をしてあげる。そんな気配りにお客様が感動し、ファンがどんどんと増えています。

 しかし、考えてみれば、小さな傷も、心を込めてみないと見つかるものではありません。お客様の気持ちになって考えること、心に寄り添うことが出来るからこそお客様の感動が生まれます。



 人の気持ちに寄り添うことや、こうすればもっとお客様が喜んでくれるだろうと創造性を働かせて対応すること、ルールにないことに、勇気をもって挑戦することなど、これがまさに人間力。ロボットやAIにはできません。多くの職業がAIやロボットに置き換わると言われていますが、どんな時代になったとしても、最後に差を生むのは「人間の力」ではないでしょうか。


 
 コロナ後をどう生きるか、変化の激しいこれからの時代の経営を考えるオンラインセミナー「未来×幸せ経営フォーラム」の第3期(予約開始)では、「人間力」をテーマに、これからの時代の経営のあり方を考えていくことにしました。

 今回も、4回に渡って様々な先駆者の皆さまをお招きしています。経営者の人間力、社員の人間力をどう高めるか、人間力が高まる組織をどう実現するか・・・など、働く人の心がキラキラ輝く会社のあり方を深めていきます。

 ぜひ、この機会に人間力の経営の重要性に触れてみてください。



「未来×幸せ経営フォーラム」(第3期)お申込みはコチラ ↓

 https://www.doit-fun.jp/blocksseminar/20211202_20220414



ご参加、お待ちしております!





編集長のひとりごと

「毎日過ごしやすい気候になりましたね。そろそろウォーキングを再開したいと思います。」