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2004/05/10号
DOIT!「ヴィレッジヴァンガード」鮮烈語録

┏━ VIDEO DOIT! E-MAIL MAGAZINE ━━━━━━━━━━━━━064号


  繁盛店事例研究マガジン 【メルマガDOIT!」】 ~MERUMAGA DOIT!~


┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(2004/5/10号)━━━┛




5月に入りまして、ゴールデンウイーク明けのDOIT!メルマガです。皆様は

ゴールデンウイークはいかがでしたでしょうか?私は実家の岐阜へ帰省

してきました。東京で生活しているとすっかり忘れてしまうことですが、ちょ

うどこの時期は田植えの真っ最中で、車窓からは田植えが終わり一面緑

の田んぼが水面を光らせてとても綺麗でした。我が家の田植えは私が東

京へ戻る日にやることになっていて手伝いはできませんでしたが、また秋

には新米が届くと思うので楽しみです。もう何年も田植えや稲刈りの手伝

いなどしていませんが、お米作りの大変さを知っておくと、日頃食べるお米

の大切さも感じれるようになるので、そのことを忘れないよう今年の秋は

手伝いに帰ろうかと思っています。(編集部T.K)


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◇今号のメニュー

 ・鮮烈語録!株式会社ヴィレッジヴァンガード(書店) 

         代表取締役社長 菊池 敬一さんインタビュー

                          (DOIT!10号より)

 ・DOIT!最新78号のご案内


 ・DOIT!編集部より

 

■鮮烈語録!∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

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「ヴィレッジヴァンガード」(書店) 

代表取締役社長 菊池敬一さん インタビュー(DOIT!10号より抜粋)

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▲複合化も基本的にはビデオやったりとかゲームをやったりとかではなく

雑貨を扱おうと。雑貨も本と関連させてストーリーがあるような陳列棚を作

っていけば、絶対お客はつくと言う確信がありました、最初の頃から。


▲ヴィレッジヴァンガード偏差値を上げなさいと必ず言う、普通の偏差値

はいらないから。ヴィレッジヴァンガード偏差値とは何かと言うと、まず「好

き」、お店の空間が好きということでないと偏差値は上がらないよと言って

るんですよ。それと合わせ技。この本の隣に何を持って来て置くのかとい

うことを常に考えてくれと。そう考えるとどういうPOP(商品案内)を書いた

ら良いかと。普通の、当たり前のPOPを書くのではなく、ちょっと洒落の利

いたものとか多少破綻があっても良いから普通とは違ったPOPを書きなさ

いと言ってます。そういうことで腕を磨いていけるということですね。だから

よく「文化系の技術」言うんですけどね。やっぱり小売業というのは文化系

の技術がないと絶対ダメだよということをよくスタッフに言うんですけどね。


▲POPの書き方は「汚く書け!!きれいに書くな。」それから「否定的なことは

書くな」と。例えば立ち読みしてはいけませんとかは書くなと。それと笑いが

とれて核心をついたPOPにしなさいと。あと短ければ短いほど良いと。だら

だら書くなと。


▲最後の一個まで売れと言ってますのでね。そこから悩むことから。要する

に売れなかったから。本は本当にそうなんですよ。100冊入れて1冊しか売

れなくても99冊返品してお金が戻るという世界何ですよね、無責任なんです

よね、はっきり言って。やっぱりあれじゃあ小売じゃないよね、はっきり言っ

て。腕が磨けないですよね。グッツは買い切りだから100個入れて1個しか

売れなかったら、僕は怒らないけど、傷つくでしょ店長は、今度どうしようと。

やっぱりそういう試行錯誤が小売の腕を磨くことになるのでね(それが大切)。


▲基本的に大きい店はつまらないですよね、どんな店でも。もう全然つまん

ない。店はやっぱり小さくなればなるほど楽しいんですよね。大手の本屋は

つまんないとウチのスタッフには言うんですけど。本当に売るだけの。大手は

ほとんど仕入れの能力は必要ないですから、出版社も問屋もどんどん送って

本を送ってくれるんでね。


▲僕が実際に直接仕事を教えたのは4人しかいませんから、4人の社員幹部

の社員。その4人が第3世代に教えて、第3世代が第4世代、第4世代が今ア

ルバイトに教えている。そういう連鎖。僕の仕事はそういう世代の連鎖を切れ

ないようにするだけなんですよ。それだけで非常に楽になる。基本的には哲学

とか思想を僕は語り続ければいいんで。伝承芸で僕もそれほど口で伝えて教

えた訳ではないんですが、要するに背中を見ながらですよね。だから店長もア

ルバイトも君の部下も君の背中を見ているから気をつけろよという事ですよね。


▲ウチのファンで、ヘビーユーザーになってちょっとアルバイトやりたいんです

けど来て、バイトになって社員。そうなっているから社員になった状態で3年く

らいのキャリアがあるんですよ、実は。で、それは店舗が増えればそういう人

がどんどん増えていくわけですよ。その連鎖でウチはもってるんですよ。だから

本当に人力なんですよ。人力が一番競争力があって、他の大手書店が絶対に

真似できないものですよね。


▲やっぱり社員が生き生きとバイトに至るまで楽しくやっている彼らの姿を見る

のは、非常に経営者として楽しいですよ、それだけですよね。あんまり年収を

これ以上欲しいというような欲は全く無いですよね。2万円のセーターは着たく

無いですよね、2千円のセーターでいいですよね。2千万の車に乗る気は全く

無いですし。それだったら社員に還元して、みんなで楽しくやりたいという気持ち

が多い。社員の楽しく働く姿を見るほうが楽しいですね。


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(DOIT!10号ナレーションより)

社長の菊池さんが倉庫を改造して始めたちょっと変わった本屋さん。しかし

そのユニークさはひとつの個性として若い人たちのハートをしっかりと掴んだ

のです。


●「ヴィレッジヴァンガード」ホームページ

  http://www.vvvnet.com/


●DOIT!10号「ヴィレッジヴァンガード」のご注文は・・・


 DOIT!ホームページから!

  http://www.blocks-net.co.jp/link_ed/010.html


■DOIT!最新号のご案内 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


DOIT!Vol78「沖縄教育出版」(最新号)


I am OK! You are OK! we are OK!

~人が輝く人間尊重の経営 ~

  

「沖縄教育出版」(健康食品通信販売 他)


=優しさと元気を届ける通販会社=

自然健康食品「ウコン」の通販で毎年120%近い成長を続ける元気企業、

沖縄教育出版。書籍販売をしていた同社が健康食品に移行したのは社

長の川畑さんがガンとの闘いで健康の大切さを肌身で感じたことから。

自分の天職とは何か、何のための企業なのかと問い直し、儲けることよ

りもお役に立つこと、働く人たちがお互いに尊重し高め合いながら仕事

をする「人間尊重の経営」を志す。仕事に使命感を持ち、人に優しく思い

やりのある社員。それが沖縄教育出版の競争力だ。同社の通販は、「ア

フター」と呼ばれるパートさんが主役。売ったら終わりではなく、手紙や電

話で定期的にフォロー。生涯のお付き合いを前提とした温かい心に満ち

た電話応対の中で追加注文やご紹介が生まれている。マニュアルを越

えた人間性こそが顧客満足、成長の原点だ。生き生き社員が育つユニー

ク朝礼や全員参加の委員会活動、障害者が活躍する職場づくりなど人

間力を生み出す仕組みを探る!


【DOIT!がこの企業に注目する理由!】

●まるで親戚や旧友の人間関係!生涯の顧客が増える感動の通販!

●一人800件の顧客を定期フォロー!「売った後」を徹底するコールセンター!

●「会社が楽しい!」「面白い!」「働くこと」の楽しさ生む社風づくり!

●パートさんも経営参画!責任感と主体性を育む「委員会活動」!

●毎朝7時の掃除、1時間近くの朝礼!厳しく優しい愛情マネジメント!


◇ 沖縄教育出版ホームページ

  http://www.pppp.co.jp/


■DOIT!編集部より∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


●イケイケ組織とイキイキ組織

先日、DOIT! 78号でご紹介した沖縄教育出版の川畑社長が大阪に来ら

れるということで、嬉しくなって会いに行きました。取材後お会いするのは

初めてだったので、ビデオの感想を伺ったり当社に寄せられた78号に関

する評判をお話しておりましたが、お話をしているうちに、改めて川畑社

長の志の高さ、そして前向きな発想に感銘しました。


ビデオにも出てきますが、沖縄教育出版さんの社内にはいろんなところ

に「標語」が貼ってあります。社長が勉強してきたことや思っていることを

見えるところに張って、みんなで共有しようという目的だそうですが、短い

文章の中にハッと気付くことが多くたいへん良い刺激を受けました。教え

て頂いた中で私が特に勉強になったのは、『組織発達の五段階』いうもの

で、三角形があって、底辺から「ダラダラ」次の段階が「ブツブツ」、「ニコ

ニコ」、「イケイケ・イライラ」、そして最後の頂点が「イキイキ」と書いてあ

ります。イケイケの会社は確かに業績がいいのですが、そこにはイライラ

もあります。ノルマに働く人がストレスを感じたり、ノイローゼになったり、

無理が生じています。最後の「イキイキ」は社員が自発的に動く組織で、

そこが最終到達地点だという図が掲げてありました。目指すべきところ

は「イキイキ」組織。DOIT! でご紹介したい企業もイケイケでなくイキイキ

組織です。業績が良くてもなんとなく社員が窮屈そうな会社はなんとなく

おかしいなと思っていたのですが、イケイケとイキイキで整理できたよう

な気がします。


その他にも、沖縄教育出版さんの「標語」は勉強になることばかり。『サー

ビスの極意とは行き過ぎず行き届いたサービス』とか『リーダーは「何か困

ったことはないか?」常に問いかける』とか、目に見えるところにいろんなキ

ーワードがポスターにして貼ってありました。『幸いにもこの会社には課題が

ある』というもの川畑社長のモットー。どんなことも前向きに挑戦していくこと、

努力していくことを喜びとして、みんなで成長していこうとされています。そし

て『自分を責めず、相手を責めず、問題を攻めよ』と、あくまでも人間を尊重

する川畑さん。人に優しく、そして厳しく、本当に魅力的な社長です。大阪の

夜は本当に楽しいひと時でした。




●ディズニーランドでの出来事


先日、ある方からディズニーランドの素晴らしい話を伺いました。有名な話

で皆さんご存知かもしれませんが、概略は以下のようなお話でした。


東京ディズニーランドにある若い夫婦が来て、レストランでお子様ランチを

注文しました。お子様ランチは9歳以下とメニューに書いてあり、子供のい

ないカップルにはお断りするとなっている種類のものです。しかしアルバイ

トの青年はマニュアルから一歩踏み出し「失礼ですがお子様ランチはどな

たが召しあがるのですか」と聞いたそうです。そうすると奥さんは「死んだ子

供のために注文したくて」と言われ、青年は絶句します。奥さんの話は「私

たちは子供が生まれず子供を待ち望んでいた。待望の娘が生まれたが、

体が弱く1歳の誕生日を待たずに神様のもとへ行ってしまった。それ以来

ずっと泣いて過していたが、子供の一周忌にいつか子供を連れて来ようと

話していたディズニーランドに来たのだが、ここにお子様ランチがあると書

いてあったので思い出に・・・」ということでした。そして青年は、そのご注文

を受け、二人掛けのテーブルから四人掛けのテーブルに移動してもらい、

子供用のイスを用意して、「子供さんはこちらに」とまるで生きているかの

ようにお二人を案内したそうです。そして「ご家族でごゆっくりおくつろぎくだ

さい」と言って青年は立ち去ったのですが、若い夫婦は本当に感動して、

帰ってからこんな手紙を書いたそうです。「お子様ランチを食べながら涙が

止まりませんでした。・・・こんな体験をさせていただくとは夢にも思いませ

んでした。これからは涙を拭いて生きてゆきます。また行きます。今度は

この子の弟か妹を連れて」


この話を教えていただいた時、私もつい目頭が熱くなってしまいました。も

う何も言えません。皆さんも、こんな素晴らしい話をご存知でしたら、ぜひ

教えてください。(DOIT!編集部 西川)




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