2025/06/03号
体験に勝る気づきはない
BLOCKS MAIL MAGAZINE 1038
人と組織の“元気”応援レター
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2025/6/3
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いつもブロックスメルマガをご愛読いただきありがとうございます。
先週、研修で島根県出雲市に行ってきました。何度目かの訪問なのですが、毎回思うのは、空気が違うということ。知り合いの方から「神在月(かみありづき)がおススメです。」と連絡いただきました。神在月とは、旧暦の10月(神無月)を指す言葉で、出雲地方(島根県)で使われる言葉だそうです。神々が全国から出雲に集まるとされることから、そのように呼ばれています。とてもいい時間でした。
(メルマガ編集長 與田麻由子)
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(1)コラム「いい会社、いい仕事」
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体験に勝る気づきはない
過去を見て考えるのではなく、未来のありたい姿から今を考えていくことが大事だと言われていますが、確かに自分たちの目標やありたい姿を明確になると、現状の課題も見え、やるべきことが見えてきます。組織のありたい姿、サービスのありたい姿。抽象的でぼんやりしていたものが明確になれば、全員で目指していけます。
自分たちより優れた組織や相手を見つけ、そこを基準にして近づけるために見学に行くことがベンチマークですが、実際に体験すると気づきが生まれます。例えば、リッツカールトン・ホテルのように、お客様を感動させるおもてなしに近づきたいと思ったら、実際にホテルに宿泊し体験をしてみる。社員が自律的に働く組織が目標ならば、そうした組織を訪問し体験する。本でも会社の業績や規模、事業内容などはわかりますが、社風やおもてなしのレベルなどは、実際に行って、自分自身で感じてみないとわかりません。
以前、自社の経営に悩んでおられた経営者が、社員がいきいきと働く組織の見学会に参加し、自分の目の前で、いきいきと自律的に働く社員のレベルに感動し、そこから、その会社が目標になり、そして経営の方向を変え、業績を回復させた方がおられましたが、比較するものや目標が定まってくると、行動がはっきりしていきます。
顧客に対する「接客」に関しても同じかもしません。一流に触れてみると自分たちとの差がわかります。私は、以前、おもてなしレベルが高いある有名な高級ホテルを知り、その接客を体験したいと、家族で食事にいったことがあります。しかし、妻も子供も高級店の雰囲気になじめず、礼儀正しいスタッフに少し緊張していました。すると、そんな私たちの雰囲気を感じたスタッフが、何かを察したのか、それ以降のサービスから、その人はもちろん、他のすべてのスタッフが一緒になって、私たちを楽しませようと、方言を交えたフレンドリーな言葉で接客をしてくれるようになりました。お客様本位で、かつ臨機応変な対応。これが一流の接客なのかと感動したことがあります。自分自身で顧客のニーズを察し、自分自身で解決策を考える。上司に伺いを立てずに。顧客にとっても社員にとっても気持ちがいい。これが接客の理想だと感動し、それ以来、これが自分の目標、基準になりました。
自分たちの日常の中だけにいると、それが普通になっていきます。しかし、一歩出て一流のサービス、一流の組織など、目指したいものに触れると、自分自身の視座や目標が高くなっていきます。体験しないとわからないことは意外と多いと思います。「ありたい姿」を明確にするためにも、またそれを全員で共有するためにも、やはり、自社の外側を体験していくことは重要なのかもしれません。
(株式会社ブロックス 代表 西川敬一)
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(2)優れた事例に学ぶ映像 「志GOTO人シリーズ」
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社員がいきいきと働き、顧客から信頼され、業績を高める組織の事例を紹介するドキュメンタリー映像「志GOTO人シリーズ」。これまで様々な業界の好事例を取材し、ご紹介しています。
Vol.1 「笑顔がつくる幸せ」~お客様を感動させる試食販売スタッフ~
Vol.2 「挑戦!自分を超えろ」~過去の自分の記録に挑む美容師~
Vol.3 「全員本気のチームづくり」~店全体で顧客を幸せにするコールドストーン~
Vol.4 「仕事を極める」~電話を通して信頼を高めるコールセンタースタッフ~
Vol.5 「役立つ喜び 働く幸せ」~顧客満足を生み出すドコモショップスタッフ~
Vol.6 「チームで極めるおもてなし」~顧客が感動するレクサス店(前編)~
Vol.7 「進化し続けるチームづくり」~顧客が感動するレクサス店(後編)~
Vol.8 「信じる力、諦めない心」~高い目標に挑戦し続けるトヨタの販売スタッフ~
Vol.9 「楽しむ力、切り拓く情熱」~改善と挑戦、いきいき働く工場スタッフ~
新:Vol.10 「バトンでつなぐ最高のサービス」~感動を生み出すJALのおもてなし(前編)~
新:Vol.11 「挑戦!今日よりも明日」~感動を生み出すJALのおもてなし(後編)~
■活用場面、活用方法
例えば、店舗スタッフの教育の場面など、他業界の具体的な事例を見せることで、目指す姿やあるべき姿が伝わり、意識が高まります。具体的な事例を通しての研修で、現場体験が少ない新人や若手社員の教育にも効果的です。
■各教材の詳細情報はこちら↓
https://www.doit-fun.jp/shopping/products/list.php?category_id=7#pickup-items
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編集長のひとりごと
「島根で「出雲富士」という日本酒をいただきました。とっても美味しかったです。」