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2021 年 08 月 24 日 15:12

かかわる人を幸せにするお掃除会社

 DOIT!シリーズでもご紹介した、高知のお掃除会社「四国管財」の新しい本が発売されました。そのタイトルが「かかわる人を幸せにするお掃除会社~本気のクレーム対応と魔法のホウ・レン・ソウ~」(著:中澤清一/発行:きんざい)です。 社員をとことん大切にする中澤社長の思いと、長年に渡って磨き上げてこられたクレーム対応や報連相の仕組み、また現場のスタッフさんへの細やかな対応の仕組みなどが細かく紹介されています。

 中澤さんが「いい会社づくり」に取り組むようになったのは、昔、あるショックな出来事があったからです。父親が亡くなり、二代目として会社を良くしていこうと意気揚々入社したのですが、当時の会社の雰囲気は悪く、誰も誇りをもって働いていませんでした。当時、世間では清掃業は低く見られていて、働き手が集まらない業界でした。会社の雰囲気はそんな背景があったからかもしれません。
 それに追い打ちをかけたのが、中澤さんが社員さんの結婚式に招待された時のこと。仲人さんが社員の勤務先を紹介する時に四国管財の名前が呼ばれなかったのです。清掃会社で働いていることを隠されていたのです。

 「そんなにうちの会社で働くのは恥かしいことなのか?」。そこから中澤さんの闘争心が湧いてきました。「みんなが誇りを持てる、家族に自慢できるいい会社にする!」という夢に向かって進み始められたのです。

 いろんな仕組みを導入してこられましたが、特に大切にしてきたのは「クレーム対応」と「ホウ・レン・ソウ」に対する取り組みです。どんな小さなクレームにも素早く対応する。そこに顧客の感動が生まれます。しかし、それだけでなく、「クレームになる前から対応しよう」と、現場の清掃スタッフに「少しでも気になったことを報告できる仕組み」を作ります。その為には、本社にみんなが安心して言える本部と現場の信頼感だと、「すべての責任は本社にあること」を伝え、スタッフの悩みに24時間対応できる電話窓口を用意し、仕事以外のことにも相談に乗るなど、時間をかけて、スタッフが安心して相談できる社風を築きあげてこられたのです。
 そして、そのベースにあるのが「報告・連絡・相談」の仕組みです。そのポイントは「報告をしろ!」と叱るのではなく、「ホウ・レン・ソウ」と褒められる。そしてその情報がどうなったか、必ずフィードバックする。それが社員を安心させるのです。中澤さんは、ホウ・レン・ソウは愛だと考えておられます。

 この本を読み、いい会社にしていくためには、「安心して働ける環境」を作っていくことが大きなポイントであるということに気づきます。上司に意見が言いにくい、悩みを相談しにくい、仲間同士がいがみ合っている・・・そんな職場では人の心がすさみますし、やる気が出る訳がありません。良い人間関係、困ったことがあったら何でも相談できる空気感、自分の意見や希望を聞いてくれる上司や仲間。家族のことまで心配してくるトップ。そんな環境であれば誰もが安心して仕事に集中できるでしょう。今、「職場の心理的安全性」という言葉が注目されていますが、四国管財さんは正にその見本。中小の経営者の方、あるいは人事・労務系のお仕事をされている方におススメです。

本の内容・申し込みはこちらへ
http://urx.red/IeWG

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2009 年 10 月 16 日 13:22

天野さん

パソナキャリアの渡辺社長のご紹介で、「君を幸せにする会社」や「宇宙とつながる働き方」などの著者で会計士の天野敦之さんとお会いしました。

前作「君を幸せにする会社」は、ストーリー仕立ての読みやすい本(経営者であるクマ太郎が初めのうちは目先の利益を追いかけてどん底に落ちていくもののビジネスにおいて大切な真理に気づくことで経営を立て直し、自分も社員もお客様も幸せになっていくという物語)です。

で、その内容に感動していたのですが、その後の「宇宙・・・」はまだ読んでいなかったので、お会いするまでに急いで読みました。

自分が普段考えていることとオーバーラップすることが多く、新しい発見というよりは何か同志に出会った(失礼ですね)というような喜びで、一気に読んでしまいました。

実際にお目にかかると、まさにイメージ通り。おだやかで物静かな方でした。
コンサルティング会社や大手の証券会社で非常にシビアな体験をされた後に辿り着かれたのが「人を幸せにする会社」への想い。

ブロックスのセミナータイトルは偶然にも「人が幸せになる経営」でしたが、同じ想いの方はたくさんnおられるんだと、うれしくなりました。

「宇宙・・・」という言葉に何かスピリチュアルなイメージをお持ちになられる方もおられるかもしれませんが、そんなに遠い世界のような話は一切出てきませんので、安心して読んでみてください。(宣伝もしないのにアマゾンで一位なんだとか。世の中の潮目が変わってきたんでしょうか?)

どちらの本も面白いですよ。

「君を幸せにする会社」

「宇宙とつながる働き方」



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2009 年 06 月 18 日 15:37

ファシリテーション~実践から学ぶスキルとこころ~

ファシリテーションを勉強していると、その奥深さや可能性に気がつきます。
DOIT!や仕事の原点シリーズの使い方にも、このファシリテーションという技法は有効だと感じています。

そんな時、昔から親しくさせていただいている私が尊敬する女性、小川さんから一冊の本を紹介してくださいました。

その名も「ファシリテーション~実践から学ぶスキルとこころ~」。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4000246488

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この本は小川さんが関わっておられるビーネイチャースクールというところの講師陣が、この時代にファシリテーションという技術で何か役に立ちたいと、自分達の体験やスキルをまとめられたもの。

読んでいくとすぐわかるのですが、これは「実践されている人」が書いた本です。だから、文章のひとつひとつが実践的。これほど身になるファシリテーションの本ははじめてです。

内容は全部役に立つことばかりなのですが、私が特に共感したことは、「ファシリテーションのこころ」という章の中にあった「ファシリテーターの根っ子」の話です。
ファシリテーターは、役割上、中立的な立場でなければならないのですが、人間である以上、人としての姿勢は、どうしても現れてしまう。人としての存在感は消せないと、常々思っていました。

この本でもそれを「メタスキル」のひとつとして、「ファシリテーターの人や場に対する基本的な姿勢や態度が実は参加者に大きな影響を与えている」と書いてあります。「何を言うか」「何をやるか」(doing)も大事だが、「どう在るか」(being)が問われている、という説明が書かれていましたが、確かにそうなんでしょうね。

どんな情熱を持っているのか、どんな夢を持っているのか。どんな人間でありたいと願っているのか。人を尊重しているのか。

ファシリテーターの存在感で、場の空気感も変わるとすれば、この仕事をしていくことは「自分の成長」につながる、とても重要なことかもしれません。

どの会社にも、会議や打合せは必ずありますが、このファシリテーションはそういうところでも役に立ちます。
興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

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2009 年 03 月 14 日 11:15

経営者の信念と覚悟

伊那食品工業の塚越会長の本をもう一度読みました。

この本は「経営とは本来こうあるべきではないか」と、創業以来ずっと追求されてこられた塚越会長の深い深い探求の歴史が凝縮されている本です。
と簡単に紹介できないぐらい、ひとつひとつの言葉の重みがあって、あっという間にアンダーラインと付箋だらけになってしまいました。

経営者の信念。
自らの信念をぶれずに貫くということは本当に大変なこと。環境が変わったり行き詰まってくると、どんな人だってグラグラしてしまいます。
しかし、どんなに好況な状況でも、不況な状況でも、ずっと「あるべき姿」を見つめながらぐらつかない信念を貫き通されてきた塚越さん。
その覚悟は計り知れないものだったと思います。

いくらアンダーラインや付箋を付けても、知識として得ただけじゃ何も変わりません。
自分自身の覚悟をどう決めるか。
読めば読むほど、自分に突きつけられることが見えてきて倒れそうになります。




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2009 年 03 月 09 日 17:25

塚越会長の新刊 「リストラなしの『年輪経営』」

今日は、皆さんに絶対に読んでいただきたい本をご紹介します!

DOIT!でもお馴染みの伊那食品工業の塚越会長の新しい本です。

「リストラなしの年輪経営」~いい会社は「遠きをはかり」ゆっくり成長~
伊那食品工業 代表取締役会長 塚越寛著/光文社/定価1400円+税

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塚越さんが書かれたものには、「いい会社をつくりましょう」という、もともと社員の人に向けた本として書かれた書籍がありますが、今回の「リストラなしの年輪経営」という本は、「経営の本来あるべき姿とはこういうことではないか?」という想いから、一般の人に向けて書かれた内容です。

「はじめに」のところの文章に、塚越会長のこの本への想いが書かれています。

アメリカの金融危機から端を発した今回の不況のことを紹介されたのち・・・

「・・・私は『数字をもてあそんで生きているような人たち』を決して認めませんが、それにしても今は『本来あるべき姿』を見失った経営者、会社が多すぎると思います。
経営にとって『本来あるべき姿』とは、『社員を幸せにするような会社をつくり、それを通じて社会に貢献する』ことです。売上げも利益も、それを実現するための手段に過ぎません。」

「・・・売上げ至上主義や利益至上主義の隘路でいま苦しんでいる中小企業の方たちの力になれないだろうか。私はそう願って、この本を著しました。不景気だからこそ、企業の『本来あるべき姿』に立ち返ることが事業に活路を拓き、会社を永続させることにつながると、私は確信しています。」

創業から一貫して、企業の「あるべき姿」を追求されてきた塚越会長の信念が、この本に充満しています。

私は、この本こそ、英訳して全世界で発売すべきだと思いました。この混乱した世の中に一石を投じる本ではないでしょうか?

皆さんもぜひ、読んでみてください。


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2008 年 12 月 30 日 19:43

「月曜日の朝からやる気になる働き方」

皆さん年末はいかがお過ごしでしょうか?
私は今年世話になった皆さんに電話でご挨拶をしたり、自宅の大掃除や年賀状づくりでバタバタしていました。

さて、もう冬休みという方も、今日から冬休みという方に、お休みの間にぜひ読んでいただきたい本のご紹介です。

「月曜日の朝からやる気になる働き方」 大久保寛司著/かんき出版/1400円+税

大久保寛司さんの新刊です。実践学習会でご一緒に訪問したDOIT!の取材企業(伊那食品、バグジー、沖縄教育出版、川越胃腸病院、リッツなど)のお話を通して、私達が目指したい働き方や職場のあり方をご紹介されているこの本。大久保さんらしいわかりやすい言葉、しかしとても奧の深い言葉で胸に響いてきます。

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第1章 「幸せになる働き方」~求める側から与える側へ~
第2章 「判断の軸を相手側に」~コミュニケーション力の基本~
第3章 「温かい雰囲気を生み出す」~全員が主役になる~
第4章 「自分が変わると周りが変わる」~気づきを求める勇気~

1章の中にそれぞれ独立した話が約20、掲載されています。だからとても読みやすく、社内の勉強会などにも使いやすい設計の本です。

DOIT!の企業の素晴らしい話がふんだんに掲載されているので、「日本を元気にするセミナー」に参加された方や、普段からDOIT!をご覧になっている皆さんは、より親しみがわいてくるのではないでしょうか。

しかし、この本は言葉は優しくても内容は深く厳しいものだと思います。つい他人に指を向けてしまう自分、相手を責めてしまう自分に気づき、ページが進まなくなる時があります。
マネジメントの立場にいる人に特にお薦めです。
この冬休み、ぜひ読んでみてください。



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2008 年 12 月 03 日 18:58

いい本がいっぱい。

最近、いろいろな方から良い本を頂いたり、ご紹介していただき、良い本に囲まれた幸せな生活を送っています。


●『心眼力』 ~柔らかく燃えて生きる 30の知恵~ 著者:野口 嘉則さん サンマーク出版 定価 1600円+税

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ご存じの方も多いと思いますが、鏡の法則で有名な野口嘉則さん。4冊目の本は「心眼力」というタイトルです。テーマは自分の意識をどこにフォーカスすれば、幸せな人生を実現できるか。つまり「心の目で何を見るか」に的確なアドバイスを与えてくれる本です。
野口さんとは以前パーティでお会いしましたが、偉そうにされない謙虚なお人柄、大好きになりました。対人関係に悩みのある方は、きっといろんな気づきがあると思います。


●『関心力』~「お客様目線」から学んだ成功法則~ 著者:井上富紀子さん ビジネス社 定価 1000円+税

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井上さんは、DOIT!をご活用いただいたり、実践学習会に参加いただいたラブリークィーンの井上社長の奧様。ある日、「世界中のリッツカールトンに宿泊してみよう」と思い立ち、実行に移した富紀子さんの人生は大きく変わりました。リッツカールトンのおもてなしの心に触れ、お客様の立場からいろいろな事を発見されます。この本はそんな視点で書かれているサービスの本です。
コラムの中に、川越胃腸病院のことが出ています。実践学習会で感動されたご主人が病院嫌いの富紀子さんに、人間ドックをすすめられた経緯、その後の感動などが書かれていて、その時私もお会いしたので、とても身近に感じました。この本もお薦めです。


●『自分が源泉』~ビジネスリーダーの生き方が変わる~ 著者:鈴木博さん 創元社 定価 1470円

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鈴木さんとお会いしたのは何年前だったでしょうか。DOIT!をご購入いただいたことがご縁で合いにいきました。以来、DOIT!を応援してくださっている、とてもご縁の深い方です。そんな鈴木さんはこれまでたくさんの若いビジネスリーダーの指導をされてきました。その基本的な考えが「自分が源泉」。ビジネスのあらゆる課題の原因は自分が作り出しているという視点を、わかりやすく紹介してくださっています。
自分がすべての原因と考えることは一見辛いことのように見えますが、幸せへの一番の近道なのだと思います。





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2008 年 10 月 14 日 22:51

『幸せな売場のつくり方』

以前から薦められていたのに、なかなか読めなかった本を、今日の新幹線の中で一気に読みました。書名は『幸せな売場のつくり方』(商業界/兼重日奈子著)。

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小説仕立てのこの本は、頑張っても売上は上がらない、スタッフもやる気がない、仕事は忙しい、という悪循環に悩む、あるアパレルショップの店長のもとに、謎の販売指導のセンセイが現れ、気づき、自立していくというストーリー。

自ら販売員や店長として活躍し、その経験を生かしてお店の指導にあたっている著者の豊富な体験を元に、ひとつの物語にされているのですが、販売の苦労や楽しさ、仕事そのものの意義や使命というものが、とても伝わってくる本です。

著者の兼子さんの使命は「日々店頭でがんばっているひとをねぎらうこと」だとか。
頑張っている人に、頑張っているねとねぎらうことから、良いチームワークが生まれると彼女は言います。あたりまえのことに感謝すること。幸せな職場は、やはり人の心の問題だと、ここでも同じ結論になっていますね。

最後のほうに、この本のモデルになった店長さんの生々しい話が紹介されていますが、私はそこで泣いてしまいました。
私も彼女と同じく、働くことの喜びややりがいを伝えていきたいと思う人間。彼女のように、私もいろんな人に「がんばっているね」とねぎらいたいと思います!


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2008 年 10 月 03 日 17:46

いのち輝くホスピタリティ(2)

川越胃腸病院の望月院長の著書「いのち輝くホスピタリティ」は、もう読まれたでしょうか。
私は今2回目です。今、合う人ごとに話したり、薦めたり、親しい人には進呈したりしています。

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しかし、この本、同じ経営者として読むと、あまりにも出来てない自分の姿があからさまになり、結構こたえる内容です。途中、何度か本を閉じ、考えこんだり、落ち込んだりすることもありますが、途中に出てくる川越胃腸病院の職員の皆さんの言葉や活動の紹介を読むと、いろんなことを思い出し、やっぱり自分も「そこを目指したい!」と強く思う気持ちになってきます。読み終えた後は、本当に清々しい気持ちになり、勇気がわいてきます。
たくさん読むことより、良い本を何度も読むという読み方が大事だと、ある本に書いてありました。この本は経営の指南書、そして人生のバイブルとして何度も何度も読んでいこうと思います。

この文屋さんは小さな出版社なので、大型書店以外の小さな書店などには、なかなか置いていないかもしれません。ブロックスではたくさん仕入れていますので、急ぎで読みたいという方は、どうぞお気軽にお声がけください。(03-5312-1831/ブロックス 担当:小出)

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2008 年 09 月 27 日 19:16

「いのち輝くホスピタリティ」

いよいよ待望の本が手元に届きました!

川越胃腸病院の望月智行さんが、ご自身の経営観、「医療は究極のサービス業」という信念で25年間続けてこられた川越胃腸病院の経営の真髄を、書き下ろされたこん身の一冊。
それが「いのち輝くホスピタリティ」(著者:望月智行氏 出版社:文屋 定価1470円)です。

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最初の数ページを読むだけで、密度の濃さを感じます。
望月院長のセミナーもそうでしたが、ひとつひとつの言葉が迫ってくる感じです。
大事に読んでいこうと思います。

この本は、大久保寛司さんが院長に執筆をすすめられ、少しでも世の中に役に立てれば、また病院の皆さんにとっての励みになればという気持ちで書かれたもの。
第三章は、望月院長、大久保さん、リッツカールトンの高野さんの鼎談「笑顔のひみつ」があり、立体的にまた客観的な視点からも川越胃腸病院の素晴らしさが映し出されています。

本の帯に書かれていた3名のコメント。
これだけも、感動してしまいます。

●人の「温かな心」と「言葉」に支えられて営まれる「究極のサービス業」。患者様や職員を何よりも大切にする「ひと中心の経営」。これが私の考える理想の病院像です。経営者は「喜びづくり」「幸せづくり」の名人になりたいものです。(望月智行氏)

●集う人が幸福感いっぱい育つ理想の組織。仕事のやりがいと職場の充実がない限り生まれてこない笑顔が、この病院にはあります。私が今まで出会った最高の組織です。(大久保寛司氏)

●スタッフの瞳に幸福感が宿っています。職場に人間を成長させる土壌があります。これこそが“サービスを超えるホスピタリティ”を可能にする条件でしょう。参りました!(高野登氏)

大久保さんが「今まで出会った最高の組織」、リッツの高野さんが「参りました!」・・・。このお二人をしてこの言葉・・・。本当にすごいメッセージです。

この本はブロックスでも、どんどんご紹介・販売していきたいと思います!
書店でもご購入できると思います。ブロックスにお電話(03-5312-1831/担:小出)いただければ、郵送もします!


私は、最近、製造業も含めrて、すべての業種・業態が「ホスピタリティ産業」でくくられるという気がしています。この本は、そういう意味で、業種を問わずあらゆる企業で参考になる本だと思います。


昨日の深夜、大久保さんと豪徳寺MOSミーティング。
本についてのいろんな裏話、信じられない奇跡の話をお聞かせいただき、幸せなひとときでした。
人のご縁が、DOIT!のご縁が広がること。こんなに嬉しいことはありません。

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2008 年 07 月 21 日 08:48

「いのちって何」

私が卒業させていただいた一燈園・燈影学園の学園長の相大二郎(あいだいじろう)さんが、本を出された(「いのちって何」PHP研究所)というので、先日京都に帰った時に買って、すぐに読みました。
卒業してから何十年も立つのですが、大二郎さん(学校では先生と呼ばない規則になっていて、大二郎さんと呼んでいたました。)は、高校時代、寮のお世話もされていたし、娘さん達とは剣道部で一緒だったので、子供の頃は何かとお世話になりました。

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この本は、大二郎さんがご自身の一燈園の生活の中から、また学校長としての仕事の中から感じられたことをエッセイのように書かれているものですが、読んでいていろんな発見、気づきがありました。
それは、自分の中にある価値観のこと。この大二郎さんの本を読んでいると、不思議なぐらい同じ目線を感じてしまうのですが、やっぱり生まれて、共に生活を重ねてきたこの一燈園の価値観が自分の価値観の形成に大きく影響しているようです。学生時代は否定してばかりだったので、気づかないことも多かったのですが、お金に対する価値観、仕事に対する価値観、生死に対する価値観など、大二郎さんもそうですが、自分の周りにいた大人から教えていただいたことが、自分の中に確実に入っていることが、この本を読んでていてわかります。

大二郎さんは本の中で「伝わる教育」と「教わる教育」という話をされていて、人間性や価値観、生活習慣は言葉として教わるのではなく、生活や環境の中から伝わるのでだと言っておられますが、確かに生活を通して伝わった価値観は、私のこれまでの人生の基礎になっているようです。

翻って、私は自分の子どもに、どんな価値観を伝えてきたのか。伝わっていくものですから、取り繕うことも、言葉で修正することもできません。親の責任は大きいですね。


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2008 年 06 月 05 日 09:07

『心の翼』の見つけ方

先日の「元気がでるセミナー」にもご参加いただいた、「戦わない経営」の著者の浜口
隆則さんが3冊目の本「『心の翼』の見つけ方」という本を出版されることになり、
出来たての本を送ってくださいました。

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この本の出版をプロデュースされた和久ユタカさんからも、同時に
届けていただいたのですが、届くなり一気に読み切ってしまいました。
「戦わない経営」や「仕事は味方」は、文字数も少なく、心に残るシンプルな言葉で綴られた
読みやすい本でしたが、今回は縦書き。文字は普通のビジネス書と同じような量ですが、
全編、わかりやすい言葉で書かれていて、誰もが抵抗感なく読めるものになっています。

「ニワトリに育てられたタカは飛べなくなってしまうそうです。そのタカは本当に飛べなく
なった訳ではありません。飛べないという「思いこみ」を持ってしまっただけです。飛べなく
なったタカは、目の前で飛ぶタカを見るうちに、また飛べるようになるそうです。」
本の「はじめに」のはじめに(?)書かれていた文章です。

自分を変えたいと思っている人が、変われない理由は、自分で決めてしまっている
メンタルブロック「思いこみ」を持ってしまっているから。その「思いこみ」をどうやって捨てれば
良いか、浜口さんの体験や様々な経営者との出逢いから学ばれた方法を、わかりやすく
紹介してくれています。自分が変わり、成長し、自由になる。つまり「心の翼」の見つけ方の
ヒントが、押しつけがましくなく、短いストーリーと共に書かれていて、いつの間にか自分が
勝手に決めていただけの「思いこみ」にしばられていたか、可能性を閉じこめていたか、
そんなことを気づかせてくれる本です。

しかし、これまで、このような自己啓発の本はたくさんあったのに、私が、浜口さんの話に何故
共感できるのかと考えたのですが、きっと、浜口さんの「経営に対する考え方」に共感することろ
が大きかったからだと思います。
これまでの「勝ち組」「お金持ち」「拡大」「勝利」という言葉が前提のビジネス書と違って
私たちもずっとDOIT!でもご紹介してきたような、大きくなることが幸せではなく、人を喜ばせること、
幸福を第一に考えることが大事なことだという経営の価値観が、この本の中に流れています。
浜口さんも「こっち側」の人のようです。

経営者の人も、社員の人も、学生さんも読んでみてもらいたい一冊だと思います。

「『心の翼』の見つけ方」
浜口隆則著 フォレスト出版 定価1300円

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2008 年 05 月 07 日 13:13

「こうして僕は世界を変えるために一歩を踏み出した」

地雷問題や子ども兵士の問題の解決に向けて頑張っている
鬼丸昌也さん(NPO法人テラ・ルネッサンスの代表)がこの度
新しい本を出されることになり、今日その本が届きました。

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「こうして僕は僕は世界を変えるために一歩を踏み出した」
本のタイトルは正に鬼丸さんの行動そのもの。
2001年に一人でテラ・ルネッサンスを設立し
ある人の「すべての人に未来をつくる能力(ちから)がある」という
言葉を信じ、一人で世界向かっていった彼の7年間がここにあります。

はじめて鬼丸さんの講演を聴いた時、世界の現実のむごさ、
そしてそれを知らずにのんきに過ごしていた自分への自己嫌悪、
鬼丸さんの行動力への感動・・・いろんな感情が混ざり合い、
すごく複雑な気持ちになったのを覚えていますが、
この本を読むと、「まだまだ自分は行動できていない」と
その時の気持ちがよみがえってきます。

皆さんもぜひ一度読んでみてください。
特に20代、30代の人は必読の一冊です!
未来を変える能力は誰にもあります!


「こうして僕は世界を変えるために一歩を踏み出した」
NPO法人テラ・ルネッサンス理事長 鬼丸昌也著/こう書房
※5月10日発売開始だそうです。

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2008 年 03 月 15 日 12:11

プロ論

以前、書店に並んでいて「今度買おう」と思って、結局買うのを忘れていた
「プロ論~情熱探訪編~」(徳間文庫/B-ing編集部)が文庫版になって発売されていたので
早速買って読みました。
雑誌のB-ingの巻頭インタビュー「21世紀を働く」「プロ論」という連載を、
まとめたのがこの本。
内容は、俳優からスポーツ選手、経済界や評論家や学者まで、それは多彩な顔ぶれ
が語る「仕事論」。仕事に対する考え方、とらえ方、働くことの意味や目的を
自分の仕事を通して語るというものですが、とにかく面白かったです。
(例えばこんな人・・・工藤公康、所ジョージ、渡辺純一、カルロスゴーン、柳井正、櫻井よしこ
北川正恭、糸井重里、養老孟司、秋元康、井筒和幸・・・)

先日、田村組の田村さんからいただいた「甲子園への遺言」を読み終えて
プロの仕事人の生き様に感動したばかりですが、やっぱり一流の人たちは
本気さが違います。
そして、やはり共通の考え方を持っていることに気づきます。

自分の利益の為に頑張るのではなく、誰かを喜ばしたい、幸せにしたいという志が
あること。
努力するというより、心からその仕事を愛して、好きになり、研究し、
無我夢中になること。
他人の評価ではなく、自分の評価で仕事をすること・・・
最近の問題意識とはまって、至るところに赤線を引いてしまいました。

どちらかというと経営者のインタビューより、その他のジャンルの人の頁が
面白かったのですが、考えてみればここに掲載されている50人に
会うことは、どれだけ力があっても不可能でしょう。

「甲子園への遺言」は指導者の人に、
「プロ論」は、仕事や嫌になったり、悩んでいる人はぜひ読んでもらいたいですね。





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2008 年 01 月 10 日 16:54

『幸福への原点回帰』

今日は素晴らしい本をご紹介します。

年初に伊那食品さんから届いたこの本は、あのイエローハットの鍵山相談役と
塚越会長の素晴らしい対談が、たっぷりと、そしてとても読みやすい内容で紹介されている
本当に目の覚めるような内容です。

伊那食品の塚越さんの本といえば「いい会社をつくりましょう」が有名ですが、
この本はその第2弾ともいうべき内容。
3回にも渡る対談を1冊に凝縮されたということですから、読み応えがあります。

本の冒頭で塚越会長が、「・・・真の改革とは、本来あるべき姿に変えること、つまり『原点回帰』に
ほかなりません。私はそう信じます。どんな組織も、高い理念とともに生まれていながら、
時間が立つにつれて理念や目的から遠のき、道に迷いはじめます。迷ったらはじめに立ち返る
ことです。原点をを再確認し、ブレを本道へ戻して歩き直すことです。・・・」という文章を
書かれています。

「偽」などという言葉にあふれた2007年の翌年に、こんな本が出ることは何かの暗示でしょうか。
ぜひ、一度読んでみてください。
経営の、そして自分自身の生き方のひとつのバイブルになると思います。

お伺いすると、今日ぐらいから書店に並ぶそうです。
ぜひ今年の一冊にいかがでしょうか。

『幸福への原点回帰』 
著者:(株)イエローハット 取締役相談役 鍵山秀三郎
    伊那食品工業(株) 代表取締役会長 塚越寛
出版社:文屋
価格:1,400円

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私たちが大切にしていること