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2023 年 10 月 17 日 18:11

組織の壁の壊し方

 組織の壁、部門の壁というのは、昔からよく聞く話ですが、壁というのはなぜ出来てしまうのでしょうか。

 先日、顧客満足が高いホテル、大阪の「道頓堀ホテル」の経営改革の話を伺う機会がありました。
道頓堀ホテルは、今でこそ稼働率9割を超える顧客から人気の高いホテルですが、20年ほど前は、組織の中に厚い壁がいくつもある古い体質の会社で、経営は赤字になっていたそうです。当時から働く料理長に伺うと、その当時は、他の部門の人と口をきくこともなく、それぞれが自部門のことだけを考える風土だったそうです。調理部門は「美味しい料理」を作るプロであり、それを提供するのが仕事。営業部門やサービス部門から、何か依頼されたとしても、「こっちには関係がない」「料理にケチをつけるな」とまったく相手にしない。「他部門は敵だ」というくらいに感じていて、大きな壁がいくつもあったそうです。

 そうした状況の中で、三代目の経営者によって道頓堀ホテルの経営改革が始まったのですが、料理長にとって壁を超える転機になったのは、それぞれの部門長と参加した外部の勉強会だったそうです。最初は嫌々参加していた勉強会でしたが、回を重ね、飲み食いをしているうちに少しずつお互いを知るようになり、他の部門がどれだけ大変なのか、どんな思いで働いているかがわかるようになりました。そんな中で、少しずつ他部門への気持ちが変わっていったそうです。無理やりでも参加した「共通体験」の場がわかり合う機会になった、と言われていました。
 その勉強会では、自分の仕事の目的を考える機会があったそうです。何のために仕事をしているのか。その問いに向かっていく中で、調理部門は、本当は料理を作ることが目的ではない、料理を通してお客様に喜んでもらうことが目的だと気づかれます。美味しいものを作るのが本来の料理人であるという昔堅気の世界で育った料理長にとって、大きな価値観の転換。しかし、「目的」がわかると、料理を運んでくれる人、宴会を受注してくれる人など他部門への見方も変わり、会社の理念が改めて腹に落ちたと言われていました。
 それぞれの部門で、各部門の目的の先にある「大きな目的」が腹に落ち、「部門は違っても私たちは同じ目的に向かっている仲間だ」と感じられるようになると、自然と協力や助け合いが生まれ、当然、お客様からの評価も高くなり、顧客満足もどんどん上がっていったそうです。

 会社に限らず、家族でも、スポーツでも、人と人との行き違いは「わかりあえていない」ことから生まれるもの。「わかりあえていない」状態をほっておくと「壁」が生まれ、余計にわかり合えなくなり、敵対心まで生まれてしまいます。最初はストレスがあったとしても、やはり、時間をかけても、じっくりと話し合うことがいちばん大事なのでしょうか。
 しかし、そもそも、何のために部門があるのかと考えれば、全体で良いものを生み、お客様に満足していただくために生まれたもの。その共通の目標、目的を忘れるから、壁が生まれる。とすれば、壁があるのは、数字ばかりに目が向いて、理念が形骸化したり、蔑ろにされているのかもしれません。

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2023 年 01 月 24 日 10:47

仕事の使命感

 自分は何のために働いているか。自分の仕事の使命をどうとらえるかで、日々の仕事は大きく変わってくると思います。例えば、店の掃除をするという仕事でも、決められたところを、ただ掃除するのが自分の仕事だと思ってする掃除もあれば、「私の仕事は、来られるお客様に良い思い出を作っていただくこと。だから少しでも綺麗にしよう」と思ってする掃除もあります。自分は、何のために働いているかという使命感ひとつで、日々の仕事の景色は大きく変わっていくはずです。

 先日、こんな話を、あるホテルのスタッフの方から伺いました。
 宴会部で働くその女性は、仕事にやりがいを感じることがなく、ただ受注した宴会を予定通りにこなすことが仕事だと思い、日々働いておられました。あるとき、その会社で宴会部の使命をもう一度見直そうということになり、幹部の人たちで宴会の本当の使命を話し合ったそうです。宴会部の目的はただ料理を出すことなのだろうか?そもそも何のためにお客様は宴会をするのだろうか?時間をかけて話し合った結果、どのお客様も宴会が目的ではなく、人と人との絆を深めたいから、人が集まり食事をするのだと、この仕事の原点に気づかれたそうです。宴会部の仕事は、ただ料理を出すことではない、本当の使命は「お客様一人ひとりの絆づくりのお手伝いをすること」だと、改めて自分の仕事の意味、意義を感じたそうです。そこに参加していたその女性は、その時から自分自身の仕事への向き合い方が変わりました。ただ予定通りに仕事を終わらすことだけ考えていた「つまらなかった仕事」が、どうすればお客様に喜んでいただけるかと考えながらする仕事になり、今まで以上に仕事が楽しく、やりがいを感じるようになったということでした。

 この女性が働くホテルは、大阪、道頓堀にある株式会社王宮という会社のホテルです。今でこそ、リピーターのお客様が多いお客様満足度の高いホテルですが、以前はそのようなホテルではなく、会社も暗い雰囲気だったそうです。そこから経営者が理念や使命を明確にし、社員の人たちと共に理念を作りあげ、変革されていくのですが、これは、その改革の途中であったお話です。

 販売をしなれば、業績を上げなければと、目の前のことばかりを考えて仕事をしていると、自分の仕事の使命とは何かということを考える余裕がなくなってしまうのかもしれません。ただ、頑張るだけでは疲れてしまいます。宴会部の彼女は、以前と仕事は同じでも、心は疲れない。楽しく働けるようになったと話されていました。やはり、自分は人に役立つ素晴らしい仕事をしていると感じて働けている時は、疲れも感じないのでしょう。仕事の使命感。仕事をする上で最も大事なものだと思います。

カテゴリー : DOIT! 経営理念の浸透・共感

2023 年 01 月 12 日 10:23

あくなき向上心

 一次的に繁盛していても、すぐに飽きられてしまうお店もあれば、何年も繁盛し続けるお店があります。いくら優れた商売でも、時代が変化する中で、同じことをしていてはお客様に飽きられてしまいますし、他店が進化すると差がなくなってしまいます。サービス業に限らず、どの企業でも永続的に繁盛し続けるということは大変なことです。現状に満足せず、常に進化していこうという姿勢がなければ、何十年も支持され続けることはできないと思います。
 36年もの間、顧客満足日本一に輝く旅館「加賀屋」さんは、全国にファンがいる老舗の会社ですが、昔から、そんな評判に満足せず、常により良いおもてなしを追求してこられた会社です。毎月の会議で真っ先に話されるのは業績ではなく、客室で集められた「お客様の声」を社長を筆頭に全員で確認するところから始まります。そして少しでもご不満があれば、すぐに改善をする。お客様に喜んでいただける旅館づくりのために、常に地道な取り組みを続けてこられてきた旅館です。
 そんな加賀屋さんも、ある時、CSの評価が全国3位に落ちてしまい、36年間守り続けてきた日本一の座を明け渡す事態があったそうです。代表の小田さんは、この時、「もしかすると私たちの中に“自分達は日本一であり、このままで良いのだ”という慢心があったからかもしれない。」と、創業から大事にしてきた加賀屋のDNAの形骸化に危機を感じ、おもてなしを見直していこうと、顧客の声からの改善のサイクルを短くしたり、暗黙知だったおもてなしのDNAを明文化して全員で共有するなど、様々な取り組みをされたそうです。その結果、一年後には日本一に返り咲くことができたそうです。
 誤解のないように申し上げますが、加賀屋の社員の人たちは、日本一の旅館であることに誇りを持ち、それに恥じないおもてなしを追求されている方ばかりです。それでも、どこかに慢心が出てきてしまう。誰でもそうだと思いますが、うまくいっている時は、どうしてもこのままで良いと安心してしまいます。そうした中で、加賀屋さんが日本一であり続けてこられたのは、どのような時も「お客様の喜び」を第一に考え続け、常に今のままではいけないという危機感を持ち続けてこられたからだと思います。
 ある方が、「進化・向上する会社しか人財は育たない」と話されていましたが、確かに同じことを繰り返している会社で人は育たちません。やりがいもなくなってしまうのでしょう。加賀屋さんが、いつも会社全体でより良くしよう、もっとよくしようと取り組まれていくことは、お客様の満足だけでなく、働く人たちの誇りややりがいにつながっています。現状に満足することなく、常に創意工夫する。そのあくなき向上心こそ繁盛し続けていくために最も大事な価値観ではないでしょうか。

カテゴリー : DOIT! これからの時代の人財育成

2023 年 01 月 06 日 11:36

地域から尊敬される会社

それぞれの街にはその地域を代表する企業があります。
 その中でも「〇〇さん」と地元の人が「さん付け」で呼ぶ、地域の人から親しまれ、尊敬されるような会社が存在します。北海道の六花亭さんや博多のふくやさんなどは、地元の人から長く親しまれている会社です。
 そうした会社は、もちろん素晴らしい商品を販売されていることや、買い物をする時の良い接客も評判を生み出しているのだと思います。それ以外にも、地元の行事に参加したり、地域の発展のために、地域貢献活動にも惜しみなく投資する姿勢なども、地元から尊敬されているのでしょう。
 しかし、いくら表面上で地域貢献活動をしたとしても、会社の実態をいちばん良く知っているのはそこで働く社員の人たち。働いている人が家族や友人から「会社はどう?」と言われた時に、「いい会社だ」と言うか、「あんな会社は・・」と言うか。社員の人たちが働きがいを感じていなければ、良い評判は生まれません。地域の評判はそこで働く社員の人たちの存在も影響しているのではないでしょうか。

 長野県の伊那食品工業さんも、地元の人たちが「伊那食品さん」と親しみを込めて呼び、地域から尊敬される会社のひとつです。会社という存在そのものが地域の人に迷惑をかけているからと、会社の敷地につくったガーデンを地域の人に無料で開放されているのは有名ですが、社員の人たちは、出勤時に車を右折して会社に入ると前の道路が渋滞になってしまうからと、少し遠回りになったとしても、みんなが左折で入るようにしておられるそうです。休みの日に買い物に行くときも、スーパーの店に近い駐車場は身体の不自由な人が利用する場所だからと、多くの社員があえて遠い場所に車を止めると言います。自分の会社の理念に共感し、誇りを感じているからこそ、会社から言われた訳でなくてもこんな行動をされるのでしょう。

 昔から、売り手よし、買い手よし、世間よしと、商売は「三方よし」が大事であると言われていますが、これからの時代に長く存続していくためには、やはり地域から応援され、尊敬されるくらいの会社にならなければいけないのかもしれません。その為には、まず自分たちの会社が働く社員の人たちを大切にし、社員の人から尊敬される会社であること。近江商人の言葉に「売り手よし」が先にあるのはそういう教えなのかもしれません。

カテゴリー : DOIT! 「いい会社」が実践する理念経営

2022 年 12 月 08 日 15:21

遠回りの道、プロセスの大切さ

 先日、ある勉強会で、ネッツトヨタ南国の横田相談役と西精工の西社長に、「結果とプロセス」について話し合う機会がありました。
 業績・利益がなければ会社は存続しません。だから「結果」を出すことが求められます。結果が出ると人は活気づきますし、そこに報酬が結び付けば一層喜びが高まります。しかし、「結果」を出すことばかりに固守すると、かえって良い結果がでないことがあります。結果を出せない人を追求したり、強く非難する。次第に会社の空気が悪くなる。結果、全体のやる気が低下し、結果も出なくなる。不正が生まれたり、個人主義になってしまうこともあります。しかし、結果が出ないと会社はつぶれてしまいます。結果を大事にするからこそ、それ以上にプロセスを大事にする。ネッツトヨタ南国さんや西精工さんも、遠回りでも、プロセスを少しずつ改善していくことの重要性を話されていました。

 今、両社は業績も良く、離職者も少ない素晴らしい会社ですが、最初から良い会社であった訳ではありません。そんな2社が大事にされてきたのが「真因」を見つけ、改善すること。例えば「社員に危機感が少ない」という課題があった時、危機感をあおるだけで危機感が高まるものではない。なぜ、そうなっているのか?その根本原因はどこにあるのか?深く考え根本原因から解決していく。
 昔、西精工で大きな事故が発生した時に、西社長は「なぜ、こうした事故が起きたのか」と、その真因を徹底的に考え抜かれたそうです。そしてたどり着いた結論は、事故の「真因」は、働く人の人生の生き方や考え方が未熟だから、事故が起きてしまった。働く人がいきいき働けない風土に問題があるのだ、ということでした。そこから、挨拶の改善、掃除や朝礼の見直し、人づくりや会社風土の改善に取り組まれていかれました。ただ、そうした取り組みは簡単に「結果」につながるものではありません。スポーツでいうと腹筋やランニングなどの基礎練習のようなもの。やったからといってすぐに結果は出ない。それでも、これをしなければ「よい結果」は生まれないと信じて、長年努力を続けてこられた結果、ようやく社員がいきいきと働く会社、事故やミスが起こりにくい会社になられたそうです。「遠回り」に見えることが、実は最も近道である。お二人の経営者が「プロセス」の重要性を語られていたのが印象的でした。

 今、サッカー日本代表の選手たちが、素晴らしい活躍をしていますが、わずか数秒の瞬間に良いプレーができるのは、それを想定した練習を、子供の頃から嫌がらずに積み重ねてきた選手だけだと言われています。個人でも、会社でも、やはり良い結果を出すためには、遠回りの道を歩むこと。プロセスを大事にしていくことがいちばん大事なのかもしれません。

カテゴリー : DOIT! 素晴らしい組織風土づくり

2022 年 08 月 23 日 14:07

お客様は弱者である

 「お客様は神様です」という言葉は、歌手の三波春夫さんの言葉です。
 ご存じの方も多いと思いますが、これは「お客様を神様なのだから何でも言うことを聞かなければならない」という意味ではなく、三波春夫さんは、自分の歌手としての姿勢として、「歌うときは、あたかも神前で祈るときのように、澄み切った心でなければ完璧な芸を見せられない」という趣旨が本来の意味です。
 しかし、これが誤解されて使われるようになり、自分はお客様だ、店員より上の立場だ、神様だと偉そうな態度をとるお客様が出てきてしまうことも生まれています。本来、お客様とお店は対等な立場であってどちらが上、どちらが下というものではないはずなのに。

 ではお客様をどうとらえるか。以前、「お客様は弱者である」という考え方に出会いました。これは顧客満足度で有名な神奈川県のホンダカーズ中央神奈川の創業者、相澤賢二さんがお客様に対する姿勢として大切にされていた考え方ですが、相澤さんは、「お客様は確かに理不尽な要求をされることもある。しかし、それは不安の裏返しでもある。誰でも高い買い物をする時には不安になるし、心配もする。だから、神様の言うことだから我慢をするのではなく、弱者なのだから、お客様を助けてあげようと思って接していこう」と社員に伝えておられました。

 確かにお客様というのは素人で、知らないことばかり。ネットで知識を得たとしても、プロには太刀打ちできません。特に高いものを買う時に不安にならない人はいないはず。そんな時にお客様の不安な気持ちを理解してくれる人がいると安心します。お客様の気持ちに寄り添って、親身に対応するホンダカーズ中央神奈川の人たちのそんな姿勢にたくさんのファンが生まれているそうです。

 お客様は弱者である。
 皆さんにとってお客様はどんな存在ですか。

カテゴリー : DOIT! お客様満足・感動の向上

2022 年 05 月 30 日 17:37

社員を叱る理由

 最近、上司が部下を叱れないという話を良く聞きます。
 今の子供たちは褒められて育ってきたから、怒られると立ち直れない、逆ギレする。パワハラなどの法律もあって、みんながどう接していいか悩んでいます。

 令和の時代に昭和の話をするのはどうかと思いますが、「社員を叱る」ということでいつも思い出すのが、顧客満足度13年連続日本一を達成したことがある神奈川県のカーディーラー「ホンダカーズ中央神奈川」の創業者、相澤賢二さんのことです。
 創業した昭和の時代は、自動車業界は、訪問販売が主流でした。夜討ち朝駆けと顧客を訪問、買ってくれるまで粘る・・・。しかし、そんな無理な販売を続けていては、社員が幸せにならない。そう考えた相澤さんは、業界では誰もやっていなかった店頭販売に切り替えます。お客様に来ていただくには店に魅力がなければならない。顧客満足の向上に対して真剣に取り組むことで次第にお客様が増え続け、売り込みに走らなくても、お店でしっかりと対応していけば販売ができることを証明された会社です。今、店頭販売が主流になっていますが、その先駆けを作った会社です。

 そんな相澤さんが大事にされてきたのは「社員の幸せ」。貧しい家庭で育った相澤さんは、社員を本当の家族のように大切にされた経営者。「社員は家族」が信念です。せっかくご縁があって入社してくれた社員を立派な社会人に育ててあげたい。どこに行っても通用するような人、誰からも愛される人に育って欲しいと、社員に読書をさせたり、茶道を習わせたり、掃除や挨拶の大切さなど、業務とは関係のない「人づくり」を徹底的にやり続けてこられました。

 相澤さんは、社員のことを思うからこそ、時には厳しく叱ることもあります。社員が人として良くないことをした時は、「バカヤロー」と激しく怒鳴る。「二度とそんなことをしてほしくない」と思いを込めて厳しく叱る。ただ、その怒りをいつまでも引きずることなく、叱りきると翌日はニコニコとして普段のように接する。怒られた社員も最初は反発したり、不機嫌になりますが、その思いに触れると、「この人は本当に自分のことを思ってくれているんだ」と気づき、自分を変えていく。人の心が通い合う家族のような会社です。

 こんな話をすると「そんななことが通用するのは昭和の時代までだよ。今の時代は無理だ」と言われそうですが、「叱らない」ことは本当にその人のためになるのか。私も悩むことがあります。叱られることから、本当の愛を感じ、自分が悪かったと気づくような体験は、人が成長していく過程には必要なのではないのでしょうか。私も、昔、悪いことをして、親から「二度としてほしくない」「そんな人になってほしくない」と怒られたことがありますが、その時の親の何ともいえない「悲しい目」が今でも心に残っています。

 相澤さんに厳しく叱られ、「辞めてやる」と退職する人もいるのですが、その後、相澤さんは社内で「あいつはどうしているんだろう」「ちゃんとやっているんだろうか」と周囲に語り掛けていたそうです。そして社員が帰ってきたいと思えばちゃんと受け入れる。そんな出戻り社員が10人もいるそうです。
 なぜ、叱るのか?どれだけその人のことを思って叱るのか?厳しさも優しさも最後は「その人への愛」に尽きるのかもしれません。

カテゴリー : DOIT! 「いい会社」が実践する理念経営

2022 年 02 月 15 日 14:03

他人(ひと)に好かれる人になる

 顧客満足や社員満足の高い会社として全国に知られる美容室バグジーでは、新入社員は初任給をもらったら、これまで育ててもらった感謝をこめて親に何かをプレゼントをし、その体験をレポートに書いてくるという決まりがあります。初任給の中に親孝行の手当がついてくるなんて、なかなか他ではされていないのではないでしょうか。

 新入社員は、どんなことをすれば、親が喜んでくれるかと思いを巡らし、親が喜んでくれるだろうモノを買ったり、食事に連れていったりするのですが、ある新人はこれまで父親と関係が悪く、何を買ってあげたらいいか悩んでいました。そこで母親に相談すると、お父さんは「安全靴がいいのでは」と言われました。その子はそれまで安全靴がどんなものかわからなかったのですが、そこで初めてつま先に指を保護する機能が付いた靴だと知り、その時、「お父さんは、こんな危険な場所で働いてくれていたんだ」と、親が苦労して自分を育てくれたことに感謝の気持ちが湧いてきて、涙があふれてきたそうです。

 なぜ、バグジーでは、こんなことをされているのでしょうか。代表の久保社長は、とにかく社員一人ひとりが人生を豊かに幸せに送ってほしいと思っています。そして、幸せな人生を送るために最も大事なことは何かと考えていった時に、成功するには「他人(ひと)に好かれる人になること」だと気づきました。お客様との関係においても、社員同士の関係においても、また親と子供の関係でも、社会生活の中でも、他人から好かれる人はすべてが上手くいきます。成功者はみんな人から慕われ、人が集まってきている人です。

 では、他人に好かれる人になるためにどうすればいいのか。久保社長はその中でいちばん大事なのが「感謝の心」だと言います。感謝できる人は、お客様からも先輩からも好かれます。感謝できる人は謙虚になり、自分をもっと向上させていこうと思います。しかし、感謝の気持ちはその人の内側からしか湧いてこないもの。「感謝が大事だよ」といくら言葉で教えても、なかなか身につくものではありません。だから、バグジーでは、こんな「親孝行の体験」を通して、気づいてほしいと思っておられるのです。

 他人に好かれる人になる。これは松下幸之助さんなど数々の著名人が「心の師」とされている中村天風さんもそのことの重要性を説かれていますが、確かに、どんなに知識があって頭が良くても、他人から好かれない人は成功できないのでしょう。ビジネスだけでなく、社会で幸せになるために、最も大切なことかもしれません。そう考えると、新入社員の時から、こんな「心のあり方」を教えてもらったり、体験させてもらえるということは、本当に素晴らしいことですね。

カテゴリー : DOIT! 「いい会社」が実践する理念経営

2022 年 01 月 25 日 16:38

顧客感動の上には何がある?

 「顧客満足」という概念は、1980年代にアメリカで言われ始めたそうです。だんだんと社会が豊かになり、モノが売れなくなってきて、それまでは生産者主導であった商品の質や方向をもっと顧客の要望を聞いて作った方が良いということから、この「顧客満足」という考え方が生まれました。

 確かに、昔の製品は使い勝手が悪かったり、すぐに壊れてしまったり、「不満」もたくさんあったので「満足」させる商品はあっという間にヒットしたに違いありません。しかし、今の時代はどの企業もお客様の声を聞き、お客様の方向を向いて商売をされているので、以前より不満を感じることがありません。サービス業も同じで昔のような「嫌な応対」に合うことの方が稀。つまり、「満足すること」はあたりまえの世の中で、消費者にとっては幸せな時代、しかし、それ以上のものを生み出せないと差別化にならない、企業にとって本当に大変な時代になってきています。

 良く言われるのは、満足の上は「感動」です。期待していたことよりも素晴らしい商品やサービスに出会った時に「感動」が生まれると言います。「こんなことまでしてくれるの?期待以上だ!」というのが感動。いいサービスを受けると嬉しくなります。多くの企業は、今、この感動をみんなが目指していこうとしているのですが、もし、どの会社もレベルが高まり、感動がまた当たり前になってしまうとどうなるのでしょうか。

 感動の上。私は、利用するお客様が「感謝」しているお店や会社が目に浮かびます。例えば、もしお店だとすれば、そこは、いつ行っても、誰にでも皆が親切で、お客様である自分のことを大切にしてくれて、高い技術や知識でどんなことにも応えてくれる頼れる存在。そこを利用するお客様は、いつも料金以上のもの受け取っていると感じているので、嬉しいという気持ちより、むしろ「ありがたい」という気持ちになっている。
 以前、川越胃腸病院を取材した時、インタビューするお客様のほとんどが、病院への感謝を口にされていましたが、満足や感動が積み重ねると感謝の気持ちが生まれてくるのではないでしょうか。

 このようなレベルになると、絶対に他のところに行くはずがありません。まさに生涯顧客です。全員が足並みを揃えなければいけませんし、技術もサービスも高いレベルでなければいけませんし、人間力が高まっていなければ、こうはなりません。
 なかなか難しいことではありますが、お店もお客様に感謝し、お客様も感謝するこんな関係は、素晴らしいなと思います。

カテゴリー : DOIT! お客様満足・感動の向上

2022 年 01 月 12 日 13:34

人生お一人様一回限り

 人生をかけるだけの価値のある情熱をもって取り組める仕事。
 そんな仕事に出会った人は、困難や苦労はあったとしても、毎日が充実感であふれ、きっと幸せな毎日を過ごしておられるのではないでしょうか。

 15歳の時に、自分の人生をかける仕事に出会い、それ以来、死ぬまでひとつの仕事に情熱を傾け、真っ直ぐに生きてこられた方が、先日、交通事故で亡くなられてしまいました。

 その人は、越智直正さん。
 「靴下屋」「tabio」のブランドで有名なタビオの会長です。靴下一筋およそ70年。丁稚奉公から28歳で会社を興し、今では国内に300店、海外にもお店を出店するほどの企業に成長しています。
 私どもも、以前、DOIT!シリーズで取材をさせていただきましたが、私はそれ以前からお付き合いがあり、どんな時も明るく、どんな時も一生懸命なお人柄に惹かれ、心の師として仰いでおりました。

 越智会長の人生は、本物のいい靴下を作り、お客様に喜んでもらう。この一点にありました。海外の安い靴下に日本の靴下産業は衰退していく中で、「業界の良心たれ」「良品を適正価格で」「正義とともに発展する」という理想を掲げ、本物の靴下を世の中に広げてこられた方です。

 越智さん曰く、良い靴下というのは、履いた時にわかるそうです。靴下を履いているとその感覚が残ってしまう。だから、越智さんは毎日裸足で、サンダル履きで暮らし、出来上がった靴下を自分の皮膚感覚で試し続けておられました。また、いい靴下は「噛んでみたらわかる」とも言われていました。新品の靴下にそっと歯を当て、しばらく噛み続ける。そして、離した時に歯型が残らず、復元してくるのが良い靴下だと教えていただきました。
 裸足でサンダル履きの経営者が、靴下を噛んでいる様子をみて、最初はびっくりしましたが、越智さんにとっては、他人にどう映ろうが関係ないことで、とにかくいい靴下を作りたいという思いを持ち続けた方でした。

 DOIT!の取材の時に、「しかし、何年やっても、これや!っていう、いい靴下はできんのですわ。だからこんなわしでも何十年も続けてこられたんだ思います。」と言われたましたが、「これでもか」「これでもか」と自分の理想に向かってチャレンジし続ける越智会長の生き様は本当にまぶしく、私の憧れになりました。

 「あんた、そんなところで止まっていてええんか?」。

 そんな言葉は実際にはいただいていませんが、何か自分が悩んでいる時に、いつも越智さんから言われているような気がしていました。

 越智会長は、以前、講演でこんなことを言われたそうです。
 「わしが死んだとき、火葬場で何も残らんと思う。毎日完全燃焼しているから」
まさに、そんな人生を送ってくられた方でした。

 「人生お一人様一回限り。情熱をもって生きよ」
 越智さんからいただいたこの言葉をかみしめながら、自分も仕事に全力投球していきたいと思います。

 思いがけない事故。本当に悔しい思いでいっぱいです。謹んでお悔やみ申し上げます。

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2021 年 11 月 24 日 14:27

カレーハウスCoCo壱番屋の強さの理由

 皆さんはカレーは好きですか。
 私も大好きな食べ物のひとつで、週に2回は食べています。

 そんな国民食とまで言われるカレーの世界で日本一の店舗数を誇るのが「カレーハウスCoCo壱番屋」。
 創業者は宗次徳二さんと妻の直美さん。
1974年、全くの素人である二人で始めた喫茶店がスタートでした。

 元々不動産業を営んでいた宗次さん。喫茶店は初めてでした。
 その店は主要道路から大きく外れた悪立地でしたが、だからこそ、心のこもった接客でお客様をお迎えしようと一生懸命におもてなしをしました。宗次さんはここで飲食業の面白に夢中になり、次々と工夫をしていきました。通りがかりの人は入るようなお店でなかったのですが、常連客から口コミが広がり、2~3年で大繁盛店になります。

 その店で出していたカレーが美味しいと評判になり、よし、カレーの専門店を出してみようと出店したのが「カレーハウスCoCo壱番屋」1号店。出店前には全国のいろんなお店のカレーを食べ歩いたそうですが、奥さんが作る自分の店の家庭的なカレーの味がいちばん美味しいと自信をもったところから、「ここがいちばん」→「CoCo壱番屋」という名前を付けられたそうです。

 しかし、このお店も悪立地からのスタート。喫茶店時代もそうだったように、こんな立地に悪い場所に、わざわざ来てくれたことに感謝し、笑顔でお迎えしよう、心をこめてお見送りをしようと、接客に力を入れました。それが、壱番屋の社是になっている「ニコニコ・キビキビ・ハキハキ」の原点です。

 それから、どんどんと店が増え、フランチャイズを出していく訳ですが、数ある同業者の中で、なぜ、カレーハウスCoCo壱番屋だけが成功を収めたのでしょうか。
 宗次さんが大事にされてきたのは3つ姿勢。現場主義とお客様第一主義、そして率先垂範でした。とにかく現場に出て、お客様が食べ終えた皿を見たり、お客様の声を聞き、もっとよくできないか、もっと喜んでもらえないか不努力、工夫を重ね続けてこられたのです。

 普通の経営者は、ある程度お店が軌道にのると、現場に出なくなってしまう人が多いそうです。そして、だんだんお客様や社員のことが見えなくなり、改善をしなくなります。そしていつの間にか衰退していく。だから、経営者はいつも現場に出ることが大事だと言われるのです。宗次さんは、常に現場に出て問題を改善し、お客様のアンケートも毎日3時間もかけて読んできたそうです。挨拶、早起き、掃除・・・あたりまえをしっかりと続けていくことも宗次流の経営です。

 これからの時代は「先が見えない時代」と言われていますが、私は、同業者の動向に目を向けず、ただひたむきにお客様の声を聞き、そこから工夫改善をコツコツ積みあげててこられた宗次流の経営が、これからの時代の主流になっていくように思います。

 来月12月2日、創業者の宗次徳二さんをゲストにお迎えし、「未来×幸せ経営フォーラム 第1回目セミナー」を開催します。(申し込み受付中)逆境に負けない経営のあり方、右肩あがりの経営のノウハウ、宗次さんの人生哲学まで、様々な角度から徹底的にお話を伺う予定です。
 未来の経営をご一緒に考えてみませんか?

詳しくはこちらへ・・・
https://www.doit-fun.jp/blocksseminar/20211202_20220414

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2021 年 11 月 02 日 15:06

伊那食品工業さんの朝掃除に思うこと

 先日、ある経営者グループの皆さまをご案内し、伊那食品工業様を訪問させていただきました。
 約3万坪の敷地の中に工場や本社社屋がありますが、そのほとんどが地域の人に開放しているガーデンです。ブランド名にちなんで「かんてんぱぱガーデン」と名付けられているその庭は、元々が松林。自然に生えている松の木を活かしながらも、古い木は撤去し、空いたところに植物を植えるなど、長年に渡って手入れをされてきました。

 伊那食品工業では、業者に掃除を依頼されません。毎朝、その広い庭を、本社にいる200人くらいの社員で掃除をします。今の時期は紅葉の落ち葉がいっぱいですが、夏には草取り、冬には雪かきなど、かなりの作業です。

 そんな庭掃除を、社員の人たちがいきいきと、まるで自分の庭の手入れのように取り組んでおられるが、見学者が驚かれるところです。今回も社員の皆さんに「掃除はどうですか?」と聞いてみると、皆さんが「楽しい」仰っていました。でも、なぜ、楽しくなるのでしょうか。

 私も昔、大きな庭の掃除や草取りをずっとしていたことがありますが、草や落ち葉と向き合っていると、なぜか心が落ち着きます。同じ庭なのに、季節によって表情が違い、生えてくる雑草変わります。そんな変化に気づくことも楽しみです。そして、何より綺麗になった後を見ると嬉しくなります。

 たぶん、庭掃除そのものに、そんな楽しさがあるのだろうと思いますが、伊那食品工業の皆さんは、これを会社の仲間と一緒にやっているところが違います。
 この庭掃除にはもちろん上司も部下もありません。誰かからの指示命令も、ここをやれというルールもなく、それぞれが今、自分がすべきだと思ったことをするのです。これも楽しさのひとつだなと思います。

 「今、何をやればいいのだろうか?」。自分で考えることは言われてやるより、何倍も面白いでしょう。また、全体を見て考えなければいけないので、広い視野も必要。それに、朝礼までに3万坪を綺麗にするのは、効率も重視されます。「いかに早くできるか」という脳も働かせなければならない。この庭掃除の中で人間の創造力や、工夫する心が全開となって、夢中になってしまうのではないでしょうか。
 「この庭掃除は気づきの訓練だと思っています」と入社3年目の方が話してくれましたが、続けて掃除をしていることで、見えなかったことが見えるようになったり、わからなかったことがわかるようになったりする喜びも、きっとあるに違いありません。

 こうした庭掃除で一日が始まる伊那食品工業さん。その職場には上下の壁も、部門の壁もありません。役員の人と新人が家族のように話す姿を見ていると、庭掃除という、ひとつのことをみんなでやる文化が、大きな影響を与えているように思いました。
 社員旅行や運動会、バーベキューなど、最近は社内行事をする会社が少なくなりましたが、一見無駄なようにも見える、仕事以外の行事や体験の場で自然と上下や横の関係が密になり、いい組織づくりにつながっているのではないでしょうか。

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2021 年 09 月 15 日 14:30

「でんかのヤマグチ」から学ぶ“高売り”と“アフターフォロー”

 先日、DOIT!シリーズの中でもご紹介した東京・町田市にある「でんかのヤマグチ」の創業者、山口社長に講演をお願いし、若い経営者の皆さんに聞いていただきました。

 創業56年。小さな電器屋を一人で始めた山口社長は、コツコツとお客様を開拓し、売るだけでなく、そのお客様が困っていることがあれば、すぐに飛んでいき対応する。そんな地域密着の経営で経営を伸ばしてこられました。

 しかし、今から25年前、近隣に大型量販店が続々と進出。半径2キロに6つのも競合が迫ってくる事態に直面します。量販店同士が「他の店より1円でも安く」と競い合うと、地域の小さな店は太刀打ちができません。倒産、廃業が頭によぎったそうです。

 悩んだ山口社長が出した結論は、生き残っていくためには量を売ることではなく、少なくてもしっかりと利益が出る商いをすること。つまり、商品を量販の値段に合わせて安く売ることではなく、今よりも高い値段で売ることにしたのです。それが「高売り」。お客様にしっかりとサービスをしていけば、きっと私たちを選んでくれるはず。一生懸命働く社員のためにも、生き残っていかなければ・・・周囲が猛反対する中で、その戦略を貫きました。

 まず、遠くのお客様を台帳から外したそうです。すぐに飛んでいける、近隣のお客様を選びました。そして、5年以上購入のないお客様を台帳から外し、値引きを要請するお客様は量販店を紹介するなど、値段は高くても、でんかのヤマグチのサービスを好んでくださるお客様に絞って商いを展開していったのです。電池が切れたと言われたらすぐに持っていく。テレビの操作がわからないと言われたら、わかるまで何度もご説明に伺う・・・それだけでなく、「旅行に行く間、少しペットの世話をしてくれないか」という頼みまで引き受けることにしました。信頼があるからこそ、そんな依頼も「でんかのヤマグチ」に頼まれるのです。

 こうした、手厚いアフターフォローの商いを続けた結果、量販店との価格差が3万~10万もあるのに、買いに来てくれるお客様が増え続け、以前は「25%~27%」だった粗利率、今では「45%」に改善。借金もゼロになりました。最近、あるお客様から、「あなたのお店は、もっと高く売ってもいいのでは」と言われたそうです。どんなことにも親切に対応をしてくれるヤマグチさんに、そのお客様は惚れ込んでしまっているそうです。そんなお客様がヤマグチを支えてくれているのです。

 25年前、もし、量販店に対抗して「安売り」をしていたら、体力のない小型店はあっという間につぶれていたでしょう。しかし、山口社長は、従業員の幸せを考え決断をしました。売上を上げるために値引きをするというのは、簡単にできること。しかし、簡単にできることが正しいこととは限りません。本当に大切にすべきことを大切にする。それが険しい道、難しい道であったとしても、やると覚悟を決めてやり続ける。すぐに結果を求めたり、すぐに楽な道を選ぼうとしてしまう、私たちに大切なことを教えてくださった講演会でした。

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2021 年 08 月 24 日 15:12

かかわる人を幸せにするお掃除会社

 DOIT!シリーズでもご紹介した、高知のお掃除会社「四国管財」の新しい本が発売されました。そのタイトルが「かかわる人を幸せにするお掃除会社~本気のクレーム対応と魔法のホウ・レン・ソウ~」(著:中澤清一/発行:きんざい)です。 社員をとことん大切にする中澤社長の思いと、長年に渡って磨き上げてこられたクレーム対応や報連相の仕組み、また現場のスタッフさんへの細やかな対応の仕組みなどが細かく紹介されています。

 中澤さんが「いい会社づくり」に取り組むようになったのは、昔、あるショックな出来事があったからです。父親が亡くなり、二代目として会社を良くしていこうと意気揚々入社したのですが、当時の会社の雰囲気は悪く、誰も誇りをもって働いていませんでした。当時、世間では清掃業は低く見られていて、働き手が集まらない業界でした。会社の雰囲気はそんな背景があったからかもしれません。
 それに追い打ちをかけたのが、中澤さんが社員さんの結婚式に招待された時のこと。仲人さんが社員の勤務先を紹介する時に四国管財の名前が呼ばれなかったのです。清掃会社で働いていることを隠されていたのです。

 「そんなにうちの会社で働くのは恥かしいことなのか?」。そこから中澤さんの闘争心が湧いてきました。「みんなが誇りを持てる、家族に自慢できるいい会社にする!」という夢に向かって進み始められたのです。

 いろんな仕組みを導入してこられましたが、特に大切にしてきたのは「クレーム対応」と「ホウ・レン・ソウ」に対する取り組みです。どんな小さなクレームにも素早く対応する。そこに顧客の感動が生まれます。しかし、それだけでなく、「クレームになる前から対応しよう」と、現場の清掃スタッフに「少しでも気になったことを報告できる仕組み」を作ります。その為には、本社にみんなが安心して言える本部と現場の信頼感だと、「すべての責任は本社にあること」を伝え、スタッフの悩みに24時間対応できる電話窓口を用意し、仕事以外のことにも相談に乗るなど、時間をかけて、スタッフが安心して相談できる社風を築きあげてこられたのです。
 そして、そのベースにあるのが「報告・連絡・相談」の仕組みです。そのポイントは「報告をしろ!」と叱るのではなく、「ホウ・レン・ソウ」と褒められる。そしてその情報がどうなったか、必ずフィードバックする。それが社員を安心させるのです。中澤さんは、ホウ・レン・ソウは愛だと考えておられます。

 この本を読み、いい会社にしていくためには、「安心して働ける環境」を作っていくことが大きなポイントであるということに気づきます。上司に意見が言いにくい、悩みを相談しにくい、仲間同士がいがみ合っている・・・そんな職場では人の心がすさみますし、やる気が出る訳がありません。良い人間関係、困ったことがあったら何でも相談できる空気感、自分の意見や希望を聞いてくれる上司や仲間。家族のことまで心配してくるトップ。そんな環境であれば誰もが安心して仕事に集中できるでしょう。今、「職場の心理的安全性」という言葉が注目されていますが、四国管財さんは正にその見本。中小の経営者の方、あるいは人事・労務系のお仕事をされている方におススメです。

本の内容・申し込みはこちらへ
http://urx.red/IeWG

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2021 年 01 月 13 日 17:49

日本一の旅館 加賀屋の「まね、慣れ、己」

 お客様満足度日本一の旅館、和倉温泉の加賀屋さんでは、サービスを次のように定義されています。
「サービスとは、プロとして訓練された社員がお給料をいただいて、お客様のために正確にお役に立って、お客様から感激と満足感を引き出すこと」。
 この定義通り、加賀屋の客室係の人たちは、お客様に対して常に正確なサービスと細かな気遣いで感動を与えておられます。高い料金にも関わらず、お客様が「また来くるね」と再来店されるのは、その影に徹底した教育や風土、何より伝統の「おもてなしの精神」があるからです。以前、私も取材に伺ったことがありますが、初代女将からスタートしたその精神は働く人の誇りになっています。

 ある雑誌に、加賀屋の若女将のインタビューが掲載されていました。その中に「加賀屋流のおもてなしはマニュアル半分という考え方」と言葉がありました。それは、マニュアル通りにするサービスは50%、残りは自分の感性や現場の判断で100%にするという意味です。まず、マニュアル半分。約束したことを守る、間違いなく料理を提供するという「正確なサービス」が高いレベルで実現されていないと不満が生じてしまいます。しかし、それだけでは感激や満足が生れません。やはり大事なのは現場社員の感性と主体性。一人ひとりの気働き、気配りがあって初めて100%になるという考え方です。「マニュアルは半分」ですから、接客係の人たちも燃えてくるでしょう。以前取材したベテラン客室係の熱い、使命感を思い出します。

 しかし、こうしたおもてなしを、客室係はどのように身に付けていくのでしょうか。以前、加賀屋の小田会長が、次のようなお話をされていました。「私は、『まね、慣れ、己』と言って社員に教えているんです」。まずは、真似から入る。最初は「物まねさせられている」と思っていてもいい。しかし、何度もやっていくと自分の体験が伴ってくる。自分で納得すると言葉が生きてくる。そして、最後は自分のオリジナルのものにしていく。「まね、慣れ、己のステップが大事だよ」と社員に伝えているそうです。
 加賀屋さんのような「優れたおもてなし」を見ると、誰もが「そこまで出来ない・・・」と思ってしまいますが、こんな地道な教育の積み重ねがあるんですね。しかし、考えてみれば、「まね、慣れ、己」は、芸事やスポーツも同じ。最初は先輩のまねから始まり、慣れくるのに数年はかかるでしょう。ましてや「己」のレベルになるには何年もかかるはずです。
 最近は何でも「即席」に育てようとしてしまいますが、「即席」はあくまでも即席。「一流の技術」とは、こんな風に時間をかけて身に付けていくものではないでしょうか。創業以来、働く人を大切にし、コツコツと育てこられた加賀屋さん。改めて一流の仕事に感動を覚えます。

カテゴリー : DOIT! メルマガコラム

2020 年 12 月 15 日 09:58

お客様に寄り添う、本物の会社

 先日、弊社のセミナー「実践学習会」で香川県の徳武産業様を訪問しました。徳武産業さんはDOIT!シリーズで取材した会社ですが、この10月に、「日本サービス大賞 経済産業大臣賞」を受賞され、また注目を集めています。
   https://service-award.jp/result_detail03/industry04.html

 徳武産業さんは、介護シューズ「あゆみ」など、高齢者に特化した靴を製造販売する会社ですが、27年前まではスリッパやルームシューズなどをOEMで作っていた会社です。当時社長だった十河孝男さんがある時、知り合いの特別養護老人ホームの施設長から「お年寄りがスリッパを踏んで転倒する事故が相次いでいる、何とかならないだろうか」と相談を受けたことが、靴づくりへ転換したキッカケでした。
 高齢者の足を調べてみると、腫れ、むくみ、方マヒなど問題がたくさんあり、既存の技術では対応できないことがわかりました。しかし、困っているお年寄りの気持ちを知った十河さん(当時社長)は、一念発起しゼロから靴づくりを学び、数年間かけて高齢者が転倒しない靴を開発しました。

 その「あゆみ」という商品はヒットして売れるのですが、高齢者の足の問題はまだまだありました。左右の足の長さが違う、左右で大きさが違う。そんな悩みにも応えたくなり、業界常識を超えて「片足販売」を始め、靴底の高さを左右で変える「パーツオーダー」など、とことん悩みに応えられました。幅、高さの調整。こうした個別対応は赤字部門なのだそうですが、「靴が合わない」ことで生きる勇気までなくしてしまっている人を見ると、どうしても辞めることができないと続けておられます。今では介護シューズ全国シェアの55%(数量ベース)を徳武産業が占めるまで成長。高齢者にとって手離せない、いえ、足離せない会社になっているのです。

 「お客様の満足」「お客様の喜び」などと、私たちはよく言葉にしますが、徳武産業さんのお客様への寄り添い方を見ていると、私たちはお客様に寄り添っている「つもり」なのかもしれないと反省します。たった一人でも、その人が本当に困っておられるなら、何とかしてあげたいと動き出す。その気持ちが徳武産業さんの出発点。その気持ちが伝わるからこそ、顧客から期待され、商売が成功しているのだと思います。毎日何十通も感謝の手紙が届くというのは、お客様への思いが本物だからだと思います。

 今は、ネットを通して何でも明らかになる時代。お客様に寄り添っている「ふり」や、「つもり」の会社では、きっとうまくいかなくなってしまうのでしょう。お客様から「あなたがいなくてはダメだ」と言われるくらいの会社を目指していきたいものです。

カテゴリー : DOIT! メルマガコラム 素晴らしい会社

2018 年 10 月 09 日 19:19

心をひとつにして働くことの素晴らしさ

 今日から、DOIT!シリーズの最新刊99号「使命感が会社を変える!」(㈱王宮 道頓堀ホテル)が発売になります。
DOIT!の発売をお待ちいただいた皆様、本当にお待たせいたしました。
今日はこの場を借りて少しご紹介させていただきます。

 この道頓堀ホテルさんは、大阪に3つのホテルを展開する会社です。
いきいきと働く社員の人たちによる、心のこもった「おもてなし」に感動されたお客様がリピーターになっておられます。
しかし、ほんの10年前まではどこにでもある小さなビジネスホテルでした。
しかし、近隣に大手ホテルが進出したり、ネット予約が一般的になる中で価格競争が激化、小さなホテルは倒産の危機を迎えていました。
そこで、3代目として経営のバトンを託された橋本さんの兄弟が経営改革に着手されたのです。
日本人のビジネスマンから外国人旅行客を対象にしたホテルへ舵を切るという戦略を掲げて再スタートをされたのですが、社内にも壁がありました。
トップダウンの古い体質、部門間の壁など、社員の皆さんがついてこない状況が行く手を遮ります。
そこから、自社の使命感を見直し、社風を良くする取り組みを続けられ、次第に社内に良い空気が生まれるようになったのです。
自分達の使命を明確にしたことで、社員の中に目的が生まれ、お客様に対するおもてなしにも拍車がかかっていったのです。

 この映像を見てうちの社員も大きな刺激を受けていました。
やはり会社はバラバラでは力がでるものではありません。
やはりみんなが心をひとつにして働ける環境こそがお客様にとっても、社員の働きがいにとっても重要だと思います。
その中心にあるのが経営理念。
みんなが理念に共感して働く素晴らしさを感じていただける映像になったと思います。

 DOIT!という名前は、「一歩踏み出していこう」という思いを込めて名付けましたが、
この新しい作品が、それぞれの方の「次への一歩」への勇気になればと思っています。
弊社でも、今回の映像を見てみんなで話し合いをしましたが、それぞれが映像の刺激をベースに、自分の一歩を考えてくれました。
別冊のガイドブックに活用事例を掲載させていただきましたので、ぜひ、社内でご活用いただければ幸いです。

■最新号DOIT!99号「王宮 道頓堀ホテル」
https://www.doit-fun.jp/shopping/products/detail.php?product_id=195

カテゴリー : DOIT!

2010 年 07 月 21 日 13:58

そもそも、DOIT!って?

今朝、ツイッターをやっていたふと思ったのですが、世の中にはまだまだDOIT!のことを知らない、聞いたことがないという人がたくさんいらっしゃるということ。

もちろん、それはわかっていることなんですが、どうも私は知っている皆さんを前提に書いたり、しゃべったりしている気がして反省をしました(笑)。

そこで、今日はそもそもDOIT!って何?というところから、書いてみようと思います。


◆「DOIT!」とは、ビジネスの教育や研修、情報用DVDとして1996年から発売しているDVDシリーズのタイトルで、素晴らしい経営を実践されている成長企業の活動を紹介するドキュメンタリー映像です。

◆取り上げる企業は、社員が生き生きと働き、お客様様から支持され、社会に貢献している成長企業ばかり。現在で94巻発売しています。

◆不況の時代に、倒産する企業もあれば、伸びている企業もある。同じ風を受けているのに、どうして差が生じるのか?中小企業は大企業より弱いというけど、本当にそうなのだろうか?そんな疑問がDOIT!の発売の原点です。

◆顧客満足の高い企業を紹介していて気がついてきたのが、そうした企業は社員のやる気も高く、働く喜び感じてとても生き生きと働いているということ。人が生き生きと働く企業を紹介していけば、混迷の時代を切り開くヒントがあると思っています。

◆DOIT!シリーズは、企業からの受託で作成している映像ではありません。ブロックスが多くの情報の中から、ここはという企業を選び、こちから取材を依頼して映像を作ります。PR用の映像ではありません。

◆DOIT!シリーズがいちばんこだわってきたのが「ドキュメンタリー」のスタイル。普通の映像はシナリオを先に用意して、シナリオに沿って映像を撮っていくのですが、DOIT!シリーズは逆。丹念に取材を重ね、その映像素材から、映像を構成し最後にシナリオを作成します。本当のドキュメンタリーなんです。

◆当り前ですが、企業は人の集団。人が組織を作っているのだから、当然DOIT!のテーマも人。一人ひとりの価値観や考え方、情熱や思いを写さなければ、ただ仕組みだけを紹介しても片手落ち。だからDOIT!はドキュメンタリーにこだわり、人にこだわる映像を作り続けています。

◆DOIT!シリーズのロケでいちばん撮りたいと思っているのが「真実の瞬間」。普段着のいつもの行動の中にお客様が感動してしまうことがあります。その瞬間の映像は一瞬にして多くのことが伝わります。どれだけ言葉を並べても伝わらない「具体的な真実」で皆さんを圧倒したい。そんな思いで作っています。

◆映像は一人で見るのもいいのですが、複数の人で見て、「お互いが感じたことを語り合う」とさらに気づきが深まります。ドキュメンタリーのDOIT!シリーズだからこそ、「見て、感じたことを話し合う」という使い方をしてほしい。それが、私たち制作者の願いです。多様な考え方、価値観があるから楽しいと思うのです。

ここまで書いて思うのは、やっぱり映像は見てもいない人に本当のところを伝えるのが本当に難しい。
とにかく、見てもらうのがいちばんなんでしょうね。




カテゴリー : DOIT!

2010 年 06 月 29 日 14:54

モクモク手づくりファームさんの挑戦

先日、大阪事務所のメンバーの企画で、土日を使って、三重まで行ってきました。
行き先は、DOIT!でも取材した「伊賀の里 モクモク手づくりファーム」さん。

旅行の内容の詳細詳は、もうすぐ社員のブログで紹介されると思いますが、久しぶりのレクリエーションでかなりの充電ができました。

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今でこそ、こうした「農業テーマパーク」は各地に出来ていますが、先駆けは何と言ってもこのモクモクさん。生産者と消費者を直接結びつける試みは、本当に斬新でした。

始まり(歴史はこちらから)は、三重県経済連の2人の職人、木村さん(現社長)と吉田さん(現専務)。
養豚農家と一緒になって改善事業に取り組んでいるうちに、生産者が消費者のことをまったく知らないことに疑問を持ちました。

「生産者と消費者のコミュニケーションがない。これは大問題だ。」

伊賀豚のブランドづくりと流通の開発に取り組んだお二人が行きついたのが、手作りのハムづくり。

「ログハウスを立てて、そこで本物の手作りのハムをつくろう!」

モクモクはここから生まれました。

モクモクはログハウスの木々、煙がモクモク、伊賀忍者の煙幕がモクモクと、洒落っけたっぷりのネーミングでした。

しかし、いくら本物にこだわり、そんなに簡単にハムは売れません。話題を作ろうと商品に工夫をこらされました。

「商品にプラスアルファの楽しさを加える」。
これもモクモク流の商いの原点なんでしょうね。ウィンナー教室もその一環のイベントでした。

そうこうしているうちに、消費者がモクモクの下に集まるようになり、「せっかく来てくれたんだがら、もっと楽しませよう」と通販会員向けのイベントをどんどんと手がけるようになりました。

それが今の農業リゾート公園「伊賀の里モクモク手づくりファーム」の始まりでした。

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今では、地ビール工房、パン工房、焼き豚工房、ハム・ソーセージ工房、レストラン、宿泊施設、温泉など様々な施設があり、年間何十万人もの人が訪れる観光スポットになっていますが、もとをたどれば、たったひとつのログハウス。もっともとをたどれば、二人の熱い気持ちだけが原点です。

モクモクさんの商売で、私がいつも見習いたいと思うのが、「自ら楽しむ姿勢」。
どうせやるなら、楽しくやろうと、遊び心を大切にされています。

商売だ、儲けだという発想がないから、やることがいちいち面白いし、独自性がある。
働いている人が自然体で気持ちいい!

こんな風にいきたいな、と常々思う、私の憧れの経営者です。


名古屋からも近いし、京都や大阪、滋賀県からもあっという間です。
子ども達も楽しめるし、大人もビールや料理で楽しめる、西川一押しのスポットです。

ぜひ、この夏休み、家族で出かけられてはいかがでしょうか?
DOIT!を見てから行くと3倍は楽しくなって、勉強になりますよ(笑)。


~旅の写真~

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豚君たちが迎えてくれます。

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みんなでビール工房へ!

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田んぼに興味しんしんの藤原家の子ども達

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カエル発見!

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ツリーハウスで遊ぶ!

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ドーム型のコテージで泊まりました!





カテゴリー : DOIT!

2010 年 01 月 18 日 15:48

DOIT!93・94号 撮影ウラ話(3)

今回の撮影は、長期に渡る撮影なので、撮影体制もいろいろと工夫して望みました。

【撮影スタッフ】

最初の段階は監督の中畑さん自らカメラを回し、技術スタッフの落合さんという体制で臨んだのですが、これはなかなか大変。後半は、体制を立て直し、4人体制で臨むことにしました。カメラはDOIT!シリーズを何作も手掛けていただいている中島さん。東京在住のベテランカメラマンです。

今回のカメラは、肩で担ぐ業務用ではなく、こんな小さなカメラにしました。
機動力を発揮すること、スタッフやお客様にできるだけプレッシャーを与えないこと。今回は、この小さいカメラが本当に頑張ってくれました。

音声の松本さんが福岡から参加。松本さんは、こちらの人なのですが、DOIT!ロケには初参加。とてもいい人です。ロケで足をねんざするという状況でも頑張ってくれました。

そして、監督の中畑さんは神戸からの参加。本当にみんなバラバラなところから小倉に集合して撮影をしていたのですが、夏から秋にかけての撮影は、本当に大変なことばかり。
「楽しい撮影だった」と言ってくださっているのが救いですが、スタッフの皆さん、朝早くから、夜遅くまでの撮影、本当にお疲れ様でした。

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今回撮影にあたって、できるだけ自然な形で撮ろうということで、スタッフの皆さんの声を拾うための「ピンマイク」を付けない方針で撮影しました。ピンマイクがあると、音は拾えるのですが、どうしても付いていることを意識したり、外に機材が見えるので、自然が感じがしません。

そこで、音を拾いに行くにはどうすれば良いか。近づき、走り回るしかありません。
狭い店内では、隠れる訳にはいきませんので、お客様にもちゃんと了解してもらって、馴染んでもらうことも大事です。
映像に自然な感じでお客様が映っていますが、実は、来るお客様、来るお客様全員に了解をとってから、撮影をしているんですよ。

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この時、お客様がどのような感じか?
ここでお店の実力が出ます。お客様を大事にしてきたバグジーさんのようなところでは、まずNGがありません。「いいですよ」と言ってくれるお客様ばかりです。
これは、これまでDOIT!で撮影したところに共通する反応。ここで、NGが出ると、店内で映らないように気にしたり、本当に思い切った撮影ができなくなるので、大切なポイントです。



今回は新人の成長を追いかけるものですが、成長には技の成長と心の成長があります。どちらも変化が見えにくいもの。ずっと追いかけても、その差がなかなかわからず、そこに悩んだことも多々ありました。

それでも、バグジーで1年間を過ごした2年生に話を聞くと、確実に違いがわかります。技術も雰囲気も、まったく1年生のそれではありません。
見えにくいけども、必ず成長しているんです。だったら、その瞬間や、そのプロセスを撮れると、バグジーの「本当の強さ」が見えてくるはず・・・。

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この難しいテーマに挑戦する撮影。
撮影しているカメラマンの中島さんも松本さんも、本当に「これでいいのか」「狙い通りに撮れているのか」と思っていたはず。みんなで何度も何度も話し合ったものでした。

成長は毎日の積み重ね。1ミリの進歩、1ミリの自信が心に積み上がっていくものだと思います。
そういう小さなものですが、やっぱりこうして追いかけていくと、だんだん見えてくる。
定期的に通うことの意味も、撮影するプロセスで実感してきたところもあります。

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【サプライズ】

この間、バグジーの人達は、私たちスタッフに対してもいろいろと気遣ってくれました。

7月の監督の中畑さんの誕生日。
居酒屋に行くと、そこには久保さんや幹部の人が勢ぞろい。
食事をしていると、監督の好きなクラシック音楽が突然流れ、プレゼントが渡されるなど、監督も思わず大泣き。みんな優しいです。

8月の私の誕生日の時も、空海風花のみんなが演出をしてくれました。
カットをしてシャンプーで席に座ろうとすると、こんな演出が・・・。

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毎日、忙しいのに「人を喜ばせること」になると、どんどんやってくれるのがバグジー。
喜ばせるのは、お客様だったり、仲間だったり、取引先の人だったり、我々だったり。
もう、この人たちの優しさは半端じゃない。

そばで見ているより、中にいると良くわかりますが、、本当に気持ちいい人達です。

撮影の最中、私もいろんな出会いがありました。
いつもDOIT!を観てくれているお客様が、バグジーに初めて来店される時に出会ったり、
ブロックスの研修と撮影が重なる時もありました。
お客様がバグジーを見学しているところでカメラを回していたり・・・。

その他にも、カメラの調子が悪くなったことも、撮影の間の休憩場所がなく、スーパーの待合室で休憩したり、コンビニでアイスクリームを食べて、暑さをしのいだり・・・。

夏の撮影はなかなか大変でしたが、バグジーの人たちともだんだん仲良くなって、夜、飲みにいくことも何度かありました。
とにかく楽しく熱い、夏のロケした。

今回は撮影の内容以外の、撮影秘話。次回は・・・?




カテゴリー : DOIT!

2010 年 01 月 18 日 13:30

DOIT!93号・94号 撮影ウラ話(2)

DOIT!93号・94号は、バグジーさんに、約半年間も通って作った作品です。
その間に感じたこと、様々な体験を4部に分けて紹介していきます。


【久保さんのファーストプリント研修と店舗での教育】

入社式、合宿と2日間のプログラムの後は、すぐに店舗に戻るのかと思っていたら、新人は代表の久保さんから直接研修を受けます。
久保さんはこの研修を「ファーストプリント」と呼んで大事にされています。ひな鳥が一番最初に誰から教わるか、とても大事な時間です。

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撮影の時、久保さんの話を横で聞いていたのですが、本当にわかりやすい。それに愛情をこめて、丁寧に丁寧に話をされるので、新人も納得感が高いようです。
この時に使われるのが、「新入社員心得帳」。
「礼儀正しく、挨拶すること」「素直な心を持ち続けること」「努力を惜しまないこと」
の他、バグジーの基本、「利他の精神」や「感謝の心」などがあり、この研修で第一歩を踏み出す訳です。

その後も、もちろん集合研修は続いていくのですが、新人はすぐに店舗に配属され、これからの教育は店舗の先輩が行っていくことになります。
美容師は、美容専門学校を出てくる人もいれば、働きながら学び、資格を取る人もいますが、何れにしても最初からお客様の髪を触る訳にはいきません。
掃除をしたり、物を洗ったり、片づけたり。下済みの仕事が続きます。

そして、先輩に教わりながら、自分で技術の勉強をしていくのですが、これがなかなか難しいものばかり。シャンプーひとつでも、何種類もあるし、「お客様を感動させるシャンプー」を目指すバグジーのレベルは相当高いので、みんな、泣きそうになりながら練習するのです。

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バグジーは他の美容室に比べて、シャンプーを大事にしているそうです。カットやカラーはどれだけ丁寧にしても、お客様は気持ちいいとは言いません。ところが、直接手をふれるシャンプーとマッサージは、「気持ちいい」と言ってくれるメニューですから、昔から大事にしてきました。

追求すればするほど奥が深いシャンプー。考えてみれば当たり前のことなんだと思うのですが、「シャンプーをする人の心がそのまま手先から伝わる」のだそうです。

それは、数秒の差、数ミリの差というような「ちょっとした差」なのでしょう。
見ただけでは同じように見える。でも、微妙に違うというような「小さな差」。

でも、バグジーにとっては、大きな差なんです、きっと。

だから自然と基準が厳しくなります。

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新人は何回も何回も練習し、自信がつくとスタイリストのテストを受けます。それで合格なら、そのスタイリストのお客様を任せてもらえるのですが、これがなかなか難しいのです。

これが新人にとって、最初に立ちはだかる「大きな壁」です。

美容学校で習ってきた人でも、何度も何度も「落ちる」ので、自信をなくします。練習をすれば、いいのですが、普段の営業が終わってから、疲れた身体で気力を振り絞ってやる練習は、なかなか気力も入ります。「今日はいいか」「明日やろう」とだんだん、自分に言い訳をしたり・・・。

そんな時に、新人を応援するのが、二年目の先輩や仲間のアシスタントです。
この人たちは、自分が「大きな壁を先輩の助けを借りながらくぐりぬけてきた」という体験がありますから、「してもらった通りのこと」を今度は後輩にしてあげる訳です。

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「お客様に高い満足を提供するための高い壁」。

これが、バグジーの社員同士の「絆」を強くする伝統なのでしょう。
この壁に向かっていくプロセスで、新人は、いろんなことを学んでいくようです。

技術のことも、技術以外の大切なことも・・・。

【一人を全員が気にしてあげる】

新人は、シャンプー以外にも、いろいろと覚えなければいけません。
93号には、新人の明日香ちゃんが、先輩から電話応対を教わるシーンが出てきます。
このシーンは、「全社員で一人の新人を育てる」というバグジーの家族主義が象徴されているようで、見ていて一番感じる場面です。

表面的なところでは、どんな企業でも「新人を教える行為」は似ているのかもしれません。でも、そのニュアンスというか、教える側の気持ちというか、その裏側は大きく違っている。そんな気がします。

何が一番の違いかということ、「教えないこと」かもしれません。

いやいや言い方が難しい・・・。
教えない訳ではなく「教える」のですが、大事なところは「自分で考え、自分でやること」が大事な訳ですから、手取り足とり、事細かに教えてしまうと、その人の成長にならないので、バグジーの人は、「気づかせる」ように教えるのです。

それは、相当根気強くなければ難しいし、教えないけど、ちゃんと見てあげていないといけないから、それも大変です。

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※この黒崎店のノブ君のシャンプーは厳しい。なかなか合格が出ません。

撮影中、このバグジーの先輩達(スタイリスト)は、みんな本当に「親切に教えるな~」と思うことが多かったのですが、これは、ヒマだから丁寧に教えることができるのか?
いやいや、絶対にそれはありません。

バグジーは毎年120%も成長している店ですから、まず客数は他店より多い店です。しかもほとんどお客様が「バグジーはいいよ」と、高い期待で来るお客様ですから、手を抜けません。というか、どんなに忙しくても手を抜かなかったから、繁盛している訳で、一人ひとりの施術や接客は、とても丁寧です。
客数×丁寧さということは、かなりの忙しさです。昼ごはんだって、みんななかなか食べられません。

その忙しさの中で、みんなで新人を観てあげる。気にしてあげる。励ましてあげる。
そこがいいな~、すごいな~と思うのです。

お客様を満足させるために頑張ることも、人を育てるために頑張ることも、
この忙しさの中では、誰だって、「面倒だ」「手を抜きたい」と思うはず。それが誰一人もそう言わないから凄い。逆に、もっとやろう、もっとやろうというのがバグジーの組織。

一人ひとりの素直さ。
きれいな心。
これが育っていることが、全部の仕組みの「要」なんだろうと思います。

心を磨くためのボランティア活動、店長からの手紙、初任給でのプレゼントなど、この映像でも、そこはたくさん出てきます。

この「すぐには業績につながらないけど、良い組織風土には欠かせない仕組み」が、じわじわと社員の心を育てていくのでしょうね。

どんなことも、「目に見えないところほど大事」だといいますが、本当にそうですね。
学ぶべきは「目に見えないところ」ですね。

それが、BAGZYの家族主義。
今回の前編のテーマは、ここ。
今どの企業にも、これが一番大事なんだと思うんです。


このコラム、なんだか、まだまだ書きたいことが出てきて、終わる気がしなくなってきた・・・。(続く)









カテゴリー : DOIT!

2010 年 01 月 08 日 17:38

DOIT!編集・最終コーナー!

今日はDOIT!94号のMA。
完成した映像に、音の調整とナレーションの録音、音楽を付ける作業です。
これがマスターテープの最終工程。

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去年の3月31日の入社式のロケから10月まで、撮影にかかった半年間と、同時進行で行ってきた映像をまとめる編集作業の数ヶ月間。そのラストが今日のMAなので、まとめられた映像を見ながらいろんなことが走馬灯のように思い出されてきました。

特に今回の撮影は、毎日朝早くから夜遅くまでの長時間の撮影のうえ、月に2回、1回に数日間は小倉に滞在するというハードな日程。
また、「新人の成長」という、どのように変化するかわからない予測できない取材対象を追いかけるという難しい撮影だったので、関わったスタッフにとって、相当大変な仕事でした。

しかし、難しく苦しいけど、やりがいがあった生涯の中でも一、二の仕事になりました。
また、撮影秘話など、詳しいことはどこかで書こうと思いますが、今日はいい音楽、素晴らしいナレーションが付き、本当にいい作品になって、ホッとしています。

この映像は、誰もが感動してくれると自負しています。
ぜひ、ぜひ、見てください。

カテゴリー : DOIT!

2010 年 01 月 01 日 23:26

DOIT!の心

いよいよ年が明けました。
皆さん明けましておめでとうございます。

2010年はどんな年になるのか。
聞こえてくるのは厳しい声ばかりです。1年ぐらいで経済がそう簡単に良くなる訳はなさそうですし、二番底と言われているものだって来るのかもしれません。
私はここ数年の先行きについては、そんなぐらいの理解で十分だと思うことにしています。
もちろん、この辺を考えるのを放棄しようという訳ではありませんが。

そのことに悩む時間があれば、もっと行動を起こしていきたい。
自分自身のことだけを振り返っても、もし誰かに、やりたいことを実現できたのか?考え抜いたのか、やりつくしたのかと言われたら、まだまだやれていませんし、実際にやり方は相当残っている気がしています。
しかもブロックスメンバーの潜在能力はまだまだ発揮できるはずだし、情熱を持った人が交わって生まれるエネルギーのすごさはかなりのものだというのは過去の経験からも知っています。
何も動いていない、試していないうちに、駄目だとか出来ないとかいうことだけはしたくない。これはいつも思っていることです。

やっぱり、「DO IT!精神」ですね!
グチャグチャと理屈をこねまわす暇や悩む暇があったら、やってみる。どんどんと試してみる。
誰も先が読めない時代だからこそ「行動」することが大事なような気がします。

「楽しい」と思うところに人は集まるし、ポジティブになるから良い情報も集まってくるんだということは、過去の取材でいろんな企業から学んできたこと。

だから、今年も楽しく仕事をしようと思っています。
皆さん、がんばっていきましょう!!











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2009 年 10 月 20 日 20:19

DOIT! ワールド・カフェ

昨日の夜(19:00~21:00)は、「DOIT!ワールドカフェ」という楽しい集いがありました。

フロー研究会の仲間と話している間に生まれた企画ですが、DOIT!の映像と「ワールドカフェ」という話し合いのスタイルを融合させると、どんな風になるんだろうと、私もワクワクして参加しました。

「ワールド・カフェ」とは、私たちがいつもやっている映像ファシリテーションとコンセプトはほぼ一緒。
カフェのような自由で気軽な空間の中で、みんなが本音で話し合う。そこからいろんな気づきや発見、アイディア、ひらめきが生まれる。
アイディアはテーブルに置かれた模造紙に落書きしたり、途中で座席を変わって話し合ったりと、同じテーマを会場全員で共有することもできる、なかなか面白いやり方です。

変にまとめたり、発表したりしないのは、仕事の原点の勉強会でもお勧めしていた方法ですが、ワールド・カフェのテーブルを移動するやり方は、さらに刺激的。
私の脳の中は、かなり興奮状態(フロー状態)になっていました。

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今回、上映した映像はDOIT!の「川越胃腸病院」。
「川越胃腸病院さんのやりがいは何だろうか」というテーマや、「川越胃腸病院さんに共感すること」というテーマで話し合いましたが、集まった仲間がそもそも「やりがい」とか「フロー」に興味関心のある人ばかりだったので、この場は一気にヒートアップ。

似たような人とはいいませんが、私と価値観の近い人が多かったので、2時間があっという間に過ぎ、終わった直後は、ほぼ全員が「話し足りない」「もっと話したい」という感じだったはず。

DOIT!の映像は、そもそも感性と理性にプラスに働きかける内容ですし、映像から得られる情報量はかなりのもの。
その上で話し合うので、さらに他人からのメッセージが重なって、考えはどんどん深くなっていきます。さらにセッションごとに人が変わるので、そのテーブルに残った人がそれまでの話を説明してあげなければなりません。
とにかく説明する。しかし、それで自分の考えも相当整理されます。そこで新たなメンバーとの話し合い。他のテーブルで議論してきた人なので、その人の深めた議論も持ってこられます。
だから、また深まる。なかなか考えられたやり方です。

このやり方は初めての体験でしたが、かなり刺激になりますね。
確かに自分の脳の中には、今までになかったいろんなアイディアや発想が生まれたし、このクリエイティブな思考プロセスは、若い人にぜひ体験させてあげたいと思います。

オープンで自由、安心感の中での話し合いは、本当に気持ちいいですね。


【今日の新橋】

都会にいると、なかなか自然を感じる機会がありませんが、空は毎日変わります。
雲の形も色も、いろいろ。時間によって刻々と変化する「空」はなかなか楽しいです。

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2009 年 10 月 10 日 18:48

BAGZYに思うこと

DOIT!の最新作、93号「愛の中で育まれる心」(BAGZY)が発売になり、すでにたくさんの数のご注文をいただいています。
皆さんありがとうございます。そして、お待たせして本当に申し訳ありませんでした。

このBAGZYさんの新人さんの取材を通して私は美容師という仕事を、中に入って見ることができました。

美容師は、華やかで、かっこいい。

ほとんどの人はそんなイメージでしょう。我々映像業界も時々そんなイメージを持たれますが、我々と同じく、この仕事は傍からみるより、かなり難しく大変な職業のようです。

美容師として一人前になる、つまりお客様からお金が取れるようになるまでには、腕を磨き、いろんな勉強をしなければなりません。

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カット技術だけでも何種類もある上に、そのひとつひとつの技術を組み合わせて、お客様の要望に応えていかなければならないし、相手は個人差のある「人の髪の毛」ですから、髪の性質なども勉強しなければなりません。カラーなどの薬剤も、どの分量をどう組み合わせれば、どんな色が出るなどの「化学」も要ります。パーマも熱を加える時間や捲き方で出来あがる形も違いますし、微妙な差が「雰囲気」をつくるので、まさに職人の世界です。

そして、何よりお客様の「心」を理解しなけば本当の満足にはつながりません。
だから、「会話力」や「話題の豊富さ」なども求められますし、人と長時間接する「接客業」でもあるので、ウェイターや販売員より、「人柄」や「人間力」が影響します。

指先の力加減やふと気をゆるした瞬間に、その人の「人間性」が滲み出てしまいますから、本当にごまかしのきかない大変な仕事だと思うのです。

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そんな仕事ですから、若いうちからどんどんと勉強しなければいつまでも一人前にはなれません。美容師の皆さんは他の業種よりもきっと勉強熱心だと思います。
確かにハサミひとつで、人を幸せにする素晴らしい仕事ですが、やっぱりその分、本当に厳しい世界なんでしょうね。あまりの大変さに、途中で挫折する人もたくさんいるそうです。

でも、どんな仕事でも厳しさはつきものです。
厳しいからこそ、楽しいということは、イチロー選手を見ていても感じますし、私たち映像の世界も一緒です。

この厳しさをどう乗り越えていくか。
厳しいからといって、甘やかさせては育たないし、ばかやろうと怒鳴っても精神力が鍛えられる訳ではない。しっかり壁にぶつかり、自分で悩まなければ「考える力」も「打開する力」も付きません。

そんな厳しい世界でも、BAGZYさんは「あたたかい心」で仲間同士が支え合い、信頼できる仲間が、励ましあって成長していきます。この会社の人たちは、孤独じゃないんです。

優しく支え合うからといって、「なあなあ」もなく「生ぬるい組織」でもありません。まったく甘やかせているわけでもありません。
他を圧倒する優れた商品(サービス力)を、店全体で提供しているからこそ、お客様が感動して発展するのです。品質に対する「妥協のなさ」は、新人のシャンプー練習を見ていてもわかります。

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これまで、BAGZYさんは、どちらかといえば、目立つ「サプライズ」や「感動サービス」ばかりが注目されていましたが、やっぱりそれだけでここまで来るわけがありませんよね。

そこがこの組織の凄いところだと思うんですが、そこはなかなか言葉で表現するのは難しい。(だから映像にしました(笑))

「甘やかせる」と「優しくする」は別物。
愛があるから、その人に心から成功してもらいたいと願っているから厳しくなるんでしょうね。

多くの組織が抱える問題を解くカギ、人の心に「本当のスイッチ」を入れるカギが、この組織にあるように思うんです。













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2009 年 10 月 02 日 17:46

デビュー

BAGZYさんの新入社員さんの成長を撮り続けて半年。
これだけ通っていると、100人近くいるBAGZYの人たちの顔と名前を全部覚えるほど親しくなります。
みんな人なつっこくて、明るくて気遣いのできる若者ばかり。ずっといると自分の弟や妹、子供のような気持ちになってきます。
ロケが終わっても、どうしているのか気になってくるし、成長する姿を見ると、涙がでるほどうれしくなるし。
いつものロケもかなり感情移入してしまうのですが、今回はそれ以上です。

ロケの2日目は、バグジーに入社して4年目の「なおちゃん」がスタイリストとしてデビューする記念すべき日に
出会いました。これまでの苦労を知っている仲間が、心をこめてお祝いするのですが、本当にみんな嬉しそう。
一般的な美容室では、ただの通過地点なのだそうですが、BAGZYは「スタイリストデビュー」をとても大切にします。子供のころからの夢がかなう瞬間でもあり、稼ぐ立場になるという責任感も生まれるときでもあり、言ってみれば美容師の「成人式」のようなものかもしれません。

そんな直ちゃんの第1号のお客様はお父さんでした。
今までお世話になった御礼の気持ちもあるのでしょう。シャンプーをしてカットをする様子は本当にうれしそう。お父さんもうれしそう。そんな様子を見ていると、なんだかお父さんの気持ちに感情移入してしまい、ウルウルきてしまいました。「ようがんばった、これからが大変やけどがんばれよ」と自分の子供のような応援をしてしまいそうでした。

美容師という仕事は想像以上にたいへんな職業です。それでも自分の手とハサミひとつで人を幸せにしてあげることができる、素晴らしい職業だと思いました。その仕事の素晴らしさを感じているからこそ、輝いているのでしょうね。
どの仕事も素晴らしい、本来かけがえのない仕事のはず。文句をいいながらするか、幸せを感じてするか、それはもう本人次第ですね。

【今日のBAGZY】

BAGZY八幡店。落ち着いた雰囲気で、気持いい人ばかり。
清三君、がんばれよ!

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2009 年 09 月 15 日 18:43

産みの苦しみ

BAGZYの新人の成長とそれを支える先輩社員、組織風土を紹介するDOIT!93号がだんだん形になってきて、仕事もマインドも佳境に入っています。
産みの苦しみというとか、これでいいのかと考えるとキリがありません。でも苦しみは喜びに変わるということも知っているので嫌ではありません。
皆さん、もうちょっと待っててくださいね。

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2009 年 07 月 27 日 15:06

いい人の輪

金曜日から日曜日まで、豪雨の中の北九州にいました。(大変な雨でした!)

春からずっと撮影を続けているのが、バグジーさんの「新人さんの成長物語」。
入社式から定期的に撮影チームが入り、新人5名の成長ぶりを追いかけています。

バグジーの中にいると、本当に「人の温かさ」を感じます。
カメラが回っていようがいまいが、お客様だろうが業者の人だろうが、バグジーの人たちは変化しません。360度、みんなに気持ちいい対応をしてくれます。
もちろん撮影の我々にも・・・。

それは仕組みでも、決りでも、ルールでもなく、その人の人柄からの行為。
だから形も、言葉もバラバラですが、一貫しているのは「優しさ」。
相手を思いやる気持ちが充満している組織です。

そんなバグジーに入る人は、言ってみればどこにもいる「普通の若者」です。
そんな若者が、仕事を通して、仲間とのふれあいを通して、だんだん「人を思いやる心」が光りだしていきます。
最初はもちろん「自分のこと」で精一杯。でもだんだんと責任が生まれ、顔つきが変わってきています。
ルールで厳しく固めるのではない、温かな人づくり。でも厳しくしないと「責任感」は生まれません。
そんな「バグジー流の人づくり」がテーマです。
なかなか難しい撮影ですが、秋ぐらいに発表できるように頑張っています。


ところで、その撮影の時、偶然に芳野病院の小川さんにお会いすることができました。
バグジーさんがボランティアカットで定期的にお伺いされている病院ですが、その時にお知り合いになりました。でも、その時は電話だけだったのでお会いするのははじめて。
その時の応対やその後のお手紙のやりとりで素晴らしい方だと思っていたので、お会いしたいと思っていました。こんな偶然の出会いがあるから、人生楽しいですね。

それと、撮影初日の24日は監督の中畑さんの誕生日。

バグジーの久保さんと相談して、撮影後にサプライズを企画したら、バグジーの全スタッフが協力してくれました!その優しさに中畑さんも涙・・・。
いい人達にこんなことされたら、誰でも泣いちゃいますね。

「反則や~」と中畑さんが何度も叫んでおられましたが、ブロックスからも秘密のプレゼント。
度重なるサプライズ、大成功でした。

この仕事を通して何十年となりますが、本当に素晴らしい人と出会うことができています。
いい人からいい人がつながり、いつの間にか輪になる。
そんな輪に入ることができて、ありがたいな~と思う今日この頃です。




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2009 年 04 月 09 日 13:45

日本を元気にする二人の経営者!

こんにちは。

皆さんのもとには、「日本を元気にするセミナー」のご案内が届いていましたか?5月21日のセミナーです。

今年の春は、私の大好きな経営者、ホンダカーズ中央神奈川の相澤さんとタビオ(前ダン)の越智会長の講演です!※チラシはこちら!


◆元気にしとるか!

私は、越智さんとは20代の時に会いました。

中小企業とはいえ、全国に店を展開する社長ということで、どんな人だろうと想像していたら、
靴下屋さんなのに靴下もはかず、裸足にサンダルという何ともラフな格好で出てこられて
笑顔で挨拶をされた時から、瞬間にファンになりました。


「西川君。元気にしとるか!」
越智会長とお会いすると、いつもあの満面の笑みで声をかけてくださいます。
しかし、私は見たことがないのですが、社員の皆さんに言わせると、
越智さんは怒ると本当に怖いそうです。
それはいつも本気だから。

せっかくの人生、情熱的に生きないでどうする!
ええか、人生、お一人様一回限りやで!

丁稚奉公から起業、そして今日まで、越智さんは、ずっと靴下ひと筋。

「靴下には、思わずひれ伏したくなるような、品格のあるものがあるんや。」
「何年に一度はそういう靴下ができる。わしはそれにはまってしまったんや」

いつもそんなお話をしてくださいます。

とにかく、越智さんは「本物」だけを追求してこられました。

靴下も、人も、人生も。
いつも一生懸命な越智さん。

あの笑顔に出逢うと誰もがイチコロです(笑)

DOIT!の取材活動の中でも、衝撃の出逢いをした、私の大好きな経営者です。


◆相澤さんの涙

ホンダカーズ中央神奈川の相澤さんも、越智さん同様、人情味あふれる経営者です。

相澤さんとは、いろんな思い出がありますが、やはり一番感動したのが、
2回目のDOITの取材で、完成品をお持ちした時。

2回目は、霧が丘店の竹村さんを中心に、若い人が毎日、どのように考え、
どのように動いているのかを、徹底的に紹介した「店長のマネジメント編」。

例によって、DOIT!は最後の最後までどのような内容になるかわからない
ということで、相澤さんがご覧になられたのは、本当に完成する瞬間のもの。

最初は、「あいつ、あんな事いいやがって(笑)」「あいつなんか、怒られてばかり
いたんですよ(笑)」と、ビデオを笑いながら見ておられましたが、だんだんと声が出ていません。

ふと見ると涙一杯になっておられます。

人の成長が本当に嬉しかったと、後で聞きました。

相澤さんは、本当に頑固だし、怒ると烈火のごとく怒るし、本当に厳しい人ですが根っこはいつも愛情いっぱい。

CS日本一の背景には、日本一部下を思いやるリーダーがいました。

相澤さんからもたくさんのことを勉強させていただきました。

今回も、きっと凄い話をしてくださると思います。


◆二人の魅力に触れてください

この素晴らしいお二人の魅力を、ぜひ多くの人に知ってもらいたい。
本当に心からそう思っています。

このお二人がご一緒に講演されることも奇跡。
また、会場にはいろんな方がこられると聞いています。
ぜひ、皆さんのご参加、お待ちいたしております!




以下、日本を元気にするセミナーのご案内です。(皆さんぜひ来てくださいね!)
※お友達にもお知らせいただけると嬉しいです!(厚かましいですね。)

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■「日本を元気にするセミナー」のご案内



ブロックス主催

『日本を元気にするセミナー』 (第9回) 参加者募集中!

~2009年5月21日(木)~



【ごあいさつ】



今回で9回目を迎えるブロックス主催『日本を元気にするセミナー』。

この不況の時代にも力強い躍進を続ける2社のリーダーをお招きし

お客様を感動させる商いの鉄則、社員の心を高める人づくりへの思いなど

どんな時代にも、決してぶれない経営の情熱と志を学びます。



相澤会長のホンダカーズ中央神奈川さんは、顧客満足度11年連続

日本一のカーディーラー。

越智会長のタビオは、「靴下屋」などの店舗を海外にも展開する

靴下業界ナンバーワンの企業。



創業以来変わることのない「経営哲学」。

そして、社員をとことん愛し、時に優しく、時に厳しく育む「人づくり」の姿勢など

この2社には驚くほどの共通点があります。



大久保氏、相澤会長、越智会長の講演会。

そして、会場からのご質問に答えていただくパネルディスカッション。

講師の方々との交流の時間として、懇親会もご用意しております。



新しい出逢い、新しい感動が生まれるこのセミナー。

どうぞ一日たっぷりとご堪能ください!



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『第9回日本を元気にするセミナー』

~逆境の時代に輝く経営~



【日時】 5月21日(木) 13:00~17:45/18:00~

【会場】 東京・品川/コクヨホール

【プログラム】 

13:00~

第一部 基調講演(大久保寛司氏)

講演(ホンダカーズ中央神奈川 会長相澤賢二氏)

第二部 講演(タビオ株式会社 会長 越智直正氏)

第三部 パネルディスカッション

18:00~ 懇親会

【受講費】 お一人様 3万円(税込・懇親会費込)

【主催】 株式会社ブロックス



(講師プロフィール)



●相澤賢二氏(ホンダカーズ中央神奈川 会長)

11年連続、顧客満足度日本一に輝く自動車販売会社。

清潔な店舗、キビキビした接客など、店頭販売にこだわった

経営は業界の注目を集める。

「人」がCSの基盤だと、社員をとことん大切にし、

社員教育にも余念がない。



●越智直正氏(タビオ株式会社 会長)

タビオ(元ダン)は、「靴下屋」などの店舗を国内・外に

展開する業界のトップ企業。

中国製品などに対抗すべく、当初から靴下の品質には

とことんこだわり、生産から流通までを結ぶ情報システム

も作り上げる。自ら「靴下の生まれ変わり」というほど

靴下づくりに命をかける信念の経営者だ。



●大久保寛司氏 (人と経営研究所 所長)

日本IBMでCS担当として顧客重視の企業風土づくりに

取り組み、その後日本経営品質賞の創設にも参加。

2000年に人と経営研究所を設立する。

穏やかでわかりやすい語り口が聞く人の心をとらえる

大久保さんの講演。経営の本質をするどく解説する

指導者として全国で活躍。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★セミナーのお申込み・お問合せはこちらから



■ホームページから!(詳細もこちら)

https://www.doit-fun.jp/seminar/2009/detail/0521.php

■お電話で!  03-5312-1831

■ファックスで! 03-5312-1836

■Eメール info@doit-fun.jp   



担当:ブロックスセミナー運営事務局(小出)



私たちは映像で日本を元気にしていきます!

株式会社ブロックス BLOCKS.INC

【東京】〒162-0065 東京都新宿区住吉町8-28 B-STEPビル3F

【大阪】〒542-0082 大阪府大阪市中央区島之内1-13-5 A&α301

【名古屋】〒466-0854 愛知県名古屋市昭和区広路通1-17-1

TEL03-5312-1831 FAX:03-5312-1836






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2009 年 02 月 06 日 20:25

仕事の原点へのご感想!

先日、大阪で開催した「仕事の原点~人づくり編~」の試写交流会の感想文を伊原さんが入力してくれました。いろんな感想、本当にありがとうございます。

●大和ガス株式会社 吉村昌也様
トップやリーダーの志、人が育つことへの心からの喜びが如何に大切なものであるかがあらためて分かった気がします。
自分自身も今まで様々な人に育てられてきました。これから、どのように次の世代に「恩送り」できるかをしっかり考え、行動していこうと思います。

※吉村さんは、本当に勉強熱心な方です。日本を元気にするセミナーにも毎回のようにご出席くださったり、私の故郷、一燈園も見学にこられました。「恩送り」言い言葉ですね。確かにいろんな恩を受けてきました。「恩」をバトンタッチしていきたいです。

●K社(メーカー) Y様
育ってほしい、成長してほしい=人の成長を願う「心」というものを強く感じました。
そして、結果としての人の成長を喜ぶ「心」。その心にひきつけられ、人と人との関係やチームとしての活性化があるのだと思いました。感動して見させていただきました。

※目に見える仕組みの背景にある「心」が活性化の基盤というYさんのご意見、本当に共感します。「見えないところ」こそ大事なんですね。きっと。

●K社(企画) A様
3店舗とも共通したものを感じました。愛を持って本気で関るという感じ。企業でありながら家族愛のようなもの?社員として、上司として、部下として、色々な角度から観賞することができました。今の現状と照らし合わせ、よりよい社風をつくり、自身も成長していきたいと思いました。「子供は言うことは聞かないが、やることはよく見ている」確かにその通りですね。

※最後の言葉は、DVDに出てくるかぶらやグループの岡田社長の言葉。先輩の後ろ姿を後輩は良くみています。良いことも悪いこと・・・。そして、そのままマネします。怖いですね。

●茨木ドライビングスクール 小池 崇夫様
各DOIT!のダイジェスト版ではないとよく分かりました。DOIT!シリーズと違った勉強会ができると思います。見る人の心の扉をいかにあけるか→あけた後はこのビデオが最適だと思います。

※小池さん、わかってくださいましたか!(笑)。単なるダイジェスト版じゃないんですよ~。この小池さんも勉強熱心な方です。いろんな勉強会でお見かけします。そして「ブロックスの映像はいいよ~」と、いろんなところで言ってくださいます。小池さん、本当にありがとうございます!

■三洋電機株式会社 櫻井みか様

厳しさとやさしさの両面に感激しました。自分の分身を多数育て、それぞれの人が活躍することが売上やお客様からの支持につながることが改めてわかった。当社の試写交流会でも、是非使ってみたい。

※櫻井さんは、当社の仕事の原点「おもてなし編」を使って、何百人の皆さんの研修を実施されたそうです。部門を超えた話し合いが凄く盛り上がったということで、製造業でもサービス業でも、「仕事の原点」はまったく同じなんだと、改めて教えていただきました。

■T様(コンサルタント) 
経営の原点は「人づくり」と常々考えていましたが、ビデオを見ることにより、実感しました。あのような社長がどのようにして育てられたのか、それまでの経験の積み上げからなされたものと思います。非常におもしろい内容でした。

※「社長がどのようにして育てられたか」という視点は参考になります。社長も日々成長する人間である訳ですから、自分自身を高めていく、磨く方法も皆さんご興味があるんでしょうか。

■M様(コンサルタント)
成長している組織はみんな同じですネ~。
1.愛を持って
私個人的にはなかなか相手の立場に立つことが難しかったので徹底的に“シンボウ”を心がけてきました。“ココまで早く来い”の気持ちで
2.叱るということ 
まず基本は徹底的に“タタキ込む”山本五十六方式で、この次は、口卒口承同時でいかに気づかせるか。リーダーの基本はやはりこの2つですね。

※まずは基本をたたき込む、そして次は気づかせる。なるほど。芸能の世界でもまずは基本稽古。どの世界でも共通なんでしょうか。


同じ映像をご覧になられて、話し合われて、皆さんいろんな気づきをお持ち変えられたようで、良かったです。全国で、この試写交流会が開けたらいいな~。

カテゴリー : DOIT!

2009 年 01 月 26 日 22:35

仕事の原点への感想

先日、バグジーの久保さんと電話で話をしていたら、「あるところで講演していたら、ある人が『ブロックスの仕事の原点が自分の経営のバイブルだ』っていう人がいたよ」と教えてくれました。
知らないところで、そんなことを言ってくださる人がいるとは・・・。

本当に嬉しくなりますね。

ある人からは、先日こんなメールを頂戴しました。

「・・・・今日『仕事の原点5』を観ました。感激です。最後の巻で仕事の原点を言い切った感ですね。5巻(目)は「仕事の原点」の答えですね。すべて「人」につきますよね。・・・」

考えに考え抜いて付けた「仕事の原点」というシリーズタイトルですが、今は本当にこの名前にして良かったと思っています。
来期に向けて、いろんな会社で、いろんな「人づくり」計画が立てられていると思います。
その中で、私達の映像が、少しでもお役立ちできたら、嬉しいですね。


カテゴリー : DOIT!

2009 年 01 月 07 日 20:58

仕事の原点Vol.5、予約受付開始!

本当に長い間お待たせしてしまいました!

練りに練り、考えに考え、こだわりにこだわった「仕事の原点シリーズ」の5巻目、「人づくり」編。本日からご注文の受付を開始させていただきました。(遅くなって本当にスミマセン)

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今回の「人づくり」は、企業として「人の成長」をどう考えていくか。どのような人材育成をめざすのか。まさに究極の目的といえる内容です。

3部構成になっているこの仕事の原点「人づくり編」。
今回もDOIT!の企業の共通点を、3つのテーマにまとめてみました。

●テーマ1の「人づくり愛」は、社員育成の根本になる想いがテーマ。家族を思うような愛情こそ人づくりの基本だと、3つの事例(ホンダカーズ中央神奈川、新和建設、かぶらや)からジワッと伝わってきます。

●テーマ2の「心を育てる」は、CSやESの基本となる「思いやり」や「優しさ」など人間的な魅力を高める教育にスポットを当てました。スキルや知識ばかりの研修では、本当に強い組織にならない気がします。バグジーと七福醸造さんの映像が、グッとくる内容です。

●テーマ3の「チームリーダーの使命」は、経営者ではなくチームのリーダーに焦点をあて、日頃のマネジメントや部下への関わりを考えようという内容です。
オートウェーブのマネージャー川島さんとバグジーの店長、稔さんの人づくりへの熱い情熱に、グサッとくる人も多いはず。

この映像の中に出てくる言葉ですが、「経営者は何を残すか。財産を残すよりも、人を残すこと。」まさに、「人づくり」とは、この言葉に尽きますね。社会に役立つ立派な社会人をどれだけ育てることができるか。これが経営の究極の目的なのだと改めて感じています。

社内の試写会でも、少し涙ぐみながら、みんな感動してくれていました。

「人づくり」をいろんな角度から見直す勉強会にぜひ、使ってみてください!

間っ違いなく、感動するビデオになっています。ホントです。

カテゴリー : DOIT!

2008 年 12 月 23 日 19:45

「仕事の原点」スタジオ編集

今日は「仕事の原点」シリーズの第5弾、『人づくり』編の最終編集作業。
大阪制作部スタッフの吉田君(髭と眼鏡が似合う、小野市出身の男前)と、勉強の一環として小柳さん(北海道出身のがんばり屋)と、監督の中畑さんの4人で、朝からスタジオにこもっていました。
明後日がMA。ナレーションや音楽を入れる作業があり、マスターが完成します。
今回もすごい企業が目白押し。
絶対に見て欲しい作品のひとつです。

カテゴリー : DOIT!

2008 年 12 月 22 日 21:50

川越胃腸病院のクリスマス

今日は川越胃腸病院さんのクリスマス・コンサート。
ご招待を頂いていて、皆さんにお会いしたくて、行きたくて行きたくてしかたがなかったのですが、今回はどうしても大阪で大切な用事があり、出席できませんでした。

私の代わりに行ってくれたのが、東京のスタッフの綾部さんと新人の小関さん。
先ほど綾部さんから、「涙が止まりませんでした。感動しすぎて写真を撮るのも忘れてしまいました・・」というメールが入りましたが、きっと素晴らしい手作りコンサートだったんだと思います。

忙しいなかで、患者さまに少しでも喜んでもらおうと、ハンドベルや歌の練習をされてきた皆さん。大阪から成功の念を送っておいたのですが、きっと息もピッタリだったんでしょうね~。
今回は地元の子ども達も出演してそうですが、これも素晴らしかったはず。
今日は、白衣の天使が本物の天使になった日。
患者さまもさぞ幸せだったでしょう。

綾部さんが撮り忘れたというので、去年の写真でイメージをふくらませてください。
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2008 年 12 月 17 日 18:34

仕事の原点「人づくり」編と証明書と大福梅

■仕事の原点

来年1月の発売を目標に進めている、仕事の原点シリーズ第5弾「人づくり」編の制作が佳境です。

仕事の原点シリーズは、全部で5巻。今回がいよいよ最後のテーマです。
第1弾がホスピタリティを考える「おもてなしの心」。
第2弾は、お客様への情熱や様々な取り組みを紹介する「お客様満足」。
第3弾は協力や助け合いをテーマの「チームワーク」。
第4弾の「リーダーシップ」はリーダーの信念や不屈の情熱をテーマにしました。

そして、いよいよ今回が「人づくり」ということで、部下を持つ人の指針になるような教材づくりを目指して、映像監督の中畑さんがいろいろと頑張ってくださっています。

不況のこの時期、とかく焦って右往左往してしまいがちですが、今こそ「仕事の原点」を見つめ直すチャンスかもしれません。
また、随時、途中経過をご報告いたします!

■証明書

さて、今日は会社に嬉しい「証明書」が届きました!

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これは、10月に開催された100㎞ウォークに挑戦して、完歩した人だけに発行される完歩の証明書!
前回は仲間に届いたカードを見て、本当に悔しい思いをしました。
それがやっと手に入り、今日は本当に「やったぜ!」という気分です。


■大福梅

そして、今日はもうひとつ、滋賀県のHさんが、私の健康のためにと、京都・北野天満宮の縁起物「大福梅」を届けてくださいました。

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これは学問の神様としても有名な、北野天満宮の梅林の梅をカラカラに干したものですが、これを元旦の朝にお茶の中に入れて飲むと、今年一年、疫病邪気を除き、長寿幸福を得るというとても有り難いものです。
私のために時間をさいて神社に出かけ、届けてくれたHさんの真心に感動・・・。

来年は本当に健康第一で過ごしたいと思います!



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2008 年 12 月 16 日 15:25

不況を楽しむ

ホンダカーズ中央神奈川の相澤会長とお話した時、「この不況をむしろ楽しむぐらいに考えている」というお話をしてくださいました。

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この急速な環境変化は、ホンダカーズ中央神奈川さんといえども避けられないもの。新車の買い控えなど、クルマ業界に押し寄せる波に、状況は厳しいそうです。
しかし、だからといって店頭販売を訪問販売に切り替えていくとか、これまでの基本方針を変えることは絶対にないと仰っていました。

基本は変わらないのですが、ひとつひとつの行動は全部見直してみる。もっと良くできないかと改善をしてみる。チラシ、店舗、サービス、対応・・・。すべての行動をお客様の視点から見直していくんだと、情熱を持ってお話されていました。
「これまでうまく言っていたから、これでいいのだ」「日本一なのだからもう変える必要がないのだ」という慢心はないか。この不況は社員にとっても成長のチャンスだととらえる相澤さんの発想は本当に頭が下がります。

不況だ不況だといって、車の販売がゼロになるという状況にはならないはず。買う人や買うタイミングは少なくなるかもしれないが、その時にお客様の厳しい選択肢に残るかどうか、選んでいただけるかどうか。今までやってきたことが試されているのだ、という相澤さん。
社員の皆さんも「業界に吹く風は厳しい。でもだからといって他と同じレベルというのは面白くない。どうせなら他社の3倍は売りたい!」と頼もしい言葉です。
今こそリーダーシップが問われているのでしょう。



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2008 年 12 月 02 日 08:41

DOIT!を愛する方との交流

昨日の夜、DOIT!を何十本もご覧いただいているという浦羽さんと内田さんに、綾部さんと一緒にお会いしてきました。
お二人がこれまでにご覧いただいた映像の本数は、なんと50本を超え、しかも1作品を何十回と繰り返しご覧になられているそうです。しかもそれぞれの企業の経営の特徴を、整理してまとめられている資料までお作りなられていおられました。
それだけご覧になられている方ならではの感想、映像の細部のコメントまで覚えておられるので、本当に嬉しくなります。

海外の仕事もされている浦羽さんは、「DOIT!は発展途上国の人にも見せたい」とおっしゃって下さったり、多岐に渡る視点からのいろいろなアドバイスが刺激になりました。
私も制作のスタンスや方法という裏側の、普段なかなかお話できないところまでお話をさせていただき、お二人は興味深く聞いてくださいました。

それにしても、日本の現状に危機を感じ、あるべき経営の姿を追求されている人はいろんな分野におられますね。
こんな時代だからこそ、こうした皆さんや、DOIT!取材企業の皆さんと協力して民間主導の「日本を元気するプロジェクト」を立ち上げていくべきなのかもしれません。
私たちにしかできないこと。きっとあるはずだと思います。

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カテゴリー : DOIT!

2008 年 09 月 20 日 13:06

人が通りにくい道を進む

週末、熱海のあるリゾートホテルにお話を伺いにいきました。
多くのリピーターがいるというこのホテルは戦後まもなく小さなな温泉宿としてスタートしたのですが、異業種から参入したその創業者は、業界の慣習ではなく、お客様の満足と従業員の幸せに焦点を合わせることで、次々と新しい仕組みに挑戦していきました。「人の通りにくい道を進む」j。これが創業者の信念。多くの人は儲かる道、楽な道を選ぼうとします。しかしそこには不毛な競争や無駄や無理が生じる。ならば、人が敬遠する道、誰も見向きもしない道を選んでみよう。長期的に考えた時に、成長し続ける道はここにある。そんな信念で経営をされてきたそうです。

そんな経営は業界の人から「異端児」と見られ、有名なホテルという訳ではありませんが、親子三代に渡ってのリピーターがいるなど、今その経営は花をさかせているようです。
残念ながら、その創業者は12年前にお亡くなりになられ、お会いすることはできませんでしたが、その理念は脈々と息づいているようでした。

成長を急ぎ、無理をするなかで、環境を破壊し、働く人の心を破壊する経営が問題となるなかで、この創業者の想いはたいへん学ぶことがありそうです。私が以前努めていたダスキンの創業者、鈴木誠一さんの「損の道を行く経営」とも通じるものも感じます。

効率より非効率。急成長より低成長。儲かることより儲からないこと。簡単なことより難しいこと。
人が通りにくい道は、険しく歩きにくい道ですが、その先には誰も経験したことがない、豊かな世界が待っているのかもしれません。




カテゴリー : DOIT!

2008 年 09 月 05 日 20:20

男・越智さん

仕事の原点「リーダーシップ」編の中に登場する、ダン(現社名:タビオ)の代表、越智さん。
DOIT!シリーズの中でも大好きな経営者です。

靴下一筋50年。とことん品質にこだわり、
日本の靴下産業をよみがえらせるために執念を燃やし、
靴下ひと筋に打ち込む姿は、本当に格好良く、しびれてしまいます。

しかも、全然偉そうになれないし、飾るということをされません。
いつもニコニコ。
私なんかにも気さくに声をかけてくださいます。(しかし、怒ると怖いという噂も・・・)

「理想の靴下は皮膚である」
「品格という言葉は靴下のためにある」
「サプライチェーン?いやうちはサムライチェーンや!」

どうですか。
越智さんの言葉にはオリジナリティと愛があふれてます。
かっこよすぎます!

私にはこんな個性がないので、あこがれるだけですが、もし、生まれ変われるなら、こんな人になりたいな~。
ぜひ、仕事の原点シリーズか、DOIT!シリーズ49号を見てください。


カテゴリー : DOIT!

2008 年 08 月 19 日 20:16

仕事の原点Ⅳ、発送開始!

18日から仕事を開始していますが、今回の夏休みは本当にたっぷりと休養させていただきました。部活などで、大人以上に忙しい子ども達も、このお盆の間は一緒にいることができ、家族で温泉に行ったり、帰省したりと、久しぶりに家族との時間を楽しめました。

さて、今日もいろんな方とお会いしました。
以前、ある全国チェーンの学習塾のCS担当の方とお話していた時に、子ども達にDOIT!を見てもらって「仕事の楽しさ」を感じてもらいたいというお話をしていたら、話が少し進んで、中学生やその親御さんを対象にしたセミナーを、社会貢献活動として実験的にやってみることになりました。
子ども達がDOIT!を見るとどんな気持ちになるのでしょうか。DOIT!の取材先企業の方にも協力してもらおうかと思っています。
その他にも、農協さんの本部でDOIT!を使ったセミナーのご依頼があったり、ある方のご紹介ということで、医療を変えていきたいと事業を立ち上げた、ある女性起業家の方が来社してくださったり、なんだか今日も、楽しい出逢いがたくさんありました。
良い人との出逢いは本当に人生の恵みです。

そんなこんなの今日は、「仕事の原点Ⅳ」が工場から届き、お客様に発送する大切な日でもありました。今回も、チラシも中身も見ないうちに、私達を信用していただきご予約をいただいた方が、数え切れないほどありました。本当にありがたいことですが、このことの重さも痛感しています。
こんな温かい心の皆さんのご期待を裏切らないよう、これからも誠心誠意、良い商品を作っていこうとお思います!
皆さん、本当にありがとうございます!





カテゴリー : DOIT!

2008 年 07 月 29 日 17:12

ナレーションと音楽が付きました!

DOIT!シリーズ、仕事の原点シリーズで、ずっと美しい声を聞かせていただいているナレーターの藤村さんが、先日、突然声が出なくなるというハプニングがあり、仕事の原点の編集作業(ナレーション取り)を遅らせていました。
ようやく声が元に戻られたというので、先週の日曜日、仕事の原点シリーズⅣ「リーダーシップ」編のナレーション収録をしました。

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今回は勉強の為に、お客様チームの新人小柳さん(左)も参加。一緒に映っているのが、監督の中畑さん(右)とMAスタジオ「ガリレオクラブ」の代表で、創刊からずっとDOIT!の音、音楽関係をしてくださっている吉田さん(中)です。吉田さんは実はお坊さんでもあります。

DSC04658.jpg

ナレーションは別ブースで収録するのですが、この方がナレーターの藤村さんです。
いつも何度も何度も原稿を読みこんできて、こうしたほうが良いと思うことはどんどん言ってくださる、熱いナレーターです。明るく活動的な女性で、優しくて少しひょうきんなところも大好きです。

今回も素晴らしいナレーション、素晴らしい音楽が加わって、仕事の原点のマスターがついに完成。後はこのマスターテープをオーサリングして、DVDに・・・。出来上がりはお盆過ぎになりそうです。

何人も人の情熱が注ぎ込まれた「仕事の原点」~リーダーシップ編~。
ぜひ、この魂の作品を見てください!
というか、今回の作品は、リーダーは絶対に見なければならない・・・という感じでしょうか。
とにかく、いい作品です。

*現在予約受付中!!
 詳しくはこちらまで ⇒ = 『仕事の原点4~リーダーシップ編~』予約受付

カテゴリー : DOIT!

2008 年 07 月 16 日 19:03

仕事の原点Ⅳ発売もうすぐです。

今日は、東京では「人間力仕事力向上セミナー」。大阪では「組織と人の向上セミナー」
を開催。同じ日に2カ所でセミナーを行ったのは初めてですが、どちらの会場にも
たくさんの企業の皆さんに参加していただき、本当にありがたく、感謝の気持ちでいっぱい
です。セミナー後の、皆さんの晴れ晴れした顔を見るのが、私のモチベーションの原動力
ですが、今日もたくさんの笑顔が見られて、エンジンは全開になっています。

さて、話は変わりますが、お待たせしている「仕事の原点」シリーズ第四弾。
「リーダーシップ」編の編集作業がだんだんと佳境に入ってきています。
今回も中畑監督の凄い編集のおかげで内容はかなり面白いものになっています。
前回のチームワーク編も皆さんの評判が高かったので、今回も期待以上のものを
何度も何度も検討してきたものです。
8月のお盆前には発売できるように進行中ですが、どうぞ楽しみにしていてください。

明日は奈良に・・・。どんな出逢いがあるか、楽しみです。

カテゴリー : DOIT!

2008 年 07 月 12 日 18:55

天国の会社と天国の病院の交流会

金曜日。午前中、ソフィアという会社の代表の西田さんと池田さんがご来社
いただき、いろんなお話をしていました。
知らなかったのですが、ソフィアさんも「人と組織を元気にする」というテーマで
頑張っておられる会社だそうです。最近、こんな風にいろんな人の輪がつながって
いく気がします。これからが楽しみです。

さて、午後は、以前に川畑さんからご依頼を受け、ついに実現することになった
「沖縄教育出版の皆さん+沖縄の企業さんの川越胃腸病院さんのご訪問・見学会」
に参加してきました。
どちらもDOIT!で取材させていただいた私の大好きな企業ということで、今回
私がコーディネーター役をお引き受けし、3時間の勉強会のファシリテーションを
させていただきました。
病院があまりに評価されすぎて、戸惑いがあり、表に出ることをひかえていきたい
という川越胃腸病院さんのお気持ちを伺っており、今回の見学会は複雑な気持ち
だったのですが、なんとか、この素晴らしい2つの組織の交流のお力になれたら
という思いもあって、今回の勉強会が実現されたことは、本当に嬉しく、調整して
くださった小川さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

院長、幹部の皆さんとの交流の時間の後は、職員の皆さんとの交流の時間。
忙しいなか、皆さんが調整をしてくださって、この会に参加してくださいました。
もう、そのことだけで、嬉しいのに、皆さんがこの時間に参加できたことに感謝の
気持ちを述べられて、益々川越胃腸病院ファンになってしまいました。

沖縄教育出版の皆さんも、お一人おひとりが、病院の理念をしっかり自分の心に
刻み、ご自身の言葉として、イキイキとお仕事について語られる皆さんに感動され
たご様子でした。
川畑社長も、ずっと理念経営を推進されてこられた方。今回のいろんなところで
重なりを感じられたということでした。職員の皆さんが口々に院長への尊敬の言葉
や愛情の言葉が出てくるので、笑いながら「ジェラシーを感じる」と言われていました
が、川畑社長も会社ではお父さんのような存在。今回同行された社員の人は
「やすおさん!」とファーストネームで呼んでおられるぐらいの親密ぶりです。

二人の素晴らしいリーダーの考え方、行動を間近に学び、私自身が一番勉強させて
いただいたかもしれません。
川越胃腸病院の皆さん、本当にありがとうございました。(皆さんに再開できて幸せでした!)
そして沖縄教育出版の皆さん、沖縄の企業の皆さん、最後までいろいろとありがとう
ございました。
いつか、今度は川越の皆さんが沖縄へ行く、見学交流会があるといいですね。
その時は、またお邪魔させてください!

カテゴリー : DOIT!

2008 年 07 月 06 日 10:04

DOIT!勉強会に参加して

木曜日は、ある企業で組織風土改革のお仕事をされている
Aさんからお誘いを受け、社内で展開中のDOIT!活用セミナー
に、大阪営業所の小柳さんと共に参加してきました。

この会社では、もっと生き生きとした職場にしよう、明るく楽しい
職場にしようと、数年前からDOIT!を活用して、職場単位の
話し合いを続けてこられています。
しかし、ただ見るだけではうまくいかないことも多く、推進者が
悩まれることもあるそうです。そこで本部のAさんは、当社の
「1000%DOIT!活用法セミナー」などに参加して、誰でも
簡単に勉強会が開催できるようなプログラムを考案。それを
各職場で組織風土改革に取り組んでいる推進者に教えて
おられます。

DOIT!を見て話し合う、言ってみればただこれだけですが、
ファシリテーションがうまくいかないと、「なぜ美容室のビデオ
を見なければならないのか」とかという反論に行き詰まって
しまうこともあるそうです。
この勉強会では、「教えない」「気づき」を促進する
というファシリテーションのあり方を体感してもらうこと、勉強会
のやり方を学んでいただくのですが、本当に素晴らしい構成
になっていました。

Aさんは、大きな企業の中で、なかなか目に見えて成果が出ない
組織風土改革を、もう4年も続けてこられたそうです。
何万人という社員を変えるということは気の遠くなりそうな話ですが
Aさんは、それでも諦めず、一人一人に声をかけ、仲間を増やし
ローソクの火を灯すように改革を続けておられます。
私は、この勉強会に参加して、その火が灯される瞬間を見させて
いただき、本当に感動しました。
あきらめない。やり続ける。
シンプルですが、成功するには、きっとこれしかないんでしょう。
Aさん、本当にありがとうございました。
ブロックスは、全員で応援していきます!!

カテゴリー : DOIT!

2008 年 05 月 13 日 16:17

美しい経営

伊那食品工業さん(DOIT!85号)のビデオをご覧いただいた方も多いと思います。
私は、緑に囲まれた社屋もさることながら、その凛とした企業姿勢に「美しさ」を感じるのですが、その感覚はきっと私だけではないと思います。

3_1.jpg

美しい経営とはどんなものなのか。まず、「美しい」という言葉を広辞苑で調べてみると、①愛らしい、かわいい②このましい、きれいである③行動や心がけが立派で、心を打つ④いさぎよい、さっぱりして余計なものがない。などと出てきます。
「美しい経営」の美しさは、やっぱり「行動や心がけが立派で、心をうつ」ということでしょうか。ごまかす、自社の都合しか考えない、社員を尊重しない、利益のことしか考えない、地域や社会と馴染まない、「美しくない」行為はいくらでも出てきますが、「美しい」経営は、きっとその逆の姿勢でしょう。

企業を評価する場合、規模や成長率や収益性などの数値などが一般的ですが、こんな風に「美しい」という言葉で評価してみると新しい側面が見えてきそうです。
報道などで報じられる企業の不正に対して私たちが憤りを感じるのも、きっとどこかで企業の「人格」あるものとして見ているのかもしれません。
「美しいか」「美しくないか」。自社をそんな視点で振り返って見てみるのはどうでしょう。


カテゴリー : DOIT!

2008 年 03 月 21 日 00:12

消費の瞬間

「DOIT!」や「仕事の原点」をつくる作業は、言ってみれば「生産」です。
撮影、編集、最後のMA(録音)まで、そのモノを生み出すそのプロセスは
ひとつひとつの工程にも、完成する瞬間にも、大きな喜びがあります。

そして、その商品を「売る」時も、ひとりひとりのお客様との出逢いがあり、
お客様から「あなたを信じて良かった」というようなこと言っていただけたり
すると、それまでの苦労がその瞬間に吹き飛んでしまいます。

考えてみれば、私たちは、「作る喜び」と「売る喜び」という、2つの喜びを
感じることができる、かなり幸せな立場にいます。

そして、最近もうひとつの喜びを感じることが増えてきました。
それは、「消費」の瞬間に立ち会って得られる「喜び」です。
DOIT!が上映される研修などの場に、オブザーバーとして参加する時など、
視聴者の生の表情を見ることができます。
料理で例えるなら、お客様の食べる様子を側で見ている料理人というところで
しょうか。

「自分は一生懸命やったし美味しいと思うけど、この人たちはどう思うのだろうか」
始まってからも、表情や態度が気になって、ハラハラドキドキしています。
自分が「ここ、ここ、絶対見逃したらあかんで~」というシーンで、
聴講者の方を見ると、メモを取るために下を向いておられて、がっかりしたり、
映像に向かってウンウンとうなずいておられる人や、
目頭を押さえている人を発見して小さなガッツポーズをしたり、
時には、眠りそうになっている人に、「起きてくれー」と念力を発信したり・・・。

ジェットコースターに乗っているような、不安と喜びの連続攻撃ですが、
制作と販売をしてきた私にとって、これほど楽苦しい(たのくるしい)瞬間は
ありません。

そんなドキドキハラハラの後、見た人同士が「凄い」とか「感動した」とか
映像の余韻の中で語り合っておられる場面を見た瞬間も、たまりません。
心の中で大きなガッツポーズ。その人達に抱きつきたくなる瞬間です。

大きな企業になると、分業分業で、こうした感動の瞬間に出逢う人は
少ないと聞きますが、私は、そんな方こそ、自分の持ち場を離れて
消費者に近づいてみることをお薦めします。

生産者が販売の現場に出向いてみる。
生産と販売の人が一緒に消費の瞬間を見に行ってみる。

生産性の面では無駄かもしれませんが、きっと大きな感動があると思います。
時には、見たくないシーンに出逢う可能性もありますが、
それも直視するところから、何かが生まれてくる気がします。


カテゴリー : DOIT!

2008 年 02 月 28 日 22:06

目に見えるもの、目に見えないもの

DOIT!の創刊当初、私はこんなコピーを使っていました。

徹底するチカラ、
継続するチカラ
上っ面じゃない商売の原点を
繁盛店の現場から考えます。

最近は繁盛店というより、企業や組織をテーマにしていますが、
この中の「上っ面じゃない商売の原点」というところは
今も変わらぬテーマです。

表面をマネしても決してよくならないし、
そもそも真似をしてもらおうと始めたものではありません。
素晴らしい経営者が持つエネルギーで
誰もが潜在的に持っている「人を幸せにしたい」という
気持ちを振り返るきっかけになれれば・・・
そんな思いがいつもありました。

しかし、その根底にある(目に見えない)「理念」や「情熱」を
映像で「見えるように」伝えることは、容易ではありません。
映像には「見えるもの」しか映らないし、
「ここまでやるのか!」ということが具体的になければ
いくら「良い言葉」を積み重ねても、その信念は説得力を
もって伝わっていきません。

だからDOIT!の映像には、具体的な「手法」も映ります。
そして、残念なことに、
この目に見える「手法」ばかりに注目される人も少なくありません。
「手法」が悪いわけではありませんし、うまく行っているのだから
きっと成果もあがるでしょう。(短期的に)
「良い手法をマネればうまく行く真理教」の信者はかなりの数のようです。

「根っこが大事じゃないのか真理教」の私は、
見えない部分がもっと大事だと思うのですが、
なかなか伝わっていかないのが、今なお私の課題です。

大久保さんもよく、「本当に大事なことは、目に見えないところだ」
とおっしゃっていますが、見えないものを見るチカラは
人間の総合力のようなもの。
理性だけでも、感性だけでもうまくいかないような気がします。
自分は何者?自分は何のために生きるのか?
そんな風に自分を高めた分、見える世界が広がっていくのだろうと
思うのですが、奧は相当深いようです。

カテゴリー : DOIT!

2008 年 02 月 28 日 10:23

試写交流会→変なおじさん

昨日の夜、東京で初めての試みである「仕事の原点 試写交流会」をしました。
35名ほどのお客様にお越しいただき、映像とディスカッションを体験していただいた
のですが、普段なかなかお会いできない皆さんと交流することができて、
私にとっても、とても勉強になる時間でした。

仕事の原点「チームワーク」編の一部をはさんで、前後でおこなった
グループ討議は、初めてお会いする皆さんなので、盛り上がるかどうか心配して
おりましたが、さすが皆さん「熱き心」と「優しい心」の持ち主の方ばかり。
それぞれの皆さんが盛り上げようとしてくださっていて、こちらも嬉しくなりました。
本当にありがとうございます。
またこんな機会を作りますね。

この2日間、名古屋と東京で、たくさんの皆さんとお会いさせていただきましたが
皆さんから、温かい言葉をいただきました。
「ブログ楽しみにしています」とか「いつもいい映像をありがとうございます」とか。
どうして、皆さん私を泣かせるのでしょうか。
みんな優しくていい人ばかりです。
今でも相当燃えているのですが、さらに燃え上がる気持ちが沸いてきました。
灰になっちゃうかもしれませんが、この気持ちは抑えきれません。

人に喜ばれることは自分のやる気につながるし、
頑張ってやってみたからこそ、こんな素晴らしい出会いも生まれました。
CSとESは、本当に「裏表の関係」です。

自分の幸せと他人の幸せも、表裏の関係です。
名古屋の時からニコニコしているのですが、
人が笑顔になる瞬間を見ている時ほど、至福の時はありません。

一人で笑っていると本当に「変なおじさん」ですが、
しょうがないですね。

カテゴリー : DOIT!

2008 年 02 月 22 日 13:32

DOIT!勉強会の感想文

営業スタッフの綾部さんが担当させていただいているお客様から、
DOIT!を使った研修の「社員さんの感想文」をお預かりし、
今日の昼休みに読ませていただきました。

このお客様は、皆さんがご存じの全国チェーンのスポーツ用品店。
店ごとに接客を見直そうと、以前からDOIT!の視聴とディスカッションを
行ってこられました。
今回の研修の題材は「ヨリタ歯科クリニック」(90号)。
全部で50人ほどの感想を全部読ませていただきましたが、
ほとんどの方が、異業種であることを超えて、刺激を受けられ、
うちの店ではこうしていきたい。私はこうやっていきたいという
前向きなコメントを残しておられます。

そんなのを読んでいると、人はもともと「より良く働きたい」
「充実したい」と思っているものだと、つくづく思いました。
ただ、それがいろんなものに蓋をされていて
いつの間にか「まあいいか」「そこまでしなくても・・」という気持ちになっているだけで、
一回、蓋が開けば、どんどんいろんなものがわき出てくるんだろうと思います。

その蓋を開けたのが、たまたまDOIT!の勉強会だった訳ですが、
そのことに役立てたことが嬉しくなり、
早速そのお客様に電話をさせていただきました。
今度、その早朝勉強会にお邪魔いたしますね~。

それにしても、社員のやる気に蓋をしているのは誰か?
どう考えても、社長や上司に他なりません。
その気はなくても、知らず知らずに人の可能性に
蓋をかぶせていることもあります。
本当に反省することばかりです。

カテゴリー : DOIT!

2008 年 02 月 08 日 18:00

試写交流会、企画中!

今日は、東京メンバーで「仕事の原点」発売前の勉強会をしました。
映像を見て、話し合ってみたのですが、やっぱり「チームワーク」という
ことを改めて話し合うというのはいいですね~!

そもそもチームワークって何?なぜ大切なの?
その為にあなたは普段何をしている?
どうすればチームワークが良くなると思う?
役割も立場も違うなか、協力する、助け合うとはどんなこと?
心をひとつにするためには、何が大切か?
一人ひとりが輝く組織・チームってどんな組織?
チームの中で、一人ひとりが成長していくためには?
・・・話し合うテーマはいくらだって出てきます。

チームワークは、改めて考えてみると、重要なテーマです。
例えば顧客満足を高めるにも、チームワークが良くなければ
絶対に無理。
たった一人、目的を理解していない人がいるだけで、
お客様の不満が発生してしまいます。

私もいろんな店や会社を訪問しますが、
なんともいえない「微妙な不協和音」を感じて、居心地が
悪い気持ちになったことは、少なくありません。
挨拶はしてくれる。接客も悪くない。店もそこそこキレイ。
でも、なんとなくちぐはぐしている・・・。
それぞれのCSコンテンツはOKなのに、
なぜか、雰囲気が良くない。
DOIT!の企業とどこが違うのでしょうか?
チームワークは、本当に面白いテーマです。

さて、この「仕事の原点」。発売は2月14日の予定ですが、
2月27日(水)18:00~20:00、新宿のエステック情報ビル
というところで、初めての「試写交流会」を開催することにしました!
30名ぐらいの小規模で、ワイワイガヤガヤ楽しく話し合ってみよう!
をコンセプトに、新しい映像の一部をご紹介する予定です。
参加費は無料。
お時間があれば、ぜひご参加ください。(大阪でも企画中です)

◎お申込みはこちら!
宛先:info@blocks-net.co.jp (担当:小出)
参加される方の会社名、お名前、ご連絡先を明記の上、
メールにてご連絡ください!(先着30名)
電話:TEL:03-5312-1831

カテゴリー : DOIT!

2008 年 02 月 05 日 17:02

「仕事の原点」の勉強会

今日は大阪のスタッフのみんなと、発売前の「仕事の原点Ⅲ」の検証版DVDを
利用して、実際に「勉強会」のシミュレーションをしてみました。
今日のテーマは「チームワーク」(使用したのはDVDの中の『心をひとつにする』)。

添付テキストに沿って、制作の吉田君がファシリテートをしてくれました。
「今日は吉田君お願いします」と、いきなり振ったにもかかわらず、時間通りの見事な進行ぶり。
事前の討議を20分、そして視聴20分。
視聴後の討議は、30分を超えてしまいましたが、
チームワークについて、なかなか良い話し合いができました。

お互いの価値観や人となりを、もっと理解することの大切さが話題になり、
明日からの朝礼で「日々の仕事や生活のなかで、感動したこと、嬉しかったこと」を
発表することが決まりました。
映像は感じることが多いので、もう少し時間があれば、いろんな話に展開していった
と思うのですが、今日は当初の時間通りで終了。
でも、アクションプランが決まったことはひとつの成果です。

普段、個々の仕事に没頭することが多い、映像制作。
みんな基本的に仲が良いのですが、部門が違うと、日々思ったほど会話する機会がありません。
「この場を持つことがチームワークを高める上で大事だと思った」とお客様チームの與田ちゃんが
言っていましたが、一人ひとりがチームワークを見直す良い機会になったと思います。

いよいよ14日が発売日。
今、たくさんの方からご予約をいただいていますが、ぜひ皆さんの会社でも
こんな話し合いをしていただければ幸いです。
急ぎ足で1時間、じっくりやるなら2時間が良いと思います。

感動を生み出す「仕事の原点」シリーズ
 VOL.3 「チームワーク」
  ①心をひとつにする
  ②共に成長を支え合う
  ③一人ひとりが主人公

2月14日(バレンタインデー)発売!
ブロックスより愛を込めて・・・?

カテゴリー : DOIT!

2007 年 12 月 25 日 21:45

天使のクリスマスコンサート

今日はあの川越胃腸病院さんのクリスマスコンサートの日。
小川さんからお招きいただいていたのですが、この日が来るのを
どれだけ心待ちにしていたことか・・・。

そのクリスマスコンサート。
今回で20回目ということですから、いかに古くから患者様のため、
地域の皆さんの為にがんばってこられたかがわかります。
綺麗に飾り付けがされ、コンサートホールのようになった会場には
患者様はもちろん、元気になった方、ここで身内を亡くされた方など
たくさんの人達が集まっておられました。

今回のクリスマスコンサートの実行委員長は、DOIT!の映像でも
お馴染みの看護師の岸さん。
今年のテーマ「あなたがいてくれてありがとう」に向かって、
岸さんを中心に、職員の皆さんがこの日のために、何度も何度も
打合せをし、練習に練習を重ねてこられたそうです。
打ち合せ中
これは開始前の打合せ風景。
川越胃腸病院の皆さんは、どんなことにも一生懸命です。

そしていよいよコンサートスタート!
第一部は、世界的に活躍されているオペラ歌手の森麻季さんと
ピアニストの竹村浄子さんによるリサイタル。
天使のような歌声がホールの隅々まで響き渡ると、もうみんなうっとり。
こんな一流の方が、しかも目の前で歌ってくださるということは
信じられないことです。
私はもうこのあたりから涙が出てきてしまいました。

そして、第二部。
いよいよ、職員の皆さんの出番です。
天使の衣装をまとった職員の皆さんが、合唱とハンドベルの演奏を
披露してくれました。
「天使が舞い降りる」という言葉がありますが、普段から天使のような
仕事をされている職員の皆さんが、一生懸命歌って演奏される姿は
本当に天使そのもの。
会場中が「あたたかい気持ち」になりました。
この日のためにどれだけ頑張ってこられたか・・。この歌声と演奏を聴けば
誰もがその努力を感じたと思います。

開演前に全員に渡された手づくりの「トナカイの鼻」を付けて、みんなで「赤鼻の
トナカイ」を歌った時も、代表して語ってくれた岸さんのメッセージを聞いた時も、
最後のキャンドルサービスや院長のスピーチをお聴きした時も、
私は、この場にいさせていただけたこと、そして今年、こんな素晴らしい
人たちに出会えたことに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
素敵な歌声
この場にくることが出来なかった皆さんには本当に申し訳ないのですが、
今日は最高のクリスマスでした。

一緒に参加した大久保さんと娘さん、田中さんご夫妻、間宮さん松崎さんも、
清水さんや検査入院中の井上社長ご夫妻も、涙いっぱい、感動いっぱいの夜
だったと思います。

川越胃腸病院の皆さん、本当にありがとうございました。
私は、今年、皆さんに出会えたことをが一番の幸せでした。
また「帰ります」ので、またいつもの笑顔で迎えてくださいね。

いま自分がここに生きていること、
たくさんの「いい人」にかこまれて過ごしていること、
いつもあたりまえに思ってしまっていたことが
今日は本当に「ありがたい」と思えます。

幸せを実感させていただけた最高のコンサート。
まさに天使のクリスマスコンサートでした。
天使のコンサート

カテゴリー : DOIT!

2007 年 12 月 20 日 23:43

「仕事の原点」打合せ

今日は朝一番6:00の新幹線で大阪に。
仕事をしようと思っていたらいつの間にか寝てしまい、起きたのは京都。
世の中なかなか思い通りにいきません。

今日は何度も試作を練り直し、試行錯誤を続けている「仕事の原点3」の
内容を、朝から夕方まで監督の中畑さんとディスカッション。
ポストイットを使いながら選択した映像の内容を再構築。
約1日かけたおかげで、ようやく二人共が納得できるものへの手応えができました。

やっぱり、出版する以上、納得できるものをお届けしたいと思っています。
お待ちいただいた方にも、「なるほど、これなら納得」と言ってくださるような
濃い内容にしていこうと思っていますので、どうかもう少しだけお待ち下さい。

といってもここからも時間がかかるのが映像。フィニッシュまでの道のりはまだまだあります。
来年の2月上旬までにはなんとかお届けできそうですが、少しでも早くなるよう、がんばってみます。


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2007 年 12 月 11 日 14:23

バグジー久保さんの本、そして待望のホームページ

今日は佐賀県からレンタカーで福岡へ移動。
すぐさま東京へ
先週から、やたら日本を飛び回っています。

さて、今日はバグジーの久保さんの本、そして
ホームページをご紹介したいと思います!

タイトルは「ひとり光る、みんな光る」
バグジーさんらしい、いい題名ですね~。

内容は・・・
■お客様が喜ぶことなら何をやってもいい
■人を活かす経営
■人間力を高める人づくり
■「心の経営」を実践するリーダーの条件
■進化する「心の経営」
という5章からなっています。

私に送ってくださった本には
「今の思いが未来をつくる」
という文章が筆書きで書かれていましたが、
この本には、久保さんのこれまでの思い、そして今の思いが
ぎっしり詰まっているようです。
年末年始の読書には、必須の一冊です!

ひとり光るみんな光る」久保華図八著/致知出版

そしてBAGZYのホームページ
空海風花のイケメン、頼れる兄貴、ダイちゃんが
プロデューサーとして、頑張ってつくってきたそうです。
まだ、これからどんどん工事が進んでいくそうで、
バグジータウンがどんな風に進化するのか、
その途中経過を見ていくのも楽しみですね。
ぜひ、皆さん、アクセス&ブックマークを!

88号で取材をさせていただいた濱名店長(みのるくん)
に待望の長男が誕生というニュースも聞きました。
幸せいっぱいのみのるくんの笑顔が目に浮かんできそうです。
お幸せに!

カテゴリー : DOIT!

2007 年 12 月 10 日 14:23

生かされてきた・・・

今日は福岡トヨタさんからお招きをいただき、九州の唐津へ行ってきました。
インフルエンザをうつさないようにマスクでガードしながらいざ大阪から九州へ。

福岡トヨタさんは、全社をあげてDOIT!をご活用いただいているだけでなく、グループ会社の様々な方が実践学習会や幸せな職場づくりセミナーに参加していただいており、会社ぐるみで「良い会社づくり」に全力投球されている会社です。

実は、この唐津は、DOIT!の創刊号の候補企業を捜すときに
一人で降り立った場所です。
取材の切り口や軸といったものが定まらず、これからの方針も出しあぐね、
もんもんとした気持ちで夜の駅に立ちつくしていたことを思い出します。

あれから10年。
今ではこうして、会社ぐるみで使っていただけるようになったのですが、
ここに至るまでの間、いろんな人に助けられたこと、応援をされてきたことが
走馬燈のように駆けめぐり、皆さんに話をしている間に胸が熱くなってしまい、
つい言葉につまってしまいました。

創刊2年目の一番苦しかった時期に、ホンダクリオの相澤さんが
ポンと300本も買ってくださったこと、大久保さんや田中さんが
知名度も、成長の保障もなにもない我々のような会社のビデオを、お金も取らず
いろんな方に宣伝してくだったこと、
福岡トヨタさんのように、実績もない
会社のセミナーに、しかも何十万もするセミナーに
何人もの人を出してくださる会社があったこと・・・
久保さんや横田社長、中澤さん、望月院長、鬼澤さん・・・
その他、数知れない人が、私が知らないところでもDOIT!はいいよ~と言ってくださってます。

私たちは本当に皆さんに「生かされてきたんだ」と思います。

・・・ああ、また涙がでてきた。

正直、DOIT!は何度かやめようかと思った時期もありました。
でも乗り越えることができたのは、本当に応援してくださる皆さんの
おかげです。
今、いろんな人の顔が浮かんでいるのですが、数多すぎて書けません。
皆さんに感謝します!

インフルエンザに神経をやられてしまったのかもしれませんが、
今日は一人で泣いています。

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私たちが大切にしていること