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2021 年 11 月 24 日 14:27

カレーハウスCoCo壱番屋の強さの理由

 皆さんはカレーは好きですか。
 私も大好きな食べ物のひとつで、週に2回は食べています。

 そんな国民食とまで言われるカレーの世界で日本一の店舗数を誇るのが「カレーハウスCoCo壱番屋」。
 創業者は宗次徳二さんと妻の直美さん。
1974年、全くの素人である二人で始めた喫茶店がスタートでした。

 元々不動産業を営んでいた宗次さん。喫茶店は初めてでした。
 その店は主要道路から大きく外れた悪立地でしたが、だからこそ、心のこもった接客でお客様をお迎えしようと一生懸命におもてなしをしました。宗次さんはここで飲食業の面白に夢中になり、次々と工夫をしていきました。通りがかりの人は入るようなお店でなかったのですが、常連客から口コミが広がり、2~3年で大繁盛店になります。

 その店で出していたカレーが美味しいと評判になり、よし、カレーの専門店を出してみようと出店したのが「カレーハウスCoCo壱番屋」1号店。出店前には全国のいろんなお店のカレーを食べ歩いたそうですが、奥さんが作る自分の店の家庭的なカレーの味がいちばん美味しいと自信をもったところから、「ここがいちばん」→「CoCo壱番屋」という名前を付けられたそうです。

 しかし、このお店も悪立地からのスタート。喫茶店時代もそうだったように、こんな立地に悪い場所に、わざわざ来てくれたことに感謝し、笑顔でお迎えしよう、心をこめてお見送りをしようと、接客に力を入れました。それが、壱番屋の社是になっている「ニコニコ・キビキビ・ハキハキ」の原点です。

 それから、どんどんと店が増え、フランチャイズを出していく訳ですが、数ある同業者の中で、なぜ、カレーハウスCoCo壱番屋だけが成功を収めたのでしょうか。
 宗次さんが大事にされてきたのは3つ姿勢。現場主義とお客様第一主義、そして率先垂範でした。とにかく現場に出て、お客様が食べ終えた皿を見たり、お客様の声を聞き、もっとよくできないか、もっと喜んでもらえないか不努力、工夫を重ね続けてこられたのです。

 普通の経営者は、ある程度お店が軌道にのると、現場に出なくなってしまう人が多いそうです。そして、だんだんお客様や社員のことが見えなくなり、改善をしなくなります。そしていつの間にか衰退していく。だから、経営者はいつも現場に出ることが大事だと言われるのです。宗次さんは、常に現場に出て問題を改善し、お客様のアンケートも毎日3時間もかけて読んできたそうです。挨拶、早起き、掃除・・・あたりまえをしっかりと続けていくことも宗次流の経営です。

 これからの時代は「先が見えない時代」と言われていますが、私は、同業者の動向に目を向けず、ただひたむきにお客様の声を聞き、そこから工夫改善をコツコツ積みあげててこられた宗次流の経営が、これからの時代の主流になっていくように思います。

 来月12月2日、創業者の宗次徳二さんをゲストにお迎えし、「未来×幸せ経営フォーラム 第1回目セミナー」を開催します。(申し込み受付中)逆境に負けない経営のあり方、右肩あがりの経営のノウハウ、宗次さんの人生哲学まで、様々な角度から徹底的にお話を伺う予定です。
 未来の経営をご一緒に考えてみませんか?

詳しくはこちらへ・・・
https://www.doit-fun.jp/blocksseminar/20211202_20220414

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2021 年 11 月 16 日 17:06

ホスピタリティは心の交流

 「ホスピタリティ」とはどんなことでしょうか。「ホスピタリティ」を日本語訳は「おもてなし」という方もおられますが、「おもてなし」は“客人を迎える”という場面が思い浮かぶので、私は何か範囲が狭い気がします。

 例えば道端で、おばあさんが大きな荷物を抱えて困っていた時に手を差し伸べてあげることもホスピタリティでしょうし、熱を出して寝ているお母さんのために、小さな子供が道端で花を摘んで持って帰える行為も私は、ホスピタリティのような気がします。おもてなしより、もっと大きな範囲の概念で、日本語では思いやりの心、誠実さ、気配り、優しさ・・・という言葉になるのではないでしょうか。

 以前、「ホスピタリティ」を学んでいた時に私の心に残ったのは、「ホスピタリティは心の交流」という言葉です。まず、「誰かが困っている」という状況にその人の心のセンサーが働く。そして「どうされたのだろう?」「何かしてあげられることはないか」と心を巡らせる。困っていた相手は、その人の思いや行為に嬉しくなり、感謝の気持ちがわいてくる。そして、また行為をしたほうも、その気持ちが伝わり嬉しくなる。心が相互に交流し合うことがホスピタリティ。まさに人間にしかできない素晴らしい世界だと思いました。

 マニュアルサービスとホスピタリティを区別して説明される方もおられます。確かに、マニュアル通りにしているだけでは、心の交流は生まれません。でも、どんなマニュアル化されたサービスでも、そこに人が心を込めればホスピタリティの世界になるはずです。

 例えば、「いらっしゃいませ、お席にご案内します」というお迎えの場面で、小さなお子様を連れたお客様だから「ゆっくり歩いてあげよう」と思うスタッフの気持ちはホスピタリティ。「今日は楽しんで帰ってね」と子どもに一言声をかけてあげるだけでも、無機質なマニュアルサービスが心の通うホスピタリティになります。
 仕事はただの「作業」にもなるし、心の交流が生まれる「楽しい時間」にもなります。どうせ同じように働くなら、後者の世界で働いた方がメンタル面でも良さそうです。

 最近の脳科学研究では、困っている人を助けるなどの行為をすると、脳内に「幸せホルモン」というオキシトシンが分泌され、助ける人も幸せになるということも実証されているそうです。
 一人でも日々の仕事に「ホスピタリティ」を発揮していく人が増えれば、世界は楽しくなりますね。

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2021 年 11 月 09 日 17:00

幸せの4つの因子といい会社づくり

 慶應義塾大学の前野隆司教授をご存じでしょうか。
 以前よりご縁があり、昨年、弊社が主催する「未来×幸せ経営フォーラム」にもご主演をいただきました。先日、その前野教授の「幸福経営学」についての講演を聞かせていただきました。

 前野先生は元々機械工学の専門家だったのですが、2008年から統計解析を活かした「幸せ」の研究を開始。その当時は幸せの研究はなかなか理解されなかったそうですが、今では「幸福(正式にはWell-Being)」研究は、世界的に注目されるようになりました。
研究の結果、仕事と幸福の関係は徐々に解明されています。
 例えば「幸せだ感じている人はそうでない人に比べて、生産性が31%高い。創造性は3倍高い」というデータ。また、「幸せな人の欠勤率は41%、離職率は59%も低い」などの、様々なデータが明らかになってきたからです。社員が幸せだと感じることが、会社の業績に影響することがわかってきたのです。

 「幸せなんて人それぞれの感じ方なのでは?」と思われる人もいるかもしれません。しかし、多くの人にアンケート調査をして分析すると「幸せの共通点」も解明されています。そのひとつが、前野先生が発見した「幸福の4つの因子」。統計解析で見えてきたこの4因子が揃っている人は幸せを感じていると言います。

 ひとつ目の因子は「やってみよう因子」(自己実現と成長の因子)。関連キーワードは、夢、目標、強み、成長、自己肯定感。簡単に言えば「やってみよう」「自ら、働きたい」という気持ちになっている人は幸福だということです。その反対は「やらされ感」「やりたくない」「やる気がない」。こういう人は幸せを感じていません。

 2つ目の因子は「ありがとう因子」(つながりと感謝の因子)です。感謝、利他、許容、承認、信頼、尊敬、自己有用感。「ありがとう」と言ったり言われたり、他者とつながりを感じている人は幸せを感じている人。逆は孤独です。確かに独りぼっちは辛いですね。つまり、会社の中に「ありがとう」という言葉が通い合い、仲間が助けっている会社は幸せが多いということです。

 3つ目は、「なんとかなる因子」(前向きと楽観の因子)。キーワードは、前向き、楽観性、自己受容。確かに「何とかなる」と前向きに楽観できることは幸せです。他人の欠点ではなく、良いところを認め合い、それを伸ばしていくのがポイント。「俺が責任を取るからやってみろ」と後押ししてくれる上司がいると、この因子が伸びるはず。

 そして最後が、「ありのままに因子」(独立と自分らしさの因子)。独立、自分らしさ。人の目を気にせず、自分らしくいられていると感じている人は幸せです。多様性を受け入れてくれる職場、違いを認めてくれる職場は幸せが多い職場です。

 問題は、この4つの因子をどのように高められるか? 例えば朝、仲間に合ったら「挨拶」をする。仲間の存在を「認め合う」。人の為に行動する。そして、何かをしてもらったら「ありがとう」と言うことも、「ありがとう」と言われることをすることも大事。また、誰かが何かにチャレンジしようとする時に、「やってみたら?」と励ましたり、応援する。どれも簡単なことばかりですが、こういう仲間がいる職場で働くことをイメージすると仕事が楽しくなるような気がしませんか?

 昔は、収入や地位が上がったら後で「幸せ」になると、「今」を我慢して歯を食いしばって働いていました。しかし、大事なのは今が幸せかどうか。今、この瞬間に幸せを感じているからこそ、生産性も創造性も高くなり、業績も利益もあがる。目的は、お金ではありませんが、結果としてお金も手に入る。

 「働く人たちが、今、この会社で働く幸せ」を高めていくことが、益々大事になっていくようです。

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2021 年 11 月 02 日 15:06

伊那食品工業さんの朝掃除に思うこと

 先日、ある経営者グループの皆さまをご案内し、伊那食品工業様を訪問させていただきました。
 約3万坪の敷地の中に工場や本社社屋がありますが、そのほとんどが地域の人に開放しているガーデンです。ブランド名にちなんで「かんてんぱぱガーデン」と名付けられているその庭は、元々が松林。自然に生えている松の木を活かしながらも、古い木は撤去し、空いたところに植物を植えるなど、長年に渡って手入れをされてきました。

 伊那食品工業では、業者に掃除を依頼されません。毎朝、その広い庭を、本社にいる200人くらいの社員で掃除をします。今の時期は紅葉の落ち葉がいっぱいですが、夏には草取り、冬には雪かきなど、かなりの作業です。

 そんな庭掃除を、社員の人たちがいきいきと、まるで自分の庭の手入れのように取り組んでおられるが、見学者が驚かれるところです。今回も社員の皆さんに「掃除はどうですか?」と聞いてみると、皆さんが「楽しい」仰っていました。でも、なぜ、楽しくなるのでしょうか。

 私も昔、大きな庭の掃除や草取りをずっとしていたことがありますが、草や落ち葉と向き合っていると、なぜか心が落ち着きます。同じ庭なのに、季節によって表情が違い、生えてくる雑草変わります。そんな変化に気づくことも楽しみです。そして、何より綺麗になった後を見ると嬉しくなります。

 たぶん、庭掃除そのものに、そんな楽しさがあるのだろうと思いますが、伊那食品工業の皆さんは、これを会社の仲間と一緒にやっているところが違います。
 この庭掃除にはもちろん上司も部下もありません。誰かからの指示命令も、ここをやれというルールもなく、それぞれが今、自分がすべきだと思ったことをするのです。これも楽しさのひとつだなと思います。

 「今、何をやればいいのだろうか?」。自分で考えることは言われてやるより、何倍も面白いでしょう。また、全体を見て考えなければいけないので、広い視野も必要。それに、朝礼までに3万坪を綺麗にするのは、効率も重視されます。「いかに早くできるか」という脳も働かせなければならない。この庭掃除の中で人間の創造力や、工夫する心が全開となって、夢中になってしまうのではないでしょうか。
 「この庭掃除は気づきの訓練だと思っています」と入社3年目の方が話してくれましたが、続けて掃除をしていることで、見えなかったことが見えるようになったり、わからなかったことがわかるようになったりする喜びも、きっとあるに違いありません。

 こうした庭掃除で一日が始まる伊那食品工業さん。その職場には上下の壁も、部門の壁もありません。役員の人と新人が家族のように話す姿を見ていると、庭掃除という、ひとつのことをみんなでやる文化が、大きな影響を与えているように思いました。
 社員旅行や運動会、バーベキューなど、最近は社内行事をする会社が少なくなりましたが、一見無駄なようにも見える、仕事以外の行事や体験の場で自然と上下や横の関係が密になり、いい組織づくりにつながっているのではないでしょうか。

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2021 年 10 月 27 日 09:30

仕事の楽しさ辛さは表裏

 「仕事は楽しいですか?」と聞かれたて、皆さんは「はい!」と素直に答えることができますか?
 もちろんやりがいはあるし、楽しいのですが、その前に「しんどさ」や「苦しさ」が必ずついてきますのでなかなか素直に「楽しい」と言いにくいものがあります。

 営業活動でも、受注が取れている時はむちゃくちゃ嬉しいし、楽しい時。しかし、そこまでにはいろんな壁があります。断れたり、怒られたり、提案が通らなかったり、何度も何度も足を運んでうまくいかないこともあるはずで、そんな時期はなかなか「楽しい」と感じられません。それでも、そこを乗り越えて、やってくる「受注」瞬間」や「お客様からの感謝の言葉」。その時の感動は最高です。この感動を一度知ってしまうと、仕事は面白くなります。どんな仕事も一緒だと思いますが、真の喜び・楽しさは「苦」(辛さ・しんどさ)とセットでやってくるもので、私は「楽しい」という言葉だけでは表現しきません。

 その「苦」の時期に、「仕事は嫌ですか?」と聞かれた時はどうでしょうか?こちらも素直に「嫌です、辛いです」とも言えません。足を棒にして走り回っていたり、何とかしようとのたうち回っている時は、確かに苦しさを感じますが、こうしてみよう、あれにチャレンジしてみようと脳みそが全力で回り、自分のすべてを出し切っている時は、ある種の面白さを感じていて、決して嫌ではありません。やはり、ここでも「苦」と「楽しさ」は同居しています。

 人類誕生以来、「もっと楽にならないものか?」と誰もが考えてきたと思います。こんなに、めんどくさいことをやらずに、もっと簡単に結果が得られるようになれば、毎日が「楽しい」の連続になるはずなのにと。
 苦労しなければ成功しないなんて、確かにめんどくさいですね。でも、苦労の時期は、確かに辛いのですが、その時に頑張ってのたうち回っていると、思わず人の思いやりや優しさに触れることができたり、心を支えてくれる友達の有難さに気づくことができたり、この時期でなければできない体験ができます。
 こうやって、自分の人生が重ねられ人生に厚みができているのだと思うと、このめんどくさい仕事のサイクルも、なかなかいいものではないかなと思います。

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2021 年 10 月 20 日 18:02

仕事の目的を考える2つのエピソード

 先日、ある研修で、皆さんと一緒に「仕事」と「作業」の違いについて話をしました。そんなに気にしておられない方もいらっしゃったようですが、私は仕事とは、目的を意識しながら、どうすればもっと良くなるかを考え創意工夫をしながらやるもので、作業は決められたことを決められた通りにやることだと思っています。
 お客様や後工程の人のために、どうすればもっと良い価値を届けられるかと考えてやっていると創造力を働かせますから楽しくなります。作業でも、どうすれば早くなるか、どうすればもっと良くできるかと創造力を働かせていくと仕事になります。傍から見ればただルーティンワークをしているようでも、その人の心の中にはしっかりと「目的」が見えていて、その目的のために自分の役割を果たそうとワクワクしている人もいます。

 有名な話で、皆さんも聞かれたことがあるかもしれませんが、心に残っている2つの話をご紹介します。
 ひとつは、アメリカの当時の大統領、ケネディさんが、ある日NASA宇宙センターを訪問した時の話。大統領が清掃員に、どんな仕事をしているのかと尋ねたところ、その清掃員は「私は月に人類を送り込む手助けをしています」と答えたそうです。
 この人も単なる作業員ではありません。きっと毎日ワクワクしながら、仕事をしている様子が思い浮かびます。

 もうひとつが、松下幸之助さんが社員に語ったエピソードです。
 当時、まだ小さな町工場だった松下電器では、完成した電球を磨くという仕事がありました。そこに、つまらなそうに仕事をしている社員がいたそうです。その社員に対して松下幸之助さんは、「君、ええ仕事しているな~」と声をかけました。その社員は、「電球をふくだけの仕事のどこがいい仕事なんだ」と思っていたのでその言葉に唖然としたそうです。
 幸之助さんはこんな風に話したそうです。
 「この電球は、どこで光っているか知っているか?」「あんたが磨いた電球で街の街灯に明かりがつく。その街灯のお陰でどうしても夜遅くに駅から家に帰らなあかん女の人、いつも怖い思いをして帰っていた女の人が安心して家に帰ることができる」
「またなぁ、子供が絵本を読んでいると、外が暗くなって家の中はもっと暗くなる。そうなれば、絵本を読むのを途中でやめなあかん」「でもな、あんたが磨いている電球1個だけで、子供たちは絵本を読み続けることができるんや」「すごいこどじゃないか、あんたが電球を磨いていることで子供たちの夢を磨いているんやで」「物づくりはなぁ、物をつくってはあかん、物の先にある笑顔を創造できんかったら、物をつくったらあかんのやで。」「子供たちの夢のために、日本中、世界中にこの電球を灯そうや」

 物の先にある笑顔を想像できんかったら、物を作ってはあかん。改めて松下幸之助さんの信念の強さを感じます。でも、これは物作りだけの話ではないのだろうと思います。
 どんな仕事をしているのかと問われた時に、どんな言葉を返せるか。仕事の向き合い方が表れているのかもしれません。

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2021 年 10 月 13 日 09:45

「働きがい」ってどんなこと?

 皆さんは、自分の仕事に「働きがい」を感じていますか?
 こう問われると、皆さんはどんな風に感じられるでしょうか。

 先日、弊社のセミナーで皆さんと一緒に「働きがいのある職場」を語り合いました。

「働きがい?そんなこと考えたことがない・・・」
「すぐに応えられないな・・・」
「はい、この仕事にすごく働きがいを感じます・・・」

 「働きがい」・・・そもそも定義が曖昧ですね。辞書を調べると「働きがい」とは、「働くことによって得られる結果や喜び、働くだけの価値」と書いてあります。何に価値を感じるか、喜びを感じるかは人それぞれですから、これが働きがいだと決められません。

 しかし、皆さんで話し合ってみると「働きがい」には共通していることも多いことに気づきます。
 まず、自分の仕事が人に役立って、喜ばれた時に働きがいを感じる。そんな意見がありました。ありがとう、助かったよと言われて嬉しくない人はいません。また、その仕事が好きで没頭している時も働きがいを感じます。難易度が高くても、それが面白ければ、やりがいを感じて何度も挑戦します。仲間と一緒に必死に取り組んで一体感を感じる仕事も働きがいを感じませんか。お金ももらえないと働きがいを感じないという意見もあります。確かにお金は頑張った結果を評価されるものですから大事です。ただ、ボランティア活動でも働きがいを感じることがあります。役に立てたという結果がお金以上の価値になることもあります。また、出来ないことができるようになり、自分が成長できたと感じる時、この仕事をしてきてよかった、頑張ったかいがあったと思うことがあります。

 要約すると、働きがいとは、人に役立つ仕事であり、そこに自分が一生懸命に取り組んで、結果、自分も成長でき、「あなたがいてくれてよかった」「あなたのおかげで助かったよ」と言ってもらえる時に感じる充実感というようなものでしょうか。もっと簡単に言うと、人にために役立つことが働きがい。それを実感すると仕事の誇りです。

 今、働き方改革の名の元に、日本全国で、残業を減らしたり、出社時間を遅らせたり、テレワークで自由な場所で働けるようにしたり、確かに働き方は多様になりました。確かに不満足の要素は減ったのかもしれませんが、おかげで仕事が楽しくなったとか、働きがいを感じるようになったという話はあまり聞きません。こうした改革は、仕事の満足感にはあまり関係がないということも見えてきたのではないでしょうか。

 働きがいを感じず、日々の仕事が作業のようにノルマのように感じている人はまだまだたくさんいます。今必要なのは、働き方改革より、働きがい改革なのかもしれません。

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2021 年 10 月 05 日 09:45

「サービス精神」とは?

 世の中には、人を喜ばせることが大好きな人がいます。サービス精神が旺盛というか、人を喜ばせることが生きがいになっているというか、その人のまわりには明るいオーラがあり、輝いています。
 もう他界しましたが、私の義理の母も、そんな人でした。食事でも、「もっとたくさんお食べよ」といろんなものを用意し、食卓には食べきれないほどの料理を並べてくれました。そんな義母には、友達も多く、いろんな人が相談に来ていました。

 ビジネスの世界では、顧客満足を高めるとか、ロイヤルカスタマーを創造するとか、つい小難しいことを考えてしまいますが、こうしたサービス精神旺盛の人たちの生き方を見ていると、すべてが後付けの理論のように感じてしまいます。
 この人たちの生き方の原点は、お金を儲けたいからでもなく、お客様を集めたいからでもなく、とにかく「人を喜ばせてあげることが幸せ」。その動機が純粋な人のまわりは明るく、自然と人から好かれ、自然と人が集まってくる。CSが高まり、ロイヤルカスタマーが増えていく状態と似ています。

 もちろん、ビジネスは経済が成り立たないと成立しません。いくら喜ばせたいと、ずっと原価を割って提供していてはつぶれてしまい、人に迷惑が掛かります。だから、お金が儲かることは絶対に必要。しかし、この「人を喜ばせたい」というサービス精神が中心になければ、結局は人は集まらなくなってしまうのではないでしょうか。

 私だけでなく、誰もそうだと思いますが、何かをしてあげて、相手の人が喜ぶ顔を見ると嬉しくなります。人の喜びが嬉しく感じるのは人間の本能ではないかと思います。ただ、人が喜んでくれて嬉しいと感じるだけならいいのに、私たちはつい、見返りを求めてしまいます。特に心に余裕がなくなると、「なんで御礼を言わないんだ」とか、「せっかくやってあげたのに」という気持ちになりがち。これも人間の本能かもしれませんが、このあたりが難しいところ。
 確かに、自分のしたことに「ありがとう」と言ってくれたり、「してくれて、本当に助かった」と言ってもらえると嬉しくなります。でもサービス精神が強い人を見ていると、ただやってあげることが好き、御礼も何も求めていません。だから続くのでしょうね。

 サービス精神とは、見返りを求めないで、人を喜ばせたいという精神。
 人の喜びと自分の喜びが融合して溶け合うような状態。
 本物が生き残っていく時代だからこそ、「サービス精神」がますます大事な気がします。

【ご案内】
12月からスタートする「未来×幸せ経営フォーラム」の第2回目では、バグジーの久保社長、元リッツカールトン日本支社長の高野登さんをお招きし、「気づく力、感じる力」と題して、このコラムのようなサービス精神や気づきの力をお伺いしていきます。ぜひ、お楽しみに。
https://www.doit-fun.jp/blocksseminar/20211202_20220414

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2021 年 09 月 29 日 14:44

仕事に夢中になる人、ならない人

 以前、魚釣りが好きな人に連れられて、釣りに行ったことがあります。
 私は過去何度かやりましたが、普段はほとんどしません。糸を垂らしていたのですが、なかなか釣れません。釣れない時間はなかなか退屈。だんだん飽きてきました。しかし、友達は仕掛けを変えたり、場所を変えたり、いろいろと工夫をし出して楽しんでいます。釣り好きの人は、やはりこういうことが楽しいのか・・・。釣れた、釣れないということ以上に、「釣り」という行為自体が面白いのだなと感じました。

 スポーツ、山登り、絵画・・・世の中にはいろんなことに夢中になっている人がいますが、きっとメカニズムは同じはず。成果を求めているけれど、それに挑むプロセスが面白くてしかたがない。失敗して「どうしようか?」と考えて工夫することが楽しい。仲間と反省する時間も楽しい。そこに成果がでる(魚が釣れる)とさらに楽しい。夢中になっている時は、時間が短く感じ、身体は疲れても心は疲れません。

 では、仕事は、遊びのような「夢中になる対象」になるのでしょうか?
私は、もちろん対象になると思っています。私自身、実際に新入社員の時からずっと夢中になってきましたし、夢中になっている人はたくさん見てきました。同時に、楽しんでいない人もたくさん見てきました。「仕事を楽しむ」とはどんなことかを、ずっと考えてきました。

 では、どうすれば、仕事に夢中になれるか?
先程の釣りの時に、成果が出ない時が続いたので私は面白さを感じませんでした。友人は、「そこを超えた時に面白さがわかってくる」と言っていましたが、きっとそういうことなのでしょう。

 趣味でも仕事でも、ある程度の成果が出るまでやり続けてみないと本当の面白さに出会えないのだと思います。だからこそ、やはり一定期間は「面白くなくても一生懸命やってみる」という時間がいります。さらに漫然と臨むのではなく、「工夫・改善をする」。「面白さ」は、この2つの後に来そうな気がします。

 最近、「面白さ」に出会う前に努力を忘れて、「自分にあっていない」と1年もせずに辞めていく若い人のお話を聞くと、「釣れない」からすぐに「面白くない」「つまらない」と言って釣りを辞めていく人を思い出します。
職業選択の自由ですから、いくらでも変えてもいいものですが、中途半端な体験を何回繰り返しても「面白さ」には出会えないと思います。

 しかし、問題は、若い人より長く続けているのに、「面白さ」を感じない人かもしれません。「給料」という魚が取れるようになることに慣れてしまったのか?そもそも、成果を給料としたから、面白くなくなっているのか?工夫も改善もしない毎日が問題なのか?

 夢中で仕事をするということは難しいものなのでしょうか?

 夢中になると、集中します。工夫改善をするので品質が高くなります。何よりも日々が楽しくなります。楽しくなれば、人間関係も良くなります。生産性が上がります。いろんな挑戦もしたくなります。
 ひとつでも、夢中になるものを見つけた人の人生は、きっと豊かになると思います。

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2021 年 09 月 22 日 13:59

どうすれば上達するか?

 大阪の交野市にある「ビューティサロン・モリワキ」さんは、社員を大切にする美容室です。私は、このお店の幹部の皆さん、スタッフの皆さんの素朴で温かい気持ちが大好きで、通い続けています。
 シャンプーなどは、昨年入社したアシスタントのM君が担当してくれます。新人の時から担当してくれているので、何か自分の子どものような感覚で見てしまいます。
 先日、またシャンプーをしてくれたのですが、以前よりしっかりとした指使いで、力加減も自分にピッタリでした。私はプロではないのでうまく表現できませんが、迷いがなくなったというか、自信ができたというか、「プロ」に近づいているなと感じました。きっと山ほど練習したのでしょう。なんだか嬉しくなりました。

 「どうすれば上達するのか」ということを考えてみました。みんな、過去の経験から上達するには「練習」が必要だということはわかっています。でも、頭でわかっていても、忙しくなると練習をないがしろにしてしまうことがあります。学生時代はコーチや監督が強制的に練習をさせてくれますが、社会人になると誰も指示しません。また、練習をしようと頑張ってみようと初めても、「やっても、やっても上達しない」という状況になり、途中で挫折するということもあります。さらに、やっかいなのは、ある程度できるようになると、一人前になったと錯覚し、それ以上の練習をしなくなる人もいます。それでもお金はもらえるので、技術の向上を続けなくなります。頭でわかっていても、出来ないのが練習なのかもしれません。

 しかし、やはり一流になるのは、練習が不可欠です。どの世界でも、今、業界の第一線で活躍している人は、他の人より技術が輝いているので、先天的な才能を持っていると思われがちですが、いろいろと過去を聞くと、ほとんどの人は、技術を磨くために並外れた時間を投じ、努力を積み重ねてきたという共通点があるようです。つまり「生まれつきの天才」はいないようです。

 では、なぜ、天才の人たちは、練習の量・時間をかけることができたのでしょうか?周りにいる親、コーチが優れていたということもあると思います。しかし、練習はキツイもの。一日に何時間もかけるのは苦痛のはず。「苦しい時間」が続いているだけでは長い時間練習できる訳がありません。

 後に天才と呼ばれる人たちは、この苦しい練習も、楽しんでいたのではないでしょうか?ただ量をこなそうとした訳ではなさそうです。1回1回の練習に仮説を立ててのぞみ、それを何度も実行し、最後に反省をし、改善を加える。野球で言うなら「一振り」に、美容室でいうなら「一回のシャンプー」に、細かく、具体的にトライしていくからこそ、没頭する。没頭するから楽しくなる。集中すると成長する。成長するから「成長実感」も、味わえる。悔しさもエネルギーになる。外側からみたら、「なんて過酷な練習なんだ」と映るかもしれませんが、本人にとっては、“面白い”という時間になっているのではないでしょうか。天才とは、苦しみを楽しみに変える人と言うのかもしれません。

 いわゆる「PDCA」というものですが、企業にとっても、仕事にとっても、人生にとっても、遊びにしても、自分からこのサイクルを回すことが成長の原点であり、何より、自分自身が面白くなるサイクルだと思います。ただ、不思議なもので、「計画をしっかり立てろ」「ちゃんと行動しろよ!」「お前は反省したのか?」「もっと改善しろ」と、上からとやかく言われると、とたんに面白くなくなるのもPDCA。

「自分」から、自分の手でブンブン回していくことがいちばん大事なんでしょうね。

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2021 年 09 月 15 日 14:30

「でんかのヤマグチ」から学ぶ“高売り”と“アフターフォロー”

 先日、DOIT!シリーズの中でもご紹介した東京・町田市にある「でんかのヤマグチ」の創業者、山口社長に講演をお願いし、若い経営者の皆さんに聞いていただきました。

 創業56年。小さな電器屋を一人で始めた山口社長は、コツコツとお客様を開拓し、売るだけでなく、そのお客様が困っていることがあれば、すぐに飛んでいき対応する。そんな地域密着の経営で経営を伸ばしてこられました。

 しかし、今から25年前、近隣に大型量販店が続々と進出。半径2キロに6つのも競合が迫ってくる事態に直面します。量販店同士が「他の店より1円でも安く」と競い合うと、地域の小さな店は太刀打ちができません。倒産、廃業が頭によぎったそうです。

 悩んだ山口社長が出した結論は、生き残っていくためには量を売ることではなく、少なくてもしっかりと利益が出る商いをすること。つまり、商品を量販の値段に合わせて安く売ることではなく、今よりも高い値段で売ることにしたのです。それが「高売り」。お客様にしっかりとサービスをしていけば、きっと私たちを選んでくれるはず。一生懸命働く社員のためにも、生き残っていかなければ・・・周囲が猛反対する中で、その戦略を貫きました。

 まず、遠くのお客様を台帳から外したそうです。すぐに飛んでいける、近隣のお客様を選びました。そして、5年以上購入のないお客様を台帳から外し、値引きを要請するお客様は量販店を紹介するなど、値段は高くても、でんかのヤマグチのサービスを好んでくださるお客様に絞って商いを展開していったのです。電池が切れたと言われたらすぐに持っていく。テレビの操作がわからないと言われたら、わかるまで何度もご説明に伺う・・・それだけでなく、「旅行に行く間、少しペットの世話をしてくれないか」という頼みまで引き受けることにしました。信頼があるからこそ、そんな依頼も「でんかのヤマグチ」に頼まれるのです。

 こうした、手厚いアフターフォローの商いを続けた結果、量販店との価格差が3万~10万もあるのに、買いに来てくれるお客様が増え続け、以前は「25%~27%」だった粗利率、今では「45%」に改善。借金もゼロになりました。最近、あるお客様から、「あなたのお店は、もっと高く売ってもいいのでは」と言われたそうです。どんなことにも親切に対応をしてくれるヤマグチさんに、そのお客様は惚れ込んでしまっているそうです。そんなお客様がヤマグチを支えてくれているのです。

 25年前、もし、量販店に対抗して「安売り」をしていたら、体力のない小型店はあっという間につぶれていたでしょう。しかし、山口社長は、従業員の幸せを考え決断をしました。売上を上げるために値引きをするというのは、簡単にできること。しかし、簡単にできることが正しいこととは限りません。本当に大切にすべきことを大切にする。それが険しい道、難しい道であったとしても、やると覚悟を決めてやり続ける。すぐに結果を求めたり、すぐに楽な道を選ぼうとしてしまう、私たちに大切なことを教えてくださった講演会でした。

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2021 年 09 月 08 日 10:12

成功の原点は経営者の姿勢

 先日、12月からスタートする「未来×幸せ経営フォーラム第3期」の講師としてご登壇いただくカレーハウスCo Co壱番屋の創業者、宗次徳二さんとお会いしました。DOIT!シリーズで取材をさせていただいてから月日が経ち、今は役員を退任されていますが、奥にある情熱は以前と変わらず少年のような目がキラキラと輝いておられました。

 1974年に小さな喫茶店を立ち上げ、1978年にカレー専門店壱番屋を創業。その4年後に会社を設立して全国展開。今では全国各地に1300店。カレーの本場インドにもお店があるそうです。このコロナ禍でも、ココイチ(略称)は売上減少を最小限にとどめることができているそうです。その理由がカレーという日本人の日常に欠かせないものであったこと。さらに、お店の8割が「のれん分け制度」で生まれた自営業者のお店であるということが要因のひとつ。しかも、今、いろんな店がやり始めている「宅配、持ち帰り」も、ココイチはもう30年も前から取り組んでおられます。独自の道を進んできたココイチの強さの原点はどこにあるのでしょうか?

 宗次さんが創業の頃から大事にされてきたことをお尋ねしました。「それは経営者の姿勢です」と静かに語られました。お客様が来てくれたことに感謝する。その感謝の気持ちを込めて真剣に経営する。堅実に、真面目に、着実に、今、ここ、その瞬間を一生懸命に経営していれば、きっとお客様はついてきてくれる。「小さな継続の積み重ね」が大事だとお話いただきました。どんなお店もオープンした頃はみんなこんな気持ちで商売に向かっていくそうです。しかし、少し軌道に乗ると、経営者がお店に出なくなったり、自分の遊びや生活に目が向くようになり、お店がダメになっていく。宗次さんは、いかに経営者が慢心せず、創業の時のような情熱と感謝の心を持ち続けていけるかが経営に最も大切なことだとお話くださいました。
 宗次さんの事務所は、こう言っては何ですが本当に狭く、書類がいっぱいになる隅っこに小さな机がありました。退任されてからは、社会貢献活動に全力を傾けられているそうです。お店でやってこられたように、毎日朝4時に起き、事務所のまわりの清掃とお花の管理を3時間もされています。
 私腹を肥やすための商売ではなく、社会に役立つための商売を一途にやり続ける。
「経営は、経営者の姿勢」。宗次さんのこの言葉が胸に刺さりました。

 12月2日からスタートする「未来×経営フォーラム第3期」は、この宗次さんとのトークセッションから始まります。今期のテーマは「人間力が未来をひらく」。姿勢、志、情熱などの大切さ、磨き方を追求していきます。

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2021 年 08 月 31 日 14:29

「One for All, All for One」の本当の意味

 ラグビーの精神とも言われ、日本でも良く使われる「One for All, All for One」という言葉。この意味は一般的に「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのため」と訳されますが、本当は、「みんなはひとつの目的のために」という意味だと言われています。ラグビーの場合の目的はチームの勝利。つまり、「ひとりはみんなのために、みんなは勝利のために」というのが正しい訳だそうです。

 みんながひとつの目的に向かって助け合い、協力する。ラグビーワールドカップで、日本代表が見せた「ひとつのトライのために、仲間同士が信じ合い、最後まで諦めず全員でつないでいく」というプレーは、まさにこの精神の表れだったと思います。体格も、体力も劣っている日本代表が、競合を次々に勝てたのは、他より優れたチームワークが発揮されたからでしょう。
 チームの全員が「ひとつの目的」に向かっているからこそ、相乗効果が生まれ、強い敵にも勝つことができる。みんなが自分以外の人のことを考える「One for All」。そして、みんがひとつの目的に向かう「All for One」。この2つが機能しているチームほど強いものはないはずです。

 ところで、「チーム」と「グループ」の違いは何でしょうか?
 チームとは、複数の人が同一の目的に向かって動く集団。集団の目的・目標を達成するために、役割分担をし、協力し合い、時に意見をぶつかり合わせて動くのがチームです。一方で、「グループ」とは、同じ思考や性質、趣味などを持つ人たちの集団のこと。ここには同一の目的や目標はありません。チームは目的のために集まった集団で、お互いに協働して動きます。だから、1+1+1が3にも4にもなりますが、グループは相乗効果が生まれません。
 つまりチームはそもそも「目的」を達成するために集まった集団だということです。そして全員が「One for All, All for One」の精神で結ばれたチームが「真のいいチーム」と言えるのではないでしょうか。

 私たちの組織は「チーム」か、単なる「グループ」か?メンバーは、みんなが助けあっているか?みんなが「ONE」(経営理念)に向かっているのか?
 最近は、テレワークばかりで、チームのことを考える機会が少なくなっています。「自分の仕事が終われば、仕事は終了」という働き方に慣れてしまっています。しかし、本当にそれでいいのでしょうか?もっと目的に向かって協力すべきことはないでしょうか。チームの困っている人を助けることをしなくてもいいのでしょうか?
 コロナ禍の大変な時期だからこそ、本当はもっとチームが助け合っていく時なのに、どんどんと「自分は自分のために」という状況になっているような気がします。もう一度、「One for All, All for One」を思い出していきたいですね。

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2021 年 08 月 24 日 15:12

かかわる人を幸せにするお掃除会社

 DOIT!シリーズでもご紹介した、高知のお掃除会社「四国管財」の新しい本が発売されました。そのタイトルが「かかわる人を幸せにするお掃除会社~本気のクレーム対応と魔法のホウ・レン・ソウ~」(著:中澤清一/発行:きんざい)です。 社員をとことん大切にする中澤社長の思いと、長年に渡って磨き上げてこられたクレーム対応や報連相の仕組み、また現場のスタッフさんへの細やかな対応の仕組みなどが細かく紹介されています。

 中澤さんが「いい会社づくり」に取り組むようになったのは、昔、あるショックな出来事があったからです。父親が亡くなり、二代目として会社を良くしていこうと意気揚々入社したのですが、当時の会社の雰囲気は悪く、誰も誇りをもって働いていませんでした。当時、世間では清掃業は低く見られていて、働き手が集まらない業界でした。会社の雰囲気はそんな背景があったからかもしれません。
 それに追い打ちをかけたのが、中澤さんが社員さんの結婚式に招待された時のこと。仲人さんが社員の勤務先を紹介する時に四国管財の名前が呼ばれなかったのです。清掃会社で働いていることを隠されていたのです。

 「そんなにうちの会社で働くのは恥かしいことなのか?」。そこから中澤さんの闘争心が湧いてきました。「みんなが誇りを持てる、家族に自慢できるいい会社にする!」という夢に向かって進み始められたのです。

 いろんな仕組みを導入してこられましたが、特に大切にしてきたのは「クレーム対応」と「ホウ・レン・ソウ」に対する取り組みです。どんな小さなクレームにも素早く対応する。そこに顧客の感動が生まれます。しかし、それだけでなく、「クレームになる前から対応しよう」と、現場の清掃スタッフに「少しでも気になったことを報告できる仕組み」を作ります。その為には、本社にみんなが安心して言える本部と現場の信頼感だと、「すべての責任は本社にあること」を伝え、スタッフの悩みに24時間対応できる電話窓口を用意し、仕事以外のことにも相談に乗るなど、時間をかけて、スタッフが安心して相談できる社風を築きあげてこられたのです。
 そして、そのベースにあるのが「報告・連絡・相談」の仕組みです。そのポイントは「報告をしろ!」と叱るのではなく、「ホウ・レン・ソウ」と褒められる。そしてその情報がどうなったか、必ずフィードバックする。それが社員を安心させるのです。中澤さんは、ホウ・レン・ソウは愛だと考えておられます。

 この本を読み、いい会社にしていくためには、「安心して働ける環境」を作っていくことが大きなポイントであるということに気づきます。上司に意見が言いにくい、悩みを相談しにくい、仲間同士がいがみ合っている・・・そんな職場では人の心がすさみますし、やる気が出る訳がありません。良い人間関係、困ったことがあったら何でも相談できる空気感、自分の意見や希望を聞いてくれる上司や仲間。家族のことまで心配してくるトップ。そんな環境であれば誰もが安心して仕事に集中できるでしょう。今、「職場の心理的安全性」という言葉が注目されていますが、四国管財さんは正にその見本。中小の経営者の方、あるいは人事・労務系のお仕事をされている方におススメです。

本の内容・申し込みはこちらへ
http://urx.red/IeWG

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2021 年 08 月 19 日 11:56

散漫になった意識を集中させる方法

 やらなければいけないことが山積しているのに、どうしても集中できない・・・
休み明け、仕事モードに入れず困っている方も多いのではないでしょうか?
こんな集中できない時に効果がある方法をご紹介します。
 それが「みかん集中法」と言われているもので、もしかするとご存じの方も多いかもしれません。
 まず、手のひらの上に本物の「みかん」があるように頭の中にイメージします。重さ、色、香り、匂いを嗅いだりし、リアルにイメージするのがポイントです。
 次に、そのみかんを自分の後頭部の上、15センチから20センチ、45度のところにもっていき、そこにおきます(もちろんイメージです)。そして手を下し、静かに目を閉じます。その後、後頭部の上方に置かれたみかんのバランスを取ります。15分ほど、その状態をキープすることに集中し、ゆっくり目をあけます。
 気持ちが落ち着き、深い集中状態に入ることができます。
 みかんが頭の上にあるなんて、返って集中できない・・・と思う方もいるかもしれませんが、やってみると意外と効果があります。なぜ、これがいいのか、私は専門家でないのでわかりませんが、フロー状態になっている時の気持ちに似ています。なかなか仕事に集中できない時は非常に効果的です。ぜひ、お試しください。

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2021 年 08 月 11 日 14:23

「楽しい時」のやる気は持続する

 オリンピックが終わりました。選手の皆さんの素晴らしいパフォーマンスとスポーツマンシップにたくさんの感動と勇気をいただきました。選手、スタッフ、大会関係者の皆さん、大変な状況の中で素晴らしい大会を開催していただき本当にありがとうございました。

 今回、いろんな競技をテレビで応援していましたが、中でもいちばん私の心に残ったのがスケートボードです。テレビでも話題になりましたが、15歳の岡本碧優(みすぐ)選手が転倒した後、各国の選手が次々に集まって、抱擁したり、肩車をしたり、失敗して泣き崩れていた岡本選手が笑顔になるシーンに私も胸が熱くなりました。スケートボードには元々こういう励まし合い、助け合う精神があったそうですが、何かこれまでの「戦い」という概念が強かったオリンピックに、「高め合い」という清々しい風が吹いたような気がしました。

 私たち仕事の世界では、「競争」「戦略」「倒す」「生産性」など戦争で使われるような言葉が当たり前に使われていますが、そのような殺伐とした空気の中で、本来は助け合って幸せになろうと目指していた人間が、逆に苦しみや憎しみが増え、求めていた「幸せ」からどんどん遠ざかっているような感じがしています。
 もちろん「スケートボード」とビジネスは全く違うものですが、彼らが示してくれた「高め合う」という世界観は私たちももっと学んでいくべきことではないでしょうか。

   スケートボードの原点にあるのは「楽しむ心」だと思います。金メダルを獲った19歳の四十住(よそずみ)さくらさんも、銀メダルの12歳の開心那(ひらき・ここな)さんも心からスケボーを楽しんでいます。彼女たちには、専門のコーチがいないということにも驚きました。YouTubeやインスタに乗っている技を研究したり、仲間に技を教えてもらったり、自分で学び、成長していったとか。しかし、オリンピックに出るには厳しい練習なくして、技は身につきません。彼女たちは、自分自身で何度も何度も練習をして難しい技を身に付けていったそうです。
どうして厳しい練習に耐えられたのか?その原動力が「楽しい」という心だったと思います。傍目には厳しい練習をストイックにこなすように見えても、本人たちの心は「楽しいからやっている」だけ。傍にいる人は、彼女たちが夢中になっている時は近寄りがたかったと言います。

 「やりたくないことでも我慢して頑張る」ということも大事なことかもしれません。しかし、こうした頑張りはあまり持続しません。メンタルもおかしくなります。しかし、「楽しい」時は勝手に頑張りますし、何時間だってやってしまいます。こうした心理を「フロー状態」というそうですが、仕事もフローでやれれば最高ですね。

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2021 年 08 月 03 日 16:43

選手の心を高めるリーダーに学ぶ

 オリンピックで日本のメダルラッシュが続いています。コロナで暗いニュースが続いていた中で、オリンピックから勇気をもらっている人は少なくないはず。私もその一人です。
 アスリートは、大会に向けて身体や心を整えていくものですが、今回の大会は、1年延期になり、さぞ、その切り替えや調整が大変だったと聞きます。選手自身もそうですが、選手を支えるコーチや監督、トレーナー、食事を作る人なども、きっといつも以上に難しいことがあったのではないでしょうか。選手と監督、コーチが涙を流して抱き合う姿をみると、その試練の過去が浮かび上がってくるようです。

 いろんな競技が活躍する中で、いちばん金メダルが多いのが柔道。今回、「全階級メダル」を目標にその選手を支えてきたのは井上康生監督を始めとするコーチ陣ですが、先週、向選手が敗退してしまった時に「しっかり課題を埋めてあげられなかったのは私たちの責任だ」と反省の弁を述べられていました。これまで井上監督は選手の合宿地を足蹴く周り、声をかけたり、励ましたり、科学的なトレーニングを導入したり、「全選手にメダルを獲らせてあげたい」と誰よりも愛情を注いでこられたと聞いています。だからこそ、こうしたリーダーの言葉は選手たちにも、よし、自分がもっと頑張らねばと思うようになるのでしょう。
柔道は個人競技ですが、私はチームのスポーツのように感じながら見ていました。

 リーダーの役割はしっかりとビジョンを示し、戦略を立て、チームメンバーと共にその目標に向かっていくことですが、いくら戦略やビジョンの立案がしっかりしても、いかに科学的なトレーニングを実施したとしても、最後はメンバーがリーダーを信じてついていこうとしているか。メンバーとリーダーの間に「信頼」があってこそ、本当に強いチームになるのではないでしょうか。このオリンピックでも優勝するチームの勝利後の様子を見ていると、リーダーとメンバーの間に強い「信頼」を感じます。
 どんな時も選手を愛し、選手を信じ、励まし続け、どんな時も指を自分に向ける井上康生監督のリーダーとしてのあり方・姿勢。困難な時代に求められる理想のリーダーの姿のような気がしました。

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2021 年 07 月 27 日 16:09

アスリートから学ぶ感謝の力

 いろんな問題を抱える中で、開催が1年延期され、東京オリンピックがいよいよスタートしました。無観客の舞台はやはり寂しい気がしましたが、それでも自分の持てる力を全力で出しきり、目の前の勝負に挑むアスリートたちを見ていると、どんな舞台であろうと彼らには関係がないのもしれないと思い、たくさんの感動をもらっています。

 今日までに、柔道、競泳、スケートボードと日本人のメダルが続いていますが、私は試合後の選手たちのインタビューを聞いていて、皆さんが口々に「感謝の言葉」を述べられることに感動しました。確かに今年のオリンピックは開催自体が危ぶまれていたので、より、この舞台に立てたことに感謝の気持ちが湧いてくるのだと思います。しかし、それ以上に、今、ここにいるのは、自分を支えてくれた人たちのお陰だと心から感謝していることが伝わってきます。きっと普段から、感謝の気持ちを持ち続けていたからこそ、こういう場で、自分の嬉しさより、感謝が先に言葉になるのではないでしょうか。

 松下幸之助さんも感謝の心を大事にされた経営者です。
「感謝の心があってはじめて、物を大切にする気持ちや人に対する謙虚さ、生きる喜びも生まれてくる。感謝という古びた思想と捉えがちだが、どの時代にもよらず普遍的に大事なこと」という言葉を残されています。
 感謝の反対語は「あたりまえ」と言いますが、今、自分のまわりにあるものは「あたりまえ」、「してもらって当然」だと思っている人は、感謝の気持ちがない人です。そんな「あたりまえ」の有難さに気づけると、もっと頑張ろう、もっと人の意見を聞こう、もっとちゃんと生きていこうと前向きになれるのだと思います。
 メダルをとるレベルのアスリートたちは、きっと、この「感謝する力」があったから、苦しい練習を乗り越えることもできたでのしょう。「自分のためにメダルと獲る」だけではなく、「支えてくれた多くの為にメダルと獲る」という新たな「目標を達成する目的」が加わったからこそ、達成への意志も強固になっていったのだと思います。

 ビジネスも、同じかもしれません。感謝を忘れた人は、どこかで孤立的になるのではないでしょうか。感謝の気持ちを持っている人は、周りから愛されますし、応援もされるので、どんなことも乗り越えられるはず。それ以上に、自分が幸せだと感じているので、仕事も楽しいに違いありません。楽しそうな人のまわりに人も集まってきます。成功するには、技術も知識も大切ですが、やはり、それだけでなく、「感謝の心」など、人としての基本的なスキルがベースとして大事な時代なのだと思います。

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2021 年 07 月 21 日 13:47

「たいへん満足」が生まれる組織の根幹

 先日、DVD教材「レクサス星が丘」を社内で活用していただくために、活用法をご紹介するセミナーを開催しました。その時に、「たいへん満足をどう生み出すか」「生涯のお客様づくり」というテーマについて話し合ったのですが、これはなかなか正解が出ない永遠のテーマですね。しかし、人口減少の中でのお客様獲得競争に勝ち残るためには「この店が好き」「この企業が大好き」という熱狂的なファンを生み出していくこと。どんな時代にも元気な企業は、「たいへん満足」というロイヤルカスタマーをたくさん増やしてきた企業です。

 満足度調査では、どこに不満があるかはわかります。そこを改善すれば、満足に近づきます。しかし、「満足」「たいへん満足」の差はなかなかわかりません。「たいへん満足」を高めようと、例えば「お名前で呼ぶ」「お客様の好みを理解する」・・・Aさんにはこうする、Bさんにはこうすると細かくすればするほど気を使う項目が増え、「やらなければならない」という義務感やしんどさが生まれてきそうです。いくら「たいへん満足」が重要だといえ、無理に展開し、スタッフの義務感やしんどさが伝わってきては逆効果になりそうです。

 自分が「たいへん満足」だと評価する時を考えてみました。確かに私は、店頭でスタッフの行動を見て評価しているのですが、実際は、その行動の奥にある「私を気遣ってくれる気持ち」に感動していると思います。
 例えば、そのスタッフが自分のことを「名前」で呼んでくれ、「先日は○○でお世話になりました」と言ってくれた時。確かに「覚えてくれていたんだ」とその行為そのものに嬉しさを感じます。それと同時に、「たくさんいるお客様のことをちゃんと覚えようとしてるんだ」というそのスタッフの仕事の姿勢もいいなと思ってしまいます。もし、他のスタッフもそんな対応をしているとわかれば、「そういう行動を大事にしなさい」とスタッフをバックアップしている企業の姿勢にも素晴らしさを感じ、きっと「たいへん満足」という評価をしてしまいそうです。

 つまり、言いたいのは、「たいへん満足」を生み出すために大事なのは「行動」そのものではなく、その奥にある「姿勢」の方にあるのではないかということです。やはり、どこまでいっても、最後は組織の中での「理念」の共有、浸透ということになるのではないでしょうか。

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2021 年 07 月 15 日 09:37

リスクを避けることが最善か?

 子どもの頃、私が住んでいたところの近くに「琵琶湖疏水」がありました。琵琶湖疏水は明治の頃、豊かな琵琶湖の水を京都に運ぶために人工的に作られた約20キロの水路で、日本遺産にも登録されています。春は周囲に植えられた桜を目当てに観光客がやってくる人気スポットになっています。

 その疏水の近くで生まれた私は、よくこの付近で遊んでいたのですが、親や学校からは、子供たちだけで遠くへ行ってはいけないと、遊ぶ場所の範囲が決められていました。しかし、当時はテレビゲームもない時代。小学生の低学年の私は、「禁止されているその先」が見たくてしかたがありません。そこである日、数人の友達と自転車でこの疏水をどこまでいけるか行ってみようと、決まりを破って出かけていきました。

 自転車を漕ぐ度に見たことがない風景が広がり、何かを開拓しているような気持ちになり、楽しく自転車をこいでいました。しかし家から遠くなればなるほど不安になり、親や先生の言葉が気になりだし、途中で引き返してしまいました。トムソーヤのような冒険はありませんでした。それでも、枠を破って進んだことや自分たちしか知らない世界を見てきたことを、友達に自慢していた記憶があります。

 今思えば、バカみたいな小さな冒険でしたが、子どもの私に大きな一歩だったのでしょう。あの時の不安と楽しさが入り混じった感覚は今でも覚えています。こうした冒険は、子どもから青年期はたくさんしてきましたが、大人になると、やはり「リスク」を気にするようになり、確実に成果が見えることやルールに逸脱しない、リスクの少ない方ばかりを選択してくるようになり、「大人は冒険しない」という変なルールに落ち着くようになります。

 話は変わりますが、最近、SNSの投稿で、「リスクを避けることが最善なのか?」という問いが投げかけられていて、リスクについて考えることがありました。確かに、「リスク」は避けるべきことかもしれませんが、それを忌み嫌って避けることばかりに目が向くと、新しい挑戦はしなくなり、それ以上の発展は望めなくなってしまいます。その人は、「リスクを避ける慎重さが、かえって問題解決を先延ばしにし、大きなリスクを作っているのでは?」と言われていましたが、もしかするとそうなのかもしれません。リスクは本当に避けることが最善なのでしょうか。

 リスクを回避するという思考は、確かに成功に近づく方法なのかもしれませんが、「面白いか」「面白くないか」と問われると面白くないはず。未知のものに挑戦することは、リスクと共に面白さもあるのではないでしょうか。こんな時代だからこそ、冒険心をもって進んでいきたいですね。

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2021 年 07 月 06 日 13:54

大谷選手の修正力

 メジャーリーグでホームラントップ、二刀流で大活躍をしている大谷翔平選手。以前から応援していたので、彼の活躍が報じられる度に嬉しくなります。
 もう、多くの方がご存じだと思いますが、彼が高校時代に監督からの指導で作っていたのが、「マンダラチャート」という目標達成シートです。このベースは、以前、弊社の「未来×幸せ経営フォーラム」にお越しいただいた原田教育研究所の原田隆史さんが考えた「目標達成理論」です。9×9マスのシートの真ん中に「達成したい目標」を記入。そして、この目標を達成するために必要な「要素」を8つ書きます。さらに、そのひとつひとつの要素に対して、「何をすれば達成するか」という視点で8つの「行動目標」をつくります。要するに、夢を具体的な行動目標に置き換え、ひとつひとつを実行し、高めていくためのツールです。

 大谷翔平選手が高校時代に書いた目標は、「8球団からドラフト1位で指名される選手になる」。その要素は「体づくり、人間性、メンタル、コントロール、キレ、スピード160キロ、変化球、運」の8つ。そして行動目標は、例えば「コントロール」の要素では、「①インステップ改善、➁体幹強化、③軸をぶらさない、④不安をなくす、⑤メンタルコントロールをする、⑥体を開かない、⑦下肢の強化、➇リリースポイントの安定」というように細かく目標を立てています。たったひとつの要素でも、8つの視点から自分の改善を図っていこうとしている訳ですが、高校時代から、彼がいかに冷静に、科学的に自分を見ていることに驚きます。きっと素晴らしい指導者がまわりにいたのでしょう。

 目標は細分化し、ひとつひとつを具体化する。これは、きっとビジネスでも同じだと思います。ただ目標を立てがむしゃらに頑張る、という精神論でなく、どうすれば、それが実現できるか、細かく行動目標に落とす。こんなに細かく目標を設定すると集中できないという見方もあるかもしれませんが、細かく設定すればするほど行動を起こしやすくなりますし、例えスランプに陥っても、どこが悪いかがわかりやすくなるのではないでしょうか。ポイントがわかれば改善もしやすくなるはず。

 大谷選手の素晴らしさは、ただ闇雲に頑張るというのではなく、うまくいったこと、うまくいかなかったことを手掛かりに、「どうすれば、もっと上手くなるか」と、自分を修正していく力だという人がいましたが、彼の今のメジャーリーグでの活躍ぶりを見ていると、まさに、自分を修正する軸づくりを高校時代からやっていたことが今に生きているように感じます。

 私が大谷翔平選手を好きなのは、自分で目標を定め、自分で軌道修正し、その軌道修正までも楽しみに変え、自分らしい人生を歩んでいるところです。自分が決めた人生を歩んでいる訳ですから、メジャーリーグという環境への愚痴、上司への不満を口にすることもないはず。自分の人生をいきいきと生きていく彼の活躍をこれからも見守っていきたいと思います。

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2021 年 07 月 01 日 13:43

コロナ禍で変わる働き方・会社のあり方

 コロナが始まって1年半以上が経ちます。ワクチン接種も始まり、ここ数か月で状況は打開されると思っていますが、東京ではまた感染者が増加していますし、新しいタイプの変異ウィルスも広がっています。まだまだ見通しが立たない状況です。
 世界的なパンデミックという誰も経験したことがない状況に必死で対応してきた1年半ですが、この体験を通して多くの人が、改めて自分の働き方や生き方、あるいは人生について考えることがあったのではないでしょうか。
 私の知り合いに「家で仕事をするようになり、改めて家族の大切さ」に気づいたという人がいました。またある人は、「通勤をしていた頃は、我慢してでも会社に行くのが当たりまえだと思っていたが、そんな我慢をするより、自分のやりたいことをしたい」と思うようになったと言っていました。人と会えない体験を通して、改めて人と会うことの意味を見つけた人もいます。実際に増えてきているそうですが、空気のよい田舎で暮らすことにシフトする人も出てきています。統計を取った訳ではありませんが、自分らしい生き方、自分がやりたい仕事とは何か?と考え始めた人はかなりいらっしゃるのではないかと思います。

 こうした意識の変化は、すぐに行動に映らないかもしれませんが、しばらくたつと、起業する人、フリーランスになる人、地方移住、海外移住、副業、サイドビジネスなど、従来の「会社に勤める」ということと違う生き方が増えてくると予測する記事もありましたが、きっとこうしたことは増えていくのだろうと思います。

 ただ、一方で、「人と人がつながること」「人と人の絆」の大切さにも気づいた人も多かったはず。会社の中での結びつきをもっと強くしていこうと思う会社もあるのではないでしょうか。リモートワークでただただ個人が与えられた仕事をするだけでは、やはり本当のモチベーションは、生まれてこないようにも感じます。

 これからの働き方、会社のあり方はどうなるのでしょうか。答えはひとつではなく、きっと多方向に進化していくのだと思いますが、私がイメージするのは「個人が自由に、自分らしく働けると同時に、強い目的意識や強い絆で結ばれた仲間がいる会社」です。つまり、個人がもっと輝く、しかし、会社の目的や行き先にはみんなが共感し、その実現のためにそれぞれの得意を発揮し、全員で助け合っていく組織です。
 皆さんは、どんな働き方を目指しますか?どんな会社で働きたいですか?

(株式会社ブロックス 代表 西川敬一)

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2021 年 06 月 23 日 15:59

なぜ目的意識が大事なのか?

 新人の指導教育の時、昔から、「目的意識をもって仕事をしなさい」と言われていますが、なぜそれが良いのでしょうか。改めて考えてみました。

 目的意識とは、その行為をしている意味を理解しているということ。なぜそれをやるのか、何のためにその行為を行うのかを自覚しているということです。例えば、「一輪車に土を載せ、10m先まで運ぶ」という行為を考えてみても、そのことでどんな効果があるのか、どんな意味があるのかということを理解している。つまり目的意識があれば、その行為を一生懸命やるはずです。さらに、その目的に自分も共感していれば、いかに効率よくやるか、いかに丁寧にやるかまで考えながら、その仕事をするでしょう。
 逆に、その行為に意味を理解せず、ただ「一輪車に土を載せ、10m先まで運ぶ」ということだけに目が向いていると、意欲は低下、途中でさぼってしまうなども起こりそうです。要するに手を抜くようになる。

 私たちの日常においても、なんだか仕事にやる気がわかないという時は、たいてい、それをやる意味・目的がわからないという時です。やる意味がわからないけど「上の命令なんだから、しょうがないか」と自分を納得させしぶしぶ仕事をする。とにかくこなそう、とにかく終わらそうという気持ちになっていきます。目的意識がわからないという人は、きっと、こうした仕事の仕方に慣れてしまっているのではないでしょうか。しかし、どう考えても、これはストレスが大きそう。精神的なダメージが蓄積してしまうのではないでしょうか。仕事は、やはり、目的意識をもってやった方が良いに違いありません。

 では、どうすれば、目的意識を持つことができるのでしょうか。
 ある高校で、生徒たちに「どうすれば、世の中が良くなると思うか?」「今、学校で習っているものの中でその為に役立ちそうなことはあるか?」と質問し、この2つの質問に答えた生徒は、他の生徒より、試験勉強が二倍に増えたという話があります。「目的意識を持て」と教えるより、この問いで目的意識が引き出せたとすれば、良い指導法だと思いました。
 いちばん大事なのは、「この仕事の目的は何か?」と常に自分に「問い」を投げかけ、自分で考える習慣ではないでしょうか。「この仕事の目的はこうだ」と教えてもらえば確かに理解できますが、やはり自分自身で「なぜこの仕事をやるのか?」「何のためにやるのか?」と考えていくからこそ「自分が本当にやりたいこと、目指すゴール」も見えてきます。いい仕事をしていくためにも、いい人生を送っていくためにも目的意識は大事なことだと思います。

カテゴリー : メルマガコラム 思うこと

2021 年 06 月 15 日 13:23

「遊び」は子どもの成長の原動力

 皆さんは子どもの頃、どんな遊びをしていたでしょうか?
 昭和の時代は、コンピューターゲームなどはありませんでしたから、私は外で遊んでばかりいました。トンボ、カエル、バッタなどの昆虫を捕まえることや鬼ごっこやかくれんぼなどの定番の遊び、虫眼鏡など道具を使った遊び、岩登りや木登りもやりました。もう少し大きくなると手づくりのパチンコやライフルなど、少し危険なものをつくって遊んでいました。

 発達心理学によると子どもにとって「遊び」は、食事や睡眠などと並列に並ぶくらい、心身の成長に欠かせないものだそうです。遊びの中で怪我をしたり、傷ついて、次に失敗をしないために一生懸命考え、行動し、解決策を見出す。このプロセスこそが、幼児の脳を育てるのに、何よりも重要なことだそうです。

 大人から見ると、ただ遊んでいるだけに見えるかもしれませんが、子どもは遊びの中から、生きていくうえで大切なことを獲得しています。遊びは、脳や体を発達させるだけでなく、創造性や柔軟性が育つこと、自発性が身につくなどの効果もあるそうです。
独創性、創造性、柔軟性などは、大人になって得ようと思っても得られないもの。幼児の頃から様々な遊びをして、様々なものに触れ、様々な考え方をすることで、大人になってこれらの力を発揮することができるのだそうです。あまり大人が介入して、ルールで厳しくしばりつけると、独創性や柔軟性は育ちにくくなるそうです。そっと見守るのがいいのでしょうね。

 私も、幼児の頃のことは忘れましたが、小学生、中学生の頃に自由に遊んだ時の思考法が今の礎になっているように思います。例えば、物が少ない時代だったので、ひとつのものをいろんな角度で遊ぶという体験は、「答えはひとつじゃない」という発想のベースになっている気がします。そう思うと、子どもの頃に自由に遊ばせてくれたことはありがたかったです。

 今は、子どもが自由に遊べる環境が少なくなってきましたが、全国に遊びを体験できる場も増えていますので、子どもたちにはどんどん遊ばせてあげてほしいですね。朝から晩まで、また小学生や中学、あるいは高校生になってもいろんな遊びを体験してきた子供たちが増えていくと日本の未来が明るくなりそうです。

カテゴリー : メルマガコラム 思うこと

2021 年 06 月 08 日 10:26

すべては「相手から見てどうか?」

 「自分はこんなに一生懸命にやっているのに、なぜ、うまくいかないのか?」
 部下と上司の間でも、会社とお客様の中でも、いろんなところで、ギャップが生まれています。「伝えているのに伝わっていない」「一生懸命にやっているのに、お客様満足度が上がらない」。こんなギャップはなぜ起こるのでしょうか。

 ブロックスが主催する大久保寛司さんの「組織と人の向上セミナー」の中では、一日かけて「上司のあり方」を学んでいきます。その中で、「相手の側からみる」ことの大切さを学ぶ場面があります。
 例えば面談を通して、上司は「部下の話を十分に聞いた」と感じていたとします。しかし、実際は話の半分は上司が話をし、部下は「言いたいことが言えなかった」と思っている。今日は部下の話を聞くと決めたなら、部下が「言いたいことがすべて言えた」と感じることがゴールであり、自分が勝手に「話を聞けた」と判断しない。つまり、常に「相手側からみてどうか?」という視点で見なければ、良い結果は生まれないということです。

 お客様満足(CS)でも、よく間違いが起こります。「私たちは、お客様に満足を提供します」というのは間違った言い方です。満足したかどうかはお客様が判断するものであり、相手であるお客様が「満足した」と言ってくださって初めて、満足を提供したことになります。サービスを提供したことでお客様は本当に喜んでくださったのか?そこに気を配り、改善していくことで、満足度が高まっていくはずです。

 「伝える」と「伝わる」も同じようなことかもしれません。こちらが「伝えた」と思っていても、相手が「わかった」とならねば、伝わったことになりません。「伝える」は一方通行、「伝わる」は、こちらも「伝えた」と認識していて相手も「伝えてもらった」と認識している双方向の様態で、一字違いですが、大きな違いです。

 こちらは、「やった(つもり)」、「した(つもり)」と思っていても、相手が受け止めて理解し、行動に移さないのなら、ただの自己満足。「ビジネスは結果が大事。いくら一生懸命に相手に伝えたと言っても、相手に伝わっていないのなら、仕事をしたことにならないよ」と、少し厳しく大久保さんは言われます。

 こういう話を聞くと、「こっちはしっかり伝えたのだから、聞かない相手が悪い!」と言う声も聞こえてきそうです。しかし、こういうと相手も「ちゃんと伝えてくれないあなたが悪い」というでしょう。
 人が悪いと言っている間は何も変わりません。「どうすれば、相手は聞いてくれるのか?」「どうすれば、言い切ったと思ってくれるのか?」と、自分に指を向けること。やはり「相手を変えるには、自分が変わること」しかないのかもしれません。

カテゴリー : メルマガコラム 思うこと

2021 年 06 月 01 日 13:26

「させられる仕事」を「する仕事」へ

 「~させられている」という、いわゆる「やらされ感」。「~しなければならない」という、「義務感」。
 誰しも人間ですから、こんな気持ちになることは確かにあります。ただ、こんな気持ちで仕事をしていても、「いい仕事」はできませんし、ずっと続くとうつ病になったり、体調が悪くなることもあるかもしれません。
 どうすれば、こんな気持ちから脱却できるのでしょうか。

 やらされ感の要因は、いろいろとありそうです。そもそも、体調が芳しくないということもあるかもしれませんし、自分がしたいことが他にあるのかもしれません。ですから、こうすれば解消できるという万能薬はないのだと思いますが、自分を振り返ってみると、そうした気持ちになる時のひとつは、その仕事をすることに自分が納得できていない、意義を感じていない時が多いように思います。上司に「やれ」と命じられたが、なぜするのか「目的」がはっきりしない。目的は納得できるが「やり方」に納得できない。求められている「期限」に無理を感じる。

 そうならないようにするには上司に聞けばいいいのでしょうが、「聞けない」という人もいるかもしれません。しかし、そのままではまた「やらされ感」になる。どうしたらいいのでしょうか。

 昔、私が若い頃にやったことは、「自分で意義を見つけ出す」という手段でした。どんな仕事もやってみないと結果がわからないもの。やってみるといいことも生まれてくるのが仕事です。やってみたおかげで経験が広がったり、自分の能力が高まったり、新しい出会いが生まれたりと、仕事は辛いことばかりではありません。私はどうしても納得できない仕事、無茶だと思う仕事は、自分の幅を広げるための訓練だと思うようにして取り組みました。そうして自分の目的を立てて進めると「自分がする仕事」になり、積極的にできるようになったり、ミスが減り、効率もあがります。納期も早まります。「やらされ感」でやっている時より、きっと「いい仕事」ができているはずです。

「雨は嫌だ」と思っても雨は降っています。嫌だ嫌だと暗い気持ちで一日を過ごすより、「雨のおかげで・・・」とプラスに考えたほうが気分はいい。「ものは考えよう」と言いますが、良い方に考える習慣は、今までの仕事に大きな影響を与えてくれました。
 今日も「させられる仕事」をするか、今日は「している仕事」にするか?自分で決めるしかありません。

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2021 年 05 月 26 日 15:59

若手の向上心を育てる「憧れの存在」

 先日、弊社で開催中の「若手社員の主体性を高める研修の作り方セミナー」で、「向上心」をテーマにした研修プログラムを実施し、皆さんで「向上心」について語り合いました。

 最近の若者は向上心が足りない・・・と言われていますが、皆さんはどう感じておられるでしょうか?
 確かに昭和の頃は、「もっと稼ぎたい」「昇進したい」という人が多くいたように思います。ライバルも多かったので、「あいつより上に行きたい」と一生懸命努力を続けてきた人もいます。そうした時代から比べると何か物足りなさを感じる人もいるかもしれません。

 ただ、本当に若者の向上心は少なくなっているのでしょうか。時々、テレビ番組などで学校の部活動の取り組みなどが紹介されますが、少しでも良い成績を収めようと先輩後輩が一丸となって必死に努力する姿を見ていると、向上心が足りないのは、若者でなくむしろ大人の方ではないかと思うこともあります。

 向上心を支えるものは「こうなりたい」という夢やビジョンです。部活の中の学生たちは、みんな「〇〇先輩のようになりたい」と、憧れの先輩を目標に自分を高めようとしています。そうした先輩は、自分の利益など考えませんから、部のため、後輩のために必死に動いてくれる先輩の姿が「憧れ」になり、後輩のロールモデルになっているのでしょう。

 しかし、社会人になってから見る先輩は、ただ業績だけを追いかけ、後輩の面倒をみる余裕のない先輩の姿ばかり。いろんな会社で伺いますが、最近の若手は、「憧れの先輩」「憧れの上司」がいないという時代なのだそうです。向上心の足りなさを若者のせいにしてしまいがちですが、もしかすると、私たち先輩や上司の側に問題があるのかもしれません。

 以前、伊那食品工業さんの訪問学習会の時に、若い社員の人たちが、口々に「先輩のようになりたい」と憧れの人の素晴らしさを語られることに驚いたことがあります。社員全体がいきいき働いている会社には、まだ「憧れの存在」が機能しているようです。

 リッツカールトンの方から聞いたのですが、同社では「上司や先輩は、後輩をがっかりさせてはいけない」という指針があるそうです。私たちは、学生時代に成長することの感動を味わった新人たちをがっかりさせていないか。  今一度、自分自身を見直していこうと思います。

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2021 年 05 月 18 日 16:23

「満足」と「たいへん満足」の差

 この間、ネットに掲載されている車の購入に関するCS調査結果を見ていました。

 次回購入意向に関する項目で、「もう一度、この店で新車を購入するか」という質問に対して、今の対応に「たいへん満足」と答えた方の67.9%の方が「とてもそう思う」と返答。「満足」と答えている方の中で「とてもそう思う」という方は、17.5%。なんと、「たいへん満足」のグループと「満足」のグループには、およそ3.9倍も開きがありました。「満足」のグループでも、「とてもそう思う」の次の「そう思う」が45.9%ですので、満足はされている。なので何割かは今の店で車を購入されると思いますが、やはり、お客様が「たいへん満足」くらいにまでいかないと、お客様のリピートにはつながらない時代なんだと、改めてこの業界の厳しさを実感しました。

 「満足」と「たいへん満足」の差はどこにあるのでしょうか。食事の例で考えてみた時に、メニューを見て、1000円の食事をする。味も美味しく、サービスも問題なし。これは「満足」だと思います。美味しくなければ、不満足でしょうし、お店が汚い、挨拶がぶっきらぼうでは不満になりますが、「期待通り」だったら「満足」と思うのではないでしょうか。1000円のランチだったら、こんな感じだろうという期待通りの結果だったわけです。しかし、その期待を超えてここで思いかげず個別対応をしてくれたとか、思った以上に親切にしてくれたとか、期待を超えるものがあった時には「たいへん満足」と答えるかもしれません。

 「満足」「たいへん満足」の判断のポイントは、年々変わっていくはず。例えば以前は「道端までのお見送り」というサービスは、ある一部の店しかやっていませんでしたが、今やほとんどのお店がしています。だから、そのサービスを受けたとしても、もはや期待の中にあるもので驚きません。年々どの店のサービス水準が高くなっていますので、「たいへん満足」という結果を生み出すのが、大変な時代だと思います。

 ただ、そんな中で「たいへん満足」を生み出している店もあります。例えば、ネッツトヨタ南国(DOIT!)さんでは、指示命令やマニュアルで動くのではなく、すべての社員が「今、この場でお客様のために何をすればいいか」を感じ、自ら考え、自ら行動することで感動を生み出しておられます。また、先日発売した「レクサス星が丘(志GOTO人)」では、車業界ではなく、「すべてのサービス業の中で一番になる」という目標を掲げ、問題点を日々改善したり、感動のサービスにトライし続けておられます。

 ただ「たいへん満足」をめざすというと、今以上にいろんなサービスを足していかないといけないとか、お客様を驚かせるようなことをしなければいけないと思いがちですが、先ほどのアンケート調査で、お客様がお店に求めていることは「購入後も変わらない気配り」「スタッフへの相談のしやすさ」「商品知識や専門知識」「整備内容の説明」など、ごくごくあたりまえのことばかり。人としてのちょっとした気配り、ちょっとした心配りの積み重ねて生まれてくるのではないのでしょうか。「人の心の差」です。
 「たいへん満足」を生み出すのは「小手先のメニューづくり」などではなく、今や組織や人財育成が問われているのだと思います。

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2021 年 05 月 12 日 16:11

予期しない感動サービス

 先日、ある用事でタクシーを利用した時のことです。

 運転手さんは、60過ぎの男性です。私が行き先を告げると、「のど飴、いかがですか?」と袋からイチゴ味の飴をひとつ渡してくれました。ご自身が気分転換に買ってこられたものだと思います。会議が続いて脳が疲れていたので、甘いものが欲しかったところだったので「ありがとうございます。」と受け取りました。

 「こんなご時世ですから、飴でもなめてゆっくりしてください」と運転手さん。
そこから会話が弾み、コロナのこと、景気のこと、若い人の生き方、昔読んだ漫画のことなど、いろいろ話をしました。そして、料金を支払い、降りるときに「電車の中で召し上がって」ともう2粒渡してくれました。
 お伺いすると、元々は飲食店関係のお仕事をされていたそうです。人が喜ぶのをみるのが好きなんだろうなと、その雰囲気でお気持ちが伝わってきました。
 この飴と飴をくれた運転手さんの気持ちが嬉しくて、心に残りました。

 仕事柄、いろんな顧客サービスを気にしてみていますが、やはりこうした「無私の心」「利他の心」から生まれる「さりげないサービス」が心に残ります。乗車時にテッシュを渡してくれるタクシー会社もありますが、あれは会社のルールですから、そんなに感動しません。また美容室などでも「ご自由にどうぞ」というメッセージと共に飴を置いているところもあります。
 今回のケースは、運転手さんが自分で食べようと思って買ってきたものを渡したもので、いわゆる「仕組みになったサービス」ではありません。予期しなかったサービスだったら、余計に心に残ったのかもしれません。
 しかし、何よりも嬉しいのは、運転手さんの気持ち。「こんな状況で、きっと、みんな疲れているんだろうな」と思われていたのでしょう。会話も弾むし、少しでも喜んでくれたらという思いから生まれたもので、リピーターを増やそうとか、CSポイントを高めようなどの邪心は一切ない、純粋な「思いやり」だったらから、人の心に伝わったのだと思います。

 今、世の中に多くある、様々なサービスは、「10%割引サービスです!」、「朝食無料サービスします!」、「〇〇の特典付きです!」と、いかに得であるかを訴求してきますが、私はそのサービスを利用して、感動したことはありません。原価をかけて、広告費をかけてされているのに申し訳ないですが、心に残ることはありませんでした。
 今回は、たった数粒の飴。原価にしてみれば、10円もかかっていないものですが、その提供の仕方と提供者の思いで、私には小さな感動が生まれ、思い出に残りました。
 「集客」のために、インターネット広告でますます「特典サービス」はエスカレートしていくと思いますが、その路線ではない「心に残るサービス」は、「定着」(感動→ファン化)につながるはず。小さな思いやり、些細な気配りなどが、益々大事になるように思います。

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2021 年 05 月 07 日 16:09

“難しい”という言葉を使う人、使わない人

 何かをやろうとするときに、よく「難しい」という言葉を使う人がいます。
「どうすればいいだろうか?」→「難しいですね」。
「他の方法はないだろうか?」→「難しいですね」。
 その人は、そんなに深く考えていないのかもしれませんが、その言葉を発したとたん、もう考えるのを諦めてしまいようになりますし、前向きに話をする空気が削がれてしまいます。
 「難しい」という言葉は、自分を思考停止に向かわせる呪文かもしれません。
確かに「難しい」ことは難しい。しかし、だから何とかしようとしている訳で、みんなで話し合っている時には、この言葉を封印してみるのが良いのではないかと思っています。

 例えば、出口が見つからず、新しいプロジェクトが停滞しているとした時に、みんなで「どうしようか?」と話し合っているとします。「難しい」という言葉を封印してしまえば、まず、どこに課題があるのか見つるところから考えてみようとするかもしれません。次に、なぜそうなるのかを考えてみる。そして、ひとつひとつに新しいアイディアを出してみる。「難しいこと」も具体化していけば、どこかに突破口は見つかるはずです。

 こうやって考えている時には、過去の体験を総動員する、知識を総動員する、創造性を発揮してイマジネーションを働かせているはずです。私はこのプロセスこそ、仕事の楽しさではないかと思うのです。
 「難しい」という言葉を聞くと、「よし、やってやろうじゃないか」とふつふつと闘志がわいてくる人がいますが、その人はきっと、この瞬間が楽しいことを体験的に知っているのだと思います。

 「難しいこと」に出会うのは、その人が挑戦している証拠。ここを乗りきって、一度、この楽しさを実感できれば、その後に起こる「難しいこと」の意味や捉え方がきっと変わってくるのではないでしょうか。

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2021 年 04 月 28 日 16:08

“真実の瞬間”を見直そう

 顧客満足(CS)を考える時の大切なキーワードとして、昔からあるのが「真実の瞬間(MOT)」という言葉です。これは、1980年代にSAS(スカンジナビア航空)が経営再建に取り組んだ時に、その復活の鍵となったのがこの「真実の瞬間」という考え方でした。

 当時、スカンジナビア航空の最高責任者に就任したヤン・カールソン氏は「顧客がサービスに満足する瞬間はどこか」について考えました。調べてみると、年間1000万人の登場者に対して、従業員5人が1人のお客様に対して接する時間は平均すると15秒。この15秒のどこかで、お客様は「満足」を感じたり「不満」を感じたりします。そして、その瞬間の感情で「また利用しよう」「しない」という判断をするのです。この結果からヤン・カールソン氏は、それぞれのポイントで従業員のサービスの改善や意識改革を行い顧客満足を高め、経営回復に成功したのです。  「お客様は、その企業に接する短い瞬間で、その企業のサービスの良し悪しを決めてしまう」ということですが、確かに、いくら料理が美味しくても、運んでくれる人が無愛想だったり、いいサービスをしてくれなければ、そこで「不満」になり、全体の満足が下がります。こんな体験は皆さんもあるのではないでしょうか。  「人によるサービス」以外にも、トイレが汚れていたり、最近であれば、消毒液が用意されていなかったり、スタッフがマスクをしていなかっただけで「不満」になります。もし「最近、お客様が少なった」と感じておられたとしたら、それはコロナや景気の影響かもしれませんが、店が気づかないだけで、小さな不満から生まれているものかもしれません。  では、どのようにすれば、顧客サービスの改善ができるのでしょうか。例えば飲食店では、お客様がネットでお店を探す→入店する→挨拶をする→席に案内する→メニューを見て料理をオーダーするというように、入店から退店までの「お客様が接する場面」を洗い出します(サイクル化)。そして、そのひとつひとつの接点で、お客様が当たり前と思っているサービスを書き出し、さらに「あったらより嬉しいと思うサービス」を書いてみる。その中で見直しや改善を生み出していくのです。特に、コロナ禍でお客様の衛生意識が高まってきた今、それぞれの接点でのお客様の期待・ご要望は大きく変化していると思います。今こそ、サービスの改善に取り組んでいくときかもしれません。  この「真実の瞬間」(MOT)を見直したい時に、便利なアプリケーションがあります。これは「顧客ロイヤルティ協会」さんが開発されたもので、「デジタルMOT」というものです。研修や会議の時に、ここにみんなの意見を入れていくだけで、お客様視点での自社サービスの改善ができます。使い方の体験会もあるそうです。http://www.customer-loyalty.jp/  また、弊社の新発売DVD「レクサス星が丘」の映像でも、お客様の声に添ってサービスの見直しをしていくCS向上の活動が紹介されています。こちらも参考になります。 https://www.doit-fun.jp/shopping/products/detail.php?product_id=215

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2021 年 04 月 20 日 16:22

困難をどう受け止めるか

 大阪では1日の感染者が1200人を超えるなど、コロナの第4波が拡大しています。再び緊急事態宣言が発令されるのか。コロナ禍はまだまだ続きそうです。
 先日、弊社のオンラインセミナー「未来×幸せ経営フォーラム」(第2回)のゲストにお迎えした、徳武産業の十河会長と、王宮 道頓堀ホテルの橋本専務に、このコロナ禍でどのような対応をされたかをお伺いしました。その中で、この苦難に対する「経営者の姿勢」が心に残りました。

 徳武産業さんは、高齢者向けのケアシューズを製造・販売されている会社ですが、昨年の緊急事態宣言の時は、販売店さんへの訪問活動ができず、また全国の売り場が休業になり売上が大きくダウンしました。その時に十河さんはこの危機をどう乗り越えるか。必死に考えられました。まず営業先を取引額から重点化し、オンライン営業に切り替え、営業体制を効率化することに。また一方で「今は、みんなが危機を感じてくれている千載一遇のチャンスだ」と、社員に呼びかけ、経費の徹底的な見直しを行いました。その他にも、こうした時に喜ばれることは何かと考え、在宅の高齢者を訪問するヘルパーさんが安心して介護に出向けるようにと、抗菌・防水加工をした薄くて何度でも取り換えられる室内シューズを開発。新しい需要を生み出しました。こうした取り組みの結果、前期の利益の減少は、前年をたった2%ダウンしただけで、今期は過去最高の利益が見込まれているそうです。
 十河会長は、「悪い時が起こる時、私は、それは我々に何かを教えてくれていると受け止める」と仰っています。「困難」を冷静に見つめて工夫・改善する、少しずつ乗り越えていく。そのプロセスで新しい力を蓄え、成長する。困難をチャンスとして受け止め、活かすこと大切さ教えていただきました。

   一方、王宮 道頓堀ホテルさんは、もっと深刻な事態です。海外のお客様中心に伸ばしてきたホテルに、お客様がまったく来なくなってもう1年が過ぎています。大阪に3つあったホテルの1棟を閉鎖し、長期滞在者の為のプランや、会議や研修用のホテル一棟貸しというプラン、宴会場の料理の通販など、ありとあらゆる努力をされています。しかし、いちばん大変なのは社員の人たちのモチベーションの維持だと言われます。橋本専務は、社員に対し「明けない夜はない」と励まし、「夜にしかできないことをしよう」と様々なチャレンジをされてきたそうです。社員一人ひとりとの面談、応対研修、理念や人事制度の見直し、経費の見直し・・・数年くらいかかりそうなことをこの間に徹底的にやってこられたのです。

 「ピンチをチャンスに」。しかし、この言葉は当事者になると腹立たしく聞こえる時があります。大きな困難に遭遇した時は、誰もが途方に暮れ、解決策が浮かばず、後ろ向きになってしまいます。「チャンスなどがあるなら教えてほしい」。そんな気持ちになるのが普通です。
 しかし、困難な状況は変わらなくても、困難の捉え方は変えることができる。今回のコロナ禍でも前向きにとらえる人とそうでない人の差は出てきているのかもしれません。
 コロナが、我々に何かを教えてくれているとしたら、何を教えてくれているのでしょうか?

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2021 年 04 月 13 日 14:00

成長する新人、成長しない新人

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
 いろんな方が言われていることですが、この新人時代に、仕事にどう向き合うか、どんな気持ちで過ごすか、どんな体験をするかで、その先の「伸び方」が大きく変わると思います。

 例えば、新人は技術を先輩から「あれをやっておいて」「これをやっておいて」と何かと用事を頼まれますが、この用事をただ、「こなす」ようにやるか、好奇心をもって「くふう」しながらやるか。小さな用事をすることひとつでも大きな差が生まれてくるように思います。

 例えば「お茶を入れる」という用事。先輩から手順を教えてもらって、やってみる。手順に従えばたぶん1~2回のレクチャーでできるようになるはず。しかし、それだけでは満足せず、次のステップは「どうすれば美味しいお茶をいれられるか?」と基準をあげてやってみる。
同じ茶葉でも茶葉の量、湯の温度、湯の量、浸出時間はもちろん、注ぎ方、湯のみに注ぐ順番など、「美味しさ」にはいろんなポイントがあります。その他、提供するタイミング、所作や表情ひとつでも美味しさは変わるはず。「お茶を入れる」というのは「用事」のひとつですが、本来は「茶道」と言われるくらい突き詰めれば深いものがあり、これで人を感動させることだってできる重要な「仕事」です。

 しかし、よく若手は、「先輩は私にばかり雑用を押し付けてくる」とか、「重要な仕事を任せてくれない」など、「お茶を入れる」という用事を軽く考えることがあります。そういう気持ちになれば、これは「こなし仕事」になってしまい、考えることも工夫することもしない。いわゆる「身が入らない仕事」をする訳です。
 「身が入らない仕事」でも一応は「用事」は終わります。「ありがとう」と言われるかもしれません。ただ、怖いのは、そうして終わっていく中で「こんな仕事への姿勢でいいのだ」「仕事とはこういうものなんだ」と感じてしまうことです。そうなると、他に頼まれた仕事も「こなす」ようにする。そうすれば、きっと面白くなくなります。面白くないと、ますます作業化(こなし、さばき型)になる。益々創造性がなくなる。最後には「自分には向いていない・・」と仕事が嫌いになる・・・。一年目でどんな「仕事観」を身に付けるか。本当に重要です。

 頼まれたひとつの「用事」にどう向き合うか?
 雑用というものは、その人が「雑にする」ことで、そもそも世の中に「雑用」という仕事はないはずです。どんな仕事であれ、用事であれ、とにかく、ひとつひとつに疑問、興味、好奇心をもって真剣にやる癖をつけること。先輩の教え方も大事な気がします。

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2021 年 04 月 08 日 10:29

商売への姿勢が問われる時代

 先日、ある美容室のオーナーのお話を伺う機会がありました。その方は、自分の使命は「お客様の元気を創る」ことだと明言されています。美容室ですからお客様を綺麗にすることは当たり前のことなのですが、その方は、お客様がこのお店に来られて「ああ元気になった」と感じてもらえるような存在を目指しています。そんな思いになったのは、何人ものお客様から「あなたにやってもらうと元気になる」と言ってもらったことがキッカケで、自分の役割とは何かと深く考えた時に、自分の使命に出会えたのです。そんな風にお店を続けてこられて十数年。オーナーの姿勢に共感し、長く通うお客様が少しずつ増えているそうです。

 そんなお話を聞いて、私はお店の「姿勢」について考えてみました。こんな時代に益々重要な気がしたからです。そもそも「姿勢」というものは、オーナーの信念であり、どこにもない独自のもの。他店が真似しようにもできないので、差別化になります。また、「お店の姿勢」に共感したお客様は、きっとそのお店を長く利用されるに違いありません。そう簡単に同じ姿勢のお店に出会うことはありませんし、自分の価値観に合うお店をわざわざ変える訳がありません。もちろんこのオーナーの姿勢がぶれてしまえば、来ないでしょう。しかし、姿勢は人生の哲学に近いものですから、そう簡単に変わらないはず。ただ、お店の姿勢は何度か利用してみないと伝わらないので宣伝が難しい。しかし、今はSNSの時代ですから、お客様が本当にお店の姿勢に感動されたら、口コミで発信してくれるでしょう。お店の姿勢への共感者が増えることは、いいことづくめです。

 しかし、いくら姿勢が大事だといっても、その姿勢に共感が生まれなければ、意味がありません。お客様が共感する姿勢とはどんな姿勢なのでしょうか。例えば、「儲けることが大事」という姿勢の人に共感する人は少ないかもしれません。先ほどのお店では「お客様の元気を創る」ということがお店の姿勢でした。やはり、社会にとって自分たちがどんな存在でありたいかということが明確であり、しかも、そこに魂がこもっていなければ、他人の共感など生まれないはずです。
今回は、小さなお店のことから「姿勢」と商売の関係について考えましたが、もしかすると、営業マンであっても、販売員であっても、クリエイターであっても、漫才師であっても、成功する人は姿勢が違います。
 どんな姿勢で働くか?問われているのは「やり方」でなく「あり方」です。

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2021 年 03 月 31 日 12:00

帝京大学ラグビー部に学ぶ若手の育て方

 いよいよ新入社員が入ってくる4月です。
いろいろな会社で、今受け入れや新入社員研修のご準備をされていることと思います。

 さて、ご存じの方も多いと思いますが、ラグビーの大学選手権大会で9連勝をした帝京大学は、これまでの根性・気合・上からの指示命令によるコントール型の組織に限界を感じた岩出雅之監督が、生徒が自ら考え、自ら行動し、自ら成長する自律型組織づくりに挑戦されてきた大学です。岩出監督の著書「常勝集団のプリンシプル」(日経BP社)には、モチベーション論やフロー理論など、ビジネスの世界に通じる話が多く、感銘を受けられた方も多いのではないでしょうか。

 これまでの大学スポーツの部活の多くは体育会系。4年生が神、1年生は奴隷のような存在で、雑用は1年生の役割でした。監督が頂点に立ち、勝利を目指して部員に細かく指示命令していくセンターコントロール型組織が一般的でした。

 ある時、岩出監督はこの組織では有力選手が集まる伝統校に勝てないと気づき、変革を決意されます。そのひとつが脱・体育会文化です。
まず、実行したのは、雑用を1年生の仕事ではなく4年生の仕事としたこと。環境変化に慣れない1年生が心の余裕が持てるようにと、上級生が掃除や食事の片付けなどを行います。以前テレビで、帝京大学ラグビー部の様子が放映されましたが、4年生が率先して雑用をこなし、1年生の世話をする姿は、本当に感動的でした。

 こんな文化の中では、1年生はきっと安心して1年間を過ごせるでしょう。そして、自分たちの練習もあるのに、自分たちのことを考えてくれる4年生を尊敬するようになるはず。先輩やチームへの愛情が生まれていくのもこの時期です。また、4年生は4年生で、人のお世話をすることや掃除などを通して、人間として大切なことに気づくことも多いそうです。

 私たちビジネスの世界には、そんな体育会系な文化は少ないと思いますが、今の若い人たちは、入社後の環境変化についていけず、5月病になったり、うつ病になったりする新人もいます。帝京大学のように、先輩たちが出来るだけ雑用を引き受けてあげ、少しでも仕事に専念できるようにするなど、新人の心の余裕を作っていくような文化は、職場の中で大切なことかもしれません。

 考えてみれば、先輩が先輩風を吹かせて、後輩に何でもやらせるようになっては、その先輩の成長が止まってしまいます。人が嫌がることを率先する、人の為に何かをやる。そんな行動の中で人間としての成長が生まれてくるのではないでしょうか。企業も、センターコントロール型から、自律型組織への変革が求められていますが、良き文化をつくるには、新入社員だけでなく、先輩(2~3年次)の関わり方も見直していく必要があるのではないでしょうか。
 

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2021 年 03 月 24 日 10:40

いい会社の経営者の4つの共通点

私たちブロックスが昨年からスタートした、オンラインでの経営者の学びの場「未来×幸せ経営フォーラム」は、昨年第1期(4回)を終え、この3月からまた新たな受講生が加わり、第2期(4回)が始まりました。
先行きが不透明な時代に、CSやESが高い、いい会社の経営者はどんな風に考え、どのように舵を切ろうとされているのか。これまで5組、10名の方のお話を伺いましたが、そんな経営者の皆さんの考え方や姿勢の共通点を整理してみました。

1.社員の幸せへの強い思い
そもそも企業は何のためにあるのかというと、人が幸せになるためです。ご登壇いただいた経営者の皆さまの第1の共通点は、この社員の幸せに対するぶれない信念です。社員の幸せを考えるからこそ、しっかりと利益を生み、このようなコロナ禍に備えておく。苦しい状況でも、働いてくれている人の健康や生活に気を配る。このコロナ禍でより経営者の差が見えてきました。そして、きっと、社員の幸せは、どんなに時代になろうとも、企業がある限り、きっと不変的な第一基準であり続けるのではないでしょうか。

2.逆境においてもポジティブ
経営者は楽観的でありすぎても悲観的になりすぎてもいけないと言われますが、ご登壇いただいた経営者の皆さまから受けた印象は、やはり、こんな時にも明るく未来を捉えておられるということです。変化は確かに痛手ではある、でもこういう時こそ変化していこうと、時代の変化に前向きに挑戦されておられます。①への変わらない思いがあるからこそ、変えるべきことは速やかに変えていく。これまでも、これからも、お客様の満足の進化に立ち止まらなかったからこそ、ファンが生まれていくのだと感じました。

3.学び続ける経営者
今回のセミナーにご登壇いただいた経営者の皆さんから、「自分ももっと学びたいので、このセミナーに受講者として参加したい」と自分のセミナー後も参加されているのですが、この「自分はまだまだ」という経に対する謙虚さも、素晴らしい経営者の共通点です。成功すると「これでいいや」と思いがちですが、いい会社の経営者ほど、学びを止められません。常に他の経営者のやり方や考え方を学び、自分たちを進化させていこうという経営者の姿勢は、きっと社員にも伝わり、社員も自分を成長させていこうと思うに違いありません。

4.人間への愛・優しさ・思いやり
参加者の皆さんは、ご登壇いただいた経営者の皆さんの発言の中に、「ぶれない哲学」を感じられたことと思います。そして、いろんな質問に答えられる姿勢・態度をご覧いただいた時に、素晴らしい人間性も感じられたのはないでしょうか。私自身も感じていましがが、それは何だろうと考えた時に出てきた言葉が「愛・優しさ・思いやり」です。この軸があるからこそ、私たちは人として経営の話に共感できるのだろうと思います。「こうすれば効率的な経営ができ成功する」という最新の経営論があったとしても、その経営に参加する社員が幸せを感じていなければ成立することがないように、どんな時代になろうとも、経営者の信念の中に人への愛や思いやりがなければ、経営はうまくいかないではないでしょうか。

次回の未来×幸せ経営フォーラムは4月15日です。高齢者の歩行に関する悩みに応える靴を販売する香川県の徳武産業さん、このコロナ禍の逆境の中でも社員の幸せを守り続けておられる大阪の道頓堀ホテルさんにお話をお伺いします。どんな時代にぶれない経営のあり方やイノベーションの生み出し方について、具体的にお伺いしていきます。

「未来×幸せ経営フォーラム」https://www.doit-fun.jp/blocksseminar/20210310_0622

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2021 年 03 月 17 日 10:17

仕事に役立つ「成功事例の学び方」

 先日弊社で、新しく発売した「志GOTO人シリーズ」の“レクサス星が丘”の事例を使って社内勉強会を行いました。参加者には当日までに「映像を見てメモを取ってきてもらう」こと、「この店がなぜ成功しているのかを自分なりに考えてくること」を宿題に出し、テレワーク中の社員も参加し、オンラインで行いました。

 最初は、自分の「視聴メモ」を持ち寄り、この店の「素晴らしい点」を整理するワーク。この店の良い点のいくつかの軸が見えてきます。次に「なぜ、このお店はお客様が増え続けているのか」という問いに対しての話し合いをしてもらいました。
 オンラインだったので、グループ討議を直接見ることができなかったのですが、あるグループでは、うまくいっている理由を考えている途中にも関わらず、「自分たちはどうなのか」という意見も出てきて、次第に「レクサス星が丘」の事例を忘れて、「もっとこうすべきではないか」という自社の改善案が話し合われていたようです。対話の中での気づきが社員のマインドに火をつけたようです。

 ところで、皆さんは「成功事例から学ぶ」というとどんなイメージがしますか?
一般的には「良いやり方・方法を取り入れる」というイメージでしょう。確かに、成功事例の中には簡単に真似できる「やり方」もあります。しかし、大胆で斬新な方法ほど「凄すぎて真似ができない」という意見になってしまうこともあります。せっかく優れた事例なのに「できない」「無理だ」の話ばかりになり、後ろ向きな会議になってしまったことはありませんか?

 しかし、「成功事例の学び方」は「やり方を取り入れる」ことだけではありません。それが弊社の勉強会で行った「成功事例を題材に、“なぜ成功しているのか”を自分たちで考える」という学び方です。
 「事実を観察して、素晴らしい点は何か?」と整理する。そして、「なぜ成功しているか」を自分で考え、みんなで話し合う。このプロセスをやっていく間に「本質を考える力」が付き「どの業種にも通用する成功の原則」が見えてきます。それが見えてくると、自分たちに置き換えることができ、先ほどの弊社の対話のように、自分たちの仕事をその原則をもとに変えようという議論になっていきます。いきなり成功事例の企業のようなレベルにはなれなくても、少しだけなら近づけるはず。ここには「無理だ、できない」という会議にはない前向きなエネルギーがあります。

 「成功の法則」は知識として学ぶこともできますが、先ほどのチームは議論の中から自分たちで発見したのだと思います。「わかった」という感じになれば議論は面白くなります。前向きなアイディアも生まれてくるはずです。
 成功事例の「優れたやり方を学ぶ」という視点だけで見るのではなく、「なぜ、うまくいっているのか?」と深掘りしていく視点で見る。これからの時代に必要なのは「優れたやり方」という知識より、後者で身につく「考える力や「気づく力」、「深める力」ではないでしょうか?

〇志GOTO人シリーズ「レクサス星が丘」の詳細内容はこちらへ
https://www.doit-fun.jp/shopping/products/detail.php?product_id=215

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2021 年 03 月 09 日 18:57

シニアシフト時代のファンづくり

 内閣府は2050年には2.5人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上と推計しています。
 こうした高齢化に進む時代の中で、シニア層のお客様にいかに気にいっていただけるか、愛されるか、シニアシフトなどと呼ばれ、これからの商売のポイントのひとつだと言われています。

 シニア層のお客様にファンになっていただくためには、どんなこと気をつければいいのでしょうか。
 自分自身もだんだん近づいているのでわかってきたのですが、若い時ほど新しいもの、最新のものに欲しいものに興味はなくなります。ただ、ワクワクすることや元気になるようなことには興味があり、旅行や健康に人気がある理由もわかります。

 接客する方などは、まさにシニア層と毎日接しておられる訳ですが、コミュニケーションの難しさを感じておられるのではないでしょうか。以前、「志GOTO人シリーズ」で高齢者向けのスマホ教室でお年寄りから大人気の方をご紹介しましたが、彼女はスマホの使い方を説明する時に、お年寄りを励ましたり、ワクワクさせるような説明を心掛けておられました。この仕事に就く前、お母さんの介護の体験もその接客のベースにあるようですが、高齢者対応では、時間をかけた丁寧なコミュニケーションは何よりも大事だと思います。「一人にどれだけ時間をかけているの!」と叱られるような効率重視の職場では、いいシニア接客はできないのではないでしょうか。

 他にも、シニア対応にはテクニックがあるのかもしれませんが、私が最も重要だと思うのは、テクニックの後ろにある「心」。そんな気がします。年齢を重ねるということは、体験を重ねること。嫌な思いをしたり、嬉しい思いをしたり。いろんな体験の中から、だんだんと本質を見抜く目、人を見る目が養われていきます。それがシニア世代の特徴だとすれば、テクニックと同時に人間力も磨いていかなければ、シニアのファンをつくれません。
 ホンダカーディーラーの中で常にお客様満足度トップクラスのホンダカーズ中央神奈川の創業者、相澤賢二氏は、お客様の満足にこだわっておられる経営者でしたが、サービスに関しては常に時代の先を実践されていました。相澤さんがある本の中に以下のようなことを書いておられます。

 「セールスでは流れるような口上を述べているだけでは駄目。形だけの笑顔も駄目。そんなものはお客様がすぐ見抜きます。誠心誠意、真心の笑顔で対応すれば、それはお客様にも響くものなんです。当社では、スタッフ全員が気持ちで説明しています。」

 シニア世代の方なら共感することが多いのではないでしょうか。私も、例えテクニックが未熟な若い人であったとしても、その人が心から一生懸命にやってくれ、誠心誠意に対応してくれた時にファンになってしまいます。表面的なもの、取り繕っているものが通用しなくなる。シニアシフトとは、本質シフトということなのかもしれません。

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2021 年 03 月 02 日 17:15

目標を達成する技術

 リモートワークの時代になり、社員が会社に出勤することなく好きな場所で仕事をするのが当たり前になってきました。今まで以上に自分で目標を立て、自分自身で行動の管理ができ、問題を発見し、改善することが求められています。しかし、それ以上に、夢は自分の行動の源泉です。夢や目標を持っている人は、いきいき働いています。

 しかし、夢や目標はすぐに諦めてしまい、途中で挫折する場合もあり、夢・目標を持つことの大切さを知っていても、目標達成の技術を身に付けている人は多くありません。セルフマネジメントの仕方が難しいのが目標達成の課題です。

 この目標達成の技術を開発し、学生やスポーツ選手、ビジネスマンに指導されてきた第一人者が、原田教育研究所の原田隆氏。元々学校の教師で、荒れた高校生の生活指導をされたり、ある公立中学の陸上部を13回も日本一に導くなど、熱心に生徒を指導。その体験から編み出されたのが「原田メソッド」という目標達成の技術です。数年前から企業でも注目されるようになり、ユニクロ、キリンビール、大和証券など延500社、10万人以上のビジネスマンが受講され、海外にも波及しているそうです。

 その原田メソッドのひとつが「オープンウィンドウ64」という目標達成ツール。マンダラチャートとも呼ばれることがありますが、ベースは原田メソッドです。メジャーで活躍中の大谷翔平選手も、高校生の時に先生から教わり使っていたことでも有名です。
 「オープンウィンドウ64」は9×9マスのシートを使います。まず、真ん中に「自分が成し遂げたいこと」を書き、次にその周辺の8マスにその「要素」を書き、さらにその「各要素」を実現するための「行動目標」を8個ずつ書いていきます。私もこのマンダラを使っていますが、漠然としていた夢を要素に分解し、何をすればいいか、具体的にしていけば日々の行動が明確になりますし、自分自身で課題が見つけることができるので、実践的です。目標を上司に管理されるのではなく、自分で管理する、まさに自立型セルフマネジメントのツールのひとつなのです。もちろん、これだけで目標達成できる訳ではありませんが、ここから日常に落としていく技術など、原田メソッドはメンタルを意識して作られています。

 原田先生は、夢を実現するのは独別な人だけではなく、誰でも技術をマスターすれば実現できると仰っています。先行き不透明な時代、誰も正解がわからない時代は、ますます「自分で道を切り開く時代」になってくるはずです。こうした技術を身に付けようとする企業や社会人は益々多くなっていくのではないでしょうか。

 そんな原田先生を、3月10日に開催するブロックスの「未来×幸せ経営フォーラム」のゲストにお招きしています。同時に、以前から人財育成に原田メソッドを導入し、成果を出し続けられている「ヨリタ歯科クリニック」の寄田院長にも登壇いただき、お二人に人財育成の要点やコツをお伺いする予定です。社員の真のやる気づくり、目標管理などにお悩みの方は、ぜひご参加してみてください。

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2021 年 02 月 24 日 16:19

「柔らかい脳」の大切さ

 変化が激しくなる時代には、過去の常識が通用しなくなる。だから頭を柔らかくして変化に対応しなければいけない・・・。
   最近、よく言われることですが、そもそも、頭が固い、柔らかいとはどんなことなのでしょうか。
 頭が固いとは、これまで自分が身に付けてきた知識や常識に囚われるあまり、「先入観」が出てしまい、「そんなことは無理だ」「〇〇とはこういうものである」と思考に制約や限界を設けてしまうことです。例えば、このコロナ禍で「オンライン会議」が定着しましたが、「会議はみんなが顔を合わせてこそ価値がある」という先入観にとらわれている人は、導入に抵抗があったに違いありません。試したとしても「やっぱり直接合わなきゃ駄目だ」と新しい可能性を深めようとしない。「上司は頭が固い」と思った若者も多かったようです。
 しかし、私は、この「頑固さ」も悪いことではないと思います。「頭が固ければうまくいかない」「古い考え方が悪い」というのも、先入観のひとつではないかと思うからです。

 ただ、変化が激しくなる時代には、柔らかい脳の方がうまくいく可能性が高い。では、固い頭を柔らかくするには、どうすればいいでしょうか?頭が固くなっているということは、思考に制約や制限をかけてしまうことですから、そもそも「自分は頭が固くなっているかもしれない」と考えるところから意識しないといけないのでしょう。私も年を重ねていますので注意しないといけません(笑)。

 しかし、若い人と話している時に「意外と頭が固いな」と感じることがあります。「正解はひとつ」だと思い過ぎている人です。「正解は何だろう?」と考えるのはいいのですが、その答えを「先生」に聞こうとする。インターネットで検索すれば「答え」が出てくるのでそれ以上は考えない。他にも正解があるのではないか?もっと別の道があるのではないか?正解のない時代には、ブレーンストーミンなどで頭を使っていく時のように、いくつもの正解を考えていく発想も大切だと思います。

 私が尊敬する人で「この方は本当に頭の柔らかいな」と思う方がいます。柔軟に考えられますから発想が斬新です。壁があっても、それをどう乗り越えようかと思考を巡らせているのでどこか面白そうな感じもします。柔らかい脳でいることは、今の時代を生き抜くこと以上に、いい人生を送るためにも大切なことかもしれませんね。

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2021 年 02 月 17 日 15:51

信じるのは言葉ではなく行動

以前、SNSでこんな詩を見つけ、ドキッとしました。
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子どもに「勉強しなさい」とう言うなら、あなたも勉強しなさい。
子どもに我慢を求めるなら、あなたも我慢しなさい。
子どもに何か求めるなら、あなたも応じなさい。
子どもが信じるのは、言葉ではなく行動だけ。
—————————————————–
親として、身につまされる厳しい言葉ですが、皆さんはどうお感じになれますか?

私は、部下と上司の関係も同じだなと思いました。
上の詩の「子ども」を「部下」と変えても、まったく変わらない。
いくら言葉で伝えても、部下が見ているのは言葉ではなく、上司の行動。

知識や技術は教えることができます。しかし、「姿勢」や「価値観」は、教えるものではなく、こうやって周りの大人の行動を通して“伝わっていく”ものかもしれません。

よく、理念が浸透しない、部下が成長しないという悩みを聞きます。
もしかすると、原因は単純なのかも。つまり、上司や先輩がそうしていないから。

部下が信じるのは、言葉ではなく、行動だけ。
そうならば、言葉でいうのではなく、自分達から行動していくしかありません。

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2021 年 02 月 09 日 11:26

新しい時代の顧客満足

私が顧客満足(CS)という言葉に出会ったのは、今から30年位前のことです。第一次CSブームです。物が売れなくなってきて、お客様に満足していただかなければ、企業は永続できないということで、いろんなところで「顧客満足」が話題になりました。それから月日が経ち、日本で顧客満足は定着し、商品やサービスの水準は各段に上がっていきました。
 当初、私が顧客満足を勉強した時、「事前期待と事後の達成」という有名な公式がありました。顧客は購入前に何等かの期待を持つ。そして実際に購入する。購入した商品やサービスが事前の期待以上だったら、満足。期待以下だったら不満。この公式は顧客満足の研修会などでは必ず登場していました。
 今でもこの公式は有効なものだと思いますが、顧客の期待ほど変わるものはありません。例えば、1年前なら何も考えずにお店を利用していましたが、今、店に消毒液が置かれ、アクリル板などの感染対策やスタッフのマスク着用がないお店は「期待以下」という感じがします。さらに、もう、そのような対策も普通になり以前より感動しません。最早安全対策はあたりまえ。その上でいかに美味しい料理や行き届いたサービスを提供するか?メイン商品が期待を超えないと、簡単に満足などしないのが、今ではないでしょうか。
 最近の消費者は、行く前にネットで検索し、そもそも口コミの高い店に行こうとします。最初から期待して行く訳ですから、その店もかなり大変なはず。しかし、その期待を超えて、美味しい料理を食べたり、期待を超える素晴らしい対応をしてくれると感動し、自分も口コミを広げたくなります。こうして口コミの高い(本物である)店は、ますます人気になり予約が取れなくなり、差が広がっていくのでしょう。
 こうした口コミの時代になって、顧客満足は益々レベルアップしている気がします。

 この2月に、ブロックスでは、あるカーディーラーのCSの取り組みを紹介する「志GOTO人シリーズ」を発売する予定ですが、このお店のテーマは「おもてなしの進化」です。始めた時は「素晴らしい対応だ」と言われていたようなサービス、何年も経てばお客様も慣れてしまいます。簡単にできるサービスなどは、すぐに競争相手が真似し、当たり前になります。
 だからこそ、この会社では、全員が「もっと良くしていこう」という気概にあふれたスタッフを育てることや、顧客サービスの改善・改革を常に進化させていく企業体質を作り込んでこられました。顧客の期待が高まる時代の顧客満足はどうあるべきなのか。映像は2月後半に発売開始予定。
ぜひご覧いただければ幸いです。

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2021 年 02 月 01 日 16:11

新入社員の「仕事観」を育てるには

 またこの春も、新入社員が社会人としてスタートします。
 昨年入社の新人たちは、いきなりの緊急事態宣言で自宅待機やリモート研修等、本当に大変な1年だったはず。また、新人教育のご担当者の皆さまも戸惑いの連続だったと思います。
 私も、昨年4月頃は、オンライン研修を通して、いろんな会社の新入社員の皆さんたちと、映像と対話を中心にした研修会を実施しました。「なぜ働くのか?」とか「どんな働き方をしていきたいか?」という質問を投げかけ、その後、いきいき働く先輩社員の姿を紹介する「志GOTO人シリーズ」の映像を見てもらったのですが、最後にした感想共有での新人さんの言葉が今も心に残っています。

 「今まで、こんなことを考えたことがなかった。自分が見えてきた」。ニュアンスは違っても、一様に「今まで考え方ことがなかった」と言われていました。考えてみれば、高校から大学、大学を出たら就職、就職したら結婚などと、いろんなものが「あたりまえの路線」として流れていく時代。なぜ働くのか、どんな生き方をめざすのかなど、考えるキッカケも場所もないのかもしれません。

 それで会社に入り、いきなり、先輩社員たちから「お前たちは主体性がない」「もっと自分から行動しろ」と言われる訳ですから、戸惑ってしまうのは無理がありません。「自分はこうありたい」「いい仕事をするためには〇〇が大事」「自分にとって仕事とは」などの、いわゆる“仕事観” が固まっていないのですから、「まずは、言われたことをやろう」となるのはわかります。
 しかし、どう考えても、これからの時代は主体性が大事になる。先輩だって正解がわからなくなる時代です。その主体性のベースが、“自分はどうありたいか”という「仕事観」や「キャリア観」。これはどうすれば固まってくるのでしょうか。

 私は、やはり先輩社員たちとの直接的なふれあいだと思います。先輩から「仕事ってこんなに楽しいぞ」ということをたくさん聞く時間が大事なのでは?また、先ほどご紹介したような、自分と仕事を考える機会をつくってあげることも大事。ともかく、仕事観というのは、知識として教えられるものではないので、どこかで「自分を見つめる場」がいるのでしょう。
 とは言っても、今はリモートワークの時代。コミュニケーションが分断されて、先輩の姿も見えにくくなってしまっています。新入社員の皆さんにとっては、難しい時代です。ただ、リモートだって「いいもの」に出会うことはできる。どんな時もぶれない「自分の判断軸」を身に付けてほしいなと思います。

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2021 年 01 月 26 日 09:45

「働く幸せ」と「ホワイト企業」

「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」「日本サービス大賞」「日本経営品質賞」など、今、世の中にいい会社、いい経営を表彰する賞があります。その中で、創設の時から私が手伝わせていただいているのが、「ホワイト企業大賞」です。

 この賞の面白いところは、「社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている企業を増やす」という理念に賛同した、いろんな分野の専門家が20人ほど集まり、お金も取らず、手弁当で運営しているところです。私もその一人です。社員の幸せや働きがいという数値化しにくいことをテーマにしているため、明確な評価基準で経営の良し悪しを決めるのではなく、「この賞に参加する全員で、さらに上を目指してこう」という考え方もこの賞の特色で、上から目線で「賞を与える」というのとは一線を画しています。

 そんなホワイト企業大賞ですが、先週の日曜日に、7回目の表彰式がオンラインで行われました。コロナ禍にも関わらず、今回も賞の理念に賛同された企業がたくさん応募され、推進賞や特別賞、大賞が選ばれました。受賞された企業の皆さんのコメントひとつひとつが、温かく、優しく、式が進むにつれて心が温かくなってきました。

 学び合いの場なので、最後は応募企業も委員も全員が参加する勉強会。私が担当し、「働く幸せって何だろう?」というテーマで約100人の人たちによる対話の場を設けました。「働く幸せ」とは、役立つ喜び。成長すること。自分らしく働けること。自分の会社に誇りを持てること・・・、いろんなキーワードが出てきましたが、実践されてきた皆さまだけに、ひとつひとつが心に残ります。以下、その時の対話の「問い」ですが、ぜひ、皆さんも考えてみてください。

1.あなたにとって「働く幸せ」って、どんなことですか?
2.もし今、あなたや、あなたのまわりの人が、幸せをあまり感じられていないとしたら、なぜ、そうなっているのでしょうか?
3.どうすれば、あなたやあなたのまわり人の「働く幸せ」を高めていけるでしょうか?

 ホワイト企業大賞は、中小企業の皆さんが「いい会社づくり」を追求する場です。応募するだけでも自社の課題が見えてくるので、もし、よろしければ、貴社でも挑戦されてみてはいかでしょうか。

ホワイト企業大賞のHP:https://whitecompany.jp/

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2021 年 01 月 19 日 10:16

トム・ソーヤのペンキ塗りと仕事の楽しさ

 子どもの頃に読まれたと思いますが、「トム・ソーヤの冒険」という物語があります。その中にペンキ塗りのエピソードが出てくるのですが、少しご紹介します。

 トムは、いたずらの罰としておばさんから大きな壁のペンキ塗りをさせられることになりました。休みの土曜日、単調なペンキ塗りの仕事・・・、トムは嫌々やっていました。友達がからかいに来ます。そんな時、トムはひらめきます。ペンキ塗りを楽しそうにやれば友達が手伝うのではないか・・・。そう考えたトムは、いかにも楽しいというようにペンキを塗ります。
 そんなトムの姿を見た友達は、「そんなに面白いことなら俺にもやらせてくれ」と頼んできます。「ダメだよ、こんな楽しいことは任せられない」。トムは断ります。友達は余計にしたくなり、自分の宝物まで差し出して頼み込むようになりました。そこで、ようやくトムは仕事を友達に任せ、自分は悠々と寝ながらそれを見てたというお話です。

 同じペンキ塗りなのに、トムと友達では気持ちが全然違います。現実の社会の中にも同じ仕事なのに、楽しそうにやる人も辛そうにやる人もいますが、何が違うのでしょうか?
トムの仕事は「怒られるから、しかたなくやる仕事」、いわゆる外発的動機づけ。友達の仕事は「自分が面白そうだ、自分からやる仕事」、内発的動機づけ。外側から来ている動機か、自分の中から生まれた動機かの違いです。
 もし、やる気というものが、そういう理屈であるならば、どんな仕事も自分の中に動機を生み出せば楽しくなるはずです。つまり、いかに自分の仕事の中に「面白さ」を見つけることができるかどうか。例えば、ペンキ塗りひとつでも「どうすれば綺麗に塗れるか」とか、「どうすれば早く塗れるか」というように、「より良く」という視点を持つだけで楽しくなりそうです。
皆さんはどのように「仕事を面白く」しておられるでしょうか。

 この逸話は、いろんなことを考えさせられますが、私が、このエピソードでいちばん面白いと思うのが主人公のトムです。少し狡いところはありますが、「嫌だ」と感じたことをそのままにせず、どうすれば友達に任せられるかとアイディアを練り、自分でシナリオを作り実行する。もし現代社会に生きているとしても、AIには絶対に発想できないことを考える人材として活躍しているような気がします。
トムのように楽しく、自ら考えて働く人材を育てたいですね。

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2021 年 01 月 13 日 17:49

日本一の旅館 加賀屋の「まね、慣れ、己」

 お客様満足度日本一の旅館、和倉温泉の加賀屋さんでは、サービスを次のように定義されています。
「サービスとは、プロとして訓練された社員がお給料をいただいて、お客様のために正確にお役に立って、お客様から感激と満足感を引き出すこと」。
 この定義通り、加賀屋の客室係の人たちは、お客様に対して常に正確なサービスと細かな気遣いで感動を与えておられます。高い料金にも関わらず、お客様が「また来くるね」と再来店されるのは、その影に徹底した教育や風土、何より伝統の「おもてなしの精神」があるからです。以前、私も取材に伺ったことがありますが、初代女将からスタートしたその精神は働く人の誇りになっています。

 ある雑誌に、加賀屋の若女将のインタビューが掲載されていました。その中に「加賀屋流のおもてなしはマニュアル半分という考え方」と言葉がありました。それは、マニュアル通りにするサービスは50%、残りは自分の感性や現場の判断で100%にするという意味です。まず、マニュアル半分。約束したことを守る、間違いなく料理を提供するという「正確なサービス」が高いレベルで実現されていないと不満が生じてしまいます。しかし、それだけでは感激や満足が生れません。やはり大事なのは現場社員の感性と主体性。一人ひとりの気働き、気配りがあって初めて100%になるという考え方です。「マニュアルは半分」ですから、接客係の人たちも燃えてくるでしょう。以前取材したベテラン客室係の熱い、使命感を思い出します。

 しかし、こうしたおもてなしを、客室係はどのように身に付けていくのでしょうか。以前、加賀屋の小田会長が、次のようなお話をされていました。「私は、『まね、慣れ、己』と言って社員に教えているんです」。まずは、真似から入る。最初は「物まねさせられている」と思っていてもいい。しかし、何度もやっていくと自分の体験が伴ってくる。自分で納得すると言葉が生きてくる。そして、最後は自分のオリジナルのものにしていく。「まね、慣れ、己のステップが大事だよ」と社員に伝えているそうです。
 加賀屋さんのような「優れたおもてなし」を見ると、誰もが「そこまで出来ない・・・」と思ってしまいますが、こんな地道な教育の積み重ねがあるんですね。しかし、考えてみれば、「まね、慣れ、己」は、芸事やスポーツも同じ。最初は先輩のまねから始まり、慣れくるのに数年はかかるでしょう。ましてや「己」のレベルになるには何年もかかるはずです。
 最近は何でも「即席」に育てようとしてしまいますが、「即席」はあくまでも即席。「一流の技術」とは、こんな風に時間をかけて身に付けていくものではないでしょうか。創業以来、働く人を大切にし、コツコツと育てこられた加賀屋さん。改めて一流の仕事に感動を覚えます。

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2021 年 01 月 06 日 11:04

マイナスを数えるか、プラスを数えるか

 年末年始も東京では感染拡大が広がり、まだまだ緊張が続く年明けとなりましたが、今年はどのような一年になるのでしょうか。ワクチンのお陰でこの騒動が落ち着くかもしれませんし、また新たな問題が起こり、昨年と同様、大きな変革が迫られる一年になるのかもしれません。何が起こってもおかしくない時代になったことだけは間違いなさそうです。

   さて、そんな波乱含みの新年がスタートしましたが、こんな変化があたりまえの時代こそ、どのようなマインドでいられるか、自分自身の物事のとらえ方、見方が大切になるような気がします。

 オリンピックが延期になると決まった時、今年の開催に向けてかなり前から時間をかけて準備をしてきたあるアスリートの方が、そんな時にどのようにマインドを切り替えたか、あるインタビューに答えられていました。「不安でいっぱいでした。『せっかくここまで調整してきたのに』『今年開催されていたら金メダルが取れたのに』という気持ちが出てきました。しかし、マイナスのことを上げればきりがない、悔しさばかりになる。じゃ、それ以上にプラスになることはないかと、今度はプラス面を挙げていくようにしました。『1年あればさらに強くなり、圧倒的に勝てる』『今までできなかった自宅でトレーニングできる』など、物事のプラス面を数えるようにしたら気持ちが前向きになりました。」それ以来、練習中に自分で『大会』を作って記録への挑戦を楽しんでみるなど、どんどん自分で自分の気持ちを奮い立たせていったそうです。

 今回のコロナ禍のように外的な問題でうまくいかないことが出てきた時、確かにポジティブな気持ちでい続けることはなかなか難しいことです。イライラしたり、不安になるのは当然でしょう。

   ただ、このアスリートの方のように、どんなことにも、マイナス面もあれば、プラス面もあり、プラス面に焦点をあてることもできるはず。無理やりポジティブな気持ちになろうとするのは、返って良くないと言われていますが、こうした方法で少しだけでも見方を変えていけば、結果的にポジティブな気持ちになり、困難な局面でも楽しんで乗り切ることができそうです。

 今年も、きっと「想定外」の波が山のようにやってくると思いますが、その波をどう捉えていくか。どう見るか?コロナに問われているのかもしれません。どんな時であれ、どんな状況であれ、自分自身で、自分自身のいいマインドをつくっていきたいですね。

カテゴリー : メルマガコラム 思うこと

2020 年 12 月 23 日 18:54

自分から変化する

 今年も、もうすぐ終わろうとしています。
 今年は今までにない大変化が起こり、ずっと心が落ち着かない一年だったという人が多かったのではないでしょうか。しかもまだ、感染が拡大していますし、GOTOトラベルの急な中止など、まだまだ不安定な世の中が続いています。

 この不安定な世の中では、私たちは次々やってくる変化にばかり目が向いて、つい目先のことばかり考えがちですが、それでは疲れるばかり。私は、こんな時こそ、果敢に自分から変化していくことが大事だと感じるようになりました。どうせ変化が訪れるなら、変化に巻き込まれる前にこちらから変化していく。向かう先は決まっているので、そこに向けて一心不乱に変化をしかけていけば不安を覚える暇もなくなってしまうでしょうし、「変化しなければ」と追い立てられるような感覚もなくなるはず。コロナのおかげというと問題がありますが、最近はそんな風に感じようになり、前より、さらにワクワクした気持ちになっています。

 会社経営だけでなく、個人の仕事も同じかもしれませんね。ああしろ、こうしろと外側から命令されたり、変われ、変われと圧力をかけられると辛くなりますが、自分で「こうしたい」「こうやってみよう」とどんどん進んでいけば、楽しくなっていきます。
 来年は、個人も会社も攻めの一年に。日本中でそんな動きが起こってきそうな予感がします。

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2020 年 12 月 15 日 09:58

お客様に寄り添う、本物の会社

 先日、弊社のセミナー「実践学習会」で香川県の徳武産業様を訪問しました。徳武産業さんはDOIT!シリーズで取材した会社ですが、この10月に、「日本サービス大賞 経済産業大臣賞」を受賞され、また注目を集めています。
   https://service-award.jp/result_detail03/industry04.html

 徳武産業さんは、介護シューズ「あゆみ」など、高齢者に特化した靴を製造販売する会社ですが、27年前まではスリッパやルームシューズなどをOEMで作っていた会社です。当時社長だった十河孝男さんがある時、知り合いの特別養護老人ホームの施設長から「お年寄りがスリッパを踏んで転倒する事故が相次いでいる、何とかならないだろうか」と相談を受けたことが、靴づくりへ転換したキッカケでした。
 高齢者の足を調べてみると、腫れ、むくみ、方マヒなど問題がたくさんあり、既存の技術では対応できないことがわかりました。しかし、困っているお年寄りの気持ちを知った十河さん(当時社長)は、一念発起しゼロから靴づくりを学び、数年間かけて高齢者が転倒しない靴を開発しました。

 その「あゆみ」という商品はヒットして売れるのですが、高齢者の足の問題はまだまだありました。左右の足の長さが違う、左右で大きさが違う。そんな悩みにも応えたくなり、業界常識を超えて「片足販売」を始め、靴底の高さを左右で変える「パーツオーダー」など、とことん悩みに応えられました。幅、高さの調整。こうした個別対応は赤字部門なのだそうですが、「靴が合わない」ことで生きる勇気までなくしてしまっている人を見ると、どうしても辞めることができないと続けておられます。今では介護シューズ全国シェアの55%(数量ベース)を徳武産業が占めるまで成長。高齢者にとって手離せない、いえ、足離せない会社になっているのです。

 「お客様の満足」「お客様の喜び」などと、私たちはよく言葉にしますが、徳武産業さんのお客様への寄り添い方を見ていると、私たちはお客様に寄り添っている「つもり」なのかもしれないと反省します。たった一人でも、その人が本当に困っておられるなら、何とかしてあげたいと動き出す。その気持ちが徳武産業さんの出発点。その気持ちが伝わるからこそ、顧客から期待され、商売が成功しているのだと思います。毎日何十通も感謝の手紙が届くというのは、お客様への思いが本物だからだと思います。

 今は、ネットを通して何でも明らかになる時代。お客様に寄り添っている「ふり」や、「つもり」の会社では、きっとうまくいかなくなってしまうのでしょう。お客様から「あなたがいなくてはダメだ」と言われるくらいの会社を目指していきたいものです。

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2020 年 12 月 08 日 10:11

子どもの遊びと有能感

 先日、社員とその子どもたちと一緒に海釣りに行ってきました。と言っても私は釣りをしないので、大人が釣りに夢中になっている間、子供たちと遊んでいました。
海に付き出した堤防は子どもがワクワクするものでいっぱい。5歳くらいの男の子たちは、自分の背丈より高いコンクリートのてっぺんに登るために何度もトライしています。てっぺんに登ったと思えば、今度はそこから下に飛び降りる遊びに変わります。「こわい!」「無理だ!」「できた!」と言っては、楽しそうに遊んでいました。

 心理学では、こうした「自分はできる!」という感覚を自己有能感と呼ぶそうです。人と比べず自分を肯定でき、自分を褒めることができる心の働きと言われていて、この有能感が、「よし、もっと高いところから飛んでやろう」というチャレンジにつながっていったり、内発的動機づけの基礎になるそうです。確かに子どもの頃の遊びを通して「やればできる」という感覚を身に付けてきた気がします。

 しかし、子どもたちが夢中になって遊んでいる様子を見ていると、本当に幸せそう。怖さを克服して挑戦し、達成して喜び、先に達成した子が出来ない子にコツを教えたり、応援したり。誰かに命令されたりしないのに、どんどん「高み」に挑戦しています。なぜ大人は仕事になると楽しさを忘れてしまうのか?どんな仕事もをこんな風にやればいいのにとか、仕事と遊びの違いは何だろう、楽しくするポイントなどと、ついいつもの癖で仕事に置き換えてみてしまいました。
 心理学では、この有能感を育てる時に、大人の関わり方が大事なのだとか。例えば、子どもたちが高いところから勇気を出して飛び降りた時、つい「よくできたね!」と言ってしまいます。しかし、ここで大人が褒めると、「褒められる」ということがご褒美になり、褒められるために頑張ろうとなってしまうそうです。自分で自分を励ましたり、褒める感覚が大事なのに、褒められると動機が変わっていってしまう。内発的動機が外発的動機に変わってしまうのです。私の記憶でも、子どもで勝手に遊んでいる時に、大人が横から「凄いね、よくできたね」と言われると、その時は嬉しくても、何か急に面白くなくなってしまう感覚がありました。有能感を育てるには、褒めたりせずに、ただ見守っていること。
 面白く仕事をする人を育てるためには、子供の遊びから学んでみるのがいいのかもしれません。

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2020 年 12 月 02 日 11:18

思わず手を合わせたくなる仕事

 最近、朝4時半に起き、ウオーキングをしています。夜明け前の静かな町を1時間ほど歩くと、季節の移り替わりを感じることや、帰り道に綺麗な朝焼けに出会うこともあり、心身ともに癒されるいい時間を過ごしています。その中で街の人たちと挨拶をすることも楽しみのひとつですが、時々、素晴らしいなと思う人に出会えるのも楽しみです。

 その中の一人が、公共施設の管理人の方です。お名前は聞いていないので、ここではAさんとお呼びしますが、シニアの方で掃除や管理の仕事を任され、その施設に派遣されている方だと思います。
 朝4時半、私が歩き出してすぐに、その施設の前を通るのですが、Aさんはもう施設前の通りの清掃をしておられます。感動するのは、その時間もさることながら、掃除の見事な出来ばえ。通常のゴミに加え、落ち葉で大変な季節ですが、Aさんはただ掃除をするというのではなく、タイルの隅の土ぼこりまで丁寧に丁寧に掃除をされるのです。その人の掃除が終わった場所だけが輝いているような感じがします。

 Aさんが宿直でない日は、普通のレベルの掃除なので、たぶん、誰からもそこまでしろと言われていないはず。しかし、きっとこういう掃除でなければ、自分自身が納得しないのでしょう。掃除の奥にあるAさんの仕事の目線の高さに感動してしまいます。「思わず手を合わせたくなる」という言葉がありますが、まさに、そんな気持ちになります。
 自分に与えられた仕事はどんな仕事でも手を抜かない。やるからには完璧を目指すのが当たり前。きっと、Aさんは前職でそんな風に仕事をされていたのでしょう。昭和の頑固職人のイメージです。

 お客様の評価、上司の評価、仕事はいつも他人の評価にさらされていくものですが、やはり最後は自分が納得できるかどうか。自分がどう評価するかが大事なのではないか。最近は「仕事をサクッと終わらせよう」というような風潮もありますが、こんな人に出会うと、自分の目線や視座を高め続け、自分の納得するまで追求していく仕事の大切さを改めて感じます。

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2020 年 11 月 25 日 14:00

幸せは結果でもあるが、原因でもある

 皆さんは、幸せですか?
 社員が幸せになる会社、社員幸福度など、最近、経営の中でも「幸せ」という言葉が登場するようになりました。「効率」「生産性」「利益」などの言葉はより、曖昧でボワッとした言葉のように感じますが、目に見える数字ではない「心」の領域の言葉が経営の中で語られるようになってきたのは、我々が経済的に成長し豊かになっても、それだけ国民は幸福になれないということが明白になってきたからではないでしょうか。

 「幸福学」の第一人者前野隆司氏(慶應義塾大学大学院教授)は、『7日間で幸せになる授業』(PHP)という本の中で、「幸福は結果でもあるが、原因でもある」ということを述べておられます。笑顔でいると気持ちが楽しくなり、嬉しいことが起こってますます笑顔になるというようなことがあるように、幸せになるための心の状態を意識できれば、モノの見方や行動が変わり、結果として幸せな人生を送れる。様々な統計解析から、幸せの共通点が見えてきているのだそうです。また企業においても、社員の幸せに関連することを改善すれば、社員の幸せが高まり、結果として生産性や創造性が高まるという結果も生まれているとか。「幸せ」は既に科学の時代になっているんですね。

 「幸せになりたい」。そのためにみんな努力していますが、例えば収入などを他人と比較してしまうとつい不満や嫉妬が生まれ不幸な気がしてしまいます。アップしたら幸せですが、すぐに「あたりまえ」になり、また「足りない」という気になります。お金、地位などの「見えるもの」は幸福に大事なものなのですが、本当に幸福になるには、「目に見えないもの」を変えていくことが大事だと言われています。
 例えば、「感謝している人」はそうでない人より幸せであるという研究結果があるそうです。これは何となくわかりますね。つまり原因の「感謝する力」を磨いていけば幸せに近づくということ。その他、強みを活かす力、創造力、ビジョンを描く力、利他力、没入力など幸福に関連している心の状態は72ほどあるそうです。
 では、目に見えないもの(心)を変えるにはどうすればいいのか?方法はいくつかあるようですが、とにかく結果を待っているだけでは幸せに近づけないことは間違いなさそうです。

 私事ですが、最近、早起きをして妻と一緒に1時間ほどウォーキングをするようになりました。その時間は、ただ歩くだけですが、綺麗な朝焼けに出会ったり、夫婦で話ができたり、近所との人と知り合いになれたり、少し幸せが高まっている気がします。小さなことでも新しいことを始めることが大事なのかも。

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2020 年 11 月 17 日 10:24

考える社員をつくる風土づくり

 今日は「第3回 未来×幸せ経営フォーラム」の気づきから。
 今回は、トップダウンからボトムアップの社風へ変革を果たしたトヨタカローラ秋田の伊藤哲之氏と、風土改革の専門家スコラ・コンサルトの柴田昌治氏をお迎えし、どうすれば社員が主体的に考え、行動する組織にしていけるかを話し合いました。

 20年前、会社を変えていきたいといろんな改革に挑戦していた伊藤氏。しかし、どうやっても社員が動かない。動かないから恫喝する。社員は恐れますます動かない。苦しんでおられました。
 そんな時に出会ったのが、考える社員の重要性を訴えていたスコラ・コンサルトの柴田さん。「今までのやり方ではだめだ」と思った伊藤氏は、柴田さんが勧める「オフサイト・ミーティング」をスタートさせます。
 これは、考える社員を育てるには、みんなが自由に本音で話せる場が必要であるということから生まれた対話の場づくり。「みんなで雑談をしていこう」と始めたのですが最初はなかなか話せません。
そこで伊藤氏は「じゃ、俺の悪口を言い合いなさい」と投げかけられます。すると、今までのうっ憤を晴らすかのように社員は悪口をテーマに話し始めたそうです。それも1年半も。

 しかし、悪口も行きつくと、社員の中に「いつまでもこんなこと言っていても仕方ない」という気持ちになり、次第に「自分達でこうしていこう」という前向きな議論の場に変わっていったそうです。「もっとお客様に喜ばれる店にするにはどうすればいいか?」。そんなテーマで話し合い、実行する。お客様に喜ばれたり、感謝されることも増えてきます。そんな体験の中から「自分達で考えて行動することがいい」という確信が芽生えます。そんなプロセスを経て、同社のボトムアップの社風が定着、社長の思いも伝わり始め、会社は見事に様変わりしました。

 社員に主体性を発揮してほしい。どんなリーダーもきっとそう思っていると思いますが、そうならないのは、そうすることが出来なくなってしまう原因が過去にあるから。「言ってもつぶされる」「失敗したら怒られる」。そんなトラウマのような思いがあるうちは変われません。だからこそ、いい会社にしていくには長期戦を覚悟し、じっくりと対話を重ねていくことが必要なのかもしれません。柴田さんは、このカローラ秋田さんの成功の裏には、信念をぶらさなかったリーダーの存在が大きいと仰っていましたが、本当にそう思います。
 業績と社員の幸せの両方を満たしていくのは、本当に難しいことですが、「リーダーが理想を持ち続け、覚悟をすればできる」と仰っていた伊藤さんと柴田さんの言葉が心に残ります。

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2020 年 11 月 10 日 10:05

遊びとフローと全集中

 子どもの頃、私が住んでいた村には周りに自然がいっぱいあり、秋にはトンボを獲ったり、栗拾いをしたり、柿の木の実を食べたり、いろんな遊びに夢中になっていました。特に手でトンボを獲るのは難しく、いろんな方法を試していました。とまっているところにそっと近づいて獲る、手にとまるまでじっと待つ・・・考えられる限りの方法を試しました。夢中になると時間を忘れると言いますが、毎日遅くまで遊んでいたことを思い出します。皆さんにも、そんな思い出があるのではないでしょうか。

 アメリカの心理学者、ミハイ・チクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi)氏は、先に紹介した「子どもの遊び」のように、時間を忘れて没頭する、集中する心理状態を研究し「フロー理論」を提唱したことで有名な学者です。ハンガリー出身の彼は、戦争で荒廃した祖国をみて「幸せに生きるとは何か」ということ考えるようになったそうです。そこで、芸術家やスポーツ選手など様々な対象に「どんな時に幸せを感じるか」をインタビューし続けました。その中で「創造的で高い技術力が必要とされる仕事などに没頭している時、疲れを知らず、時間も忘れて活動し、満足や幸せを感じている」という共通性を発見、これを「フロー」と名付けました。フローになるとパフォーマンスが上がる、幸福感を得られるなど、今はスポーツやビジネスの分野でも大注目されています。私は、昔から何でも没頭してしまう傾向にありましたので、若い時に読んだこの「フロー理論」に、すごく共感したことを思い出します。

 しかし「フロー」はなろうとしてもなれないもの。いくつかの条件が重なった時にフロー状態が現れると言います。それが、「目標の明確さ」「どれくらいうまくいっているかを知ること」「挑戦と能力の釣り合いを保つこと(活動が易しすぎず、難しすぎない)」「行為と意識の融合」「注意の散漫を避ける(活動に深く集中し探求する機会を持つ)」「自己、時間、周囲の状況を忘れること」「自己目的的な経験としての創造性」などの項目です。少し難しい言葉もありますが、上記のいくつか要件が揃った時に、フロー状態が現れるそうです。ここでは説明しきれませんが、もし日々の仕事が「フロー状態」になれば、時間が短く感じるようになるばかりか、幸せで疲れないのです!研究しがいのある理論だと思いませんか?

 上記の要件の中でもわかりやすいのが「注意の散漫を避ける」「挑戦と能力の釣り合いを保つこと」等ではないでしょうか。何かに挑戦する時に、挑戦する対象に比べて自分の能力が低いと「不安」になります。逆に、対象より、自分の能力の方が高いと「退屈」になります。だから、この中間あたり、「少しだけ不安がある」状態にもっていくことが、仕事を楽しくするコツです。仕事をしていて「楽勝!」と感じたり、「毎日簡単で退屈だな」と感じたら、それは自分の能力が上がっていて釣り合いがうまくいっていないサイン。「自分にできるだろうか?」と少し不安になるくらいが「次のレベル」に挑戦する合図なのです。
 きっとどんな人も「フロー状態の幸せ」は子どもの頃に体験されているはず。人気アニメの主人公ではありませんが、「全集中」で楽しくいきたいですね。

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2020 年 11 月 04 日 13:58

自分の「登りたい山」は?

 GOTOトラベル、GOTOイートと、最近はGOTOが流行っていますが、ブロックスでは、数年前から「志GOTO人」(しごとじん)というDVD教材を発売しています。これは名前の通り「志」に向かって自らを成長させる(そこに行く=GOTO)、いきいき働く「個人」を密着取材したDVD教材です。
   これまでいろんな職業の「志GOTO人」を取材させていただきましたが、やはり、志(夢・目標・行き先)を持っている人は、夢や志を持たず漫然と日々を送っている人と比べて、一日一日の「行動」が違うように見えます。映像を見ていても、自分で自分を反省し、上司のアドバイスを素直に受け止めるなど、何でも主体的に物事に挑戦している様子がうかがえます。

 先日、ある方と話していた時に、「志とは自分が登りたい山。不安になるのは自分が登りたかった山を見失なっているから。コロナで苦しい時こそ、自分の登りたかった山を思い出すことが大事なのではないか?」というような話をされていました。「日本一のパンを作ろう」「住む人が幸せになる家を作ろう」と始めたのに、売上が足りない、利益が出ないと考えてしまうのは、志への情熱がなくなってしまっているからだと。確かにそうだなと思いました。私も自分に不安や迷いがある時は、いつも志を忘れている時です。

 経営者にとっての志は経営理念やビジョンですが、社員さんにとっても、自分の志(目標)を明確にしていくことで日々の「張り合い」が変わっていくのではないでしょうか。例えば「1年後に〇〇の技術を身に付ける」という小さな目標であっても志は志。そこに自分が行きたいと思えば、「では、今月は〇〇の本を読もう」「来月は講習を受けにいこう」と日々の行動が変わってきます。

 「志」というと利他的で壮大なものがいいと言われますが、そもそも20代は自分の夢どころか、自分の得意不得意もよくわからない場合もありますので、最初は利己的な目標だってかまわないと思います。例えば「〇年後に家を買う」「来年6月に車を買う」。どんな個人的な夢であったって「目指すもの」を持っていれば「その為の努力」が生まれてきます。日常に工夫や創造が生まれてくるので、日々の楽しさが変わってきます。日々の張り合いを生み出すのはいつも夢の力です。

 しかし、どんなことでもそうですが、「その山に登りなさい」と言われても、自分が登りたくない山は途中で苦しくなる。「登らなければならない山」ではしんどくなる。だから他人からアドバイスはもらったとしても、最後は自分で行き先を決めるしかありません。これが何よりも大事な気がします。

 この時期こそ、自分の「登りたかった山」を考える時かも。皆さんは、このコロナ禍を乗り越えて、どんな山に登り、どんな景色を見に行きたいですか?

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2020 年 10 月 27 日 11:38

「密」なコミュニケーションは大事

 このコロナ禍で、人と人の接触が制限され、テレワークやオンライン会議などが盛んになり、私も様々な「新しいコミュニケーション体験」をしました。普段ならなかなか会えない地方の方と交流できたり、移動時間がなくなり、コストの削減や仕事の効率が高まったり、たくさんの恩恵を感じています。
 ただ、コロナ禍でも(気をつけながらですが)、最近少しずつ、以前のような飲み会をしたり、地方に行って人と話をしたり、受講者の顔を見ながら研修をしてみると、やはり、人と人が直接会うことで伝わるものの大切さ、価値も感じるようになりました。
 オンラインでも確かに情報交換はできるのですが、やはり心と心の交流まではできません(私の世代だからでしょうか)。昔の人間だからそう感じるのかもしれませんが、やはり一緒の場で一緒に仕事をする、同じ場で同じ体験をする。同じ空気を吸いながら、一緒に取り組んでいくことで、人と人の心の距離は近くなるような気がします。

 社員同士の深い関わり方で有名な西精工の西社長が先日のセミナーの中で、「やはり密が大事、例えばしんどい時に、ポンと先輩が肩をたたいてくれたというようなことが、その人の大きな支えになるように、触れ合うことの大切さを改めて感じています」と仰っていましたが、自分の過去を思い出しても、思い出に残っているのは、人と人が密になって体験したことばかりです。

 学校ではオンライン授業、会社ではテレワークと、「直接触れ合わないコミュニケーション」は、益々進んでいくのだろうと思いますが、そればかりでは、きっと精神的に不安になっていく人が出てきてしまうのでは?便利、快適の裏にはいつも、「失われるもの」がありますが、これからは会社の中でも、意識して「密」なコミュニケーションの場を増やしていかないと、何か大切なものが壊れてしまう気がします。皆さんは「密な場」を、どう思われるでしょうか?

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2020 年 10 月 19 日 18:25

恩情の連鎖で人が育つ

 先週はバグジーの久保社長、西精工の西社長をゲストにお迎えし、「未来×幸せ経営フォーラム」の第二回目を開催させていただきました。今回のテーマは「大家族主義の経営と人材育成」。そのことに全力を尽くしてこられたお二人のお話を少しご紹介します。
 
   そもそも大家族主義とはどんなことなのでしょうか?
  「もし、自分の子供ならどうするか?」「もし、自分の妹、弟ならどうするか?」。判断する時に、“自分の家族ならどうするか”と考える経営を家族主義と呼ばれています。例えば遅刻が続く後輩がいたら、普通の会社なら罰則で管理しようとしますが、大家族主義の会社は、自分の弟ならと考えます。「目覚まし時計を買ってあげる」「起こしにいってあげる」…バグジーの中では仲間がそんなことを言い出して対応するようです。入社してくれた社員を自分の子供のようにみんなで育てる。仕事を超えて悩みを共有し、親身になって新人を育てていくのは両社に共通する文化です。
 
    自分の時間を使って、その子を一生懸命に育てる先輩たちの恩情をいっぱい受けた人は、先輩に好意を持ち、慕うようになる。「ここまで自分のことを思ってくれているんだ」と上司に恩情を感じた後輩は「よし、もっと成長して期待に応えよう」と頑張ります。「部下の成長は、上司の恩情の量で決まる」という久保社長の言葉の通り、部下の成長は、上司の恩情の量に比例していくのでしょうか。
 
    そして、そんな上司の恩情をたっぷりと受けて育ってきた人は、次に自分に後輩が出来た時に、その恩を返していこうと、親身になって後輩を育てます。そんな「恩情の連鎖」が広がっていくのが大家族主義の経営です。
   半沢直樹のドラマでも「施されたら、施し返す」という名セリフがありましたが、やはり上司からめいっぱいの愛を受けた人は、お客様や後輩に愛を返していこうと思うのでしょう。人材育成の手法はいくらでもありますが、いくらテクニックで人を育てようと思っても、その奥に「愛」がなければ、伝わる訳がありません。人材育成のベースは、上司が部下を自分の身内のように思う気持ち、つまり心の底から「成長させてあげたい」と願う気持ちだと思います。
 
   激動の時代だからこそ、人が育つ会社は、これからどんどん輝いていくはず。恩情の連鎖、大事にしていきたいですね。
 

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2020 年 10 月 13 日 11:53

先輩がマニュアル

 ホンダディーラーでCSが常にトップクラスのホンダカーズ中央神奈川さんで、以前、こんな話を聞いたことがあります。日本経営品質賞を受賞している会社ですが、審査員が事前調査に訪問した時に、「貴社には接客のマニュアルがありますか?」と質問をされたそうです。CSが高い会社だからきっと接客マニュアルがあるはずだと思われたのでしょう。しかし、この会社には接客マニュアルはありません。そこにいた社員が「紙のマニュアルはありませんが、うちでは先輩がマニュアルなんです」と答えたそうです。尊敬する先輩の姿をみて、自然と身に付けていくのがこの会社の伝統だということです。

 審査員の目線は、接客マニュアルがなければ標準化されず、バラつきが生じるのではないかということだと思いますが、この会社は何年も連続してCSナンバーワンに輝く会社ですから、現実は接客マニュアルがなくてもみんなが質の高い、いい接客をしています。
 では、どうしてみんなが質の高い、いい接客をしているのか?それは審査員が求めるような科学的な答えではないのかもしれませんが、私は「社風」だと感じました。トップを筆頭に、みんなでお客様を大事にしようという空気感。「朱に交われば赤くなる」といいますが、いい社風の中にいると、自然とみんなが「いい接客になる」というのが、マニュアルがなくてもできる理由ではないでしょうか。これは、バグジーさんでも、川越胃腸病院さんでも、伊那食品工業さんでも感じたこと。いい社風がある会社は、マニュアルではなく、先輩たちの後ろ姿で若い人が育っています。

 「そういう社風があればいいけど、うちにはない。」という声が聞こえてきそうです。確かに社風がないなら、接客マニュアルを作って形だけでも整えないとお客様満足は高まりません。確かにそういうアプローチも大事なのかもしれませんよね。しかし、どんなにいい接客マニュアルを作り、教育をして現場に出したとしても、理念に共感して働いていない先輩が傍にいると、若い人はそちらに影響を受けてしまうのも事実。いい社風もあれば、悪い社風もあるように、社風の影響力はあなどれない気がします。

 ただ、私が取材させていただいたいい会社の経営者は皆さん、「いい社風をつくるのは時間がかる」と仰っていました。人々の考え方や意識の問題ですから、そう簡単につくれるはずがありません。それでも、諦めずにいい社風をつくろうと努力を続ける。そんな粘り強い経営者だけが「いい社風」がつくれるのでしょう。
 自社の社風、皆さんはどのように感じておられますか?

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2020 年 10 月 06 日 16:37

上司の厳しさと優しさ

 最近、厳しい上司が少なくなっていると聞きます。打たれ弱いと言われる世代を気遣う機運なのかもしれませんし、パワハラという概念が広がってから、厳しい教育と上司のパワハラの境界線がわかりにくくなっているからなのかもしれません。

 ただ、昔から「いい会社」の取材をしていて共通して感じることですが、社員の幸せを真剣に考える会社ほど、やはり社員に対しての厳しい面もありました。例えば、ホンダカーズ中央神奈川の創業者相澤氏は、社員を息子のようにかわいがる優しさが溢れている人ですが、時には鬼のように怒ることがある経営者です。社員を一人前の社会人にしたいと思うからこそ、躾けに厳しい。しかし、雷を落とした後はねちねちと怒ることはなく、また笑顔の上司に戻る。だから、みんなから愛されるのかもしれません。

 西精工の映像をご覧になられた方はご存じですが、橋本係長がメンバーに厳しく接する場面は見ていても気が引き締まります。インタビューの中でも「真剣に言うことは伝わると思う」「後になって橋本が言っていたことが役に立ったと言われるように接していきたい」と語られていましたが、その目には優しさがあふれています。  愛があふれる人は、メンバーに心の底から成長してほしいと思っています。

 しかし、こんなことを書くと、そんなことは時代遅れだ、昭和世代の典型だと言われそうです。でも、私はどんな時代でも、「厳しさ」は人を成長させる大事なものだという気がします。逆に、厳しいことを言う上司自身も常に「自分はどうなのか」と問われる訳で、自分自身も磨いていかなければ真剣に叱ることはできません。
 厳しく接することは難しい時代。だからこそ、どうやって部下を成長させてあげられるかを、真剣に考えなければならないのだろうと思います。

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2020 年 09 月 29 日 10:37

伊那食品工業の「未来を見据えた経営」と「社員のやる気」

 コロナ禍の中で日本を元気にしようという思いを込めて、新しいセミナー「未来×幸せ経営フォーラム」を立ち上げ、4回シリーズの第1回目を先週の木曜日に開催させていただきました。たくさんの皆さまにオンラインで参加いただき、誠にありがとうございました。毎回、新しい挑戦はドキドキします。でも、その緊張こそ、生きている実感でもあり、挑戦することの大切さを感じる時間でもありました。

 「未来×幸せ経営フォーラム」は、毎回、経営者や専門家をゲストにお迎えし、私(西川)と鼎談をするという企画です。今回は、伊那食品工業の塚越社長と、経営品質やリーダーシップ教育で昔からお付き合いのある鬼澤慎人氏をお迎えし、「どんな時代にもぶれない年輪経営」というテーマを掘り下げていきました。

 60年近く増収増益を続ける伊那食品工業さんをしても、このコロナ禍で業績が下がっているそうです。当初は経費削減という方向になっていたようですが、見通しが立ってからは、どんどん経費を使いなさいという元の方向に戻されたそうです。
 ご存じの通り、この会社の方針は「経営の目的は社員を幸せにすること。社員の幸せを通して地域や社会に貢献する」というものですから、経費を使うということは少しでも社員を快適にしてあげたいという理念を実現すること。塚越顧問は以前から「自社の経費は他社の売上」と仰っていますが、取引先に値段交渉をしたり、値切ることは一切されません。だからこそ、取引先からも信頼され、伊那食品工業を尊敬する人が増えていくのでしょう。経費に対する考え方から違っています。
 しかし、こうしたことができるのも、以前から、常に将来のことを考え、商品開発に力を入れたり、品不足による相場価格を解消するために海外に原材料の調達先を開発したり、寒天の需要創造のために新しい用途を開拓し続けるなど、未来へのタネをまき続けてこられたからこそ。「目先の利益に惑わされず、遠きをはかることが豊かになる」という二宮尊徳氏の思想をぶらされなかったからです。

 こうしたしっかりとした経営の基盤づくりと共に、伊那食品工業さんには、「社員同士が家族のように安心して働く土壌」があります。社員のことを「伊那食ファミリー」と呼んでおられます。この会社には、売上を上げるために社員を競わせる成果主義もなければ、上司と部下、部門間の壁もありません。新人さんも「ここでは何を言ってもいいんだ」という感覚を持ち、安心して発言をされています。
 成果主義もなく、昔からの年功序列の賃金制度で、どのように社員のモチベーションを高めているのでしょうか。気になって質問をさせていただきました。答えは社員が幸せを実感しているから。会社からのたくさんの思いやりを感じているからこそ、お返ししようという気持ちになっておられるようです。
 セミナーの途中で急にインタビューさせていただいた社員さんは、「あこがれる先輩がたくさんいます。その存在が私のモチベーションです」と言われていました。輝いて働く先輩の姿から、一生懸命に働くことで自分も成長できるというイメージがわいてくるのでしょう。感謝の心や成長の実感。外発的動機で生まれない、純粋で良質なモチベーションが生まれているようです。

 未来を見据えたしっかりとした経営(ビジネス)と安心して働ける職場から生まれる社員のやる気。いい会社に共通するキーワードですね。次回のゲストはバグジーの久保社長と西精工の西社長。そうした「安心して働ける職場」をどう実現していくのか、リーダーは何をすればいいのかをテーマに開催する予定です。また、皆さまとお会いできることを楽しみにしております。

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2020 年 09 月 24 日 09:03

人工知能(AI)とお店の未来

 コロナで非接触がスタンダードになり、店舗でのお金の受け渡しが手渡しでなくなったり、セルフレジを導入するお店も増えてきています。
 人工知能の専門家のお話を聞くと、やはり、店舗経営の中にも、近い将来人工知能(AI)の技術が導入され、人手不足の時代に、我々を助けてくれるようになるそうです。既に購入した商品をアプリで入力し、スマホで決済する無人店舗も実験的に始まっているようで、スーパーやコンビニなどへの普及は早くなるかもしれません。

 こうした人工知能(AI)の普及の中で、お店の中での我々人間の役割はどのようになるのでしょうか?
 知識を学習させると、どんどんと賢くなる人工知能ですから、商品知識や商品の活用法などは、人工知能の方が優秀になる可能性があります。お医者さんも人工知能の診断に負ける世の中なので、「商品についてのご質問はロボットが答える方が的確」というようになるはずです。「売れ筋の把握」「これから売れる商品の予測」も人工知能の方が優れていそうです。やはり将来は売り場に人はいらなくなる?という時代になってくるのでしょうか?

 しかし、私は人間を相手に商売をする以上、人間は確実に必要だと思っています。人工知能の未来を予測した本を読んでみましたが、どれだけ人工知能が賢くなっていったとしても、しばらくの間は、「人間の心」を持つことができないのだそうです。
 つまり機械には、お客様を「思いやる気持ち」や、お客様のお困りごとや痛みや苦しさに「共感する心」がありません。そうすると、やはりお客様との接触場面には、人間がいてホスピタリティを発揮する。お客様のお気持ちを察して行動する店員さんが不可欠になってくるはずです。そうすると、やはり人の心を感じる人間のマネジャーも必要ですし、心が元気になる温かい職場の風土も大切な要素として残るのではないでしょうか。
 それ以外にも、売り場の楽しさやワクワク感など、お客様が「楽しい」と感じるような売り場演出も人間にしかできないはず。お客様が人間である以上、心が躍ったり、安らいだり、親密性を感じたりすることを望む気持ちはなくならないのではないでしょうか。もちろん機能性に特化した無人の店舗も便利ですから、発展していくと思いますが、人工知能を活用しながらも、お客様との心とお店の心がしっかりと結ばれているお店もきっと求められていくと思います。

 未来はどうなるかはわかりませんが、「便利なこと」が「幸せなこと」とは限りません。人工知能の未来は人間が「幸せ」になる方向に進んでいってほしいものですね。

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2020 年 09 月 08 日 09:51

アフターサービスはメインサービス

 先日、顧客ロイヤルティ協会さんの合宿に参加させていただき、顧客満足について丸一日勉強をさせていただきました。顧客ロイヤルティ協会様http://www.customer-loyalty.jp/は、日本に顧客満足の概念を拡げられた故佐藤知恭先生の意思を受け継ぎ、CSの研究を続けておられる協会ですが、真面目で楽しい方ばかりで、私も応援させていただいています。

 その中である企業様がアフターサービスに取り組まれてお客様の信頼を高めていかれた発表がありました。そのお話を伺って、改めて本当の商品の使用が始まり、満足が生まれるのは購入後であるということを感じました。商品をつくる、売る。その時にいかにお客様に満足していただくかという視点はまだ企業サイドにたっているほんの一部のお客様発想。お客様は購入して使い出し、はじめて「満足した」「満足しない」と思い出すわけで、満足できないことがあったときに、すぐに相談できたり、改善してくれなければ、がっかりしてしまいます。十数年前までの「売るまでは熱心、売った後はほったらかし」という問題点はだいぶ改善されたとはいえ、まだアフターサービスには改善の余地がありそうです。

 そもそも、お客様視点にたては、購入するときが「ビフォー」で、商品を持ち帰り、使い続け、商品が使えなくなくなってくる。次の商品を購入するまでの期間が「メイン」です。顧客視点で考えるならアフターサービスという言い方より「メインサービス」と呼んだほうがいいのかもしれません。
 商品の使い方への対応はもちろん、お手入れ方法の紹介、修理、交換などのメンテナンスサポート、最後は廃棄のお手伝いまで・・・。企業のミッションを果たすためにも、やはり売るときから、生活で使用する場面まで生涯にわたる顧客サポートが大切な時代なのだと感じた勉強会でした。

 顧客満足の概念が日本に来て30年くらいになり、一部には「顧客満足は古い」という声もあるそうですが、お客様あっての企業である限り、お客様の心に寄り添って、喜んでいただくことをし続けていかなければ、存続できるはずがありません。「顧客満足」をしっかりと学んでいくことは益々大切になると思います。顧客ロイヤルティ協会様では、オンラインでの勉強の場を提供されています。今こそ学ばれてみてはいかがでしょうか。http://www.customer-loyalty.jp/

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2020 年 09 月 01 日 09:42

感謝の心の力

 先日、テレビを見ていると、24時間テレビの舞台裏を紹介する番組でチャリティマラソンに挑戦した高橋尚子さんを密着する番組が放送されていました。いつもは芸能人が走る番組ですが、今回はオリンピックのメダリストである高橋さんがプロとして走るという企画。自分が走った距離に応じて募金をする。この閉塞の時代に少しでも元気になってほしいと高橋さんが発案された企画だそうです。

 その番組は本番で放送されなかった舞台裏を紹介する番組だったのですが、心に残ったシーンがありました。それは高橋さんが、番組のスタッフやカメラマンや給水場にいるスタッフに声をかける場面です。炎天下で走り続け、自分がいちばん疲れているはずなのに、裏方のスタッフ一人ひとりに「ありがとうございます」「大丈夫ですか?」と感謝とねぎらいの言葉をかけておられました。しんどい時にもこんなにも人のことを考えられるなんて本当に素晴らしい・・・。走る姿も良かったのですが、どんな人にも笑顔で声をかける彼女の姿勢に感動してしまいました。

 よくスポーツ競技のコメントで、アスリートが「みんなのおかげです」「仲間に感謝します」と感謝の気持ちを言葉にされる姿を見ます。以前は本当に心から言っているのかなと思ったこともありますが、感謝の気持ちが心にも身体にもプラスに働くということは、科学的にも証明されつつあるそうです。感謝の気持ちが自分のメンタルを安定化させ、競技に集中でき、パフォーマンスを向上させるそうです。

 私も以前、100キロ歩け歩け大会に挑戦した時に、苦しくなった時に、あえて沿道のスタッフの人たちやすれ違う人に感謝や励ましの言葉をかけるようにしてみたことがあります。その時に、自分の身体の痛みばかりに目が向き、辞めようかと思っていた「重い心」が不思議と軽くなり、身体の痛みまでなくなりました。感謝の気持ちを持つことの大切さを感じた体験でした。

 ただ、みんな「感謝の気持ちをもって生きるのがいい」ということは、頭ではわかっています。そうあればいいとわかっているのに、つい苦しくなると、愚痴が出たり、恨みの言葉が出たり、理性通りにならないのが人間の性。わかっていても難しいのが自分の心。

 ただ、スポーツ選手が身に付けることができたということはやり方はあるということです。例えば、苦しいと感じたらあえて感謝の言葉を口にしてみる。日記に有難いと思ったことを書き出してみる。まずは小さなことから実践してみることで、高橋さんのように、心から感謝で生きる人生が生まれていくのかもしれません。

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2020 年 08 月 26 日 10:01

コト消費、トキ消費

 先日のお盆の休み。普段はバラバラの場所で生活をし、集まる機会がなかなかない家族。それが久しぶりに全員の休みが合致したので、密にならない場所で、今まで体験したことがないことをしようと、家族みんなで山奥に星空を見に行くことにしました。ネットで光害が少なく、星空が綺麗にみられる場所を探し、真っ暗な中で寝転がり、みんなで星空を見つめていました。
 おかげ様で天気がよく、月が欠けていたので、夜空には満天の星が輝き、天の川や流れ星が見えました。子どもの頃にみんなで夜空を眺めていたことを思い出したり、星座をみつけて話し合ったり、普段なかなか体験することができないことが出来、結構な年齢の家族ですが、童心に戻って楽しみを満喫した休みになりました。

 マーケティングの世界では、こんな風に体験にお金をかける消費は「コト消費」と呼ばれていますが、こうやって体験してみると、確かにその価値がわかります。なかなか集まることがなくなった家族が集まるだけでも価値があり、その上でその家族だけで体験したことは、それぞれの人生の思い出になります。物を購入して満足していた時代とは、だいぶ違う時代が来ているのは間違いありません。

 しかし、「コト消費」は非日常空間だけではなさそうです。例えばレストランなら、ただ胃袋を満たすために行く場所から、食事を通して人と人が楽しい時を過ごす場所に。小売業なら、モノを売る場所から、欲しいものを見つけるワクワク感を提供する場所に。美容室なら髪を切る場所から、日頃のストレスから解放される癒しの場にというように、「コト消費」の要素にシフトしているお店を見ていると、みんなが求めているのは、その場でしか体験できない「幸せ」なのでしょう。

 さらに進んで、最近は「トキ消費」などの言葉も出てきています。体験には違いがありませんが、例えばこの間のラグビーワールドカップのように、その時にしかできないこと、繰り返し体験できないことが「トキ消費」なのだそうです。繰り返せないからこそ、よりお金をかけてもいいと思えるのでしょうね。

 このコロナ禍で、家族との時間が増え、家族の絆の大切さに気づく人が増えたと言われています。外食の機会が減り、改めて外食に対する期待も変わっていくのかもしれません。この未曽有の事態を経て日本も外国も消費者のニーズは大きく変わっていくことは間違いなさそうです。そんなお客様の気持ちをいかに察知し、喜ばれる企画を提供できるか。どんな時代になってもお客様の心に寄り添うことが大切なのは変わりないのでしょう。

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2020 年 08 月 19 日 09:43

自信と慢心

 最近、自信と慢心について考えることがありました。  辞書によると「自信」とは、“自分で自分の能力や価値などを信じること。自分の考え方や行動が正しいと信じて疑わないこと。”とあります。物事に対して「自分はできる」と信じることでしょうか。確かに自信を失うと、前に進むことができません。失敗をすると自信を失い、未来のことが不安になります。だからこそ、一歩一歩実績を積み、未来に対して「自分はできる」と思えるようにしていかなければならない。過去の積み重ねの中で少しずつ高まっていくのが自信なのでしょう。  しかし、ある程度の仕事が出来るようになると、「自分はできる」と信じるあまり、努力を忘れてしまい「仕事をこなす」という感覚になることがあります。出来る感覚が続いていくと、人のアドバイスを聞かなくなる。うぬぼれるようになる。こんな時が「慢心している時」なのでしょう。大きなミスや失敗はこんな時に生まれてきます。  一流のアスリートを見ていると、確かに自信を持ったプレーをしていますが、決してこなすようなプレーはしません。何が違うのか。彼らは「これでいいのだろうか」「もっとできるはず」だと努力を継続することを忘れていないのではないでしょうか。自信を持つことは、もう努力をしなくてもいいということではなく、もっと謙虚にプレーに向き合うことなのかもしれません。確かに「これでいい」「これで十分」と思ってしまうような感覚では一流になれるはずがありません。  努力を続ける人、つまり、本当に自信を持っている人は、自分の本当の力を正しく認識できているからだと聞いたことがあります。例えば、何かが達成できた。一般的には嬉しいと思うだけだかが、真の自信を持っている人は「ここはできているが、ここはできていない」「ここは繰り返しできるようになったが、ここはまだまだミスが起こる」というように、ひとつひとつのことを具体化しています。曖昧にしていかないからこそ、もっと成長しようと努力を続けられるのでしょう。確かに、成長する人は成功しても慢心しないし、失敗をしても落ち込まない。失敗を糧にできるからこそ一流になれるのでしょう。やはり努力を忘れた時がいちばん怖いのかもしれません。  ただ、人間はどこかで慢心してしまう時があるのかもしれません。それを教えてくれるのが、失敗をしたり、ミスを犯してしまった時だと思います。そんな時は自信をなくし、落ち込んでしまうものですが、やはりただ落ち込んでいるだけでは意味がなく、せっかくいただいたその機会に感謝し、活かしていかなければ勿体ない。自分を変える分岐点にできるかどうか。いちばんの踏ん張り時のような気がします。

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2020 年 07 月 30 日 10:05

IKIGAI(生きがい)

 今、ある地域のボランティア活動のお手伝いをさせていただています。
 地域の商店主が主体となるその活動は、地元の中高生に「働く喜び、楽しさを伝えていきたい」という趣旨で、様々な職業の人たちにインタビューをし、その動画を給食の時間に放映しようというもの。先日、その撮影のために、助産婦さん、パン屋さん、看護師さん、美容師さん、デザイナーさん、農家さんなど、地元の様々なプロが集まってくださり、仕事のやりがいや若い人へのメッセージを語っていただきました。

 地域で生まれ、手に職をつけ、その地域に根差して商いを続けているプロの皆さん。誇りをもっておられるのでしょう、本当にいいお顔をされています。ここまでには紆余曲折があり、ご苦労もたくさんされていますが、自分の好きなことをしている人たちは、そんな苦労も楽しそうに語られます。目の奥に人生の充実感を感じます。
 共通して言われていたのは「いちばん嬉しい瞬間は人に役立てているとき」ということでした。自分の作ったもの、自分が提供したものが誰かの役に立っているという実感がもてる毎日は、何事にも代えられないのではないでしょうか。

 昨年あたりから、日本独自の概念である「生きがい(IKIGAI)」が世界で注目されているそうです。日本人が長時間労働を厭わず、休暇取得率も低いのに長寿大国なのは、みんな「生きがい」を感じているからだということで、「仕事と人生を向上させるための概念=生きがい」のが注目されています。

 「生きがい」を4つの輪で表した“ベン図”が紹介されています。4つの輪が重なっていて、それぞれ「LOVE(大好きな事)「GREAT AT(得意な事)「PAID FOR(稼げる事)」「NEED(世界が必要としている事)」とあります。そしてその重なりの中心が「IKIGAI」となっています。

 好きな事、得意な事、稼げる事、必要とされる事が全部満たされている。確かに私がインタビューしたプロの皆さんは4つの輪の人達でした。「好きなことをしよう」と仕事を始めた頃は、技術が未熟で収入も少なかったかもしれません。しかし、好きで続けてきたからこそ技術が高まり、得意になり、稼げるようになる。そしてやっているうちに、稼ぐこと以上に役立つことが嬉しくなってくる。「いい顔」になるというのは、だんだんと生きがいを見つけた人の顔なのかもしれませんね。

 好きな事、得意な事、稼げる事、必要とされる事。この中で若いうちに見つけにくいのが「得意な事」かもしれません。得意かどうかはやってみないとわからない。自分だけではわからない。その世界に踏み込んでいかないとわからないものだとしたら、やり続けてみないと見つかりません。それをしないうちに「自分の得意がわからない」と言っている人が多い気がします。

 好きな事を見つけて、そこからスタートして後の3つの輪が生まれるパターンもあるでしょう。「稼がなければ」と目の前の仕事に集中していく過程で「好き」になり、「必要とされる喜び」に出会うパターンもあるでしょう。何が最初ということはないように思います。

 幸い私は生きがいを見つけられていますが、若い時は模索し続ける暗黒の時代もありました。でも、そう簡単に見つからないから、見つけることに意義があるのかもしれないですね。

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2020 年 07 月 21 日 15:09

変えるべきこと、変えてはいけないこと。

 1990年代、世の中に「価格破壊」が広がった時がありました。ディスカウントストアという業態が生まれ、大型商業施設や量販店が急速に拡大していきました。その波の影響を受けたのが一般の酒屋さんや家電店という小さなお店。次々と廃業に追い込まれていきました。
 しかし、そんな時代でも僅かですが、価格競争の波にびくともしないお店がありました。どんなに回りが安売りをしようと値段は崩さず、その代わり、地域店ならではのフットワークを活かして徹底的にお客様のお困りごとを解決する。周囲の同業者が、量販店の値段に合わせようと自分達のスタイルを変えてしまった時に、東京町田のでんかのヤマグチさんは、絶対に自分のスタイルを崩さず、むしろ徹底することで、その波を乗り越えていかれたのです。それから数十年が立ちましたが、困っているのは量販店やディスカウントストア。高齢化の時代の中では、逆にそのフットワークが脚光を浴びています。

 今、世の中はまた、大きく変わろうとしていますが、こんな時に、いつもこの家電店の話を思い出します。
 世の中が変わる時は、時代の変化、顧客のニーズに合わせて変えていかなければらないこともあるのでしょうが、変えていくべきことと同じように、変えてはいけないこともあるはずです。それを間違うと大きなことになってしまいます。

 世の中の変化と違う生き方をして成功された事例は他にもあります。
 販売台数を上げることが良しとされてきた業界で、頑固にお客様との信頼の絆、社員のやりがいを追求してきた自動車販売店。拡大することが多店舗化することが成功者と言われてきた中で、社員の幸せやお客様の幸せを追いかけてきた美容室。トップダウンで社員を動かすことが良い経営だと言われてきた業界で、考える社員を育てることに全力をあげてこられた経営者。その時は「異端児」と思われてきた人が今の成功を収めています。

 この方たちが見てきたものはどんなことだったのでしょうか。「目の前」を見る人が多い中で、「その先」を見てこられたのかもしれません。今、また、大きな変化が訪れていますが、こんな時こそ、右往左往せず、しっかりと自分達の行く先を決めていかなければならないという気がします。

 今回、ブロックスでは、そんな経営を実践されてきた経営者をゲストにお招きし、これからの時代の経営を考えていくオンラインセミナー「未来×幸せ経営フォーラム」をスタートさせます。時代に合わせて変化をさせなければいけないこと、どんな時代にあったとしても変えていけないこと。講師も一緒に学び合うというスタンスで、参加者の皆さんと一緒に、変化の時代を生き抜くヒントをみつける場にしていきたいと思っています。第1期は素晴らしいゲストが参加してくださいます。ご一緒に未来を考えていきませんか。

・未来×幸せ経営フォーラム 開催記念セミナー(8月7日)
https://www.doit-fun.jp/blocksseminar/20200807_01

・未来×幸せ経営フォーラム 第1期(4回シリーズ)
https://www.doit-fun.jp/blocksseminar/20200924_1209

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2020 年 07 月 15 日 08:41

左手を大事にする

 先日、バグジーの久保社長に「人間の達人 本田宗一郎」(伊丹敬之著・発行:PHP研究所)という本を紹介してもらい、読み始めたところ、その人間的な魅力に圧倒されてしましました。若い時から本田宗一郎さんの生き方や他社と一線を画す企業姿勢にあこがれを抱いていましたが、この本は本田さんの実際のエピソードや言葉から、人間性、人柄を表現することに主眼が置かれていて、まるで本田宗一郎が傍にいるような気持ちになります。
 いろんな逸話がありましたが、私が心に残ったのは「右手と左手」の話です。
 本田宗一郎さんは、きわめて仕事に厳しい人でしたが、それでも人が「オヤジさん」といってついていくのは、働く人に対して常に温かい視点をもっておられたからです。その中でも、特に裏方で働く人、目立たない仕事をする人にはさらに温かい視点で接しておられたそうです。こんな言葉を残されています。

 「ハンマーをふるう右手は、いつも目立ちますよ。逆に左手は影になって、いつも犠牲になって。だから必要ないかといえば、とんでもないことで、左手があるからこそやれる。人間の組み合わせもそうじゃないですか。地味にやっている人たちがあればこそ、何とかなる。そういう左手を右手はかばってやることです。いや、必要以上に可愛がってやっていいんじゃないですか」

 本田さんはこの言葉を実践するように、社長退任後に全国700か所の現場の人たちにお礼を言いに握手の旅をされたり、工場を訪問した時に、車を作った人の写真が展示されているのをみて、「食堂のおじさん、トイレ掃除のおばさんの写真はどこにある!」と怒鳴られたりと、常に裏方の人への温かい視点を持っておられたそうです。
 確かに、売上をとってくる営業や宣伝などの仕事のような目立つ仕事も、食堂や掃除、メンテナンス業務などの裏方の仕事があって成り立っているのに、いつも目立つものばかりに光があたります。ホンダが短期間でここまで大きな会社になったのは、こんな思想がベースにあったからこそ、みんなが一生懸命に働いていたからなのかもしれませんね。
 相手の気持ちになってその人のことを思いやる。こんな基本に徹底的にこだわって生きてこられた本田宗一郎さん。この素晴らしい人柄に追いつくことは難しいことですが、少しでも近づいていきたいです。

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2020 年 07 月 06 日 16:37

コンビニでちょっと嬉しかったこと

 いきなり個人的なことで恐縮ですが、私は、セブンイレブンの珈琲が好きで、毎日、3~4杯飲んでいます。特に青いカップのキリマンジャロブレンドがお気に入りで10円高いのですが、朝一でこれを買って出社し、ホッと一息いれてから仕事をするのが、ここのところの習慣です。
 買うのは会社の近くのセブンイレブン。最初のうちは、「〇〇をください。」「はい、わかりました」という客と店員の普通の会話だったのですが、ある時、店員さんが私の顔をみると、既に手に青いカップをもって、「これですね!」と笑顔で渡してくれました。・・・「やるね!」
 同じ店で何度も同じ商品を購入していても、ずっと覚えてくれない「ロボット対応」の店が多い中、こうやって覚えていてくれて、気遣いをしてくれると、やはり嬉しいものですね。

 しかし、いつも不思議に思うのは、こんな小さなことでも、お客様の好感度があがるのに、なぜ、こういう接客が広がらないのかということです。
私は旅館のようなおもてなしをコンビニに求めている訳ではありませんが、この店員さんのような「ちょっとした人間的な対応」をしていけば、きっと顧客満足は高まるし、何より、働いているスタッフが楽しくなり、定着率も増えるのではないかと思っていますが、なぜ、未だにマニュアル対応が主流なのでしょうか?

 仮説のひとつは、企業や店員さんの中に「お客様の対応に差があってはいけない」という暗黙の気持ちがあるから・・・。あのお客様にはやってあげて、このお客様にはしないとなると、クレームが発生する可能性がある。だから、みんな頭で「そうし方がいい」とわかっているのですが、つい恐れを感じて「決められた応対をしておこう」と思ってしまう。チェーン店というシステムの中では、常に全体を考えなければなりません。しかたないのかもしれませんが、そのシステムが、知らず知らずに人間の心も機械のようになってしまうとしたら、ちょっと悲しいですね。
 ただ、世の中が、どんどん機械化、システム化していけばいくほど、こんなちょっとした人間らしい応対を受けるとホッとするのは事実です。便利であって、人間らしい応対がある店は、もっともっと求められるような気がします。人間味豊かなセブンイレブンが出現する日がくるかもしれませんね。
 さて、実は先週も、そのセブンイレブンに行きました。また「キリマンジャロ」を頼んだら、いつもの店員さんが「お客さん・・・このキリマンジャロ、廃止になるんですよ」と残念そうに、残り僅かになった青いカップを渡してくれました。
 お気に入りがなくなるのは寂しいですが、私はまたその店に通うと思います。

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2020 年 07 月 01 日 13:40

利益の少ない仕事に心をこめよう

CoCo壱番屋の創業者の言葉
「利益の少ない仕事にも心をこめよう」。これはあの有名なカレーチェーン店「CoCo壱番屋」の創業者宗次徳二さんの言葉です。手間がかかるし、代金をいただくほどのことではない「ささやかな仕事」。そんな仕事にも真心をこめてサービスをしよう。そんなことに真摯に取り組む姿勢がお客様との根強い信頼につながっていくんだよ、という意味だと思います。
 コロナでお客様が減ってしまった、売上がなくなってしまった。こんな時はどうしても売上・利益を上げることに目が向いてしまうものですが、ある人がこの言葉をSNSで紹介されているのを見て、ハッとしました。
 CoCo壱番屋さんは、以前、私も取材をさせていただきましたが、ご夫婦で始めた小さな喫茶店が、全国に1000店以上のカレーチェーンになったのは、創業の頃から、お二人がささやかな仕事に真心を込めてこられたからです。
 毎日、お店のまわりを掃除する。来られたお客様を笑顔で出迎え、仕事はキビキビとお客様を待たせない。お客様への返事はハキハキと応える。
「ニコ・キビ・ハキ」という小さなことに、真心をこめて取り組まれたことで、カレーの味だけない熱心なお店のファンが増えていきました。小さな喫茶店の時代から、モットーとされてこられたこの言葉は、時代を超えた「商売の原則」なのだと思います。

商いの鉄則に戻る
 確かに「お客様が少なくなった!」「売上を上げよう」と意気込んでみても、そう簡単に上がるものではありません。売上は「お客様との信頼」が積み重なって生まれているからです。どんな商売でも、最初はたった一人のお客様からスタートし、店主がわざわざ来てくださったお客様に感謝し真心こめて応対したことで、お客様が喜んで帰っていかれる。そしてそのお客様が再来店してくださって何度も足を運んでくれるファンになる。その信頼の積み重ねが今の売上になっているので、そもそも急に上がる秘策なんてないのではないでしょうか。昔から商人の間では、「一人ひとりのお客様を大切にしなさい」「小さなことにも真心をこめて尽くしなさい」と言われていますが、これが、何度も不況を乗り越えて伝承されている商いのゴールデンルールなのだと思います。
 しかし、私たちが大災害の教訓を忘れてしまうように、私たちは今回のように不況になって売上が厳しくなると、例えば、接客を簡素化したり、無駄なコストを切り詰めたくなって、「利益の少ない仕事などに力を入れている場合ではない・・・」と、つい利益にばかりに目が向いてしまい、原則を忘れた判断をしてしまいがちです。もちろん、無駄なコストを削減するのも商売の鉄則ですから、すべてにこの判断がいいとは限りませんが、もし大事な「真心サービス」を削減してしまっては、一時的には回復できても、ファンは生まれていかないような気がします。
 商売の瀬戸際の時に、そんなのは綺麗ごとだと言われる方もおられるかもしれません。でも、自分が顧客ならどの店を利用したくなるかと考えた時に、やはり真心こめてくれるところを選ぶだろうと思います。苦しい時に経営者がどんな判断をし、何をしていくか。本当に難しい判断が続きます。  こんな時には、時々、苦しい時を乗り越えてこられた先人の言葉を見つめ直していくのも大切な気がします。

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2020 年 06 月 23 日 16:12

営業再開を「うずうず」して待つお客様と社員がいるお店

 各地でお店が再開しています。賑わいの戻ったお店でスタッフの人たちが楽しそうに働いている姿をみると、やっぱり嬉しくなります。

 知り合いのお店も2か月休業し、先日再開したのですが、あるパートさんが「もう嬉しくてしょうがないです!休みの間、働きたくてうずうずしていました」と仰っていました。お客様も再開をうずうずして待っておられたようで、客足はすぐに戻り、業績も順調に推移しているそうです。このお店は昔から、お客様を大事にされているのでファンが多いので、これくらいの休業ではびくともしないのでしょう。ファンを大切にする経営の大切さを実感しました。

 しかし、その奥にあるのは、社長が何よりも社員を大切にして経営をされていたこと。社員を家族のように大切にしてこられ、社員同士の絆もしっかりとあるお店でした。そんないきいきと働くスタッフにお客様も魅了されているのです。「働きたくてうずうずする」くらいの社員マインドが「行きたくてうずうずする」お客様を育てていたようです。まさにESなくしてCSなし、ということでしょう。

 しかし、一方でこの危機にオーナーと社員の心が離れていったお店もあると聞きます。何の説明もなく来なくていいと言われ不安のまま家で過ごしていたパートさん。「こんな時に働かせるんですか」と社員と社長ともめ事が起こったお店。たまっていた膿が出てきたように、半数以上の社員が離職してしまった店もあるようです。お客様だけでなく、社員にも離れられてしまっては経営はできません。この危機の中で、いろんなものが見えてきて、改めて「強い経営」とは何かと考えさせられました。

 まだ、コロナの経営危機はしばらく続きますが、この先も、どんな危機がやってくるかわかりません。当面は資金繰りや助成金を頼りにしていかなければならないのだと思いますが、本当は、どんな危機にも離れない「ファンづくり」や、どんな危機にも離れない「社員との絆づくり」、社員が「いきいき働く環境づくり」など、本質的な対策をしていかなければ、また同じことが繰り返されるような気がします。長期対策の視点も不可欠なのではないでしょうか。

 しかし、考えてみればどの経営者も商売を始めた時は「人に喜んでもらいたい」「それが嬉しい」という気持ちが原点だったはず。ここから厳しい時期が続きますが、仲間と共に、ファンづくりの喜びをもう一度味わう絶好の機会かもしれない。そんな気がします。

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2020 年 06 月 16 日 09:54

鬼ごっこ

 新型コロナの影響で世の中に大きな波が押し寄せています。お客様が来ない、思うような営業ができない、感染対策で気を使ってやらなければいけない・・・こんな時が来ることは誰も予想していませんでした。
 ただ、いくら「早く元に戻ってほしい」と願っても、「こうなったのは〇〇のせいだ」と不満を言ったとしても、この状態がよくなるはずもなく、しょうがないと受け入れていくしかありません。しかし、だからといって「売れないのはコロナのせいだ」「不況なんだからしょうがない」と言って諦めてしまうのも、釈然としません。「どうせ負ける勝負なんだから」と最初から試合を投げ出している選手のような気がします。

 では、こんな状況にどんな風に向かっていけばいいのか。私はこういう時こそ、自分を成長させていくチャンスだと思い、むしろ「いい時代が来た」と楽しんでみるくらいが大切な気がします。
 子どもの頃にやった「鬼ごっこ」を思い出しても、いちばん面白くないのは、鬼が弱い時。いつまでたっても鬼に捕まれない鬼ごっこは確かに自分は鬼にはなりませんが、スリルもなく、自分のスキルも高まりません。鬼ごっこが面白くなるのは鬼が強い時。どんなに逃げても追いつかれ負けてしまう。それが悔しくて、次は俺の番だと全力を出し、互いの面白さも増していきます。どんなゲームも同じ構造。新しいステージには、だいたい強敵な敵が表れて、最初は負け続ける時が続き、自分のスキルを磨いていくプロセスがいちばん面白くなっているはず。「簡単に売れていた状況」が弱い鬼の時代。そこに「コロナによる売れない状況」という強い鬼が現れた。こういう発想で、毎日「どうやってこの鬼に勝てるのか」とクルクル頭を回し、やれることから行動していくというのが、私が思う「この時代を楽しむ」ということなのですが、この話をするといつも、「そんな風に考えれない」「不安でしかたない」という人も多く、なかなか理解されません(笑)。

 ただ、不況の中で「しかたない」と諦めて行動しない人と、「何とかしてやろう」ともがき続けている人では得られる経験値は違うのは事実。滅多に来ないこの「修羅場」の経験は、きっと次に来るだろう「次回の修羅場」に生きていくはず。久しぶりに出現した強敵「強い鬼」に対して、のた打ち回ってみるのも悪くないと思います。

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2020 年 06 月 09 日 09:34

テレワークで見えてきた課題

 今回のコロナ禍でテレワークが広がりましたが、いろんな課題も見えてきたようです。
 Uniposという会社が、全国のテレワークを実施している上場企業の管理職333名と20歳以上の正社員553名(一般社員)を対象に「テレワーク長期化に伴う組織課題」に関する意識調査を4月24~27日にインターネットリサーチという形で実施した結果では、以下のような課題が浮き彫りになりました。

 チームの生産性の変化についての質問では、一般社員は、「とても低くなった」「やや低くなった」と回答した人の割合は合計44.6%、管理職は38.7%と回答し、生産性が低くなったと感じている人が多いことがわかります。
 また、管理職に「テレワーク開始前と比較して、部下の仕事ぶりについてどう感じるか」と聞いたところ、「とても分かりづらい」「やや分かりづらい」と回答した人の割合は合計56.1%。また、一般社員に「テレワーク開始前と比較して、上司や同僚の様子についてどう感じますか」と質問したところ、合計48.4%が「とても分かりづらい」「やや分かりづらい」と回答していることがわかりました。
 その他、管理職、一般社員の双方に「テレワークが長期化したら深刻化すると思う課題」を質問したところ、回答が多い順に「コミュニケーションの取りずらさ」、次いで「社内連携のしづらさ」、「モチベーション維持・管理」と、上位3位が同じ結果になったそうです。
 上場企業は仕事がかなり分業化されているので、コミュニケーションがうまく取れないと仕事が捗らないのかもしれません。また上司の決裁を取って仕事を進めるなどの組織文化も影響しているのでしょうか。テレワークに対する戸惑いを感じます。

 私たち、ブロックスはどうかと振り返った時に、今回のテレワークで逆にコミュニケーションが良くなったという実感があります。今まで営業所別で行っていた朝礼をオンラインでやるようになり、個々の活動が見えるようになり、営業所を超えた連携も生まれるようになりましたし、毎日、みんなで顔を合わせているので、危機感も含めて、細かな情報まで共有できるようになりました。また、ZOOMのブレイクアウトルームの機能を使った数名の情報交換では、悩みや気づきを話しあい、心の距離も短くなった気がします。元々、弊社は個々が自分の仕事に責任を持ち、自己完結するプロデューサー集団だったので、今までが見えにくかったから、逆に良くなったのかもしれません。
 しかしブロックスでも、緊急事態宣言解除後に、出社してきた社員に聞くと、「やっぱり職場の方が集中力が増します!」という声が多く、出勤して、みんなで働くことの意義も感じているところです。

 こうして、比較しても、テレワークをどう受け止めているかは、個々の企業規模や職種によってだいぶ違うのかもしれません。ただ、自分自身やまわりの人の意見を聞くと、もちろん、会って話をするのがいちばんですが、テレワークの中で体験した「オンラインでの意見交換やコミュニケーション」は、意外に成り立つという実感をもっている人は多くなっているように思いますし、「家族との時間が増えた」ということに幸せを感じている人も、増えているような気がします。
 生産性の問題やお互いの仕事内容の把握など、いろんな課題を含んでいるテレワークですが、きっと、ここからいろんな解決策が生まれ、もっと加速してくような気がします。

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2020 年 06 月 02 日 09:53

「ピンチはチャンス」は本当か?

 昔から、「ピンチはチャンスだ」という言葉があります。「こんなのは、モチベーションを高めるだけの精神論ではないか?ピンチはやっぱりピンチだよ」という人もいるかもしれません。私も昔はそう思っていた一人です。
今回の緊急事態宣言の影響で、商品やサービスが売れなくなると、いつか景気が良くなり、元に戻るだろう、今は我慢しようという気分になります。ただ、いつか景気が良くなるだろうと環境変化をあてにしていると、そうならない時に不満や不安が増してきます。「もっと政府が補助してくれたらいいのに」「対策が遅い」という感情が生まれるのは、こんな時からもしれません。私は、これがピンチはピンチだと思っている人だと思います。

 しかし、このコロナ禍で、この逆境でやれることはないかと考える人もいます。景気回復を待つのではなく、自分達で新しい商品を生み出している企業や、この状況変化を機会に新しいスタンダードを作りあげていこうという企業はたくさん見受けられました。
「ピンチをチャンスにしよう」という積極的な発想は、失敗もついてくるので、我慢する、静観していることより確かにリスクが高い。最終的にどちらがうまく行くかはわからないのですが、私は、もし失敗をしたとしても、後者の企業の方が、たくさんの経験を蓄積できるので、その後が少し強くなっている気がします。

 また、個人的な視点で考えてみても、ピンチをチャンスにしようと思っている時は、人間の脳も鍛えられるのではないでしょうか。今回、夏に向けて通気性のいいマスクが続々と登場していますが、ニーズの変化は新しい需要も生み出すのも確か。例えば、今後、家にマスクを忘れてきたり、予備をもっていない人のために、自販機でマスクが販売されるかも。さらに、美容にいいマスク、日焼けむらがなくなるマスク、自動着脱式のマスク、マスクしながら食事ができるマスク(笑)など、様々な不満が解消されたマスクも出てきそうです。マスクだけでもいろんな想像が生まれます。

 これは、自分自身の体験ですが、困っていることに目を向けて、解決策を考えていくときは、脳が気持ちよくなっています。その間は、前向きな気分になります。前向きな気分になると、失敗が怖くなくなります。そうすると「やってみよう」という気持ちになり、行動が生まれます。今まで動いていなかった脳細胞が活性化していくような気がします。ブレーンストーミングの発散時期のワクワク感は、人間の本能に会っているからなのではないでしょうか。

 ピンチはチャンスは本当か?まだ精神論の世界かもしれませんが、そう考えていくほうが気分がよくなるのは間違いありません。
コロナ時にどう動いたか、その後どうなったかが、いつか科学的に検証されれば、面白いですね。

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2020 年 04 月 28 日 10:00

コロナに負けないために大事な5つのこと

先日、Facebookでコロナウィルスに関するこんなポスターがあることを知りました。
無料でダウンロードできるもので、私たちも、早速打ち出して社内に張らせていただきました。
以下がその内容です。
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【コロナウィルスに負けない大事な5つのこと】
1. Stay Healthy(体力・免疫力を保とう)
2. Stay Positive(ポジティブな気分でいよう)
3. Stay Connected(つながりを保とう)
4. Stay Thankful(感謝の気持ちを忘れずに)
5. Stay Focused(大事なことは考え続けよう)
※ポスターは、こちからからダウンロードできます。
https://www.es-inc.jp/insight/2020/ist_id010284.html
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コロナウィルスのいちばんの対策は接触を減らすことということで、「家にいよう」という呼びかけに皆さんが行動されています。
もちろん、この行動がいちばん大事なのだと思いますが、同時に「心」の対策も大事な気がしていたところに、このポスターに出会いました。

人間は不安が大きくなるとなかなか前向きな気持ちになれません。2番を意識することの大切さを痛感しています。また、テレワークが続いていくと、一人暮らしの人などは、本当に孤独になります。在宅期間が続いていくと3番の大事さもだんだんわかってきました。
そして、4番。感謝の気持ちを忘れないということは、今、いちばん大切なことのような気がします。医療関係者の方への感謝も忘れてはいけませんが、事業を継続せよと言われているスーパーや宅配、インフラを支える人たちも、感染リスクの中で頑張ってくださっています。感謝は社会の潤滑油。「心」まで感染しないようにしたいものですね。
ブロックス社員も、テレワークでみんながバラバラに働いています。今、それぞれの会社がZOOMを使って会議をしたりしていますが、やはり、合わないことでみんな不安が大きくなっているように感じます。こんな時だからこそ、心を元気にしていきたいですね。

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2020 年 04 月 21 日 09:37

ぶれないリーダー

 先週は、緊急事態宣言が全国に広がり、対応に追われている会社も多かったのではないでしょうか。こうした危機になって、経営者などトップのあり方が問われています。この間、いろんな経営者の皆さんと話をしましたが、不安はあったとしても、やはりトップがどっしりと構えておかないとみんなが不安になってしまうのだろうと思います。ここ数か月、経験したことがない困難な状況ばかり起こっていますが、その時に何を軸に判断していくか。やはり、それは経営理念だと思います。どっしり構えられているリーダーはこの軸がぶれていません。普段から社員を大切にすると言い続けている人は、真っ先にそれを実行されていました。世の中の為に役立つことを使命感にしているリーダーは、自分のことよりも困っている人を助けることに全力を尽くしておられました。しかし、こうしたリーダーのいる会社は、普段から理念を実践されている訳ですから、リーダーに言われなくても、社員が「この危機をみんなで乗り越えていこう」という気持ちになっているのでしょう。 そう考えるとやはりぶれない軸を持って経営を続けてこられた企業は強いですね。  このような危機になると、どうしても「目先」の解決策に目が行きがちになりますが、目先のことに振り回されているだけでは、その後がうまくいくような気がしません。  せっかく与えられた時間に私たちは何をしていくか。私たち一人ひとりに問われています。

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2020 年 04 月 06 日 15:15

刃を研ぐ

 毎回、毎回のメルマガでコロナのことばかり書いている気がしますが、こんな時にこそ、私たちがやれることをやっていこうと、いろんなことを計画しています。
 スティーブン・R・コヴィー博士のベストセラー「7つの習慣」の中で「刃を研ぐ」という文章がありますが、まさに今やることのひとつは、自分や会社における刃を研ぐ時間ではないでしょうか。

 本の中で「刃を研ぐ」とは、こんな文章で紹介されています。

~書籍『7つの習慣』432ページより~
森の中で木を倒そうと、一生懸命ノコギリをひいているきこりに出会ったとしよう。
「何をしているんですか」とあなたは訊く。
すると「見れば分かるだろう」と、無愛想な返事が返ってくる。「この木を倒そうとしているんだ」
「すごく疲れているようですが...。いつからやっているんですか」あなたは大声で尋ねる。
「かれこれもう五時間だ。くたくださ。大変な作業だよ」
「それじゃ、少し休んで、ついでにそのノコギリの刃を研いだらどうですか。そうすれば仕事がもっと早く片付くと思いますけど」あなたはアドバイスをする。
「刃を研いでいる暇なんてないさ。切るだけで精一杯だ」と強く言い返す。

 忙しくてなかなかできなかったこと、やるべきだと思っていても先送りしていたこと、ノコギリの刃が摩耗しているのをわかっていながら、なかなか手を付けられなかったことをする。それがまさに今、この時なのかもしれません。このコロナ渦が収まってから、切れ味が増したノコギリでロケットスタートしていくために、何をしていきますか?

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2020 年 03 月 31 日 10:11

「誰も体験したことがない世界」の歩き方

 世界的に新型コロナウィルスの拡大が広がり、日本も拡大の瀬戸際と言われています。ここが踏ん張り時ということで、土日をご自宅にこもっておられた方も多いのではないでしょうか。正月がスタートした頃は、こんな状況になるとは誰も想像していませんでした。ただ、ここまで来たら、これ以上悪くならないようにするために、一人一人が節度ある行動をしていくしかないですね。

 誰も体験したことがないこの状況。正解はだれにもわからない。何が良い方法かどうかは試してみないとわからないので、世界各国でもいろんな挑戦がスタートしています。ある程度の科学的根拠に基づいているとはいえ、実際は「やってみないとわからない」のが現状ではないでしょうか。

 ただ、この「誰も体験したことがない世界」は、これからの「あたりまえ」になっていくようにも思います。例えば数年後にはAIが世の中にあたりまえになり、十数年後には3人に1人が高齢者となる社会。こんな世界は誰も経験したことがありません。もしかすると、もっと大きな災害や疫病がやってくるかもしれません。
 これからも、こうした「誰も体験したことがない世界」が待ち受けているのだとすると、「どうしたらいいか?」と人に聞いても意味がないのでしょう。自分達で切り開いていくしかありません。早くに気持ちを切り替えて、自分達から「誰も体験したことがない世界」での生き方に慣れていくのがよさそうな気がします。

 正解がない、誰も知らないとすると、正解がわかるまでやってみる。テレワークも時差通勤も外出規制やってみると良さも悪さがわかってきましたが、PDCAのP(計画)の段階で止まってしまうより、DO(行動)を先にして結果を見て修正する。こうやって、少しずつトライしながら改善していくのが、この世界のスタンダードな歩き方になるのでは?

 もしかすると、終戦直後も、こんな状況だったのかもしれませんね。その時の経営者の生き様を本で読むことができますが、まさに最初の一歩は上手くいくという算段より、経営者の「直感」ばかり。チャレンジして、失敗を重ねながらも、素晴らしい理念を持って続けてきた人が成果を上げられてきています。「誰も体験したことがない世界」を生き抜く「方法」はわからないかもしれませんが、わからない道の歩き方の「精神」には、先人をお手本にできるのではないでしょうか。

 コロナから数か月。私の周りにも、もうこの状況を受け入れて「だったらこうしよう」と変化に向かっている人たちが出始めています。私も、「失敗してもいいじゃないか」という前向きさ、おおらかさ。この気持ちを大切にしていきたいなと思います。

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2020 年 03 月 25 日 10:43

できることをやろう!

 コロナ渦でイベントや外出が自粛になり、先行きが見えない不安もあって、気がめいっている方も多いことと思います。こんな時に前向きな気持ちになるというのは難しいかもしれませんが、それぞれが「できることをやろう」と動き出されている方も増えてきました。  そのひとつが、私も親しくさせていただいている「顧客ロイヤルティ協会」さんの活動です。顧客ロイヤルティ協会さんは、顧客満足を日本に広められた佐藤知恭先生の意志を受け継ぎ、社会に顧客ロイヤルティの考え方を普及させておられるNPO法人です。今回、その顧客ロイヤルティ協会さんが、少しでも皆さんのお役に立てればということで、「顧客ロイヤルティ講座」のWEB動画を無料公開されています。 時間が余ってしまったり、研修がキャンセルになった時など、ぜひ学んでみてください。 http://www.customer-loyalty.jp/  もうひとつ、以前もご紹介させていただきましたが、スポーツ分野のみならず、ビジネスの世界にも「ご機嫌な心」を拡げてこられているスポーツドクターの辻秀一さんが、一流アスリートのご機嫌メッセージを発信されています。この時期、自宅にこもりがちな学生や若者や不機嫌になりがちなビジネスマンに向けて、前向きな心になるためのメッセージ。ぜひご覧ください。  このほかにもいろんな方が「やれること」をやりだしておられます。景気は「気」ですから、前向きな心の渦を回していけば、きっとこのマイナスな状況や機運も乗り越えることができるのではないでしょうか。 私たちも、できることやっていこうと思います。

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2020 年 03 月 18 日 09:56

「あるべき姿」を言うことより大切なこと

 新型コロナのことで不安な日々を過ごしている方が多いのではないでしょうか。イベント関係、飲食、ホテル、旅行業などの方は大きな打撃を受けておられ、切実な声が聞こえてきます。東日本大震災の時もそうでしたが、こうした時こそ、助け合いの精神を発揮していくのが日本の素晴らしさ。みんなが東北の商品を購入したように、私もできるだけ困っている業界や地域の人たちの商品やサービスを購入し少しでも経済を回していきたいと思います。

 さて、先日、ある会社で顧客満足調査の結果、悪い結果がでてしまった拠点の人たちへの研修をお手伝いする機会がありました。こうしたテーマですから、参加する人たちもいい気分ではありません。最初はとても暗い雰囲気でした。悪い結果を出そうと思って仕事をしている人は一人もいません。悪いと責めても何もいいことはありませんので、参加者同士で話し合っていただくことしました。そもそもなぜ今顧客満足を高めることが大切なのか、どうすれば満足を高めることができるのか?こんな問いを話してもらうと、たいていの方が正しい答えを知っておられます。問題はなぜ、知っていることを実行しないか。そんなことも話し合っていただくと、次第に自分でやるべきことを見つけられ、明るい表情になっていかれました。

 この研修を通して私もいろんなことを考えさせられました。顧客満足を高める行動の指標(あるべき姿)をつくり、それが現場で実行できているかどうかを調査して評価する。この方法で確かに全体の意識は高まっていくのだろうと思います。しかし、何年もこれをしていると、現場の人たちはその「行動」をすることだけに意識が行ってしまい「顧客満足=それさえやっていればいい」となってしまいます。本当に大切なのは「お客様を大切にする心」であるはずなのに、「行動」ばかりに目が向くから、あるべき姿を実行することが「やらされ感」になってしまっているのではないでしょうか。
 参加者は対話を通してそのことに気づかれたようです。そもそもサービス業の現場にいる人は、お客様を大切にすることに共感されている方ばかりですから、昔の気持ちを思い出され、モチベーションが勝手にあがっていくようです。

 「あるべき行動」を明確にするのは大事。しかし、あまりそればかりを言いすぎると「目的」が忘れられる。やはり、人の心の奥にある「そうしたい」という気持ちに光をあてて、主体的行動が生まれるようにするほうが結果として「あるべき行動」をしていきそうです。セミナーなどでよく大久保寛司さんが「あるべき姿を言うことが仕事ではなく、あるべき姿を実現するのが仕事」だと仰っておられますが、まさにそんな感じがします。

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2020 年 03 月 09 日 18:07

日本人のDNA

 新型コロナウィルスへの対策で、弊社のセミナーも中止、一部延期にさせていただきました。せっかく楽しみにされていた皆さまには大変申し訳ございません。改めて再開の日程をお知らせ致します。

 先週も「不安」の心理について書きましたが、この一週間でも不安の輪がどんどんと広がってしまったようです。その中で、ある薬局の店員さんが「コロナより人間が怖い」とSNSに投稿されている記事を見ました。品切れになっているマスクやトイレットペーパーが「いつ入荷するんだ」、「なぜ入らないんだ」と毎日のようにお客様に怒られるので、店頭に立つのが怖くなってしまったというものです。この記事を読んで、本当に悲しくなってしまいました。

 私は、東日本大震災の時に出張で山形にいました。セミナー開催中の会場で被災し、しばらく山形から出られませんでした。今思えば比較的被害が少なかった山形でしたが、当時は不安でいっぱい。しかし、その中で何度も感動したことがありました。宿泊したホテルではロビーに帰宅困難者を受け入れて毛布を配ったり、暗闇のコンビニでは、長い行列のお客様に手作業の販売を続ける店員さんなどに出会いました。大変な状況の中で日本人の素晴らしさを体験したことがあります。それが、今回のコロナウィルスの騒動では、人間の嫌な部分も見えてきてしまいました。

 しかし、私は多くの日本人のベースには「思いやり」の心があると信じています。みんなが苦しい時こそ、他人を思いやり、みんなで支え合っていく精神は心の中にあって、きっと不安に心が囚われすぎて見えていないだけなのだと思います。理想論かもしれませんが、こんな時こそ、人に優しく。自分が少し損をしても、人が喜んでくれたり、助かったと言ってくれるようなことをお互いがし合えば、少しは不安の渦から抜け出せるのではないかと思っています。

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2020 年 03 月 03 日 15:17

こんな時こそ

新型コロナウィルスの感染拡大で様々なところに影響が出ています。
治療法どころか検査手段もまだ確立していない状況で、毎日のように新聞やテレビで感染者数が報道されると、誰もが不安になってしまいます。
そもそも、なぜ人は不安になるのでしょうか?調べてみると、「不安」という感情は、弱い生き物であった人類が自分の命を守るために、未来を予測し、危険を回避するために磨き上げてきた予知能力のようなものなので、抑えようにもなかなか抑えにくい感情なのだそうです。
つまり、不安になる気持ちは人間として大事なことなので無理に抑える必要はないのかもしれませんが、「不安にとりつかれる」という状況は、少し行き過ぎかもしれません。
不安になりすぎると物事に集中できなくなります。集中できないとミスが起こります。ミスを起こしてしまうと、焦ったり、イライラしたり、普段以上に余計なエネルギーを使ってしまいそうです。
不安は大事な感情ではありますが、とりつかれるようになってしまっては、良いことは生まれないように思います。

誰もが不安になる。でも、だからこそ、「こんな時こそ」と不安モードから、自分のスイッチを切り替えていく必要があるのかもしれません。
こんな時こそ、冷静に。
こんな時こそ、普段通りに。
こんな時こそ、感謝する。
こんな時こそ、知恵を出す。
これまでも日本人は、いろんな災害に立ち向かってきましたが、そんな現場で聞かれたのは、そんな言葉でした。
今、自分がやるべきことは何か。そこに集中する。
頭ではわかっても、なかなか難しいですね。でも、不安になりすぎて、日本中がパニックになることだけは避けたいですよね。

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2020 年 02 月 26 日 10:48

会社オリジナルの動画を活用しませんか?

お客様と企業、社員と企業など、双方のコミュニケーションが重要になるにつれ、企業の中で動画がますます注目されています。
YouTubeに代表されるように、「動画」が社会で普通に使われるようになってきている現在、会社の中で使われる動画制作も変化しています。
今回は、動画が企業の中でどのような場面で使われ、どんな変化が起きているかをご紹介します。

【採用PR動画】
パンフレットでは伝わらない臨場感があり、求職者はやはり動画がある会社に興味を持つ傾向にあるようです。内容も、事業を紹介するものから、会社の雰囲気を伝えるもの、あるいは、先輩社員の一日を紹介し、実際に働く姿をイメージしてもらうドキュメンタリーなど多岐に渡っています。理念に共感する人材を集めるためにも、何をメッセージするかが大事です。

【マニュアル動画】
身だしなみやルール、規則、接客方法・・・チェーン店などでは新人バイトに早期に基礎を教えなくてはならず、以前からマニュアル動画が活用されてきましたが、動画があれば確実に社員教育の効率があがります。しかし、顧客満足が重要視されてくる時代には、マニュアル一辺倒の教育だけでは足りません。感動を通して、働く人のマインドを高める動画も増えてきています。

【事例紹介動画】
ブロックスのDOIT!や志GOTO人のように、成功事例を紹介する分野の動画です。社内の好事例を紹介することで、他の人たちが真似しやすくなります。パワーポイントなどでの紹介では、具体的な部分が伝わりにくいのですが、ドキュメンタリー形式で紹介することで、ノウハウだけでなく、その奥にある思いや考え方まで伝わるので、「やってみよう」という気持ちが生まれやすくなります。

【経営理念伝達用動画】
分業化が進むと、社員は「自分の仕事がどのように社会に役立っているのか」がわかりにくくなり、やりがいを失ってしまいます。そこで今、多くの企業が取り組んでいるのが「経営理念・ビジョン・バリュー」などを社員に共有する理念浸透です。ここでも、動画を制作し、わかりやすく伝えることで成果を上げる会社もあります。社員の採用場面でも活用できるこの動画は、今、いちばん注目されています。

【商品・サービス紹介動画】
お客様向けのPR動画も、様々な形で作られています。SNSにアップする、店頭で上映する、訪問時に見せるなど、使い方も多種多様。カタログやパンフレットでは伝わらないものが動画なら瞬時に伝わります。また商品の活用法やお手入れ法なども動画にすることで顧客満足が高まります。

(映像制作会社の選び方)
今、動画は誰でもが簡単につくれる時代になってきましたが、端的にわかやすく紹介する技術や視聴者を惹きつける説得力はまだまだプロの領域でしょう。
大事な場面で使う映像はやはりプロに任せる方が安心だという企業も多いはず。しかし、一口にプロといってもそれぞれに得意分野があります。
企業映像への理解力や表現力には差がありますので、単に見積だけで決めるのではなく、実際に会ってみてから判断することをお薦めします。
顧客に寄り添い、幅広いアイディアを出してくれる会社を選んでください。

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2020 年 02 月 19 日 10:18

お店のファンになる瞬間

「ロイヤルカスタマー」という言葉があります。企業が提供する商品やサービスに忠誠心を持ち、継続購入をし、他社に流れない優良顧客のことを指す言葉ですが、長年ご利用いただく会社のファン、お店のファン、商品のファンというは、本当にありがたいものです。
「この商品が好き」と商品に愛着を持つファンは、商品を大切にされるでしょうし、その商品に対する知識も深くなるはずです。こんなお客様に特別な対応をしてあげればさらに喜んでくださるはずです。
一方、「このお店が好き」という人の場合は、そこで売られている商品はもちろん、そこで働くスタッフのサービスや人柄を気に入っているはずです。私が長く通っているお店を思い出しても、そこには必ず「私のことをよくわかっていてくれる人たち」がいます。だからこそ安心できますし、用事がなくても、つい、その人達に会いたくなって通ってしまいます。
もちろん、継続的に利用する人の中には、便利だから、近いから、安いからなどの理由で通い続けている人もいるでしょう。しかし、そうした理由であれば、もっと便利で、もっと近くて、もっと安いところがあれば、離れていってしまいます。継続的に購入し、なおかつ他社に離れないのが「ロイヤルカスタマー」だとすると、やはり昔から言われているように、最後は、人と人の関係性、絆を深めていくことがいちばん大事なのではないでしょうか。
しかし、どうすれば、店とお客様の間の「絆」は深まるのでしょうか?自分自身が「お店のファンになった時」のことを思い返してみると、お店の人が私の心に関心を持ってくれて、私以上に考えて行動してくれた時や、その気持ちが伝わってきた時に嬉しくなり、「好き」という気持ちが生まれていったように思います。それを何度か体験している間にいつの間にかファンになっていた。そんな感じです。
皆さんはいかがでしょうか。何れにしても「私(お客様)以上に私(お客様)のことを考えてくれる」という人の存在は、お客様にとって本当にありがたいもの。ロイヤルカスタマーづくりには、そうしたスタッフが不可欠なのだと思います。
「お客様に好きになってもらうには、お客様に関心を持つ、好きになる。」単純なことですが、これがいちばん大事なことかもしれませんね。

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2020 年 02 月 10 日 18:55

結果を出すために・・・

 今年はオリンピックイヤー。今、各競技で代表選考の激しい争いが行われています。
 選手の中には練習ではいい結果が残しているのに、本番になると緊張してしまい、結果が残せないと悩んでいる人もいます。「期待に応えなければ」「結果を出さなければ」と思えば思うほど、焦りや不安が生じ、いつものパフォーマンが発揮できない。強い目標意識を持たなければいけない反面、意識しすぎて結果を出せない。なかなか難しい問題です。
 そんな時に活躍するのがメンタルコーチ。「スラムダンクの勝利学」などの著書でお馴染みのスポーツドクターの辻秀一さんは、その分野の先駆者です。いろんなスポーツ選手を指導されてこられた方ですが、選手が結果を出そうとし過ぎるとやはり結果が出ないので、目の前のことに集中するなど、心をいい状態にする様々なスキルを指導されているそうです。

 ジネスの世界でも常に「結果」が求められます。しかし、結果ばかりを意識してしまうことで、焦ったり、イライラしたり、心が乱されることがあります。そうなるといい行動は生まれませんし、結果も出ません。
 私が20代の頃、営業として仕事をしていた会社では、会社の壁に営業成績グラフが掲示されていました。会社は社員を発奮させようという狙いだったと思いますが、私は人と比較され、追いつめられるような感覚になるそのグラフが嫌いでした。自分の成績が良くても悪くても、見るたびに嫌な思いをするので、私はグラフを見ないと決め、それから一切目を向けないようにしました。そうすると気持ちは落ち着き、営業に集中できるようになり、結果も良くなっていきました。
 しかし、中には、こうやって人と競い合う方が張り合いが出るという方もおられるでしょう。一概に悪いことではないのだと思います。しかし、結果を意識しすぎてパフォーマンスを出せないスポーツ選手のようになる人もいるように、モチベーションの問題は本当に難しいなと思います。
 先程ご紹介した辻秀一さんは、そうした選手には「今に集中する」ということをスキルとして指導されるそうですが、ビジネスの世界でも、継続的にいい成績を出している人は同じように目の前のことに全力を出している人のような気がします。ビジネスとスポーツは比べられるものではないですが、人の心は同じなのかもしれません。

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2020 年 02 月 03 日 15:54

働けることの幸せ

 DOIT!シリーズでも大人気の伊那食品工業。創業者の塚越寛さんは、斜陽産業であった寒天の製造業を少しづつ改革し、社員の幸福を追求しながら、理想の会社をつくられていきました。50年の間、一人もリストすることもなく、増収増益を続けておられます。

 そんな塚越さんの経営の原点は高校時代にあるということを伺ったことがあります。
 塚越さんは高校生だった17歳の時に結核を患い、入院を余儀なくされてしまったそうです。当時、結核は死の病と言われたほど大きな病気。入院は3年にも及び、高校を中退せざるをえなくなってしまいます。
 みんなが楽しく学生生活を送る姿を横目で見ながら、ずっと病室で療養する日々が続きます。哲学書や経営書を読み続けたそうです。

 しかし結核は治り、奇跡的に回復した塚越さんは、働こうと就職活動をするのですが、中卒の塚越さんを雇ってくれる会社がなかなか見つかりません。悔しい思いをしながら、なんとか製材業の会社に就職できました。この会社で塚越さんは本当に一生懸命働いたそうです。病気で過ごした日々を考えると、生きていること、働けることが嬉しくてしかたない。幸せを感じたと言われます。

 働きぶりや言動が経営者の目にとまり、その会社の関連会社で業績が悪化していた「伊那食品工業」の立て直しをするようにと抜擢されることになりました。塚越さんは、その時はまだ21歳。しかし、与えられたその仕事に感謝し、また、一生懸命に頑張られます。それから、伊那食品工業は業績を回復し、創業以来一度も赤字を出すことなく50年以上成長していくのです。

 あるインタビューで当時のことをこのように仰っています。
 「260人いた高校で私だけ。一番苦労していたから栄養失調で肺結核になった。みんな進学していくのになんで俺だけが中途で退学なのか。こんな不幸があるのかと、病院で入院している間も、歩いている人を見て“あの人たちは歩ける幸せなんて感じていない”と、そう思った。だから歩けるだけで幸せ。だったら働けるなんてもっと幸せ。健康で働けて、そんな幸せはないって、自分は思った。」
 健康で働けることが嬉しくてしかたない。「私は職業を変えようなんて思わないし、仕事を喜々としてやってきた」と仰っています。

 この話を伺って、塚越さんが幸せに対して人一倍こだわってこられ、社員の健康や幸せにこだわれる理由がわかります。しかし、本当に伊那食品工業の社員の人たちが「幸せ」を感じているのは、こういう社員を大切にしてくれる経営者がいてくれることや、福利厚生が充実していることだけではないように思います。
   塚越さんが自分自身で示されてきた「どんな状況であっても感謝を忘れず、置かれた場所で、一生懸命に働く姿」こそ、伊那食品工業の人たちの「幸せな働き方」の見本になったのではないでしょうか。
 「働けるだけでもありたい」。あふれるばかりの豊かさの中で、私たちはつい、忘れそうになりそうなことですが、ここが幸せの原点かもしれませんね。

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2020 年 01 月 29 日 09:31

「負荷」が成長をうながす

 筋肉を鍛える時は身体に負荷を与えていきますが、仕事で成長するためにも、やはり負荷が必要だと思います。「自分にできるだろうか?」「無理かもしれない」ということに挑戦していく中で、新しい能力が磨かれたり、視野が広がったりすることは、誰もが経験しているはずです。だからこそ、若いうちは無理をしてもいい、仕事を一生懸命した方がいい、苦労は買ってでもしなさいと年を取った人は言いたくなってします。

 しかし、最近はあまり無理をさせるとすぐに辞めてしまうからと、新人にあまり負荷を与えないようにする会社も多いと聞きます。それでも辞めずに続けてくれれば、だんだんと成長してってくれるのでしょうが、負荷がない仕事ばかりをしていると、筋肉は鍛えられませんし、視野も広がりません。結果、毎日が同じことの繰り返しになってしまい、仕事がつまらなくなります。成長の実感がないまま3年目を迎えるころに会社を辞めるということも多々あるようです。
 確かに、嫌なら辞めて違う会社にすぐに変われる時代ですから、ひとつの会社にずっといる必要はないのでしょうが、「仕事は3年目から」というように、私も経験から、3年を過ぎるころから見えてくるものが変わってきたり、自信がついて好きになっていくように感じていますので、3割の人が辞めてしまう今の現状は、少しもったいないですね。

 新入社員の時から3年間、どのように育成していくか。新人たちではなく、私たちに問われていることのように思います。厳しくするのではなく、若手が自ら自分で厳しい道、努力の道を進もうと思い、挑戦していくことがいちばんですが、それには、それを支える環境づくりが重要ではないでしょうか。例えば「失敗してもいいからやってみたら」と支えてくれる上司や仲間の存在、いきいきと働きチャレンジする先輩の後ろ姿など、新人が成長していく会社をみていると、やはり若い人たちの勇気が掻き立てられ、自然に未知の領域に踏み込んでみたいと思えるような環境づくりがいちばん大事なのではないでしょうか。

 私も若い人の価値観の違いに驚くことがありますが、それを頭ごなしに違うと言っても意味がありません。時代が違えば考え方も違うのは当然。お互いに違いを認めながらも、せっかく入社してくれた若い人たちが、成長し、幸せになってくれるように導いてあげたいものですね。

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2020 年 01 月 21 日 09:38

ホワイト企業大賞

 今年で6年目となる「ホワイト企業大賞」の授賞式が、昨日、東京で開催されました。私も初回から企画委員としてお手伝いをしておりますが、年々応募企業が増えてきて、この活動の広がりを感じています。「ブラック企業」ばかりが世間をにぎわす中で、社員の人たちが幸せを感じ、いきいきと働く企業をめざす会社を世の中に少しでも増やしていきたいというのが、ホワイト企業大賞の主旨です。  しかし、こうした経営には「これで100点」というゴールがありません。「賞」を獲ることが目的にならないように、あえて審査基準などを設けず「共に成長していこう」という姿勢を大事にし、委員も含めて「ホワイト企業とは何か」を探求し続けています。今年度も、たくさんの「ホワイト企業をめざす企業」の皆さんが、会場に集まられ、共に学びを深めました。  その中で、企画委員の一人である原田教育研究所の原田隆史さんが、「“目標”というのは目に見える世界。いつまで、どこまで、どれくらいというのが見える。“目的”は何の為に、誰の為にという見えない世界。ラグビーの日本代表は目的があったから活躍できた。これからは目に見えない世界が大事な時代だ」ということを仰っていましたが、まさにホワイト企業大賞は経営する目的や働く目的を考える場であると思います。事業で「いくら儲ける」という目標も大事ですが、それを実現するにも「何のためにやるのか」が決まっていないと力が出てこない。原田さんの言葉に私も共感します。 ぜひ、皆さんも応募を通して、ホワイト企業への道を歩んでみませんか? http://whitecompany.jp/whitecompany/6-1.html

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2020 年 01 月 15 日 09:26

逸脱する勇気

 業務の品質・レベルを一定に保つためには「マニュアル」が必要です。しかし、昔から叫ばれているように、行き過ぎるとそれが弊害になり、人の主体性や創意工夫の精神がなくなったり、臨機応援の柔軟な心が育たなくなってくることがあります。マニュアル通りにしなさい→マニュアルしかやってはいけない→マニュアル通りにやっているからいいのだと解釈されるようになると、想定外のことが少しでもおきると対応できなくなってしまいます。今まではこれでもなんとかなってきたのかもしれませんが、どんどんと世の中が変化し、「期待以上」が求められる時代においてはマニュアル通りではいい仕事ができません。
 しかし、子どもの頃から「言われた通りする」ということに慣れてきた人にとっては、マニュアルがなければ怖くてしかたないのかもしれません。最近の若い人たちがすぐに「どうすればいいか」と聞きにくるのも、これまでの教育がそうなっていたからで、今の時代、そう簡単にマニュアルをなくすという訳にはいきません。

 では、どうすれば自ら創意工夫をしたり、臨機応変に対応する心になっていくのでしょうか。
 和倉温泉の加賀屋さんでは、若い人たちに臨機応変な対応を教えていくときに先輩の役割が重要だと仰っていました。例えば先輩が若い人と働いていて、お客様にプラスアルファのことをしてさしあげるチャンスがあった時には、先輩が「やってみたら?」と後輩の背中を押してあげるのだそうです。一歩踏み出すことで喜んでいただけたことで、最初の怖さが取れ、だんだんと加賀屋流の「期待以上」のおもてなしが身についていくのだそうです。
 ディズニーランドさんも、先輩と後輩がよく「どうしてあげたらいいと思う?」と会話をしているそうです。最も大事な価値基準「SCSE」(安全、礼儀正しさ、ショー、効率)にそって、「その場合、どうすればいいか」を常に考えていくのがディズニーの教育。例えばお客様がジュースをこぼされた時に、「どんな姿勢で作業するのがいいか?」と問われ、「座ってしまうと視野が狭くって危ないかも」「立ったまま足で拭くほうがいいよね」と話し合っていくのだそうです。その他、感動を生み出したスタッフの行動をストーリーにして伝えるなど、常に「考える機会」を大切にされています。

 今の若い人は「マニュアル世代」だとよく言われますが、本当は逸脱する加減がわかなく、少し怖がっているだけなのかもしれません。しかしこうやって先輩と一緒に体験していくうちに、自分自身が考え行動することの面白さに気づいていくと、ふたが開いたようにやってくれるのでしょう。考えてみれば、ディズニーランドのアルバイトも、加賀屋の若い接客係さんも、スターバックスの店員さんも、同じ「マニュアル世代」。世代の問題ではなく、取り巻く側が「どう育てるか」ということが大事なのでしょうね。

 成功している会社から学べることは、やはり「踏み出す勇気」を持たせてあげること。「やってもいいんだ」、「失敗しても怒られないんだ」という安心感と少しの勇気を与えてあげるのが、先輩の役目なのではないでしょうか。そして、「マニュアル」はあくまでも「行動の目安」でしかなく、それに「囚われすぎるな」と言い続けると共に、根底にある「大切な精神」を伝えていくことが教える側に求められていると思います。

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2020 年 01 月 07 日 12:21

新年のごあいさつ

 いよいよ2020年がスタートしました。皆さま、あけましておめでとうございます。
 今年も「メルマガDOIT!」を、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、今年はオリンピックイヤーです。昨年のラグビーワールドカップのイメージも記憶に新しく、今から日本代表の戦いぶりが楽しみです。しかし、2020年はそれ以上に激動の一年になることが予測されています。5Gもいよいよ始動します。働き方改革もさらに加速するでしょう。世界情勢も大きく変動するはず。そして、テクノロジーが劇的に進化し、これまでの価値観が大きく変わっていく時代になると言われています。
 確かに変化に対応することは大事です。その準備は怠らないようにしなければなりません。しかし、大きく変化する時代だからこそ、改めて大地に足を付けて「本質」を追求していくことが大切だと思っています。
 誰も正解を持っていない時代になり、ますます働く人のリーダーシップや人間力の重要性が高まっています。これは、これまで追求してきた私たちのテーマです。だからこそ、私たちの出番も増えていくと感じています。  本年も、このメールマガジンを始めとし、「DOIT!シリーズ」や「志GOTO人シリーズ」などのDVD教材、「日本を元気にするセミナー」などの経営セミナー、そしてお客様のご要望に合わせてご提案する「映像制作サービス」「研修サービス」などで、新しい風を起こしてまいります。
 2020年も、どうぞよろしくお願いいたします。

株式会社ブロックス 代表取締役 西川敬一/ブロックス社員一同

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2019 年 12 月 24 日 09:56

熱が伝わる映像づくり

 今年も一年が終わろうとしています。
 このメルマガではあまりご紹介をしておりませんでしたが、ブロックスは、今年も様々な企業様から映像制作のご依頼をいただき、様々な映像を納品させていただきました。
 企業様のニーズに応じて設計し、ゼロから作り上げていく映像なので、それぞれの映像はひとつとして同じものはありません。接客の教育用映像もあれば、学生に企業を紹介する採用活動で使う映像など、その内容は多岐にわたります。今年は採用や理念浸透に関する映像が増えてきたという印象があります。
 私たちが企業様の映像制作でいちばん大切にしていることは、何と言っても、効果が生まれる映像であるかどうか。企業様の大切な予算を使って作る訳ですから、求められる目的を満たすものでなければ意味がありません。いちばん大事なことは、最初の映像設計の段階で徹底的に話し合わせていただくこと。
 映像制作の難しいところは、最終段階を事前にお見せできないので、コンテを書いたりシナリオを作ってイメージを共有していきます。そして、途中段階でもお客様と何度も何度も打合せ行い、イメージのずれをなくしていかなければ、いい作品はできません。こうしてお客様と一体となって、作品を作り上げていく数か月は大変ですが、そだからこそ、映像を納品する時に、お客様から「いいものができた」「使ってみたらとてもうまくいったと言ってくださった時は、何とも言えない充実感があります。

 今、世の中にはいろんな映像が氾濫していますが、私が思う「いい映像」は、製作者の熱が伝わる映像です。この間もある方と話をしていましたが、この熱は見る人には確実に伝わるものです。
 企業の映像であれば、発注者の熱、そしてその熱を受けて映像をつくる製作者の熱。この2つの熱が作品の質を高めていきます。見た時にその熱が感じられるかどうか。見た人にも熱が伝わり、心が動くかどうか。人気番組がそうであるように、熱が高く、つくることにワクワクしている人たちが作った映像の影響力は絶大です。
 お客様と我々がぴったり寄り添いながら、二人三脚で最高の映像を作り上げていくのがブロックス流。終わった後に、「ブロックスさんに頼んでよかった」「本当に役に立った」と言っていただける映像づくりを、来年も目指していきたいです。
 今年もメルマガをご愛読いただきありがとうございました。来年も映像で日本を元気にしていきます。

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2019 年 12 月 18 日 14:41

応対する人の心で変わる「第一印象」

 先日、あるお店で、とても気持ちいい応対を受けました。1階が店舗になっています。その日はアルバイトの人しかいなかったのですが、私が事務所に訪問予定があることを告げるとニコッと笑って内線で連絡し、社内通路を案内してくれました。こう文章に書くと、ごくごくあたりまえの応対のようになってしまうのですが、その人の全身から「ようこそ!」という歓迎の気持ちが伝わってくるような笑顔と対応でした。たった数分間の応対でしたがとても印象に残りました。
 なぜ、この対応が私の心に残ったのか?しばらくそれを考えていたのですが、やはり、「気持ちが伝わっている」ということが、良い印象につながっているのだと思います。

 「第一印象」の研究というと「メラビアンの法則」が有名です。あえて言うまでもないのですが、これは、1971年に、カリフォルニア大学(UCLA)の心理学教授、アルバート・メラビアン氏が発表した第一印象の研究論文がベースになっています。
 その中で、人が第一印象を決める要素は3つだと言われています。①言語情報(話す内容)➁聴覚情報(声)③視覚情報(見た目)です。これ以外にはないので、誰もが最初は「あたりまえだ」と思うはずです。しかし、ここからがポイント。メラビアンは、この3つの要素に矛盾があった場合、人はどのような受け取り方をするのかを実験しました。
 例えば、低い声+怒った表情+「ありがとう」と言葉を発した場合、相手は矛盾を感じます。こうした時、受け手は発せられた言葉の情報、「ありがとう」は嘘だと見抜き、聴覚や表情から得られるものを優先して判断するそうです。こうした矛盾に、人間はどの情報を優先するかと調べたら、言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%となった。これが有名なメラビアンの法則ですね。
 しかし、この数字ばかりが有名になって「中身より見た目」だとか、「話す内容は重要でない」などという解釈が広がってしまっているそうですが、本当に大事なのは、3つの要素が一致すること。良い第一印象ならば、声も表情も言葉もみんな揃っているのが一番です。

 では、声・表情・言葉を一致させるにはどうすればいいのか?3つを意識して変更するなど人間にできるのでしょうか?やはり「気持ち」でしょう。心から「ありがとう」と思っていれば、声も表情も言葉もそうなります。もしかすると、感謝の気持ちがなくても、声や表情や言葉をコントールできるという人もいるかもしれませんが、心と行動が違っている状況が続くと、自分に嘘をつくわけですから、いつか心が壊れてしまうはず。第一印象のカタチも大事だと思いますが、やはり奥にあるスタッフの「気持ち」を整えてあげることがいちばん自然でうまくいきそうです。「笑顔でありがとうと言いなさい」と教えるのではなく、「笑顔でありがとう」と思わず言ってしまうような心をつくること。最初に書いたアルバイトさんのお店では、普段からみんなが助け合い、感謝し合っているそうです。笑顔や感謝の心が育つ職場は最強ですね。

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2019 年 12 月 10 日 09:44

「よい振り返り」が仕事を楽しくする

 スポーツの世界では、パフォーマンスを高める方法として「練習ノート」というものがあるそうです。選手がその日の練習や試合を自分で振り返り、改善点や次の目標、練習計画などを立てていく。自分の結果を記録し、振り返ることで自信と成果につながっていくと言われています。
 ただ、コーチから指摘されるばかりでは嫌な気持ちになりますが、自分で自分の一日を振り返り、ノートに記録することで課題が可視化され、次に活かしていこうという気になるのかもしれません。一流の選手はみんな練習ノートをつけています。私たちの世界でも、いろんな体験をしますが、うまくいったことも、うまくいかなかったことも含めて、過去の体験を振り返り、次に活かしていくことが大切なのだと思います。

 「振り返り」と似ているのは「反省」ですが、どう違うのでしょうか。
 私たちは何かうまくいかなかったときに「反省」をしますが、だいたいは「自分の良くなかった点をみとめて、改めようとすること」という意味で使います。幼い時から「反省しなさい」と言われた時は、だいたい怒られた時の記憶ばかりです。反省は、どこが悪いかったのか、なぜそうなったかということを考えることですが、大切だと思いながらも、反省を活かしていこうという前向きな気持ちには、なかなかなれません。
 それに対して「振り返り」は、良かった点にも、問題点にもフォーカスを当て、そこから教訓を導き出し、「次に何をしていこうか」という未来への挑戦まで考えていくこと。良かったところは次に活かし、問題点は改善し、その中で挑戦目標も見えてくるのが振り返り。体験を次に活かすためにやるのですから、成功した時も「振り返り」が必要だと言われています。

 「振り返り」は仕事の面白さも高めるように思います。「仕事が面白くない」という時は、たいてい、人のせいにして、自分自身で工夫改善ができてない時です。どこが悪かったのか、どうすれば良かったのかと考え出すと、前向きになり、きっとどんな仕事も楽しくなっていくのではないでしょうか。
 反省より、振り返り。もうすぐ今年も終わりますが、いい振り返りをして、成長につなげていきたいですね。

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2019 年 12 月 04 日 10:09

掃除の大切さ

 年末が近づいてきていますね。
年末といえば大掃除ですが、実は大掃除は法律で決まっているそうです。ご存じでしたか?
労働安全衛生規制の第619条の第1項に、「日常行う清掃の他、大掃除を、六か月以内ごとに1回、定期的に、統一的に行うこと」とあります。
法律で決まっているからする訳ではありませんが、綺麗な環境は働く人のためにも、生産性を高めるためにも大事なことですね。
 「いい会社」を取材していると、やはり経営者が「掃除」を大事にされています。有名なところでは、イエローハットさん。DOIT!では伊那食品工業さん、ホンダカーズ中央神奈川さん、七福醸造さん、西精工さんなどが有名ですが、掃除には「働く環境を綺麗にする」という効果以上のものがあるように思います。

社員全員で掃除をしている会社の方がおっしゃっていた「掃除の効果」を思い出してみると、以下のようなことだと思います。
① 用具や物を大切にするようになる
② 細かなところにも気づくようになる
③ 効率よく仕事をする癖がつく
④ お客様から褒められるので社員のやる気が高まる
⑤ 社員同士の協力・助け合いが高まる
⑥ 謙虚になる
⑦ 綺麗さを保とうとする
⑧ 仕事場以外でも綺麗にしようとする
⑨ 物事への感謝の気持ちが生まれる

私も毎朝のみんなで掃除をしていますが、掃除の時間は働く前の心づくりの時間でもあるように思います。
掃除をすると運気があがるという人もいますが、いい会社と言われる経営者の多くが、掃除を大切にされているということは、長い目でみて会社の業績向上にも直結しているのだと思います。
松下幸之助さんも、掃除を大切にされていた経営者の一人ですが、ある講演で「掃除は確かに辛いことだけど、それを辛抱しやっていくことがやがて成長につながる。辛抱して身に付けた技術が仕事の向上につながるのだ」ということを仰っておられたそうです。
今の時代は道具が進化し、辛いものではなくなっているので、辛抱するものではないのかもしれませんが、トイレ掃除やゴミの片付けなど、人がやりたくないことを進んでやれる人、細かなところに気を配れる人は、きっと本業でもいい仕事し、信頼を高めているはず。
たかが掃除、されど掃除ですね。年末の大掃除もがんばってやりましょう。

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2019 年 11 月 26 日 16:23

売れない芸人の共通点

 先日、ネット記事で、ある大手タレント事務所の常務が、売れない芸人の共通点を挙げておられました。それが「努力しない」「時間を守らない」「すぐに行動しない」の3つ。
 芸人というと、楽をして金儲けをしたい人、適当な人というイメージがあるようですが、結果的に売れる芸人さんはすごく努力をされているそうです。時間を守らない人は信用・信頼を失って出番をなくし、売れる人は自分が何をすべきかを見つけ、すぐ動くそうです。

 この話を読んで「どんな業界も同じだな」と思った人は多いのではないでしょうか。4月に入った新人がいつの間にか差がついていくのも、結局、日々の努力や行動の違いなのでしょう。芸人の世界でも、だらしない人は先輩や事務所から厳しく躾けられているそうです。でも、そこで気づく人もいれば、消えていく人もいる。途中から気づいて努力する人もいるそうですが、その時は既に遅く、若いうちから努力する人にその場を奪われてしまう。厳しい世界です。

 努力する、時間を守る、すぐに行動する。芸人の世界だけでなく、どの世界でも共通する「大切にすべき資質」だと思います。持っている才能だけで成功できるような簡単な世界はどこにもなくて、こうした「あたりまえ」ができるようになって、はじめて競争のスタート地点に立てるのでしょう。

 私たちビジネスの世界でも、後輩の育成が課題ですが、どうすれば、早いうちに、こうしたことの大切さに気づかせてあげられるでしょうか。その人自身が、自分の仕事に誇りをもち、夢をもって自分自身で歩んでいこうと思わない限り、いくら注意されても変わらない気がします。教えられて身につくものではないものを教えることは難しいですね。

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2019 年 11 月 21 日 09:42

人間が人間らしく働ける組織づくり

 先日開催した「日本を元気にするセミナー」では、全国から集まってくださった皆様と一緒に「人生が輝く働き方」というテーマを考えていきました。
仕事にやりがいを感じ、働く時間もそうでない時間も充実する人生が輝く働き方とはどんな働き方なのか、それを実現できる会社とはどんな会社なのか。難しいテーマでしたが、たくさんのヒントがありました。
 ゲストのネッツトヨタ南国さん、西精工さんの共通点のひとつは、社員ひとりひとりが「何のために働くのか」ということを考える場があるということ。ただ漫然と日々を過ごしていても、やりがいは見つかりません。自分がどうありたいかのか。自分にとっての幸せとは何かということに向き合うこと。若い時代に考えてきた人はいいですが、このようなことをあまり考えないまま就職している人も多いのかもしれません。どんな人も幸せになりたいと思っているはずなのに、何が幸せなのかを深く考える機会が少なくなっているのでしょうか。

 今回、登場したゲストの皆さんの共通点は「誰かのために」という気持ちでした。「自分のため」ではなく「自分以外の人のために」に頑張ることが、自分の幸せにつながっています。ある人はお客様のため、ある人は後輩の成長のため、チームのため。それぞれ違いがありますが、誰かに役立つことでみんな幸せを感じておられます。いきいきした組織に共通するのは「人の喜びを自分の喜びに感じる」文化です。

 そして、もうひとつの共通点は「成長する喜び」の実感。自分がやってみたいことに挑戦する中で苦労し、悪戦苦闘する。しかし、その体験で一皮向けていく。成長を実感できるともっと挑戦したくなります。やりがいの高い会社には、この喜びで満ち溢れていました。

 働く目的を考える文化、「人のために」に向かう文化、成長を実感できる文化を組織に築くこと。
まだまだあるのだと思いますが、私が大切だと思ったことはこの3点でした。
 ロボットであれば、そんなことを考えなくても仕事ができるのでしょうが、人間には働く意味が必要なのだと思います。誰かに喜ばれることは単純に嬉しいですし、創造力を発揮できれば楽しくなります。そして束縛されるより、自由にできることは何をおいても大切にしたいはず。
 人間の本質を考えてみると、これからめざすべきいい会社づくりが見えてくるのではないでしょうか。

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2019 年 11 月 12 日 09:40

あなたの仕事は何ですか?

 以前、リッツ・カールトン・ホテルのスタッフに、「難しい要望が来た時にどんな気持ちになられますか?」という質問をした時に、即座に「ワクワクしてきます」と言われたことがあります。例えば冬に「スイカを食べたい」というお客様。わがままにお答えするのがリッツカールトンですから、どんなことがあっても探してあげたいと思って行動されるそうです。

 いきいきと働く人を取材する当社の「志GOTO人シリーズ」でご紹介した、ドコモショップ藤井寺店の神崎さんにも、同じような質問をしてみましたが、やはり、難しいお客様の方がワクワクしてこられるそうです。
嫌なお客様、難しい対応が迫られる場面でワクワクするというのは、普段、どんな気持ちで仕事をしているのだろうかと考えてみました。まず、自分の仕事が好きであり、もっとよくしていきたいという向上心がベースではないでしょうか。それがなければチャレンジ精神は生まれないでしょう。
 しかし、いちばんのポイントは、自分の仕事をどう認識しているかということかもしれません。自分の仕事を単なる「お客様案内係」だと認識している。あるいは、お客様に幸せになっていただくための最初の窓口であると認識している。自分の仕事をどう認識するかで、対応する意欲は変わってくるのではないでしょうか。
自分の仕事は単なる案内係ではなく、「お客様に幸せになっていただく担当」であると思っている人にとっては、お客様がまったく幸せを感じていない状況(例えばクレームを言いに来られた人)は、いちばん使命感がうずいてくる時でしょう。だからこそ、困難な状況ほど「自分がやらなければ!」という情熱が湧いてくるのだと思います。使命の認識が、対応に現れるのではないでしょうか。

 営業とは商品を売る人、配達とは商品を届ける人、料理人とは料理を作る人・・・。これは単なる仕事の分類にしかすぎません。使命は表していません。「俺の仕事は、(料理を通して)ひと時の幸せをつくることだ」と思えると、きっといつもの仕事が違って見えてくるはず。どんな状況があったとしてもワクワクする時間になるのではないでしょうか?
 改めて問います。あなたの仕事は何ですか?

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2019 年 11 月 06 日 15:56

仲間の存在がエネルギー

 明日開催する「日本を元気にするセミナー」で上映する映像を作るため、ゲストとしてお迎えする西精工とネッツトヨタ南国の社員の方にインタビューをさせていただきました。

 今回のセミナーのテーマは「人生が輝く働き方」。それぞれの人が、仕事にどんな気持ちで向かっているかを伺いました。その中で特に心に残っているのが、多くの人が「仲間の存在が自分のエネルギーになっている」と答えておられたことです。今、組織の中で分業化が進み、自分の仕事をもくもくとこなす会社が多くなる中で、個人と個人の関係が希薄になっています。となりの人がどんな仕事をしているかはわかっていても、どんな気持ちで、どんなことに悩んでいるかがわからないというような時代の中で、こうした人と人のつながりがあること、それが人のエネルギーを高めていることに感動しながら映像をまとめていました。

 「仲間の存在がエネルギー」という言葉を聞くと、この間活躍したラグビー日本代表を思い出します。お互いがお互いをリスペクトし、「みんなが頑張っているから、自分も頑張ろう」と困難を乗り越えてこられました。こうしたいきいきしたチームをみていると、やはり、働く上で大事なのは、共に働く仲間であり、チームメイトの存在なのだとつくづく実感します。
 しかし、メンバーが心をひとつにし、お互いが切磋琢磨するチームになるには、何が必要なのでしょうか。
いろんな条件があるのだと思いますが、やはり最終的にはみんながチームの目的・目標を達成しようと共通した思いがあるかなのではないでしょうか。
目的・目標が違えば、バラバラになります。みんなが、みんなの目標に向かって頑張っていると思えるからこそ、自分も頑張らなければと思うはず。言いた いことが言えて、お互いが信頼し合う組織で働けることは、働く人にとっても幸せですし、大きな力になると思います。
 明日の「日本を元気にするセミナー」では、さらに、「人生が輝く働き方・会社づくり」を深めていく予定です。

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2019 年 10 月 29 日 12:02

伊那食品工業の会社に学ぶ「家族」という組織づくり

 先日、伊那食品工業さんに経営者の皆さまをお連れするベンチマーク研修をお手伝いする機会があり、改めて「社員を家族のように思う」経営に触れ、その大切さについて考えました。
50年以上に渡って増収増益。リストラをしない、急成長をしない。あのトヨタ自動車さんも見本としようという会社です。そんな伊那食品工業の理念は「いい会社をつくりましょう」というものですが、それは関わる社員が 一丸となってみんなで幸せになろうという思いがあります。経営の判断軸は、社員の幸せにつながるかどうか。大切な家族の一員であるからこそ、大切にするのは当然だという考え方です。

 例えば、この会社に評価制度はありません。家族の一員を評価して食事の量を決めるような家庭がないように、業績だけで評価するようなことはしない。昔ながらの年功序列がいちばんいいと言われています。
 家族ですから、お互いを支え合うのは当然。だから、当然のように部門の垣根もありません。
 家族ですから、みんなで旅行に行く。だから社員旅行もみんなが参加して楽しみます。
 家族は自分の家の掃除をみんなでする。だから、掃除はあたりまえのように全員で行います。
 家族の中心は父親(今は違うこともありますね)。会社の場合は社長です。この会社でも、やはり父親は尊敬される存在です。しかし、父親だからといって偉そうにするようなことはありません。いい家族が父親も母親も子どもたちも、みんなが尊敬しあって助け合うように、みんなでいい会社(家庭)をつくっていこうというのが伊那食品工業という会社です。

 こうした家族のような社風の中では、社員にどんな意識が育つのでしょうか。社員の人たちに聞いてみると、やはり「自分達の会社」ということを強く意識されていました。「いい会社をつくろう」という目的に向かって、一人ひとりが自分の役割を果たす、みんなで協力する。2年目の女性スタッフが、「土曜日曜も楽しいけど、月曜日から金曜日も楽しい」と話してくれましたが、会社が家族なら、当然かもしれません。
 塚越社長が、家族のように何でもみんなで行う「伊那食品工業の文化」についてこんなことを仰っていました。「例えば掃除。一般的には分担を決めて一人一人で区間を掃除する方法もあるが、うちはみんな全体をやるんです。なぜならば、その方が楽しくなるから。楽しくなると意欲がわいてくる。だから、うちはみんなでやるんです。」
 効率化、成果などが騒がれた時代に、会社はドライでシステマティックなものというイメージになり、助け合いや協力があまり生まれなくなってしまいましたが、逆に、今、「家族」をコンセプトにする伊那食品工業のような企業のほうが成長しています。
 私たちは、会社というもののあり方をもう一度見直す時期に来ているのかもしれませんね。

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2019 年 10 月 01 日 14:03

心が機械化していませんか?

 先日、知り合いのジャーナリスト、瀬戸川礼子さんが「金融機関で体験した機械的対応」についてSNSでアップされていました。どんな内容かというと、用件があるので、カウンターに行くと「番号札を持ってお待ちください」と言われたそうです。当たり前だと思われるかもしれませんが、その時、お客様はたった一人。瀬戸川さんだけでした。大勢のお客様がいるなら整理のために番号札を渡すのはわかりますが、臨機応変にやろうとされない対応に、「AIが仕事を奪うと心配するよりも、働く人自身が機械化していないか考えてみませんか」と書いておられました。
私も以前、あるレストランで、スタッフを呼ぼうと近くを通り過ぎたスタッフに声をかけると、「御用の際はテーブルのブザーを押していただけますか?」と言われたことがあります。マニュアルではそうなっているのでしょうが、近くにいるスタッフが機械的に対応して立ち去る様子にびっくりしました。

今、どの企業も人材不足や働き方改革で、少人数で対応せざる負えない状況であることは理解できるのですが、働く人が「ルール通りにやればいい」、「決められたことだけをやればいい」というマインドになっていては、大切なお客様を逃がしてしまうことになってしまわないでしょうか。顧客が減少すれば、働く側は楽になりますが、そうなれば今度は経費削減ということで「顧客対応はAIに任せよう」となり、ますます人間の働く場所がなくなりそうです。
その状況状況で、お客様に心を寄せながら、「何をすれば喜んでくれるのか」と自由に発想できるのが人間です。AIの専門家もコンピューターはあくまでも数学の世界。思いやりがあるような言葉や行動は機械に学習させることはできるが、真のホスピタリティの精神だけは機械化できないと言っています。

AIがどんどん発達するこれからの時代、人間は何をしていけばいいのでしょうか。どんな働き方をするべきなのでしょうか。
経営者だけでなく、一人ひとりに問われているのかもしれません。

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2019 年 09 月 18 日 10:30

自転車預かり所の前で

 私が仕事に向かう大阪のある駅の近くに、小さな「自転車預かり所」があります。
 通勤や通学に駅まで自転車で来た人が、夕方まで預けて置く場所です。私は徒歩なので自転車を預けることはありませんが、いつもその前を通ると元気をいただきます。
その自転車預かり所には、いつも大きな声でお客様を迎え、お見送りしてくれる男性の方が働いておられます。
お年は70歳くらいでしょうか、少し背中が丸くなっておられますが、元気な声でお客様に挨拶をされます。
 「おはようございます!」「気をつけて、行ってらっしゃい!」「お帰りなさい!」
 毎日、一人ひとりに声をかけられ、大きな声で送り出してくれます。
そして、声をかけられたお客様も、笑顔で「行ってきます!」と言って元気に駅に向かっていかれます。

 そのおじさんの笑顔と元気な声は、前を通る私の心にも響きます。映像で表現できないので、なかなかお伝えするのが難しいのですが、たったひとつの挨拶なのですが、心にせまってくるような明るさです。
 人への優しさと仕事への誇りが伝わってくるのです。
そんな風に生きたいなと励まされたり、自分はできていないと反省したり、この前を通る度に、心が引き締まってきます。

 何でこんな仕事をしているのか、自転車を預かるだけの仕事なんだから、適当にやればいいと思うこともできるはず。
しかし、そのおじさんは、違います。与えられた仕事だけど、自分にできることを精一杯していこう、全力を尽くそうとされています。
3年前に亡くなれた、元ノートルダム清心学園の渡辺和子さんが「置かれた場所で咲きなさい」ということを残されていますが、ここを通るたびに、その言葉を思い出します。
 感謝の心が足りないから不満がでる。人と比べるから愚痴がでる。
 反省ばかりです。

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2019 年 09 月 11 日 11:56

部門同士の感謝・協力

 先日、長年働いた会社を独立し、一人で会社を経営し始めた友人と話をする機会がありました。
 経営者としての覚悟、資金繰りの大変さ・・・いろんな中で友人がしみじみと語ったことが心に残りました。「自分で経理もするようになってはじめてその仕事の大変さがわかった。会社務めの時などは、経理に感謝していなかったなと思う」「やっぱり個人は孤独。人と人が一緒になって仕事をしていくことは改めて大事なことだと思う」など、独立して改めて気づいたことを素直に教えてくれました。

 我々はつい、自分のことで頭がいっぱいになります。例えば、経理や総務など影で支えてくれる人がいるから支払いや給料が入ってくるのに、なかなかそのことに感謝したりできません。「それがあなたの仕事でしょ」と思ってしまうと、そこでどんな苦労があるのか、その仕事をどんな気持ちでやっているのかということにすら興味をなくしてしまいます。そんな孤立感が「俺たちは俺たちで頑張ろう」と小さな壁をつくり、部門同士の壁を作っていくのかもしれませんね。
 しかしこんな壁があると、本当は部門同士で共有してればうまいったことが、余計な手間がかかってしまったり、会社全体の視点でみると「不効率」を生み出しています。でも、みんな頭では「協力すべき」とわかっていても、そこに「ひとの頑張り」が見えないので、どうしても気持ちは変わりません。

  壁をなくし、お互いの信頼を取り戻すにはどうすればいいのでしょうか?
 ある会社では、各部の情報発信、共有をとても大事にされ、どんな社員でも見ることができ、そこに感謝のコメントや質問を記入することができる仕組みを作っておられました。発信する情報を書く手間も、コメントする手間もあるのかもしれないですが、これを続けてきたおかげで、今ではお互いの「頑張っていること」が共有され、部門の壁が消えていったそうです。
 またそれ以上に、以前は仲が悪かった営業部と製造部も、製造部は「営業部ががんばってくれているおかげで自分達はいい仕事ができる」と感じ、営業部は「製造部が頑張ってつくってくれた商品をしっかり届けたい」とお互いが感謝し合うようになり、生産性も高まっていると仰っておられました。

 考えてみれば、どの部門も役割は違っても目的は同じです。「お客様の満足を通して会社を成長させていく」という目的を実現する「仲間」であることは間違いありません。やはり、大きな目的(理念)を見失って仕事だけをしていると、いらぬ問題が起こってしまうのかもしれませんね。
 この一週間、独立された友人の話と、この会社の話を聞き、改めてこんなことを感じました。部門同士が喧嘩する会社より、感謝・協力しあえる会社になりたいですね。

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2019 年 09 月 04 日 09:21

何のために集まった仲間か?

 「会社」は、英語では「カンパニー」と訳されますが、「カンパニー」の語源を調べてみると、「com=一緒」と「pan=食べるパン」という言葉が合わさったもので、「一緒にパンを食べる仲間」、つまり一緒に何かをする仲間という意味だそうです。
つまり会社とは「ひとつの夢や目標をもって、協力していく仲間」ということになります。
その目標や夢に共感して集まった仲間だからこそ、協力し、助けあって働く。それが会社というものの本来の姿なのでしょうね。

 しかし、組織は大きくなるにしたがって、こんな気持ちを忘れがちになるのかもしれません。ある大企業の方がこんな話をされていました。
「うちの会社も創業期はみんなで夢を語り合い、家族のように接し、協力し合って働いていたが、今は、そんな話はしないし、みんなバラバラで働いている。」
数字を上げることが目的になり、夢のためでなく、自分に課せられた数字のために働いている。みんな、自分のことで精いっぱい。協力も助け合いもしない。ため息をつきながら話されていました。
これは大企業に限った話ではないのかもしれません。苦しくなるとつい業績が目的になってしまいます。

 夢・目的(理念)を忘れてしまったら、何の為に集まった仲間なのかわからなくなります。働く人はただの労働力。「仲間」という意識が薄れ、楽しく働くことはできなくなるのではないでしょうか。
 「俺たちにしかできない、いい家をつくろう!」「患者様が幸せを感じる、いい医療をしていこう」・・・
 やはり「理念」を追いかける会社は、みんながいきいきしてますよね。みんなが夢を語り合い、夢(高み)をみんなで追いかける。夢を追いかける仲間の集団だけが「カンパニー」なのだと思います。

 皆さんの会社は、何を共にめざしている仲間ですか?誰のために、どんな役立ちをするために集まった仲間ですか?
会社に所属する仲間だからこそ、ひとりひとりが問い続け、考える続けることが大事な気がします。

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2019 年 06 月 25 日 13:26

便利さと高齢者

 最近、お店での支払いのほとんどをスマホに登録した電子マネーで行っているのですが、小銭を探す手間がいらないこの仕組みは本当に便利です。ポイントカードもひと昔前は財布に山のように溜まっていたのが、アプリ化され、こちらもスムーズになりました。しかし、この変化についていけるのはスマホやパソコンに親しんでいる世代だけ。高齢者は取り残されているようです。

 先日、85歳になる母親の買い物についていったときのこと。いつも行くホームセンターがようやくポイントカードを発行したとレジで案内をいただきました。毎週のように行く店なので母は登録しようというのですが、もちろん自分ではできません。パソコンかスマホからの登録は私が変わりに行いました。これから買い物の時にカードを渡すとポイントが溜まるよと説明するのですが、今度は「このカードに店の名前がないからカードに店名を書いてほしい」と言います。良く見ると、グループ会社が統一で発行するカードなので、そのホームセンターの名前が記載されていません。マジックでカードにその店の名前を書いて一段落したのですが、高齢者の立場になってみると確かに不親切です。買い物の帰りに、いつも行くコンビニの「もうすぐ無人レジ化します」という案内を見て、また母は「使えるのだろうか」と不安そうにしていました。

 便利さの裏側には、こうした「変化についていけない層」がいます。先ほどのホームセンターの利用者の多くは高齢者。高齢者に優しくなければ繁盛することはできません。私もだんだんとこの年代に近づいてきているので余計にそう思うのかもしれませんが、「ついていけない人」へのケアがますます重要になっていくように思います。

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2019 年 06 月 18 日 09:27

石の上にも三年

 先日、ある企業の研修担当の方と新人の仕事観について話し合っていたのですが、ふと、「石の上にも三年」という話になりました。
するとその方が「この間、その言葉を社内で話し合う機会があり、パワハラになるのではないかと、禁止することになったんです」と教えていただきました。
 こんなこともパワハラになるのかと思うと、うっかりものが言えなくなりそうですが、「3年、我慢して働け」と受け取る人がいたのかもしれませんね。
 私は実感として確かにいろんな仕事を覚え、周りが見渡せるようになるのは3年くらいだなと思っていますが、本来、この言葉は「粘り強く続けること」の大切を教える言葉です。
上手くいかないからと諦めてしまっては、どんなことも上達するわけがありません。これを教えないで、新入社員はどうなるのかと心配になってしまいました。

 世の中には、時間をかけないとわからないこともあります。経験を積まないと見えてこないこともあります。
論理的に示せれば納得させられるのかもしれませんが、言葉で説明できることばかりではありません。
だから、大事な教えは、ことわざとして広がっているのだと思いますが、たかだか数年の世間の風潮で消えてしまうのは本当におかしな話です。
いつの日か、「一生懸命に」とか「頑張って」というような言葉もかけられない世の中になってしまうのでしょうか?
 仕事を取り巻く環境が、何かおかしな方向に行っているような気がします。

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2019 年 06 月 10 日 15:36

「面白さ」を発見するコツ

 仕事の中に、自分自身が「面白い」と思えることが見つけられたとしたら、見つけられないままでいるよりは、その時間は楽しくなるはずです。この面白さを発見するセンサーを、もし磨くことができれば、毎日の仕事が楽しみになるのではないか。そんなことを考えてみました。
 例えば、売り場づくり。決められた位置に商品を置くだけでなく、季節に合わせて少し変化させてみる。すると思った以上に売れ行きが変わる。POPを書いてみたり、並べ方を変えてみたり、色を揃えてみたり。その変えたこととその結果を記録してみたり。そんな風にしていくと仕事が面白くなったという人がいました。
 接客でも、同じかもしれません。声の掛け方、トーン、タイミング、内容、目線、表情。どれかを変えてみるだけでお客様の反応が違うはず。相手の気持ち、状況、世代によっても変化させるとより結果が変わるかもしれません。ある試食販売の達人は、買い物かごの中身をみて掛ける声を変えてみるそうです。

 映像の面白さは、カットとカットをどうつなぐか、何からスタートし、何で終わるか。数秒のカットの積み重ねで効果が変わります。しかも、それを見せる時に、ただ見せるより、何かを語り合ってもらってから見てもらうと、視聴後の感想が大きく変わります。25年もやっている仕事ですが、毎回、発見の連続なので、面白くて仕方ありません。

 仕事の中に、面白さを発見するコツは、同じことをしないこと。小さくトライし、その結果を自分でフィードバックし、また次を考えていく。その中できっと面白くなっていくはずです。もうひとつのポイントは自分主導でやること。自分で変化させていくことで世界が変わってみえてくると思います。
 仕事は降りてきますので、「やりたいこと」ばかりができる訳ではありませんが、「やりたいようにできる」余地は必ずあります。マニュアルを抑えつつも、そこに自分なりのトライをしていくことが大事な気がします。

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2019 年 06 月 05 日 09:05

社員へのシンプルなメッセージ

 バグジーの久保社長は、社員の人たちにいつも「お客様は大事な家族だと思って接しよう」というメッセージを伝え続けておられます。もし、そのお客様が自分の家族だとしたら、何をしてあげると喜んでくれるのか。それだけを考えて仕事をすればいい。そんなシンプルな言葉の中で社員は自分達ならではの発想と行動で動きだしています。
 道頓堀ホテルの社員に対するメッセージもいたってシンプル。「お客様に日本を好きになって帰っていただこう」。その一言で社員は自分ができることをやり始めています。しかも経費を使うための稟議書も事後の報告もいらないという仕組みがバックにありますから、それぞれが考えて行動します。
 また、自然派化粧品の「ハウスオブローゼ」という会社のメッセージは、私の好きな言葉のひとつです。「ありがとうと言われるような商いを続ける」。以前伺ったその言葉は、私にとっても指針のひとつになっています。
 こうしたシンプルなメッセージは社員の心の向きを揃えます。あまりにシンプルすぎて、最初は何をしていいか、迷ってしまう人もいるのかもしれませんが、働く人にとって、「あれはしてはダメ」「こうしなければダメ」と細かく行動を規定されるより、何倍も楽しい環境であることは違いありません。

 人がいきいきと働くという職場づくりを考えた時に、私は、これからの組織づくりには、「自由に行動できること」「自分らしさが発揮できること」という、2つの要素はどうしても大切になる要素だと思っているのですが、それを実現するためにも、やはり、社員の心が震えたるような言葉必要です。
 その言葉は、もちろん、経営者の信念とリンクしていなければならないはずですし、ありきたりな言葉ではその企業らしさは発揮されません。長い言葉より、短い方がいいでしょう。しかも、それが社員も共感したくなるようなものでなければならないはず。
 考えれば考えるほど、そう簡単に生まれてくるものではないのかもしれません。

 「もっと、人のお役に立とう。」「笑顔になって帰っていただこう。」「ありがとうと言われる仕事をしよう。」
あなたの会社には、どんなメッセージがありますか?
もしなければ、どんなメッセージがあれば心も体も動き出していきますか?

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2019 年 04 月 15 日 15:41

社会人と感謝力

 4月も半ばが過ぎました。今年もたくさんの新入社員が社会人の仲間入りし、今、研修を受けたり、現場で四苦八苦している頃ではないでしょうか。  学生時代は、学業が本業なので、人との付き合いというのはあまりありません。自分の好きな人だけと付き合い、お互いが理解しやすい同年代と過ごすので、敬語を使う場面もあまりなく、友達会話でも通用します。社会人ほど約束に対する責任感がありませんから、少々約束の時間に遅れても怒られることはありません。  しかし、社会人になると、自分が嫌いな人とも付き合わなければなりませんし、年の離れた人や立場の違う人との付き合いが出てきます。みんなが忙しく働く社会の中では「時間を守る」というのは必須条件です。こういう状況の変化に戸惑ってしまうのが新入社員の一年間なのだと思います。  では、新入社員の時代が終わり先輩社員になるとこの戸惑いがなくなるのか?というとそうでもなさそうです。例えば、こちらが時間を守って訪問した先で何時間も待たされてしまったり、しっかりとやったつもりでも、別の件で叱られたりというようなことは多々あります。  こんな時、私たちはつい、「なんだ、せっかく時間を守っているのに」と怒りを覚えてしまうのですが、私は、昔、先輩から、そんな時こそ「ありがたいと思え」と言われたことを思い出します。「お客様も忙しいんだ。時間を作ってくださるだけでもありがたいんだ」。そういってイライラすることの無駄を教わりました。  そう教わってきたにも関わらず、今でもつい、イラっとすることもあるので、自分ができているわけではないのですが、今思うと、仕事を円滑にしていくためにも、いきいきと働いていくためにも、やはりこの「感謝力」が何事においても大事な気がします。電車が遅れた=考える時間が増えた。注意された=アドバイスをもらった。失敗した=失敗しない方法をひとつ学んだ・・・。感謝の気持ちがあると、なんだって前向きに受け止めることができます。トラブルの時ほど、ありがたいと思う。ひとつのスキルでもあるし、生き方でもあるのが「感謝力」。新入社員の皆さんには、ぜひこの「感謝力」を身に付けてほしいなと思います。

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2019 年 04 月 11 日 09:53

脚下照顧

 新しい元号「令和」が決まり、来月からいよいよ新しい時代が始まります。また、新年度を迎えて、新入社員の皆さんが社会人となり、今年の春は、いつも以上に盛り上がっているような気がします。
 私も、こうした変化の機運が好きですが、こうした時ほど自分の足元をちゃんと見ておかないといけないと先人は教えてくれています。私のまわりでも、出来ていると思っていたことが、出来ていなかったり、当たり前のことが出来ていなかったり、いろんなことが日々起きています。ハインリッヒの法則ではないですが、こうした小さな気のゆるみが、いつか大きな問題につながっていくはずです。そんなことを考えている時に、昔、親から聞いた話を思いだしました。
 禅に由来する言葉に「脚下照顧」(きゃっかしょうこ)というものがあります。この言葉は「自分の足元も見よ」という意味です。私の生まれ育ったのはお寺のような場所でしたので、親からもよく注意されました。例えば履物が揃っているか。「履物の乱れは心の乱れ、次の人のことを考えてちゃんと揃えておきなさい」というような時にこの言葉を聞きました。
 しかし、本当は足元だけでなく、自分自身を還り見ることの大切さを教えている言葉です。人に何かう前に、自分自身を振り返ることを忘れてはいけないというのが本来の意味でしょう。この言葉が大事にされているということは、つい忘れがちになることだからだと思います。特に、順調な時ほど、足元が乱れているのかもしれません。
人に言う前に、まずは自分の足元から。まず自分自身の足元を見ていこうと思います。

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2019 年 04 月 03 日 09:52

平成の最後に考える「これからの組織」

私たちブロックスの理念でもあり、研究していることは「いきいきと楽しく働ける会社づくり」です。

先日も社内の勉強会(講師:山崎宣次氏)で「人間がいきいきと働ける組織」について考えていきました。
従来の経営理論は、どちからというと「人間をいかに効率的に働かせるか」という視点での理論ばかりでしたが、その中で働く人が息苦しくなり、病気になる人も出てきています。では、人間が人間らしく、いきいきと働ける組織とはどんな組織なのか。皆さんはどんな組織をイメージされるでしょうか。
いきいきと働けているというのは、仕事をしている中で、それぞれの人が喜びをたくさん感じられる場面が多いということです。
仕事がうまくいく、会社から認められる。これはわかりやすい喜びですが、内面的に自分の成長を感じた瞬間とか、今までより優しくなれたとか、心の変化を感じる時も喜びです。
自分の仕事が、社会に役立っているということを感じた時も嬉しいですし、自分の努力で今までにないものを生み出せた時などは、一生の思い出になるはずです。
山崎さんは、人間がいきいきと働くための条件として、「創造性」(自分らしく考えられる)を発揮できること、「活動性」があること(自分から行動できること)、社会性があること(人から認められること)の3つだと言われます。

この3つを生み出す鍵が「自律性」。「自ら考えて、自ら行動すること」が尊重され、奨励されるような職場があって初めて、人はいきいきと働ける。
しかし、いくら自律的であっても、バラバラではうまくいかないので、やはり「同じ理念、使命感」で働いていくことが不可欠です。
同じ思いの人だからこそ信頼して自律性を発揮できるのだと言われています。
しかし、多くの人は、なかなか思い描くようにいきいきと働いてはいないようです。やる気がそがれることも多いでしょうし、人間関係に悩む人もいます。
人手不足もあって、追いまくられるように仕事をし、疲れきってしまっている人もいるのが多くの企業の現実です。
社員みんなが仕事が楽しいと思い、会社に行くのが楽しみになるような会社。ワクワクして日々が過ごせる会社。確かに理想のようにも映るこういう組織づくりは、無理なのでしょうか?
確かに難しいことばかりで、諦めてしまいそうにもなります。それでも、この10年間の間でも、人間がいきいきと働く会社が増えてきました。
DOIT!シリーズでも、この25年の間でたくさんの企業を紹介させていただきました。
最新作「王宮 道頓堀ホテル」さんも、疲弊感があふれていた会社を、みんながいきいきと働ける組織に変革させた事例です。

30年続いた「平成」という時代がもうすぐ終わろうとしています。次の時代はどうなっていくでしょうか。
もっと「人間がいきいき働ける組織」が増えていて、それがスタンダードになっている。私はそんな希望を持っています。

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2019 年 03 月 28 日 17:48

「新入社員研修」と「仕事観」

 大学生や高校生に「働くこと、仕事をすることのイメージ」を聞くと、「自分を成長させたい」というポジティブな声もある一方、「辛そう」「大変そう」「しんどそう」などのネガティブな声も少なくないそうです。ブラック企業などの情報の影響や、大人が働く姿を近くで見たことがないという環境の問題、要因はいろいろあるそうですが、働くイメージを上手く持てないまま、就職先を決めてしまう人が多くなっているそうです。
 もちろん、そんな人ばかりではありません。働くということを前向きにとらえ「成長するぞ」と高い意欲で入社してくる人もたくさんいます。本当は学生時代に考えるべきことなのに、「働く」ということを考える機会が少ないまま社会人になっている人が増えているのかもしれません。

 しかし、この「働くイメージ・意識」は、入社後の「成長」に大きな影響を与えます。学生時代の「仕事は大変だ、辛いものだ」という意識のままで1年を過ごすか、「大変なこともあるけれど、これを超えると成長につながる」という意識で過ごすか。1年たった時、同じ仕事をしていたとしても、「成長」はかなりの差になるのではないでしょうか。即戦力を育てたいと思う企業は多いはずですが、だからこそ、早い段階でしっかりと「良質な仕事観」を身につけることが大事な気がします。

 私たちが発売している「志GOTO人シリーズ」は、そんな若い世代の人たちに「仕事とは?」「働くとは?」ということを考えていただくための映像です。ご覧になられた方もいると思いますが、このシリーズは、「いきいきと前向きに働く人」の仕事の現場と仕事への考え方をドキュメンタリーで映し出す映像です。
 ここ数年、私たちは新人研修でこの映像を見ていただく機会を何度も作ってきましたが、働くことに対する不安を持っている新人は、思いのほか、この映像に興味を示して見てくれます。
 映像を見て新人同士で話し合ってもらうのですが、そこで、それぞれの「仕事観」が出てきます。「仕事を通してもっと成長していきたい」と思う人いれば、ネガティブな仕事観のままの人もいます。お互いの意見が交わされていく中で、少しずつ意識が変わっていく人もいます。最後の感想には、「いままでの仕事のイメージが変わった」と書いてくれる人もいます。「前向きに働く、仕事を楽しいと思って働く人」のドキュメンタリーは、あまり、今まで見たことがない人が多く、ほとんどの人がびっくりするようです。

 従来、「仕事観」は、働く中で上司の姿や頑張る先輩と働く中で自然と醸成されていくのが普通です。しかし、どんな人に影響されるかは配属された先で決まります。前向きな人に影響を与えられると幸せですが、後ろ向きの人に出会うこともあります。
 だからこそ、配属前の新人研修で、仕事観を語り合うことに意義があるのでしょう。「いろんな仕事観があること」や、「仕事は楽しい」という人がいることなど、「仕事観」の違いに触れるだけも、自分の仕事観を考えるきっかけになるはずです。
 仕事は確かにしんどいし、辛い。やりたくないこともあるし、学ぶことも山のようにあります。しかし、この状況にどんな意識で向き合うか。この意識を育てることが、これからの新人研修の大きな役割だと思います。

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2019 年 03 月 20 日 17:10

脱マニュアルの時代

 山形新幹線のカリスマ車内販売員として活躍された茂木久美子さん。以前からのお付き合いですが、この間、久しぶりに講演を聞く機会がありました。山形~東京往復で売上が7~8万円が平均なのだそうでうすが、茂木さんは50万円も売上をあげるような人でした。そんなに売上をあげるのは、声をかけて、商品説明して・・・と思われるかもしれませんが、彼女がやってきたのはお客様から声がかかりやすい空気をつくることだけ。雑談をしたり、車内を笑わせたり、自分が自分らしく楽しく働くことでファンが増えていったそうです。

 彼女の話で印象に残ったことがあります。それまでは会社から教えられたマニュアル通りに仕事をすることが自分の仕事だと思い、効率を重視し、標準語を使い、決められた通りに動いていました。そんな時に、あるおじいさんが茂木さんに話しかけてこられました。「お前はどこの出身だ・・・?」。かくしていた方言に気づかれたと思い、その時に「めんどくさいな」と思い、適当に話をしてさっと移動してしまったそうです。話をしたがっているお客様にどう対応したらいいかなどマニュアルに書いていないからです。その後、彼女はとても後悔したそうです。「自分のおじいさんのような人なのに、効率ばかりを考え、面倒だと思ってしまう自分。人としてどうなのか」と。マニュアル通りに動くことに頭も体も慣れしてしまい、もともとの自分をなくしていたことがショックでした。そこから、マニュアルを超えて、自分らしく対応しようとかくしていた方言を出したり、雑談をしたり、接客を変えていったそうです。そこから先に書いたような活躍が始まったのです。

 接客マニュアルは確かに大事なものかもしれませんが、そこ書かれているのが単に動作のことで、心のあり方まで書かれていません。動作・形ばかりにとらわれるあまりいちばん大事な「人としての心」を忘れてしまっていないか。茂木さんの話は、マニュアル・効率一辺倒の今のあり方に警告を鳴らされているような気がしました。マニュアルを超え、人としてのふれあいや心の交流をしたことで逆に売上があがっていったということをみても、今、消費者も「ロボットのような対応」より、親身で人間らしい対応のほうが安心し、好きなのだと思います。
高度成長期の多店舗展開の時代は、標準化やマニュアルは企業成長・拡大の基盤になっていたのかもしれません。しかし、私たちは、それは人間を否定するようなものだということにも気づいてきました。人の心、人の可能性を信じる時代が近づいてきているように思います。

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2019 年 03 月 06 日 18:03

自社の商品に惚れ込んでいるか

 先日、ある商品を扱う販売店の皆さんやメーカーの皆さんが一同に会する勉強会に参加させていただきました。15周年のイベントです。驚いたのは、そのほとんどの人が商品のユーザーで、自分が使って良かったから人に薦める仕事を始めたという人達でした。

 自分が使って良かったからという説明ほど、説得力があるものはありません。一人一人が体験を熱く語られている姿をみて、改めてその力強さを感じました。
 食品を扱うお店でも、儲かるからという品揃えより、自分が美味しかったからと薦めてくれる店の品揃えの方が個性豊かです。
バイクの店でも、「バイクを乗る楽しさ」や「バイクへの愛」を熱く語る店主がいる店の方が行ってみたいという気持ちになります。
お客様の心が動くのは、流ちょうな商品説明やプレゼンテーションの技術ではなく、その人が自分が体験した感動とそれを人に分けてあげたいという気持ちなのだろうと思います。

 その勉強会の主催者である会社の社長もスタートは自分の感動だったそうです。日本で初めて使ってみて、「この商品の素晴らしさを少しでも多くの人に分けていきたい」という思いが湧きおこったそうです。それが事業の理念となり、その感動の連鎖で全国に商品が広がっていったそうです。
 自分の会社の商品に惚れ込む。これは昔から言われていることですが、ただ自分本位で惚れ込んでいても意味がありません。自分が使ってみて本当に良いと思う。感動する。消費者と同じ立場での「感動」だけが、人に伝わっていくのではないでしょうか。
 皆さんは自社の商品に惚れ込んでいますか?感動していますか?

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2019 年 02 月 26 日 10:15

「極めていくこと」の面白さ

 先日、ブロックスでは、志GOTO人(しごとじん)シリーズの最新号「仕事を極める」を発売させていただきました。このシリーズは、組織全体にスポットを当てた「DOIT!シリーズ」と異なり、「いきいきと働く人・チーム」にフォーカスを当てたドキュメンタリー映像です。これまでも、いろんな業界の働く人をご紹介してきましたが、今回は、明治安田生命さんのコールセンターで働く田中みきさんを取材させていただきました。

 お客様からの様々な問い合わせに対応するコールセンター。幅広い商品知識や状況に応じた高い応対スキルが求められます。田中さんはその最前線で仕事を続ける11年目のベテランスタッフ。彼女の仕事に対するひたむきさや、明るい姿勢は周りの人にも影響を与え、社内でも数名しかとれない「S級」の資格を持っているという社員さんです。

 今回の映像のテーマでもあるのですが、田中さんは、いつも「もっとよく出来ないか」と仕事に工夫と改善を続けておられます。知識を更新すること、応対のレベルを高めること、声の工夫、話し方・・・その向上心は留まることがありません。映像ではその様子を取り上げさせていただきました。

 ただ、毎日同じように仕事をこなしているだけだと、自分の能力はあがっていきません。確かに仕事は一定レベルでこなせるようになりますが、自分の知識も能力もレベルも一定。ワクワクするようなことも少なくなってきます。
 しかし、同じ仕事をしている人でも、この田中さんのように、「もっとよくできないか」「もっと高い技術が身につかないか」と、自分の知識・技術を高め続けていこうとする人もいます。どちらがいい悪いという訳ではないのですが、自分を向上させたいと思っている人と、現状に留まる人の差はどこにあるのでしょうか?
 皆さんも経験があるかと思いますが、自分の技術や知識の幅が広がると、若い時には見えなかったことが見えるようになったり、仕事の「奥深さ」に気付けることがあります。
 「まだ、こんな世界があったのか・・・」という感動に出会えると、さらにこの仕事が好きになったり、「もっと先が見たい!」という気持ちになっていきます。「成長する」ということは、見え方・とらえ方が変わっていくことなのかもしれませんね。

 「向上していく側の人」は、この「成長の面白さ」に気付いた人とも言えます。努力したから「面白さ」に気付いた。面白くなったから努力した。どちらが先かはわかりませんが、やはり、面白い仕事は努力とセット。自分で自分の課題を見つけ、自分自身でやり方を改善し、進化させていくというプロセスしかありません。エンジンは「義務感」ではなく「好奇心」。遊びの時のワクワクする気持ちと似ているように思います。

 自分のレベルを上げていく派か、現状維持派か。皆さんはどちらですか?

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2019 年 02 月 20 日 09:32

挨拶をする人を育てるには?

 この春にはまた新しい新入社員が入ってきますが、もし、「社会人にとって何がいちばん大事か」と聞かれたら、私は「挨拶が大事だ」というと思います。しっかりと挨拶ができると、まず、「常識のある人だ」「ちゃんとした人だ」と思われるのでスタートからいいイメージを持たれますし、挨拶をきっかけにコミュニケーションが生まれて人間関係の幅も広がります。何よりも自分自身も気持ちがよくスタートできるはずですから、仕事が捗ります。社会人で挨拶の大切さを知っている人は、誰もがきっとこのようなことを言われるはずです。

 しかし、そうは言っても、会社には挨拶をしない人がいます。「うちの新人が挨拶しないんだ」と怒っている人を時々見かけますが、挨拶をしない人には、どのような理由があるのでしょうか?
 挨拶しても「メリットがない」と思っている人もいるでしょう。好きな人にはするけど、嫌いな人にはしないという気持ちの人もいるかもしれません。コミュニケーションをとるのが面倒だ、億劫だと思う人もいるのかもしれません。挨拶をしたのに無視されて傷ついて、もういいやと思ってしなくなる人もいるでしょう。
 挨拶に対して、こんな思いを持っている人に、「挨拶をしなさい」を注意したり強制したところで、するようになるとは思いません。もし、「はい、やります」といい返事をしたとしても、心の底から「そうだ、ちゃんと挨拶をした方がいい」と本人が思わないと、きっと、返事だけになるでしょうし、やっても長続きはしないでしょう。

 では、どうすれば、そういう人が進んで挨拶をするようになるのか?どんな方法があるのでしょうか?
 「挨拶の効果を研修で教える。」「挨拶ができるまでしつこくチェックする」「こちらから挨拶をする」・・・。人はそれぞれの思いがあって挨拶をしない訳ですから、どのやり方が正解というのはないでしょう。でも、どんな人にも、「やる理由」も「やらない理由」もあるはずで、私は最近、まず、奥にある「やらない理由」を聞いてあげることが大切だと思っています。

 たかが「挨拶」、されど「挨拶」。言葉としては簡単なのですが、奥は深いですね。一人ひとりが、心から「自分から挨拶をちゃんとしよう」行動するようになるためには、組織の風土や職場の人間関係そのものもを良くすることとか、生き方や人生を教えるような人材育成とか、長期で取り組むことも必要かもしれません。もちろん、いちばん簡単なのは、そう思った人からやること。行動しないと何も変わりません。

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2019 年 02 月 13 日 15:43

楽しくやるか、嫌々やるか

 色々な会社で「社員研修」が行われていますが、皆さんは社員研修に参加する時、どんな気持ちで参加されるでしょうか?私もいろんな会社の社員研修を見てきましたが、朝、研修会場に来られる人の多くは、暗い表情をされています。「どんな研修なんだろう?」という不安、「一日、くだらない講義を聞くのか・・・」、「どうせ役に立たないのに・・」という不信感。研修講師の方は、まず、この空気を改善するところから研修を組みたてるそうですが、確かに「嫌だ」と思いながらの学習は効果が出る訳がありません。  ある研究では、学校の勉強でも、成績の良い子は「楽しく」やり、悪い子は「嫌々」やっているからで、実は元々の頭の良さは関係がないそうです。人間の脳は、「楽しい」と幸福物質であるドーパミンが出て記憶力やモチベ―ションがあがり、「嫌々」だと逆にストレスホルモンのコルチゾール(嫌な出来事を忘れさせる物質)が出て記憶力も、モチベーションも下がってしまいます。つまり、仕事でも勉強でも、同じようにやっていても、その時の感情で脳は180度違う反応をとるので、効率もその結果もまったく違うものになっていきます。  仕事を嫌々やる→脳が記憶力とやる気を下げる→効率が悪くなり結果も出ない。  仕事を楽しくやる→脳が記憶力とやる気を高める→効率が良くなり結果も出る。  研修も仕事も勉強も、どうせやるなら、楽しくする方が良いというのは明らかです。しかし、問題はどうすれば楽しくなるか?です。私も20代の頃、研修を受けるのが大嫌いでした。上司から行かなければならいと言われ、しぶしぶ研修を受けたことがありますが、余計に楽しくなくなり、どうすればいいかを考えたことがありました。その時に出した答えは「早めに諦める」ということでした。「嫌だ嫌だ」という気持ちを夕方まで引きずっているよりも、早めに「しょうがない」と諦めて受講する。それを実行するようになってからは、研修内容もスッと入ってきて、集中できて楽しくなりました。  研修もそうですが、どうせやるなら、仕事も楽しくやる方がよさそうですね。嫌々やる、やらされ感で続けることは自分にとっても仲間にとっても無駄な時間。嫌だという雰囲気は回りに悪影響を与えます。むしろ、さぼって違うことをしたほうが生産的かもしれません。  さて、今度の研修、どんな気持ちで参加されますか?

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2019 年 01 月 22 日 09:20

アウトプットの大切さ

 以前、あるセミナーの途中で退席された経営者がおられました。セミナーが面白くなかったから帰られたのかと心配し、後日お伺いすると、「いえ、セミナーは本当によかったです。自分が何をやるべきかがわかったので行動したくなって退席しました。」というお話でした。
セミナーは最後まで聞くことが大事なのではなく、学んだことを実践することが大事だということを教わった体験でした。

 最近、「学びを結果に変えるアウトプット大全」(サンクチュアリ出版/樺沢紫苑氏)という本が売れているというので私も読んでみたのですが、改めて、現実世界を変えるのは、このアウトプットだということがわかります。
知識をインプットしても、それを試してみたり、行動に移してみてこそ世界が変わっていく。「学んだことは実行しなさい」とは言われてきたことなのに、多くの人がインプットしたことで自己満足してしまっているそうです。
アウトプットは「話す」「書く」「行動する」ですが、学んだ知識を行動に越してこそ、自己成長が促されていくというのは、過去の自分の行動を振り返ってもわかることです。本を読んでも成長していないのは、「わかったつもり」になっているだけでアウトプットが出来ていないからだと書かれていました。
ちなみに黄金比率はインプット3、アウトプット7だそうです。

 しかし、ただインプットしたものをアウトプットすればいいというものでなく、アウトプットした後にフィードバックすることが大切だということも書かれていましたが、確かにそう思います。
外部セミナーに参加する人を見ていても、ただ漠然と参加している人と、「これを学んで帰りたい」と自分の課題をしっかり認識して参加している人がいます。後者の人は現場で行動し悩んでいる人。セミナー中も目の色が違います。

 アウトプットにはいろんな方法があり、こうしたメルマガもそのひとつ。書くのは確かに大変ですが、書いたことは忘れませんし、いろんなつながりも生まれています。
商品名のDOITという中にも込めた「行動の大切さ」。学んだことを行動に移してみる。シンプルなことですが、改めてそこにしか変化が生まれないのだと気づかされます。

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2019 年 01 月 08 日 09:39

作業興奮

皆さん、あけましておめでとうございます。
お正月はゆっくりと過ごされましたでしょうか。
私は末娘がドイツから帰国し、3人の娘が勢ぞろい。久しぶりに家族全員の賑やかなお正月を過ごすことができました。

さて、4日から仕事始めの方も、今日から仕事始めの方もおられると思いますが、いよいよ今年の仕事が始動します。
それぞれの方が新しい年に挑戦の誓いや目標設定をされたことと思いますが、やるべきことが明確になれば後はそれを実行するだけ。
まずは、動き出すことが大切だと感じています。

動き出すということで思い出すのが、「作業興奮」という言葉。皆さんはご存じですか?
これは、心理学者のクレベリン氏が発見したとされる脳の作用です。
やる気がない時でも、まず行動を起こしていくと脳の側坐核というところが刺激され、トーパミンが出て、やる気が出てくるという作用のこと。
例えば、皆さんも年末に家の大掃除をされたと思いますが、最初は嫌でやる気にならなくても、体を動かすうちにやる気になり、集中力が生まれ、知らないうちに隅々まできれいにしていたということが起こります。これは作業興奮の作用なのだとか。
スポーツ選手のルーティーンにしてもそうですし、デザイナーの方が構成をつくること、営業マンが手帳の整理をすることも、作業興奮をうまく利用している事例かもしれません。
つまり、「やる気になったら、やろう」では、いつまでたってもやる気は起こりません。
脳が嫌だと思っても、まずはやってみる。やる気は後からついてくるという訳です。
お正月は目標設定したばかりでやる気も高い状態ですが、数か月も立つとやる気がわかなくなる時もあるかもしれません。
そんな時は、この作業興奮を使ってみてはいかがでしょうか。

そういえば、行動といえば「DOIT!」という商品名にも、「DO」という言葉を入れています。
この名前には、「まず、やってみよう。まず、行動してみよう」という意味を込めています。やる気は後から必ずついてきます。
私も時々、メルマガを書く気力がなくなるときがありますが、今年も休むことなく続けていきます。
今年も、ブロックス並びにメルマガDOIT!をよろしくお願いします。

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2018 年 12 月 27 日 09:52

子どもに学ぶ幸せな生き方

 私は子どもが大好きで、一日中遊んでいても疲れません。先日、社員の與田さんの子どもも出ている演劇、「火怨の蝦夷 阿弖流為(アテルイ)」(大阪・枚方地域の子供たちだけの演劇)を見に行きましたが、子どもたちが発するエネルギーに感動をもらって帰りました。

 私は、いつも子どもたちは幸せ生き方の先駆者だと思っています。「子供っぽい」という言葉はいつもネガティブな形容詞ですが、本当は私たち大人が子どもの生き方に学ぶことはたくさんあるのではないでしょうか。

 一、 今、ここ、その場に集中する
 子どもたちは何でも一度夢中になると何度も何度も繰り返し遊びます。そんな単純なことのどこが面白いのかと思うようなことでも、その中に面白さを見つけて没頭する。その没頭している様子は本当に幸せそうです。様々な雑事や不安 が常に頭によぎり、没頭できないでいる大人こそ見習うべきことなのかなと思います。

 二、 冒険する
子どもたちはちょっと危険なことが大好き。それが大人になると冒険やリスクを避けるようになっていきます。確かにそ れが大人なのでしょうが、この冒険の中にあるワクワク感が人生の幅を広げ、心を豊かにしてくれた気がします。

 三、 型にはまらない
 人目を気にするようになるのは何歳くらいからでしょうか。そもそも子どもには「型」という概念がないので、自由にのびのび生きています。自分に正直に生きている子どもを見ると、訳のわからない「型」にはまらないといけないと苦しくなっている大人がおかしくみえてきます。以前、タビオの越智会長が、講演で「子どもでええやないか」と言われていましたが、業界常識も「型」なのだと思います。

 四、 一歩踏み出す
 大人になると、この勇気がなくなっていくような気がします。「阿弖流為」の舞台で堂々と演じる子どもたちを見ていると、自分のほうが勇気をなくし、踏み出していないという気持ちになりました。怒られたらそこで学べばいいのに、失敗や怒られるのを恐れて一歩も動かず現状維持。一歩踏み出してみることの大切さを子供たちが教えてくれたような気がしました。

 他にも直観を大切にするとか、欠点を受け入れるとか、「子ども」の素敵な生き方がたくさんありますが、考えてみれば、誰もが体験したことがある「生き方」で、目新しいことはありません。子どもにできて大人にできないことはない。そう信じて来年もワクワクした一年にしてきたいと思います。

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2018 年 12 月 18 日 17:01

壁が扉になる

 依然、あるお寺を通り過ぎるとき、門のところに「壁が扉になる」という言葉が掲示されていました。通り行く人に毎月変えるこの言葉の贈り物。ふと見たその言葉が今も心に残っています。
 言葉の由来は書いてなかったのですが、壁にぶつかり、努力するうちに能力や知識が高まっていったり、新しい視野が広がったりし、いつの間にか壁を乗り越えていけたり、そこから新しい道が見つかるということだと解釈しました。自分自身もいろんな壁にぶつかってきましたが、壁に向かい努力していくうちに新しい道が見つかり、助かった経験があります。そしてその時に努力したことは今も自分のベースになっています。

 昔、映像を発売した頃、知名度がないうえに、世の中になかったドキュメンタリー型のビジネス教材というこの商品に振り向いてくださる人はほとんどありませんでした。ダイレクトメールを出しても反応はごくわずか。「なぜ、こんなにも買ってくださらないのだろう?」と途方に暮れているとき、僅かしかいなかった“買ってくださったお客様”に「買われた理由」を伺ってみようと思い訪問することにしてみました。
 購入の御礼と共に購買理由をお伺いすると、お客様がいろんなことを教えてくれました。経営のこと、顧客満足のこと、研修の悩みなど・・・。それが次の商品を考えるキッカケになったり、購入後にしっかり使っていただけるように活用をサポートすることの大切さに気付くことができました。そして、同時にいくらお客様が求めておられることでも、譲れないものは譲らないという自分達の信念やコンセプトをぶらしてはいけないということも、お客様に教わった気がします。その体験が、後の映像の活用支援や研修やセミナーの事業につながっていきました。
「売れない」という壁のおかげで、いろんなことを学びました。

 考えてみれば、こんなことは世の中ざらにあることで、世界のどんなビジネスも、あるいは一人ひとりの人生も、壁がいつも目の前にあり、それをどうやって乗り越えようかと必死になっていくことで、社会は良くなってきたはず。進んでいこうとしても、進まないと決めたとしても、きっと壁が出現するならば、壁に向かっていくしかなく、むしろ「ようやく壁がきた!」と、壁を楽しむくらいの気持ちでやっていったほうがいいのかもしれませんね。
 もうすぐ2019年。来年もありがたい壁がくるでしょうか。

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2018 年 11 月 13 日 09:45

日々の言葉や行動から伝わるもの

先日、経営理念の勉強会をした後で、ある社員が「経営理念は社長や社員、あるいは先輩と後輩などの日々の会話や小さな意志決定の時に、伝わっていくんですね」と言っていましたが、確かに理念はそうやって伝わっていくようなものかもしれません。

いくら経営者が理念で「お客様第一」と掲げていても、例えば上司が「儲からない客なんかほっておけ」とか「接客に余計な時間をかけるな、もっと売りに行け」などといってしまうと、その理念は嘘になり、儲かるお客様には優しく、そうないお客様はほっておくようになり、購入後の顧客からの相談対応などの面倒なことはしないようになり、きっとその部下の行動は「お客様第一」ではなくなるはずです。
ただ、この会社が大事にしている「効率主義、利益第一」ということはしっかりと伝わっていくので、その部下も、もしかするといつか自分の部下に同じように伝えていくようになるのかもしれません。
「うちの経営理念なんて掲げているだけだよ」という言葉とともに。

でも、そういうことを価値基準にする上司にはその上司がいて、またその上に経営者がいるわけですから、あたりまえですが、最後は経営者が経営理念に対して真剣かどうかが問われてしまいます。
日々の言葉、日々の行動が理念を伝えていくのなから、まずは上の人から襟を正していかなければいけないのでしょうね。
これは会社だけでなくても、どんな組織でも、あるいは家庭でも同じことなのかもしれませんね。

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2018 年 11 月 06 日 18:14

仕事はやっぱり面白い

 ブロックスも今年で創業25年目です。サラリーマンとして勤めていた時代も含めると35年近く仕事をしていますが、私は「仕事」というものに飽きたことがありません。
何をやっても、どんなことをやっても、難しさの連続でうまくいったことの方が少ないのに、今だ、やりたいと思えるのは、仕事にはお金を稼ぐという以上に様々な魅力的が詰まっているからだと思います。

 趣味の世界と違って、厳しく結果や評価が問われるので「仕事の品質」は常にお客様の期待を超えるものをめざさなければなりません。
お金をもらう以上、当然です。でも、人の評価もさることながら、自分自身が「納得する」仕事でなければ、本当の満足にはなりません。
さらに、仕事はチームで生み出していくわけですから、関わる仲間も全力で関わらないと「いい仕事」にならないので「関わる仲間」も大事な要素です。
どんな仕事をしていても、必ずといっていいほど、この何重にも重なる難しさにぶつかり、苦労させられます。
簡単な仕事も時にはありますが、自分の基準を上げれば、それはすぐに難易度の高い仕事になります。

 自分の経験を数えてみても、心の底から「本当にいい仕事ができた」という仕事ができたといえるのは、一生のうちに何度かなのかもしれません。
しかし、このいつも得られない「いい仕事」を目指していく、その過程が面白くてたまりません。
もっとよくできないか、もっと早くできないか、もっといいものができないか。そこに向かって脳みそがフル回転していく時は時間があっという間に過ぎていきます。

 でも、世の中には、こんなに面白い「仕事」なのに、「やりたくない」とか「つまらない」「面倒くさい」とかという人がいます。
確かに一時的にはそんな時もあるのかもしれませんが、それはきっとまだ本気でやっていないからだと思うのです。
本気で取り組むと、どんな仕事も面白くなる。これは35年の人生の中でかなり確証の高い法則だと思っています。

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2018 年 09 月 26 日 09:09

「自立」と「自律」

 先日、ある会社で「自立型社員」という言葉を聞き、少し疑問に思うことがあって考えていました。自立と書く場合も、自律と書く場合もあるのですが、自分で考え行動を起こす社員のことをそのように呼ばれているようです。

 しかし、そもそも「自立」と「自律」は何が違うのか。「自立」というのは、他に依存しないで、自力でやっていける状態になること。お金を稼ぎ、親や何か親的な存在から独立する経済的な自立。技術が伴わないうちは教わってきたが、次第に仕事を覚え、自分で独立的に仕事ができるようになるという技術的な自立。いわゆる「ひとり立ち」が自立することだと私は認識しています。
一方、「自律」というのは、自らの律(規範やルールなど)を持って、判断したり行動したりできること。「こうすべきだ」「こうしたほうがいい」という判断を自分で行うようになるのが自律ですが、自立の過程で判断軸となる自分の価値観を身に付けながら、自分で課題を発見し、自分で解決していけるようになるような段階が「自律で働く」というイメージです。

 あえて「自立型・自律型社員の育成」という言い方をされるのは、責任を自分で取らず、上司にお伺いを立てたり、指示を待って言われたことをだけをするような「依存型」の人が多くなっているからなのかもしれませんが、本当にそんな人が増えているのでしょうか。
知識も経験も少ない若いうちは仕方がないとして、ある程度仕事ができ技術的な自立をしている人が自律できないというのはどこに問題があるのでしょうか。
もし「自律的」でないとすれば「他律的」な働き方。つまりいちいち人の判断軸で人に聞きながら仕事をするということです。
私が不思議に思うのは、社会人として自立し、自律的に生きている人が会社では自律的でないということがあるとすれば、それは仕事という時間を自分らしく生きていないことになります。
もし、そんなことが続けば仕事は面白くなくだけでなく、仕事の時間が自分の人生の時間になっていない空虚な時間になってしまわないでしょうか。

 仕事は仕事、人生は人生だと割り切って仕事をする、あえて自律的に働いて波風を立てるより、他律でいいという人もおられるので、難しいのですが、起きている時間の大半を占める仕事の時間が自分らしくできないということは、結構辛いのではと気にしてしまいます。
しかし、これからは創造性を発揮して、自分で課題を見つけ、自分で解決をしていく自律型でないと仕事はロボットにとって代わられる時代だと言われていますが、この自律を妨げているものが何なのか、もっと考えていきたいと思います。

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2018 年 09 月 19 日 09:37

経営者の志が選ばれる時代

 先日、ある地方のバイク販売店を見学させていただきました。創業56年のその店は今、20代の三代目が経営をしています。
若年層のバイク離れに高齢化。二輪業界は年々下降線。それでも、自分が魅了されたバイクの魅力をもっと多くの人に知ってほしいから、この業界を変えていきたいからと経営を受け継いだ若い社長の行動力で、ここ数年で売上が倍増してきたという、素晴らしいお店でした。

 古いお店を改装したり、ありとあらゆる改革をしてきたのですが、いちばんお客様増加に貢献したのが「YouTube」による発信。中古バイクが入荷したら、その魅力を自らが説明する動画を毎日のようにアップし続けていったことで、全国から注文が入るようになったそうです。
たったこれだけで?と思われるかもしれませんが、その動画を見るとその違いがわかります。
単なる商品紹介ではなく、その奥に「商品を売る人の気持ち」や「商売に対する姿勢」が伝わってきます。
バイクを好きになってほしい、楽しんでほしい!そんなお店の思いに共感した人が、遠くからでも注文をしてくれるのだそうです。
近くにお店があるのに、わざわざ新車を注文する人もいるのだとか。ホームページでいくら発信しても、情熱や思いまでが伝わらず、違いを打ち出せずにいる店が多い中で、こんな形の「思いの発信」は、素晴らしい取り組みだと思いました。

 顧客は、もはや「ただ商品を買いたい」のでななく、「安心して、商品を買いたい」のでしょうし、「安心できる人から買いたい」はずです。
その時に、この動画による発信は、地方の商店にとって本当に有効になるツールだと思います。
ただし、動画を介しての取引ですから、信用してもらうためには、単なるPRだけでは難しいはず。この店では商品の傷などのマイナス情報も正直に発信されていました。
また、商品を大切にお客様にお届けする時の様子も発信しています。
「この店は本当にお客様のことを思って商売しているのだ」と感じられる時、信頼が生まれ、距離を超えての注文につながるのでしょう。
 何れにしても、大事なのは動画のノウハウよりも経営の志。
この会社は自分の儲けのために商売をしているのか、世の中に役立つために商売をしているのか?
消費者は強くは意識をしていないかもしれませんが、販促やPRの中にある会社の姿勢や経営の志までしっかり見ているように思います。

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2018 年 09 月 12 日 11:07

何度も利用したくなる店

 自分自身も客としていろんな店や企業を利用しますが、昔に比べてサービスや品質が向上していて、流石、日本だなと思うことばかりです。もし、その都度「満足されましたか?」というアンケートに答えたとしたら、私は「普通」か「満足」と書くはずで、最近「不満」は殆どありません。

 しかし、もし、「では、あなたは当社を今後も利用しますか?」という問いだったとしたら、どうなるか?確かに、その可能性はありますので、「はい」と記入すると思いますが、本当に「ずっと利用したいか?」というほどの積極的な気持ちになっているかといえば、疑問です。「満足」を味わえるお店がこれだけいろんなところにある現在、よほど感動したり、好きにならない限り「ずっと使用しよう」ということにはなりません。つまり、「満足」を指標にしているだけでは継続利用にはならず、他の指標をめざしていかなければならない時代になったのではないでしょうか。

 世の中には、お客様がファンになり何度も利用する店や企業がたくさんあります。学ぶべきはやはりそうしたお店からなのかもしれません。こうしたファンをたくさん集める北九州の美容室バグジーの久保社長は、ファンづくりの秘訣を次のように語っておられました。1つは、お客様を「覚えてあげること」。前回どのような商品を利用したかということなどの基本情報だけでなく、その人が大切にしていることや好きなことを覚えてあげて、次回来られた時にその人に合わせた声がけや対応すること。もう一つは「手間をかける」こと。その人がどうすれば喜ぶかと考えて、ひと手間、ふた手間かけてあげることだそうです。

 自分自身の体験も踏まえて考えてみたのですが、「何度も利用したくなる」お店や企業の共通点は、お客様が「この店(企業)の人たちは、自分のことに関心をもってくれている、大切にしてくれている」と感じる対応をしてくれている会社ではないでしょうか。覚えてくれていたり、手間をかけてくれる行為の奥に、「大切にしてくれる」という気持ちを感じるからこそ、嬉しくなり、また利用したくなります。

 ある調査では「顧客が離れる理由」の第一が「顧客への無関心」(68%)だったそうですが、「お客様への関心」は大事な指標になりそうです。「売上」を大事にするのか、「お客様」を大事にするのか。きっとそのあたりの経営者の思いがスタッフに伝わり、お客様にも伝わっていくのかもしれませんね。


<北海道の地震に関して>
北海道の地震、その大きさに驚きました。その後の停電や断水も広範囲に広がり本当に大変な事態になっています。被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
大好きな北海道のために、できることをしていきたいと思います。

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2018 年 08 月 28 日 11:41

スポーツから学ぶ、心の磨き方

 今年の高校野球は例年になく盛り上がっていました。金足農業が話題になりましたが、球児が全力でひとつのことに取り組む姿は、やはりいいですね。
 大舞台の中、緊張している生徒もいれば、普段通りにプレーをしている生徒もいます。昔に比べれば、甲子園という大きな舞台を楽しんでプレーをしようという子供たちが多くなったような気がします。
 私自身、スポーツは詳しくありませんが、やはりメンタルは結果に大きな影響を与えるはず。笑顔でプレーする子どもたちが増えてきたのは、世代の特性もあるかもしれませんが、監督やコーチのメンタル面でのサポート技術も上がってきたのかもしれませんね。

 最近、このスポーツ心理学をビジネスに応用する動きも多くなってきたそうです。社員の心が「だめだ、無理だ」と諦めモードになったり、「結果を出さなければ・・・」とプレッシャーに押しつぶされるようでは、いい仕事が生まれるはずがありませんし、下手をするとうつ病になるケースまで出てきてしまいます。
 社員のやる気やいきいき働くことが重視される時代。やはり社員の心の状態を良くし、新しいことに挑戦したい、もっといい仕事をしたいという気持ちをつくることが求められるようになっているのかもしれません。

 一流のアスリートの人たちは、心の状態を良くするために、どんなことをされているのでしょうか?
様々な金メダリストを指導され、以前からホワイト企業経営大賞の委員として、ご一緒に活動させていただているスポーツドクターの辻秀一氏は、書籍の中でそのスキルを紹介しておられます。
 いくつかのスキルがあるようですが、そのひとつは、自分がご機嫌になる(ワクワクする)言葉を持つことだとあります。「大丈夫!」「素晴らしい!」「一歩一歩」「ありがとう!」など、それを口にすると自分の心の機嫌が良くなることキーワードを大切にし、常に使うようにしていると、不安にとらわれたり、心が揺らぎにくくなるそうです。

 中でも、「ありがとう」という言葉は非常に強い影響がある言葉だと言います。どんな時でも、常に「ありがとう」と意識して使っていると、次第に心の中に感謝の気持ちが芽生え、心の状態が良くなっていく。実際にやってみるとわかることですが、壁を前にした時でも「ありがとう」というだけで少し気持ちが前に向く気がします。
 この言葉の習慣だけでなく、一流アスリートが取り組む心の習慣づくりには、「今に集中する」「相手を応援する」「一生懸命を楽しむ」など、様々なものがあるようですが、一流アスリートの人たちが垣間見せる、素晴らしい人間性を見ていると、重圧や壁に負けない心を磨いていくことは、幸せな人生を送るうえでも大切なことなのだと思います。

スポーツドクター辻秀一 オフィシャルサイト
http://www.doctor-tsuji.com/

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2018 年 08 月 21 日 14:26

気づきが生まれる「いい質問」

 先日、私の誕生日に、ある先輩からお祝いの言葉とある質問をいただきました。
そのメールにあった質問は「いつまでも元気でいる3つの秘訣は何ですか?」というものでした。誕生日のメールで質問をいただくのは初めてだったのですが、考えながら、以下の3つを書き、返事をしました。

「1.面白い仕事 2.自分らしく 3.好奇心」 
 質問の答えを考えてみて思ったことですが、誕生日を迎えたこのタイミングは、自分の今後の人生を考えますし、健康のことも気になっていましたので、なかなかナイスないい質問だと思いました。先輩は、私の答えが聞きたかったのではなく、質問によって、私が大事にしていることを見直すきっかけを与えてくれたのでしょう。「いつまでも元気にいる秘訣は〇〇だよ」というアドバイスより、素敵なプレゼントでした。

 「よい質問」は、その人に考えるきっかけを与えてくれるだけでなく、見えなかったことが見えてきたり、「そうだ、今、これが必要だったんだ」と大切なことに気付かせてくれたります。もちろん、質問にはいろいろな種類があります。「なぜ、数字が上がらないんだ!」と相手を責める質問もありますし、正解があって、それを求める質問もあります。

 私が「いい質問」だと思うのは、その質問が、投げかけた相手のためになり、答えが無数に出て、想像力を掻き立てるような質問です。
 皆さんは、どんな質問が心に残っていますか?

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2018 年 08 月 10 日 11:51

「やらまいか精神」に学ぶ

 先日、静岡の浜松に行きました。
浜松には、昔から、遠州人の気質を表す言葉として「やらまいか精神」という言葉があります。
「やらまいか」とは、「やろうじゃないか」「しましょうか」という意味だそうでが、単なる方言ではなく、「あれこれ考え悩むより、まず行動しよう」という、遠州人の進取の気質を表す言葉として使われているようです。

 浜松には、世界に名だたる企業がたくさん生まれています。これらの会社を作り出した偉人達を列挙してみるだけでも、この「やらまいか精神」のすごさを実感します。
スズキ創業者の鈴木道雄氏、トヨタの創業者、豊田佐吉氏、カワイ楽器の創業者の河合小市氏、ヤマハの創業者、山葉寅楠氏、そして、ホンダの創業者、本田宗一郎氏・・・。どの企業も革新的技術で新しい商品を生み出し、世の中にインパクトを与えてきた企業です。

 東京や大阪のような大都市ではない浜松で商売をすることは、いろんな障害があったに違いありません。
「あれこれ悩むより、まず行動しようじゃないか、やってみようじゃないか。」
きっとこの偉人たちは、こんな風に社員を鼓舞し、世の中にない商品を生み出してこられたのではないでしょうか。進取の気質があるとはいえ、情熱がなければ成功するはずがありません。

 あれこれ悩むより、まず行動しよう。確かに頭ではわかります。
しかし、そう言われてもそう簡単に動けないのが普通の人。「失敗」の怖さが人の行動を抑制してしまいます。失敗しまいと、慎重になるし、安全な方向に進みたくなるものです。
失敗について、「やらまいか精神」を持った偉人達はどう考えていたのでしょうか。
本田宗一郎さんは、失敗について次のような言葉を残されています。

 “多くの人は皆、成功を夢見、望んでいますが、私は『成功は、99パーセントの失敗に与えられた1パーセントだ』と思っています。開拓者精神によって自ら新しい世界に挑み、失敗、反省、勇気という3つの道具を繰り返して使うことによってのみ、最後の成功という結果に達することができると私は信じています。
成功者は、例え不運な事態に見舞われても、この試練を乗り越えたら必ず成功すると考えている。そして、最後まで諦めなかった人間が成功しているのである”

 「失敗、反省、勇気という3つの道具を繰り返して使うことによってのみ、最後の成功という結果に到達する」という言葉がすごいですね。失敗も反省も勇気は道具だという考え方。確かに、こう思っていれば、失敗を早めに体験した方がいいという発想になります。失敗に対する意識の違い、これが「やらまいか精神」なのでしょうか。

 ちなみに、私たちのDVDの名前は「DOIT!」ですが、この言葉にも同じような意味を込めて名付けました。
「あれこれ悩むより、やってみよう。」
「行動の中に答えがある。」
様々な経営者が実践されてきた「やらまいか精神」。改めて大切にしてきたいですね。

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2018 年 08 月 08 日 11:22

お客様の立場にたつことの難しさ

 顧客満足の考え方を世の中に広められた佐藤恭和氏。「あなたが創る顧客満足」(日経ビジネス文庫)の著書の中で、次のようなことを述べられています。
 「顧客満足というと『企業が顧客を満足させることだ』と一般的には信じられていますが、これは大変な間違いです。顧客満足とは『顧客が満足すること』なのです。」
 「満足させる」の主語はサービスを提供する側であり、「いいサービスをして、お客様を満足させた(つもり)」でも、本当にお客様が満足されているかはわかりません。顧客満足とは「お客様が満足する」ことなのだと認識し、満足度を調査したり、スタッフもそういう気持ちで対応していきましょうという意味で、この「“を”ではなく“が”」を伝えられています。

 この言葉はずっと心に残っているのですが、今、改めて実践の難しさを痛感しています。例えば、社員満足。これも同じ意味で「社員が満足すること」。会社は社員のためにといい制度や仕組みを導入しても、「幸せだ」「満足だ」と感じるかどうかは社員が判断すること。自己満足では意味がありません。他にも「伝えた」と「伝わった」も違います。自分は相手に「しっかり伝えた」と思っていても、相手が「受け止めたかどうか」は別問題です。相手の立場になるのが大事だということは、頭ではわかっていても、立場が違えば受け止め方もバラバラですから、本当に相手の立場になりきるのは難しいものです。

 しかし、例えばお客様満足であれば、「お客様が満足されているかどうか」は結果を見ればわかることもあるのかもしれません。例えばお客様が再来店してくれる。新しいお客様を紹介してくれる。いつも立ち寄ってくれる。笑顔で来店してくれるお客様の数は、顧客満足のバロメーターのひとつになるはずです。
 それでも、何度も来店しておられるからといって安心はできません。お客様はだんだんと飽きてしまうもの。確かに最初は満足していたとしても、その驚きや感動は長続きしません。ずっと来店してくださっていたとしても、もしかすると「惰性で来店している」だけのお客様もおられるかもしれません。そんなお客様は、他にいい店があると、スッと離れてしまう可能性があります。お客様の数だけでも「心」は見えてきません。

 どこまでいっても、相手の気持ちや心に寄り添うのは難しいことの連続です。諦めそうになりがちですが、世の中にはリピーターを生み続けている会社はあります。旅館の「加賀屋」さんでは、どんな時代になっても、従業員による「気配り」を大事にされている企業ですが、確かに、お客様の何気ない言葉やしぐさに「気持ちを感じる」ことができるのが人間にしかできないことなのかもしれません。どれだけ人に対して思いやりを持てるか、気配りや心配りの感性を磨き続けることができるか。ビジネスの世界にいると、ついロジカル脳が優先してしまい、このあたりのセンサーが錆がちになってしまいます。日頃から意識して、感情・感性を磨いていきたいなと思います。

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2018 年 07 月 31 日 10:59

魅力的な企業文化

会社の中には、それぞれの社風というか、独自の文化があります。
例えば、困っている仲間がいると誰かが声をかけ、みんなが助けてくれるという文化。例えば、仲間の良いところを認めていこうとする文化。
お客様に対しては全員が「自分のお客様」と思って対応しようする文化。
こんな文化もあれば、何でも上の人にお伺いを立てて物事を進めることがあたりまえになっている文化や、個々が独立的に働き、お互いを干渉しない文化もあるのかもしれません。

文化というのは、組織が大事にしてきた価値観やめざす方向性、そしてそこで働く人たちによって、自然と育まれていくものですから、所属している人たちにとっては普通の空気感になっていて、日々、そんなに意識をしていないものだと思います。
しかし、その文化が人の意欲や行動に与える影響は、もしかするとかなり大きなものかもしれないなと、最近改めて思います。

しかし、どんな企業文化がいい企業文化なのでしょうか。多くの場合、その会社の文化しか体験していないわけですから、何がいいかわからないので、他の会社から転職してきた人などが感じたり、別の会社に行って時に初めて、文化の良しあしを考えるものなのかもしれません。
その文化に自分が合っているなと思うときは、居心地もよく力を発揮していくのでしょうね。

どんな企業であれ、人が働く目的は「幸せになること」ですから、やはり、働く人たちが、「ああ、ここで働けて良かったな~」と、しみじみと「小さな幸せ」を感じられるような企業文化が、「いい企業文化」なのだと思います。
もちろん「幸せ」の感じ方は、人によって違うので一概に言えないのですが、私は給料や賞与以外にも、働いている間に、人の役に立てて嬉しいとか、誰かに必要とされて嬉しいとか、いい仲間がいるな、成長でできたな・・・など、小さな喜びを感じることができる会社は、本当に魅力的だなと思います。

こんなことを考えたのも、実は今、秋に開催する「日本を元気にするセミナー」の準備で、この数週間、「いい会社」の社員の皆さんに理念や文化についてインタビューをしているからなのですが、どの人も本当に自分の会社が好きだと言われるし、人生そのものも楽しそうです。
いい文化を創り出していく要素は、たくさんあるのだと思いますが、やはりいちばん大事だと思うが、企業理念や価値観ではないでしょうか。
その経営者が、何を是とし、何を大切にするのか?判断基準のベースになる理念が、文化をつくっていくように思います。

皆さんの会社の文化は、どんな文化ですか。

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2018 年 07 月 25 日 10:33

「はじめてのおつかい」と人材育成

 放送開始から25年も続いているという人気番組、「はじめてのおつかい」(日本テレビ系列)。私もファンで毎回涙を流しながら見ています。
お使いという壁を乗りこえる体験を通して子供たちが成長していく様子を見ていると、自立ということだけでなく親子関係や地域のあり方まで考えさせられます。

 小さな子どもにとって近所といえど、一人で買い物に行くというのは大きなハードル。勇気を出してスタートしても様々なトラブルが彼らを襲い、心が折れそうになりながらも目標を達成し、自信がついて大人の顔をして帰ってくる彼らの姿は、新入社員が経験を積みながらいい顔になっていく姿にも似ています。
 行く道は不安いっぱいでも、帰り道は小さな達成感と自信にあふれ、親が喜ぶ姿をみて、役立った喜びを感じて、また頑張ろうと思う・・・。
新人や若い社員が、はじめてのプロジェクトに挑戦し、たくさんの人に「よくやったね」と言われて成長していくのも、原則は同じなのかもしれません。

 しかし、最近はトラブルになることを避け、新人に丁寧にやり方を指導したり、指導官が見守りながら指導することも多くなり、新人が「はじめてのおつかい」をする機会が少なくなっている気もします。確かに送り出す方は不安ですし、面倒なことは背負いたくありません。でも、その人の本当の成長を考えた時、やはりこうした修羅場体験・感動体験を経験することは本当に必要な気がします。
 お母さんが涙を流しながらも子どもを励まし、勇気づけて送り出す姿を見ていると、やっぱり時には厳しさも大切なのだと思います。
親(上司)の成長も求められているのかもしれません。

 わが社にも新しい社員が入ってきました。
帰り道の、あの自信にあふれた笑顔で毎日を過ごしてもらえるように、若い人たちに成長の場をつくってあげたいなと思います。

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2018 年 07 月 10 日 09:50

採用はお見合い

 相思相愛。これは恋愛だけでなく、個人と会社の関係でも言えること。ブロックスでは、採用時にはお互いができるだけ裸になり、存分に分かりあった上で入社してもらおうと、何度も話し合いや面接を繰り返していきます。

 わが社では、採用活動に社員も出来るだけ関わってほしいということで、社員面接という段階を設けています。役員がいないほうがリラックスできるはず。そこでは何でも聞いていいということを伝え、面接する側の社員にも聞かれたことは、何を話してもOK。良いことも悪いことも全部伝えてほしいと言っています。
 ブロックスという船に乗る船員であり、長い間一緒に働く人なのですから、うちの会社の社風やいい面も悪い面もみんな見て判断してほしいからです。まさにお見合いのようなものだと思います。
 その後、役員面接となるのですが、ここでも、若い人にどれだけリラックスしてもらえるかを第一に考えています。そもそも緊張しておられますし、話すことに慣れていない人ばかり。もちろんブロックスのことを伝える場面もありますが、こちらから、その人の本当にしたいことや夢を伺ったり、この会社で本当にいいのかどうか、一緒になって考えるようにしています。時には人生相談のようになることも。そんな面接はあまり経験がないのか、時に泣き出す人もいたり、自分の本来の夢に気づき、他の会社にしようという人もいます。
 もし、うちの会社とのご縁がなかったとしても、その人にとってこの時間や体験がよかったと言ってもらえるような時間にしたい。その人の人生にとって次に役立つような面接でありたいと思いながら、採用活動をしてきました。

 大きな会社でも入社して「思っていた会社と違った」「やりたい仕事じゃなかった」とギャップを感じ、早いうちに離職していく人も多いと聞きます。私たちもまだまだ十分ではないのですが、やはり採用時にどれだけ理解しあえるかがポイントなのかもしれません。

 さて、この夏、そんな面接を経て、また新しい社員が入社してくれます。せっかく入社してくれた人たちをがっかりさせないような自分たちであろうと、面接に参加した社員も気合が入っているようです。新人の成長も楽しみですが先輩社員の成長が楽しみです。

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2018 年 06 月 25 日 16:52

地震に備える

先週の大阪北部地震、驚きましたね。
朝7:58分、私は大阪の事務所(中央区/ビルの6階)で仕事をしていたのですが、ドーンという大きな揺れがあり、慌てて逃げる準備をしました。幸い、まだ社員は誰も出勤していなかったのですが、取り急ぎライングループで連絡を取りました。
電車の中にいた人、自宅にいた人いろいろでしたが、みんな無事を確認。家族の皆さんも怪我もないということでホッとしました。しかし、大阪市内の交通はほとんどがストップし、タクシーも捕まらず、道路は混雑し、バスもなかなか来ないという状況。移動中の人達は自分の家に戻るにも大変な苦労がありました。

こうした災害が起きた時にいちばん大事なのは情報収集。刻々と状況が変わるので、なかなか正確な情報を得ることは難しいのですが、私も必死にNHKニュースを見て状況をつかみました。
以下、サイトで見つけた情報ソースをお知らせします。
いざという時に、ご利用ください。
最後になりましたが、今回被災された皆さま、亡くなられた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。


気象庁・地震情報:http://www.jma.go.jp/jp/quake/
NHK・地震情報:http://www3.nhk.or.jp/sokuho/jishin/
防災地震Web:http://www.seis.bosai.go.jp/
地震情報サイト(JIS):http://j-jis.com/
気象庁・津波情報:http://www.jma.go.jp/jp/tsunami/
NHK・津波情報:http://www3.nhk.or.jp/sokuho/tsunami/
帰宅困難者対策情報センター:http://www.nagonavi.com/
財団法人日本道路交通情報センター:http://www.jartic.or.jp/
鉄道コム:http://www.tetsudo.com/traffic/
運行情報|ジョルダン:http://eki.jorudan.co.jp/unk/

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2018 年 06 月 19 日 15:13

真面目に働く

 先日、テレビを見ていると、和紙をすく道具、「すげた」をつくる職人が紹介されていました。竹を削って竹ひごを作り、それを細かくすだれ状に編んでいくのですが、その出来上がりの細やかさ、精密さは素人目に見ても本当に素晴らしいものでした。この職人さんが作ったすげたは全国の和紙職人から高い評価を受けているのですが、手作りということもあり、手に届くまでに何カ月も待たなければならないほどだそうです。
誇りを持って楽しそうに働いているその職人さんの笑顔が心に残っています。

 こうした伝統的な工業以外にも素晴らしい技術を持った人がたくさんいるのが日本。例えば、日本の停電率は世界でもダントツに低いそうですが、その奥にはこの職人のように、地道に品質を高め続けてきた技術者達がいるはずです。
 私たちがこうした人達に感動するのは、「真面目に働く」ということがいい、自分たちもそうありたいと根底で思っているからではないでしょうか?私自身も、「人から評価されなくても、その奥にいる人(例えば和紙を作る人)のことを考えて、手を抜かずに真面目に働く」という人の姿勢に感動しますし、自分自身もそうありたいと思いながら働いてきました。

 こうした職人の世界がテレビで取り上げられるようになり、最近は少し見直されるようになったとはいえ、多くの企業の現実は逆の方向に向かっているように思えてなりません。
 効率や量は評価されても、「真面目に働く」ということが、あまり評価されなくなっているのではないでしょうか。
私たち日本人は、本当はどこかで「自分もひとつひとつ仕事を丁寧にやりたい」と思っているはず。「効率よく、早くやれ」と迫られるばかりに、どこかで「丁寧にやっても・・・」「真面目にやっても・・・」と、つい思うようになっていくのかもしれません。
 でも、こんな「妥協した仕事」や「数だけこなす仕事」に慣れてしまうとどうなるのか。もちろん品質も高まりませんが、いちばん壊れてしまうのはその人の「心」ではないかと思います。妥協をしたり、追求することを諦めてしまう仕事ほど詰まらないものはありません。仕事の面白さや醍醐味は、丁寧にやってこそ、真面目にやってこそ味わえるものです。

 昨今、社員のやる気だとか、社員満足ということが議論されるようになりましたが、もしかすると、この「真面目に働く」という日本人のDNAをもう一度評価し直していくことが大事なことかも・・・。自分に誇れる「いい仕事」をしてきたいですね。

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2018 年 06 月 05 日 15:35

ひとの心が輝く環境づくり

 昔から、メンバーのモチベーションを高めるとか、やる気を出させるとか、動機付けのあり方がいろいろと研究されています。報奨金を出したり、賞罰を与えてやる気を引き出したり、褒めたり、叱ったりしながら、「やる気のない人をやる気にさせる」という方法は、確かに有効な手段なのかもしれませんが、私はその奥に何か人に対する傲慢な姿勢を感じてしまいます。本来、やる気はその人の内面から生まれるものであり、「怒られるから行動する」「お金がもらえるから行動する」ではなく、「自分がしたいから行動する」「面白いから行動する」ことが本来の姿だと思います。

 働く人が自らやる気になって働く職場づくりで思い出すのが、埼玉県の川越胃腸病院です。リーダーの望月院長が大事にされてきたのは「ひとの心が輝く環境づくり」です。指示命令やマニュアルで職員を動かすのではなく、職員ひとりひとりの心が輝くような環境をつくることで、働くひとが心の底から「患者様に喜んでもらいたい」と行動する組織にしていきたいと粘り強く取り組んでこられました。

 確かに「主体性を発揮しなさい」「自ら考えて行動しなさい」と命令しても、人は自分が動きたくなければ動きません。望月院長から学んだことは、働く人達が「主体的に動きたくなる」「自ら行動したくなる」環境を作っていくことの大切さでした。「組織はつくるものではなく、できるものなんですよ」と教えていただいたことも心に残っています。

 どうすれば、みんなの心が輝いていくのでしょうか?
 「あなたの裁量で自由にやっていい」という環境も必要でしょう。同時に組織の理念や方向性にみんなが共感していることも必要かもしれません。一人ひとりの社員が、上司からも仲間からも尊重され、大切な存在だと思われていることも大事なことでしょう。職場の仲間がお互いを信頼し、例えば何に挑戦してみたいと思った時に、「やってみたら」と促してくれるような環境であれば、毎日がワクワクしてくるかもしれません。その挑戦がもし失敗したとしても、努力をみんなが認め、「いい経験をしたね」と言ってくれる人達がいてくれたら、さらに心が輝き出すはずです。

 こうした職場のことを書くと「理想論だ、うちの職場と違い過ぎる」と暗い気持ちになる方もおられるかもしれません。私もいろいろな会社を取材しましたので、確かこんな職場はそう多くはないのだと思います。川越胃腸病院さんも20年かかったと言われているように、こんな時間のかかる方向で人を動かすより、権限を持っているリーダーは指示命令を出して人を動かす方が楽に決まっています。(心のストレスは多そうですが)

 でも、「こんな職場は無理」と諦めるのも簡単ですが、実際にやり遂げた人もいるのなら、最初から諦めるのは早すぎるような気もします。「自ら動きたくなるような環境をつくること」は本当に不可能なのでしょうか?
 そもそも、誰しも「人から操作される」のは嫌なもの。自分が人から「動け」と言われるのが嫌なように、人も嫌なはずだと思います。だからこそ、「どうすれば、人を動かせるか」と考えるのではなく「どうすれば、みんなの心が輝くような環境になっていくか」と考えていく思考を持つだけでも、何かが変わってくるのかもしれません。私もできていないので偉そうなことは言えません。しかし、諦めずにやり続けるしかありません。

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2018 年 05 月 30 日 17:50

成長するってどんなこと?

先日、ある会社の人達と「成長するってどんなこと?」というテーマで対話型の研修会をしました。対話の途中では、「志GOTO人シリーズVOL.2 “挑戦、自分を超えろ”」、ある美容師さんの挑戦と成長のドキュメンタリー映像も視聴したのですが、この映像もまた違った視点で見ることができました。

 新人など若い時代は初めてトライすることばかりですから、日々「成長」を意識するのかもしれませんが、何十年も働いていると「自己の成長」ということに意識が向かなくなってしまう人もいると思います。確かに若い時代は伸びしろばかり。成長を「伸びていくこと」ととらえると、仕事の種類や量をこなしていく中で経験や視野が広がります。また難易度の高い仕事へ挑戦したり、限界まで挑戦することによって考え方が深まることも、「伸びる」ことのひとつかもしれません。出来なかったことができるようになる喜びを味わえるのが若い時代です。最近、私は楽器を始めたのですが、今まさにこの面白さにはまっています。
 しかし、技術的な向上が一段落していくと、今度は「質」に目が向くようになるはずです。仕事に本気で向き合っていると、今まで見えていなかったことが見えてくるようになる瞬間や、感じられなかったことが感じられるようになる時が訪れます。

 例えば道具に対して、あるいは仕事そのものに対して、じわっと感謝の気持ちが湧いてきたり、改めて「シンプル」なことが重要だと思えるようになり、「よし、初心に戻ろう」と最初の技術に戻ってみようとすることなど、自分の精神が変わっていく時期があります。イチロー選手の言動をみていると、「仕事の奥行き」や「精神性」への成長意欲を感じますが、どんな仕事にもあるのではないでしょうか。

 ただ、現在はすぐに結果を求められる時代ですから、ひとつのことをコツコツと続けていくことは難しいのかもしれません。しかし、コツコツと続ける努力をあきらめてしまってはたぶん精神的な成長はありません。イチロー選手のような「仕事の奥行き」のような種類の「成長の喜び」は“この仕事を極めよう”とした人しか味わえないでしょう。精神的成長を超えて、その後に「成熟した仕事」ができる人になるように思います。

 対話の中で、「人は一生成長するものだということに気づいた」という人、「壁は嫌だったが、それは成長の糧だったと思えるようになった」という人、いろんな気づきがありました。この「成長」という問いは、本当に深みのあるテーマでした。

「成長するってどんなこと?」ぜひ、皆さんも社内でやってください。

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2018 年 05 月 08 日 09:48

「優しさ」の連鎖

 先日、社内の勉強会で「優しさ」について掘り下げて話し合いました。
 お客様に対して満足度を高めるサービスや対応が求められていますが、どんな素晴らしいマニュアルを作ったとしても、その根底にはその人の「優しい心」がなければきっと無機質になってしまうはず。

 いろんな書籍などで紹介されている伝説に残る素晴らしい対応も、顧客として何かの店に行き、「ああ、いいな」と心がホッとするような対応も、どれも、その人の「本当の優しさ」から生まれているものばかりです。どこかにマニュアルがあってやっているのではなく、その人が「そうしてあげたい」と純粋に思った行動だけがお客様にも伝わっていくのでしょう。機械化が進んでいく時代だからこそ、余計にそんな風な心の底から自然と生まれる優しさが求められるようになっているのかもしれません。

 では、どうすれば社員の「優しさ」を育てることができるのか。私たちの勉強会でもかなりいろんな意見がでました。その中で「優しさは連鎖する」というキーワードが話題になりました。
 確かに優しい人たちの中にいると、自然と優しくなるというのは経験上わかる気がします。困っている時に誰かがそっと助けてくれたり、気を使って声をかけてくれたりすると、自分自身の心が温かくなり、人に対しても何かしてあげたくなることは、皆さんもあるのではないでしょうか。職場が優しい人であふれ、優しい行動が常に行われているとすれば、そのグループに新しく入った人も自然と「優しくなっていく」ということは、学校でも職場でもあることだと思います。
 しかし問題は、最初から優しい集団でない場合に、「誰が優しさの連鎖の起点になるか」ということでしょうか。

 優しさの連鎖ということでは、以前に聞いた、「疲れている時に満員電車で席に座る方法」という話を思い出します。自分が疲れていてどうしても座りたい、でも満員で座れないという時に、どうすれば譲ってもらえるか?という問いです。
 その答えは「満員電車で疲れている人を見たら席を譲ってあげる」ということでした。少しわかりにくいかもしれませんが、自分がまず「譲る側」になる。そうすると、譲られた人は今度、満員電車で誰かに席を譲るようになる。その優しさの精神が連鎖し、自分が疲れている時に誰かが譲ってくれるようになるということです。

 人は誰もが「優しくしてほしい」と思っています。その時に優しくされようと待っている側でいるか、優しくする側になるか。
まずは自分が優しくする側になることが、優しい職場づくりのスタートなのかもしれませんね。

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2018 年 05 月 02 日 11:09

オフィスの環境といい会社づくり

今月の24日から、ブロックス東京のオフィスを移転し、新しい事務所で仕事がスタートしました。
今回、オフィスづくりにあたっては、せっかくなら少しでもいい環境にしたいと、いつも仕事でお世話になっているウエダ本社様やコニカミノルタジャパン様などオフィスのプロにご支援いただきましたが、改めて職場の環境が人にあたえる影響を実感しています。

例えばフリーアドレス。うちの会社でも以前から採用していたのですが、今回は窓際に長机を置きカフェで仕事をするような場所や、簡単なミーティングに使える小さなテーブルを置いたところ、みんなそれぞれがその日の仕事に合わせて好きな場所で仕事をしています。メインの仕事スペースは以前よりお互いの距離が近くなった分、相談や会話もしやすくなった気がします。

働く人を第一に考えるのが基本とすれば、まずオフィスは安心の場所であることが大事。そして無駄な導線がなく快適に仕事ができることも必要です。しかし私はただ機能的な場所というだけではいい仕事は生まれてこないと思っています。
社員同士が何気なく会話したり、コミュニケーションできる場所があることで絆が深まったり、何気ない会話から新しいアイディアも創発されていくのではないでしょうか。
世の中には効率が悪くなると雑談禁止という会社もあるようですが、気軽に相談できたり、無駄な会話があってことお互いが理解し合えてチームワークも良くなっていく気がします。

居心地がいい空間と居心地のいい仲間がいる、つい長居したくなる職場がいちばんの理想です。そんな会社づくりを応援してくれる専門会社も増えているようです。
ぜひ皆さんもご相談してみてください。

・ウエダ本社(京都) www.ueda-h.co.jp/
・コニカミノルタジャパン株式会社
 https://www.konicaminolta.jp/business/solution/space-design/

新オフィス

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2018 年 04 月 25 日 13:08

会社の目的・使命は何ですか?

「志GOTO人シリーズ」の第3巻でご紹介したアイスクリームショップ「コールドストーン」は社員全員が経営理念をとても大切にしている会社です。映像でもその様子が映し出されていたので、感動された方も多いのでしょうか。
コールドストーンの正式社名は、コールド・ストーン・クリーマリー。アメリカのアリゾナ州の小さな町で、最高のアイスクリームを求め続けたサザーランド夫妻が始めたお店が始まりだそうです。一人ひとりの好みに合わせてその場でつくる体験型デザートショップは話題になり、2004年に日本にも登場しました。

そんなコールドストーンの合言葉は「make people happy」。その奥にある経営理念は次のようなものです。

We will make people happy around the world by selling the highest quality,most creative ice cream experience with passion,excellence,and innovation.
私達は大いなる情熱、向上心、成長する意欲を持ち、最もクォリティーが高く、想像力に富んだハッピークリーマリー体験を提供することにより、世界中の人々と幸せにします。
www.coldstonecreamery.co.jp/about/make-people-happy.php

私たちの映像の中でもアルバイトの人が熱く語っていましたが、「私たちはアイスクリームを販売しているのでなく、make people happy、お客様を幸せにするのが仕事だ」と社員の人達は強い使命感を持って働いておられます。

世の中にある企業は何等かのモノを製造したり、サービスを提供している訳ですが、考えてみればそれは「手段」にしかすぎません。薬局で販売しているのは薬ですが、薬局の目的は「健康な暮らしのサポート」ですし、バイクショップはバイクではなく「風を切って走る爽快感や喜びの提供」が目的のはず。私たちブロックスも「映像」は手段で、目的は「見ていただいた方に感動や生きる力が沸き起こって、元気になっていただくこと」です。
そう、それぞれの企業が提供しているのは「モノがもたらす価値」であり、その目的は「人々を幸せにすること」だと思います。

しかし、私たちは忙しくなると、目の前の仕事をこなすことが癖になり、自分の仕事の目的や意義に気づけなくなりがちです。仕事を頑張っていても、やり遂げた達成感だけでは、本当の充実感にたどり着けないのではないでしょうか。

「私たちの仕事の目的は何だろうか」。
そんな風に自分の仕事の本当の価値を考えながら仕事をしていくと、きっと目の前の景色も変わってくるはず。そして、この目的を仲間みんなで共有している時ほど楽しいことはないのではないでしょうか。朝、会社に行く足どりも違っていそうです。

改めてお尋ねします。皆さんの仕事は、誰をどんな風に幸せにする仕事ですか?


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2018 年 04 月 17 日 15:09

難しいことをやさしく

 先日、あるコンサルタントの先生が、自分が人に何かを教える時に「いつもこんな思いを持っているんだよ」と、次のような言葉を教えていただきました。

 「難しいことをやさしく、やさしいことをより深く、深いことをより楽しく」
 若い時から心がけておられたことだということでしたが、確かにその先生のお話はいつもわかりやすく、そして深い内容ばかりです。この言葉を自分の戒めとして何十年も実践されてこられたそうです。

 そういえば、私の母が通う病院の先生も、患者への説明がとてもわかりやすく、母がいつも安心しているのを思い出します。
 病院に限らず、世の中にはいろんな専門職があり、お客様の質問に答えたり、説明する機会がありますが、「専門性のある難しいことをやさしく語ること」は本当に難しいと思います。忙しい時や自分に余裕がない時に、つい“わかりやすく翻訳する手間”を省いている人も見かけます。「これくらいはわかっているだろう」というような上から目線が気になることもあります。

 しかし、先ほどの先生の話もそうですが、やはり本当のプロほど、頭のいい人ほど「わかりやすい言葉」に気を付けられています。
 専門用語を使わずにできる限り平易な言葉で説明する、カタカナ言葉や略号を使わない。お客様がイメージしやすい「例え」を用意している。すべてを説明しようとせず、ポイントをしぼって説明する等々・・・。営業や販売、あるいはメカニックのお客様対応の職種の人なら、きっとこんなことを学ばれたはずですし、日々意識されているはずですね。
 しかし、それでも相手がどのような知識を持っているか、どのような気持ちでいるかで、説明を変えていかなければならないのが現場での顧客対応の難しさ。
私たちは、いくら「やさしい説明」を受けていても、ちょっとしたことで人は話についていけなくなったりすることがありますが、「わかりやすく」ということは本当に奥が深いと思います。
 冒頭に紹介した先生は、もう70歳を過ぎておられますが、未だに「難しいことをやさしく、やさしいことをより深く、深いことをより楽しく」と意識をされておられるそうですが、常に磨いていくべき技術なのかもしれませんね。

 何れにしても、コミュニケーションの根底には「思いやりの心」が必要なのだと思います。いくらノウハウとして「わかりやすい言葉」を持っていたとしても、この心がかけていると、きっとうまく伝わらないのでしょう。思いやりの心と技術、やはり両面が大事な時代だと思います。

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2018 年 04 月 04 日 09:29

会社は学校?

 全国の新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
 この時期、なぜか気持ちが引き締まるのは、若い人に接すると、自分が新人の時を思い出すからかもしれません。初心を忘れないようにしていきたいですね。

 ところで、若い時、こんなことを考えたことはありませんか?
 「なぜ自分は働くのだろうか?」。学生の時、社会人になってからもふと頭によぎることがあると思います。
 「忙しくても自分の時間がない。なんでこんなことをするのだろう?」
 「なぜ、こんなに目に合わなければならないのだろうか?」
 私も、仕事が嫌になった時、落ち込んだ時、私たちはこの「問い」に向き合いました。「会社はお金をかせぐ場所。だから我慢しよう」と自分を納得させて乗り切ったこともあります。

 しかし、本当に会社はお金を稼ぐだけの場所で、そのためにただ我慢をするだけの場所なのでしょうか?長い年月働いてきて、会社での生活を振り返ってみると、私にとっての会社は「ただお金をかせぐ場所」ではありませんでした。
 じゃあ、どんな場所か?私にとって会社は「学校」でした。ここからは、非常に個人的な意見ですが、こんな変な考え方の人がいるという風に読んでもらえれば幸いです。

 会社での「学び」というと「社内研修」というのがあります。正直私は、あまりこの形の「学び」が好きではありませんでした。私が好きだった「授業」は“現場でのOJT”です。コピー機の使い方、お茶の入れ方、コンピューター操作、接客・接遇、時間管理、プロジェクト管理、様々な専門知識・・。ほとんどが初めてやるばかりで、難しいこともありましたが、私は「先輩たちがやっているゲーム(仕事)に参加するための基礎知識」だという不純な動機?で、とにかく楽しみながら学んでいきました。専門学校で学んだら結構なお金がかかることを、会社はタダで教えてくれる「気前のいい場所」です。

 また、会社という学校では「知識」以外も学べます。
その時は本当に嫌なのですが、時々会社は「失敗の体験」や「修羅場」という課外授業を用意してくれます。その時は「二度とこんな目に会いたくない」と思うのですが、この「修羅場」で学んだことは、私にとって、何事にも変えがたい財産になりました。
 会社では「人間関係」についても学べます。会社という組織で働くことは、否応なしに「様々な人」と交わることになります。時には嫌な人とも仕事をしなければならないこともありますが、この「否応なしの人間関係」で学ぶことは、本当にたくさんあります。「好きな人」ばかりの中では、経験できないことがあります。
 また、会社というのは、時に横暴で、いきなり「明日から〇〇に行って他の仕事をしなさい」と言われることもあります。しかし、これも前向きにとらえれば、「自分を磨くチャンス、新しい出会いが生まれるチャンス」。(もちそん、そんな前向きの人ばかりではないでしょうが、こんな風にとらえてイキイキしている友人もいます。)

 仕事を始めて30年以上たちますが、やっぱり会社は「人生の学校」ですね。辛いこともしんどいことも山のようにありましたが、振り返るとそれはみんな「いい体験(授業)」でした。今の時代、就職しなくても、一人で独立することもできるので、わざわざ人間関係が面倒な会社にいなくてもいいと思う人も多いようですが、私は、この面倒なことが大事だったと感じています。
 こんな感覚は、しばらく働いてみないとわからないのかもしれませんが、もし、働くことに悩んだ時は、こんな風にとらえてみてはいかがでしょう。もしかすると景色が少し違ってみえるかもしれません。
 新人の皆さん、新しい学校にようこそ。
 新しいことに挑戦して、「修羅場」という授業も楽しんでみてください!

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2018 年 03 月 30 日 11:31

人工知能とホスピタリティ

 最近、AI(人工知能)に興味が湧き、関連本を何冊か読みました。その中で面白かった本のひとつが、人工知能が東大合格をめざす「東ロボプロジェクト」の推進者であり、数学者の新井紀子さんが書かれた「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」という本です。

 前半ではシンギュラリティの到来や、AIに人間が支配される未来が来るなどの曖昧な未来予測に警告を鳴らしながらも、人工知能ができること、そして今の限界を、AIを研究した数学者らしく冷静な視点で書かれています。
後半では人工知能が発達する未来に人間がどのような仕事をしていかなければならないかという視点から考える力や読解力が低下している若者と日本の教育の現状に対して警告を鳴らしておられました。

 今、人工知能はたくさんの情報を集めて計算したり、統計を取るなどのことは得意でも、言葉の意味を理解することはできないそうです。人間が論理や数学で表現できないことはコンピューターにもできません。ましてや「人間の気持ち」などプログラミングできるはずがないそうです。
しかし、ある特定の分野(囲碁など)や同じことを繰り返す仕事などについては、近い将来、人工知能が確実に私たちの仕事を奪っていきます。だからこそ、人間はより人間にしかできない仕事をしていかなければ多くの失業者が生まれ、大恐慌になる。こう、警告しておられます。

 私も仕事柄いろんな職業に関心があり、いつも観察しているのですが、確かにロボットでもいいと思える仕事はありそうです。そんなことを心配している間にも、レジなしのスーパー、ロボットが受付をするホテル・・・もうAIの進出は始まっています。

 しかし、いくら便利だといって人の気持ちが理解できない(会話するAIなどは理解しているようなそぶりをさせているだけで本当はわかっていない)ロボットに囲まれる生活は本当に豊かになるのか?私たちにとって面白いのか?と考えると、やはり商売の現場、特に接客サービスの現場では、やはり人間が表に立っていてほしいですね。
店先で困っていそうな様子を察知して声をかけたり、微妙な表情から気持ちを推察したり、こちらがして欲しいタイミングでサービスを提供してくれたりできるのは人しかできないでしょう。ここは人工知能の苦手領域ですから、人間がやるべき領域です。
しかし、もし経営者が「これからはホスピタリティが大事だ」と、社員に無理やり「おもてなしをもっとしなさい」「心をこめなさい」と言ったところで、そもそもその社員がやる気に満ちていて、人への思いやりの気持ちを持っていなければ、ホスピタリティなど提供できません。「やらされ感」では、何れ「ロボットの方がましだ」という議論になってしまうでしょう。時代が変わっても、人間が仕事をする限り、どこまでいっても人のやる気や気持ちが問われていくのではないでしょうか。

 人工知能技術がどんどんと進化していくこれからの10年、20年。私たちにはどんな経営が求められていくのでしょうか?
どんな働き方が必要になってくるのでしょうか。
より、人間らしさが問われる時代になっていくのだろうと思います。

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2018 年 03 月 20 日 18:11

「あたりまえ」を続けることの大切さ

 先日、京都で開催したセミナー「知恵の場」で、DOITで取材させていただいた吉寿屋の創業者、神吉武司会長に「社員を幸福にする力」というテーマでご講演いただきました。
吉寿屋はお菓子の卸・小売の会社。創業54年、年商120億の会社ですが、これまで一度も赤字を出したことがないという優良企業です。
今回は、その秘訣をお話いただきました。しかし、お話されたことは「あたりまえ」のことばかり。ただ、その奥の深さには驚きや感動を覚えます。
例えば「早起きの大切さ」。創業時、どうすれば会社がうまくいくかと考えた神吉さんが考えられたのが「人より多く働くこと」。
「だから社長は早起きしいち早く働くことで会社はうまくいきます」。こう聞くと「単純すぎる!」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、よくよく聞くと唸ることばかりです。
例えば、経営者が早くに会社に行き、掃除をし、倉庫を整理し、商品に向かっていると様々な反省や気づきが生まれてくると言われます。
その小さな気づきを改善しより良くしていく。「現場に目を向ける大切さ」はいろんな経営者が言われていますが、吉寿屋さんも、これを何十年も続けていくことで会社は変わっていったそうです。

 東大合格者。頭が良くて合格した人もいるかもしれませんが、ほとんどは「人より勉強した人」です。大事なのは努力する時間だと神吉さんは言われます。
「エビ(小さな努力)で鯛(大きな成果)を釣る」のではなく、「鯛(大きな努力)でエビ(小さな成果)を釣る」のが会社を良くする極意だというお話が心に響きました。
 確かに私たちは直ぐに「早く成果をあげたい」「楽に儲けたい」という発想をしがちですが、世の中、そんな簡単に儲かるはずはありません。
結局は、小さなことをコツコツと続けてきた人だけが、成功を手にしているのかもしれません。
その他にも、「掃除」「感謝」「人に喜んでもらうこと」「人に施す(何かを与えること)」など、神吉会長が大切にしてきた「経営の基礎力」をお話いただきましたが、どれも「あたりまえ」のことばかり。しかし、だからこそ奥も深い。単純なことをひとつひとつを極めることの大切さを教えていただきました。

 それにしても、成功している経営者の言葉や行動は驚くほど似ていますね。
取材させていただいたDOITの企業の経営者は早起きで、掃除を大切に考え、人を喜ばせることが大好きな方ばかりでした。
成功の法則は、もしかすると単純でシンプルなのかもしれません。後は、やり続けられるかどうか、ですね。

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2018 年 02 月 20 日 14:10

経営理念を伝えるために

先日、神戸で開催した試写交流会は、「経営理念の浸透」をテーマに皆さんで話し合っていきました。経営理念を社員に理解してもらいたいと思う経営者の気持ちと裏腹に、日々の仕事で精一杯で経営理念について考える時間がないという社員の皆さんの状況のギャップ。経営理念の共有、浸透に対して悩んでおられる企業は多いですね。

試写交流会では、最初の問い(語り合うテーマ)を「そもそも、経営理念はなぜ大切なのでしょうか?」と目的や意義を語り合うものにしたのですが、この問いかけは意外と普段考えたり、語り合ったりする機会がないという方が多く、対話はどんどん深くなっていきました。何となく大事であるということはわかっている。でも何故大切かと聞かれると明確に答えられないというもどかしさ。経営者は時間をかけて、自分と向き合い経営理念をまとめたのでもちろん意味も意義も理解しています。しかし、社員はなかなか深く考えたり発言する場もありません。

そんなギャップを埋めていくために、いい会社はどうされているのでしょうか。
徳島の西精工さんは、会社の大切にしたい価値観や哲学を200項目に分け、それを毎朝1時間かけて語り合う「フィロソフィー朝礼」を何年も続けておられます。他の会社では、経営者が毎月のように語り続ける会社もあります。
しかし、それだけやったとしても、実践や体験があって初めて腹に落ちるということもあります。新人の時にはまったく理解できなかったことが、何年か働いている間に、やっとわかっていくということは、誰もが経験されていることではないでしょうか。

そう考えると、経営理念を暗記させようとか、解説書でわかりやすく理解させるというような簡単な手立てだけでは、本当の理解は進まず、むしろ時間をかけ、ゆっくりと何度も何度も自問自答していく機会をたくさん設けていくほうが合っているのかもしれませんね。
いい会社は、やはりいちばん大切なことに、いちばん時間をかけておられます。

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2018 年 01 月 31 日 18:14

マニュアルの是非

先日、接客マニュアルの是非について語り合う機会がありました。ある人は、今の若い人たちを教えていくにはマニュアルがどうしても必要だといい、ある人はマニュアル通りの接客だと機械的で感じが悪いという意見です。

マニュアルは接客の基本や作業手順をまとめたものですから、これが出来なければ、きっとトラブルが起こるでしょう。一方で、マニュアルに頼らずに、自分で創意工夫してやる場合も仕事に慣れていない人が勝手にすると、こちらもまたトラブルが起こるかもしれません。
私は、マニュアルは「基本の手順」なので初期教育には必要だと思います。しかし、いつまでたってもマニュアルの通りにしか行動せず、何でも指示を仰いでから行動したり、自分で考えて臨機応変に対応することをしないでいると、お客様満足が低下する以上に、その人自身が仕事の面白さを失ってしまうのではないでしょうか。

人は考えることや自由な行動を制限されることがいちばん辛いはず。その場その場の状況において、どうすればいいかと考え行動して初めて楽しさが生まれてくるのだと思います。ずっと仕事の面白さを感じられないまま仕事をしていると、いつかマニュアル通りにもしなくなってしまうかもしれません。

マニュアルは基本。だからしっかり身に付けておく。でもそれだけ終わらないで自分らしくやっていこうと先輩が見本を見せていくようにするのがいいのかもしれませんね。
「いやいや最近の若者はそんな教育ではダメだ」という方もおられるかもしれません。しかし、最近アルバイトが主体的に行動し、いきいきと働くお店を見ることも多くなってきました。これから社会人となり羽ばたいていく若い人のためにも、考えて行動することを教えてあげたいと思います。

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2018 年 01 月 25 日 18:13

雪の朝の幸せ

先日の東京は20センチを超える大雪。帰宅困難者が出たり、滑って怪我をされた方がいたり、かなり大変な状況でしたが、皆さんは大丈夫だったでしょうか?

翌日、少し早くに会社に行ったのですが、近所の商店街ではみんなが雪かきをし、通り道を作っておられました。私も早速、その輪に入り雪かきに参加しましたが、既に出来た道を見ていると、それはいろんなお店に通じており、その商店街を通る人が困らないように川のように道が続いていました。
最初はもちろん、自分のお店の前だけの雪かきをしておられたのでしょうが、それだと他の店の人が困るだろうし、通勤する人も大変だろうと人の店の前や道路の真ん中に道を作り、歩きやすいようにしてくださったのです。
ちょっとおおげさですが、その道は皆さんの利他の心で出来た、まさに「利他の道」。雪国では当たり前の風景なのかもしれませんが、自分のことだけでなく、それぞれが人の為に行動をされたことに感動し、爽やかな気分になりました。

「利己的な人よりも、利他的な行為を行う人の方が幸福度が高い」ということも、最近、学問でも証明されているそうです。他の人が喜ぶことをして幸せな職場にしていきたいですね。

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2018 年 01 月 16 日 18:11

人と人のつながりを感じる、温かい場所

先日、自分の悩みや課題をオープンにし、それをみんなで解決するというワークを体験しました。知らない人同士でやるということで最初は遠慮がちだった人達も、そのワークが終わるとまるで昔からの知り合いのように仲良くなっています。

私も体験し、人の悩みに心を寄せて考えたり、自分の悩みに対していろんなアドバイスをもらったりしたのですが、心が温かくなっていくのを感じます。人にとって大切なことはやはり関係性。つながりを感じると元気になっていくのだろうと思います。
こうしたつながりが企業の中に失われていると指摘されるようになって久しいですが、改めて、こうした時間が企業の活力を高めていくためにも大事なことだと考える機会になりました。

「お互い仲が良く、小さなことも相談し合える」とい、言葉にすれば当たり前のようなことが失われると、表面的には頑張れたとしても、いつか疲れ果て、心がもたないのが人間なのかもしれません。そうなれば生産性どころの話ではありません。
企業の中にこんな温かい関係を取り戻すこと。働く時間を管理していくことよりも重要なことかもしれません。
そんな関係をつくるには、元気よく挨拶する、声をかける、同僚を気にする、感謝の言葉を伝える、話し合う・・・どれも続けていくのは大変ですが、たった一人の言葉がけや思いやりある行動に救われた気持ちになる人も多いのではないでしょうか。声をかけられるのを持っているか、声をかける側になるか。みんなが後者になっていくと、いつか自分にも声をかけてくれる人が出てくるのかも。会社が一人ひとりにとってホッとできる温かい場所になれば、きっと生産性も高まり、仕事の時間が幸せな時間なっていくのでしょうね。

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2017 年 10 月 27 日 09:20

潜在能力を開花させる

 突然ですが、私にとっていちばん嬉しいことは、社員の成長を感じる時です。自分に少し甘かった人が本気になってきたり、一皮向けて頼もしくなっていく人の姿を見ると、本当に嬉しくなります。

 成長というと「潜在能力が開花する」という言葉があります。顕在化された能力だけでなく、どんな人もみんな隠れた能力を持っているはずです。隠れた能力が開花されていくと仕事の幅も広がり、面白さ、やりがいも増えていくはずです。では、この隠れた能力は、どうすれば開花するのでしょうか。そのプロセスを考えてみました。
 まず「やったことがないこと」に挑戦しなければ開花しようがありません。
でも「やったことがないこと」は、誰もが躊躇しがちです。「ムリです・・」「できません」と言ってしまいそうです。それに、無理やり「やれ!」と言われて、やらされ意識のまましたり、嫌だ嫌だと手を抜いてやっているようでは、開花するはずもありません。まずは、その人が「やってみよう!」「やりたい!」と思う気持ちで取り組むことがベース。

 そして、「やってみよう」と思い仕事に着手する。そこで、大事なことは「本気でやる」こと。「やったことがないこと」なので、最初からうまくいく訳はなく、試行錯誤の連続で、うまく行くまでには時間がかかるでしょう。この辺りでやる気がなくなってしまう人もいるかもしれませんが、挫けずに何度も繰り返してやってみるしかありません。我慢の時間です。

 しかし、そのうちに「小さな成功」がやってきます。「やった!」という瞬間がくると喜びになり、次のステップへの意欲がわいてきます。その喜びが原動力になり、試行錯誤をしているうちに、ついに「できるようになる」。新しい能力が身についていきます。
新しい能力が身につくことはもちろんですが、実は、この一連の流れの中で、人はいろんなことを学習しています。そして人間的にも成長していくのだと思います。

 しかし、これは意図的に自分が挑戦する時のこと。仕事では「やってみたい」と思うことばかりができる訳ではありません。受動的な仕事でも、人には潜在能力が開花させるチャンスになるときがあります。
例えば、上司から無理難題を言われた。大きな目標を与えられた。嫌いな人と仕事をすることになってしまった。私はこのような一見、ネガティブな状況も、人の成長にとってはすごく大事なことだと思います。
その時に、どんな気持ちで取り組むか。「よし、やってやろう!」と本気で取り組んでみることで何かが生まれてくるはずです。私たちが先日開催した「日本を元気にするセミナー」でも、「やったことがない未知の領域」にトライした人が大きく成長してくれました。

 潜在能力を開花させる為には、基本は自分自身の「やりたい」という気持ちですが、それを促す環境も必要です。「やりたいことはやってみていい」という環境があれば、どんどん成長していくでしょう。

 しかし、そんな環境がなくても、挑戦はできます。「与えられた仕事」「苦手だと思っている仕事」「やったことがない仕事」を喜んで引き受け、本気で挑む。「来るもの拒まず」「自分から仕事を拾いにいく」ぐらいの迫力で仕事をしていくことが大事なのではないでしょうか。

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2017 年 09 月 20 日 17:49

高校野球

 この夏、高校野球の夏の大会を見ていましたが、今年も本当に面白い試合ばかりでしたね。
試合に負けて悔し泣きをする選手、勝って喜びを分かち合う選手。
そんな姿を見ていると、彼らがこれまでどれだけ努力をしてきたか、本気で野球に向かっていたのか、彼らが積み重ねてきた時間の重さを感じます。

 「まあ、これぐらいでいいか」と練習をおろそかにしたり、辛いからと適当なことをしていた人ならば、きっとこの舞台に出てこられないでしょう。
誰よりも練習し、全力を尽くしてきたという自信が、あの緊張感を乗り越える原動力になっているのでしょうね。

 もちろん、努力したからといって、それが必ず実るものではないのかもしれませんが、本気の体験はきっと彼らの人生の中で大きな糧になるはず。
本気になって得られたものは計り知れません。

 仕事もそうかもしれません。本気になって頑張り続けた体験だけが、人生の記憶に残り、成長につながっていくはず。
「まあ、これぐらいでいいか」と仕事をこなしてしまったり、挑戦することから逃れていると、何とか業務は終わっていくかもしれませんが、悔しさも喜びも成長の実感もない、無味乾燥な時間になっていくのではないでしょうか。

 本気になって働く。
10月の「日本を元気にするセミナー」では、このテーマを徹底的に掘り下げていこうと思っています。
元リッツ・カールトン日本支社長の高野登さん、新幹線のカリスマ販売員の茂木久美子さん、そして、ネッツトヨタ南国、かぶらやグループ、徳武産業から「本気の社員」の皆さんを、お招きしています。

 どんな本気が飛び出すか、今からワクワクしています。

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2017 年 09 月 13 日 11:59

強い思いを持つ

 先月はバグジーの久保社長、今月はネッツトヨタ南国の創業者、横田相談役のお話を皆さんに聞いていただきました。
仕事とはいえ、こうした皆さんのお話を聞けるのは本当にありがたいことです。

 横田相談役が、講演の冒頭に「事業を成功させるために何が必要か?」というお話をされていました。
松下幸之助さんと若き日の稲盛和夫さんの逸話をご説明され、成功に必要なものは「強い思い」だということを話していただきました。
これだけ聞くと「もっと具体的に教えてほしい」と思われると思いますが、成功している人は皆、この「強い思い」を持ち続けていたからこそ、そこに向かって長い時間、努力を続けられたのだと思います。

 以前、横田相談役から、30年以上前の「ネッツトヨタ南国の会社案内」を見せていただいたことがありますが、そこにはすでに「みんなが経営に参画する社員が主役の会社にしたい」という思いが明確に書かれていました。
今でこそ、社員満足の大切さが叫ばれてきましたが、もうその当時から横田相談役の「強い思い」は、「社員が幸せになる会社を実現する」ということだったのです。
当時、ネッツトヨタ南国は生まれたばかりでしたし、見本となるような会社があった訳ではありません。
横田さんは「理想」を掲げ、ゼロから人を集めようとされたのです。

 バグジーの久保社長も、業績至上主義の時代に社員が離れてしまい、倒産寸前の状態の中で、「社員のおかげで今があること」に気づき、そこから「働く人が幸せになる会社」にしてこうと変革を続けてこられました。
強い思いとは、「何としても、こうありたい」「何としてもこんな会社にしたい」という覚悟であり、その人が本当に望むことです。
確かに横田相談役のお話のように、成功するためには、まずリーダーにそれがなければ、軸が定まらず、右往左往することになってしまうのでしょう。

 「強い思い」があれば成功するのか?と言われると、もちろんそれだけで成功はないと思います。
その実現に向けては知恵もノウハウも必要なはず。
その思いもなく、ノウハウだけ学んでもうまくいく気はしません。
横田相談役も久保社長も、自分がどうしても次元したい「思い=夢」が先にあり、それを実現するための具体策を実施し、それこそ何度も何度も失敗と挑戦を繰り返しながら、今の姿を築かれたのだと思います。

皆さんにとって、自分がなんとしても実現したい理想、「強い思い」は何でしょうか?
人生において追い続ける「夢」があることは、本当に素晴らしいことだと思います。

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2017 年 08 月 31 日 13:52

掃除で心が磨かれる

 何年か前になりますが、映像で取材するだけでなく、いい会社のお掃除を自分自身で体験するともっといい会社の原点が理解できるのではと思い、顧客満足度全国一、そしてお掃除で有名な自動車販売会社、神奈川のホンダカーズ中央神奈川さんにお伺いしたことがあります。

 この会社は、始業前に、全員で店の外や中を徹底的に掃除するのが日課です。そのおかげでお店はいつもピカピカ。埃ひとつなく爽やかな空気感に包まれています。
私は社員の人に混ざって、雑巾がけをさせていただいたのですが、毎日掃除をされているので床もテーブルも綺麗です。一生懸命掃除をしているのですが、雑巾を絞ってもほとんど水が汚れることがありません。私は社員の人に「こんなに綺麗ならば一日置きの掃除でもいいと思いませんか?」と聞いてみました。すると「いえいえ、水が汚れているでしょ。毎日やっても埃が落ちるんです」と仰いました。

 そう、社員の方の基準と私の基準が違っていたのです。毎日しっかりお掃除をしている人にとっては、小さな埃も汚れ、水の濁りも気になるのです。ある経営者の方が、「掃除は心配りや気づく力を養うことができる」と仰っていたことを思い出しました。小さな汚れや埃に気づける人が接客にあたるから、お客様の気持ちにも心を配ることができるのでしょう。この会社が顧客満足度日本一を続けている理由は、こういう小さなことに気づける人が育っているからのだと、その掃除の体験で学んだ気がします。
 たかが掃除、されど掃除。
掃除で実際に綺麗になるのはお店ですが、その行為の中で人に対する気遣いや優しさ、小さなことにも手を抜かず一生懸命取り組む心、仲間と協力する力など、社員の人達の心が磨かれ、綺麗になっていくのかもしれません。掃除はやはり仕事の基本です。

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2017 年 08 月 18 日 13:21

「やる気」と「本気」

 「日本を元気にするセミナー」の企画チームが、「やる気」と「本気」はどう違うのか?など、ずっと「本気」について話し合っています。

 まず、「やる気」です。「やる気を出せ!」とか「部下のやる気を高める」という使い方をするのですが、例え「やる気」にさせてあげることができたとしても、そんな風に外側からしかけられ高まった「やる気」というのは、確かにその場では「やろう!」「やるぞ」と思っても、持続するかどうか、どこか怪しげで、もしかするとどこかで火が消えそうな感じもします。

 一方で、「本気」という時は、きっと人は、「もう、どうしてもやりたい」と感じているので、人から何を言われようと関係がなく、何が何でもやってしまうような状態でしょう。自分がそうしたいからやる。それをすることが、自分が楽しいから挑戦する。本気で働いている人の「やる気」は持続的で、内発的。フローになっ
ている人でしょう。
 誰しも、仕事をしている時に、「こんなところでいいか・・・」「ある程度できたんだし」と妥協するような時があります。自分で「この辺りでOK」というレベルを設定して働いている人は、やる気を必死に高めている状態かもしれません。
本気になっている人は、そう簡単に「妥協」なんてしないでしょう。だから、どんどん仕事の質もあがり、成長していくはずです。でも、本気になったからといってすべての仕事がうまくいくとは限りません。失敗した時にどれだけ悔しくなるかどうか。やる気と本気の差は、深い悔しさを感じるかどうかという視点もありそうです。

 しかし、いちばんの問題は、「どうすれば、本気になれるのか?」。「人を本気にさせていくことは可能なのか?」・・・なかなかの難問です。皆さんもお仲間で話し合ってみてはいかでしょうか。

 そんな訳で、10月に開催する「日本を元気にするセミナー」のテーマは、「本気のカタチ」。
本気について、本気で考えてみるセミナーです!ぜひ、皆さまのご参加をお待ちしています。

第18回日本を元気にするセミナー
https://www.doit-fun.jp/blocksseminar/20171011_1

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2017 年 08 月 08 日 18:07

成長していくために必要なことは?

 人はどんな時に成長するのでしょうか?
いろんな意見があると思いますが、自分自身の過去を振り返ると、3つほどのポイントがあるように感じます。

 ひとつは、大きな失敗。失敗は確かに辛い体験です。でも、その時にいちばん自分の至らなさを痛感します。その時に先輩が言葉をかけてくれたり、励ましてくれたことで、私は「このままではダメだ」と努力するようになり、何かそこを基点に成長できてきた気がします。

 もうひとつは、責任と修羅場の体験。自分がやったことがない大きな仕事を任された時、お客様のクレームに一人で行った時・・。いろいろありましたが、この会社を立ち上げた時もしばらくは修羅場の連続でした。
その体験のすぐあとは「もうこんな経験はしたくない」と思ったものですが、今思えば、そんな修羅場のおかげで、胆力というか、強さを学ばせてもらったような気がします。

 それと、もうひとつの成長のポイントは人を指導する立場になった時。入社して何年か経ち、自分で仕事ができるようになって一人前のような気持ちでいた若い時、年上のパートさん達を教える役割になりました。思うように伝えられずかなり悩みましたが、そのプロセスも成長につながりました。よく「人に教えることが、いちばんその人が成長になる」と言いますが、確かにうちの若い社員も後輩が入社してくるとみるみる成長しています。

 もっと効率的に知識を学び、大きな失敗をせずに成長されている方も多いと思いますので、あくまでも自分の体験でしかありません。しかし、これからの時代の仕事はどんな職種であれ、新しいことに挑戦していかなければならないはず。修羅場や失敗体験から学ぶことは論理的に説明ににくいものですが、成長をしていく上では欠かせないものだろうと思います。

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2017 年 07 月 26 日 18:11

理念を感じる社員のふるまい

 先日、社内の勉強会で、DOITのヨリタ歯科クリニックを題材に、「いい会社が大切にしている経営の価値基準」について学びました。
その中で講師の山崎宣次さんが、「経営理念は、それに心から共感する社員のふるまい(言葉や行動)としてお客様に伝わる」というお話がありましたが、確かに日々の社員のふるまいこそ、企業のすべてだと思います。

 私が好きなあるお店では、どのスタッフもみんな親切で丁寧な応対をしてくれます。その会社の理念は、商品を売るのではなく、商品を通して幸せを提供しようというものですが、確かに社員のひとつひとつの所作や言動に、そんな思いを感じます。その店のファンの一人ですが、顧客は商品とサービス、社員のふるまいを通して、「企業の精神」にほれ込んでいるのかもしれません。
しかし、そんな社員のふるまいは、そこで働く一人ひとりが、その理念に心から共感していなければできませんし、誰か一人でも違う思いで働いていると、せっかく他の人が頑張っていたとしても、お客様には伝わらないでしょう。

 小さなお店でもその実現は難しい。数千人の大きな会社で、すべての社員が理念に心から共感して働くようにしていくことは本当に難しいことだと思います。
しかし、先ほどのお店もそうですが、志や思いを共有できる仲間と働ける職場は、働く人にとっても「働きやすい職場」に違いありません。しかも、そんな会社の社員は人に喜ばれる行為を通して、自分自身が感動し、成長を実感しています。お客様の為にも社員の幸せの為にも、理念を共有する会社づくりは重要です。 一も二も理念の浸透。ここに全力を尽くしていくことが経営者の役割だと改めて感じた勉強会でした。

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2017 年 07 月 19 日 17:06

面接はお互いの成長の場

 この7月にまたブロックスに新しい仲間が増えました。この数年、採用を控えておりましたが今年は1月に2名採用。7月に1名と、どんどん若い人が増えてきています。ブロックスでは、会社説明会、二次面接、最終面接と3段階の面接を行っているのですが、私は「ブロックスに入りたい」と言ってくれる人が集まってきてくれるだけで嬉しくなり、会う人会う人が好きになってしまう癖があり、最終選考の時がいちばん辛くなります。

 一般的に採用は「企業が応募者を選ぶ」というイメージですが、本来は双方向。「応募者が企業を選ぶ」場でもあるはず。統計では新卒の3割が3年で辞めていってしまうそうですが、長く働いてもらうためには、企業も「この人と一生働きたい」、応募者も「自分でしっかりと考えて自分で決めた」という気持ちになることが大切だと思います。恋愛のように、お互いに「この人(この会社の人たち)が好き」という気持ちが生まれないと長期に渡るいい仕事はできません。

 会社を理解してもらうと言っても、会社にとって大事なことは数字で表せないことばかりです。理念、社風、考え方。そんな人が生み出す会社の文化のようなものをわかってほしい。ブロックスでは短時間でも、その辺を伝えていけるように工夫しています。

 面接では聞かれたことは何でも包み隠さず話します。社員と話し合う時間も大事にしています。私のいないところで、いろんなメンバーがざっくばらんに話をする場があります。面接の空気感も大切ですよね。若い人は偉い人(偉くないのですが)に会うと思うと緊張してしまうと思うので、出来るだけリラックスしてもらおうと気を使っています。
最終面接では1時間以上お互いのことを話し合います。時間が立つにつれ緊張感もほぐれてきて、だんだん素顔が見えてきます。時には進路相談のようになることも・・・。ずっと断られ続けてきて、自分に対して自信を失っているような人もいました。話をしっかり聞いてあげると、泣き出したり、すっきりしていい表情になって帰っていかれる人もいます。

 面接はやっぱり恋愛に近いのかもしれません。私たちの採用基準の中に「この人とずっと一緒にいたいと思えるか」というものがありますが、第一印象やフィーリングも大事です。
しかし、会社で働いた経験がない学生さんにとっては、会社をどうやって選べばいいかわからないのも事実。私は、時間があれば、自分にふさわしい企業の選び方や、仕事の厳しさ・面白さなどを教えてあげるようにしています。
また、採用に社員が携わることで、自分のやりがいや成長を再確認できます。採用活動は、社員の人の成長にもつながっていくものだと思います。
採用になってもならなくても、その人にとって、その日が「いい経験になった」と思ってもらえるような面接。応募者の人達にとっても、会社にとってもお互いの成長につながる場にしていきたいと思っています。

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2017 年 07 月 10 日 15:57

一所懸命モード、つまらないモード

先日、ある会社の駐車場の誘導係の方にお話を聞きました。入庫してきた車を誘導し、安全に送り出す。たったこれだけの仕事ですが、出来る限りお客様の名前を覚え、お名前を呼んでお迎えするなど、この字事に本当に真剣に取り組んでおられます。
何より大事にしておられるのは、安全に誘導すること。声の大きさ、ミラーに移る位置、手の振り方・・・未だ、これでOKと思うような誘導はないと仰っておられました。
その本気の姿勢にただただ感動して聞いていました。

「今、ここに、一所懸命に」。私も大好きな言葉ですが、やはり仕事には一所懸命に取り組んでいくことが大切なんだと思います。
これは私の感覚ですが、一所懸命には多くのご褒美がついてくるのだと思います。
一所懸命に取り組むと、仕事の奥深さがわかります。奥深さに出会うと面白くなります。
面白くなると工夫をしたくなり、能力が向上します。感謝されることも増えてきて、やりがいが生まれます。
フロー状態になると時間も短く感じます。一生懸命やった後の達成感で一日が終わり、プライベート時間も楽しくなります。

こんな法則を体験しているので、私はとにかくどんな仕事でも、まず「一所懸命モード」でやってみることにしています。脳をだます訳ではありませんが、嫌だなと思う仕事でも、手間がかかる仕事でも、一生懸命やっている状態の脳に近づけていくと、だんだんと楽しくなっていくから不思議です。

「楽しさ」というご褒美をもらわないうちに、「こんなつまらない仕事をされられている」と思いながら仕事をしている人をみると、本当にもったいないなあと感じます。「つまらないモード」の脳では楽しさには出会えません。そして、モードを切り替えることができるのは、自分しかできません。

今日は、どちらのモードでやりますか?

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2017 年 06 月 19 日 15:51

喜びが生まれる仕事

少し自慢のようなお話で恐縮なのですが、とても嬉しいことがありました。
先日の夜遅く、ある社員から電話がありました。「仕事の打ち上げをお客様とやっているのですが、本当に喜んでくださっています。」という内容。その会社様とは、この一年、イベント運営、映像制作、ベンチマーキングといろんな仕事をさせていただき、うちのメンバーもいろんなことを学ばせていただいたお客様だったので、本当に嬉しかったのだと思います。
すると「お客様に代わります」と一緒にいたお客様に電話を回してくれました。お客様がぜひ話したいということだったようです。

 「〇〇さんは、まるでうちの社員の一員のように一生懸命考えてくれるし、頑張ってくれているんですよ。本当にありがとうございます。どうか担当を変えないでくださいね。」という、有難い言葉をいただきました。

 私たちブロックスには、「お客様以上にお客様のことを考えよう」という精神があります。すべてのお客様に対して十分にできている訳ではありませんし、行き届かないこともたくさんありますので、本当は偉そうにいえることではないのですが、少なくともうちの社員は気持ちだけは、お客様のお役に立とうというと本当に頑張ってくれています。
ですから、「自分の会社の一員のようだ」と言ってくださることが、私にとって何よりも嬉しい瞬間。苦しいこともたくさんありますが、このために会社をやっているような気持ちになります。

 仕事はお客様がいなくてはなりたちません。そして、そのお客様のためにすることが楽しいと思う社員がいなければ、良い仕事は生まれません。つくづくお客様と社員によって会社は育てられ、成長させていただいているのだなと思いました。

 仕事とは喜びのタネをまく活動。一生懸命頑張ることで、お客様も働く人も、関わる人もハッピーになる。ただお金のやり取りではなく、やはりそこに喜びが生まれなければ、仕事はまったくつまらないものになってしまうと思います。

 ひた向きに、一生懸命やる。そこだけは負けない会社にしていきたいと思います。

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2017 年 06 月 13 日 09:57

仕事の目的を意識する

 ブロックスでは、以前から地方自治体で働く公務員の人材育成のお手伝いしています。
テーマは「いきいきとした職場づくり」。その中で、「川越胃腸病院」の映像をご覧いただき対話をしていただく時間があるのですが、映像に映し出されるこの病院の姿に、ハッとされる皆さんが多く、いつもこの時間に何かを感じてくださっています。

 ご存じの通り、川越胃腸病院の皆さんは、「患者様の幸せ」のために、職員が垣根を越えて心をひとつにし、一人一人がいきいきと働いている職場です。部門の垣根を超えること、仲間同士で協力し合うことなど、対話の中ではいろんな気づきが生まれていきます。
その中で「この病院はみんな志をひとつに働いている」ということに関心を持たれる方が多いので、なぜ、そう思われるのかとお尋ねしてみました。すると、「私たちは普段、そのようなことを考えたり、語り合う場もなく、仕事も多岐にわたっているので、どうも一体感を感じない」「市民から感謝されることはありません。やりがいを感じることが少ないんです。」等と話してくださいました。
市民は、私たちは税金を払っているのだから何かをやってもらって当たり前だと思うので、わざわざ職員の皆さんに、感謝の言葉を言うことは少ないのでしょう。そしていつも市民から「たたかれる」立場なので、つい仕事が防衛的になってしまうのかもしれません。確かにそんな環境ではそんな気持ちになってしまうのでしょうか。

 しかし、そもそもを考えると、市役所などの組織の目的は、その地域に暮らす人々がいつまでも幸せに暮らせるようにすることであり、目的は極めて明確です。私も、いろんな公務員さんを見てきていますが、市民の生活を影で支える公務員さんの仕事は、本当に尊い仕事だと思っています。
我々もそうですが、つい目先の目標を達成することばかりに目が向き、上司もそのことばかりを追求するような環境に長くいると、ついその大事な志(目的)を忘れてしまうこともあるのかもしれませんね。
しかし、例えば、毎日、書類を作るという業務だとしても、それは「誰かを幸せにするためのプロセス」。これは事実です。その先にある「誰か」を意識しながら行うかどうか。
  もし、自分の子どもが、「お母さんの仕事はどんな仕事?」と尋ねた時に、「ただ書類を作るだけのつまらない仕事」だと答えるか?「この書類で手続きが円滑になり、困っている人が早く助かる大切な仕事」だと答えるのか?

 どんな仕事は「何のためにやるのか」を突き詰めてやっていきたいですね。

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2017 年 06 月 06 日 11:24

経営理念の言葉の奥に

 先日、ある大きな会社の工場に勤務されている皆さんとお会いした時、その部門の中だけで配られているという「ビジョン・カード」を見せていただきました。会社全体のビジョンはもちろんあるのですが、それをもっと具体化に落とした、自分たちの部門の「ビジョン」をそのリーダーが作り、メンバーに配っておられるのです。今期のゴールイメージ。「みんなで目指していきたい部門の未来像」がそこに描かれていました。

 その中の「お客様や関係者の姿」の項目の中に、「笑顔が増大している」という見出しがありました。「笑顔とは、もちろんビジネス上の愛想笑いでも、ただお客様が笑っているということではない。お客様が“この人たちはちゃんと我々のことを考えてくれているな”“安心できるな”と信頼してくださっていること」だと説明も書かれていました。
私は、「信頼の増大」ではなく、「笑顔の増大」と書かれたことに「単にビジネス上の取り引きではなく、人と人の想いも交わせるようなモノづくりをしよう」というような思いも込められているように感じ、いちばん心に残りました。

 話は変わりますが、先日、「優しさ」という言葉について議論したことがあります。皆さんは、「“優しい”ってどんなことだと思う?」と問われた時に、すぐに言葉が出てくるでしょうか?私は迷います。厳しことだって「優しい」ことであるはずですし、表面だけの「偽りの優しさ」もあります。「優しさ」を語り合うと、どんどん深まっていきました。

 経営理念やビジョンに書かれている言葉はどれもシンプルです。でも、どの言葉も奥にある意味や込められた思いは深いはず。だからこそ、深く考える必要がありますし、言葉の意味をみんなで語り合って、初めてその深さに気づくのが「経営理念」なのかもしれませんね。長年働き、仕事経験を重ねることでさらに「深さ」に気づく人もいます。
「私はもうわかっている」と考えなくなるのが、いちばん勿体ない気がします。

 皆さんの会社の「経営理念」。その奥にはどんな意味や思いが込められているのでしょうか?

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2017 年 05 月 30 日 12:03

事業運営の原則

 先日、社内の研修のひとつである「経営勉強会」で、「いい会社には、絶対に譲れない価値基準(事業運営の原則)があり、それを大切にしている」ということを学び、まず、我が社(ブロックス)の価値基準について語り合いました。 価値基準とは、家庭の中の家訓のようなもの。食事の時はみんなで食べる、何か困ったことがあれば、みんなで助け合うなど、いろいろな側面における基準です。

まず話し合ったのはお客様やお届けするサービスについての原則。「ブロックスはお客様にどのような価値を提供しているか?」ということでした。私たちが提供するサービスは「映像」です。もちろん映像づくりにはこだわりを持って作ってきました。ただ、成功している会社のノウハウをお伝えするために作ってきた訳でもなく、そこに「願い」のような気持ちがありました。まず、そのあたりをみんなで出し合いました。

理論や理屈のご紹介ではなく、いきいきと働く人たちのリアルな活動をご紹介したい。
見ていただいた方の「心」に響く映像でありたい。
見ていただいた方の心の中に、仕事への意欲、希望が生まれる映像でありたい。
いきいきと働く人たちの事例を通して、働くということは自分の成長につながる素晴らしいことだということをお伝えしていきたい。
ただ、映像を売って終わりの商売はしたくない。映像がお客様の会社の教育に役立ち、心から喜んで使っていただけるようにご支援をさせていただきたい・・・

いろんな意見が出てきましたが、確かに創業からずっと、そんな思いで、映像を作り続けてきました。こんなことを話し合っていく中で、最後に講師の山崎宣次さんが、まとめとして「ブロックスが大切にしてきたことを言葉にすると“いきいきと働く人々の事例を通して、働く人たちの人間的成長のお手伝いをすること”ではないですか?」と仰ってくださいましたが、確かに私たちが大事にしてきたことは、そういうことだと思います。
まだ十分にできている訳ではありませんが、こういう言葉に表してみると、この分野ではどこにも負けない会社になっていきたいと、改めて感じます。

皆さんの会社の絶対に譲れない原則は、どんなことでしょうか?
わかっているようなことでも改めて話し合うといろんな気づきがあると思います。
この原則は、ビジネスの原点。きっと業績をあげることよりも大切なものなのでしょう。

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2017 年 05 月 24 日 10:32

「待ち時間の不満」は満足に変わる?

 病院やテーマパークなどの待ち時間でイライラした経験は誰しもあるはずですが、ある経営コンサルタントの調査によると、以下のような場合には、より時間が長く感じてしまうそうです。それが、「何もしていない時」「不安がある時」「待ち時間がわからない時」「待つ理由がわからない時」「不平等な待ち時間」「独りの待ち時間」などの場合だそうです。この「待ち時間の不満」を解消するためには、どんなことができるでしょうか?

 「待ち時間を表示する、伝える」こともよくあります。あるいは「待合室に雑誌や本を置く」というのもよくされている対策です。
並んでいるお客様に声をかけ「先にお選びください」とメニューを渡してくれるお店もありますが、不満の解消にもなりますし、提供のスピードアップになるかもしれません。また、おもてなしの気持ちがあるお店では、不安そうな方や時間を気にしている方を察知して、スタッフが声をかけてくれる場合もあります。
待ち時間を「何かしている時間」にするという点でいえば、ディズニーランドさんでは、並んでいる間でもどこからでもショーが見られるように工夫されているそうですね。これだと待っていることも楽しみになります。

 現場の人手不足の時代ですから、受付だけで精一杯というお店も多いのかもしれませんが、せっかくお越しいただいたお客様を待ち時間でイライラさせては、やはり勿体ない。忙しい時に本部や工場の人が手伝いに来たり、常に職場を移動し一人ひとりが何役もできるように備えるなど、全員が協力してお客様対応に力を入れている会社もあるそうです。無理難題のような課題のように見えても、まだやれることはあるのかもしれませんね。


待合室

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2017 年 05 月 18 日 21:10

創業の精神

先日、ある会社のベテラン社員の方が「残念なことに、うちの会社はだんだんと創業者の理念や精神が薄れてしまっている」と話されていました。創業者を知る世代がだんだんと少なくなくなり、今や理念はお飾りになってしまい、何かというと売上・利益のことばかりになっているということでした。

創業者がおられる時や創業者の魂をたたき込まれた方が活躍している時代は「精神」は何も言わなくても「背中」から若い世代に伝わっていくのでしょう。しかし、企業が大きくなり人が増えていくと、やはり誰かが意識的に伝えていかなければ、伝わらなくなるのかもしれません。

しかし、精神は価値観ですから、本当に伝え方が難しいところです。ただ言葉にして教えればそれで伝わるものではなく、一人ひとりが自分の中で「そうだ」と心から感じる瞬間がなければその人の価値観にまで進化しません。頭で「理解する」ということと「そうだ」と心で納得することは大きな違いです。

やはり普段から「会社の精神」をみんなで語り合う場が必要なのでしょうか。私も以前の会社の創業の精神が腹に落ちたのは入社してから、かなり年数がたったころでしたが、やはり最初はわからなくても、朝礼や会議で精神に常にふれ、考える機会をつくっていくことが必要なのかもしれませんね。仕事の価値観はやはり現場の中で磨かれ培われていくもの。だからこそ、理念浸透はやり続けるしかないのでしょう。

私たちも、創業者の映像制作や、理念を語り合う場づくりなど、お客様の会社の「創業の精神・理念」の浸透をじっくりとお手伝いさせていただこうと思います。

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2017 年 05 月 09 日 10:41

お客様満足と働く人の満足

 お客様第一、お客様に喜んでいただくことが何より大事。
 利己より、利他。自分より他人の幸せを優先する。

 このような言葉を聞き、「みんな本当は自分の為に働いている、そんなのは綺麗ごと」だという方がいます。確かにみんな「自分が幸せになるために」働いているのですから、人の幸せや満足を優先するというのは理屈ではわかっていても、心からそうだと思いにくいのでしょう。

 ただ、「人に喜んでいただくことが嬉しい、人に役立ててうれしい」という気持ちは誰もが感じたことがあるはず。いきいきと働いている人は、たいてい、お客様の笑顔が自分のエネルギーと言います。まさに、お客様のために働いているとも言えますし、自分の幸せのために働いているとも言えます。

 何でもお客様のニーズに合わせ、社員に過重な労働を強制する「行き過ぎたお客様サービス」の見直しが話題になっていますが、お客様に喜んでいただくということが働く人の喜びや幸せに結び付かないのは、確かに問題です。 でも、究極的には、働く喜びとは、人に役立ち、その過程で自分が成長できることではないでしょうか。他の人の喜びと自分の喜びが融合するからこそ、幸せを感じるのだと思います。お客様満足(利他)と社員満足(利己)が同時に満たされる、そんな経営を目指していきたいですね。

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2017 年 04 月 25 日 18:14

やりがいを高めるものは?

 先日、伊那食品工業の社員の方にお話を伺う機会がありました。
「いい会社」で知られる伊那食品工業の社員の人たちは、普段、どのような気持ちで働いておられるのか、いろいろとお聞きしたのですが、その中で、モチベーションについて以下のような話をしてくださいました。

 「会社に来るのが楽しいし、仕事にやりがいを感じています。でも、勘違いされがちなのですが、仕事が決して楽な訳ではありません。納期もありますし、品質に対するプレッシャーもあります。それでも、苦しくなったり、辞めようという気持ちにならないのは、困った時、悩んだ時に、いつも誰かが助けてくれるからです。先輩がいつも見てくれるし、上司だって偉そうにされていないから、すぐに相談できるんです。」

 確かに、どんな仕事も楽なはずがありません。ノルマがあろうがなかろうが、この時代に、お客様に喜んでいただき価値を生み出していくことはハードなことに間違いはありません。その中で、伊那食品工業の皆さんは、「楽しい」と感じられる人ばかり。同じ状況にあっても、「頑張ろう」と思えるか、「やらされ感」になってしまうのかの違いは、「周りの環境」が大きいのかもしれません。

 社員のやりがいを高めるために、インセンティブを与えたり、給料や賞与を上げるなど「お金」を考える会社もありますが、もしかすると、人がいちばん頑張れるのは「同じ価値観で、お互いに支え合って働く仲間の存在」ではないでしょうか。
社内で成績を競わされたり、派閥や何かで部門同士がいがみ合ったり、挨拶もせずに働き始めたり・・・、笑顔も出せないギスギスした環境こそ、働く人の生産性をいちばん低くしていることなのかもしれないなと、伊那食品工業の皆さんのお話を聞いて感じました。


カンテンパパガーデン

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2017 年 04 月 04 日 10:55

働くことの幸せ(新人の皆さまへ)

 いよいよ新年度です!新しく入社された新入社員の皆さん、おめでとうございます。いよいよ社会人ですね。

 最近、大学生に聞くと、社会人になることや働くことに対してあまり良いイメージを持っておられない方が多いそうですが、私は「働くことは辛いことばかりではない」ということをお伝えしたいと思っています。

 確かに、お客様がいて、納期があって、協力してくださる人がいて、品質があって、お金がからんでいることなので、仕事はシビアで大変なことばかりです。でも、そんな厳しい中でこと味わえる幸せがいっぱいあることも知ってほしい。

 例えば、皆さんも学生時代、スポーツで味わったことがあるはずですが、仕事の中には「達成する幸せ」(達成感)があります。一人で孤独に挑戦することもありますが、チームで協力しながら価値を生み出していくのが仕事。そこには「共に働く幸せ」もあります。いい仲間がいてくれてよかったと思えた時の嬉しさは格別です。

 その結果、お客様から感謝され「喜ばれる幸せ」を感じるはず。そして、仕事ができるようになり、世の中に貢献できていると感じられた時には、きっと「役立つ幸せ」も感じるかもしれません。仕事の荒波を乗り越え、修羅場をくぐり、数年後に自分を振り返った時、自分が変化していることに気づくはず。「成長する幸せ」を感じる瞬間が訪れます。今まで書いていませんが、もちろん「お金をもらえる幸せ」もありますよ。

 こんな風に、仕事には、いろんな「幸せ」があるのだと、私はいろんな会社のいろんな人をみていて実感しています。でも、残念ながら「仕事の中の幸せ」を感じられずに、愚痴や不満に明け暮れている社会人も多いので、にわかに信じられないかもしれませんよね。
幸せを感じられるようにするために、どうこの一年を過ごすか。

 愚痴不満の先輩の働き方も、ワクワク楽しそうな働き方をする先輩にも学んでみてほしい。
私が若い人にアドバイスするなら、ひとつは、与えられた仕事を、一所懸命に手を抜かずに頑張ること、そして感謝の気持ちを忘れないこと。いつもこの2つを若い人に教えています。考えてみてください。いろんな事情で働けない人がいっぱいおられます。仕事ができるだけでもラッキーなこと。今に感謝し、この時を、その仕事を、全力で頑張ってみた時に、一年後にどんな幸せを感じているか。一度、味わってみてください。

 仕事は面白い!私は、20年以上、楽しさしか感じていません。

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2017 年 03 月 29 日 15:10

新人の振り返り研修

 一般の新入社員は4月入社ですが、うちの会社(東京オフィス)には、今年の1月に二人の新人が入社しました。事情があって一般の就職活動のタイミングから遅れてしまったのですが、この3か月、本当に頑張ってくれています。

 この間、研修や実地教育でいろんなことを体験し、3か月を振り返る研修で彼らとじっくりと話をしてみたのですが、嬉しかったのは、「とにかく、すべての仕事が楽しい」「もっと会社に貢献できるよう成長したい」と話してくれたことです。

 実はこの1~3月は先輩たちが最も忙しい時期。ちゃんと教えることができないので、心配していた面もあったのですが、こういう気持ちになってくれるのは、教育の成果ではなく、まわりの先輩たちが忙しくても楽しくしている背中を見せてくれていたからだと思います。

 我が社の経営理念についての話もしました。入社間もなく研修で話をしたのですが、先輩の仕事を見てきたこのタイミングだと、すっと心に入るようです。私がいくら経営理念や行動はこうだと伝えても、まわりの先輩たちが理念に共感し、実践してくれていなければ単なるお題目を聞いているように思ったはず。本当にありがたいなと思います。

 やはり新人が最も成長するのは現場です。まわりにいる先輩たちの仕事への姿勢やチームの空気感を良くすることの大切さを改めて感じた研修でした。


入社式

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2017 年 03 月 22 日 10:09

形に心を入れるには?

 先日、ある会社の方が「自社は朝礼でハイタッチをする決まりがある」と話されていました。目的は朝からスタッフの気持ちを盛り上げ、笑顔でスタートすることです。この仕組みを各店舗に展開し毎朝実施してもらっているそうですが、ハイタッチで笑顔になって良い空気になる店もあれば、形だけでみんなの気持ちが盛り上がらないというところもあると悩まれていました。

「店舗は空気感が大事。いい空気のお店はお客様も気分が良くなり、商談もスムーズに進むはず。だから朝いちばんの朝礼でよい空気をつくることが重要だ」。きっとこのような説明はあったと思いますし、理屈ではわかっているはず。うまくいく店といかない店があるのは何故なのでしょう。その方は取り組むリーダーが本気になっているかどうかだと考えておられますが、確かに人に本気になってもらうことはそう簡単にはいきません。「もっと本気でやりなさい」と言って本気になるなら、どの企業も成功していくでしょう。

この事例だけでなく、本社から現場に通達される「仕組み」に心が入るかどうかは、どの会社も抱えられていると思うのですが、皆さんは、現場の人たちに本気に取り組んでもらうためには、どうすれば良いと思われますか?

「人が本気に取り組む」ということは、そのことに自分が納得し「自分にとって、それを行う理由」が見つかった時しかないと私は思います。そう考えると、簡単に本気になってもらえる方法などはなく、やはりその仕組みを定着させたいと思うリーダーが、粘り強く現場に思いを語り続けていくしかありません。よく言われることですが、成功する方法は、「成功するまでやり続けること」なのかもしれませんね。

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2017 年 03 月 13 日 18:04

お役立ち領域を決めて成功する

 先日、京都で開催しているセミナー「知恵の場」に、道頓堀ホテル(王宮)の橋本明元専務をお招きし、お話を伺いました。道頓堀ホテルは数年前までは、どこにでもある小さなビジネスホテルでした。しかし近隣に大手チェーンホテルが進出するなど競争が激しくなり、経営が難しくなります。そんな時、三代目の経営を任された橋本兄弟が大胆に改革を進めました。それが「外国人観光客に喜んでいただくホテル」という戦略です。

今でこそ注目する市場。しかし当時は誰も見向きもしません。橋本さんは、「外国人観光客が求めているのは部屋ではなく、日本での良い思い出であるはずだ」と、大きな設備投資ではなく、思い出づくりに対する様々なサービスに挑戦をはじめます。

コスプレを楽しみたいという人への貸衣装レンタル、日本の伝統文化を楽しみたいという人へフロントでの餅つき大会。朝食は日本の朝ごはんを用意し、フロントで飲食OK,国際電話無料サービスなど、お客様が「あったらいいな」と思われることを次々に実行され、さらにESを高める施策にも取り組まれたことで、今では予約が取れなくなるほどの人気ホテルになっていったのです。

道頓堀ホテルの事例から私たちが学ぶことはたくさんありますが、やはり一番は「喜ばせたいお客様」を明確にしたことではないでしょうか。そして、そのお客様が本当に何を望まれているのかを徹底的に考え抜いてそこに集中する。東京町田の家電店「でんかのヤマグチ」さんも、大手量販店の攻勢に対抗するために、自分たちは「熟年世代」のお客様に役立つ店になろうと、電池一個でも持っていく「こまめなサービス」で成功したお店ですが、道頓堀ホテルさんと同じように、自分たちの役立つ領域を明確にしたことで成功したケースです。

どちらもマーケティングの教科書に載るような事例ですが、やはり欲張らず、自分たちがお役に立てるお客様に絞って、そこに深い満足を提供していくことが商売の基本なんだよ、学ぶべきはお客様なんだよ、と教えてくださっているような気がします。

資本力がない中小企業ができることは、価格競争でもなく、大手企業の真似をすることでもない。「どんなお客様の」「どのようなニーズ」に満足を提供できるかを考え抜き絞り込む。そして、そのお客様に徹底して喜んでいただくことなのでしょう。たくさんの人を喜ばせることはできなくても、一部の人に喜んでいただく会社はできるはずです。

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2017 年 03 月 08 日 11:51

基本を磨くことの大切さ

 「おもてなし」というと気遣いや心遣いという接客の精神面の話になりがちですが、やはりお客様満足の肝になるのは、その企業が提供する基本となる商品やサービスの質の高さだと思います。珈琲が美味しくないコーヒー専門店、医療が下手な病院。そんなところに行きたいと思う人はいないでしょう。やはり、お客様の満足はやはりこの「基本サービス(商品)」の充実がベースです。

しかし、例えば「美味しい珈琲」を出すためには、豆の選定、保管、要り方、抽出技術、お湯の温度、器材など、追及すべきことは無限にあるといいます。高い競争力を持ち続けている企業は、この肝の部分、基本サービスを磨き続け、そこでお客様に支持されている企業ではないでしょうか。

立地、価格、店づくり、接客、付帯的なサービスなど、もちろん企業の競争力は商品や基本サービスだけではなく様々な掛け合わせですが、やはり長く続くためには基本のところを磨き続けることだと、老舗企業などの経営から教えていただきます。

ただ、この「基本サービスを磨き続ける」ことは簡単ではありません。周りから見ればやっていることは毎日同じことの繰り返し、ある程度できるようになると慢心し、それ以上を追求することを怠ってしまうこともあります。 一見、単調に見える仕事でも、匠と言われるような一流の技術者や職人という人は、こうした繰り返しの中にある「奥深さ」(違う世界)が見えているといいます。他人には見えない数ミリ、数秒の違いが見え、わかるからこそ悔しさや感動を感じることができ、「もっと自分の技術を磨きたい」という気持ちが生まれるのでしょう。

お客様が感動するほどの「いい仕事」をするためには、やはりこの「違いが見えてくる」まで技術を極めていくことが大事なのかもしれませんね。

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2017 年 03 月 01 日 17:19

「お客様感動の極意」バグジー久保社長の講演会

先週の2月24日(金)、名古屋でブロックスのセミナーを開催いたしました。
今回はバグジーの久保社長をお招きし、「お客様感動の極意」というテーマでCS・ESについてたっぷりとご講演いただいたのですが、本当に心に響く内容でした。

特に心に残ったことは、「基本の部分での満足の差別化」というお話でした。基本部分というのは、“お客様のニーズ”があり、“自社もやっている”もので、“他社もやっている”という領域のサービス(CS)です。(久保さんは3つの円を重ねて書いて説明されました)笑顔の挨拶、接客、カットやパーマの技術サービス、お客様に合わせた対応など、まず、この基本のサービスでお客様に「この店は違うな」と思っていただけないと、お客様から選ばれることはない。ここで違いが伝えられない店は業績につながっていかないということです。

“お客様のニーズ”があり“自社しかやっていない”領域が、サプライズなどの「独自のサービス」ですが、いくらこれが出来たところで、基本の部分の品質が良くなければお客様が感動されるはずがありません(例えばサービスは良いのに料理が美味しくないレストラン)。まずは、お客様が違いを感じるぐらいに基本の部分を磨き続けること。それから派生するように独自サービスを生み出していく。この順番が大事だと教えてくださいました。バグジーさんは感動サービスばかりが有名になっていますが、やはり基礎がしっかりしているからこそ成り立つんですね。

そして、もうひとつ心に残っているのが、「CSは追いかけても高められない」というお話です。あたり前の話ですが、CSをやろうと思っていても、社員がそうしたいと思わなければ実行される訳はありません。人に喜ばれたい、お客様に笑顔になってもらいたい。そんな社員の自然な思いが本物のCS。そして、社員のそんな思いを作るものこそ、「社風」だと久保さんは仰っています。誰にでも気持ちよく挨拶をする、困っている仲間がいると助ける、人に対していつも優しくする。そんな良い社風の中で自然に心が育ち、お客様にもよい対応ができるのだということです。

CSを早く高めようとマニュアルを作ったり、ルールを作ったりする会社もありますが、やはりそれ以上に、行う人の心を育てることが重要なのでしょう。企業の資産は人材。遠回りにように見えて、よい人が自然に育つ社風(土)づくりから始めることがCS向上の一番の近道なのだと思います。

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2017 年 02 月 14 日 14:04

予期せぬサービス

昔、ある会社で、配達してくれるドライバーさんに伝票と一緒に「飴」を渡しておられました。たった飴ひとつですが、他ではそんなことをされたことがないとドライバーさんは喜んでくれたそうです。確かに私たちも何の前触れもなく、突然プレゼントをもらうと嬉しくなりますよね。

この話を思い出したのは、今流行りの特典サービスが気になっていたらからです。最近、いろんなお店が「今なら1ドリンク無料!」「今なら●●が付いています」などの様々な「特典」をPRして集客されています。
こうした特典があると、私も嬉しくなりますし「行ってみようかな」という気になります。しかし、もしこれらの特典を集客のために使わずに、お客様が来てくださった時に、「たくさんご注文いただいたので、良かったらどうぞ」などと、後からお出ししたらどうでしょうか?予期しない方が喜んでくださるのでは?と考えてみたのです。

でも、課題もあることに気づきます。多分、その時は喜んでくださるでしょう。また来てくださるかもしれません。でも、次に来た時に前のようなサービスがなければ、「なんだ・・」と逆に不満に思われてしまうかもしれません。皆さんはどう思われますか?

何れにしても、形のある特典やおまけ(サービス)の提供は難しいですね。やればやるほどお客様は来てくださるし喜んでくださいますが、その分費用がかかる。やり続けられればいいけど、途中でやめたら「サービスが悪くなった」と思われる。出来ればやりたくないというのが本音なのではないでしょうか。

その点、同じ予期しないサービスでも、接客担当者が思いやりの気持ちから自然に生まれた「形のないサービス」や「親切な行為」(例えば、雨の日に傘をさして見送ってあげた、自宅まで忘れものを届けてくれたなど)は費用もかかりません。それに思い出に残ります。個々の思いがベースなので、全部が予期しないサービスです。

どんなお店も究極の目標はファンづくりだと思いますが、特典やおまけだけでないファンづくりを考えてみる必要もあるかもしれません。

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2017 年 02 月 07 日 09:57

真にお役に立つための「よい質問」

 いきなりですが、マーケティングでは、お客様の「本質的ニーズ」を理解することが大事だと言われています。

 「本質的ニーズ」というのは、お客様の奥にある本当に求めておられるもの。
例えば、「ワゴンタイプの車が欲しい」というお客様に、「なぜ、その車がほしいのですか?」と質問をすると、「子供を乗せるからです」と目的を語られます。しかし、もう一度、「なぜ、子供を乗せたいのですか?」と質問をすると、「最近、子どもとゆっくり話をする機会がなくなって、子供と一緒に過ごせる時間が欲しくなったのです」と仰るかもしません。
つまり、このお客様が欲しかったものは「ワゴンタイプの車」であると同時に、奥にあるニーズ(本質的ニーズ)」は「子供と過ごす時間」というわけです。2つの次元の「ニーズ」があるのです。これを理解することがマーケティング活動では大事なことだと、いろんな人が言っています。

 これは私が30代の時に教えていただいた話なのですが、日常生活においても大切だなと、最近思うようになりました。本当に人に役立ちたいたいと思うならば、表面的なことばかりを聞いていても、真に役立つことはできないと思うのです。
例えば、「駅はどこですか?」人から道を尋ねられ、ただ道順を教えることもできますが、もしかすると、その人は「駅に行くこと」が目的ではなく、駅を基点に何か別のこと探しておられるのかもしれません。もう少し「何をされるのですか?」と聞いてみると、「駅の近くの大学に行きたい」とわかる。そうすると、例えば「ここから直通のバス」を提案できたかもしれません。

 表面的に求められていることから推測して、その人が本当に求めておられるものを知り、それに応えること。私たちが、真に役立つためには、よい質問ができるようになることが大切なのだと思います。自然に本質を語ってくださるような、やわらかなでさりげない質問。そんな質問ができるようになりたいなと思います。

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2017 年 01 月 30 日 16:47

信頼は一瞬にして失われる

先日、自分の車の車検の時期になり、セールスの方から妻宛てに見積もりが届いていました。私はほとんど家にいません。妻も不在にすることが多いので任せているのですが、セールスの方は妻と電話で話した後、ポストに見積もりだけを届けてくれたようです。

彼女はセールスマンを気に入っていたので、そのまま車検を頼むかと思っていたら、妻は突然「頼まない」と言い出しました。見積もりが高すぎるというのです。

見積書を見るとそこには様々なオプションが記載され、それで総額が上がっているのです。きっと「そこからいらないものを削除してください」というやり方だと思うのですが、必要な整備、必要でない整備を判断できないのが素人。妻はもっと自分たちのことを考えたうえで、無駄を省いた「プロとしての適格な見積もり提案」を持ってきてくれものだと思っていたようで、そうした気持ちがないことに腹がたったようです。説明する時間がなかったとはいえ、せめて見積もり理由や省けるところを手書きのメモで入れてあればよかったのですが・・・。一度決めると後にひかない妻。結局、他で見積もりを取ることに・・・。

デザインなどを気に入って買う商品ではなく、医者も保険も車検も買いたくて買うものではありません。しかも専門性が高いので顧客はプロを信頼して買うしかありません。安心感を得るために買うはずなのに、信頼させてほしいと思っているプロが、少しでも説明を省いてしまうと逆に不信感になってしまいます。自分の家のことでしたが、消費者と企業の関係づくりの難しさを感じた出来事でした。

さて、セールスの方はこのリカバリーにどう動かれるのか?
妻も私も車自体は気にいっているので長いお付き合いはしていきたいと思っています。

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2017 年 01 月 25 日 11:11

やる気が高まる表彰制度

社員のやる気を高めるために、様々な会社が、社員表彰などの取り組みを行っておられます。
営業成果をあげた社員を表彰する営業優績者表彰、長い間働いてくれた社員に感謝する永年勤続表彰、そのほかにも、改善提案に対する表彰や、新製品・新技術の開発を行った人に対する表彰もあります。

確かに会社に認められたり、評価されるとうれしいですよね。
でも、もしかすると、それ以上にうれしいのが、会社の仲間に感謝されたり認められることではないでしょうか。

先日お伺いしたある会社では、期初の経営計画発表会の時に前期一年を振り返り、「もっとも感謝したい人」をみんなが投票し、「ありがとうを伝えたい大賞」を決めるという制度を実施されていました。
大きくわけるとその会社には3つの部門があるので、それぞれから1人ずつ、全員が誰かを選び、選んだ理由と共にその人に向けた感謝のメッセージを書いて投票します。最も集まった人が最優秀賞、それぞれ部門の一番も決めるのだそうです。

どんな仕事も、お互いに支え合って成り立っていくもの。見えないところで支えてくれている人や、みんなが嫌がることを引き受けてくれている人がいるからこそ、営業成績だってあがっていくし、お客様の信頼も高まっていくはずです。会社の上層部の人たちにはなかなか見えてこない、現場の頑張りを、現場のみんなで振り返り、お互いに感謝をし合うこの表彰制度は、温かくていいなと思いました。

他の部署のことがわからないような大きな会社では、部門の中での「ありがとう大賞」でもいいかもしれませんね。
「ありがとう」はもらうことも、伝えることもどちらも大事。こんな習慣の中から社員のよい精神が育まれていくのだろうと思います。

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2016 年 12 月 27 日 18:23

一年の感謝をこめて

メルマガをご購読いただいている皆さんへ。

今年も何とか毎週欠かさず、コラムを続けることができました。
なかなか文章が書けず、何度も書き直す週もありましたが、続けることができたのは、私の拙いコラムでも「楽しみにしている」と言ってくださる読者のおかげです。
こんな文章を読み続けていただき、本当にありがとうございます。心より御礼を申し上げます。

さて、今年も暮れようとしていますが、皆さんは、年末年始、いつもどのように過ごされていますか?
私は、この一年の終わりは自分や会社を振り返り、私たちを支えてくれた方、お世話になった方へ感謝するための時間だと思って大切にしています。

西川サンタ。クリスマスには、サンタの衣装を着て、社員の子供たちのところへ行きます。お父さんやお母さんが元気で働けるのも、子供たちが元気にいてくれるおかげ。子供のいる社員のところへ行って、プレゼントを届けます。そして社員のご家族には、会社から今年一年の感謝の気持ちと最近の近況を手紙に書いて送ります。

そして、年賀状。年賀状を書いていると、この一年、お世話になった人がたくさんいることがわかります。もちろん昔お世話になった人にも出しますが、名前を見ると、その時のことを思い出します。毎年、どんどん増えてきて今年は900枚近くになりました。ご挨拶に行けない人の方が多いので、年賀状は大切ですね。

大掃除も大切。いつも働く事務所に感謝する時間です。
そして、年末年始の休みには、ひとりになってじっくりと自分を反省し、一年の計画を立てます。忙しいけど、楽しい年末年始。好きな時間です。

最近話題の幸福学という研究では、人は「感謝すると幸福度が高まる」というデータがあるそうですが、私がこの年末という季節が好きになったのは、そういうことなのかもしれません。
来年も感謝の気持ちを忘れずに、頑張っていきます。

2017年が、皆さまにとって素晴らしい一年になりますように・・・
どうぞ、良いお年をお迎えください。

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2016 年 12 月 13 日 14:16

謙虚なリーダー

先日、DOIT!でもお馴染みのヨリタ歯科クリニックの寄田院長、バグジーの久保社長、そして西精工の西社長も参加していただき、実践学習会(弊社主催セミナー)のOB会を開催しました。
それぞれの経営者とは、いろんなところでお会いしているのですが、三名がお揃いになることは滅多になく、私も少し感動しながらお話をしていました。

寄田院長、久保社長、西社長。それぞれ業種も地域も違う会社ですが、経営に対する思いは全く同じ。「働く人に幸せになる会社をつくりたい。」という情熱は共通しています。そして、この経営者の方たちと接している時に「共通しているな」と感じることがもうひとつあります。
それは人としての謙虚さです。
例えば社員の方と話されている時でも、決して自分が偉いんだというような空気を出されません。誰に対しても気さくに話しかけられますし、社員の方も社長に対する緊張感がありません。それは、社外でも同じ。ご一緒に食事をしていると、食事を運んできてくれる人に対して、必ず「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えられますし、掃除の方に対しても必ず挨拶をし、笑顔でお礼を言われます。

また、私たちのセミナーで講師としてお招きしたときも、講演中でも、打ち合わせ中でもいつもノートを開かれ、素晴らしいと思ったことをメモされます。学び続ける姿勢にいつも感動を覚えます。 経営者は自分の思いを言葉で伝えることも大切なのでしょう。しかし、普段のこういう姿勢に社員が見たりする方が何倍も、大切なことが伝わっている気がします。
こんなリーダーがそばにいると、傲慢になったり、学ぶ姿勢を忘れることもないでしょう。

謙虚さがいちばん。誰に対しても、どんな時でもそれを忘れずにいたいと思います。


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2016 年 12 月 09 日 17:14

スターバックスの「考える接客」

私もよく利用するスターバックスには、いわゆる接客マニュアルがありません。
家庭でもなく職場でもない「第三の場所」を提供すること、心豊かな体験を提供することが同社の理念です。
だからこそ、店舗や商品にこだわるだけなく、スタッフもその提供に貢献していくのです。

以前、スターバックスの役員のお一人が、日本経済新聞社のインタビューで記者の「マニュアルがないことの狙いは何ですか?」という質問に対して次のように答えておられました。
「スターバックスが最も大事にしていることは『人々の心を豊かで活力あるものにするために、一人ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから』というミッションです。
お客様に感動体験を提供して、人々の日常に潤いを与えるために何ができるか。従業員であるパートナーが独自に考えて行動しています。」

「私たちの接客は、お客様にどうしたら喜んでもらえるかをコミュニケーションしながら『察して』考えるのが基本です。もし接客をマニュアル化したら、何も考えなくなると思います。
例えば『お客様がお店に入ってきたら挨拶をする』というマニュアルがあったら、挨拶をすることが目的になる。すると、何のために挨拶をするのかすら考えなくなってしまうはずです。スターバックスでは挨拶はお客様の状況を察するためのアプローチのひとつだと考えています。」

マニュアル(決まり)がないから、自分で考える。
機械のような接客ではなく、その場でその場で何をしてあげれば喜ぶのかを考えるからお客様も嬉しくなる。
自分で考えていくから、スタッフのやりがいも高まっていく。
素晴らしいスパイラルが回っています。

これは何も接客のことだけではないはず。やはり指示命令ばかりでは人は育たないのでしょう。
怒られないようにしよう、言われたことだけやっておこうという仕事では、やりがいも生まれません。
やはり、スターバックスさんのように、理念に向かって一人ひとりが自分の意思で考えて行動することが、会社にとっても働く人にとっても大切なんだろうと思います。

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2016 年 11 月 28 日 18:43

社員満足と社員の幸せ

この10年ぐらいの間に「社員満足」という言葉が盛んに使われるようになってきました。もちろん私も使ってきましたが、どこか違和感がありました。

先日、ネッツトヨタ南国の横田相談役の講演をお聞きした時、「満足と幸せは違うものです。満足は見えるもの、損得、経済、お金、量、目標などのこと。幸せとは見えないもの、心、質、道徳、利他、目的などのことである」と仰っていました。つまり、社員満足の「満足」が示すのは、「給料、賞与、休み」などの見えるものであり、ただそれだけで幸せは実現されないということです。

確かに、働く人の幸せは、給料や待遇だけではありません。誇りを持てる仕事ができること、その仕事を通して成長できること、チームワークのいい職場で働けること、人に喜ばれる仕事ができること、誰かに認められたリすることも幸せにつながっています。
しかし、幸せはもっと奥が深い。日々健康で過ごせること、家族が仲良く、自分の好きなことし、よい友人に囲まれている・・・そんなことまで含んで使われているという気がします。

いい会社の経営者がこの言葉を使われる時、「社員の人生を幸せにする」という覚悟や愛を感じます。こうした会社では、社員の家族が病気の時や困った時に会社で面倒を見てあげたり、会社を辞めていった人が相談に来ても、しっかりとサポートしてあげたり、本当に「自分の家族」のように大切にされています。

業績向上の目的のために社員満足に取り組むという発想はどこかおかしい。こんな風に働く人の幸せを願い、人を大事にする経営者のもとで初めて、いきいきした活力が生まれ、それが良い業績につながり、結果として経済的な満足も実現されるのではないでしょうか。

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2016 年 11 月 24 日 10:41

体験して気づくこと

先日、弊社が主催している「実践学習会」の一環で、長野の伊那食品工業さんを訪問してきました。塚越会長のお話、社員さんとの対話をした翌日の朝、私たちは、特別に、毎朝行われている「かんてんぱぱガーデン」のお掃除を体験させていただくことに・・・。
なぜ、社員の人たちは朝早くきて自主的に掃除をするのだろう?
昨日の段階では、まだよくわからないという人もいました。そしていよいよ体験・・・。

落ち葉の季節、庭のあちこちに紅葉が落ちています。私たちはある区間を箒で清掃したのですが、この体験の中で、参加者の皆さんにも、いろいろな気づきがあったようです。
ひとつは、「みんなでやると力がでる」ということ。一人で掃除をしていると「嫌だな」と感じることもあります。今回、みんなで一斉に列を組んで掃除をしていったのですが、何か一人でやっている時以上の力が出て楽しくなっていくのです。昔から、「みんなでやる」ことを大切にされてきた伊那食品工業さん。その意味が少しわかった気がしました。

もうひとつは、「綺麗にすると綺麗でないところが気になる」こと。これも皆さんが気づかれたことですが、落ち葉はいたるところに落ちていて全部を綺麗にすることはできません。時間がくるとどうしても残ってしまいます。比較してみると、どうしてもそこが気になり、「やりたい」という気持ちが沸き上がってきます。義務感ではなく主体的に掃除をするこの会社の社員さんたちも、こんな風に思われているのかもしれません。

そして、「掃除は面白い仕事」ということ。掃除は確かに単純な作業かもしれません。でも、実際やってみると、箒の使い方、掃く順番、力の加減など、様々なことが大事だとわかってきます。参加された皆さんが、どんどん夢中になる姿を見ていると、仕事は向き合い方だと気づきます。一所懸命に取り組むと、奥がわかる。奥がわかると面白くなる。手を抜いてしまうから、面白さまでたどり着かない。まずは本気でやることですね。

たかが掃除、されど掃除。
やってみるといろんなことがわかります。

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2016 年 10 月 25 日 10:01

ホスピタリティについて思うこと

「ホスピタリティ」ということを考えていると、奥が深いなあ、といつも思います。
狭義の定義では、人と人(主人と客人)の関係における、思いやりやおもてなしの考え方。
お客様を喜ばせてあげたい、お役に立ちたいという気持ちで主人が客人のために何かを行い、それを受ける客人が喜びを感じる。客人が喜びを感じていることにまた主人が喜びを感じる。
つまり「相互に喜びが通い合う」こと。
私が、ホスピタリティの素晴らしいと思うところです。

自分がモノやお金をもらうことも幸せですが、やはり幸せは、人と人との関係において高まっていくもの。
「人の喜びのために行動すると自分の幸せが高まる」ということは統計学的にも実証されているそうですが、社員がホスピタリティを意識し行動することは、働く人の幸せにつながっていくはずです。

ホスピタリティの広義の定義は、主人と客人の関係だけにとどまりません。
となりの同僚に対しても喜ばせてあげたいとホスピタリティを発揮すること。
家族との間にも思いやりは大切です。
自然環境を守りたいとゴミ拾いに行く人も、自然に対する感謝の気持ちや思いやりに満ちているからそんな行動に駆り立てられるのでしょう。
ホスピタリティの精神は無限に広がっていると言われています。

考えてみれば、人類は昔からお互いが助け合って生きてきているのですから、ホスピタリティを発揮するということは、私たちのDNAに刻まれたものなのかもしれませんね。
ただ、お金儲けや自分の成功ばかりに目が向いてしまうとそれに気づかなくなってしまう傾向になるのもホスピタリティが心の問題だからでしょう。

これは個人的な感覚ですが、3.11の震災を契機として、なんとなく、日本の中にこのホスピタリティの大切さに気付く人が増えてきたように思います。
儲けることばかり追求していても、誰も幸せになれないと気づいてしまったのかもしれません。
人が幸せになる経営をめざすうえでも、よりよい社会のためにも、みんながこのホスピタリティを学び合い、発揮していくことが大事だと、改めて思います。

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2016 年 10 月 13 日 09:54

自分の可能性を信じる

先日、織田友理子さんの講演会に行ってきました。
織田さんは遠位型ミオパチーという、まだ治療薬の開発されていない難病と闘っている女性です。
年々、身体中の筋肉が失われていく病で、今は歩くことも自分で食事をすることもできません。

1年前、織田さんご夫妻に出会ったことがきっかけで、ドキュメンタリーDVDを作成しました。
二人の生き方に私が感動したことが発端なのですが、同じ病気で戦っている患者会の皆さんのご支援になればと収益の一部を寄付しています。

この1年、友理子さん、そして支えているご主人の洋一さん、子どもさんとお付き合いするようになり、私が織田ファミリーから学んだことはたくさんあります。
ここではすべてを書ききれないのですが、いちばん学んだことは友理子さんの前に向かう生き方です。

彼女は「自分の可能性を自分が信じてあげる」ということをいつも仰っています。
歩けない、化粧ができない、子どもを抱くことができない。私たちからみると友理子さんの生活は「できないこと」ばかりですが、彼女はどんな時も、「できること」に目を向けようとしています。
考えること、話すこと、車椅子で行動すること。私にできることはある。
出来ないことに目を向け、自分の可能性を閉ざしてしまうのではなく、できることを見つけて挑戦する。
それが友理子さんが、病気から学ばれた生き方です。

確かに自分は障がい者であり、難病患者であるが「かわいそうな存在」ではない。自分でかわいそうな存在であると思わないと決めているのです。だから涙で訴えることも、同情を誘うこともれません。

自分の可能性を、自分自身が信じてあげる。
織田さんを見ていると、世の中には可能性しかない、そんな勇気がわいてきます。

もし、よろしければ、弊社のDVD「Walker~私の道~」で、織田さんの生き方にふれてみてください。
(定価:2000円/収益金の一部を遠位型ミオパチー患者会に寄付しています)

「Walker~私の道」
→ https://www.doit-fun.jp/shopping/products/detail.php?product_id=112

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2016 年 10 月 05 日 09:52

4つの質問

あるセミナーに参加しました。
私も後半で講演をしたのですが、その前に私の友人であり、いつもいい会社について語り合っている 知り合いのファシリテーターが、参加者に以下のような質問を投げかけ、対話をしてもらう時間がありました。

正解はない「問い」なので難しく考える必要はありません。
仲間同士で話し合ってみるといろいろな気づきや発見があると思います。

① あなたにとって「良い会社の条件」とは?
② 「良い会社の条件」を満たすであろうと思う会社は?(イメージする良い会社)
③ もし一生暮らしていけるお金が手に入ったとしたら、あなたは今の会社で働き続けますか?
④ ③で、もし働き続けないとしたら、その理由は?

皆さんにとって、「良い会社」とはどんな会社ですか?
「働く理由」は何ですか?

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2016 年 09 月 29 日 11:57

「日本を元気にするセミナー」に思うこと(10月12日開催)

私たちが毎年開催している「日本を元気にするセミナー」は、今年で17回目になります。
時々「よく続けられていますね」と言われることがありますが、これは、私たちの力というより支えてくださる方のおかげだと思っています。
DOIT!で出会った経営者、応援してくださる先生方、何よりも、毎年全国から集まってくださるお客様がいてくださるからこそ、続けていくことができています。

効率化、合理性、拡大優先の経営が良いとされてきた時代の中で、人が中心、働く人が幸せになる経営と叫んでいても、始めた当初は、なかなか受け入れられませんでした。
例えば、「朝礼に1時間もかける」という経営者のお話には、「そんな時間があったら、仕事をさせるほうがいい」という反応ばかり。

それはそうですよね。効率重視の視点からみたら1時間なんて無駄にみえるのは仕方ありません。
それでも、じっくりとお話を聞いていただくと、その無駄が組織の中の絆を生み、働く人の意欲を高め、成長の原動力になっているということがわかる。いい会社の経営者が大切にされていたのは、業績拡大ではなく働く人の幸せなんだと気づかれる。吹っ切れたように、「経営の本質を考える機会になった」という感想を仰ってくださる参加者がたくさんおられました。

そんなセミナーも17回目。
今回は「使命感がもたらすチカラ~やらされ感ゼロの燃える生き方・働き方~」というテーマで開催します。
燃えるような心で働くには?使命感に燃える組織づくりとは?バグジーの久保社長と西精工の西社長、そして、それぞれの社員の皆さんをお招きしながら考えていきます。
午前中のセミナーは既に満席に近くなっていますが、午後の日本を元気にするセミナーはまだ若干、お席があります。
一度参加してみよう!と思われる方は、ぜひ、この機会にご参加いただければ幸いです。

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2016 年 09 月 26 日 15:58

池井戸作品の中の“働く人達”

遅ればせながら、池井戸潤氏の小説、「陸王」を読みました。
ヒットした半沢直樹シリーズや「空飛ぶタイヤ」「下町ロケット」など、いろいろと読んできましたが、今回も池井戸ワールドがさく裂。一気に読了してしまいました。

今度の舞台は埼玉県行田市にある老舗の足袋業「こはぜ屋」。衰退する業界で100年続いている会社ですが、あることがきかっけで足袋の技術を生かしたランニングシューズを開発することに。資金難、素材探しなど、様々な障害に出会いながらも、仲間と共に新しい靴を作っていくという物語です。(モデルになったのは埼玉県で足袋一筋3代続く「きねや足袋」という会社だそうです)

池井戸さんの小説には、いつも下町の中小企業の人たちが、人と人とのつながりを大切にしながら、逆境を乗り切っていく姿が描かれていますが、私は登場する人達それぞれが、自分の職業に誇りやこだわりを持ち、金儲けより、人が喜ぶことを大切にしながら不器用に生きている姿が大好きです。
今回も、主人公の他にも、社長を支える経理の社員、伝説のシューフィッター、倒産した社長、自分の仕事に誇りを持つ生産現場の社員さんなどが登場するのですが、自分の個性を発揮しながら、誰かの役に立てることを自分の喜びとしながら働けることが、何よりも幸せなことなんだと、改めて思います。

自分の作品が、社会人の指針のように受け止められていることに対して、池井戸さんがある雑誌でこんな風に話されていました。
「私は、“仕事とは何ぞや”なんて全くと考えたことがないけれど、そういう読まれ方をすることは、それだけ読み手に現在の職場や仕事に悩んでいる人が多いことでしょうか。私がいちばん大事に思っているのは、何をやっていようと元気で楽しく働いていけたらそれでいいということ。」
皆さんは、池井戸さんの小説でどんなことをお感じになられましたか?

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2016 年 09 月 15 日 14:13

少し手間がかかっても・・・

先日、地元の友人がこの前行った飲食店について、「あの店はすぐにお皿を下げに来る」とお店の対応について不満を口にしていました。
さすがに「早く帰ってほしい」という気持ちはないだろうと思いますが、食べた傍からすぐに皿を片付けられるのは、何かせかされているようで気分の悪いものです。

お店側にしてみれば、早く皿を下げて洗い物を早く片づけたい。回転を速くして効率を上げたいという気持ちなのでしょうね。
経営にその観点も必要です。
でも、たったそれだけの行為でお客様を不快な気持ちにさせてしまい、お客様を失ってしまっているのだとしたら勿体ないし、ましてや悪い口コミまで広がってしまっては本末転倒です。

効率を優先する、しないという話で思い出すのは、DOIT!の川越胃腸病院の映像です。
映像の中には看護師さんが、定期的に行う検温のために患者様のお部屋に行くシーンがあります。しかし、患者様が寝ておられるので検温をやめ、詰所に帰っていきます。その看護師さんにお話を聞くと「これまでの病院だったら、仕事をしてこないで帰ってきたら上司から怒られたけど、この病院は違っていて目から鱗のような気持ちになった」と言っておられました。
効率の観点からいえば二度手間になる「検温をしない」という行為。この病院はあくまでも患者様の気持ちが優先され、それが全体に共有されているようです。

効率よりもお客様の満足。本当はどの会社もそうしたいと思っておられることではないでしょうか。
しかし、一人ひとりのお客様に合わせるなんてことをしていたら経営はできない。そんな思いもあるはずです。
それでも川越胃腸病院さんは、「できる限りやってあげよう、お客様の喜びに答えてあげよう」ということに努力する。多少効率が悪くなっても、多少、ひと手間増えてしまったとしても、お客様の喜ぶ顔が見たいと思うからこそ、つい、やってしまう。
お客様に支持され成長している会社には、そんな気持ちにあふれている人であふれています。
出来るか出来ないかはわからないけど、「できる限り、やってみる」これの気持ちが大事なのかもしれません。

一足飛びには、そんな文化には近づけないかもしれませんが、個々の状況においてはできることもあるかもしれません。
私たちも、少しの手間を惜しんでお客様のお気持ちに不快を与えてしまうようなことをしていないか、もう一度見直してみようと思います。

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2016 年 09 月 06 日 14:42

“一生懸命モード”への「ルーティン」

「この仕事を1時間で終わらせるぞ!」
こんな時、昔から、儀式のようなことをしてから仕事を始めます。
取材のまとめをする。文章をつくる、企画書をつくる。
集中して仕事をしたい時は、私にとっては、「取り掛かり」が、かなり重要です。
自分のルーティンです。

まず、机の上の余計なものを仕舞う。
次にパソコンのポジションを決める。
そしてコーヒーを一口飲む・・・。
そしてパソコンのキーボードを叩いていきます。

そうすると、だんだん、心が落ち着くというか、集中できるようになっていきます。次第にそのことで頭がいっぱいになってきて、自分の抱えていた別案件のことも、仕事の前に気になっていたことも消えていくのです。

いつも不思議に思うのですが、私の場合、集中してくると「一生懸命モード」にスイッチが入り、何かのスポーツか、ゲームをしている時のような、「面白い」「楽しい」という気分になってきます。
そんな時は、例えアイディアに詰まったとしても、「その壁を乗り越えてやろう」という気持ちにもなるし、「もっといいものにしよう」という気持ちになってきます。
私にとって「一生懸命」と「楽しさ」は完全にリンクしています(笑)。

これは、私の経験だけの話ですが、どんな仕事でも、「一生懸命やる」ことを先に取り組み、その状態を作り出していくと、きっと後から「楽しい気持ち」が沸き上がってきます。その心の状態をつくる「ルーティン」が、私にとって「取り掛かりの所作」なのだと思います。

「つまらない仕事だ」と決めているのも自分の心なら、「面白い」と決めているのも自分の心。
「仕事を面白くする方法」を身につけてしまえば、世の中から「つまらない仕事」はなくなるかもしれませんね(笑)。

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2016 年 08 月 31 日 10:52

「チェンジなりきりプログラム」って何?

元宝塚歌劇団の妃乃あんじさんは、震災以来ずっと、東北で被災地支援の活動を続けておられる女性です。

運動不足になりがちで、精神的なストレスを抱えている子供たちに元気になってもらいたい・・・
妃乃さんは、宝塚で身に着けた自分の歌やダンスを活かしたミュージカルで被災地を元気づける活動をはじめました。

昨年、ある方のご縁で、私たちその活動を知り、私たちもご支援をしています。

「changeなりきりプログラム」は、「三匹のこぶた」や「桃太郎」などの童話がチーフの子供向けミュージカルです。題名の通り、子供たちが童話の主人公になりきり、ストーリーの中に入って劇を楽しむ創作のミュージカルです。

このミュージカルが先日、東京・調布で開催されたので、私も参加してきました。

妃乃さんが舞台に立つと、早速、ストーリーが始まります。
「桃太郎」ですから、まず桃から生まれるところが最初の盛り上がり・・・。
映像に合わせて、子供たちが桃から生まれてきます。その後、きび団子を家来に渡したり、鬼退治に行くのです。参加しているのは3~10歳ぐらいの子供たちでしょうか。
みんな、目をキラキラさせ、主人公になりきっています。

このプログラムの特徴のもうひとつは、この劇の中で防災の大切さや人への思いやりの大切さなどが学べるところ。楽しみながら生活するうえで大切なことを学べるので、今、評判を聞いた学校や幼稚園から「うちでも開催してほしい」という声が舞い込んでいるそうです。

小さな子供さんがおられる皆さんには、ぜひおすすめします。親も楽しめますよ。
そして、ぜひ、舞台の中で使われる映像(ブロックス制作)もご覧ください!

●お問合せ・舞台の開催予定などはこちらへ・・・
一般社団法人changeホームページ
http://ch-ange.jp/

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2016 年 08 月 18 日 15:26

「ご機嫌な心」の大切さ

 リオ・オリンピックが盛り上がっています。毎日のようにドラマが生まれ、寝不足の方も多いのではないでしょうか。

 先日、このリオ・オリンピックに教え子を3人送り出している、スポーツドクターの辻修一さんにお会いし、強い選手になるためのメンタルについて教えていただきました。その極意は、「揺るがず、とらわれず」を持つための「ライスキル脳」を持つことだそうです。

 人は、外側の出来事に対して何がしらの意味づけをします。「今日は雨」→「憂鬱だ」と思うのは、勝手にそういう意味をつけて、心の状態を悪くしているだけ。本当は「憂鬱な雨」などありません。ライフスキル脳というのは、「憂鬱なのは、勝手にそんな認識をしている」ということを知り、そのことにとらわれない心の状態をつくることです。

 「オリンピックには魔物がいる」というのも、勝手な意味づけだと辻先生は言います。そんなことにとらわれず、揺るがない心の状態を作り出せることを、辻先生は「ご機嫌な心」と呼んでいます。不機嫌な状態(揺るいで、とらわれている)では、いい仕事はできません。最高のパフォーマンスを出すためには、自分で自分を元気にする、自分で自分の機嫌をつくる。自分の心の状態を整えることなのだと仰っています。 しかし、人はつい外側の出来事に心を揺さぶれ、とらわれてしまいがち。では、そのためにどうすればいいか?3つの脳の使い方のスキルを教えていただきました。

 ひとつは、「今に生きると考える」こと。過去や未来に思いをはせると、不安や後悔というストレスが生まれます。だからこと、今、この瞬間にフォーカスを当てる。「今に集中しよう」という脳の使い方が大事だということです。

 もうひとつは、「一生懸命を楽しむと考える」こと。この試合に勝ったら・・・、この営業が成功したら・・と結果ばかりに目が向くと、どんどん苦しくなってしまいます。結果ではなく、この瞬間に挑んでいる今を、一生懸命やっていることを楽しむことが、良い心の状態を生むということ。「結果の楽しい」から、「一生懸命の楽しい」へ脳を切り替えることなのです。

 最後に教えていただいたのは、「ありがたいと考える」こと。サッカーの長友選手はスランプになったとき、心の余裕をなくし、視野が狭くなっていたそうです。しかし、今、ここにいることが「ありがたい」と思えたとき、心の余裕が生まれるようになったといわれています。スポーツにおいても、感謝することは、心の状態を整える素晴らしい考え方なのです。
 仕事に不安を感じたら、愚痴や不満が多くなってきたなと思ったら、それは心の状態が乱れていること。勝手に意味づけをしてとらわれているだけなのかもしれません。今、この瞬間の仕事に没頭してみる。一生懸命を楽しんでみる。今、ここにいること、支えてくれている人に感謝する。ご機嫌な心を持ち続けたいですね。

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2016 年 08 月 09 日 17:37

ハサミのチカラ ~美容師さんたちのボランティア活動~

忙しく仕事をしていると、つい、「仕事を処理する」という意識になってしまいます。早く終わらせる、効率よくやる。
そのことで頭がいっぱいになってしまうことがあります。
本当は、その仕事を提供した「価値」が目的なのに、「早く処理することが仕事なんだ」と勘違いをしてしまう。「やりがいがない」と感じるときは、きっとそんな時かもしれません。

私が親しくさせていただいている美容師さんの勉強会グループ「ウッディチキン」の皆さんは、毎年、有志の人たちで、フィリピンの貧しい人たちのところを訪問し、普段、美容室などに行ったことがない人たちに、カットをしてあげたり、貧しい生活から抜け出せるようにとカットの技術を教えたりされています。
先日は、フィリピンの中でも差別を受けている部族の村に行かれたそうです。いつも馬鹿にされ、見た目に自信がもてない人たちに、結婚式をしてもらおうと、日本からウェディングドレスを持って行き、カットやネイルで綺麗にし、結婚式をあげてもらいました。

最初は自分の姿をみることもためらう人たちが、きれいになっていくうちにだんだんと笑顔になり、涙を流して喜んでくれたそうです。
その活動に参加された美容師さんは、「美容の仕事は、カットをすることではない。美しくしてさしあげることで、生きることの喜びや前に向かっていく勇気を与える仕事なんだ」と自分の使命、美容師の仕事の意義を再認識されるのだ、主催者の方から伺いしました。

その活動は「ハサミのチカラ」という名前です。まさに、たった一本のハサミで人を笑顔にできるのは、美容師さんにしかできません。
歯医者さんは、歯を治すことが仕事ではなく、健康で楽しく暮らせる幸せを提供するのが仕事。ホテル業は、部屋を売るのが仕事ではなく、旅の大切な思い出をつくることが仕事。「自分の仕事は、誰の、どんな幸せに役立っているのか」と考えてみると、すべての仕事には、尊い使命があり、誰かを幸せにする仕事なのだと思います。

つい、つい、忘れてしまう仕事の本来の使命。
あなたの仕事には、どんなチカラがありますか?

※ハサミのチカラの映像がこちらからご覧になれます。

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2016 年 08 月 02 日 11:48

関心の幅、思いやりの深さ

川越胃腸病院(DOIT!91・92)の望月院長は、患者様お一人おひとりともしっかりと向き合っておられますが、それ以上に、職員一人ひとりをしっかりと見ておられます。

院長は毎朝、いろんな部署を回られて「おはよう!」と声をかけられます。
その時、もしも、しんどそうな顔をしている人や、悩みを抱えているような職員がいたら、すぐに対応されるのです。職員の心の向き方、気持ちに、細心の配慮をされています。

DVDのインタビューで、こんなことを話しておられます。

「あの子たちが朝、“おはよう!”って笑顔で言ってくれたら、こちらまでハッピーになりますもんね。だから、もし、あの子たちを本当にハッピーにしてあげられなかったら、私の力が足りないと思います。いえ、力が足りないんじゃないですね、私の心が足りない。力は、みんなどうってことないですから。」

望月院長は、一人ひとりの気持ちだけでなく、それぞれの家族のこと、その思いやる目線の奥には、一人ひとりが自分の子供であり、一人ひとりの「人生」を見ておられるような気がします。

職員のことを「あの子たち」と呼ばれるのも、そんな気持ちの表れなのでしょう。
リーダーは「部下に関心を持つことが大事だ」と、いろんな本に書いてありますが、その関心の幅や思いやりの深さは、人によって大きな差があるのかもしれません。

思い出に残る先生、思い出に残る上司・先輩。思い出に残る人は、心に寄り添ってくれたり、家族のことまで心配してくれた人ばかりです。

素晴らしいリーダーと言われる人は、きっとこの「関心の幅・思いやり深さ」が大きな人なのでしょうね。

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2016 年 07 月 27 日 11:46

京都から日本を元気にする会社、京都のウエダ本社さん

京都にある「ウエダ本社」さん(代表:岡村充康社長)http://www.ueda-h.co.jp/ は、事務機やオフィスづくりの総合商社です。お客様の本当に役に立つ会社になるためには、単に事務機や家具を販売するのではなく、働き方や生き方、また地域そのものを良くしていくことが大切だと、様々なことに取り組んでおられます。私もその考え方に共感し、京都ではご一緒に「試写交流会」を実施しています。

その「ウエダ本社」の一大イベントが「京都流議定書」という3日間のセミナーです。今年で9年目。京都から日本を元気にという思いのもと、経営から行政、個人で活躍する若い起業家など様々なジャンルの方をゲストに迎え様々なセミナーを実施。これからの生き方・働き方・社会の在り方などを発信されています。

私たちも毎年、その一部のコーナーを担当し「DOIT!ワールドカフェ」を開催させていただいているのですが、年々このイベントの参加者が増え、共感する方が増えていることを感じます。ウエダ本社さんが地道に取り組んでこられた活動がこの京都に浸透してきているようです。

しかし、このイベント、参加費は無料。運営費はすべてウエダ本社さんの持ち出しです。普通なら、自社が儲かるように、自社の販売につながるようにと「販促イベント」になってしまうのではないかと思うのですが、このイベントにはそういう色合いがまったくありません。少しでも社会が良くなれば、少しでも地域が良くなればという思いが、端々から伝わってきます。そんな企業の姿勢がお客様にも伝わっているのではないでしょうか。

どのような志で仕事をしていくか。その志は本物か。一時的な儲けに惑わされない、しっかりとした信念に基づく「遠きをはかる経営」がますます大切になる時代なのだろうと思います。

ウエダ本社さんのHP http://www.ueda-h.co.jp/
京都流議定書のHP http://kyotostyle.jp/

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2016 年 07 月 20 日 11:45

覚えてあげることが最高のサービス

先日、あるレストランで珈琲を頼んだら、「お砂糖、ミルクはご必要なかったですね?」とさりげなくスタッフの方が声をかけてくれました。確かに前の日にもブラックで珈琲を頼んだのですが、覚えていてくれるとは思わなかったので、ちょっと嬉しくなりました。

覚えていてもらえることは、なぜ、こんなにうれしいのでしょうか?
単に「希望通りのサービスを受けることができた」ということの嬉しさではありません。きっと、私は、その人の奥にある「何かの気持ち」が嬉しくなったのだと思います。
DOIT!シリーズの中でも、お客様満足向上に力を入れている企業が「覚えてあげることが最高のサービス」ということを仰っていますが、毎日たくさん来られるお客様のお名前や、お好み、癖を覚えることは、そう簡単なことではありません。
例えば「お客様のことを覚える」という行為を「マニュアル」にしてスタッフに教育をする・・・。機械を使えば出来そうな気もしますが、こんなに面倒で複雑なことをみんなができるようになるでしょうか。

そのレストランのスタッフの声掛けは、とてもナチュラルでした。きっと普段から、「お客様を喜ばせたい」と思いながら働いておられるのでしょう。だから、お客様のことに自然と目が向き、覚えてしまったのではないかと思います。教育や仕組みではなく、その人の心の向き方が、この素晴らしい行為につながっているのでしょう。
こんなお店もあれば、何度も何度も通っているのに、全然覚えてくれるわけでもなく、マニュアル通りの応対をするお店もあります。そこに期待をしなければ、確かにこんなお店も「あり」かもしれませんが、ロボットのような応対は、怖くなる時もあります。
やはり、人は心のある動物。心と心が通い合う、人にしかできない応対がホッとします。

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2016 年 07 月 13 日 11:44

「誠実さ」というおもてなし

「満足を超える感動を提供するには?」。
先日、こんなことをテーマに、ある会社の若い店長さんたちと話していました。彼らは普段からとてもよく勉強されているので、その問いに対しても、「お客様が言葉にされないニーズを察してこたえること」「お客様のことを覚えておいて、それに応じた対応をすること」などと、様々な行動や方法について答えてくれました。
お客様にとって確かにスタッフのそうした行動は嬉しいものです。でも、私は、そんな風に応対の形としては表すことができない無意識の対応でも、嬉しくなるときがあります。

例えば、お店を出た後に遠くからスタッフが走ってきて、「お客様、すみません。お釣りを20円間違えてしまいました。」と本当に申し訳なさそうに対応してくれた時。
例えば、こちらは何も気づいていないのに、「この商品、少し傷がありましたので、お取替えいたしますね」といってくれた時。

この人たちは、この時に、お客様を喜ばせよう、満足させようとは思っていないはず。でも、こんな時私は、その人の誠実さに少し感動します。もちろん、「涙がでるほどの感動」ではありませんが、私はこのスタッフのことが心に残り、「また、この店に来よう」という気持ちになります。

プロの、洗練された気配りやおもてなしでも、心に響かない時もあります。逆にこんな風に無意識でされた応対が心に残ることがあります。
接客や応対って奥が深いですね。

お客様満足というと、つい「満足・感動させるために、どんな行為や行動をすべきか」と考えてしまいますが、本当に大切なのは、その奥にある、提供する人の「精神」や「人柄」なのでしょうね。そこに「心と心の交流」が生まれてくるのだと思います。

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2016 年 07 月 05 日 11:41

ブロックスの「社員旅行in石垣島」

この週末、お休みをいただいて、みんなで社員旅行に行ってきました。
社員旅行は2年ぶり。みんなが楽しみにしているブロックスの大切な行事です。

わが社の社員旅行は日ごろの慰安の意味もありますが、本当の目的は仲間同士の絆づくり。だから全員参加がルールです。そして、企画は旅行代理店任せにするのではなく、みんなで知恵を絞って考えていきます。
最初の頃は、役員が企画者になって、旅行の行き先や内容を一切伝えない「ミステリーツアー」を行いました。途中からは社員の「旅行プロジェクト」が主体となって、旅先でのいろんな企画を実行してくれるようになりました。

今回も旅行プロジェクトが企画してくれました。行き先は沖縄の石垣島です!
当社は6月期末なので、初日は那覇で全体会議。前期の反省や今期の計画を発表したり、徹底的に考え抜く時間。その後がお楽しみの社員旅行です。

今回のテーマは「絆」。初日に、「旅行中に全員でミッションをクリアせよ!」というルールの説明がありました。例えば、「珍しい○○という鳥と出会う」とか「社員6人以上で、浜辺で手をつないでジャンプして写真を撮る」などの指令が全部で40も用意されていて、その写真を証拠としてLINEのグループにアップするのです。そして、推進メンバーのOKメールがくると「ミッション達成」。40全部をクリアすると、ご褒美が出るという企画です。みんなが楽しみながらLINEに次々とアップしてくるので、見ているだけでも面白かったです。

こんな「遊び」の他にも、みんなで民芸品づくりを体験したり、水牛に乗ったり、一緒に遊ぶ時間もあります。でも、自由行動中でもLINEに次々とアップされるので、なんだか、みんながいつも一緒にいるような気持ちになっていきます。
SNSを使うところなどは、流石若い人の発想だなと思いますが、年寄り?の私も子どものように楽しむことができました。

旅行の途中で、隣になった観光客の人が、「今時、社員旅行なんて珍しいですね」と言われることがありました。でも私は逆に、社員旅行をしない会社の皆さんのほうが「もったいないな」「されたほうがいいのに」と思ってしまいます。
確かに旅行はお金もかかりますし、これで何か成果が生まれる訳ではありません。でも、ひとつの体験を共有したり、みんなで同じ時間を過ごすことで、確実に社員同士のつながりが生まれます。さらに、この日のことはみんなの「思い出」になり、何年後でも共通の話ができます。まさにお金では買えない「一生の財産」を持つことがでるのです。こんな素晴らしい社員旅行、ぜひ皆さんの会社でも復活されてはいかがでしょうか?

ブロックスの社員旅行の様子は後日、ホームページに掲載したいと思いますので、よろしければ、ぜひご覧ください。

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2016 年 06 月 28 日 11:40

映像事例によるケースメソッド

ブロックスはいろんな教材活用法を皆さまにおススメしていますが、私たちブロックスの社内でも、時々、DOITの映像を使って研修を行っています。

いろいろな使い方があるのですが、私がいちばん面白いと思っているのが、ケースメソッドという学習方法です。弊社では、いつも勉強会の指導をしてくださっているベルウェイ研究所の山崎宣次さん(DOITのガイドブックに寄稿いただいています)に、ファシリテーターを願いし、社員全員で行っています。

ケースメソッド学習というのは、理論や理屈を教えてもらうものではなく、事例(事実)をもとに、「なぜ、成功しているのか」「なぜ、このような経営を行っているのか」など、経営者の視点で考え、その後、グループで意見を戦わせていく学習法です。

進め方は、個人学習とグループ学習の2段階になっています。
まず、勉強会までに一人ひとりが映像を視聴し、事例の「事実」を整理。一人ひとりで成功要因や経営を分析してきます。そして当日、ファシリテーターからの質問に対して、個々に意見を述べ、討議をしていくのです。
討議では、ファシリテーターから、「なぜ、そう思ったのか?」「なぜ、そう考えたのか?」と更に質問が飛んできますので、その理由をしっかり述べなければなりません。理屈が通っていないとダメなのです。自分と違う意見があれば、その違いを考えていきます。また、討議の最後にマーケティングの理論を学ぶ時間をとることもあります。

こんな考えるプロセスを通して、知識ではなく「経営に必要な知恵や判断力」を磨き身に着けていこうというのが、ケースメソッドのねらいなのです。
何回もやっていますが、確かにいろんな視点で考える癖が付き、知らず知らずに経営者的な思考やマーケティング発想が身につきます。最初は戸惑いますが、実際にやってみると誰もがきっと効果を実感されるのではないでしょうか。

ケースメソッドは、進行役が難しいので、どの会社でもすぐにできるというものではありません。しかし、その通りやらなくても、映像を見るときに、「なぜ、成功しているのか?」「なぜ、この経営者はこのような経営を選択したのか?」と「視点」を持って視聴するだけでも学びが深まりますので、ご興味のある方は、ぜひトライしてみてください!

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2016 年 06 月 23 日 10:13

仕事と遊びの差

私の身近にいるAさんは、仕事好きで朝から晩までよく働きます。
しかし、休みの日になると山登りに夢中です。
最初は近くの山にハイキングに行っているようでしたが、最近は登山グッズを揃え、本で山での料理を研究したり、ついにこの間は3000M級の山を登ったそうです。
それ以外にも、様々なボランティア活動に参加したり、イベントを計画したり。
そんな活動をしていると思えば、好きなアーティストを追っかけて遠くまでコンサートに行ったりと、次々いろんなことに挑戦しています。
とにかく何でも本気でのめり込んでしまう人なのです。
毎日目いっぱい動いているのに、疲れた様子はありませんし、愚痴を聞いたことがありません。
とにかく楽しそうなのです。

こんな人を見ていると、「遊び」と「仕事」の差って何なのだろうと考えてしまいます。
仕事も本気になるとそれが好きになり、楽しくなってくるので、「遊び」ともいえるし、遊びも本気になるとプロのようになり、極めるとお金を稼げるレベルまでいくような人もいます。
私も、昔から仕事が楽しい、楽しいと思って過ごしていましたし、遊びもつい凝ってしまい、気が付けば仕事モードになってしまうタイプなので、仕事と遊びで切り替えるというような感覚はありません。
改めて考えると仕事と遊びの差は思いつきません。
ワークライフバランスの時代にこんなことをいうと怒られそうですが、仕事と遊びに境界線をひかない人生はなかなか面白そうです。

ちなみにAさんは、私の家内。
パワフル過ぎてハラハラしますが、見ていて飽きません(笑)。

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2016 年 06 月 16 日 00:14

「努力」は喜び?苦しみ?

先日発売した「志GOTO人シリーズ」(いきいき働く人を取材するDVD教材)の第二弾では、
高い目標を設定しそれに挑戦する一人の美容師、NAPヘアーの櫻木さんという方を取材しました。

なかなか成長できず、自分に自信が持てなかった櫻木さんは、業界の勉強会で「練習の大切さ」を学びます。
それから、「練習時間日本一」を目標に、朝に晩に、人の何倍も練習を続けるようになります。
その中で自然と自信がつき、お客様に喜ばれ、まわりの人にも良い影響を与えるようになりました。
そんな努力のプロセスを半年間追いかけたDVD作品です。

どの業界も同じだと思いますが、現状に満足せず、常に勉強や練習を行い、技術を高めていくことがプロの条件。
影での努力が、お客様への「お役立ちの幅」を広げていきます。
しかし、練習や勉強は、みんな頭では「したほうがいい」と分かっているのですが、意外と続けられません。
新人の頃より、だんだん仕事は忙しくり時間が取れなくなる。
練習は単調な繰り返しばかりで、すぐに上手くならないし、すぐに成果に結びつかない。
「この練習に何の意味があるのだろうか?」「努力したって実らないならやっても無駄じゃないか?」。
そんな声が自分の中に響きはじめると、次第に練習や勉強から遠ざかってしまいます。

それでも、この辛い練習や勉強をずっと続ける人もいます。
この差はどこにあるのでしょうか?
将来への夢があるから頑張れる?自分を律する方法を知っているから、努力ができるのでしょうか?
私は、一流といわれるアスリートや仕事のプロを見ていると、みんな練習を楽しんでいる、努力すら楽しんでいるように感じています。
イチロー選手などの練習ぶりはもう「生き様」といっていいほどオーラが出ています。
「辛い、辛い」では絶対に何事も続くはずがありません。
やはり「辛いけど、面白い」にならないと、練習も工夫しなくなります。
では、どうすれば、辛い練習が面白くなるのでしょうか?
奥の深いテーマだと思いますので、ぜひ、このDVDを見ながら職場のみなさんと一緒に話し合ってみていだけると幸いです。


志GOTO人第2弾「挑戦!自分を超えろ」の詳細はこちら
 → https://www.doit-fun.jp/shopping/goods_detail.php?id=164

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2016 年 06 月 08 日 14:18

「これからの時代の映像づくり」

ここ数年で、ビデオカメラやスマホで動画が簡単に撮影できるようになり、ネットでも様々な動画が見られるようになりました。
話題になると何千回も再生されるなど、映像の影響力はこれまでになく大きな広がりを見せています。
そんな時代ですから、企業の中でも、映像を活用される場面がどんどんと広がっています。

例えば「経営理念の浸透」という課題にひとつとっても、これまではクレドにしたり、文字ベースで社員に伝えていたことが、経営理念を物語風の映像で紹介したり、創業者の精神テーマにしたドキュメンタリー映像で伝えたり、私たちブロックスでは今年一年でも、様々な企業様の経営理念映像を作成させていただきました。

また、「体験してみないと、その本当の良さがわからないような商品」を説明する場合でも、映像は有効です。
例えば、カバンづくり。「品質がいい」と文字で説明するよりは、丁寧に縫製する職人さんの仕事の姿とその奥にある秘めた情熱や思いをリアルに紹介するほうが、その品質の高さがわかりますし、そんなことを大切にする企業理念も伝わってきます。

「舞台裏」が知りたいと思っている消費者はたくさんいるのではないでしょうか。
しかも、その映像おクオリティが高く面白ければ、世界中に広がり、海の向こうから注文がくることもあるかもしれません。

こんな風に、映像を取り巻く環境はどんどん変わってきています。
でも、映像の「乗り物」は変わっても、映像の「本質」は映画が生まれたころと何ら変わっていないような気がします。
やっぱり最後は「見る人が感動するか、どうか」。
広がっていく映像とは、見る人の心を動かす映像なのでしょう。

この本質を忘れずに、ビジネスで役立つ、見る人が感動する映像づくりを、もっともっと追及していきたいと思います。

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2016 年 06 月 02 日 10:49

心を育てる保育園


幼稚園・保育園の給食サービスを行うあるお客様の仕事で、埼玉県の保育園を取材させていただきました。
その園の保育目標は「“耐える心と乗り越える力”を培う」というもの。
与えすぎず、過保護にし過ぎず、子供たちに小さな我慢を教えて心と体を育てようとしておられました。
例えば、おやつを与えすぎないから、お昼はみんなお腹を空かせてお昼ご飯を食べる。
暑くてもクーラーをかけ過ぎないようにし、遊びの時間をたっぷり取り園児は園庭を走り回るので、ちゃんと汗をかき、麦茶の美味しさを知る。
この園の子どもには「昔の子ども」のような逞しさが育っているようです。

食事の時も独特のルールがあります。直ぐに食べるのではなく、みんなが揃うまでじっと待つ。
みんなが揃ったら、黙想をして親や給食を作ってくれた人に感謝を表して食べる。
食べる時は楽しくおしゃべりしてもいいけれど、終わったら、みんなが食べ終わるまでじっと待つ。
それがこの園の決まりです。
3~5歳の子どもたちが、じっと待っているものかと思われるかもしれませんが、1年もたつとみんなちゃんと出来るようになるそうです。
どうしてそんなしつけができるのだろうと園長にお尋ねすると、いちばん大事なのは、一緒にいる先生の姿勢なのだそうです。
先生がちゃんとしているとちゃんとする。
先生がいいかげんだといい加減になる。
普段の先生の一生懸命仕事に打ち込む姿がいちばんのお手本なのだとか。

子どもだけではなく、大人の世界も似ていますね。
新人がいちばん影響を受けるのは周りの先輩の姿勢や態度。
一生懸命に仕事に打ち込む先輩の傍では何も教育しなくても、一生懸命な後輩が育ちます。
我慢強い先輩の下では、我慢強い後輩が育ちます。
人の成長においては周りの環境がいちばん影響を与えるのではないでしょうか。

「耐える心と乗り越える力」。
皆さんなら、この力を若い社員にどのように教えていきますか?

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2016 年 05 月 24 日 09:51

体験学習と仕事

今、学校でも企業でも「体験学習」が見直されているそうです。
本を読んだり講義を聞いたりする知的学習と違い、外に出て何かを試み、現実社会と触れるのが体験学習。
その中で驚きや感動が生まれたり、「なぜ何だろう?」と考えを深めていくそのプロセスが学びです。
「生きる力」が育つと言われているその学習は、DOIT!の企業様でも、大切にされているところがたくさんありました。

私が育った京都の「燈影学園」という学校は、以前から体験学習を数多くカリキュラムに取り入れていて、毎日いろんなことを体験させてくれました。校庭の草取り、梅の木の剪定、トイレ掃除、プール掃除、溝の清掃、コミの仕分け、山での榊取り、筍掘り、夏まつり、餅つき、日本舞踊、能・・授業の数よりあるんじゃないかというほど、いろんな体験の機会があります。

子どもの頃は、その体験が何に役立つのかわからず、ただ取り組んでいただけですが、今振り返ると、一般的な授業では学べないような「段取りする力」や「自分で考える力」、「協力する力」など、様々な「生きていく力」を育ててもらったような気がします。

現在、企業の中では、いろいろな教育が行われていますが、私はこの「体験教育」にあたるものは「仕事そのもの」ではないかと思っています。
一生懸命取り組む仕事にはいろんな感動や驚きがあります。
人に喜ばれたり、失敗して痛い目にあったりしながら、そんな体験を通して「知識教育」学べないものを学び、人は仕事の力をつけ、生きる力をつけながら成長していくのではないでしょうか。

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2016 年 05 月 18 日 09:45

4分の1インチのドリル

「ドリルを買う人が欲しいのは穴である」(T.レビット博士/マーケティングの発想法)。
これは私の好きなマーケティングの格言です。
正しくは「昨年、4分の1インチのドリルが100万個売れたが、これは人々が4分の1インチのドリルを欲したからではなく、4分の1インチの穴を欲したからである」という言葉ですが、これは売り手発想で物をとらえがちな私たちに、しっかりとお客様の本当の課題にお応えすることの大切さを教えてくれている言葉だと思い、昔から心に刻んでいます。

売り手発想だと、ドリルが欲しいと言われるとつい、利益率の高いものを進めたり、売れ筋のものを進めたりして、何とか売ろうとしてしまいがちですが、本当はまず「どこに穴をあけるのか」とか「何にお使いのための穴なのか?」などの質問をして、お客様が解決したい課題を正しく理解しなければ、お客様に本当に喜んでいただくことはできません。

私たちのDVD教材も同じで、DVDが欲しいというお客様などおられません。
何か解決されたい課題があるからDVDを求めてくださっている訳です。

私たちは「お客様が解決したい課題」を正しく理解できているだろうか?
そのためにちゃんとお話を伺っているだろうか?
課題に対して適切なアドバイスができているのだろうか。
まだまだできていないことばかりですが、どこまでも追及してきたいと思います。

お客様が解決されたい課題に全力でお応えしたいと思っていますので、DVDをお求めの際は、どうぞ何でもお気軽にご相談ください。

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2016 年 05 月 11 日 14:15

子ども時代の遊びと大人の仕事

私は山で囲まれた京都の田舎で育ちましたので都会のような玩具もなく、子供のころは身近にあるものを使っていろんな遊びをしました。
木を切って輪ゴムを付けた鉄砲で段ボールの玉を飛ばしたり、葉っぱを舟にして競争をしたり、お菓子の箱を加工して野球盤を作ったり、今から思えばかなり原始的な遊びばかりです。

そのひとつひとつが面白かったのは何だろうと考えてみると、ひとつはやはり「工夫する面白さ」があったからだと思います。
輪ゴムの鉄砲も、どこまで遠くに飛ばせるかということだけでも工夫の方法は何通りもあります。
輪ゴムを増やせば遠くに飛ぶものの、玉を抑えておくことが難しくなります。
ライフルぐらいの長さにすると輪ゴムも伸びて強くなりますが、携帯性がなくテレビの刑事のようには使えません(笑)。
いろんなことを考えて、工夫して、極めていくことの面白さ。毎日、夢中になって遊んでいました。

そんな子供時代を過ごした私は、就職し仕事についてからも、何でも自分で工夫してみたくなり、「最初に教わったこと」を自分なりに進化させていくことが当たり前になっていました。
だから、私にとって仕事は「遊び」の延長線。若い時も毎日が面白くてしかたありませんでした。

ですから、若い人が「仕事がつまらない」「面白くない」というと、「ホント?」と思ってしまいます。
「最初に教わったこと」ばかりをやっていると、必ず簡単にできるようになりますので、退屈になるに決まっています。
極めていく方向性にしか面白さはないと思うのです。
こんなことを言うと、「何をやっても失敗して怒られるから面白くないんだ」という方もおれます。
確かに叱られたら面白くないですね。でも、人の指摘はアドバイスという受け取り方もできます。
先輩の期待は、ゲームでいう「乗り越える壁」という見方もできます。
多少の壁がなかったら、もっと面白くなくなってしまうのではないでしょうか。

「仕事なんて面白い訳ない」「仕事と遊びを一緒にするな」とお叱りを受けそうですね。
でも私が今まで見てきた「成績を出し続けている人」は、仕事をしている時の顔が、なんだから子供の時に遊んでいる時のような顔に見えます。
ワクワクしながら働くというのは一部の人だけの特殊能力なのでしょうか?

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2016 年 05 月 11 日 14:11

熊本からの手紙

今回の熊本地震は本当に被害が大きく、今も避難所での生活を余儀なくされている方がたくさんおられます。お亡くなりになられた方に謹んでお悔やみを申し上げると共に、被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。

微力ながら、私たちブロックスからも食料や生活用品をお届けしましたが、まだまだ支援は足りていないようです。
これからも、少しでもお役に立てるよう、みんなで考えていきたいと思っています。

そんな折、先般支援物資をお送りした会社の社長から、現状の報告と感謝のお手紙が届きました。
社屋は大きな被害を受けられたのですが、幸いにも人的な被害はなかったそうです。
ただ、社員の皆さんの中には、家が全壊になったり半壊になったり、自宅での生活ができなくなった方もたくさんおられるそうです。
それでも、お手紙には「被災地では多くのものを失い、仕事も減ってしまっていますが、それ以上に多くの人の優しさに触れ、当たり前の日常がこんなにもありがたいことだったのかと気付かされる毎日です」と書かれていました。

こんな状況にも関わらず、失ったものではなく得たものへの感謝や、助けてくれた人への感謝の気持ちを忘れないその社長のお手紙に、逆に勇気をいただいた気がしました。

手紙の最後に「こんな時こそ、経営理念を見つめなおし、お客様と笑顔で接していきます」と復興への決意が書かれていましたが、私たちも、できる限り応援していきたいと思います。

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2016 年 04 月 27 日 14:00

使命感

先日、会社の若い人たちが集まって「使命感とは何か?」ということを話し合っていました。
今、自分は仕事に使命感を持っているか?そもそも使命感ってどんなこと?
普段、なかなか考えることがないテーマを若いスタッフが一生懸命考えてくれました。

「責任感」と「使命感」は何が違うのだろうか?
使命感を持っている人とそうでない人の仕事は何が違うのだろうか?
使命感は他人が与えられるのだろうか?・・・いろいろ話し合ってみました。

範囲や対象が明確な「人から与えられた役割」をしっかりとこなす。
責任感がこのようなイメージなのに対して、使命感という時の仕事の対象や範囲はもっと大きい感じがします。
自分が果たすべき役割への認識も、人から与えられたものではなく、天から(社会から)与えられたと感じている。
そんな気持ちが使命感なのではないでしょうか。

使命感を持って働いている人は、誰かに命令されなくても、この仕事をよりよくしたい、もっと役立つ存在になりたいと思いながら働いています。
四六時中、仕事のことが頭にあって、しかも、それが苦痛ではなく「楽しい」という感じなのでしょう。

では、どうすれば、こんな気持ちになれるのだろうか?
誰でも使命感を持てるのだろうか?
先日の話し合いはそのあたりで時間が来てしまいましたが、皆さんはどう思われますか。

答えは出ませんでしたが、若い人たちが、こんなことを考えるのは、本当にいいことだと思いました。

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2016 年 04 月 19 日 13:54

みんなが認められる温かい職場

大阪にある「株式会社ベル」(代表:奥斗志雄氏)は、ビルメンテナンスの会社です。
お客様の会社に清掃スタッフが常駐し、定期的な清掃を行います。
ひとりで清掃する現場も多く、清掃スタッフの皆さんはたいへんです。
そんなスタッフが孤独感を感じることがないように、困っていることにもすぐに答えられるようにと、ベルさんでは、日ごろから本社スタッフが現場を巡回し、コミュニケーションをとっておられます。
「どんなことでも相談してくださいね」と小さな悩みにもお答えしながら、全社でお客様の満足・感動をめざしておられる会社です。

そんな、ベルさんの社員総会がこの土曜日にあり、私も参加させていただきました。
普段、いろんな現場で働いておられるスタッフが一同に集まり、表彰を受けたり、会社方針を共有したり、懇親会で交流を深めていくのです。

いちばん感動したのが表彰式。
単に業績の良い人を表彰するのではなく、休みなく働いてくれた人や、素晴らしい報告・連絡・相談をしてくれた人、会社の活動に貢献してくれた人など、様々な賞が用意され、次々とみんなが壇上に上がっていかれます。
一人ひとりが大切な人なんだ、本当はみんなに表彰をしたいという社長の思いが表れている表彰式でした。

その中で最優秀クリーンキーパー賞(清掃スタッフ)を受賞された方がいました。
もう60歳を超えている方でしょうか。
内緒でご家族も招待されていて、お孫さんからも祝福されています。
その方が、こんな話をされていました。
「今の仕事をさせていただいたこと、この会社に出会えたこと、支えてくれた家族。すべてに感謝です。わが人生、最高です。」

家族に囲まれながら、こんな風に自分のことを話されている涙を見て、涙が止まらなくなってしまいました。

仕事が楽しい、もっと頑張ろうという気持ちになる職場環境というのは、きっと、こんな風に、みんなが認め合い、関心を持ち、感謝しあう環境なのでしょう。
家族にまで目を向けてくれる安心して働ける環境がベースにしっかりあるからこそ、やる気も生まれてくるのではないでしょうか。

人が人として認められ、尊重される職場は、みんなが素晴らしいチカラを発揮しています。



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2016 年 04 月 12 日 14:26

効率か、人の成長か

先日、ブロックスの社内で行っている「経営勉強会」の中で、講師の山崎宣次さんから「会議のあるべき姿」についての話がありました。

「よい会議」では、いろんな人が意見を出し合い、重ね合わせていくことで良いアイディアが生まれます。
シナジー、相乗効果が生まれる会議はそんな会議ですね。
しかし、なかなかそんな会議にならないのは、いろんな意見が出ていくと結論が生まれるまでに時間がかかってしまうので、つい上司受けのいい結論にまとめようとしたり、上司が方向づけし、早くに結論を出そうとしてしまうからかもしれません。
効率を重視する会議です。
そうなると、だんだんと馬鹿な意見を言ってはいけない。
よく考えないで発言してはいけないという空気感が強くなり、発言を抑制してしまうようになったりします。
「意見を言いにくい会議」とはそんな空気感でいっぱいですね。

ところが、DOIT!で取材させていただいた「ネッツトヨタ南国」さんでは、「多数決をとらない」ことをルールとし、時間がかかってもみんなが発言し、全員が納得するまで何時間でも議論を重ねていかれます。
この違いは何なのか?というのが今回の勉強会のテーマでした。

いちばんの違いは、会社の奥にある「何を大切にするか?」という共通認識だと、山崎さんは説明されました。
ネッツトヨタ南国さんが大切にしておられたのは、効率よりも「人の成長」。
会社の中にこういう共通認識があると、若い人が発言していくことをみんなが喜ぶ文化になります。多少、回り道をしたとしても、考えることで成長することのほうが良いという判断も生まれます。

「会議で大事なことは効率だ」ということが共通認識の会社だと、何時間も話し合うことは罪悪のように思われてしまいますが、こちらの会社では、そうではありません。
結果、ネッツトヨタ南国さんでは人が育ち、結果、効率も生まれてくるのです。
ネッツトヨタ南国さんだけでなく、これまで取材させていただいた企業の多くは、朝礼に1時間もかけられたり、話し合いの時間を何時間もとっておられたりしていますので、きっと同じような共通認識をもっておられるのでしょう。

そもそも、会議をする目的は会社を良くすること。
しかし会社は人が成長していけなければよくなっていきません。
そうすると多少効率は悪くても、「会議は人を成長する場」としてとらえ、みんなが深く考えたり、発言する機会を増やしていくほうが、もしかすると、誰も発言しない会議を何度もやっていくよりも、望む結果にも早くたどり着くのかもしれませんね。
鶏か卵かの議論に似ています。

何れにしても、これからはみんなで知恵を出し合い、新しい価値をどんどん生み出していくことが大事な時代です。
「どんな意見でも自由に発言できる」「考えていることを全部話していい」。
そんな会議を実現していきたいですね。

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2016 年 04 月 05 日 14:16

感謝の気持ちを忘れずに

新入社員の皆さん。
いよいよ会社が始まりましたね。ご入社、おめでとうございます。

新人研修が始まって、学ぶことがたくさんあって大変だと思いますが、どうぞ、一日一日を大事に過ごしていってくださいね。

私たち(DVD教材の会社です)が、以前に取材させていただいた福岡の美容室バグジーさんでは、入社式の時に、新人の人たちには内緒で集めた「親からの手紙」を紹介するコーナーがあります。
親元を離れ社会人になった子供に対して書いたその手紙には、小さな時の影の努力や頑張り、優しい気持ちをもって育ってくれたことに対する感謝の言葉や、社会人となって活躍してくれることへの励ましの言葉が書かれていて、私もつい胸が熱くなってしまいます。

バグジーさんが、長年、この「親からの手紙」を実施されているのは、働くうえでいちばん大切なことは「感謝する心」だと思っておられるからです。
ようやく社会人になり、親から巣立っていくこのとき、いちばん感謝すべき人は、自分を今日まで育ててくれた親でしょう。
苦労して育ててくれた人に感謝できない人が、お客様や仲間とうまくやっていけるわけがありません。
「感謝を忘れたら、みんなから愛されないよ」と、バグジーの代表の久保さんはいつも若い人たちに語り掛けられます。

この新人研修の間も、たくさんの先輩や講師の方が教育をしてくれます。
配属後もたくさんの人に支えられていきます。どうぞ、そんな人への感謝の気持ちを忘れずに、いろんな人に感謝の気持ちを伝えて、この一年を過ごしていってほしいと思います。
最後にこれは私の提案ですが、少し恥ずかしいかもしれませんが、この入社の機会に、親に手紙を書いたり、初任給でプレゼントをしてみたり、自分の感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?
きっと、親は涙を流して喜んでくれると思います。

カテゴリー : メルマガコラム

2016 年 03 月 30 日 14:10

みんなが「気にかけてくれる人」になる

去年、新入社員として入社した人たちも、もうそろそろ一年が経ちますね。
来月になるともう「新人」は卒業です。

私の娘も去年の春に社会人になったのですが、慣れない仕事に戸惑ったり、うまく出来ないことに落ち込んだり、いろいろと悩みの多い一年だったようです。
それでも、なんとか一年を乗り越えて過ごすことができました。

うちの娘だけではないと思いますが、新入社員の人たちが途中で仕事を嫌にならずに頑張ってこられたのは、やはり、回りの人たちの支えが大きかったのではないでしょうか。
最初のうちは、先輩にうるさく言われて嫌になったときもあったかもしれませんが、それも愛情。
傍で見守ってくれている、気にかけていてくれる人がいることは、誰にとっても嬉しいことでしょう。

新入社員は特に、こういう人の存在が頼りになりますが、私が取材した「いい会社」の中には、新入社員でなくても、一人ひとりが、「気にかけてくれている人」の存在を実感されていました。
「(上司や社長が)見守ってくれている、気にかけてもらっている」。
インタビューをすると、こんな風に応える人がたくさんおられました。
とにかく、安心して働けているようです。

人が「いきいきと働ける環境」というのは、お金や会社の制度も重要だと思いますが、もしかすると、こんな風に「自分に関心を持って、温かく見守っていてくれる人」の存在感がいちばん大事なのかもしれませんね。

そうだとすると、この春に先輩になる「これまでの新人」は、今度は自分が「見守る存在」になる。
この春まで新人を教えてきた「これまでの先輩」は、直接指導することがなくなったとしても、その人のことを気にかけ関心を持ち続ける。
一人ひとりが誰かを見守る存在になっていければ、みんながいきいきと働けるようになるはずです。

若い人たちの見本となるように、先輩もベテランが回りの人に関心を持ち続けたいですね。



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2016 年 03 月 24 日 11:35

面倒なこと、手間がかかることをする。

時々、いろんな方からお手紙をいただきます。
セミナーで出会った方からのご感想、メルマガを読んでくださった方からのお手紙、DVDの感想を熱く書いてくださる方。
そんなお手紙を読んでいると、その方の気持ちや状況が伝わってきて、グッとくることもあります。

メールでサクサクと情報交換をする時代に手紙なんて非効率だよ、と言われる方がおられます。
確かに手紙は届くまで数日かかるし、切手を買いにいったり、ポストを探したりとメールと比べれば、かなり手間がかかるし、お金もかかります。
効率の観点だけでみれば、かなり不効率な情報伝達手段ですね。

でも、その手紙に書かれた文字は、世界でただひとつのもの。
ひとつひとつの文字に、その人の思いも一緒に伝わってきます。
メールは削除できても、なかなか手紙が捨てられないのは、物理的な物として存在するだけじゃなく、そこにその人の思いを感じるからでしょうか。

思いを感じるといえば、以前、DOIT!シリーズで、ザ・リッツカールトン大阪さんを取材した後、支配人のオクタビオ・ガマラさんからお手紙をいただいたことがあります。
英語しか書けないはずのガマラさんの手紙は、日本語でした。その字はもちろん達筆ではありませんでした(ごめんなさい)。誰か日本人に書いてもらって、それを見本に書いてくださったのだと思いますが、かなり時間をかけてくださったことがわかる内容でした。
その思いがうれしくて、その手紙は今でも大切に保管しています。

手間をかけること。確かに面倒なことですが、きっと、そこには大切なことがあるのだと思います。
なんでも効率、スピードの時代だからこそ、あえて、面倒なことをすることが大事なのかもしれませんね。



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2016 年 03 月 16 日 11:17

「お役立ちの心」と「売ること」のバランス

先日、ある外資系生命保険会社の教育担当の方とお話をする機会がありました。
「業績を上げ続ける優秀なセールマン」とはどんな人か?という話になり、その資質や行動の共通点を伺いました。
一言でいえば、「お客様第一の心」と「売上拡大の心」の両面をバランスよく持っている人だそうです。

「お客様第一の心」だけだと、お客さまに商品を売ることやおすすめすることが悪いことと思ってしまい、売れなくなる。
反対に「売上拡大」ばかり考えている人は、お客様のニーズを聞くことができず、お客様に満足していただけず、紹介がいただけない。
やはり両面が必要なのだと話されていました。

どの業界もそうだと思いますが、セールスマンの役割・使命は「売ること」ではなく、「お客様の課題を解決すること」です。
これは絶対にはき違えてはいけないことだと、この会社でも、最初に徹底的に教えられるそうです。
保険でいうと、保険を獲得すること以上に、もしもの時に保険をお支払いすることに最大の使命がある。だから、この会社では支払いもセールスマンが担当します。
お客様の課題を解決するところまでが仕事だという考え方なんですね。

しかし、私たちはいつも競争の中におかれているので、業績が落ちたり、景気が悪くなると、つい、「大切な原点」を忘れて「売上拡大」に心がいっぱいになってしまいます。
課題解決が手段になっていくと、お客様からそっぽを向かれ、余計に苦しくなっていくのかもしれません。
営業という仕事は、本当に難しい仕事です。

でも、だからこそ、自分の「本当の使命」を日々確認し、心の両面のバランスをしっかり意識して仕事をすることが大切なのでしょう。

「あなたの仕事は何ですか?」と尋ねられた時、心の底から、本気で、「お客様を幸せにする仕事です」と答えられるかどうか。
お客様が企業を選ぶ時代になった今、そこが、ますます大切になってきているような気がします。

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2016 年 03 月 10 日 09:45

映像の特徴

私たちの扱っている商品は「映像」です。

物事を伝える方法はいくつもありますが、「映像」という媒体は、文字やイラスト、また対面などの伝達方法とはまた違った特徴があり、最近、またその面白さを感じています。

映像ならでの特徴・・・。

そのひとつは「情報量の多さ」だと思います。

1分間の映像には、文字情報に換算して180万文字分の情報伝達力があるといわれていますが、例えば、文章で、複雑な空の色のグラデーションや、ある場所にいる人たちの雰囲気や状況などを伝えようと思うと確かに相当な文字数が必要になるでしょう。
それが、映像であれば瞬時に伝えることができます。

私たちの商品「DOIT!シリーズ」の中にも、もちろんたくさんの「情報」が詰まっています。

例えば、1分間のインタビューカット。

インタビューで話される「言葉」は、文字にもなる情報ですが、話している人の表情やしぐさ、言葉のニュアンス、目の輝き、ちょっとした「間」など、文字にはしにくい、でも大事な情報が同時に映っています。

そんな豊富な情報を使って、人の「気持ち」や「真意」のような、複雑なものを伝えることができるのは映像ならではの大きな力だと思っています。

その他にも、映像には「物事をたくさんの人に伝える力」や、「物事を短時間で伝える力」など、他のメディアにはない特徴があり、ヒット映画のように、ひとつの作品が世界に大きな影響を与えたり、人の人生を変えることもあるぐらい、大きな力を持っているのが映像です。

でも、どんな優秀な道具でもあっても、それを使いこなすのは人。
私たちに物事を切り取る目や感性がなければ、陳腐な映像しかできません。

「映像」に対する技術や知識を勉強すると同時に、自分たちの感性や人間性を磨いていくことが、よい映像をつくっていく基本なのだと思います。


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2016 年 03 月 03 日 09:39

覚悟を決めるということ

先週、西精工の西社長をお招きし、「DOIT!フォーラム」を大阪で開催させていただきました。
たくさんの皆様にご参加いただき、心より御礼申し上げます。

今回のセミナーは「本気の社員をつくる人づくり、風土づくり」と題して、西精工さんの人材育成や風土づくりを学ばせていただきました。
朝礼の方法や教育の仕組みなど「やり方」にも注目が集まっている西施工さんですが、最も大切にされていたのが「理念」です。

何のために働くのか、だれのために働くのかをしっかりと共有すること。
そこに全力投球されてきた17年間。
それは壮絶な社員との対話の歴史でした。

理念は抽象的な概念ですが、西精工さんは、それを毎日の「行動」に落として実践しておられます。

例えば「愚痴や悪口を言わない」という行動規範。
社員の人たちはなぜこれが大切なのかを、腹に落ちるまで考えて実行しているので、社員の方が語っておられましたが、上司がいない飲み会でも、愚痴や悪口をいう人は本当にいないそうです。

理念という哲学が毎日の行動の中にしっかり根付いているからそうなるのですが、ここまでになるには西社長の強い信念と行動がありました。
会場から「その粘り強さはどこからくるのか?」というご質問がありましたが、西社長は即座にキッパリ返答。

「そう、決めたからです」。

覚悟を決めるということは、こういうことなのだと思うやり取りでした。

「いい会社にしていきたい」「社員の幸せにしたい」という願望ではなく、「何があってもいい会社にする」「幸せにする」という覚悟。
覚悟なき理念は絵に描いた餅なのでしょう。

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2016 年 02 月 27 日 13:12

進化することが仕事

私たちは、仕事柄、いろんな経営者にご講演をお願いすることがありますが、
ご講演の内容もさることながら、その間に垣間見見るお仕事の仕方や姿勢にハッとすることがあり、いつも自分自身、反省します。

バグジーの久保社長は様々な会社や団体から年に何度も講演の依頼があり、
全国を飛び歩かれています。
以前、久保社長の講演用のノートを見せていただいたことがあるのですが、
そこには、毎回の自分の講演メモがピッシリと綴られていました。
その時の受講者や業種に合わせて毎回内容を変え、同じ話をしないようにされているのです。

先日も、川越胃腸病院の須藤常務に二度目の講演をお願いしたことがありましたが、
須藤さんも全てのパワーポイントを作り直してくださいました。
いい会社の経営者の皆さんの共通点ですね。
普段、その会社でどんな風に仕事に取り組まれているのか、その姿勢から伝わってくるようです。

どんな仕事も常に進化する。常に前進する。同じ仕事を繰り返さない。

私も、常に変えていこう、進化させていこうと仕事に取り組んできましたが、
時間がないと、つい現状維持や楽な方を選ぶことがあります。
でも、それはただの言い訳にしかすぎません。

会社は理想に向かって進んでいるのですから、「進化すること」が普通の状態。楽な道、現状維持はむしろ危険な状態なのかもしれません。
同じ仕事でも常にやり方を見直し、より良いものをめざす。
変わることが仕事なのだということを思い出し、反省をしています。

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2016 年 02 月 17 日 14:52

人のせいにしない生き方

会社が悪い、上司が悪い、政治が悪い。だから私は幸せじゃない。
自分は人と比べて、こんなにもできないことばかり。なぜ?
そんな風に思う人がいる一方で、どんな厳しい状況においても「自分がどう行動できるか」と考えて、人と比較することをやめ、自分が変えていこうと動く人もいます。

先日、弊社でドキュメンタリーDVDを制作させていただいた、織田友理子さんは、遠位型ミオパチーという難病と闘っている方です。
筋肉が脂肪に置き換わっていく難病で、年々身体が動かなくなる病気です。
子育てをしながら、車椅子で生活をされています。

普通だったら「なぜ私だけこんな病気に」「車椅子では何もできない」とめげてしまうような状況だと思うのですが、織田さんは、ひとつもそんなことを口にされません。
同じ病気の方のためにと国を相手に治療薬の開発を促したり、車椅子の方がどこでも出かけられるようにWEBサイトをつくったり、先日はオバマ大統領にも会いにいかれました。
とにかく明るいのです。

彼女は心が強いから。能力があるからだ。そんな風に思う人もいるかもしれません。
でも、本当にそうなのでしょうか。
障がいがあっても、なくても、世の中には思い通りにいかないことはたくさんあります。
その思い通りにいかない環境をどうとらえていくのか。
「できないことを数えるのではなく、できることを数えてみる」。
織田さんは自分の動かない身体を受け入れて、動かないなりに何ができるだろうと考えられているようです。
立てないなら車椅子で動けばいい。
車椅子で行けないところがあるならば、もっと社会に呼びかけてみんなで変えていけばいい。
織田さんは「今を生ききる」ことを大切にしておられます。

私たち健常者のまわりにも、いろんな壁や障がいがあります。その壁は壁。
まずそれをしっかりと受け入れる。その中で、できることを考えてみる。
こう書いてしまうと簡単そうですが、なかなか難しいですね。
でも、愚痴や不満で生きていくより、何か楽しそうです。


【織田友理子さんのDVD Walker私の道 絶賛発売中】
https://www.doit-fun.jp/shopping/goods_detail.php?id=160
※織田友理子さんのDVDは、収益を「遠位型ミオパチー患者会(PADM)」さんの活動基金に寄付させていただいています。


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2016 年 02 月 09 日 14:34

心の豊かさを求めるお客さま

東京の下町にあるお客様の会社に伺う用事があり、朝、時間つぶしにファーストフード店に入りました。
入り口を入ると店員さんが元気な挨拶で迎えてくれます。
よくみると、その方は私より年上の高齢の女性です。
最近はこんな年代の方も元気に働いておられます。
「ああ、こんな時代になったんだな」と思いながら、席に座ると、まわりも高齢者ばかり。
数人が顔馴染みなのか話をしながら楽しそうにハンバーガーを食べておられます。
まさに高齢化社会。
ファーストフードは若者のお店なんていう常識は過去のものなんですね。

その時、「こういうお店に来られる高齢者の方は、何を買いに来られているのだろうか?」
ふとそんな疑問が浮かんできました。
買われたものはもちろんハンバーガーなのですが高齢者がそれをどうしても食べたいと思うのだろうか?と考えてしまったのです。

ハンバーガーを食べたいから来るという目的ではなく、この店に求められているのは、もしかすると「人とのつながり」や「楽しい会話」。
つまりお腹ではなく、心を満たしたいから来店されているではないでしょうか。
「心の豊かさを求める時代」と言われて久しいですが、まさにそんな時代の象徴を見た気がします。

私たちは、いつの頃からか「モノを買っても幸せになっていないな」と気づきはじめました。
これを買えば幸せになる。そう思ってモノを買っても、それは一時の幸せ。
心は豊かになった気はしません。それよりも、人と楽しく会話する。
道端の花を眺めて綺麗だなと感じる。
そんな体験のほうが、心が豊かになった気がすると思う人が増えてきたように思います。

そんな時代だからこそ、お客さまの「本当にほしいもの」(例えば心が豊かになりたいというニーズ)に気持ちを寄り添える人が求められているのでしょう。
例えば、ハンバーガーを食べにくる高齢者の方に「いらっしゃいませ」とマニュアルで答えるのではなく、例えば「今日もいい天気ですね、○○さん」と言って会話する。
そんな人やお店に、知らず知らずに人が集まってくるのではないでしょうか。



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2016 年 02 月 03 日 18:29

仕事の面白さは自分がつくる

仕事でも、スポーツでも一生懸命やっていると「奥の深さ」を感じることがあると思います。
私たちの映像の世界でも、ワンカットを何分の一秒伸ばすか、短くするかで雰囲気が変わるとか、
インタビューをする時にこちらの心の向き方で引き出される答えが変わるとか、
今までは見えなかったことが見えた時に、その世界の奥深さを感じることがあります。
この瞬間に、ぐんと仕事は面白くなってきます。

どうすれば、もっと良くなるか。単調でつまらないと思っている仕事でも、
グッと集中して何度も何度も挑戦してみる。小さな差にこだわってみる。
そうすると今まで見えなかった世界が見えてきます。

資料づくりでも、お茶を出すことでも、接客の仕事でも、どれだけこだわってやるか。
仕事の面白さは、自分が作り出すのものだと思うのです。
スピード、精度、綺麗さ、見やすさ、使いやすさ、わかりやすさ、ニーズの先読み、心配り・・・
こだわる世界は無数にあります。

時々、若い人が「仕事が面白くない」と愚痴をこぼすのを聞くことがありますが、
それはきっと本当の面白さに気づいていないときなのでしょうね。
仕事の面白さ以外のことが気になってしまうのは夢中になっていないのかもしれません。

仕事に限らず、スポーツでも、遊びでもグッと自分から集中してこだわっていく。
面白いかどうかは、その仕事の内容のせいではなく、自分自身がどんな心で向き合っているかなのだと思います。

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2016 年 01 月 29 日 18:23

「素直な言葉」に心が豊かになる

休日にあるレストランで食事をしました。
コースの最後に小さなスィーツが並んだプレートが運ばれて、
「この中からお好きなものをお選びください」と言ってくれました。

私も一緒にいた妻はとても喜び、好きなものを選ぶ、とそのスタッフが皿に盛りつけてくれました。
皿の上にきれいに並んだスィーツ。
「ありがとう」と声をかけると、そのスタッフは「嬉しいです。見てくださっていたので少し緊張してたんです。」と少し照れたように言われました。
なんということはない、こんなやり取りだったのですが、
私は「このお店はいいな」という気持ちになりました。

もちろん、丁寧な言葉で会話するのは接客の基本。
このお店の人たちの接客はレベルの高い印象です。
でも、こんな風に、働いている人たちが「自分の素直な気持ち」を乗せて会話をしてくれると、
何だかそこに人の心を感じ、ホッとします。

以前、顧客満足度の高い自動車販売店で、
「ありがとうございます」という言葉だけでなく「買っていただけて本当に嬉しいです」という、
素直な気持ちを伝えるようにしたらお客様との距離が近づくようになったというお話を
聞いたことがありました。
接客の基本だけではなく、そこに心を乗せることは、本当に大切なことなのかもしれません。

しかし、言葉の根底にあるのはその人の「人柄」。
私たちに声をかけてくれたスタッフは多分、このサービスに慣れていなかったのだと思いますが、
「だからこそ、一生懸命がんばろう」という思いだったと思います。
ひとつひとつの仕草から、そんな気持ちが伝わってきました。

最高のおもてなしは、誠実な人柄と堅苦しくない素直な会話。
ホスピタリティは「技術」ではなく、やはり「精神」。
一生懸命に働こう、心を込めて頑張ろうとか、その人の「心のありよう」が
いちばん大切なのだと思います。

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2016 年 01 月 22 日 11:58

ホスピタリティの原点

先日、京都で行った「知恵の場」(5回シリーズのセミナー)では、
講師の力石寛夫先生(トーマスアンドチカライシ代表)に「ホスピタリティの原点」と
いうテーマでお話をしていただきました。
同名の書籍をお持ちの方も多いと思いますが、力石先生は45年に渡ってホスピタリティを
日本に広げてこられた「ホスピタリティの父」と呼ばれている先生です。

「ホスピタリティとは心の共有である」。
豊かさや優しさ、楽しさをお客様と共に共有することだと仰っています。
例えばディズニーのスタッフは「お客様の人生の思い出づくりのお手伝い」を
したいと思って働いている。
スターバックスの店員さんは「職場でもなく家庭でもない第三の憩いの場」をつくろうと働いている。
単なる遊園地、飲食業ではなく、お客様の心に寄り添って、心を通い合わせていくことが
「ホスピタリティ産業」。楽しさや豊かさを共有している企業です。

では、そんなホスピタリティを提供できる企業になるにはどうすればいいか。
まず、「もっといい仕事をしよう」「質を向上させていこう」という志。
これがなければすぐ業績や効率に走ってしまいます。
そして「あたりまえのことをあたりまえにする」。基本・原点・本質を磨き続けることだと仰います。

例えば、「気持ちのいい挨拶」「約束した時間を守ること」「人に不快感を与えない身だしなみ」。
こんな「あたりまえ」をしっかりしていくことがホスピタリティの原点。
「なんだこんなことか」と思われるかもしれませんが、いい会社はみんなここを大事にされています。

わが身を振り返ってみても、確かに朝の挨拶も、「おはよう」というものの、
習慣的に挨拶をしてしまいがち。そこに心がこもっているか?
相手の気持ちを察したり、こちらの心を伝えあったりしているかと言われると恥ずかしくなります。

自分のまわりの人と心の共有ができない人が、どうしてお客様にホスピタリティを提供できるか?
そんなメッセージが伝わってきました。

力石先生はいつも、会場のトイレに水がはねていると、そっと拭いて出ていかれたり、
落ちているゴミを拾われます。
まさに「足元から」。私もひとつひとつの原点を磨いていこうと思います。



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2016 年 01 月 13 日 13:26

難病と闘う、織田友理子さんと洋一さん(講演会のお知らせ)

昨年の4月に、DOIT!のアドバイザーであるベルウェイ研究所の山崎宣次さんのご紹介で、
織田友理子さんとご主人の洋一さんにお会いしました。

織田友理子さんは22歳のときに、遠位型ミオパチーという、筋肉が年々失われてしまう病気が発病。
それ以降、だんだんと自分で動くことができなくなり、今はご主人のサポートを受けながら
車椅子で生活をされています。
現在、この病気の治療薬はなく、織田さんは当初、大きなショックを受けられましたが、
この状況を嘆いていてもしかたがない、出来ないことを数えるのではなく、
自分に出来ることを考えて生きていこうと、いろんなことに挑戦をされるようになりました。
車椅子で生活されている人がもっと自由にいろんな場所に行けるようにと
バリアフリーマップを作ったり、治療薬のない難病のことを多くの人に知ってもらい、
国や企業に製薬開発を働きかけたり。
織田さんの、いきいきとした姿に多くの人が巻き込まれ、動き出しています。
先日はオバマ大統領ともお会いされたそうです。

私たちブロックスも、織田さんの“前に向かっていく生き方”や“支え合って生きていく姿勢”に、
たくさんの勇気を頂きました。
そこで、昨年、織田さんご夫婦の活動や生き方をご紹介するドキュメンタリーDVD
「Walker『私』の道」※を作成することになったのです。
(販売費用の中から一部を難病支援のNPOに寄付させて頂きます)

そして、来る2016年2月5日(金)。
DVDの発売記念の「織田友理子さん講演会」を開催いたします!
生きていく上の勇気、希望。とても素敵なお話を伺えると思います。
ぜひ、皆さまのご参加をお待ちいたしております。

※DVD「Walker『私』の道」の内容はこちらをご覧ください。(サンプル動画配信中)
https://www.doit-fun.jp/shopping/goods_detail.php?id=160


■織田友理子さん講演会(DVD発売記念)のお知らせ

【セミナーの内容】
内容:ブロックス主催「織田友理子さん講演会」
講師:織田友理子さん(NPO法人PADM代表)
日時:2016年2月5日(金)18:00~20:00
    ※受付:17:30~ ※懇親会 20:30~(希望者のみ)
会場:ハリウッドビューティプラザ 4F 〒106-0032東京都港区六本木6丁目4番1号  
※東京メトロ日比谷線「六本木駅」C1出口直結
定員:40名(先着順とさせていただきます)
参加費: セミナー参加費 3000円(税込)※DVD「Walker「私」の道」1本ご進呈
※懇親会の費用は別途必要になります。
主催: 株式会社ブロックス (協力:ハリウッド化粧品)

【お申込み方法】
お申込みをご希望の皆さまは、住所・氏名・ご連絡電話番号、参加人数を記入の上、弊社まで「メール」もしくは「お電話」でお申込みください。
(宛先)株式会社ブロックス 織田友理子さん講演会係 
メール:info@blocks-net.co.jp お電話:03-5312-1831

【その他情報】
●織田友理子さんの書籍
「心さえ負けなければ、大丈夫。」(鳳書院)
https://www.doit-fun.jp/shopping/goods_detail.php?id=162
「ひとりじゃないから、大丈夫。」(鳳書院)
https://www.doit-fun.jp/shopping/goods_detail.php?id=161

●織田友理子さんの言葉(書籍より抜粋)
「病気だから○○が出来ないと、病気を人生の“障害”にしたくない」
「心さえ負けなければ、大丈夫」
「人生の幸不幸は、障害とは関係ありません。他人との比較で決めるものでもありません。
自分で決めるのです。」


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2016 年 01 月 06 日 16:48

駐輪所のおじさんに学ぶこと

新年明けましておめでとうございます。

いきなり私ごとで恐縮ですが、このお正月は、昨年から働き始めた娘が休暇で帰ってきて、
家の中が久しぶりに賑やかになりました。
新社会人としてのこの一年は、慣れないことばかり。
四苦八苦しているようですが、自分の仕事に誇りを持って取り組んでくれているようで、
それがいちばん嬉しいお土産でした。

しかし、仕事はいつもいつも順調にいく訳ではなく、マンネリになったり、落ち込むこともあります。
いつもフレッシュな気持ちで働くにはどうすればいいのでしょうか。

私がいつも利用する駅の近くに、有料の駐輪所があります。
そこに自転車の整理をする一人のおじさんがいるのですが、
私は密かに、そのおじさんを自分の励みにしています。

駐輪所には、毎朝、たくさんの人が自転車を預け駅に向かっていきます。
駐輪所は言ってみれば「場所を貸す」だけの場所。
自転車を自分で停めて出ていくだけのところともいえるのですが、
そのおじさんは、一人ひとりのお客様に深々と御礼をし、
「いつもありがとうございます。気を付けていってらっしゃい」と
一人ひとりに笑顔で挨拶をされるのです。
その笑顔にお客様も笑顔を返し、その駐輪所はいつもいい雰囲気。
輝いている感じがします。
私自身は利用していないのですが、おじさんの仕事をみる度に心がキリッとします。

毎日が初演の気持ちで、与えられた仕事に手をぬかず一所懸命に取り組む。
おじさんの仕事には、「もうこれぐらいでいいか」ということがまったく感じられません。
マンネリなんて言っている間は、本当に打ち込んでみていないのかもしれませんね。

私たちも、まだ、おじさんのような仕事には届かないことばかり。
ただ、そこに向かっていきたいと思っています。

誇りを持っていきいきと働く人、いきいきと働く職場づくりを応援したい。
それが私たちの変わらぬ願いです。
2016年も、ブロックスはいろんなことに挑戦していきますので、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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2015 年 12 月 28 日 16:46

2015年を振り返って・・・

今年も残すところ後わずか。皆さま、お忙しい日々をお過ごしのことと存じます。

本年も、メルマガDOIT!をご愛顧いただきありがとうございました。

おかげさまで、ブロックスは、今年もたくさんのお客様にDVDをお届けし、
一部のお客様とは、映像制作や研修などのお仕事をさせていただきました。
今回は、そんな2015年を振り返りながら、私たちブロックスの仕事をご紹介します。

(1) 新作DOIT!「西精工」編が大好評!
今年も弊社のDVD教材をたくさんの企業の皆さまにお届けいたしました。
特に、今年はDOIT!の最新号「西精工」編を発売。
おかげさまで、今ご注文が急増しています。
定番の仕事の原点シリーズ、セミナーDVDシリーズなどもご活用企業が増え、
今年も様々な企業の皆さまと交流させていただきました。

(2) ブロックス・セミナー全国で開催!
10月に開催した「日本を元気にするセミナー」には、全国各地、220人ものお客様がご参加。
満足度99%高いご評価をいただきました。
京都で開催中の「知恵の場」も毎回80名のお客様が学ばれています。
また、いい会社を見学する旅「実践学習会」も参加者の皆さまから高いご評価を頂きました。
そして、全国各地で開いた「試写交流会」も、毎回、満席に近い状態になり、
延べ800人以上の皆さまにご参加いただきました。
試写交流会は気軽に参加できる勉強会。ぜひお気軽にご参加ください!

(3) お客様の課題にお応えたしたカスタマイズ映像!
会社案内の映像や会社の中で活用する社員教育用の映像など、
ブロックスでは今年もたくさんの企業様の「映像」を制作させていただきました。
社内用なのでご覧いただくことはできませんが、その内容は各社各様、様々です。
制作の中で私たちが大切にしているのは、ただ映像を作って終わりではなく、
それが活用される場づくりも考え、「効果が生まれる」ところまでしっかりとご対応することです。
新しい社員教育を考えている、会社案内映像を作り直したいという時は、
ぜひ私たちブロックスにもお声がけください!

(4) 新しいことが生まれています!
今年、発売した「Walker 私の道」というDVDは、ブロックスの社会貢献事業の中から生まれた映像です。
難病と闘う織田友理子さんの生き方をご紹介しています。

そして、来期発売予定の「志goto人」シリーズは、組織の中の「個人の働き方」に迫る内容です。
ただ今、撮影・編集が佳境に入っています。

今年、私(西川)がいちばん印象に残った仕事が「日本を元気にするセミナー」です。
「みんながいきいきと働く会社をつくりたい」という思いを持ったお客様と、
講師である西精工の皆さまの雰囲気、そして私たちブロックスの気持ちがひとつになり、
会場が本当に素晴らしい空気になり、胸が熱くなりました。

昔から、ドライなビジネスではなく、心と心が通い合い、仕事を通して
人と人が仲良くなっていくような商売をしたいと思っていましたので、
本当に嬉しくなるセミナーでした。

来年も、社員が一丸となってそんな仕事をしていきたいと思います!

2016年が、皆さまの会社にとりまして素晴らしい一年になりますように。
どうぞ、よいお年をお迎えください。

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2015 年 12 月 18 日 14:13

人との対話で幅を広げていく

今年もいろんな会社や組織で、映像を使ったワールドカフェ(対話の場)をさせて頂きました。
いちばん多く語り合ってもらったテーマは「やらされ感からやりたい感へ」。
若い人たちにとっては、これまで、仕事に向かう気持ちを他の人と語り合う体験が
少なかったからでしょうか。
このテーマはいろいろな気づきがあるようです。

ある対話では、「駐車場の誘導係をさせられたときにやらされ感を感じた」という
話題が出ていました。その人にとっては「つまらない仕事」だったのでしょう。
「なんで、私がこんな仕事をさせられるのか?」そんな気持ちになったようです。
その場にいたので、私は、「駐車場の誘導係は、本当につまらない仕事なの?」と
聞いてみました。
そのメンバーは最初、「?」という表情をしていましたが、それをキッカケに
また話を深めてくれました。

テーマを深めて考え、いろんな人と話し合うことは、その人の考え方の幅を広げます。
そのテーブルでは最後の方には、「自分のとらえ方次第で、仕事は面白くもなるし、
つまらなくもなる」という話になっていました。

今は、インターネットを使えば、いろんな情報や知恵を得られる時代。
困ったら答えを探すということが日常になっています。
でも、仕事はそんなに簡単なものではありません。
本当の答えなどはどこにもなくて、自分で考えて導き出すしかありません。

本を読むこと、人に会うこと、良いものにふれること。
若い人にはいろんな体験を通して、自分自身で切り開く力を養っていってほしいなと思います。

カテゴリー : メルマガコラム

2015 年 12 月 11 日 10:20

ブロックスのめだかの学校、スタート!

生徒として授業に参加し、先生の話を聞き、勉強することもいいことですが、
自分が講師になってみる体験は、今までにない大切な学びが得られます。

講師になってみてわかるのが、まず自分がその分野を熟知しておかなければならないこと。
どんな質問が出てくるかわかりません。そのうえで、相手にわかりやすく伝える努力もいる。
資料を作成したり、話し方ひとつに工夫を重ねていく中で、生徒以上に、先生が
学んでいくのかもしれません。

そんな思いもあって、今月から弊社では、社内の勉強会として「学び合いセミナー」という
勉強会がスタートしました。
これは毎月1回、社員が交代で講師になり、自分が勉強してきたテーマについて発表し、
みんなに伝えていくものです。
事前にみんなが自分の担当テーマを決めて準備をしています。

「質の高い会議について」「ファシリテーショングラフィックについて」
「前向きな気持ちで生きる方法」・・・。
出てきたテーマは多岐に渡っていて、なかなか魅力的です。

学んだことをアウトプットしてみると、また至らないところが見えてくる。
それをまた勉強する。
この繰り返しの中から、みんなで成長していけたらな、と願っています。

童謡の“めだかの学校”は「だれが生徒か先生か・・・」という歌詞でしたが、
この勉強会は、まさにそんな感じ。

第1回目の講師役の社員。少し緊張しながら立派に役目を果たしてくれました。


(株式会社ブロックス 代表取締役 西川敬一)

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2015 年 12 月 04 日 10:11

憧れられるような仕事をしているか

昨年、地域で公務員をめざすある若者に出合いました。彼は地元でなんとか公務員になりたいと、何度も試験を受けていたのですが、なかなか合格がもらえず、今年、会った時は暗い顔をしていました。

その彼から、先日メールが・・・。ついに公務員試験に合格したという内容でした!
そもそも、彼が公務員を目指すようになったのは、昔、彼の祖母が亡くなる寸前まで親身になって面倒を見てくれた公務員さんの仕事に感動したことがキッカケ。そこから、自分も人の役に立ちたいと思い、自分の夢に向かって頑張ってきたのです。

私が素晴らしいなと思ったのは、もちろん、夢をあきらめずに頑張ってきた彼自信の努力や粘り強さなんですが、その彼の夢のきっかけになった公務員さんも、本当にいい仕事をされていたのだと思うのです。

翻って、自分は、誰かに感動を与えたり、尊敬されるような仕事をしているだろうか?
誰かの夢になるような人になっているだろうか?
問うてみると、恥ずかしくなります。

子供から憧れられるような仕事人は、何も有名なスポーツ選手だけではありません。学校の先生、エンジニア、バスガイドさん・・・。その仕事に誇りを持ち、真正面から真剣に取り組む、子供から憧れられるような大人はどの業界にもいます。

「自分の仕事ぶりは、子供が見たらどう思うだろうか?やってみたいと思うだろうか?」
この問いを持ち続けていきたいと思います。

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2015 年 11 月 24 日 09:41

心に響くのはなぜ?

お陰様で、DOIT!の最新号、「西精工」の映像をご覧いただいた方から、
たくさんのご感想やお声を頂戴しています。

「西精工さんのような会社を目指していきたい」という会社や組織づくりの
目標にしたいという経営者の方からのご感想。
「橋本係長のメンバーに対する真剣な関わり方を見て、自分のあり方を考え直した」と、
部下を持つリーダーのお声もたくさんあります。
また、若い社員の方は、西精工さんの若い社員の人たちが、
自分のミッションステートメントを書き、それを指針にいきいきと働く様子を見て、
「自分は人生なんて考えてもいなかった。この機会に生き方や目標を考えてみる。」
という声もいただきました。

それぞれの立場で、いろんな気づきを持たれているようで、
作り手としては本当に嬉しくなります。
ご感想をいただきました皆さまに、改めて、御礼を申し上げます。

西精工さんの映像が、これほどまで皆さんの心に響いているのは、なぜなんだろう?
私もいろいろと考えてみる機会になりました。
これは想像なのですが、きっと、この会社が、「人としてのあたりまえの生き方」を
素直に追求され、成果を上げておられるからではないでしょうか。

「会社は、みんなが仲良く働き、力を合わせること」「人と会ったら挨拶をする」
「困っている仲間を助ける」「人生の目標を持って生きる」
「感謝の心を持ち、ありがとうと言う」・・・。
人と人が共に働くとき、本来は当たり前に行われていたことが、
いつの間にかできなくなっている現状。それを「そんなものかもしれない」と
受け入れている自分。
この映像を見ると、そんなことに気づき、ハッとするのかもしれません。

西精工さんの取り組んでこられたことの、ひとつひとつは、
どれもシンプルでわかりやすい取り組みばかり。「私たちにやれないことはない」。
一人でも、「自分からやってみよう」と動き始めていけば、大きな組織だって変わっていける。
そんな気持ちがしてきます。

ぜひ、皆さんの会社の中で、ご覧いただき、これからの会社のことや、
職場のあり方を語り合ってみていただければ幸いです。

DOIT!97.98号「西精工」DVD
→ https://www.doit-fun.jp/shopping/goods_detail.php?id=159

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2015 年 11 月 06 日 09:51

リーダーシップは影響力

先日、ある方から、ソニーの創業者である井深さんのお話を聞きました。
有名なお話らしいので、ご存じの方も多いかもしれませんが、私は初めて聞き、
とても感動したので、ご紹介します。

井深さんが社長時代のお話です。
最新鋭の設備を備えた厚木工業ができ、世界中から大勢の見学者が来られていました。
しかし、一番の問題だったのが便所の落書きでした。
井深さんは、会社の恥だからと工場長にやめさせるよう、指示を出し、
工場長も徹底して通知をしたのですが、一向になくならなかったそうです。
“落書きをするな”という落書きまで出て、井深さんもしょうがないなと諦めていました。
するとしばらくして、工場長から電話があり「落書きがなくなりました」と言うのです。
井深さんが「どうしたんだ?」と尋ねると、工場長は「実はパートできてもらっている
トイレ掃除の女性の方が、かまぼこ板、二三枚に“落書きをしないでください。
ここは私の神聖な職場です”と書いてトイレに張ったのです。それでピタッとなくなりました」と
言いました。
井深さんは、続けて「この落書きの件について、私も工場長もリーダーシップをとれなかった。
パートのおばさんに負けた。」と言われたそうです。

井深さんは、その時に“リーダーシップとは上から下への指導力、統率力だと考えていたが
それは誤りだ”と悟られ、それ以来、リーダーシップを“影響力”と言うようにしたそうです。

リーダーシップは影響力。
確かにどんなに上からの指示や命令を行っていても、それを受け止める部下が
どう受け止めるのかが問題です。

マザーテレサさんも、多くの方が影響を受けて後を付いていかれていますが、
彼女が指示や命令を出した訳ではありません。
人に影響を与えたのは彼女の行動や人格。

もちろん、リーダーシップの中の素晴らしい統率力も指導力も、影響を与えるものですが、
原点にあるのは人格なのだと、改めて考えさせられる逸話でした。




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2015 年 10 月 28 日 11:47

影で支える仕事

先日、あるビルのトイレに入ると、黙々と掃除をされている清掃スタッフの姿がありました。
トイレの便器に向かって、腰をかがめ、隅々まで本当に丁寧に掃除されています。
その熱心で夢中になっておられる姿がとても心に残りました。

きれいに清掃されているトイレ。これほど気持ちいいものはありません。
私たちは普段、何気なく使っていますが、この美しさを保ってくださっているのは、
こうした人たちがいるからこそ。

私たちは、つい、それが「あたりまえ」と思ってしまい忘れがちになってしまいますが、
どんな仕事にも、「影で頑張ってくださる人」がいて成り立っています。
エレベーターの保守、鉄道の保線係、水道や電気の設備工事・・・、
業種だけでなくても、会社の中にも「影で頑張ってくれている人」が必ずいます。

影で支える人たちは、きっとお客さまから感謝されることも少ないはず。
それなのに、手をぬくことなく、一生懸命に仕事をしておられるのは、
自分の仕事に誇りを持っているからに違いありません。

誰からも何も言われないけれど、「隅々まで綺麗に磨かれたトイレ」が自分の仕事の結果。
ピカピカのトイレが、その人たちの「誇り」であり「努力」です。
もしかすると、中には「こんな仕事、努力が報われないな」と思ってしまっている方も
いるかもしれません。でも、そんな人に伝えたいことがあります。

大丈夫、あなたの努力はしっかり伝わっています。
本当にいつもありがとうございます。

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2015 年 10 月 22 日 00:08

「メンターは空気感」

10月14日、第16回目の「日本を元気にするセミナー」を開催しました。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

今回は、新しいDOIT!でご紹介した、徳島の西精工の西社長と社員の皆さんをお招きし、
「社員ひとりひとりの人生を輝かせたい!」と、様々な経営改革を進めてこられた
西社長の努力、そしてそれに応えた社員の皆さんの生の声を聞かせていただきました。

あまりにも、たくさんの素晴らしいお話があり、ここではすべてをご紹介できませんが、
皆さんが、「いちばん心に残っていた」と口々に仰っておられたのは、
ある社員さんが語られた「私のメンターは(職場の)空気感」という言葉です。

誰かに特定の上司に支えられているというより、職場のみんなが支え合い、助け合い、
お互いが関心を持って過ごしている「職場全体の温かい空気」が、自分の支えであり、
やる気の源だと言われるのです。

確かに、どんな職場にも「空気感」があります。
でも、それぞれの空気感には「色」があります。
例えば「何もしないでおこうという気持ちになってしまうような空気感」。
逆に「何でもやれる気持ちになる空気感」もあります。
西精工さんだけでなく、いい会社の職場の空気感は、当然、後者です。
そんな空気をつくるのは、一人ひとりの気持ち。
その相和が会社の空気をつくるのでしょう。

では、どうすれば、そんな空気感が作れるのか。
短時間で出来るものではなさそうです。
西精工さんは、17年かけて、そんな空気感を育ててこられたのです。

具体的な取り組みは、新作の97号、98号でご紹介していますので、
ぜひ、ご覧いただければ幸いです。

今回の日本を元気にするセミナーも、皆さんの熱い心に支えられ、
本当にいい空気感になりました。
また来年もそんな空気感のセミナーにしていこうと思います。

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2015 年 10 月 13 日 16:53

織田友理子さんのDVD「Walker~“私”の道~」を作成しています。

今年の4月、織田友理子さんとご主人の洋一さんにお会いしました。
織田友理子さんは今、「遠位型ミオパチー」という病気と闘っておられます。
この病気は、未だ治療法がない難病のひとつ。
体の筋肉が徐々に衰えていき、歩くことや一人で食事をすることもできなくなっていく
進行性の病気です。
織田さんは、今ご主人の支えのもとで、車椅子の生活を送られています。

織田さんに初めてお会いしたとき、「なんて明るい方なんだろう」と私はびっくりしました。
こんなに重い病を抱えている方なのに、悲壮感がありません。
いろいろとお話を伺っていくと、織田さんは、自分が病気だからと嘆き悲しんでもしょうがない。
今、自分にできることをやっていこう。
それが自分に与えられた使命だと思うようになったそうです。

患者会を立ち上げ国や企業に新薬開発を促したり、車椅子の人がもっと気軽に
外出できる世の中にしたいと、観光地や施設のバリアフリーの状況を伝える動画サイトを
立ち上げたり、車椅子に乗っていても、もっとおしゃれができるようにアパレルメーカーと
洋服を共同開発したり。その活動はどんどん広がっています。

自分の病気も天から与えられたもの、この体にしかできないことがあるはずだ
。だから、自分にできること精いっぱいしていこう・・・。
織田さんの生き方は明快です。
そして、彼女をもくもくと支えるご主人とのパートナーシップも素晴らしいなと思いました。

 そんな出会いから半年。私たちブロックスもできることをしていきたいと思い、
この度、織田さんの生き方や活動を紹介するDVDを作成することにしました。
どんな状況でも明るく生きる織田さんの生き方は、きっと企業で働く人にとっても励みになるはず。
ぜひ、皆さんにご覧いただければと思っています。
約40分のドキュメンタリー映像で、2000円(税別・送料別)で販売させていただきます。

DVDの収益は、織田さんが立ち上げられたNPO法人PADM(遠位型ミオパチー患者会)に寄付させていただきます。

ご興味のある方は、こちらまで
→https://www.doit-fun.jp/shopping/goods_detail.php?id=160

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2015 年 03 月 28 日 00:50

組織の文化

組織によって、様々な文化や習慣があります。
いい文化もあれば、悪い文化もあり、それぞれの会社によって、
個性的な文化が醸成されています。

例えばDOITでご紹介した企業では、
「上司も部下も一緒になって掃除をする文化」や
「肩書きではなく“さん付け”で呼び合うという文化」
がある会社がありました。
私は、これは「いい文化」だと思うのですが、国によって文化が違うように、
良い悪いという評価はなかなかできません。

しかし、「失敗を極端に恐れ、何事も上司の確認を取って行う」
という文化や「言っても無駄、気になっても黙っておこう」
「仲間と会っても挨拶をしない」という文化がはびこっている
会社もあります。これも良し悪しは言えないかもしれませんが、
何となく息苦しさを感じます。

明文化されている訳ではないけど、昔から何となくそうなっている。
それが文化や習慣です。でも、この会社の文化や習慣が
一人ひとりの意識や行動に影響を与えているとすると、
みんなが気持ち良く、がんばっていこうという気持ちに
なるような文化にしたいと思いますが、長年かかって生まれた
文化や習慣はそんなに簡単に変わらないようにも思います。

でも、一人ひとりの意識や行動によって生まれたのが文化だとすると、
「どうせ変わらない」と諦める必要もないのではないでしょうか?

ある一人が挨拶を続けていくことから、それに見習う人が生まれ、
何年か経ったらみんなが挨拶をするようになった
。こんなことはありえないのでしょうか?

「うちの会社は変わらない」と諦める前に、
一人ひとりがやれる範囲の、小さなことをやってみる。
そんなに簡単に変わらないと思い、気長に続けていく。
社員一人からでも良い文化が生まれ、
会社は変わっていくのではないかと私は信じています。

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2015 年 03 月 18 日 00:53

感謝の心

「働けることがありたい、皆さんとお話できることがありがたいんです」

先日、全員70歳以上という高齢者が運営されている食堂がテレビに取材され、
そこで働く87歳のお婆さんが、満面の笑顔でこんな風に答えられていました。

自分がこうして、今、ここで働けていること、それ自体が有難い・・・。
いきいきと働いておられる人たちの共通点は、年齢に関係なく、
「今の自分の状況に感謝している」ことではないでしょうか。

「感謝している人」は不満がないので、いつも笑顔です。
笑顔で一生懸命がんばるから、お客様からも笑顔や感謝の言葉がもらえ、
それが仕事の誇りになる。そして、もっと感謝するようになる。
感謝の心の良いサイクルが回り始めると、
どんどん感謝の気持ちが深くなってくるのかもしれませんね。

お客様の立場でも「最高級のおもてなし」と言えは、
「感謝の気持ちで働いている人による心のこもったサービス」でしょう。

「来て下さってありがとう」と感謝の言葉をいつも言ってくれて、
仕事に誇りを持って楽しそうに働く人のオーラに、私も安らぎを感じます。

世の中には働きたかったのに、その夢がかなわなかった人もいます。
3月11日に4年目を迎えた東北地方の映像を見ていると、
いろんな思いがわき起こってきました。

生きていること、働けることに感謝していきたいですね。

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2015 年 03 月 12 日 10:13

「売上を上げるために行うおもてなし」の違和感



先日ある方が、最近の「おもてなし」ブームに警告を鳴らしておられました。
「どうすれば売上があがるか?」→「お客様の満足を高めることだ」→
「満足より感動だ」→「それにはおもてなしが大切だ」という論理で語られる
「売り上げをあげるためのおもてなし」は本物ではないのでは?そんなお話でした。

確かに「おもてなし」は本来、精神であり「形」ではないはずなのに、
「おもてなし」をマニュアルにしたり、「形」ばかりにこだわった接客対応をみることがあります。

例えば、旅館で帰り際に行われている「みんなが玄関に並び、手を振る」というお見送り。
確かに、何もされないよりはされた方がいいのですが、私も、このようなお見送りは、
どこか「制度化された対応」のように感じてしまい、あまり感動は伝わってきません。

そんな形だけの「おもてなし」よりも、意外と感動するのは、
田舎のお婆ちゃんの「おもてなし」です。

皆さんは、田舎の家、あるいは田舎の民宿に泊まった時に、
その主のお婆ちゃんが「うちには何もないんだけど・・・」といいながら、
手料理を振舞ってくれたり、畑で採れた野菜をお土産に持たせてくれたりして
もらったことはないでしょうか?
私は、そんなお婆ちゃんの対応こそが、本来の「おもてなし」ではないかと思うのです。

そこには「戦略」も「仕組み」もありません。
お婆ちゃんは「顧客満足」という言葉も知らないでしょう。
お婆ちゃんの心にあるのは、一期一会の出会いに感謝して、
その時にできる精一杯のことをしてさしあげようという「思い」だけ。
だから、余計に伝わるのだと思うんです。

本来、私たちの接客もこのような「純粋な思い」だけで行うものなのかもしれませんね。
商売を忘れて、その人が人間としてのあたりまえの判断基準によって、
その人の喜びのために、その人がしてあげたいことをする。
お客様を「大切な人だ」と思い、自宅に招いた時のように接していく。

本当の「おもてなし」は気持ちであって、マニュアルにはならないものだと思います。


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2015 年 03 月 05 日 11:02

愛情を注ぐこと、それが人材育成の基本

京都で開催している「知恵の場」のセミナー(5回シリーズ)。
先日は、バグジーの久保社長が講演者として来てくださいました。
久保社長のお話を聞くのは久しぶりなので私も楽しみにしていましたが、皆さんの期待以上のお話をして頂きました。
「根底にある人材育成がしっかりしていなければ、CSもESも砂上の楼閣。
今日は人材育成についてお話します」と始まった講演会。
久保社長が「いい会社への変革」の中で、最も大切だと気づかれたのが「人材の育成」でした。

「人材育成、ひと言でいうと“愛情を注ぐこと”だと思うんです」そう話す久保社長はどんなことをされてきたのでしょうか。

社員だけなく、社員の家族や辞めていった人にも、誕生日に手紙を書く。
それももう19年も続けておられるそうです。
また困っている社員、悩んでいる社員がいたら24時間相談にのる。
たとえ深夜でも、日曜日でも。
そして優しい久保さんも、時には厳しくします。
居酒屋で先輩に無礼なことをしたり、気遣いをしない社員は言語道断。
その人に良い人生を歩んでもらうためには、良い習慣(癖)を身に付けさせてあげることが何よりも大切だと、躾には徹底的にこだわります。
みんなが大事にする行事に参加しない人も許しません
。愛を注ぐということは、甘やかせることではないのです。

久保さんの人材育成は「簡単なようで続けることが難しい」ことばかり。
でも、だからこそ社員には久保さんの「愛」が伝わっていくのでしょう。
たっぷりと注がれる愛の中で、社員は安心して、のびのびと自分を発揮していく。
それがバグジーのCSの原点です。

その他、久保さんの講演で印象に残った言葉をご紹介します。
「悪い人はいない、(人を喜ばせることや幸せになる行動)を知らないだけ」
「困っている社員への社長の対応は、その他の社員がいちばん気にしてみている」
「(小さなことをやり続け)社員への信頼残高を積み上げていく」
「社員はいつも社長に見ていてほしい」
「何をどう売るかより誰が売るか(人間力が大事な時代)」。

注ぎ続ける愛情。言葉で語るのではなく小さな実践をやり続けることなんですね。

※久保社長の書籍が発売されました!
「社員が輝くときお客さまの満足が生まれる」(経法ビジネス新書)
久保社長自ら半年以上かけて執筆した書籍です。CS、ES、リーダーシップ、社会貢献、人材育成・・・バグジーさんが何を大切にしているのか、何をしてきたのか。すべてが書かれた本。
読みやすい文章なので社員の人にもおススメします!

41GliAnNDGL.jpg※後日ブロックスでも取り扱いを開始します。

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2015 年 02 月 24 日 00:07

経営理念の伝え方、伝わり方

「私たちは○○という商品を通して人々の暮らしに貢献していきます」
このような社是を掲げ、お客様の幸せや社会貢献を追求していこうとする企業は世の中にたくさんあります。

しかし、多くの企業の皆さんのお話を伺っていると、「うちはどうも経営理念がお題目になっていて、社員の心に落ちていないような気がする」と悩んでいる経営者や、「頭ではわかっているんだけど、自分の目の前の仕事をこなすのが精一杯。
経営理念と現実が重なっている感じがしない」という社員の人がたくさんおられます。

こんなお話を聞いていると、DOITのDVDに出てくるような、自分の会社の企業理念を社員ひとりひとりが、心から大事なことだと思い、そこに向かって仕事をしていこう!と全員が一枚岩のようになっている会社は、実際にはそんなに多くないのかもしれません。

経営理念を組織に浸透させていく。
その為には「経営者が何度も自分の哲学を教えていくことだ」。こう仰る経営者もいます。
実際に、いい会社の経営者はご自身の考え方を何度も何度も社員に語りかけておられます。

しかし、社長がいくら理念を詳しく解説して説明しても、そもそも働く人が「自分は何のために働いているんだろう?」と自分のやっている仕事の意義や意味を深く考えていくようにならなければ、どんなに経営理念を説明されてもその人の心に響くということは起こらないのではないか。
最近そんなことを思います。

良い会社の経営者が理念を伝えるという時は、ただ解説したり説明をしているという感じではありません。
社員一人ひとりに「あなたはなぜ働くのか?」「何のために仕事をするのか?」と自分自身のあり方を考える場を作り、教えるのではなく問いかける。
そんな語り方です。そして、誰よりも経営者自身がいちばん経営理念に向かって問い続けています。
そして自分自身がその理念に沿った行動する。経営者の行動ほど影響のあるものはありません。
問いかけ、実践する経営者の姿。社員ひとりひとりが自分の働き方や生き方に真摯に向き合っていくときに、経営理念の意味に深く気づく瞬間が生まれていくのではないでしょうか。

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2015 年 02 月 05 日 00:17

営業マンの心が伝わる

先日、ある会社の営業マンが商談に来ました。
その会社に転職されて2年半。まだ慣れていない様子。
熱心なのは伝わってくるのですが、説明がよくわかりません。
話が一通り終わってから、私のおせっかい癖が出て、
「もう少しこうして説明した方がわかりやすいんじゃない?」と
アドバイスをしてしまいました。
ただ、何故かこの営業の方、感じはいいのです。
明るさや素直なところがとても好感が持てました。

「熱心だな」とお客様が感じる営業もいれば、
「しつこいな」と感じる営業。
世の中にはいろんな営業マンがいる訳ですが、
この違いはどこから生まれてくるのでしょうか?

「お客様に商品を説明する」という表面上の行為は、
どの営業マンもそんなに変わらないのでしょう。
ただ、その間に「その人の想いや人間性」も
一緒にお客様に伝わっていて、それが、
印象の評価になっているのだと思います。

「自分の成績をあげることがいちばん大切」と思っている人では、
どんなに「うまい説明」でも、お客様は「嫌だな」とか
「しつこい」と感じてしまうかもしれません。
一方、心から「お客様が良くなること、幸せになることが
自分の喜び」と思い、楽しく仕事をしている人なら、
そんな気持ちも伝わって、お客様も「いいな、この人」と思うはず。

「この仕事は楽しい、楽しくない」
「この仕事は素晴らしい、なんだが誇りが持てない」。

人にはいろんな心がありますが、その誤魔化せない「心」が、
自分も知らないうちに相手に伝わっています。
そう思うといちばん大切なのは、「売り方」や「セールス技術」ではなく、
「仕事に対する自分の心」ではないでしょうか。

そうはいっても私たちの会社もまだまだ未熟。
何よりも先に相手のことを考え、一生懸命な心を育てていきたいです。



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2015 年 01 月 27 日 14:35

仲間がいる喜び、みんなでやる楽しさ

先日、我が社では四半期に一度の全社員での会議&研修会を行いました。
お互い切磋しながら仕事力や人間力を高めていこうと、
毎回違ったテーマで勉強をしています。

その後は食事会。普段なかなか会う事が少ない営業所のメンバー同士。
お酒を飲みながら楽しく語り合っていました。
途中では今月の誕生日のお祝いも・・・。みんなからのユニークなプレゼントに、
お祝いをもらった人も嬉しそうです。
いい時間が過ぎていきました。

私たちの映像制作の仕事は、ぞれぞれが制作のプロデューサーとして
お客様の前に立ち、企画から納品までを外部のスタッフと一緒に
行っていくもので、多くの場合一人で行います。
孤独な戦いを続けているのです。
そんな仕事なので、こうしてみんなが集まると「一人ではない」という
気持ちが強くなるのか、みんなの結束力が高まっていくようです。

部署を超えみんなが楽しそうに話している姿を見ると、
やっぱり仕事はみんなでやることがいいのだなと、つくづく思います。

一人で10時間100個つくるのも、10人で1時間10個つくるのも、
計算上では変わらないのかもしれませんが、
きっと10人でやる方が楽しいはず。
一人では気がめいってしまいます。

みんなでやると楽しくなる。
みんなでやると仲良くなる。
みんなでやると感動の共通体験が生まれる。
みんなでやると工夫が生まれる。

そもそも仕事はみんなでやるように出来ているのかもしれません。
うちの会社も出来る限り、みんなでやれる仕事やみんなが集える場を
増やしていこうと思います。

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2015 年 01 月 22 日 09:15

「ホワイト企業大賞」に思うこと

1月17日に、第1回の「ホワイト企業大賞」の表彰式が行われました。
この企画は、天外伺朗さんが委員長として始まったものですが、
私も企画委員として参加しています。

いわゆるブラック企業という言葉が昨今流行っていますが、
このホワイトというのは、その反対の方向性を示していて、
社員の幸せや働きがい、社会貢献などを重視して経営をされる会社を
増やしていこうという思いでスタートしたもの。

第1回目の大賞は、昨年亡くなられ、この「ホワイト企業」という言葉も残された
未来工業の山田昭男会長と、様々な分野でこの考え方を牽引されてきた
ネッツトヨタ南国の横田英毅相談役の功績に敬意を表し、
この2社に贈ることになりました。
どちらもDOITで取材させていただいた会社で、私も嬉しいです。

この「ホワイト企業大賞」の中でも語り合われたことですが
、私は「ホワイト」というのはただ、「仕事が楽な会社」ではないと思っています。

そもそもブラックもホワイトも定義は曖昧。
でも、ここから皆さんが「働く人の幸せってなんだろう?」とか
「企業のあるべき姿ってどんなことなのだろう?」と考えていく
キッカケになればと、思っています。

仕事はお客様の幸せを願って行うもの。
そんなに簡単に達成することではありません。
しんどいことも多いし、絶望を感じることだってある。

それでもその先にある人の笑顔があるから頑張れる。
壁があるから、なかなかうまくいかないから自分も成長できる。
人の為に働くことを喜びとして、働く喜びをたくさん感じられる会社が
増えていくように、私も頑張っていこうと思っています。

興味のある方は、ぜひホワイト企業のホームページをご覧ください。

http://www.flowinstitute.jp/%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E4%BC%81%E6%A5%AD%E5%A4%A7%E8%B3%9E/

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2015 年 01 月 14 日 10:36

ダスキン「祈りの経営」。

私(西川)は若い頃、ダスキンの加盟店で働いていました。
先日、その会社の50周年にお招きいただき、改めてこの会社のことを考える機会ができました。

ダスキンは1963年に鈴木清一氏が創業した会社ですが、当時、清掃用品のレンタルという事業は日本では未知の事業で周りの人はうまくいく訳がないと思っていたそうです。

しかしそれから50年、ダスキンはミスタードーナツなどのフードビジネスなども展開する大きな会社になりました。

鈴木清一さんは、ただ商売をただ儲けるだけのものと考えておられません。
商売を通して少しでも世の中のお役に立とう、仕事を通して一人ひとりが成長していこうと、常にビジネスの真ん中に「祈り」をおいて進めてこられた人です。

私も若い時はただがむしゃらに働いていただけでしたので、まだこの鈴木清一氏の理念を充分に理解できていませんでしたが、ダスキンを離れ、こうして会社を経営していく立場になってきた時、だんだんと精神の奥行に気づくようになってきました。

人様のお役にたつことを懸命にさせていただく。
喜びを生み出していくことが仕事。

働くことは喜びであり、仕事を通して自分自身が日々成長していく。

例えそれが自分にとって損の道であっても、それが正しいと思うなら勇気を持って実践していく。
商いを通して人と心を通わせ、仲良くなり、世の中を良くしていく。

経営に祈り・願いを持ち、道と経済を追求していく。

出来ていないことばかりですが、鈴木清一氏の教えは今も自分の指針になっています。

ブロックスはまだまだ小さな会社ですが、人様の幸せに貢献できる会社になれるよう、頑張っていきます。


「祈りの経営 ダスキン経営理念」

一日一日と今日こそは、

あなたの人生が(私の人生が)

あたらしく生まれ変わるチャンスです


自分に対しては

損と得とあらば損の道をゆくこと


他人に対しては

喜びのタネまきをすること


我も他も(わたしもあなたも)

物心共に豊かになり(物も心も豊かになり)

生きがいのある世の中にすること

                        合掌

「ダスキン悲願」

謙遜 賢明 剛健の徳を養い

仕事の第一は人間をつくることでありますように

働くことが楽しみであり

利益は喜びの取引から生まれますように

商いを通じて人と仲良くなり

経済をもって世界平和のお役に立ちますように

                            合掌

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2015 年 01 月 06 日 11:14

今年もさらに「いい会社」を目指して

皆さま、明けましておめでとうございます。
寒い寒いお正月、皆さまはどのようにお過ごしになられたでしょうか?

いよいよ仕事始めです。
今年もブロックス社員一同、力を合わせて頑張って参りますので、
どうぞよろしくお願い致します。

さて、PHPが発行している雑誌「松下幸之助塾」の最新号に、
DOITでもおなじみの伊那食品工業の塚越会長と
トヨタ自動車の豊田章男社長の「理想の経営を語り合う」というテーマの
特別対談が掲載されていました。

お互いが「尊敬する経営者」と認め合うお二人。
このお休みの間に読ませていただきましたが
、これからの時代に求められている「いい会社」のあり方が
はっきりと明示されていて、とても勇気の出る対談でした。

これまで経済界では「拡大」や「急成長」がもてはやされるような傾向も
ありましたが、お二人が揃って語られているのが「わずかでも毎年着実に、
そして自分の身の丈にあった形で成長する年輪経営」です。

そして、何よりも大切なことして、自分のためではなく、
地域やお客様のために「他を利する」商いを徹底するということ。

塚越会長は以前からそのような経営を理想とされていましたが、
世界のトップ企業であるトヨタ自動車さんも同じように
経営を進めていこうとされています。

日本がこれまで大事にしてきた価値観が見直され、
今までの「自分さえよければ」「お金さえ儲かれば」という風潮が
大きく変わろうとしているのかもしれません。

2015年。
いろんな逆風も吹いてくるかもしれませんが、どのような風が吹こうが、
景気や環境のせいにしたりせず、お客様や地域社会に喜ばれることを
必死に考え、地道に一生懸命に行うことが一番大事なことなんだと思います。

ブロックスは、伊那食品工業さんやトヨタ自動車さんの足もとにも及ばない
小さな会社ですが、根性と情熱だけは負けないように、
そして「映像のことならブロックスに相談してみよう」と言っていただけるような
会社を目指して、今年もお客様に喜ばれる仕事をしていきます!

そして、このメルマガも頑張って発行してまいりますので、
今年もどうぞよろしくお願い致します。

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2014 年 09 月 29 日 13:45

駐輪所のスーパースター

DOITでお馴染みの「ヨリタ歯科クリニック」さん。

最近、寄田院長は講演の中で、駐輪所の整理を担当されている
小倉さんという男性職員のことをご紹介されています。

小倉さんは、定年後にヨリタ歯科さんで採用になり、
駐輪所の自転車の整理の仕事をされている方です。

自転車の整理といっても、
地域で人気のヨリタ歯科は毎日、患者様でいっぱい。
入れ替わり入ってくる自転車を整理するのはなかなか大変です。

小倉さんはそんな駐輪所で働きはじめられました。

しばらくすると、寄田先生のところに患者様から
感動の声が届くようになったそうです。

「あの方は、たくさん並ぶ自転車を一人ひとり覚えて
くれていて、声をかけて渡してくれるんですよ。」

そうするようにと指示を出していた訳ではないので、
先生もびっくり。

小倉さんは、自転車の整理という仕事に誇りを持ち、
一人ひとりのお名前や自転車の特徴を一生懸命に
憶えられていたそうです。

たくさんの自転車の中から、
「これですね」と渡されるのは確かに感動ですよね。

とかく高齢になると記憶力が衰えてくるもの。

それでも、少しでもヨリタ歯科の為にと頑張って
仕事をされています。

そんな小倉さんには、いつの間にかファンがいっぱいに
なっていたそうです。

そんな小倉さんに、先日久しぶりにお会いしました。


「西川さん、お久しぶりです」。

ちゃんと私の名前を覚えていてくださいました。
名刺交換もしていなかったのに・・・。

そして、改めて名刺を下さったのですが、その名刺には
ひとつひとつ手書きで、すべてメッセージが書かれていました。
それにまた感動。小倉さん、凄すぎです。

仕事はつまらなくすることも、輝くものにすることもできます。
すべては自分次第。どんな仕事でも輝かせることができます。

私は、小倉さんのような生き方に憧れます。

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2014 年 09 月 25 日 14:34

会社を動かす歯車に

先日、ある会社の若い人たちと話をしていたら、
「どうせ私たちは会社の歯車だから」と
何か諦めたような顔で仰っていました。

ひと昔前、この「どうせ歯車だから」という言葉は
よく使われていました。
だから、この歯車なんて言葉は死語になっているのかと
思って、「随分、古い言葉を知ってるんだなあ」と
思って聞いていたのですが、これから何でもできる
若い世代がこんな風に諦めているのはダメだと思って、
つい自分の思いをぶつけてしまいました。

「歯車、歯車っていうけど、歯車がひとつでも欠けたら、
その機械は動かないんだから、どこにもない金の歯車に
なれば?そもそも、人に動かされるのが嫌なんだったら、
モーター付きの“自分で動く歯車”になればいいんじゃないの?」

その若い人はきょとんとした顔で聞いてくれていましたが、
昔から私はそう思っていました。

そもそも、会社はみんなの協力と助け合いで動いているのだから、
歯車といえば「みんなが歯車」。
社長だってひとつの歯車かもしれません。
その歯車に誇りを持てないなんて悲しすぎる。

この話になるとつい熱くなってしまいます(笑)

会社を何かの機械に例えてしまうところが、
そもそもおかしいのでしょう。

会社は機械なんかではなく、心を持った人の集合体。
私は、愛と情熱をエネルギーに動いている人の集まりだと
思っています。

歯車というなら、歯車で結構。
動力を持ち、その歯車から会社を動かしているんだという
気概を持って、みんなから「この歯車のおかげだ」と言われる
ぐらいの働き方をしていきたいですね。

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2014 年 09 月 10 日 13:33

ブロックス社員旅行

先週の金曜日から私たちブロックスは
長崎へ社員旅行に行ってきました。

みんながお金を積み立てて、会社からも負担をして
久しぶりに行った社員旅行。
せっかく行くのだから、ただ観光して、食事をして
終わりというのではなく、みんなの絆が深まるような
楽しいものにしようと旅行プロジェクトのメンバーが
いろいろと準備をしてくれました。

中でも楽しかったのは、チーム対抗の観光めぐり。
長崎市内の様々な観光スポット毎に、その時に発表
される「ミッション(指令)」が渡されます。
例えば、「亀山社中で竜馬と写真を撮れ」というような
ものです。
メンバーは協力して、そのミッションをクリアします。
(クリアした証拠写真を撮ってきます)
ミッションにはそれぞれポイントがついているので、
たくさん回り、たくさん楽しんだチームが優勝という
ことになる訳です。

前の日に飲みすぎてふらふらになっていたメンバーも
だんだんと面白くなってきて、普段、自分ではやらない
ようなアトラクションにも挑戦したり、
自然と歴史を学んでいくなど、少しハードではありましたが
とにかく子供のように一日を楽しんできました。

夕方、ポイント発表と表彰、そして、それぞれのチームが
撮ってきた写真を見ながら、他のメンバーの楽しみ方を
共有していたのですが、それもまた楽しい時間でした。

ひとつのことをみんなで体験する。
これは物を買って得られるものではありません。

今回の体験は、ずっとメンバーの心に残り、たぶん
これからも、みんな共通の「幸せな体験」として
心に残ることでしょう。
飲み会の度に「あの時、こんなだったね」と語り合う
様子が目に浮かびます。

美味しい食事、見たことのない景色。みんなで行う体験。
気の合う仲間と過ごす時間は、本当に幸せでした。


社員旅行は面白くない。若い人が参加しなくなった。
そんな声を聞くこともあります。
でも、やってみて思うことは、やっぱり社員旅行は
会社にとって大切な行事ですね。

若い人が、自由に企画する社員旅行。
ぜひ、お薦めします!

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2014 年 09 月 08 日 17:08

「徳」を高める経営

私たちブロックスでは社内勉強会として毎月、
山崎宣次先生(ベルウェイ研究所)をお招きして、
私たちが目指すべきこれからの経営について勉強しています。

人間の欲望を広告であおり、購買意欲を刺激して売上を
あげていく従来のマーケティングや売上のために人を
機械やロボットのように扱い、動かそうというような
経営ではなく、「経営の目的は人が幸せになること」という
思想に立った、これからの経営やマーケティングのあり方を、
心理学や幸福学などの視点も交えて教えて頂いています。

その中で人を評価する方法として「徳点主義」という
考え方が出てきました。欠点や出来ていないことに着目する
原点主義でも、良いところを褒め、伸ばす加点主義でもなく、
「徳」という観点から人を見て、育てようとする考え方です。

「徳」というと古めかしい考え方に聞こえるかもしれませんが、
自分のことよりも他人のことを考え、思いやる気持ちや真心を
高めていくことは、きっと人間の「幸福」を高めていくこと
でしょう。

幸福は外側の「環境」にあるのでなく、その人の心の中にあります。

そういえば、DOITで紹介したバグジーさんには、
優しい心でお客様に対応した社員を表彰する「天使の仕事」
という制度がありましたが、これも「徳点主義」のひとつ
なのでしょう。

そんな制度が影響しているのでしょうか、バグジーさんの
社内ではお客様に対してだけでなく社員同士の助け合いや
思いやりが生まれています。

今、成果をあげた人を評価するという成果主義が、
組織や人にいろんな弊害をもたらしていると言われていますが、
「経営の目的は働く人の幸せ」ということに舵を切るのならば、
社員の評価の仕方も見直してみる時期なのかもしれません。

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2014 年 08 月 25 日 09:40

「それなりにいい対応」と「お婆ちゃんの対応」

皆さんもそうだと思いますが、私も消費者として、
日々いろんなお店を利用します。

自動車販売、携帯ショップ、スーパー、美容室、
クリーニング店、飲食店・・・。
10年前と比べてみると、どの業種もみんな「CSの
レベルが高くなっている」ような気がしませんか?

仕事柄、私はずっとCSを意識してみてきたから
かもしれませんが、10年前と比べたら日本の「おも
てなし」は確実に進化してきたように思います。

ひと昔前なら、「挨拶がなかった」「雑な対応を
された」と感じることがあったのですが、最近は
どのお店も「それなりにいい対応」をしてくれて
「不満」を感じることが少なくなっています。

各企業が「CS調査」や「CS教育」を行い、
改善を続けてきた結果なんでしょうね。

では、これから先の日本、この「接客レベル」は
どうなっていくのでしょうか。

「それなりにいい対応」が「普通」になってきたら、
それを上回る「素晴らしい対応」をしようと、
各社はさらにCS調査や教育に力を入れていくよう
になるのでしょうか。

そんなことを考えていたある日、ある昔ながらの
飲食店に入りました。なかなかの繁盛店です。

店に入ると、長年接客の第一線に立っているであ
ろう、その店の看板娘?「お婆ちゃん」が私を
迎えてくれました。

マニュアルに書いてあるような丁寧なお辞儀も
ありませんし、言葉遣いも方言丸出し。
でも、そのお婆さんのざっくばらんな対応(お人柄)
と料理の美味しさにひかれてみんながやってくるのです。

自然体で、全身から伝わってくる「喜ばせたい」と
いう気持ち。
この対応を見ていると、CS調査で標準化された
「それなりにいい対応」が味気ないものに感じて
しまいます。

標準化されたものは、どんなに「いい対応」でも、
やはり個性はありません。
どの店も似ているのです。

どちらがいいということはないのでしょうが、私は、
この「お婆さん」の接客を面白いと思い、なんだか
好きになりました。

「喜んでもらいたい」という素直な心で、その人が
その人らしくやる。

マニュアル対応のお店にはない「人の個性」が光る店。
だんだんマニュアルにだんだんと飽きてきている
日本のお客様の気持ちを考えていくと、もしかすると
この「お婆ちゃん」のような個性的&自然体の対応が
次の時代のCSのスタンダードになるかもしれませんね。

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2014 年 08 月 19 日 10:56

お店から伝わる「雰囲気」

先日、出張先でお昼ご飯を食べた時のことです。
アルバイトの店員さんに「お薦めは?」と聞いたら、
「これがうちのお薦めです!」と笑顔で応えてくれた
ので、それを注文しました。

確かに美味しく、食後にその店員さんに「美味しか
ったよ、ありがとう」と伝えると、本当に嬉しそうに
「良かったです」と言って、厨房の方に下がっていき
ました。

そして向こうから「○番テーブルのお客様が美味しか
ったって言ってくれていましたよ」と料理の人に伝え
る声が聞こえてきました。

精算の時、みんなが嬉しそうな顔で「また来てくださ
いね」と送り出してくれたのですが、その小さな出来
事がとても心地よく感じました。

よく、飲食店では「私は作るのが仕事」「私は料理を
出すのが仕事」と厨房とホールが自分たちの仕事の違
いを区別して仲が悪くなる店があるそうですが、きっ
と、このお店のメンバーはそんな小さなこと乗り越え
ていったのでしょう。

職種に関係なく、みんながお客様に美味しいものを提
供したいと思って頑張っている雰囲気が伝わってきま
した。

お店の雰囲気は、人と人の関係の雰囲気であり、その
お店の人達が何を大切にしているから伝わってくる
「空気」です。

お客様はきっとこの空気も選んでいます。
お腹を満たす美味しい料理と心を満たす美味しい空気
は最高のご馳走ですね。

日本全体にモノが溢れて物質的に満たされている今の
時代に足りないのは「心の充足感」。
幸せを感じる店に人の足が自然と向いていくのでしょうね。

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2014 年 08 月 08 日 17:54

未知の仕事がもたらすもの

先日、皆さまにお届けした「ブロックス元気新聞」。

たくさんの方から反響をいただき、制作したスタッフと
一緒に喜びをかみしめています。

どうすれば私たちの思いが皆さまに伝わるだろうかと
何度もやり直して制作したものなので、お客様の声が
本当に励みになりました。

今回の新聞づくり。
普段は総務的な仕事をしていて、こうした編集や
デザインの仕事に慣れていない大阪オフィスの與田が
紙面づくりを担当してくれました。

せっかく出すものなのだから、少しでもいいものを・・・。
慣れないソフトに悪戦苦闘をしながら、何度も何度も
やり直しをしてくれた彼女。
本当に大変だったと思います。

でも、そのおかげでプロには出せない、味わいがある
仕上がりになったと思います。

私自身もそうでしたが、やったことのない仕事に挑戦
するというのは、それはなかなか勇気もいるし、
負荷もかかること。

挑戦しなければ、安定して日々を送れているかも
しれません。
でも、その勇気と負荷のおかげでつかめるものが
たくさんあります。

現状に甘んじることなく、未知なる仕事に挑戦して
いくこと。
大切にしていきたいですね。


(代表取締役 西川敬一)

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2014 年 07 月 30 日 11:07

「主体的に働く」を考えた

先日の土曜日、京都のウエダ本社様が主催される
「京都流議定書」というイベントで、DOITを
使ったワールドカフェを開催しました。

毎年行っているのですが、今回のテーマは
「自ら考え自ら行動する。主体的は働く社員を
どう育てるか」というテーマにしてみました。

そもそもなぜ主体的に働く社員なのか?という
テーマから始まり、そうした人が育つ環境とは
どんな環境なのか?そんな人を育てるにはどう
すればいいのか?などいろいろな角度から話し
合って頂いたのですが、皆さんの課題だったのか、
最初から最後まで大いに盛り上がっていました。

こうした話をしていると、よく「やらされ感」
という言葉が出てきますが、仕事をやらされている
というのは、本当は私には理解できません。

もちろん「嫌だ」と思う仕事があるのは理解できます。

いつも前向きになっていることはないし、
そんな気持ちになる時もあるでしょう。

でも、よく考えてみてください。

それでも、嫌だから辞めるという選択をせず、
会社に出社しその仕事に向かっているのは
その人自身です。

その人が「嫌だけどやろう」「納得はしていない
けどやろう」とどこかで決めて判断したから
仕事をしているのです。

主体的に「決めた」ことなのに、なぜ「やらされて
いる」のでしょうか。全部自分が決めたことなら、
そんな言葉は生まれてこないですよね。

「やらされ感」という言葉は本当におかしな言葉です。

よく、アフターファイブを「自分の時間」という
人がいますが、仕事も「自分の時間」のはず。

天から与えられた限りある人生。
自分の時間を大切にしていきたいですね。

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2014 年 07 月 22 日 09:48

「教えない」という教え方

皆さんは新人に仕事を教える時は、
どのようにされていますか?

右も左もわからない新人には、
手とり足とり丁寧に教えてあげるのが
いいのでしょうか。それとも放っておいて、
「自分で考えるクセ」を付けるのがいいの
でしょうか。

後者の「教えない」という教え方の代表と
いえば、「ネッツトヨタ南国」さんと
「未来工業」さんが有名です。

最初にある程度の仕事の流れを教えるだけで、
その後は何も教えない。
それがこの2つの会社の共通点です。

だから、新人は最初、何をすればいいのか、
どうすればいいのか、何もわからない。
戸惑いながら現場に出ていきます。

見よう見まねでやるものの、うまくいく訳が
ありません。失敗してお客様に怒られること
もあり、悩みます。

「どうすればいいんだろう?」。
新人は考えます。
そこで、先輩に聞きにいく。
これはごく自然な行為ですよね。

しかし、ネッツトヨタ南国さんは先輩の
対応が違います。

後輩:「先輩、こういう場合、どうすれば
    いいんですか?」
先輩:「君はどうすればいいと思う?」

後輩が聞いてきても教えないのです。
その場で答えを教えるより、「考えてみる」
ことが大事だと、自分が身に染みて感じている
からでしょうね。

「苦しいだろうな」と心配はするけれど
絶対に教えない。その方が成長する。
そう信じて考えさせるのです。

数年たった社員のひとりが言っていました。
「あの時は苦しかったけど、今になってみると
それが良かったと思います」。

「教えない」と何が生まれてくるのでしょうか。
「教えてもらう」と最初は楽ですが、それに
慣れてしまい、考えなくなってしまいます。

だから仕事に慣れてくるとロボットのように
なり仕事が面白くなくなる。仕事の面白さは
「考える」という行為があって初めて生まれて
くるのではないでしょうか。

「教えない」という教え方。
もう一度、真剣に考えてみる時かもしれませんね。

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2014 年 07 月 16 日 17:31

ヒーローインタビュー

先日の土日、我が社では年に一度の
「合宿」を行いました。

全国から社員みんなが揃って、会社の計画を
立てたり課題を話し合ったりするものですが、
今年は社員の発案で、夜に「ヒーローインタビュー」
というワークをしました。

どんな内容かというと、二人一組になり、
一方が「ヒーロー」、一方が「インタビュアー」に
なって、「立てた計画がすべてうまくいった、
1年後の自分になりきって」インタビューを受けると
いうものです。

インタビュアーは「すごいことになってますね!」
という質問から始まり、いろいろな角度から
成功要因を聞いていきます。

頑張ってきたことは?
ここまで計画がうまくいった理由は?
苦しい時にどう乗り越えたんですか?・・・

仲間の質問に沿って
未来を「過去形」で語っていくこのワーク、
傍からみていたのですが、
みんな本当に楽しそうです。

「1年後の未来」という設定なので、
話していることは「過去形」ですが、
実は、それが「これからの自分のしていきたい行動」。
自分自身で「成功イメージ」を語っている訳です。

インタビュアーに引き出されて、
自分のやるべきことがどんどん明確になっていきます。
みんなヒーローですから、誇らしげに答えています。

これは個々のビジョンを明確にする方法ですが、
みんなが本当のヒーローになれるよう、
私たちマネジメントもしっかり支援、
サポートしていきたいと思いました。

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2014 年 07 月 03 日 11:04

Aさんの生き方

先日、ある手の会社に勤めている10年来の友人、
Aさんが会社に来てくれました。

はじめて彼と出会ったのはうちの事務所でした。
「会社を良くしていきたいんです」と仲間と一緒に
来られました。そこで「ネッツトヨタも南国」のDVDを見て
衝撃を受けられる。

「でも、会社ではお金を出してもらえない」と言われたので、
笑って「どうしようか」と話したことを思い出します。

そこから、Aさんは仲間と二人三脚で、自分たちできることを
コツコツとやってこられたのですが、何千という人が働く
職場を変えるのは並大抵のことではありません。

何かをやろうとしては怒られる。うまくいかない。
何度も心が折れそうになりながらも、Aさんは自分にできる
ことを模索し、取り組んでこられました。

そして数年前、そんな活動が認められ、Aさんはついに
CS(顧客満足)の部門に異動。そこから仲間を巻き込み、
長年温めてきた企画、「DVDを使ったワールドカフェ」を
全社で展開するところまでこぎつけました。

最初、周りの人からは、「ワールドカフェ?なんだそれ?」
と怪訝な目で見られたそうですが、参加者の満足度や
そこから生まれる一体感がすごいと評判になり、
ついには社長の耳にも入り会社でも高く評価をされるように
なったのだそうです。

ずっと一緒に寄り添いながらお手伝いしてきた私たちに
とっても、本当に嬉しい話。感無量です。

私がAさんの素晴らしいと思うところは、
そんな行動力だけではありません。

Aさんは決して上司や会社の愚痴や不満を言わないのです。
最初の頃はそんなことも多かったと思うのですが、
いつの間にか彼の言葉から消えていました。

「現状が悪い、それ○○が悪い」と評論家のようなことは
誰でもいえます。
でも、Aさんはそこから「だから自分には何ができるか、
何をしていこうか」と考えるようになられたそうです。

諦めずに、そして明るくやっていると仲間が増えて、
渦が出来てくるのでしょうね。

年下ですが、会うたびに刺激をくれるAさん。
学ぶことがいっぱいです。

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2014 年 06 月 25 日 16:16

リーダーが持つべき信念とは?

先日、東京で開催した「試写交流会」では、
仕事の原点シリーズの第4巻「リーダーシップ」の中の
「信念を貫く」のDVDを題材に、皆さんで話し合いをしました。

話し合いのテーマは「これからのリーダーが持つべき信念とは?」。

このように問われると皆さんはどのようにお答えになるでしょうか?

まず、信念という言葉が曖昧です。
「確固たる信念を持っている人だ」とか「信念を貫いた」とか、
日常生活ではよく使いますし、リーダーはぶれない信念を
持っていたほうがいいということはみんな頭ではわかっています。

しかし、いざ、リーダーの信念とは何か?と問われると
戸惑われる方も多いのではないでしょうか。

今回の試写交流会でも最初はそんな雰囲気でしたが、
それでも皆さんが真剣に話し合ってくださいました。

そして、話し合いの途中で映像の上映。
「川越胃腸病院」と「タビオ(靴下屋)」の二人の経営者の
信念の映像を見たとき、皆さんがハッとした顔をされたのが
印象的でした。

「人の幸せのために、今を全力で尽くす」。

望月院長も越智会長も、人を幸せにするための仕事に心血を注ぎ、
この信念を何十年も持ち続けてこられました。

今回の議論の中では「やりたいこと、得意なこと、
人のためになることの輪の交わるところが自分の
ミッションである」というお話をされていた方が
おられましたが、自分の信念を持って仕事をしている人は
人からも尊敬されるし、自分自身も楽しいに違いありません。

リーダーが持つべきものはぶれない信念。
自分の軸。その信念をどう高めていくか。

テーマは難しかったかもしれませんが、
最後は皆さんが口々に「良かった」と仰ってくださいました。

普段なかなか話さないこと、しかし、仕事をするうえで
大事なこと。
年に一度は見直してみませんか?

「仕事の原点」のDVDは、そんな思いで作っています。
ぜひ、皆さまの会社でも、「大切なこと」を話し合う時間を
つくってみてください。

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2014 年 06 月 23 日 09:42

「強い関心」を持つ

私たちの会社では、毎朝朝礼で、本の一節を読んでいます。
その中で、松下幸之助さんの発言をまとめた言葉があり
いつも心に突き刺さってきます。

今日は、「強い関心」というお話でした。

「一般に我が社では、苦心して作った商品を大切にしないように
見受けられるが、自分たちが手がけたものが世上でどのように
扱われているのか、強い関心を持たねばならないと思う」

「私が昔、直接生産に従事していたとき、新しい品物を
代理店へ持参して見せると、『松下さん、これは苦心された品
ですね』と言われたことがある。こう言われたときは、自分は
無料で進呈したいと思ったほどうれしかった」

「これは高く売れて儲かるという欲望的意識ではなくて
よくも数か月の労苦を認めてくれたという純粋な感激だった
のである。この感激は、常に己の魂の至誠を商品にこめるもの
のみが味わいうるものであり、この喜びに全社員がひたるときに
こそ、わが松下電器が新に生産報国の実をあげ、確固たる
社会信用を獲得することができるのである。この精神から
製品検査所を通過しないものは市場に出さないのである。」

私たちも、いろんな会社のご依頼で映像を制作していますが、
そのプロセスは山あり谷あり、本当に苦労の連続です。
長い場合は半年も一年もかかる場合もあります。

しかしそれが完成し、お客様から「いい映像ですね。ありがとう。」と
言われたときは、もうそんな苦労は忘れてしまいます。
やってきて良かったなあと、
それこそ何にも代えがたい感動を味わさせて頂いています。

最近、大きな会社ではどこも分業が進み、
それぞれの人がが商品の一部を、会社の一部分を担当する
ようになっていますので、こんな風にお客様から言葉をもらう
という機会は、年々少なくっているのでしょう。
「自分が何のためにやっているのかわからない」という
感覚が仕事のやりがいを失わせているのかもしれません。

しかし、やはり、これからは、お客様の声を聞きながら
商品も作っていかなければならない時代です。
松下幸之助さんが仰っているように、「自分たちが作ったもの
が世上でどう扱われているか」ということに強い関心を示し
時はその現場に行ってみることが
ますます大切になってくる時代ではないでしょうか。
一部の人が聞くというのではなく、作っている人たちみんなが
そこに強い関心を示していくことが、
これから、どの会社にも求められているように思います。

お客様と接することは、「なんだこんなもの」と言われてしまう怖さも
あります。しかし苦心して作ったものを認めてくださるお客様から
感謝の言葉をもらえるのは、その場面でしかありません。

「この感激は、常に己の至誠を製品にこめる者のみが味わい
うるものである」

この感激は何度も味わいたいですね。

というか、感激のない仕事をしていてはいけないという
ことなのでしょうね。

出展:「松下幸之助成功の金言365」PHP研究所発行
~192ページ 6月17日「強い関心」より~


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2014 年 06 月 23 日 09:40

拡大路線の行きつく先

先日、あるショッピングセンタ―(SC)で働く知り合いと
お酒を飲んでいました。

彼はそのお店の配属になって1年。
情熱を込めて働いていたのですが、この間、会社の方から、
今度そのSCが閉鎖されるということが発表になったそうです。
彼は相当ショックを受けていました。

そもそも日本の人口が増えていない上、全国各地にSCが乱立。
その上、お客様を引き付けるための価格競争で
お互いに疲弊する状況です。
どのSCもいつつぶれてもおかしくない時代です。

しかし、そうだとわかっていても、働く人にとって
自分の職場がなくなるというのは辛い現実です。

彼がSCのために一生懸命頑張っていたのを知っているだけに、
私も辛くなりました。
次の職場探しに困っているパートさんもたくさんおられると
仰っていました。

こと競争の結果とはいえ、このようなことできるだけ
少なくなるようにできないものでしょうか。

伊那食品工業さんで聞いた話を思い出しました。
DOITの映像をご覧になられた方はご存知かと思いますが、
あの会社は社員の幸せが第一です。

ですから儲かりそうだという理由だけで、
社員が夜中に働くようなシフトも、
後で人を辞めさせなければならないような、
規模拡大路線は取らないと決めておられます。

理想の経営ですから、すぐに伊那食品さんのような経営を
行うのは難しいと仰いますが、このSCの話のような
拡大路線の経営はやっぱり無理があるような気がしてなりません。

ここがダメなら他の地域で稼げばいいではないかというような
話でもないでしょう。

やはり成長の時間がかかっても、価格ではなく
価値を求めて来店してくださる「ファン」を大切にし、
長くお付き合いをしていく。

小さくてもキラリと光る存在のお店(企業)になることが、
これから益々大切なってくるのではないかでしょうか。

働く場を失う人達の話を聞いて、いろいろな思いが重なった夜でした。

カテゴリー : メルマガコラム

2014 年 06 月 03 日 09:34

お役に立とうという気持ち

先日、ある人のプレゼントを買おうと思い、
百貨店の子供用品売り場に行きました。

普段なかなかこういう場所に行かないので、
どこに何があるかわかりません。
プレゼントのイメージはあるのですが、
何が良いか迷っていたので、売り場の女性に相談することに。

その方は、迷っている私の立場になって
親身にプレゼントを考えてくれまました。

ここまでなら良くある話なのでしょうが、
私がとてもいい気持ちで買い物ができたのは、
その人が醸し出す自然体な接客のおかげでした。

売り手と買い手という感じではなく、
友達のような立ち位置から一緒にモノを探してくれ、
あれやこれやと心配してくれるのです。

売ってやろうという気配は一切ありません。

「売る」というプレッシャーから離れた接客というのでしょうか。
その心地よさにすっかりハマってしまい、
予算以上の買い物をしていました。

百貨店で良く感じるのは「売ろう」という気持ちが全面に出る接客。
商品に手をかけた瞬間に声をかける、
よくある販売マニュアルに沿った対応です。

私の知り合いに聞いてみても、
みんなこの雰囲気が好きじゃないと言っているのに、
まだ、この雰囲気はいろんな販売の現場にあります。

私は「販売目標」や「ノルマ」ということが、
販売員さんを売り手志向の気持ちにさせてしまう
最大の原因だと思うのですが、やはりこれはなかなかなくなりません。

なくせるものならなくしたほうが現場の空気は変わるはず。
でも、もしなくせないのならば、接客の時だけは「忘れる」
ということはできないものなのでしょうか。

「売ろう」ではなく「このお客様のお役に立とう」という
気持ちでその場に向かう。

この気持ちがお客様に伝われば、
結果として売れていくのではないでしょうか。
今回の私の体験のように。

これは販売の素人の考え方かもしれませんが、
お客様はみんなそうあってほしいと思っていると思います。

皆さまはどう思われますか?

カテゴリー : メルマガコラム

2014 年 05 月 27 日 09:20

苦手な仕事

私は若い頃、企画書をつくるのがとても苦手で
できるようになるまでかなり苦労しました。

営業として、パンフレットを使って商品を説明したり、
お客様に良さを説明する仕事はしていたので、
そこは自信があったのですが、
転職して新しい仕事に移ったときに、企画書を使った提案が
求められるようになりました。

抽象的な概念を言葉や図にするにはどうすればいいのか。
最初から最後まで、論理立っていて、わかりやすい資料とは
どう書けばいいのか。
文章が長い、簡潔に書け、もっとシンプルに・・・
上司からも何度もダメ出しをもらいました。

確かに仲間の企画書と比較しても見劣りするし、
自分でもうまくいっていないことがわかるので、当時はかなり
落ち込んだものです。

本を買って勉強したり、
上司からダメ出しをもらいながら何度も書き直したり、
お客様に向かって説明しながら、恥をかいているうちに、
だんだん企画書とは何か、何を書けばいいかが
わかってくるようになり、しばらくすると
もう、企画書に対する苦手意識はなくなっていました。

その他にも、私の苦手はたくさんの人の前で話すことでした。
10年ぐらい前、ある方から、「講演をしてほしい」と頼まれたときは、
「そんなのは絶対に無理です」と何度も断り、逃げていたものです。

しかし、どうしても断りきれず引き受けた最初の講演は
緊張で頭が真っ白に・・・。何も覚えていません。

その当時、沖縄教育出版の川畑社長から
「何でもNOと言わず引き受けてみなさい」と言われ、苦手だった
講演を受けるようしてきました。
今はもう大丈夫です・・・(笑)。

「苦手だな」と思うのは、最初だけなのかもしれませんね。
本当は「苦手」なのではなく、
努力が少なくうまくやった経験がないので、不安や嫌だという思いが
強くなってしまっているだけなのではないでしょうか。

「苦手」なのではなく、「慣れていない」のだ。
私は、いつの間にはそう思うようするようにしました。

若い人にぜひ伝えたいのですが、
「苦手である」「私にはそんな資質はない」と自分で決めつけて
しまわないで、とにかくやってみることが大事だと思います。

苦手だと思っていたことでも、やれるようになったり、
もしかすると、意外と自分の知らなかった、未知の才能が
開花することもあるかもしれません。

「ダメだ」「やり直し」と言われると落ち込んでしまうかも
しれませんが、最初からうまくいく人なんてこの世にはいません。

悔しい思いも楽しんで、トライしてみてはいかがでしょうか。


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2014 年 05 月 20 日 10:25

自分が動けば状況が変わる

先日、開催した試写交流会では、
DVD「サントアン」59号を上映した後に、
特別ゲストとして同社の統括マネージャー、
高木真理子さんにお話を伺いました。

「サントアン」は兵庫県三田市の洋菓子店。
社長の塚口さんと奥様が、お客様の立場にたった店
を作ろう、本物のお菓子をお届けしようと始められたお店。
地域では、名前の知らない人がいないぐらい、評判のお店です。

高木さんはパートとして入社、
店長を経て昨年統括マネージャーになられました。

塚口さんは、社員の主体性を大切にする社長。
現場は、社員とパートが力を合わせて運営しています。
数年前、販売の責任者になったばかりの高木さんは
その時に、いろんな壁にぶつかったそうです。

ひとつは製造と販売のセクショナリズム、
部門の壁でした。

お客様のために心をひとつにする、
サントアンさんでもそんな時代があったそうです。
製造と販売が業務を押し付け合い、
職場はギスギスとした空気に。

そこで販売の責任者だった高木さんは
製造責任者のところに行き、
話し合うところから始めます。

何度も何度も話し合う。
自分から、話しかける。
でも、なかなか変わりません。

その時、「相手を変えよう」ではダメだ。
まず、「こちらが変わらなければ」
と思いついたそうです。

高木さんは、製造部門の人達がが販売に求めていることを
まず、全部やってみることにしました。

最初はたいへんだったそうですが、やっているうちに
次第に製造の人達が、販売の人の気持ちを受け入れるようになり、
いつの間にかその壁がなくなっていったようです。

そこに至るまで、2年間も悩んだという高木さん。

「愚痴や不満を言うだけでは何も変わらない。」
「自分が動こう」。
そう覚悟を決めてからいろんなことが変わってきたと
当時のことを話していただきました。

相手に指を向け、愚痴や不満を言い続ける人生を送るか、
自分にできることをしよう、
自分が変わっていこうと主体的に生きるか。

覚悟ひとつで人生は大きく変わります。

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2014 年 05 月 15 日 00:02

メッセージを伝える映像

今、ブロックス大阪事務所のスタッフ、Kさんが、
ある会社からご依頼いただいた映像を制作しています。

この作品は、その会社が主催するセミナーの冒頭で
上映する「オープニング映像」です。

ずっと続けてこられたセミナーが節目を迎え、
「皆さまへの感謝の気持ちとこれからの思いを
映像にしてお伝えしたい」というご相談。

そのメッセージ(文章)も含めて
ブロックスで考えさせていただくことになりました。

我が社にも、「ブロックス・ビジョン」という映像
があります。(YouTubeで見ることができます)

そのお客様はこれを見て、「こんな風なイメージで」と
言ってくださったのですが、やはり
伝えるテーマやメッセージが違うと、
同じ手法でも、同じようにはなりません。
そこが映像の難しく、面白いところです。

その会社の理念やトップの思いを聞くところから
始めました。
創業した人には、やはり熱い思いがあります。

それを出来るだけシンプルな言葉で。

みんながわかりやすい表現に。

心に残る映像と言葉を、
どう組み合わせていくか。

そしてオープニングということで
長くても3分間という時間の制約との戦い。

今回は、私も創作に関わらせていただいていますが、
「会社の思い」を短く、そして心が伝わるようにする
仕事はやりがいがありますね。

最終仕上げまで、もうひと踏ん張り。
がんばります。

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2014 年 04 月 30 日 11:42

仲間の事例を見て、心をひとつにする

今、東京のオフィスでは、ある大手企業の映像を
制作させていただいています。

テーマは「お客様意識の向上」。

企業が大きくなればなるほど、
お客様と接する機会がない部門が増えてきます。

すべての起点はお客様。

みんなでお客様に向かっていかなければならないのに
お客様から遠い部門の人は、知らず知らずに
「私にはCSなんて関係ない」という気持ちになってしまい、
だんだんと「お客様満足」を考えなくなってしまう。
そんな状況をなんとかしたいというのが、
今回のテーマです。

会社のすべての部門の人が、もう一度
「私たちはお客様の喜びのために仕事をしているんだ」
と感じられるようにしたい。
社内の一体感をもっと高めたいというご依頼でした。

私たちは、社内の小さな成功事例を映像化することをご提案しました。
その映像をみんなで見て、お互いの思いを共有する。
シンプルですが、いろんなところでうまくいっているやり方です。

まず、社内の中で「お客様の感動を生み出した事例」を掘り起す
ところから始まりました。

そこにどのような社内の協力があったのか?
お客様担当の活動だけでなく、その裏にある「裏方部門」の努力も含めて
ドキュメンタリーの映像にしていきました。

先日、その映像がようやく出来上がってきました。

私も見たのですが、普段あまり表に出ない裏方の人達の言葉や仕事ぶりは
やはり見ごたえがありますね。
それぞれが誇りを持って働いておられることに本当に感動を覚えます。

私は、どんな部門で働く人でも
「人のお役に立ちたい」という熱い思いは絶対に持っているものだと思います。
そこがなければ、仕事は本当に無味乾燥なものになってしまいます。

そんな「共通の思い」をみんなで共有することが
ますます必要になってきているのではないでしょうか。

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2014 年 04 月 23 日 11:01

創業者の心を伝える映像

ある経営者の方から、「この会社は父親が創業したのですが、
もういい年になり、会社にもあまり出てこなくなりました。
父の思いや理念を映像に残せないでしょうか。」というご相談を
いただき、今、ブロックスで、この創業者のドキュメンタリー
映像を作成しています。

創業者から直接指導を受けた人たちも、次々に会社を引退し
創業のDNAがなんとなく薄くなってしまっている、という
危惧もあったのでしょう。

実際、入社したばかりの若い人たちは、創業者に合うのは
年に一度の会議の席だけで、実際に働いている姿も見ることは
なく、もちろん怒られたり、褒められたりする機会はありません。

創業者は、いろんな時代を乗り越えてこられています。

不況の時代もあった、
お客様が一人も集まらないときもあったでしょう。

そんな時に、どのように判断し、何を大切にしてきたのか?
何を大切にして、この逆境を乗り越えてこられたのでしょうか。

過去にあった様々な「苦難の話」を聞くと、
そこに、その会社の「理念」が見えてきます。

創業者が、命をかけて大切にしたきたもの。
それをドキュメンタリーの映像で残していく。

難しいオーダーですが、とてもやりがいを感じる仕事です。

しかし、いちばん新たな感動を覚えておられるのは、
この作品をオーダーを下さった息子さんではないでしょうか。

父親の知らない側面を知り、あまり語られなかったことを
学ばれて、次世代を受け持つ経営者として心に期すものが
あったと思います。

そして、ありがたいことに
制作を担当してくれているうちの若いスタッフに
とっても、「企業は何を受け継いでいくことが大事なのか」
「働くうえで大切なことは何か」を学ぶ
良い機会になっているようです。

昭和を生き抜いてきた大先輩。

私たちが学ぶことは大きいですね。

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2014 年 04 月 14 日 16:42

「前に進む人」

先日、いつも「私はDOIT!の大ファン!」と言ってくださる、
ある会社のAさんと、その同僚の皆さんと一緒に
お食事をさせていただきました。

AさんとDOITの出会いは数年前。立ち上がったばかりのCS推進室で、
何をしていけばいいかを悩んでおられた頃のことでした。

ある方の紹介で「バグジー」のDVDを見る機会があったそうです。
映像の中でスタッフが涙を流すシーンやいきいきとお客様のために活躍する
社員の姿に衝撃を覚えられたとか。

「あのDVDでやるべき方向性が定まったんです」と、
その時のことを話してくださいました。

私たちの映像が、知らないところでこんな風に活用され、
人の気持ちや仕事の姿勢に影響を与えている。

本当に嬉しいことです。
この仕事をやってきて良かったとしみじみと思いました。

しかし、同じ映像を見て感動しても、そこで終わってしまう場合と
そこから踏み出す場合と人の行動は様々です。

Aさんがすごいなと思うのは、そこから、その感動を行動に移されたこと。
「人に喜ばれることの喜びがCSの本質であること」をみんなに伝え、
CSについてみんなで学習し「いきいきと働くことの素晴らしさ」を
自分自身の行動で見せてこられました。

一緒にお食事をしたメンバーは、そんな思いに共感したAさんの仲間。
本当にみんながいきいきと仕事に向かっておられることが
言葉の端々から伝わってきます。

「自分一人が動いたって会社なんて変わらない」と諦めることも
できたでしょうが、Aさんは「自分にできること」を精一杯やろうと
前に進んで行かれました。

私は、もし結果として会社が変わらなかったとしても、
Aさんの行動から生まれた「仲間との絆」は一生の財産として残るでしょうし、
諦めて愚痴や不満を言い続ける人生より、Aさんの人生は何倍も
楽しくワクワクした毎日になっているはず。

目標は達成できないこともあるけれど、大切なのはそこに向かう
過程をどう生きるか。
Aさんから勇気を頂きました。

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2014 年 04 月 07 日 16:33

ケーススタディのすすめ

先日、愛媛の中小企業の経営者の皆さまと一緒に
DOITの映像を使った「ケーススタディ」(事例研究)を
させていただきました。

DOITの映像は、「その企業がどのような経営を行って
いるか」を「知る」という側面ばかりが注目されますが
もっと活かしていく方法が、このケーススタディです。

事例を見た後に、様々な「問い」を立てながら
「なぜ、このような経営を行っているのか」をみんなで
考えてみる。こういう形の勉強方法が「ケーススタディ」です。

一般的な学習と大きく違うのは、ケーススタディで
大切にしているのは導かれた「答え」ではありません。
もちろん「答え」を導くように話し合いを進めていきますが、
「なぜ、このような決断をしたのか」「この判断には、
どのような意図があったのか」などとみんなで討議していく
そのプロセスの中で得られる「分析力」や「判断力」
「考察力」などの向上に重きを置いているのです。

これが私たちがいちばん「学びになる」と思う映像活用法です。

今回は、「ネッツトヨタ南国」さんの映像を題材に
参加者で「なぜこの会社の社員の人たちのやる気は高まって
いくのか?」というテーマを話し合っていきました。

テーマはこの他にも及んでいったのですが、面白かったのは
「ネッツトヨタ南国さんは、人材育成に関しては、
あえて効率の悪いやり方を採用している。」「それはなぜ
なんだろう?」というような議論にも発展していったこと。
人材に対する哲学にまで話が深まっていきました。

とても有意義な気づきが生まれた時間になり、
参加者の皆さんからも「楽しかった」というご意見を
いただきました。

経営者が経営理念を浸透させている要因は何か?
お客様はこの会社のどこに魅力を感じているのだろうか?
顧客満足を生み出している最大の仕組みは何か?・・・

ぜひ皆さんもこんなテーマで話し合ってみてください!

映像の見方がぐんと深まりますよ。

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2014 年 04 月 02 日 17:50

頑張れ、新入社員!

いよいよ4月、新しい年度のスタートですね。
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます!

今、どんな気分でしょうか?
ワクワクした気分ですか?
不安のほうが大きいですか?
未知の世界の入り口は、いつも不安と期待が
入り交ざって、なんとも落ち着かない気分でしょうね。

新人の皆さんには、これからいろんな研修や新しい業務が
与えられていくと思いますが、
私がぜひ皆さんが身に付けると良いと思うことを
ひとつだけ書いてみます。

それは「今、ここ」を全力投球する癖を身に付けること。

私たちが生きているのは過去でも未来でもなく「今」です。
私が知っている成功者の人たちは、みんな「今」を全力で
生きている人ばかりでした。

過ぎ去った過去に目を向けて、愚痴を言うこともなく
まだ来ない未来を心配して、不安になることもなく、
今、与えられたことに、全力投球する。
その積み重ねの中で新しいチャンスがやってきて
それにまた全力投球するから成功する。

「全力投球」は難しいことでしょうか?
コツはただひとつ、自分の持てる力を振り絞って
全力投球するだけです(笑)

挨拶に全力で取り組む。
朝の出勤もいちばんベストな時間に來る。
研修に、全力で取り組む。

新入社員は新入社員として全力で向かえばいいのです。

「こんな研修、無駄だよな」と手を抜いてする人。
「よし、全力でやってみよう」と努力する人。

その時の差は小さくても、一年も経つと、その差はうんと
大きくなっているものです。
そもそも「無駄かどうか」なんて、後になってみないと
わからないでしょ?

とにかく「今、ここ」を懸命に生きる習慣は、
これからの人生にとって本当に大事なことだと思います。

瞬間、瞬間を全力投球して、一度くたくたになってみて
ください。きっとその心地よい充実感が、「仕事の喜び」に
なってくるはず。
頑張れ、新入社員!


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私たちが大切にしていること