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2024 年 02 月 20 日 15:36

若手に教えるもの、伝えるもの

 どうすれば、若手を育てられるのか。今、若手社員の育成に悩んでいる方が多いと聞きます。世の中全体の人手不足の中で、特に伝統工芸や建設、料理などの職人の世界でも人の育成が課題だと言われています。
 以前の職人の世界は、「技術は盗んで覚えろ」というような風潮があり、親方は教えず、若手は下積み仕事を続けながら、親方のやり方を見ながら覚えるという教育が一般的でした。しかし、それでは今の時代に合わない。優しく指導しなければ人が辞めてしまう時代です。しかし、だからといって、「こうしろ、ああしろ」と手取り足取り、やり方ばかりを教えても、本物の職人には育たない。一人前の職人を育てるということは、本当に大きな課題だそうです。

 そうした世界の中で、ある職人の親方が、これからの時代の職人の育成の仕方として、次のようなことが大切ではないかと言われていました。若手の職人育成で大事なことのひとつ目は、やはり「仕事の意義」を教えることではないか。この仕事がどれだけ人や社会の役に立っているかがわからなければ、仕事に情熱もわかない。だからこそ、若手に、今、どんな仕事をしているのか。誰の為になるのかという仕事の意義を教えていくことが大事だと言われています。もちろん、やりがいだけでは人が辞めてしまうので、しっかり給料を払うことは大前提ですが、仕事の意義をしっかり伝えていかないといい職人には育たないと言われています。

 そして、次は「学習の方法」を教えること。その人が言う学習の方法とは、挑戦と失敗による学びの大切さ。ネットで調べれば、すぐにやり方がわかる時代であっても、あえて教えずに失敗させる。挑戦の機会をどんどん与えて、失敗させる。大切なのは、若手がその失敗の中から、何かを学び、活かしていくということに気づいてほしいということでした。

 そして、もうひとつが「努力の仕方」。努力というのは単なる根性論ではなく、一人前になるためのプロセスの踏み方です。例えば、畳を縫うのが遅い人がいるとして、基礎的なやり方だけを身に付けるだけでは仕事は早くはならない。身体の向きや針への力の込め方など、その人にあったやり方を身に付けていかないといけないそうです。だからこそ、技術を反復練習し、自分に合うように微調整しながら、また繰り返し練習するしかない。微調整と反復練習の大切さを教えていくそうです。

 確かに、どんな仕事もある程度まではマニュアルで教えることはできる。しかし、それも限界があるし、面白くなっていかない。自分で考えて行動していかなければ、本物のプロにはなれません。これは、職人という世界だけでなく、どんな仕事でも同じことかもしれません。
 「教えない」「見て学べ」ということは時代遅れなのかもしれません。しかし、教えてくれるのをただ待っているだけの人や“先輩が優しく教えてくれない”と文句や愚痴をいうだけの人が成長するはずがありませんし、「一般的なやり方」だけを学んだだけで、一流のプロになれるはずもない。やはり、自ら学びに行こう、盗みに行こうという仕事への情熱が沸いてこなければ、本当の成長はありません。そう思えば、その仕事の意義ややりがいを教えてあげることや、失敗をさせ、それを糧に自ら成長していく方法を伝えていくことは、何よりも大事なことなのかもしれません。
 人の育成は、その人によって変わるもの。何が正解がわからないのが育成ですが、私たちは、若手を一人前のプロに育てるために、何を教えていけばよいでしょうか。ネットで簡単に知識や技術が学べる時代になってきているからこそ、教えることの中身を考えていかないといけないのかもしれません。

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2024 年 02 月 14 日 11:39

近道、遠回り

 誰でも無駄な苦労はしたくないと思っています。私も、無駄なことは避けたい人間です。
 ただ、それが本当に無駄であるかは、後になってみないとわからないこともあります。
 私も、昔、お客様のためにと、数日かけて作りあげた資料がお客様の思惑と異なり、ゼロからやり直すということがありました。いろんな資料を調べ、労力をかけて作成したのに、一言で無駄になってしまったことで、その時はさすがに良い気持ちになれませんでした。
 しかし、しばらくたって、よく考えてみると、先方の指摘には確かにそうだと思えることがあり、それを踏まえてやり直してみると、作りあげてきたものがさらにブラッシュアップされ、以前より良いものになっていました。後日考えてみると、このやり直しの体験は、自分自身にとってもより、そのことについて深く学べる機会となり、意外と無駄ではなかったと感じることがありました。

 ただ、ビジネスの世界では、最短ルートで仕事をせよ、無駄をなくせ、効率よく仕事をしろと言われ、いかに短時間で成果を出すかがよいとされていますので、こうした無駄はできるだけ少ない方がいいはずです。最初から顧客の要求を聞いて作っておけば、やり直しがないという意見もあります。
 ただ、その時もそうでしたが、その仕事は新しい仕事で、「お客様自身も正解がわからない」という状況で、いくら望みを聞いてもはっきりとした答えは誰もわからない。だから「出てきたもの」で判断するしかないというのが相手の気持ちです。仕事によっては、やりながら、試しながら、考えていくしかないということも多いはずで、その無駄がよいものを生み出していくことにつながっていくことは多いにあることです。だから、「無駄をなくせ」ということは一概に正解とはいえないと思います。

 しかし、限られた時間や予算の中では、効率よく仕事をすることは確かに大事です。上司の言うことを聞き、顧客の要求をのみ、決まった手順やマニュアル通りにやっていけば、失敗は少なくなり、効率は高まり、成果も出ると思います。会社は過去の延長で回っている部分もあるので、昔も今も、こうした近道思考は確かに大事なビジネススキルだと思いますが、誰も正解がわからない時代を歩く時や、「未知の仕事」をする時は、この方法だけでは通用しないように思います。
ある程度の失敗ややり直しという無駄がなければ、道は切り開けない。また、人生でも仕事でも、その時、苦労したことや困難な目にあったと感じたことでも、数年後に「あの失敗のおかげで」と、それが糧になったり、自分の今の成功につながっていることに感謝することがあります。失敗にはマイナスだけでなく、プラスも多くあり、無駄だと思えることが、仕事の「深み」、人間としての「深み」にもなっていると感じることもあります。
最近は、コスパ、タイパと、みんなが最短ルートを求める時代ですが、無駄や遠回りは、長い目で見れば有効な方法であり、どちらかということではなく、両方を使い分けていくことが大事なのかもしれません。

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2024 年 02 月 06 日 11:15

受け継がれる理念

 経営理念は、行動を起こす時の判断基準になるものです。普段は考えない理念でも、迷った時や何か困難なことが起こった時には、誰もが立ち戻る「初心」だと思います。経営を航海に例えるならば、「もう前に進めない」という状況になった時に、我々は、そもそもなぜ航海に出たのか?どこに向かい、何をしようとしていたのかと考えると思います。遠回りになっても前に進むべきだ。あるいは、もう一度戻って出直すべきか。航海の「目的」や「行き先」に戻って考えなければ判断はできません。こうした戻る場所が経営理念だと思います。

 先日発生した令和6年能登半島地震では、たくさんの方が被害に遭われ、今も苦しんでおられます。その中である酒蔵(宗玄酒造/珠洲市)が復興に向けて動き出されたというニュースがありました。幸い従業員の皆さんは無事だったそうですが、蔵は大きな被害を受け、今期の仕込みのお酒も樽も、使えない状況になってしまいました。しかし、自宅が被害に遭い日常生活もままならない状況、蔵も電気が使えない困難な状況でも、「楽しみに待ってくださっているお客様に、何とかお酒を皆さんに届けたい」という思いで、杜氏や社員の人たちが集まって、残った酒を手がかりに手作りで酒造りを始められたそうです。この蔵は江戸時代に創業した老舗の蔵で、社長は「お酒を出し続けることは蔵の使命であり、社員の生活を守ること」だと言われているのが心に残りました。
 よく我々は「使命感」という言葉を使いますが、普段から、こうした強い使命感をもって働いている人がいるからこそ、江戸時代から今日まで、蔵が守られ、酒が守られてきたのだろうと思います。ただ生活のために働いている人たちなら、こんな行動を起こさないはずです。長寿企業と呼ばれる会社には必ず、昔から大切にしてきた理念・使命感がありますが、こうした危機の時に生きてくるのが「理念」なのかもしれません。

 よく多くの会社で、理念の大切さが社員に伝わらないということを聞きます。短期的に見れば、目の前の課題に取り組むだけで事業は成り立っていくので、働く人もそこまで理念を考えなくても良いので、身近に感じないのかもしれません。ただ、どんな企業も大きな試練を乗り越える時に、理念を判断軸に経営をしてきたはずで、やはり長期的にみれば理念は経営にとって大事なものだと思います。
そもそも理念は何のためにあるのか。過去にどんな判断をしてきたのか。この酒蔵はこのことを後輩に語り継いでいくと思いますが、理念を伝えるには綺麗な文章をつくって解説することよりも、口から口に語り続けることが先輩の役割であり、会社として大事にしていくべきことなのかもしれません。

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2024 年 01 月 30 日 13:16

見える景色と初心

 会社である程度の年数を重ね、仕事ができるようになると成長意欲が低下していくこともあると言われます。確かにそんな人もいるかもしれませんが、ただ、そんなベテランの中にも、どんなに年数を重ねても毎日いきいきと働かれている人もいます。こんな差がなぜ生まれるのかは、おかれている環境や体験が違えば違うので一概にこうとはいえないと思いますが、いきいきと働かれている人は、そこにやりがいや楽しさを感じている気がします。何年も同じ仕事を続けている人でも、そこにやりがいを感じている人はたくさんおられます。

 例えば、伝統工芸の職人。傍からみると、毎日同じような作業をしているように見えることがあります。でも、まわりには、単調な仕事と見えても、その人にとっては単調な仕事の中に小さな違いが見えていて、うまくいく時とそうでない時の差がわかる。だから、うまくいけば嬉しくなり、うまくいかないと悔しくなる。見えている景色はその人にしかわかりません。
 こんな差が見えていると毎日の仕事は新鮮になり、楽しくなります。でも、そこを見えない人、見ようとしない人にとっては「つまらない単調な作業」となる。手を抜かず、ひとつの仕事に一生懸命向き合っていくと差が見えるようになり、適当にやっているといつまでも差が見えない。これはどんな仕事でも同じではないでしょうか。見える景色の差は心の向き方の差なのかもしれません。

 「心」というと、よく、昔から「初心にかえる」とか「初心を大切に」という言葉があります。初心というのは、「初めてのことに取り組む際の新鮮な気持ち」だと思いますが、そうした「初々しい気持ちを忘れるな」という意味以上に「自分の未熟さを忘れるな、つたなかったときのことを忘れるな」という意味があると思います。  仕事をはじめた頃は、先輩のように出来ない自分が悔しくて、手を抜かず、丁寧にやろうとしていたはず。誰もが自分の拙さに歯がゆい思いをした記憶があると思います。私も経験がありますが、あの歯がゆさがあったからこそ、もっと頑張ろうという気持ちが生まれました。でも、そうした初心を忘れ仕事が出来るようになると、つい慢心することがあります。慢心すると仕事に変化がなくなり面白くなくなる。「初心を忘れるな」というのは、仕事を楽しくするためにも大事な言葉なのかもしれません。
 初心にはもうひとつ「最初に思い立った心や最初の決意」という意味もあるそうです。初志ともいえますが、その仕事始めた時に「こうなりたい」と目指した自分の決意。これも、つい忘れがちなこと。
 いずれにしても初心は大事。皆さんの「初心」はどんなことですか。

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2024 年 01 月 23 日 09:39

誠実な仕事

 最近、いろいろなところで、不正や不祥事が明るみになっていますが、信頼していた企業が、何かをごまかしたり、隠し事をしていたということを知るとやはり大きなショックを受けます。
 「誠実である」ということは昔から大事なことでしたが、短期的に業績をあげることに追われてしまうと、ついその大切なことを忘れてしまうこともあるのかもしれません。「成果を出すためなら、多少のごまかしはしょうがない」。人間は弱いので、強いプレッシャーの中でついそんな思いを持ってしまうのはわかる気もします。「誰も見ていないから、ちょっとくらいいいか」と思ってしまうことは自分にもあります。
 ただ、人生においてもそうかもしれませんが、「誠実さ」は長期の成功には不可欠な要素。一度でも、ごまかしたり、嘘をつくと、そこで信頼がなくなり、長期的には成功できません。

 先日もそんな体験をしました。ある会社で保険の契約をした時のことです。この契約で良いのか悩んでいると、電話で対応してくださった人が「お客様ならこちらの方が良い」と、当初のプランより、安くなる方法を考えてくれました。会社の業績のことを考えると高いプランの方を勧めるのが正解だったのかもしれませんが、その人は常に私のことを優先して考えてくれ、その人やその会社に好意を持ちました。「次もお願いしよう」という気持ちになりました。誠実さはその場の業績につながらないのかもしれません。でも、確実にその人や企業への信頼にはつながり、少なくとも私は、将来も続けてこの会社を利用しようと思いました。

 「誠実さ」はその人の資質や人柄だと言われますが、私は、この人の対応から、その人だけでなく、その会社全体の誠実さを感じました。もし、この後で、なぜもっと高い商品を提案しないのかと追求されるような風土では、こんな対応はできないはず。こうした対応がよいという上司や先輩がいることもそうですが、きっとその人の上司が誠実な対応をしてこられたのだろうと思います。誠実な仕事が、文化になっているからこそ、そこにいる人が誠実な仕事をする。そう思うと「誠実さ」はその人が持って生まれた資質としてとらえることもできますが、磨き、伸ばしていける「能力」と考えて、企業全体で高めていこうとする方がよいのではないでしょうか。私たち企業に求められている「誠実さ」とは何か。わが身を振り返って考えてみようと思います。

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2024 年 01 月 16 日 09:55

地域で長く続く会社の共通点

 栄枯盛衰と言いますが、これだけ世の中が変化していると、一時的に流行っていたお店がしばらくするとなくなっていたり、昔住んでいた町に久しぶりに行くと、古い店がなくなり、全国チェーン店ばかりが目立つ町になっていたり、栄枯盛衰を実感することがあります。

 ただ、そんな変化が激しい世の中でも、地域の中には、創業何十年と、長く続いている企業があります。同じ変化の風を受けながらも地域の中で長く続く。こうした企業は何が違っているのでしょうか。
 そもそも、長く続くには、顧客や地域からの信頼がなければ続く訳がありません。時代に左右されるようなものではなく、クオリティの高い、「本物」の商品やサービスを提供し続けられるかどうか。先日、埼玉県にある創業70年続く会社を訪問させていただいたのですが、やはり商品へのこだわりは並外れたものでした。「現状に胡坐をかくな」、「常により良いものを生み出そう」。そんな姿勢があるからこそ、高品質が維持され顧客から支持される。社会に良いものを提供していくことが自分達の使命であるという強い思いがありました。
 ただ、そうした高い品質を生み出すのは、経営者だけで難しい。そこに共感する社員がいてこそ実現します。社員のことを考え、経営者が「適当でよい」「現状でよい」というような甘い基準でいれば、働く人も楽なのかもしれませんが、それでは顧客からの信頼は生まれません。しかし、そうかといって、ただ厳しいだけの会社では人は定着しない。厳しさの中で「人へ優しさ」がなければ長く続いていかないのではないでしょうか。
長く続く会社のもうひとつの共通点は、社員を人として大切にする「大家族主義」の想いです。別の地域ですが、先ほどの企業と同じく、創業から70年以上続く会社を訪問させていだきました。この会社にも社員を家族のように大切にする風土がありました。単なる労働力として扱うのではなく、「社員は大事な家族である」「大切な仲間である」。経営者が社員を人として大切にする姿勢があるからこそ、社員も頑張って働ける。両社には共通の風土がありました。
 もちろん、そうした会社でも、家庭の事情でやめていく人もいます。だた、辞めていった人が「あの会社は人を大切にしない」と噂をするようでは、その企業から人が離れていくはず。辞めた人も働いている人も自分の家族に「あの会社はいい会社だ」と口にされているからこそ、狭い地域の中でも採用に困らず、人が集まってくるのだろうと思います。

 地域の中で企業が長く続くには、やはり商品へのこだわりと働く人を大切にする経営者の想いがどうしても必要なのかもしれません。この10年くらいでCSやESという言葉が流行っていますが、老舗企業は昔からわかっておられる当たり前のことなのかもしれません。いいものを作ろう。社員を大切にしよう。経営者にその姿勢があるからこそ、働く人の誇りが生まれ、地域の人も共感する。「この会社は地域の誇りだ」と思われるようになるのは、並大抵の努力ではないと思いますが、栄枯盛衰の世の中で長く続いていくには、やはり、このぶれない理念が不可欠なのかもしれません。

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2024 年 01 月 10 日 10:00

結果とプロセス

 新年早々、石川県能登地方を震源とする地震が発生しました。被害を受けられた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。一日も早く平穏な日常が戻ることをお祈りいたします。

 先日、ある会議で仲間同士がプロセス(日々の努力)の発表をし合う機会があり、改めてプロセスの大切さを感じることがありました。
 仕事をしていく上で「結果を出す」ことと「プロセスを重視する」ことは、常に頭をよぎる大きなテーマです。働く上でどちらが大事かと問われると、どちらも大事で、なかなか選ぶことはできません。プロである限り、やはり結果を出さなければいけません。かといって、結果ばかりを追いかけても、よい結果は出ないもの。ビジネスにおいては結果もプロセスも優劣はつけられません。しかし、人間をつくる上で大事なことはと問われたとしたらと、結果より、やはりプロセスであるのではないかと思います。
 確かに結果が出ると嬉しくなる。次も頑張ろうというモチベーションも生まれます。しかし、例え準備不足で臨んだり、多少甘かったりしたとしても、たまたま結果が生まれることがあります。自分の実力が不足していても偶然に結果が出ることもあります。つまり、結果は嘘をつくことがある。それをわかっていないと、結果が出ているとつい油断をしてしまう。結果の嬉しさに有頂天になっていると、だいたい足元をすくわれます。結果だけを褒める弊害のひとつは、この慢心の問題があるのかもしれません。
 また、「結果を出せ」と言われ続けると焦ってきます。「早く結果を出さなければ」と思うと、本来の目的を忘れてしまったり、つい大事なプロセスを省略しようとしたり、すぐに結果が出る近道を探してしまいます。例えば営業スタッフなら、買ってくれそうなお客様ばかりを訪問し、すぐに購入をしないお客様とコンタクトを取らなくなる。こうした営業では当面の結果は出たとしても長続きはしません。やはり、正しいプロセスを積み重ねてこそ、いい結果が生まれ、継続するはずです。
 ただ、だから結果は意識しなくてもよいかというと、それも弊害があります。「結果は気にしなくていい」という甘い環境では、プロセスも甘くなり、形骸化したりすることがあります。結果を意識するからこそ、厳しくプロセスを見つめ直す。
 こう考えていくと、結果とプロセスは人が成長するための自転車のようなものかもしれません。日々コツコツとプロセスという後輪をしっかりと漕ぐ。そうすると前輪である結果が進む。もし、前に進まない時は後輪の回し方を見直し、もう一度漕ぎだしてみる。やはり、前に進むために重要なのは、やはりプロセスだと思います。

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2023 年 12 月 28 日 15:50

未来から考える

 過去の実績から「今、何をやるべきか」ではなく、未来にどうなりたいかと目標を定め、そこから「今、何をやるべきか」と考える思考法を、バックキャストというそうです。
 SDGsなどもそうした思考法。持続可能な社会を実現するために何をするか。過去の延長線上の未来ではなく、未来を定めてそこに線をつくるという考え方は、新しいものではないのかもしれませんが、過去の経験が生かしにくい、変化の大きな時代には、このバックキャストの思考法がより大切になってきているように感じます。
 ただ、そうはいっても、つい過去の成功体験が頭によぎってしまい、過去のやり方を手放せないことも多い。これまで、これで上手くいったのだから、これで良いはずだ、過去のやり方を伸ばしていこうという発想になりがちです。特に私のように年齢を重ねれば重ねるほど、過去のやり方に囚われてしまいます。ただ、どんどん過去の知識や成功体験が通用しなくなる時に、それは足かせになってしまうこともある。
 誰もが理想の未来を描き、そこに向かって今を考えるという思考の大切さはわかっていても、その実現が難しいのは、つい安定を望んでしまう思考の癖が原因なのかもしれません。

 ただ、「世の中をより良くしたい」というモチベーションから、新しい企業を立ち上げ、これまでにないビジネスを展開する企業が増えているように、若い人にとっては、未来から今を考えることはもはや普通になのかもしれません。
 しかし、過去の企業を見ても、戦後の混乱期に「世の中に役立とう」と高い理想を掲げ発展してきた会社もあるので、バックキャストは、決して新しい思考法ではないと思います。理念経営は昔から未来志向です。

 未来をどう描くのか。どんな未来をつくり出したいのか。
 経営者にとっても大切な思考ですが、働く人にとっても、「過去の実績を何%上げよう」と言われるより、未来志向の考え方の方がワクワクしてきます。
 より良い未来をつくり出していきたいですね。

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2023 年 12 月 18 日 15:51

主体性を育てる

 自ら考え、自ら行動する。若手育成において、昔からよくこの大切さを言われていますが、何が正解か誰もわからない、やってみないとわからない時代にあっては、ますます、大切になっています。
 しかし、なかなかそうならない。若手の育成に悩んでいる人のお話をよく聞きます。
 新人も頭でわかっていても学生時代に手とり足取り教えられて育っていると、何かやろうにも、失敗が怖く、なかなか前に踏み出せない。自ら考え、自らやるというのは若手にとって思った以上に難しいのかもしれません。
 しかし、社会人ではそれではなかなか難しい。何事も最初が肝心と言いますが、新人の頃に「自ら」を身に付ければ、その後の成長も違ってきます。わからないことばかりの新人には、何でもしてあげたくなりますが、手をかけすぎると「自ら」が育たない。教える側が問われています。
 例えば、何かわからないことがあった場合、「教えてくれない」「教わっていない」とふてくされたり、待っていられるのは学生時代ですが、社会人なら「自ら聞きに行く」か「自ら調べる」の2択しかありません。こんな基礎から教えてあげないといけないのが今なのかもしれません。
 我が家では、だいぶ前に子育ては終わりましたが、うちの場合、子どもが小学生の頃、朝子どもが起きてこなくても、親が子どもを起こしにいくことはしませんでした。寝坊するのは自分の責任。親は起こさないと決めているので、自分で起きるしかない。親のせいにもできません。時間通りに起きるようになりましたが、こんな子育ては昭和の時代。そうでない環境で育ってきた人も増えています。
 しかし、今の若い人は社会に役立つ気持ちも高く、素直でいい面がたくさんあります。いかに良さを伸ばしてあげられるか。変わるべきは教える側かもしれません。

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2023 年 12 月 12 日 10:20

いい会社とは?

 学生は「いい会社に入りたい」と言います。
 我々も「いい会社だ」とか、「いい会社になろう」とか「いい」という言葉を使います。しかし、そもそも「いい会社」とはどのような会社なのでしょうか?  そもそも「いい」という定義は人によって様々。時代によっても変わります。しかし、「いい会社」というのが、我々がこれから向かう方向性だとしたら、「いい会社」のイメージが明確になっていなければ始まりません。

 昭和の頃、有名企業に就職できると、周りから「いい会社に入ったね」と言われました。知名度があり、大企業が「いい会社」という時代もありました。しかし、無名であっても、価値ある製品を世に届けている会社もあります。また町の中にも根強いファンに支えられ「いい店だ」と愛され続けるお店もあります。もはや、全国的な知名度だけが「いい会社」ではなさそうです。
 また、「成長したり、拡大している企業は将来性がある」とマスコミが騒ぎ、「急成長がいい」と思われた時期もありました。しかし、今日成長しているからといっても、そこで働く人が幸せだとは限りません。働く幸せもいい会社の必須条件になってきています。また、例えばお客様に安く商品を提供し喜ばれる会社でも、もしも、その裏で取引先に無理を言って叩いているようなことがあれば「いい会社」とは言えません。

 「いい会社」をイメージするのは確かに難しいのかもしれません。ただ、今の世の中、「自分だけよければ、お金さえ儲かれば、今だけよければ」というような利己的な企業姿勢は、確かに嫌われているようにも見えます。
 「いい」というのは、自分が「いい」というのではなく、関わるすべての人から「いい」と言われること。
昔の近江商人も「売り手よし、買い手よし、世間よし」ということを大事にしていたそうです。そう考えると「いい会社」とは、すべての人の幸せをめざす経営姿勢そのもの。そう考えると「いい会社」とは、業績や規模などではなく、その姿勢を持ち続ける会社だと言えます。
皆さんにとって「いい会社」は、どのような会社ですか?

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2023 年 12 月 06 日 10:15

お客様の立場に立つ

 昔から営業や接客などで「お客様満足」を高めていくには、お客様の立場になる、お客様の目線になって考えることが大切だと言われています。ただ「お客様の立場に立つ」というのは意外と難しいもの。
 そもそも、自分と相手は違う人間。相手のことはわからないのが普通です。しかも、売る側になると、つい売ろうという意識が強くなり、買う側の気持ちになかなか寄り添えません。
 ましてや知識も経験があるプロ。お客様は素人。素人であるお客様が高い買い物をする時の不安や、そこにお金を出そうとする時にどんな気持ちになるのか。経験があるほど、お客様の気持ちがわかりにくくなってしまうのかもしれません。
 「相手の立場に立つ」というのは、相手のことがいかに自分事として考えられるかということです。難しいとはいえ、高い買い物をする時ほど、自分のことのように考えてくれる人に対応してもらえると信頼は高まります。

 先日、あるリフォーム会社で常に優秀な成果を出す一人の女性営業スタッフの方のお話を聞く機会がありました。成績は全国トップクラス。他の人の何倍も売る人だと聞いていたので、さぞ提案力や知識がある人かと思っていたのですが、その人が信頼されているのは、テクニックや知識ではなく、「お客様が、もし自分の家族なら」と考える、営業の姿勢でした。
 お客様を逃がしたくない、何とか売り込みたいと思ってしまうと、つい、これが良い、こんな住まいが良いと売り込みや提案をしてしまいそうですが、その人は、お客様を自分の家族と思い、その方がどんな暮らしをしたいか、何を望まれているのか、リフォームに対するお気持ちを最初に徹底的に伺って寄り添っていくそうです。

 売り手である前に、お客様を自分の家族や親戚のように思う。そうすると、だんだんと自分事のようになり、お客様が「こうしたい」と希望されたことに対しても「それよりはこうした方がよい」と一緒に考えたり、時には「今は、このまま使う方がいい。リフォームしない方がいい」と言ってしまうこともあるそうです。そんな姿勢で、工事が終わるまで家族の一員のように付き添うのが彼女のスタイル。断ってしまうと、売れなくなるのではと思いましたが、彼女の親身な姿勢にお客様は心から感動し、次々と契約が生まれているのだそうです。

 自分の家族がお客様ならと想像すると、確かに無理な販売はしない。家族だと思えば、時には「それはやめた方がいい」ということもあるもしれません。「お客様が自分の家族だったら」という視点はシンプルですが、お客様を自分事としてとらえる上で、いちばん良い方法なのかもしれません。BtoBならば、自分がもし、その会社の社員なら、経営者なら、製造する人なら、「もし、自分の家族が使うとしたら」と考えることでしょうか。
 そう考えることで、本当の意味でお客様目線で聞くことができ、真のお客様志向が生まれてくるのかもしれません。

カテゴリー : メルマガコラム 思うこと 素晴らしい会社

2023 年 11 月 30 日 11:36

いきいきと働くことの価値

 人に「仕事は楽しいですか?」と尋ねると、あたりまえですが様々な反応がかえってきます。即座に「楽しい」と言われる人。「楽しいなんて感じたことがない」という人。そもそも、給料をもらって働いているのだから、仕事はつべこべ言わずやるもので、楽しいとか、楽しくないということは言うものではないという意見を聞くこともあります。「楽しくなくてもやるのが仕事」というのが、世間一般的の認識かもしれません。「楽しくいきいきと働く」ということに価値や意義を感じていない人や会社は、まだ多いのかもしれません。
 しかし、社員がいきいきと働いている会社は、そうでない会社より、業績が高いという研究結果もあるように、経営においても重要なテーマであり、同時に働く人のやりがいや生きがいからみても、いきいきと働けることは大切なことだと思います。

 ただ、いきいきと働くというのは本当に曖昧です。いきいきに明確な定義もなく、こうすればいきいきと働ける、こうすればやりがいが高まるというような決まりもありません。いきいきと働くきっかけも人によって様々です。
 例えば、面白くないと思って働いていたとしても、誰かに「ありがとう」と言われたりすると、自分の役割を感じて自分の仕事が違ってみえることもあります。人間関係の中で「やりがい」がみつかることがあります。
 自分が一生懸命に取り組んだ仕事で、お客様が涙を流して喜んでくれた。そんな体験を通して仕事に誇りを感じることもあります。喜ばれることはやりがいになります。役立てた体験は心が躍ります。
 また、マニュアル通りにやっていた時は楽しくなかったけど、初めての仕事に挑戦していく中で創意工夫をしている時にいきいきしてくることもあります。言われたまま仕事をしていると辛いけど、「自分が仕事をコントロールしている」と感じられる時は楽しいもの。だんだんと仕事ができるようになると、この楽しさが得られます。
 それ以外にも、誰からも褒められない単調な裏方仕事。流れ作業のようにこなしていた仕事が、その先にお客様がいてそれが幸せにつながっていると実感できた時、自分の仕事が輝いてみえることがあります。自分の仕事は地味だけど、社会に役立っている。そんな体験をした時に、自分に誇りを感じるでしょう。

 やりがいを感じる瞬間、いきいきとする瞬間は様々です。このような瞬間はいつ訪れるかわかりませんが、この中のひとつでも体験できれば、自分の仕事の見方は変わる。そんな人もたくさん見てきました。
 だだ、やりがいを感じるかどうかは個人差もありますので、会社がこのためにやれることは少ないのかもしれませんが、例えば、仲間同士で「ありがとう」を言う。仲間を信じて仕事を任せる、裏方の人に感謝を伝える、仲間の頑張りを認める、褒める。お客様の感謝の声を共有する。小さなことならできることはあるのかもしれません。

 こうやって仕事の中にはいろんな体験ができる。しかし、「そもそも仕事は楽しくないもの」と思っていると、こんな瞬間に出会っても素通りしてしまうのかもしれません。「いきいきと働く」ということに価値を感じるのか、そんな風に働きたいと願っているのか。最後はその人がどう働きたいかなのではないでしょうか。
 8時間の労働時間をつまらない時間するのも、楽しい時間にするのも自分。楽しさは見つけたいと思う人だけが見つけられるのかもしれません。皆さんは、いきいきと働きたいですか?

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2023 年 11 月 22 日 09:52

見えるもの、見えないもの

 当たり前の話ですが、世の中は目に見えるものと、目に見えないもので出来ています。
 人間の身体は見えても、心は目に見えない。財産は見えても、幸せは目に見えない。命も見えません。
経営でも、利益や会社の状況は財務指標として見ることができますが、お客様からの信頼や社員のやる気というのは目に見えない。
 今、大きな会社でもお客様からの信頼を失い、場合によっては倒産してしまうようなことが起こっていますが、会社にとって、財務指標には載らない、この目に見えない資産がなくなるととたんに経営が出来なります。お客様からの信用や信頼という目に見えないものは本来、数字以上に大事な資産。誰もがわかっていることなのに、見失うこともあります。もう一つの社員のやる気も、これがなくなってしまうと会社は存続出来ません。会社の風土という空気も見えませんし、理念という「経営の想い」も本来は見えません。命が人間をつくっているように、本来、見えないものがその本質で大事なことなのに、私たちはつい、目に見えるものを追いかけて、見失ってしまうこともあります。
 見えないものを見るにはどうすればいいか。それが見えている人は、見ようとしている人だと思います。そこに関心があれば見えてくる。それを大事にしていれば見えてくる。何百年と続く老舗企業が先代から続く精神や理念を大事にしているように、社員がいきいきと働く会社は、社員の幸せを大事にし、お客様から信頼されている会社は、その信頼を大事にしている会社なのかもしれません。
 あなたが大事にしている目に見えないものは何ですか?

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2023 年 11 月 14 日 15:06

心が突き動かされるもの

 先日、ある塾の講師の方のお話を聞く機会がありました。勉強嫌いの生徒のやる気をいかに高めるかということを一生懸命取り組まれてきた方で、その塾から何人も難関校への合格者が出ています。
 どうすれば生徒のやる気を高められるのか。その方が取り組まれたのは、受験する「目的」をとことん聞くことでした。〇〇に合格するというのは目標ですが、目的があいまいな生徒はやはり最後まで頑張ることができない。なぜ合格したいのか?何のために勉強したいのか?勉強を始める前に、その人に向き合い、その理由をしっかり聴くそうです。自分が勉強する目的、その学校を受験する目的。そこがはっきりすると、生徒の目の色が変わり進んで勉強するようになる。こんな話を伺いました。

 ビジネスの世界でも同じかもしれません。いくら数値目標や行動目標を明確にして取り組んでみても、その目標の奥にある「何のためにやるのか」という自分が進む理由、目的がなければ、最後は力がでない。あの山に登ろうと言われても、そこに「どうしても登りたい」という強い思いがなければ途中で諦めてしまいます。
 そこに行きたいと思うかどうか。自分の心を動かされる目的があるかどうかは、社会人にとっても大切なことだと思います。

 ただ、社会人の場合、どの組織でも組織の目的は明確になっています。我々は何のために働くのかは「企業使命」として理念に謳われています。それなのに、その目的が社員にとっての「登りたい山」になっていない場合もある。最近、行動指針を示し社員に徹底させようしているのに、なかなか現場で実行されないという悩みを伺ったことがありますが、これも目標の奥にある目的が語られていないからかもしれません。「どこをめざすか」「何をやるか」は明確になっていても「なぜやるか」がわからない。働く人が目的に心が突き動かされていないと、いくら行動を強制しても形だけになってしまいます。

 組織の目的が自分も登りたい山であれれば自分から登ろうとする。そう考えると、企業の理念はやはり、働く人の心を突き動かすものであり、人がそこに行きたいと思う崇高なものでなければならないでしょうし、その理想と経営者の行動が一致していなければ、誰の心も動くはずがありません。
自分の心を突き動かす目的があれば努力は継続する。やる気の源泉はやはり「目的」だと思います。

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2023 年 11 月 07 日 17:29

頑張るエネルギー

 もう何十年も続くテレビ番組、「はじめてのおつかい」。番組では、子どもたちが頑張る姿が映し出されていますが、その子どもの姿に親も感動し、司会者もゲストの人たちも涙し、視聴者の私もいつも励まされます。

 「あの人があんなに頑張っているんだから、自分も頑張ろう」。誰もがこんな思いを持ったことがあると思いますが、子どもに限らず、誰かが一生懸命がんばっている姿は、やはり周りの人に大きな影響を与えます。
 私も自分の子どもが一生懸命頑張っていると、自分も頑張らねば、と思いますし、逆に子どもも、親が頑張っている姿に励まされることもあるかもしれません。誰かの頑張るエネルギーが人の頑張るエネルギーになり、成果も生まれる。世の中はそんなエネルギーで出来ているのかもしれません。

 チームで何かを成し遂げようとする時も、誰のひたむきに取り組む姿勢がチームを盛り上げることもあるように、頑張っているエネルギーは人に伝染していきます。ただ、頑張る姿が美しく感じるかどうか、人に伝わるかどうかは、そこに駆け引きがない時かもしれません。「私はこんなに頑張っているのに、なぜ、みんなは頑張らないのか」と思っているような時は伝わらない。ただ、純粋に目的に向かって一途に頑張っていくような人の頑張るエネルギーだけが自然と人に伝わっていく。何のために頑張るか。そのことを行う動機が大事なのかもしれません。

 会社も同じ。どの会社もスタート地点はゼロからのスタート。会社を大きくしようと一生懸命がんばる社長がいるからこそ社員も頑張る。そこで働く先輩社員の頑張る姿が若い社員に伝わり、頑張るエネルギーが相互に影響し合って会社が発展していきます。利己的なリーダーではなく利他的なリーダーが、もっと、お客様に役に立とう、もっと社員のためにと頑張る。そんな姿に人は動かされていきます。お金が人を動かす動機になることもありますが、やはりリーダーが理念に向かっていく姿勢こそが、いちばん人を動機づけるものになるのではないでしょうか。最近、よく理念浸透が話題になりますが、どれだけ社員に理念を教えていても、リーダーが理念に必死でなければ伝わる訳はありません。理念の浸透でいちばん大事なのは、リーダーや先輩の頑張る姿勢なのかもしれません。

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2023 年 10 月 24 日 11:34

仕事の意義と経営理念

 給料よりも生きがいのある仕事をしたい。
 最近、20代~30代のあいだで、こんな風に「意義ある仕事」を選ぶ人が増えているそうです。人生の3分の1を過ごす仕事を、意義を感じないまま過ごすより、自分にとって幸せな働き方を選びたい。昭和の時代は、例え意義を感じなくても、仕事は我慢してやるものだと言われたことを一生懸命にやってきましたが、令和の時代はそれでは頑張れない。自分の仕事が社会の役にたっていると感じられたり、仕事を通して自分の成長が実感できたり、仕事をやることに意義を感じられないことはやりたくない。例え給料が低くなるかもしれないが社会に役立つ仕事をする。こうした価値観の人の割合は、今後もどんどん増えていくと言われています。今後、益々採用が難しくなってくる時代の中で、若い人を採用するためにも「仕事の意義」は大きなテーマになっていくのかもしれません。

 自分の仕事に意義を感じる。
 意義を感じない時は、仕事はやらされる仕事になりますが、「自分のやっていることは、社会の役に立っている良い仕事だ」と感じられるときは、人は進んで行動します。目的を達成しようと思うと「もっとこうしよう」と創造的なアイディアも出る。意義を感じていると辞める人が少なり、採用も困らない。働く人が仕事の目的に共感しているということは組織にとっても良いはずです。
 しかし、いくらそれが大事だとわかっていても、企業の現場が実際にそうなっていないことがある。職場の先輩は誰も「仕事の意義」を語らない。問われるのは数字だけ。ただ仕事をこなし、ただ毎日を過ごす。意義を感じなくても日常は過ぎていく。「仕事とはそんなものだ」と言われても、意義を求める若い人にとって、ずっと、そんな職場で働いていていると不安になってしまいます。

 仕事の意義。その根本にあるのが経営理念です。
 職場の誰も意義を語らないというのは、文章として経営理念があったとしても、その経営理念が職場の中に生きていないということになります。当たり前になってしまっているその現状がいちばんの問題なのかもしれません。
 経営理念は誰のためにあるのか。何のためにあるのか。
 もちろん、顧客や社会に対して自社の姿勢や方向性を示すという意味もあると思いますが、今、いちばん必要としているのは働く人。自分の仕事の意義を感じたい、やりがいを感じながら働きたい。働く人のためにも、経営理念が大事になってきているように思います。

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2023 年 10 月 10 日 18:03

お客様に熱心な営業

 以前、ある方から、「熱心な営業」と「しつこい営業」は紙一重であるという話を聞いたことがあります。営業スタッフは、自分の商品に自信を持って顧客に紹介する。断られても、何度も何度もお客様のところに通い、熱い思いを持って商談をする。しかし、同じようにお客様に向かっていても、ある人は顧客から「しつこい営業だ」と嫌われてしまう。しかし、ある人は「熱心な営業だ」と好意を持たれる。この違いはどこにあるのでしょうか。
 お客様に「しつこい」と思われる人は、どうしても売りたい、自分の成果を上げたいと思う気持ちが強い人。しかし、同じ熱意を持っていたとしても、お客様のことを第一に考え、どうすれば喜んでくださるかという気持ちが強い人は「熱心だ」という評価になる。熱意の方向が自分の為か、相手の為かが違う。それが「熱心」と「しつこい」の差であり、やはり営業はお客様本位でなければならないというのが、その方のお話でした。

 しかし、営業は数字をあげてこないと評価されないという空気があり、つい結果を出すことに頭が働いてしまいます。熱心に訪問し、熱心に説明をする。その熱意は絶対に大事なことですが、「売りたい」という気持ちばかりだとお客様は嫌になってしまいます。その人の根底にある思いは、小さな差になって、相手に伝わってしまうものなのかもしれません。

 以前、私の会社を担当するある営業スタッフに、その人の業務範疇を超える悩みを話したところ、その解決に親身になって動いてくれました。商売にならないことなのに、親身になって考え行動してくれたことに私は感動し、それ以来、ずっとその人に依頼するようになりました。売ろう、売ろうとその人が一生懸命になっている時は、信頼できなかったのに、そんな小さなことから、信頼が生まれていきました。顧客は顧客に熱心な人から買いたくなる。そんなことを感じたことがあります。
 自分の数字に熱心な営業ではなく、お客様に熱心な営業。求められる営業も変わっていっているのかもしれません。

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2023 年 09 月 21 日 10:22

公私が混ざる職場

 いきいきと働く職場づくりを考える上で、メンバー同士の協力関係は欠かせません。
 以前、社員満足度の高いネッツトヨタ南国の職場で働く人に「この職場のどんなところがいいですか?」とインタビューをした時、ある女性スタッフが「ここのメンバーはみんな協力体制ができているんです。私は子育てをしながら働いているのですが、今日も子どもが急に熱を出ししていまい、病院に連れていかなければならなくなったんですが、みんなが私の仕事を助けてくれるんです。このメンバーじゃなかったら、今の私はいないと思います」と話してくださったことがあります。
 困った時に助けてくれる人がいる。応援してくれる人が傍にいる。仕事の悩みはもちろん、家族の悩みまで相談できる職場。そんな職場だからこそ、人は思い切って働けるのだと思います。

 子育てをしながら働く、病気の親の面倒を見ながら働く。多くの人がいろんな事情を抱えながら働いていると思います。私自身も少し前まで認知症になってしまった親の面倒を見ていましたが、仕事と親の世話の両立は大変でした。仕事と私生活は分けるべきだという意見もあるかもしれませんが、家庭に問題があれば仕事中も気になりますし、家庭のことをしている時でも仕事のことは気になってしまう。私生活と仕事を分けるのは無理なことではないでしょうか。

 お互いにいろんなことが相談できる。いろいろな家庭の事情を気軽に話ができて、職場の仲間がその人の事情を考えメンバー同士で相談しながら、最適な仕事をする。家庭の事情を職場に持ち込むなではなく、もっと家庭の事情を持ち込んでいく方が、全体としての効率が上がっていくのかもしれません。今、うちの会社にも、病気の子供を抱えながら、小さな子供の面倒をみながら働く社員がいますが、みんながその事情を察し、助け合って働くことで良いチームワークが生まれています。
 公私混同という言葉は良くない意味で使われることがありますが、良い意味もあるのかもしれません。

カテゴリー : メルマガコラム 思うこと 素晴らしい会社

2023 年 09 月 12 日 15:29

「小さな不満」に向かう企業

 顧客に見えることが、企業が見えないことがあります。
 自分も顧客として体験したことがありますが、例えば、忙しすぎるお店に行った時、ぞんざいに扱われてしまったりする。忙しい時間だからしょうがない、と納得はするものの、少し嫌な気がします。また、例えば通販で購入した商品に小さな傷がついていることに気づく。性能上は問題がないから、「まあいいか」と使うことにする。日常生活の中で、些細な「嫌なこと」に出会うことが時々あります。

 きっと、どの企業でも、企業が気付かないうちにお客様に「嫌なこと」をしてしまっていることがあるはず。
 でも、こうした見えない不満を活かすこともできる。そんな企業のひとつがユニクロ。昔の話になりますが、創業間もないユニクロが、新聞一面に「ユニクロの悪口を言って100万円」という広告を出したところ約1万通の応募があり、実際に100万円を支払ったという有名な話があります。より良い商品をつくるために、あえてお客様の不満を集めたことで、何を改善すれば良いかがわかり、これが同社の躍進の転機になりました。小さな不満を解消することで多くのヒット商品が生まれていったそうです。

 また、食品会社のミツカンも顧客の声に真摯に向き合う企業のひとつ。ヒット商品である、「金のつぶ」(納豆)は、容器がパキッと割れてタレが出てくる商品ですが、あれも「たれが開けにくい・手が汚れてしまう」という顧客の不満をきっかけに、長年研究して開発された画期的な容器です。もっとお客様に喜んでほしいという同社の姿勢が生んだヒット商品。「開けにくい」という小さな声を無視しなかった企業の姿勢に感動を覚えます。

 クレームは宝物と言われていますが、発生したクレームへの対応はもちろん、いかに企業が知らないうちに提供してしまっている「小さな不満」にも向き合っていくか。もっと喜んでほしい、もっと役立ちたいという姿勢がそうした行動を生みます。今、問われているのは企業の姿勢なのかもしれません。

カテゴリー : メルマガコラム 思うこと

2023 年 09 月 05 日 15:08

やりがいを見つける力

 よく、私たちは「この仕事はやりがいがある」「この仕事はやりがいがない」ということを言いますが、よく考えてみると、仕事は仕事であり、それぞれの仕事に「やりがい」という色がついている訳ではありません。
 例えば「トイレ掃除」。この仕事を「嫌な仕事を押し付けられた」「やる気にならない」とだらだらとやる人もいれば、同じ掃除でも「みんなが使うトイレだから、少しでも綺麗にしよう」と一生懸命、取り組む人もいる。当然ながら、やりがいを感じていると仕事は楽しくなり、感じていないとつまらなくなります。つまり、「仕事」には色がなく、色を付けているのは人です。

 「やりがいがある」とは「仕事の意義」を感じている状態です。トイレ掃除でいえば、後者の人は、仕事の奥にある「意義」に気づけた人。前者の人は、意義に気づけない人とも言えます。意義を感じる仕事は、前向きに取り組める。では、なぜ、意義に気づける人と気づけない人が生まれるのでしょうか。
 今、自分の仕事に意義を感じている人でも、もしかすると、最初の頃は、「なんで私がトイレ掃除を・・・」と思っていたかもしれません。ただ、どんな仕事も一生懸命に取り組んでみると、誰かから感謝されたりする機会に出会うことがある。一生懸命に取り組んだ。思わず、人から感謝された。そんな体験の中で、自分の仕事が「人に喜ばれる仕事だ」という意義に気づくことがあります。

 最初は「嫌だな」と思いながらも、「とにかく一生懸命にやってみよう」と切り替えて、集中して取り組んでみると、仕事の「奥深さ」に気づくことがあります。例えば「水を流すだけでは綺麗にならない」という壁にぶつかる。そこで「どうすれば、綺麗にできるか」と工夫する。それが成功する。そんな体験を通して「トイレを綺麗にする」ということの難しさや面白さに気づくこともあります。
 多くの人が体験されているかもしれませんが、やりがいを感じていなかった仕事が、やっているうちに、やりがいのある仕事に変わることがあります。一生懸命にやってみないと、その仕事に「やりがい」があるかどうもわからない。「やりがい」は、やった後にしかわからないものです。
 とすれば、どんな仕事も「やりがいのある仕事」にすることもできるし、「つまらない仕事」にもすることもできる。
 大事なのは、そこに「やりがいを見つける(意義を見つける)力」なのかもしれません。

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2023 年 08 月 29 日 10:21

やる気と行動

 私たちは日頃、「やる気がある」「やる気がない」という言葉を使いますが、そもそも「やる気」というのは、どんなことなのでしょうか。
 最新の脳の研究によると、脳が諦めた時にやる気がなくなるのだそうです。
 私たちの脳は、いつも結果を予測してから実際に行動し、その時に得られた結果との誤差を埋めようと調整し、その情報を蓄積していくのだそうです。例えば、100点を取ろうとテストを受けて、何回受けても30点しか取れないというような「小さな誤差」が続くと、脳は「どれだけやっても無理だ」と予測して、その行動を諦めてしまう。その結果、治癒にエネルギーを回すようになり、何も行動する気が起こらない、やる気のない状態になるのだそうです。
 会社でも、いつも営業成績が最下位になる。提案を上司からいつも否定される。よかれと思って行動したことが逆に怒られたりする。こんなことが続くと、脳は「どうせやってもムダ、言ってもムダ」と予測して、行動しなくなる。つまり、行動する気がない、やる気のない状態になっているということです。

 ただ、こういうやる気がない状態であっても、車が突然目の前に飛び出してきたとしたら、人はとっさに逃げる。実は、人間は、やる気の有無に関係なく、行動するものなのだそうです。つまり、脳科学を研究している人によると、「やる気」というのは、人間が作り出した言葉で、実は実体はなく、結果をあれこれと思考して行動がとれなくなってしまうことが習慣になっているだけなのだとか。
 だから、いかにこの習慣をなくしていくか。思考するだけにとどまらず、まず行動することで次の結果を得て、次の思考に移るという習慣を作っていくことが大事だと言われます。

 確かに、あれこれ考えるより、行動すると違う結果が得られることがあります。過去に否定された提案も、状況が変わった今では役立つかもしれないし、上司が怒ったのはその時の気分かもしれません。やってみれば、結果は変わるかもしれない。新人が上司のことを素直に聞いて行動した結果、あっさりと成績を出すことがあります。ましてや現在は、過去のやり方が通用しないVUCAの時代。正解は誰も知らないはずで、やってみないとわからないことの方が多いのではないでしょうか。

 まず、やってみて(行動)、そこで得られた情報で次を考える。実体のない「やる気」という言葉に左右されるのは本当にもったいない。小さくてもいいから、まず行動してみる習慣をつくる。それが「やる気」の一番の解決策なのかもしれません。
DO IT!

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2023 年 08 月 22 日 15:59

失敗を活かす

 仕事をしていると、成功することもありますが、時には失敗することもあります。失敗してしまうと、本当に悔しく情けない気持ちになり、落ち込みます。立ち直るまでには時間がかかることもあります。失敗をして人は成長すると言われても、誰も好んで失敗はしたくはありません。

 ただ、失敗は成功とつながっているのも事実です。仕事柄、いろんな経営者のお話を伺うことがありますが、優秀な経営者と言われる方も、過去には数多くの失敗をされておられます。経営の失敗が考え方を変える転機になり、経営方針を180度変えられた方もいます。お客様に喜ばれるものを作りたいと、何度も何度も失敗を重ねながら、世の中にない新しい商品を作りだされた経営者もいます。失敗が多い方が成功するというのは言い過ぎかもしれませんが、成功している方のお話には、失敗体験がたくさん出てきます。

 失敗を次に活かせる人、活かせない人がいるそうです。ハーバード大学のフランチェスカ・ジーノ教授は、失敗のとらえ方とその後の成功の関連を調べるために、被験者に2つの難しい課題を与え、取り組ませる実験をしました。その結果、「最初の課題で失敗したのは自分の責任である」と受け止めた人は、次の課題で成功する確率が3倍だったとか。失敗の数は同じでも、その失敗を「自分の失敗だ」と自責で捉えられるかどうかが、次の成功に大きな影響を及ぼすということがわかったそうです。

 失敗の数が多いというのは、それだけチャレンジをしているからとも言えます。成功経営者はチャレンジの数も多いから、失敗も多くなる。失敗が少ないというのは、一見良いように見えますが、逆に挑戦が少ないとも言える。ミスを怒られたり、追求されるような環境では、確かに失敗の数も少なくなりますが、逆に挑戦の数も少なくなる可能性もあります。「失敗したけども新しいことに挑戦したことは素晴らしい」という文化があれば、挑戦は多くなっていくのだろうと思います。

 「こうすれば上手くいく」という過去の正解が通用しなくなっていくときに、新しい挑戦は不可欠です。ただ失敗も多くなる。失敗を活かし、学ぶ人や組織がますます大事になっていくように思います。

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2023 年 08 月 18 日 15:55

待つことの大切さ

 「はじめてのおつかい」というテレビ番組がありますが、子供たちがはじめての体験を通して成長する姿にいつも感動してみています。はじめての体験で成長するのは、勇気をもって挑戦する子どもたちだけでなく、その場をつくるために手助けしたい気持ちを、ぐっと我慢する親も成長する体験かもしれません。失敗を繰り返す子どもを、親が待ってあげるから子どもが成長する。「待つ」という姿勢が、人の成長にとっていちばん大事なことじゃないかと、この番組を見ながらいつも思います。
 しかし、会社になると、なかなかこの「待つ」ということができないことがあります。自分自身、いろんな失敗を重ねる中で技術など様々なことを身に付けてきたはずなのに、いざ人を教える立場になると、できない人に対して、つい「なぜ出来ないのか」と叱責したり、手助けしてしまったり、自分自身が待ってもらって成長したことを忘れてしまうことがあります。
 諦めないこと、助け合うこと、最後までやり抜くこと。はじめての体験を通して、子どもたちは人として大切なことを身に付けていきます。体験を通して成長するということは会社も同じかもしれません。はじめて部下を育てる。はじめてリーダーになる。はじめて難しいプロジェクトを推進する。振り返れば、必要な技術や知識は、すべて体験を通して身に付けてきたことばかり。人の成長には体験が欠かせないのだと思います。
 「会社は人間成長のための舞台である」という経営者がおられましたが、どれだけ良い体験を積ませてあげられるか。そのためにも「待つ」ということがいちばん大事なのかもしれません。

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2023 年 07 月 26 日 10:22

経験から学ぶ

 人は本から知識を得たり、話を聞いて学ぶことがありますが、人の学びの7割は経験からの学びだそうです。
 そう考えると、確かに今の自分の行動も、過去にしてしまった失敗から学んだことや、成功の体験を活かしてやっていることがほとんど。可愛い子には旅をさせろといいますが、子供も大人も経験をしながら成長をしていくのが人間なのかもしれません。
 しかし、どんなに経験をしても、ただ後悔をしたり、喜んだりしているだけでは、そこからの学びは少なく、次に活かしていくためには、経験を上手に活かす習慣が必要だと言われています。
 そのひとつが、体験後の「振り返り」。一流のスポーツ選手も練習後に振り返り、良かったことや課題を記録する日誌をつけるそうですが、仕事でも、良い振り返りをしていくことが大事だと昔から言われています。振り返りをする目的は、体験を次に活かすためですが、つい、うまくいかなかった時は、あれがダメだった、ここが悪かったという追求の場、反省の場になりがちです。逆に、上手くいった時は、良かった良かったと拍手をして終わってしまうこともあります。日報や日誌も振り返って学びを次に活かすことが目的のはずなのに、行動や体験を記録するだけになることもあります。
 良い振り返りとは、なぜ上手くいかなかったのか、次に気を付けるべきことは何かと考える時間をつくって、教訓を引き出していくことだと言われています。失敗した時も、そこから何を学んだか。成功した時も、そこから何を学んだか。常に経験したことから、教訓を引き出そうという習慣が大事なのかもしれません。
 教訓は、同じ仕事をする時の成功確率を高めると同時に、他の仕事にも生かせます。
 今は、誰も正解がわからないVUCAの時代と言われていますが、過去の知識が役に立たなくなっていく時に、経験を活かしながら進んでいくことが、ますます大事になっていく時代なのかもしれません。

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2023 年 07 月 19 日 10:29

誇れる仕事

 先日、何百年も前に建てられたお寺などの建築物などを修繕したり、建て直しをする、宮大工の方のお話を読みました。古い建物は一度すべて解体し、傷んだ部分を直し、できるだけその古材を利用して建て直すのですが、解体してみると、外から見えない部分が見えてきて、当時、この建物を建てた大工さんの技術が見えてくるそうです。
 外側から、見えないところにこそ丁寧な仕事が施されているそのきめ細やかな技術を見ると、「自分に恥じない仕事をしよう」という当時の大工さんの心が伝わってくる、解体に携わった宮大工さんは、その当時の職人さんの誇りや仕事への姿勢に、とても感動されていました。

 裏側の部分だから、もし手を抜いても誰も見ていない。怒られることはない。しかし、それでよしとするかどうか、決めるのは自分です。しかし、いちばん見ているのは自分。
 もし、手を抜いてしまったら、その人はその建物を通る度に胸が痛くなるかもしれません。その前に立てなくなるかもしれません。
 出来上がったお寺の前に立って、誇れる自分でいたい。きっと、それがその職人たちの想いだったのではないでしょうか。仕事の判断基準は、自分の「良心」です。

 翻って、今の自分の仕事はどうか。
本当はもう一度やり直した方がよいものができるのに、安易に妥協していないか。
早く納めることばかりに意識がいって、品質を下げていないか。
仕事の質は、追求すればするほど、さらに上が見えてきて、なかなか100点が見えてきません。
納期、予算、スピード、全体の生産性・・・。いい仕事の前にはいろんな壁があり、どこかで妥協しなければならない。しかし、数百年前の大工さんの時代でも、もしかするといろんな制約があったのではないか。しかし、彼らは、その厳しい制約の中でも、自分に恥じない仕事をしようと闘っておられたに違いありません。
 どこまでいい仕事をやり抜くか。自分の良心に誇れる仕事をしていきたいです。

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2023 年 07 月 11 日 13:24

自ら立てた目標、与えられた目標

 先日、あるお店でサービスを受けているときに、スタッフの方から今月のおススメだと、新商品の案内がありました。良く来ているお店ですし、若い子が熱心に勧めてくれるので、断るのも悪いと思い申し込みましたが、少し強引な感じがして、少しモヤモヤとした気持ちになりました。新しい商品なので、きっとお店に課せられた目標があるのだろうと思います。一生懸命に進めてくれるのは良いことで、そのスタッフも頑張っているのはわかりますが、何かその会社の都合を押し付けられている気がして残念な気持ちになりました。

 数値目標を持つことは、やるべきことが明確になり、達成の度合いがわかるので、対策も打ちやすくなります。達成すればやる気も高まるので、目標管理はいろいろな会社で使われています。ただ、やるべきことが明確になるが故に、その他のことに気が回らなくなったり、手段が目的化してしまうというデメリットもあります。このお店で感じたのは、いつもはお客様のことに気を配ってくれるいい店だと思っていたのに、お勧めに熱心なあまり、その良さが感じられなかったのかもしれません。

 ただ、目標を持つことは悪いということではないはず。問題は、その目標の奥にある気持ち。会社から与えられた目標をこなそうと一生懸命にお勧めしているのか。会社の理念にも通じる商品だと感じ、自分自身も良いと感じたものを、できるだけたくさんの人に薦めたいと思いながら自ら目標を立て、一生懸命にお勧めしているのか。見た目の状況はそんなに変わらないのかもしれませんが、醸し出す雰囲気は微妙に違う。それがお客様に伝わっているのかもしれません。

 趣味の世界では、「今日は魚を何匹釣ろう」という目標を自分で決めます。自分で決めるから楽しくなり、工夫もする。それがもし、誰かに「何匹釣ってこい」と言われたら、とたんに面白くなくなってしまうはず。さらに、その目標をなんとしてでも達成しろと、隣で数字を追い立てられたら、数字ばかりに目が行き、「帳尻を合わせるために、スーパーで買ってこよう」というような手抜きもしたくなりそうです。趣味と仕事は違うのかもしれませんが、「面白い」と思えば、どんなことでも工夫し挑戦していこうと考えていくのではないでしょうか。

 しかし、はじめてのことは、何でも実際にやってみないとわからないことがあります。もし、納得がなく、ただ会社からやれと言われて、最初はやらされ感で始めることがあったとしても、そこに一生懸命に取り組んでみる。自分が一生懸命にお勧めした商品を、お客様が喜んでくださった。そんな体験を通して、改めて商品の価値に気づくこともあります。目標を与えることは悪いことではないのだろうと思います。
 何れにしても、目的を忘れて、目標だけになってしまうのが、面白さを失う原因なのかもしれません。

カテゴリー : メルマガコラム 思うこと

2023 年 07 月 04 日 11:23

価値をお届けする

 先日、社内で私たちが提供している「価値」について話し合う機会がありました。
 購入したものが、自分の目的実現に役立ったと感じた時、「買って良かった」、「価値があった」と感じます。「価値」を感じると、多少価格が高くても「いい買い物だった」と思えますが、価値を感じることができなかったから「損をした」と感じる。お客が「この商品には価値ある」と感じていただければ、リピーターになってくださり、それが「他にない価値」であれば、ずっと、お客様でいてくださるはずです。

 当たり前ですが、お客様が「価値があった」と思っていただけるように商品を作り、販売していくのが商売だと思いますが、価値を感じるのはお客様の心。見えないだけに理解するのは本当に難しい。
 例えば、こちらが「価値がある」と思っても、そもそもその価値がお客様に伝わらないと売れませんし、どれだけ価値を伝えても、「価値があった」と本当に実感されるのは、お客様が商品を使われた後。良い商品だとしても、購入後にお客様が上手く使えなかったり、十分に機能を使いこなしていただけなければ、「価値があった」という結果にはなりません。もそも、販売時点で、お客様の目的に沿うものをご提供していなければ、どんなに良い商品でも価値を感じてくださることはありません。

 顧客満足の向上が難しいのは、お客様の気持ちを理解するのが難しいからだと思います。そう考えると、見えない気持ちを理解するためには、こちら側が、どれだけお客様に寄り添っていけるかが大事なのかもしれません。購入前なら、どれだけお客様の目的、何を達成したいのかをわかってあげられるか。その目的に沿ったものをどれだけご提案してあげられるか。販売した後も、お客様の目的が実現されるように、どれだけサポートしてあげられるか。「価値があった」と思っていただくことは、確かに手間がかかります。

 料理などは、食べて「美味しかった」とすぐに価値を感じてもらいやすいですが、企業向けの機械やサービスなどは、顧客の社内で使いこなしていただいて初めて価値が生まれていくもの。販売後のアフターサービスを大事にしている企業が成長しているということも、こういうことの流れなのかもしれません。

 お客様が実現したい目的にそって、どれだけ寄り添っていけるか。価値を生み出していくことは難しいことですが、お客様から「価値があった」「値打ちがある」という言葉をいただくことは、本当に嬉しいこと。だからこそ、やりがいがあります。

カテゴリー : メルマガコラム 思うこと

2023 年 06 月 27 日 09:57

ミッションと働きがい

 先日、ある会社の方たちと、若いスタッフの「働きがい」をどう高めていけるかというお話をしていた時に、やはり、ただ機械的に仕事をするのではなく、仕事の意義や意味を感じさせてあげることが大切なのではないかと議論になりました。この仕事にどんな意義があるのか?何のためにやっているのか。それを感じられないと今の若い人は会社を辞めていくのではないか、そんな話し合いをしていました。

 アルバイトスタッフの離職について悩んでおられた教育担当の方は、「確かに、自分は、ただ、仕事のやり方を教えるだけで、仕事の意義などは伝えたことがなかったかもしれない。」と話されていましたが、昔なら、それで良かったのかもしれません。しかし、物が豊になり、お金を稼ぐこと以上に「やりがい」を求める人が増えてきた時に、何の説明もなく「やってください」では納得できないのかもしれません。
 ただ、「これをやってください」とやることだけを伝えて仕事を与えるのか。この会社は何のためにあるのか、この仕事は社会にどのような役割を果たすのか、つまり会社の使命(ミッション)をしっかり伝えてから仕事を与えるのか。納得して働きたいという若い人にとっては後者の方が大事なのかもしれません。

 会社のミッションとは会社の存在意義。つまり「私たちは、なぜ社会において必要なのか?」「どんな役割を果たしていく意思があるか?」という問いに対する答え。昔は、ただ売上をあげて納税していくだけで十分、会社は存在意義があるということだったのかもしれませんが、より「働きがい」が求められる時代になって、ますます大事になってきている気がします。

カテゴリー : メルマガコラム 思うこと

2023 年 06 月 20 日 14:39

働きがいと若手の成長

 今、若い人の育成に課題を抱えている企業が多いそうです。主体性がない、指示待ちになってしまう人が多い。3年も経たずに離職してしまう。教育に悩んでいる会社は多いと思います。
 どれだけ良い待遇であっても、この場所では自分は成長できない、働く意味がないと感じたら、大企業でも辞めていく人もいると聞きます。若い人たちがどうすれば成長してもらえるのか。なかなか答えが出ない問題です。

 そんなことを考えているとき、いつも通っている美容室に行きました。昨年から私のシャンプーを担当してくれる今年2年目のスタッフの方と話をしていたのですが、この仕事が楽しいと感じているようで、日々の仕事が充実している感じが伝わってきました。
 この会社ではスタッフが美容師としてデビューするまで綿密な教育カリキュラムがあり、シャンプーやカットなど、何十種類もある技術を自分で身に付け、社内テストに合格しなければお客様にすることはできないという決まりがあるそうです。アシスタントは、お客様の髪を切ることはまだできませんが、技術を身に付ければつけるほどできることが増え、お店はより回るようになります。
 ただ、1年目は仕事を覚えることに必死で、心に余裕がなかったそうです。しかし、だんだん先輩の手伝いができるようになってくると、ありがとうと言われることも増え、「少しだけだけど店に貢献できている」という手ごたえも感じるようになってきたとか。去年合格した「シャンプー」も、一生懸命やっているとお客様から「気持ちよかったよ」と褒められる場面も出てきて、またやる気が出る。この4月に初めて後輩ができ、人を教える立場になり、それが自分の成長を見つめるいい機会になっているようです。
 「働きがい」という少し大げさかもしれませんが、彼女は少しずつ働くことの楽しさや喜びを感じるようになってきたのかもしれません。今は、次の技術の習得と後輩の成長支援をしていきたいと話してくれました。

 自分が成長する嬉しさ。人に役立てる嬉しさ。誰もそうだと思いますが、一度この喜びを体験すると、仕事の意味が変わってきます。仕事はただお金を稼ぐことだと思っていた人が、働くことにそれ以上の意義を感じる瞬間。「働きがい」を感じれば感じるほど、もっと成長したい、もっと頑張ろうと思えるのではないでしょうか。1年目、2年目の最初の頃に、どれだけこの「働く喜び」を感じさせてあげられるか。若手の育成はここにかかっているような気がします。

カテゴリー : メルマガコラム 思うこと 素晴らしい会社

2023 年 06 月 07 日 15:03

強い思い

 プロジェクトでも会社の経営でも、何かを始める時にはまず「なぜやるのか」「どうなりたいのか」という目的や行き先をしっかり決めることが大事だと言われています。「どうやるか」(方法)を考えても、「そこに行きたい」と思う行き先や目的が明確でなければ、プロジェクトも経営も右往左往する。勉強にしろ、仕事にしろ、最初に「ありたい姿」を描くことが何をする上でも大事だと思います。
 しかし、どれだけ目的や行き先を明確にしても、そう簡単にいかないのが世の常。たどり着くまでには困難や試練がある。諦めたくなる、投げ出したくなる要因がいくらでも起こってきます。昔から成功する唯一の方法は、成功するまで諦めないことだと言われているように、もしかすると、成功するためには、目的や行き先に対して、どれだけ強い思いを持っているか、その強さの違いが大きいのではないでしょうか。

 先日、侍ジャパンの監督を務められた栗山秀樹さんの言葉を教えていただきました。
「『こうなったらいいな』ではなく、『絶対になる。こうなる』と考える。『こうなる』という前提があってはじめて、いったいどうすればそうなるんだろうと考えられるようになる。『こうなったらいいな』と思って考えるのと、『こうなる』と信じて考えるのではまったくプロセスが変わってくる。『そこにたどり着くために、今日自分は何をすればいいのか』といった具合に発想も変わってきて、そこに知恵が生まれるのだ。」
 「ビジョン」にどれだけ強い思いを持つか、「絶対に、こうなる」と信じて考えることで、単なる夢が具体的な夢になっていくかもしれません。

カテゴリー : メルマガコラム 思うこと

2023 年 05 月 23 日 11:44

苦情を伝えるお客様

 以前、ある顧客満足を学び合う勉強会で改めて「グッドマンの法則」について話し合ったことがあります。「グッドマンの法則」は、CS(顧客満足)の勉強をしていると必ず出てくる有名なクレームに対する法則です。グッドマン氏がまとめた2つの法則の中の第一の法則は「不満を持った顧客のうち、苦情を申し立て、その解決に満足した顧客の当該商品・サービスの再購入決定率は、不満を持ちながら苦情を申し立てない顧客より高い」というもの。第二の法則は「苦情処理に不満を抱いた顧客の非好意的なクチコミの影響は、満足した顧客の好意的なクチコミに比較して2倍も強く影響を与える」というものです。

 その時の勉強会では、参加者同士で自分自身が体験した不満と苦情を申し出た体験を話し合ったのですが、消費者のリアルなクレーム体験が語られました。ある方は、ずっと利用していたカーディーラーで車の整備をされたのですが、修理に問題があり、それをお店に伝えに行ったのですが、責任逃れをするような対応をされたうえに、再修理も思うようにしてくれなかったそうです。こういうことはあるかもしれないとそこまでは、普通に聞いていたのですが、その後のお話を聞いて「苦情対応」の怖さを実感しました。

 その方は自分が信頼していたお店にぞんざいにされたことが、本当に辛い体験だったのでしょう。その後、何年間も、知人や家族の中で車の話題がでる度に、「〇〇は買わない方がいいよ」とそのメーカーの悪口を言っていたそうです。一人のお客様とはいえ、この「非好意的な口コミ」で何台かが「売れるチャンス」を逃し、継続的に利用されるようになったかもしれない未来のお客様を失っていると思うと、ぞっとします。
 確かに、失敗は誰でもするものなので、私は単にミスがあっただけでは怒ることはありませんが、そのことに対してごまかしたり、誠意がなかった時は、きっと同じような気持ちになるはず。もし誰かから相談があれば、「買わない方がいい」と言ってしまうかもしれません。

 グッドマンの第一の法則は、「不満を持った顧客のうち、苦情を申し立て、その解決に満足した顧客の当該商品・サービスの再購入決定率は、不満を持ちながら苦情を申し立てない顧客より高い」ですが、もし、この時、このお店がお客様の気持ちにしっかりと向き合い、解決するまで真剣に対応していれば、不満が満足に変わり、その後もずっとお付き合いをしてくださったかもしれません。
 人間が商売をしている以上、ミスや行き違いは起こってしまうものだと思いますが、その時にどのような対応をするか。その対応ひとつで、その後の販売がマイナスにもプラスにもなっていくとすれば、いかにお客様の苦情から逃げず、誠意をもって対応していくことが大切かわかります。
 誠意ある対応をしてくれると、逆にその店の良さがわかり好きになることがあります。モンスター顧客がいる時代なので、なかなか難しいかもしれませんが、自分たちのミスを素直に謝り、顧客の心に真摯に向き合ってくれるお店はきっと信頼され続けていくような気がします。

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2023 年 05 月 09 日 10:12

仕事への誇り

 全国のレクサス店の中でも、トップクラスの販売台数を誇る、レクサス星が丘。すべての部門のスタッフが協力しながら、お客様満足を高め続けているお店です。
 映像で取材する前に、そのお店の警備員として働く、早川正延さんという方にお話を伺いました。早川さんのお仕事は警備。お店に入るお客様の車を誘導したり、出て行かれる車が安全に出庫できるよう誘導をされています。待ち時間はお店の前に立ち、お客様のご来店を待っておられます。

 早川さんは、ある時、「ただ、ここで待っていてもつまらない。もっと何かできないか。」そんなことをぼんやり考えるようになったそうです。そんなある日のこと、目の前の通りを通り過ぎていくレクサス車にお辞儀をしました。
 それから、早川さんは、通り過ぎていくすべてのレクサス車にお辞儀をすることに。このお店で買われたお客様だけでなく、他店で買われたお客様のレクサス車にも、1日1000台近い車に、深々とお辞儀をする。それを何年も続けておられます。
 走っている車への挨拶ですから、気が付かれる方もいれば、気付かれない方もいる。それでも早川さんはそのお辞儀をするそうです。そんな早川さんの姿勢に感動されるお客様が増え、早川さんに会いたいと来店される方もおられるそうです。

 なぜ、こんなお辞儀をするようになったのかと伺うと、「大したことはしていません」と謙遜しながらも、自分がここで働かさせてもらっていることへの感謝の想いやお客様への感謝の気持ちが自然とお辞儀になったと話してくれました。

 早川さんは、店頭でのお辞儀の他にも、駐車場での車の誘導の場面でも、どうすればもっと「お客様が安心して駐車していただける誘導ができるか」と考えながら、誘導時の立ち位置、オーライという言葉の大きさ、わかりやすいしぐさについても研究を続けておられました。お客様のバックミラーに自分がどう映っていれば、安心されるのか。そんな細かなことまで研究されています。「素晴らしいですね」と言うと「まだまだ完璧な誘導はできません」と笑顔で話されていました。

 「お客様のためにもっと何かできないか」。お辞儀をする、誘導をするという行動は誰でもできることかもしれません。ただ、早川さんのお辞儀や誘導は、確実にお客様に伝わり、感動を生み出しています。それはきっと早川さんが自分の仕事に誇りをもち、もっとよくしようと思っているからこそ、その姿勢や心が伝わっているのだと思います。
 仕事だからと嫌々やる仕事、より良くしようと誇りを持って行う仕事。どちらも同じ仕事ではあるかもしれません。どうせやるなら、後者のような仕事をしていきたいですね。

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2023 年 05 月 01 日 17:02

売らない営業

 昔の営業のイメージは「買わないお客様に、いかに買わせるか」というようなものがありましたが、今やそんなスタンスではお客様から嫌われるだけ。営業も大きく変わってきているように思います。
 先日、ある地方の小さな街にある自動車整備店を取材させていただいたのですが、そのお客様本位の営業が心に残りました。このお店は、少子高齢化が進む街の中で、整備だけでは商売が難しい、新車の販売もやっていこうと若い経営者が頑張っている個人商店です。ただ、近隣には大手ディーラーが立ち並び、新車販売といってもそう簡単ではありません。同じことをやっていてはダメだと思ったその経営者は、自分の体験やお客様の声をヒントに「無理に売らない店」になろうしました。ディーラーの営業の「売り込もう」とするプレッシャーがどうしても苦手だと思う人がいる。ディーラーを避けているお客様もいる。だったら無理な営業は絶対にしない。お話を聞き、商品をご提案するだけの営業。「決めてください」「買ってください」と迫るような営業を否定し「売らない営業」を続けてこられました。やってみると、同じ思いを持っているお客様が意外と多くいる。そのお店で買いたいというお客様がどんどん増えていったそうです。
 また、別の取材で、全国上位に入る保険セールスの方にお話を伺いました。この方の営業も「売らない営業」。お客様のお話を親身になって伺い、その人にあった情報をお伝えするだけ。「間に合っています」と断られても「それは良かったです」とニコニコとする。「安心をお届けすること」が私の仕事。だから、お客様が既に安心されていると仰るなら私も嬉しい。「断られた」という意識もないそうです。どこまで行ってもお客様本位。もし、お客様が「それを買う」と仰っても、プロとして必要がないと思えば「それは今契約されない方がいいですよ」とお話したり、「他社の保険の方が良い」と思えばそれを進める。お客様の応援団に徹する営業。お客様は彼女のそんな姿勢にすぐにファンになってしまうそうです。「この人は自分の味方」「この人なら信頼できる」と感じたお客様は、家族の保険はもちろん、県外に住む家族の保険まで任せるようになるそうです。自分自身が無理なことをしていると思っていないので、この仕事が大好きで一生やっていきたいと言われていました。

 迷っているときに、営業マンの熱心なお勧めが「積極的に背中を押してくれた」と好意的に感じたり、仕事への熱心さと受け止めるお客様もいますので、売ること、お勧めすることは良い時もあるのかもしれません。ただ、自分の成績の為にという気持ちの熱心さと、お客様のためにという熱心さがあるとすれば、後者の気持ちの営業マンの方が、ずっと付き合っていきたいと私は感じます。「売れる営業マン」は変わってきましたね。

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2023 年 04 月 25 日 10:33

仕事の目的

 何のために仕事をするのか。目的意識をもって仕事をすることが大事だと、私も若いころから言われていました。目的を意識してやる仕事と、していない仕事では質が違う。仕事をこなすな。目的を意識して、目的にこだわって、創意工夫しながらやるのが仕事だ。若い時に何度も言われて育ってきました。

 このようなことを言われるのは、私たちはつい、目的を忘れがちになってしまうからなのかもしれません。
 目的は「未来」のこと。こうありたい、こうしたいと考えることです。それが「今」の仕事の処理にばかりに目がいくと、現在のことであたまがいっぱいになる。期日に間に合わせる、言われたことを処理する。処理することで頭がいっぱいになっている時は、未来はありません。

 例えば、経営理念に、私たちの目的は顧客に満足していただくこと、お客様に喜んでいただくこと、と書かれている。しかし、今の業務を処理することで頭がいっぱいになると、それをこなすことでいっぱいになって、この大事な本来の目的をつい忘れがちになります。お客様のことを考えなくなる。相手のためにプラスαの行動をしようとも思わない。よく理念が形骸化するということが言われていますが、このように、つい現在ばかり思考が向いてしまい、未来への想いを忘れてしまうことかもれません。

 ただ、働く人にとっては「今の仕事」が大事なのは言うまでもありません。だからこそ、余計に普段から強く目的を意識しないといけないのかもしれません。朝礼などで理念を唱和したり、クレドを確認するのは、そんな意味があると思います。

 この仕事は何のためにやるのか。
目的を意識し、重視し、その目的にこだわり続けることを「目的思考」と言うそうですが、言われたことを言われた通りにやっていればいい時代が終わり、自分で考えていくことが求めてられていく時代には、こんな思考がますます大事になっていくように思います。

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2023 年 03 月 28 日 14:35

今、ここ、自分

 全国20代~60代の働く人に対して行われたアンケートでは、「あなたは仕事が楽しいですか」という質問に対して6割以上が「楽しい」と答えているそうです。楽しいと感じているときは、ハードワークも苦になりませんし、自分から学びにいこうともする。
 先日開催されたWBCの中でも、大きなプレッシャーがかかる場面でも、中心にいる大谷翔平選手が常に野球を楽しんでいる姿が話題になりましたが、本気で楽しむ姿勢は良い結果を生み出す確率が高くなるだけでなく、その姿勢が周りにも良い影響を与えていくものだと思います。
 ただ、大きなプレッシャーがかかる場面でなかなか楽しむという気持ちになるのは難しい。結果を出さなければと思えば思うほど気持ちが焦り、身体も心も縮こまります。
 数々の金メダリストのメンタルコーチをしているスポーツドクターの辻秀一さんは、この楽しむ心の大切さをアスリートに伝えている方ですが、どんな時も楽しむためのキーワードとして「今、ここ、自分」ということを教えておられます。これは禅の言葉ですが、取返せない過去を悔やんだり、まだ来ていない未来を憂いたり、人と比べて落ち込んだりすると、どんどん心が不機嫌になる。だからこそ「今、ここ、自分」を意識して取り組んでいく。大谷選手は、優勝という結果も大事にしていたと思いますが、世界一のレベルの選手が競い合う大会に出場できること自体に感謝し、楽しんでいる。まさに、「今、ここ、自分」の境地だったのではないでしょうか。
 もし、うまくいかなかったらどうしよう。あの人がうまくっているのに自分はダメだ、など不安になる時、怖くなる時は、心が「今、ここ、自分」から離れてしまう時かもしれません。「今、ここ、自分」を大切にすることが楽しむことの一歩目なのだと思います。ただ、そうはいってもなかなか自分の心を変えることは難しい。そんな時にアスリートが大事にしているのが自分が発する言葉や態度。大谷選手もそうですが、選手の多くが「楽しむ」「感謝している」「ありがとう」「おかげで」などという言葉を口にしています。「必ず勝ちます」というような言葉ではなく、今、ここ、自分に意識が向くような言葉を口にすることで心を整えていく。楽しむことの価値を知っているアスリートは、人や環境のせいにせず、自分で自分の心を作っているようです。

 仕事を楽しむ。夢中になる。まずは、この価値を知ることがいちばん大事なのかもしれません。

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2023 年 03 月 22 日 14:33

Fail fast(早く失敗せよ)

 目標を掲げて取り組んでいたのに達成しなかったり、仕事を抱え込みすぎてパンクしてしまったり、仕事をしていると上手くいかないことが時々発生してしまいます。失敗すると精神的にも辛いし、落ち込みます。だから、次は失敗したくないと思い、なぜ上手くいかなかったのか、どうすれば上手くいくようにできるかを考えて、次に挑戦をする。取り組みを変え、自分の向き合い方を変え、やり続けていく中でようやく成功する。
 スポーツにしても、ビジネスにしても、この繰り返しの中で、人は成長していくのだろうと思います。
そう考えてみると、失敗ということは、人が成長していくためには最も大事なこと。よく言われるように、失敗こそが、成長の原動力なのだと思います。だからよく「失敗を恐れずに挑戦しろ」と言われるのだと思いますが、失敗すると怒られたり、厳しく叱責されるという環境の中だと、失敗を避けるようになってしまいます。
 目標を低く設定したり、新しい挑戦を避ける。不安な道に進むより、正解がある道、安全な道を選ぼうとする。その道は、確かに失敗は少ないけど、考える機会も少ない。成長のためには、失敗のある道の方が良いように思います。

 ただ、いくら失敗が大事だと言っても、それを自分の「糧」にしなければ成長はない。「失敗を気にしない」と反省をしないで次に挑んでも同じ失敗をしてしまいます。失敗が大事というよりは、「失敗から何を学んだか」、教訓を得ることが大事であって、失敗後の「振り返り」がなければ、成長にはつながらない。一番大事なのは、ここだと思います。
 アメリカのシリコンバレーでは、「Fail fast」(早く失敗せよ)という言葉が良くスローガンとして使われているそうです。どのような天才でも100%成功する時代ではない。だからこそ、アイディアを実際に試して失敗し、そこから得た教訓をもとにまた新しい仮説を試す。その繰り返しを早く実行することが成功につながる。
 それがFail fastという標語の意味。変化が激しく、誰も正解がわからない時代だからこそ、失敗から学んでいくことが大事だと、この業界では失敗を推奨しているそうですが、どの業界でも大事なことではないでしょうか。

 失敗の連続は確かに苦しいことかもれませんが、そこで七転八倒してきた数年を振り返った時に、人生の充実感や自分の成長を感じることがあります。そうやって考えてみると、人生にとっても失敗は大事な経験であるように思います。

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2023 年 03 月 14 日 14:19

知・好・楽

 仕事の成果を上げる。生産性を上げる。いろいろな技術や方法があると思いますが、いちばんの方法は、仕事をする人がそれ楽しいと感じてやっていることではないでしょうか。今話題のワールド・ベースボール・クラッシックで活躍している大谷選手などのプレーを見ていても、勝とうという気持ち以上に、楽しんでやっているという雰囲気を感じます。この晴れ舞台を最高に楽しもうという気持ちこそが、最高の成果につながっているような気がします。

 論語の中に、「これを知る者は、これを好む者に如かず、これを好む者は、これを楽しむ者に如かず」(知・好・楽)という言葉があります。仕事に例えると、いから、仕事で成功するための知識を持っていても、その仕事を好きだという人にはかなわない。また、ただ仕事が好きだという人は、その仕事が楽しいと感じて取り組んでいる人にはかなわない、ということになるのでしょうか。
 確かに、楽しいことをする時は、傍からみると大変なことでも、本人は苦労と感じませんし、楽しいからこそ探求し、知らず知らずに創意工夫をしています。ただ好きだという以上に、楽しんでやることが、仕事の成果につながるということは間違いのないことかもしれません。
 ただ、仕事の成果につながるから、仕事を楽しみなさいと言われても、楽しいかどうかは自分次第。大谷選手も、誰かに野球を楽しめと言われて楽しんでいる訳ではなく、創意工夫し努力することが楽しいと自分が感じるからこそ打ち込んでいるはず。楽しむことは自分にしかできません。

 ただ、好奇心を持って知識を増やすこと、今、ここに集中すること、失敗を糧にすること、結果よりプロセスを大切にすることなど、仕事を楽しくするための手段はいくらでも紹介されていますが、それこそいくら知識を身に付けたとしても、楽しむことに意義を感じていなければ、長続きはしないのではないでしょうか。

 一度きりしかない人生の中で、起きている時間の大半を占める仕事の時間を楽しい時間にすることに自分自身が価値を感じるかどうか。どんな人生を歩んでいきたいか、そこが楽しむことの出発地点のような気がします。

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2023 年 03 月 07 日 11:57

お客様の声

 お客様の声に耳を傾けて商売をする。これは昔から言われ続けていることですが、「お客様の本音が聞けているか」と言われると、なかなか難しいことかもしれません。
 そもそも我々はお店で嫌な体験をしたとしても、わざわざお店に苦情を言うということはせず、「黙って去る」「そこで利用しなくなる」のが一般的です。

 いわゆるサイレントカスタマーというお客様です。統計によると、企業の対応で不満があった場合に「企業に対する申し出率」は27.5%。7割の人が不満をもったまま家に帰っているということになります。この人達は、不満が解決されていないので、その企業を利用しなくなる確率が高い。大切な既存顧客を失ってしまいます。それだけならまだしも、最近はその不満をSNSで「不満」を発信して広げてしまうこともあり、ほっておくと企業イメージが悪くなってしまいます。

 最近、こんな体験をしました。
 いつも利用しているお店に予約の電話をしたのですが、いつもならお店の人が出てくれるのですが、その日は音声ガイダンスに変わっていました。ガイダンスに従って予約をしていったのですが、本当に時間がかかり、途中であきらめてしまいした。人手不足の時代なのでしょうがないとはいえ、以前なら数分で終わっていた予約がこんなにも手間がかかるのかと、不満を感じました。しかし、この不満をお店に伝えようにも、お店にかけても出るのはガイダンスの音声。私の希望は伝わりません。その予約はせず、私は他のお店に行きました。この不満をあえて伝えるかというと、聞かれる機会があれば言いますが、あえてわざわざ言いにいくようなことはしないと思います。
 最近は、お客様が気軽に連絡できるように相談窓口を設けるなど、申し出しやすいようにされている企業も多くなっていますが、実際のところ「不満だが、苦情をいうほどのことではない」「そこまでやるエネルギーを使いたくない」というのがほとんどではないでしょうか。
 ただ、既存客が一人減ったのは事実。少子高齢化でどんどん顧客が少なくなっていく時代に、大切な顧客を失うことは大きなダメージです。

 顧客満足度の高いある会社は、こうしたお客様を少しでもなくしていくために、社内に「クレームは宝」と打ち出し、不満を伝えてくださるお客様を大事にしようと、苦情と向き合い、ひとつひとつを真摯に解決していくことを大事にされていました。顧客が少なくなる時代には、「わざわざ苦情・苦言を言ってくださる顧客」というのは、本当に大切なことを教えてくださる企業の先生のような存在かもしれません。
 ある調査によると、様々な技術革新で買い物の仕方や商品そのものは、大きく変化してきていますが、お客様の心理は、昔からそんなに大きく変わっていないそうです。
 「繁盛したければ、お客様の声を聴け」という言葉が改めて心に響きます。

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2023 年 03 月 01 日 12:47

AIと人間のホスピタリティ

 話題のAI、ChatGPTは、様々な質問に答えてくれるだけでなく、文章の作成から、要約、校正、小説や詩の制作までやってくれるAIですが、その正確性や使い方など、まだまだ課題があるとはいえ、これまで時間がかかっていた作業をこうしたAIが代行してくれると、仕事もより効率的になっていくはずです。こうしたメルマガなどもいつかChatGPTが書いてくれる時がくるかもしれません。

 外食産業ではタブレット注文があたり前になり、セルフレジのお店はもちろん、今後はレジすらいらないお店が出てくると言われていますが、人口減少による労働力不足の時代には、AIやロボットは不可欠な存在になっていくのでしょう。こうした時代の中で人間の仕事はどのようなものになっていくのでしょうか。 以前、臨機応変な対応、お客様の心に寄り添う対応など、「ホスピタリティ」(おもてなし)は人間にしかできないと言われていましたが、24時間どんな時でも質問に答えてくれたり、機嫌に左右されず、いつも安定して対応してくれるAIは、確かに臨機応変さや気配りは劣っているとはいえ、ある面、人間よりホスピタリティや顧客満足を提供できているとも言えます。
 ロボットも以前は無機質なものという感じがしていましたが、表情を変えたり、会話をするロボットと接していると愛嬌を感じることもあり、ロボットが人を癒すということも生まれています。
 ホスピタリティの分野まで機械やAIが活躍していくと人の仕事が奪われると心配になりますが、まだ、お客様の雰囲気や表情から気持ちを察知したり、その状況に応じて最善の対応を考えるということは機械にはできないと言われていますし、ロボットやAIがお客様との人間関係を築けるとは思えません。人間らしい気配りや人間力が、今以上に人に求められていくのだと思います。AIやロボットの対応は確かに便利で、良いことがたくさんありますが、お客様との絆をつくる顧客サービスの世界は、いつまでも人が中心になりそうですし、そうあってほしいなと思います。

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2023 年 02 月 20 日 18:07

お客様の立場に立つ

 お客様の立場に立って考える。お客様のニーズをつかむ。
 昔から接客においても、商品開発においても、お客様の側に立って考えて行動することが大事であると言われています。ただ、実際は「お客様のためになる」と思ってやったことが、すべて上手くいく訳ではなく、思ったよりもヒットしなかったり、「お客様のために」と考えたことが、逆に余計なお世話だと感じられてしまったというようなことが起こったりします。

 以前こんな話を聞きました。あるお客様のお店の「おもてなし」についての感想です。
 「お店に入った時、駐車場でスタッフがドアの前で迎えてくれるのは嬉しいんだけど、何となく早く降りろと言われているようで嫌な気になった」。
 お店側としたら、店舗で挨拶をするより、お客様の車の方まで行ってお迎えする方がお客様に気持ちが伝わると思われてやっている「おもてなし」だと思います。しかし、お客様の立場になってみた時、確かに目の前で待たれていると逆に気を使ってしまう。そんな気持ちもわかります。もちろん、これが「嬉しい」「気にならない」というお客様もおられますので、この接客がすべて悪い訳ではないはず。ただ、店側が「お客様のために」と思ってしたことと、お客様の感じ方がずれることは、よく起こっていることかもしれません。

 セブンイレブンの創業者、鈴木敏夫さんは、「お客様のために」と「お客様の立場に立つ」という考え方は違うと言われている経営者です。
 「お客様のために」という時は、どこか「過去の経験」をもとにしたお客様に対する思い、決めつけがあり、お客様がそれを良いと思われているどうかはわからない。「お客様のために」と言いながら、自分達のできる範囲でしか考えていないのではないか。どこかで自分達の都合を優先しているのではないかと言われています。
 「お客様の立場に立つ」ということは、あくまでもお客様の立場で見ることで、お客様のニーズから発想していくこと。もしかすると自分達にとって不都合なことでも実践していかなければならないこともある。だからこそ「お客様のために」ではなく、「お客様の立場に立つ」というお客様を起点にして考えていく。その重要性を従業員に伝えておられています。

 「お客様のために」という思いは悪いことではなく、人の役に立とう、喜んでほしいという姿勢は商売の上で大事なことだと思います。ただ何が良いかどうかはお客様が判断すること。その立場に考えてみないと間違ったことをしてしまいます。「お客様の立場で」と強く言われるのはそうした戒めだと思います。

 ただ、お客様からの目線で見るということは、意識しないとなかなかできません。鈴木敏夫さんも、実際に毎日、商品を試食し、土日でも消費者としてセブンイレブンを利用して、「お客様の立場に立つ」を実践されていたそうです。
 「お客様のために」と「お客様の立場に立つ」。つい、同じような意味で使ってしまいますが、良い商品をつくるためにも、お客様に喜んでいただく店にするためにも、やはり「お客様を起点に考える」ことが重要なポイントになるのかもしれません。

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2023 年 02 月 14 日 11:10

心の置き方

 「その日が、お客様にとっていい一日になればいいなと思って働いています」
 これは、以前、ある旅館を取材させていただいた時、朝のバイキング会場でお客様に声をかけ、いろいろとお世話をするスタッフの方がおられたので、インタビューをさせていただいた時にその方が仰った言葉です。
 自分の仕事は、単にバイキングでなくなった料理を補充する係ではない、自分は、お客様のいい思い出をつくる仕事をしているのだ、そんな風にとらえられて働いておられるその方の接客が心に残りました。
 同じ仕事でも、「今日もバイキング会場で料理の補充をするのか」と思うこともできますが、こんな風にとらえて働くこともできる。自分の仕事をどう捉えているか。心の置き方ひとつで同じ仕事でも景色は大きく変わっていくのだろうと思います。実際にその方は、足のご自由なご老人の方に料理を取り分けあげたり、ここでしか食べられない特別な料理をご説明されたりと、バイキング会場に来るお客様を笑顔にされていました。
 よく「CSが大事だ」と接客の技術や行動を改善していこうと「やり方」を見直すことがありますが、どれだけ接客のやり方を学んだとしても、その人がそれを「やらなければいけない作業」だと思ってやっている仕事と、「お客様にいい一日を過ごしてほしい」と思ってやっている仕事では、まったく違った仕事になってしまうと思います。

 世の中にはいろんな職業がありますが、考えてみればすべて同じことかもしれません。例えば、車を販売する営業マン。自分の仕事は「車を販売する仕事」だと思って仕事をするか、「その家族が幸せに過ごせる車選びのお手伝いをする仕事だ」と思って仕事をするか。車修理をするメカニックであれば、自分の仕事は「車を修理する仕事」と思って作業をするか、「お客様が不安なく、ずっと幸せに車を利用していただくための大切な仕事だ」と捉えて燃えて仕事をするか。自分が顧客ならどちらの人から買いたいか、頼みたいかと考えてみた時に、多くの人が後者の人に対応してほしいと思うのではないでしょうか。
 ただ、心の置き方は自分で決めるもの。仕事をどうとらええるか、自分自身がどうあろうとするかは、その人が決めるしかなく、他人がコントールすることはできません。どうせ仕事をするのであれば、自分の心が前向きになる場所に心を置いていきたいです。

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2023 年 02 月 07 日 14:07

やってみなはれ精神

 ここにきてだいぶコロナ禍も収まりつつありますが、この数年間、飲食や旅行などのサービス業の皆様は本当にたいへんな時期を迎えられたと思います。来店客がゼロになる、しかし大切な従業員を簡単に解雇する訳にはいかないという厳しい選択が迫られる中で、何とか業績を上げようと新しい取り組みに挑戦された方も多かったと思います。先日あるホテルの経営者にコロナ禍での取り組みをお伺いしましたが、料理の通販やお弁当の販売、団体にホテルを1棟丸ごとお貸しするプランなど従業員の皆さんとアイディアを出し合い、この数年間、必死に取り組まれたそうです。行ったものの中には全く売れないものなど、たくさんの失敗があったそうですが、その挑戦の中にはヒットし、今後の新しい柱に成長したものもあったそうです。コロナだからと尻込みをしなくてよかった、やってみることの大切さを痛感したと、その経営者が語っておられました。

 「やってみなはれ。やらなわからしまへんで」。これは、国産初のウイスキーを開発したサントリーの創業者、鳥居信治郎さんが大切にされていた言葉だそうです。
 入念な市場調査を重ねて開発した新車が売れなかったり、逆に思いもかけない売れ方をすることがあるということがあるそうですが、未来を確実に予測できることは少なく、何事も「やってみなければとわからない」ものかもしれません。
 サントリーさんが創業した戦後の混乱期や現代のコロナ禍など、誰も経験をしたことがないことが起こった時や、未開拓の分野に出る時は、誰も正解がわからない。だからこそ、「やってみなはれ」という歩き方が必要だったのでしょう。以前、新しい仕事をする時はPDCAではなく、まず行動から始める「D‐CAP」が大事だという考え方を教えていただいただことがあります。安全に関わることや大きな予算や多く人が動くような仕事は入念な計画をしなくてはいけませんが、初めてのプロジェクトや未知の分野の仕事をする時は、とにかく小さく始めてみること、そこから学び、改善していくという「D‐CAP」の方が良いのかもしれません。
 ただ、そうはいっても「まずやってみる」ということは、勇気がいります。責任の重圧や失敗した時の恐怖、未知の世界に飛び込む時は誰でも怖いもの。 「やってみなはれ、やらなわからしまへんで」と言えるリーダーでありたいなと思います。

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2023 年 01 月 31 日 17:05

心のこもった挨拶

 小売業やサービス業では、昔からお客様に挨拶をすることが大切だと言われています。
 「おはようございます。」「いらしゃいませ」「ありがとうございます。」とスタッフが元気に挨拶をしているお店は、活気を感じますし、顧客として気持ちがいい。挨拶を良くする店では、顧客が声をかけやすくなるので、ちょっとしたことでも相談がしやすくなり、顧客満足も高まると言われています。また、スーパーなどでは、挨拶がよくなると苦情が減り、万引きも少なくなるという効果もあるそうです。会員カードのキャンペーンをやって固定客を増やしてもうまくいかなったお店が、挨拶を徹底したことで、ファンが増え、固定客も売上も増えていったという話を聞いたことがあります。

 しかし、これほどみんなが「挨拶の大切さ」をわかっているのに、「挨拶をしましょう」と号令をかけたり、挨拶強化月間などで徹底しなければならないのは、「挨拶が徹底できない」という問題があるからだと思います。挨拶を訓練し、管理し、注意をすれば、その時は良くなっても、数か月後にはもとに戻ってしまうという話をよく聞きますが、それほど「挨拶」を徹底するのは、奥が深く難しいことなのだろうと思います。
 特に、挨拶は形以上に「気持ち」が重要。どれだけ「いらっしゃいませ」と声を出していても、心がこもっていなければ、逆に「感じが悪い」という評価になってしまいます。本来、挨拶は気持ちを伝えることですから、心から「ようこそお越しくださいました」という気持ちがあれば、アイコンタクトや笑顔だけでも通じるもの。「心のこもった挨拶を全員が行う」ということは、命令や管理でうまくいかないのだろうと思います。

 以前、ある有名なスーパーが取り組まれた挨拶強化の話を聞きました。その経営者は、どうすれば挨拶が徹底できるかと考え、結論として、やはり働く人が「お客様に喜んでいただきたい」という気持ちをもって働くことが、命令で挨拶をさせることより大事なことであると考え、様々な取り組みを実行されました。
 「お客様に喜んでもらいたい」という気持ちをつくるには、まず、働く人がいかに自分の仕事に誇りや満足感を持ってもらえるかが大事である。まず取り組まれたのが、商品知識の教育でした。売り場でお客様から商品の質問をされても、答えられないと顔が下に向いてしまい、挨拶もできなくなる。売る商品に自信をもってもらうことが大事だと、商品知識の教育をされました。接客においても「売ろう」とすると感じが悪い接客になる。「商品を売ろうとする接客をするな」という指示を出されたそうです。また、働く人が気持ちよく、楽しく働ける環境がなければ、お客様に喜んでもらおうという気持ちも生まれない。そこで、上司が職場に出向いて不満を聞き、現場との話し合いも続けられました。お客様に喜んでもらうことが商売であるという思いを伝え、トップが店舗で話し合いを重ねる中で、次第に社員の中にトップの「お客様に喜んでもらう店にしたい」という思いが通じるようになったそうです。そこから全員が気持ちのよい挨拶をするお店に変わっていったというお話でした。たかが「挨拶」といえば挨拶ですが、本当は奥が深く、徹底するためには本気で取り組まないといけないことなのだと思います。

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2023 年 01 月 17 日 17:41

働く人の幸せとやりがい

 先週の土曜日、ホワイト企業大賞の表彰式が東京で行われました。
 このホワイト企業大賞は、世の中に「いい会社」を広げていこうと、様々な人が集まって運営されている活動です。私も委員の一人として参加しています。今年も多くの企業がエントリーされ、21社の会社が様々な賞を受賞されました。

 ところで、「いい会社」とはどのような会社でしょうか。人によって「いい」という基準は様々だと思います。
 ホワイト企業大賞では「いい会社」とは、「社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にする会社」と定義しています。業績や利益を追い求めるのではなく、働く人たちが幸せや働きがいを大切にし、社会に役立つ会社であろうと努力を続ける会社を「いい会社」であると、ひとつの方向性を示しています。
 これは「方向性」であって基準ではありません。経営において「社員の幸せや働きがい」を大切にしている会社が、この賞をひとつの指針としながら、切磋琢磨して進んでいく学びの場でもあります。

 しかし、社員の幸せや働きがいとはどんなことでしょうか。
 給料が良い、休みが多い、福利厚生が充実しているという目に見えることもありますが、働きがいとはそれだけではなさそうです。アンケートを取ると、社員の人たちが充実して働いていることが見えてきます。
 この会社で働いていると自分が成長できる、自分が決めて仕事ができる(任されている)、他者に役立っているという実感がある、自分の個性が活かされていると感じる・・・。働く時間が充実した時間であるからこそ、前向きに働け、社員が協力しながら、もっと良い仕事をしようと助け合いながら頑張っている姿が見えてきます。だからこそ、こうした企業は総じて業績も伸び続けています。

 企業は業績をあげ、利益を出してことが求められます。だから、業績を大切にする会社は多い。しかし、大切にするものの順番が違うとその経営も変わっていきます。応募されている会社が、いちばん大事にされているのは「社員の幸せや働きがい」。それを追求していくことが業績や利益につながっていくという信念で経営をされている会社です。いちばん大事にするものの順番が「社員」なのです。

 昭和の時代から、他社と戦い、業績を追求する時代が続いてきた日本の中で、ホワイト企業大賞が示すこの方向性の経営は、まだ異端に見えるし、甘い考え方に見えるのかもしれません。
 ただ「どうせ働くなら楽しく働きたい、やりがいを感じながら働きたい」というのは、考えてみれば誰もが求めている普通の思いだと思います。いい会社づくりとは、ただその当たり前を大切にしていくことであり、人間にとって自然なことなのだと思います。

ホワイト企業大賞
http://whitecompany.jp/

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2022 年 12 月 27 日 17:48

お客様満足が社員の満足

 昔から、ESなくしてCSなしと言われていますが、時々CSが先ではないかと思うことがあります。
 先日、ある社員がいい表情をして会社に帰ってきました。苦労した仕事が一段落し、それがお客様にとても喜んでいただけたと言います。彼は何か月もの間、どうすればもっと役に立てるのかと考え続け、準備や打ち合わせを重ねてきたので、仕事が終わった時に、お客様から「ありがとう」と言葉をかけてもらえたことが本当にうれしかったのでしょう。
 やりがいを感じてやっているから、お客様に喜ばれる仕事ができたとも言えますが、お客様に喜ばれたからやりがいにつながったとも言えます。鶏と卵のような関係です。ただ、よく考えてみればこうした感動を味わうことができるのはお客様がいるからこそ。感謝されたことが喜びにつながったのは間違いないですが、何とかして「お客様に喜んでいただきたい」と仕事をしている間もやりがいを感じていたと思います。
 「もっとお役に立ちたい」とCSを考えていること自体がESを高めるとすれば、やはりCSが先。誰かに喜んでもらおうと思いながら仕事をしていくことは、幸せに働くことの出発点かもしれません。
 最近、社員満足や働きがいということが盛んに言われるようになっていますが、それを高めるのはお客様満足だとすれば、全社でお客様満足に向かって仕事をしていくことがいちばん最初のスタートかもしれません。

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2022 年 12 月 20 日 11:08

やりがいを高める「Pからの参画」

 年末年始は、今年を振り返る時期ですが、一年の終わりに「去年の自分より少し成長できた」と感じられたとしたら、それは本当に幸せだと思います。こんな風に自分の成長を実感できる一年はどんな一年なのかでしょうか。
 自分の成長を感じる一年は、やはり、面白く働けたと感じられた一年だったのではないでしょうか。
 私自身の体験でも、大きな成長を感じる時は大きなチャレンジをしている時。仕事はいつも以上に大変だった。今年はやったことがないことにトライして本当に苦労した。苦労は多かったけど、それをしていることに充実感があり、面白いことだったと振り返られる時、その一年の終わりに自分の成長を実感します。
 当たり前ですが、しんどい、嫌だと感じているだけでは、新しいことに挑戦するのが嫌になります。つい「楽」な方を選んでしまうし、同じことを繰り返しがち。面白いと思って取り組むからこそ、もっと良くしていこう、もっと新しいことに挑戦していこうという気持ちが生まれます。楽しさは成長に比例するものだと思います。

   先日、弊社のセミナーに東京で飲食店を経営する「ねぎしフードサービス」の根岸社長とその社員の方にご登壇いただいたのですが、社員のやりがい・人財育成についてお伺いしました。
 働く人が仕事にやりがいを感じて働いていくためにいちばん大切なことは何かという質問に対して、社長は「社員がPから参画することだ」と話されていました。PというのはPDCAのPのことですが、ねぎしフードサービス様では、経営計画づくりやお客様づくり、人財共育など、経営の重要なことに社員の皆さんが参画し、みんなで決めていく文化・風土があります。普通はPを会社が考え、社員はDOだけをやる。しかし、それでは社員のやりがいも成長も生まれない。Pから参画していくことで仕事が自分事になり、やりがいになる。やりがいがあると人は成長する。だからPからの参画を大事にしているのだと言われていました。

   確かに、誰かが決めたことをやる仕事より、なぜするのか、どれくらいやればいいのか、どうすればうまくいくかという経営の計画から参加する方がやりがいは高まります。例え、それが大変でも、自分達で考え、決めたことなら、最後まで頑張りたいと思えるはず。PDCAのPから関わることで「自分事」になるという組織を続けてこられた結果、コロナにも不況に負けない強い会社になっていったそうです。

   仕事が楽しいと思える一年とは、Pから参画し、仕事を自分事として取り組むことができた一年だったともいえるのかもしれません。来年をより良い一年にするには、Pから考える、Pへの参画を増やすことがいちばん大事なのかもしれません。

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2022 年 12 月 13 日 16:10

仕事を任せる

 仕事は自分でやることも大事だけど、人に任せることも大事だと良くいいますが、「人に何か仕事を頼む」というのは、なかなか面倒なことです。どんなことをやってほしいか説明をするところから始まり、依頼した後も質問に答えたり、成果をチェックしたりやることはかなり多くなります。
 だからつい、「自分でやった方が早い」と人に頼まず自分で仕事をやることを選んでしまう。特に納期が迫っている時など、悠長に人に頼んでいる暇はない、自分でやる方が早いと思ってしまいます。
 ただ、こうやって「自分がやった方が早い」と何でも自分で仕事をし続けていると、だんだん「この仕事はあの人にしかない」という、いわゆる属人化という問題が生じてきます。組織でこれが増えれば、その人の負荷は大きくなり、もしその人に何かあったら仕事は回らなくなってしまいます。「任せず自分でやったほうが早い」という選択肢は目の前の仕事が早く終わるので、最適な選択に見えて、長期的にみると、実は最適ではないということにつながりかねません。

 手間ひまかかること、面倒なことは避けがちですが、逆にそうした「面倒」の中に学びもあります。人に何かを任せるのは余計なことが増えていきますが、人に自分の業務を教えていると、改めて自分がわかっていることやわからないことが整理されたり、説明を考えていく中で改めてその仕事の要点が見えてくることもあります。任された側はもちろん成長しますが、実は任せた側が成長していることに気づきます。
 任せたり、任されたりすることで、マニュアルができる。教える力がつく。仕事の穴が発見できることもある。教える人と教わる人の絆が深まり、チームの生産性も向上する。面倒なことが生み出すものは少なくありません。

 自分で責任をもってやりきることも大事ですし、人に任せるのは手間ひまかかりますが、その面倒は未来への投資とも言えます。仕事を任せるといっても、丸投げするだけでは良くありませんが、抱え込まず、思い切って仕事を任せていくことは個人にとっても会社にとっても大事なことかもしれません。

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2022 年 12 月 08 日 15:21

遠回りの道、プロセスの大切さ

 先日、ある勉強会で、ネッツトヨタ南国の横田相談役と西精工の西社長に、「結果とプロセス」について話し合う機会がありました。
 業績・利益がなければ会社は存続しません。だから「結果」を出すことが求められます。結果が出ると人は活気づきますし、そこに報酬が結び付けば一層喜びが高まります。しかし、「結果」を出すことばかりに固守すると、かえって良い結果がでないことがあります。結果を出せない人を追求したり、強く非難する。次第に会社の空気が悪くなる。結果、全体のやる気が低下し、結果も出なくなる。不正が生まれたり、個人主義になってしまうこともあります。しかし、結果が出ないと会社はつぶれてしまいます。結果を大事にするからこそ、それ以上にプロセスを大事にする。ネッツトヨタ南国さんや西精工さんも、遠回りでも、プロセスを少しずつ改善していくことの重要性を話されていました。

 今、両社は業績も良く、離職者も少ない素晴らしい会社ですが、最初から良い会社であった訳ではありません。そんな2社が大事にされてきたのが「真因」を見つけ、改善すること。例えば「社員に危機感が少ない」という課題があった時、危機感をあおるだけで危機感が高まるものではない。なぜ、そうなっているのか?その根本原因はどこにあるのか?深く考え根本原因から解決していく。
 昔、西精工で大きな事故が発生した時に、西社長は「なぜ、こうした事故が起きたのか」と、その真因を徹底的に考え抜かれたそうです。そしてたどり着いた結論は、事故の「真因」は、働く人の人生の生き方や考え方が未熟だから、事故が起きてしまった。働く人がいきいき働けない風土に問題があるのだ、ということでした。そこから、挨拶の改善、掃除や朝礼の見直し、人づくりや会社風土の改善に取り組まれていかれました。ただ、そうした取り組みは簡単に「結果」につながるものではありません。スポーツでいうと腹筋やランニングなどの基礎練習のようなもの。やったからといってすぐに結果は出ない。それでも、これをしなければ「よい結果」は生まれないと信じて、長年努力を続けてこられた結果、ようやく社員がいきいきと働く会社、事故やミスが起こりにくい会社になられたそうです。「遠回り」に見えることが、実は最も近道である。お二人の経営者が「プロセス」の重要性を語られていたのが印象的でした。

 今、サッカー日本代表の選手たちが、素晴らしい活躍をしていますが、わずか数秒の瞬間に良いプレーができるのは、それを想定した練習を、子供の頃から嫌がらずに積み重ねてきた選手だけだと言われています。個人でも、会社でも、やはり良い結果を出すためには、遠回りの道を歩むこと。プロセスを大事にしていくことがいちばん大事なのかもしれません。

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2022 年 11 月 22 日 17:54

顧客満足向上活動

 先日、関連会社の顧客満足向上を推進されている方から、顧客満足の改善活動で一部の現場の社員の人たちが悲鳴をあげているというお話を聞きました。それぞれの現場に顧客満足調査のデータが送られ、その改善点を洗い出し改善する活動なのですが、いくらやっても次々と改善点が出てきてしまう。「もうしんどい」「きりがない」という声が出ているそうです。ここ数年、日本中でCS意識が高まり、サービスのレベルが年々高くなる中で、お客様の基準が高まっていますので、まさに終わりがないのがCS。その悲鳴もわかる気がします。
 しかし、私も様々なCSの高い会社を見てきましたが、そうした「きりがない活動」に全員が前向きに取り組み続けている会社もあります。目標が高くなるほどやることのレベルが上がり、確かにハードになっていきますが、一方では疲弊感になり、一方では喜びになる。なぜこんな差が生じてしまうのでしょうか。

 活動が義務感になってしまう時。ひとつは本当の目的を見失ってしまっている時があります。子供の頃の勉強もそうでしたが、親からテストの点数を責められたり、あれをしたか、これをしたかと行動ばかりを指摘されると、勉強の本来の目的がわからなくなり、勉強が嫌になる時があります。もしかすると、疲弊感を覚えてしまうのは、顧客満足調査の数値をあげることや決められたおもてなしの行動をちゃんとやることが目的になってしまっているのかもしれません。もちろん大人ですから、頭ではわかっているはずですが、数字で迫られるとついそこに気持ちがとられてしまいます。

 人からの命令を受け、ただやっていると、「させられている」と感じてしまいます。どこかで決まったことを「やれ」と言われる。自分が納得することなら良いのですが、納得できないこともある。でもやらなければ怒られる。そうした中で「させられる」という気持ちが生じる。させられるから長続きしない。手を抜きたくなる。そしてまたCSが下がる。誰も悪くないのに悪循環が続きます。

 やはり、人は何のためにやるのかと納得して働きたい、決める場に参加して自分の意見もしっかり言いたい。やるなら、自分が納得したことをやりたいと思うのが普通の人の心。しかし、全員が参加するのは難しいし、指示をしてやらせる方が早い。受ける側も会議に時間を取られたくない。それぞれが良かれと思いやっていっていることが結果として悪循環になる。「やらされる」をなくすにはどうすればいいのでしょうか。

 解決策はそれぞれの状況で違うはずですが、顧客満足の高い会社の活動をみていると、ほとんどの会社が社員が参画する場を大切にする風土があります。なぜやるか、何のためにやるのかを徹底的に話し合い、全員で決めていく。時間はかかるやり方かもしれませんが、納得感は高まります。こうした風土を地道につくっていくことが、もしかすると長期的にはいちばん成果で出て早い方法かもしれません。

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2022 年 11 月 15 日 10:21

あきない商売

 昔、仙台に、福の神と呼ばれる仙台四郎という方がおられました。
 仙台四郎さんは、宮城県仙台市生まれで江戸時代末期から明治時代に実在したとされている人物です。その方が詠んだとされる「あきないの心得」を紹介します。
 この詩は、時々、居酒屋のトイレなどに貼られているので、ご存じの方も多いかもしれません。

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「あきない」

商売はあきないという
それはおもしろくて しかたがないから あきないなのだ

いつもおもしろいから 笑顔がたえないから 「笑売」となる

「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」
いつも活発だから 「勝売」となる

あきない商売を おもしろくないと 思っているとすぐあきる

いつも不平不満や愚痴がでて 心が次第に 傷ついて
「傷売」となってしまう

こんなお店には そのうち 誰もよりつかなくなり
「消売」となって消えてしまう

「笑売」をしているのか
「傷売」をしているのか
「勝売」をしているのか
あきない商売をしているのか

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 先日、ある飲食店で食事をしましたが、元気で明るい店主の笑顔にたくさんのお客様が集まっていました。昔からあきない商売をされているので、コロナ禍でも応援するお客様がたくさんおられたそうです。

 営業スタッフにしろ、技術屋さんにしろ、お医者さんにしろ、自分の商売が「面白い」と感じてやる人の仕事は工夫があり、それが感動を与え、お客様が自然とよっていくのかもしれません。
 「笑う門には福来る」。
 笑顔の絶えない人や店が繁盛するのは時代を超える鉄則なのでしょう。

 仕事をおもしろくするのも、つまらなくするのも自分次第。
 あきない商売をしていきたいですね。

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2022 年 11 月 08 日 17:55

やる気スイッチ

 時々、塾などのCMで「やる気スイッチ」という言葉を聞くことがあります。
 「やる気スイッチ」というのはどんなことなのでしょうか。
 褒められてやる気になる、叱られてやる気になる。確かにスイッチのようなものがあるのかもしれません。
 やる気スイッチを「押してあげる」という代表的なものは「褒める」こと。子どもは(大人も)人から褒められると嬉しいので「褒める」とやる気になります。その上、ご褒美などをもらうとさらに嬉しいので、また褒められようともっと頑張る。ただ、こうした外からのやる気の付け方は気を付けないと依存症のようになることもあるそうです。
 先生や親にもっとよく褒められたいと、人の顔色を見るようになる。いつも褒められていた人が、「出来て当たり前」とみられるようになり褒められなくなると、今度は不安になる。褒めてほしい、認めてほしいと他人の評価が気になる。「褒める」ということは確かにやる気を高めることですが、扱いに気を付けなければ却って不安な人を増やすことになりかねません。

 そもそもやる気は自分の中のもの。人に押されなくても、自分で勝手にやる気が高まることもあります。
 例えば、仕事の全体像が見えず、言われた仕事をやるだけ、一部分の仕事をやっている感覚の若手の時にはやる気がわかなかったのに、年数が経ち全体を任されるようになると、責任と共に仕事の本来の目的や意義がわかってくるようになる。
 「自分の仕事はこんなにもたくさんの人に影響を与えているのか。こんなにも喜んでくれる人がいるのか。」仕事の意義、仕事の面白さがわかってきた時に「やる気スイッチ」が入ります。誰かに押された訳でなく、意義がわかった、面白さに気づいたという時に、自分の中で勝手に入るスイッチです。若い人をみていると「最近、目つきや顔つきが変わってきたな」と感じる時がありますが、やる気スイッチが入った人は雰囲気や行動が変わってきます。こちら側のやる気は、他人の評価などを気にしない、良質なモチベーションです。

 そもそも、人に押されて「やる気」になる、ならなかったりするのは自分の人生を他人に委ねているようなもの。本当は自分がやりたいからやる、自分が面白いと思うからやるという「やる気」が本物のやる気。人に左右されるやる気より、ずっと続く持続的なやる気こそが、本来大事にすべきやる気だと思います。

 褒めるにしろ、叱るにしろ、そのことで、その人が仕事の意義や面白さにいかに気づいてもらえるように仕向けるか。他人には押せない自分の内部のスイッチは、そのような環境をつくってあげることしかできないのかもしれません。

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2022 年 11 月 02 日 18:36

良き社風をつくる

 企業にはそれぞれ独自の社風があります。
 社風はその企業が持つ、独自の慣習や雰囲気ということですが、その空気は社長をはじめ、そこで働く社員の人たちが作りあげています。
 話しやすい雰囲気、意見が言いやすい雰囲気、助け合うことが当たり前になっている雰囲気、みんながお客様のことを一生懸命に考える雰囲気。こんな良い雰囲気だと仕事はしやすいはずですし、会社も成長していくはずです。

 しかし、こうした雰囲気はどのように生まれているのでしょうか。
 会社が良い雰囲気になっているということは、そこで働く一人ひとりが、相手の意見を聞こう、みんなで助け合おう、みんなでお客様に役に立とうと思っているということです。つまり、そうしたことが良いと思う価値観を持つ人がたくさんいるから、そんな空気が生まれています。

 例えば、失敗を恐れずチャレンジするという社風があるとすれば、きっと先輩もそうするのが当たり前になっているはずですし、上司も自分も過去にそうしてきたから、部下にもそういう機会を与える。この会社の理念や方針の中に長年「失敗を恐れずチャレンジしていこう」という価値観が刻まれていたからこそ、そうした雰囲気の社風になっているはずです。
 逆に、そうなっていないとすれば、失敗すると責任を取らされる、叱責されるから、リスクを取るより安定の道を行くことが良いという価値観の人が多いということ。つまり、社風は企業の理念やこれまでの歴史、その企業の中で働く人が体験してきて生まれた価値観が重ね合って生まれていくものです。だからこそ、社風を変えるのはなかなか難しいのかもしれません。
 ただ、雰囲気が悪い社風の中ではいろんな問題が起こってきます。意見が言いにくいと不満もたまる。チャレンジを恐れると改善も生まれない。みんなが助け合わないと生産性も悪くなる。社風や雰囲気は様々な問題に直結しています。

 どうやって良い社風をつくっていくか。
働く人にしてみれば急に価値観を変えろと言われても変われません。みんなの意見を聞く場や理念を考える場など、様々な経験・体験を通して少しずつ成長し、変わっていくのが人の価値観なのではないでしょうか。
 よい社風をつくる道に、近道はないのかもしれません。

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2022 年 10 月 25 日 10:23

誠実な人達

 先日、いつも利用するコンビニエンスストアに立ち寄ると、店長らしき人から声をかけられました。
 「申し訳ありません。前回、お買い上げいただいた時に、他の商品の分までお支払いをされていたようで、こちら、お返しさせていただきます。」と謝られ、ビニール袋に入った152円を渡してくださいました。
 私は、いつもICカードで払っているので気づかなかったのですが、店長は私のことを覚えていてくださって、お返しするために小銭を用意してくれていたようです。本当に申し訳ないという気持ちで謝れる店長。私はその正直で誠実な姿勢に感動してしまいました。
 当たり前といえば当たり前のことかもしれませんが、黙っていても済むようなことを正直に話してくださったこのお店の姿勢に、朝から良い気分になりました。

 正直である、誠実である。
 商売において、これほど大事なことはありません。
 ある建設会社の方が、工事をする時に、職人として誠実な仕事をしたいと話をされていました。例え国が定めた基準にクリアしているから、お客様がOKといってくださっているからといって、「職人として、この品質では良くない」と思えば費用がかかってもやり直す。誰も見ていないからと、いい加減な仕事をすれば、自分自身に悔いが残るから絶対に手をぬきたくない。お客様満足よりも、自分に恥ずかしくない仕事をしたい。こんな話をされていました。

 こんな正直な人たちは、もしかするとお金儲けは下手なのかもしれません。でも私は、こういう人たちが信頼できますし、仕事を頼むなら、買い物をするならこういう姿勢の人たちに頼みたいと思います。
 利益ではなく、理念を追求する。そうした姿勢が長期的な信頼を生み出していくのではないでしょうか。
 人に対しても、自分自身に対しても、仕事に対しても、やはり誠実でありたいですね。

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2022 年 10 月 18 日 11:47

「楽しさ」の歯車が回り出す瞬間

 「やらされ感」ではいい仕事ができない。仕事は楽しくない。
 これは心の中では誰でもわかっていることですが、上司の命令だからやるしかない、仕事だからしょうがないと、やらされ感を覚えながらも、与えられた仕事をなんとかこなしていけば、なんとか仕事は進んでいきます。
 昭和の時代は、そんな感情を持ちながらも「歯を食いしばってやるのが仕事だ」「好き嫌いを仕事に持ち込むな」と気持ちを奮い立たせてみんなが頑張ってきた時代でした。やらされ感であろうがなかろうが、なにくそと働いていくのが常識の時代だったと思いますが、今やそんな常識は通用しません。

 どうすれば、人はやらされ感ではなく、自ら進んでやりたいと思えるようになるのでしょうか。
 先日、ある若い社員から、「最近、仕事を追求していくことが楽しくなってきました。面白くなってきました」という嬉しいメールをもらったのですが、きっかけは、ある仕事の責任者として矢面に立ったことだったようです。その仕事は、先輩に頼らなければできない大変な仕事だったのですが、何とかやりきり、お客様から感謝されたことで、仕事の楽しさや喜びを感じたようです。
 自らやっていくことの面白さ、仕事の目的を追求していくことの面白さを一度知ると、それからは仕事の仕方が変わります。私もそうでしたが、一生懸命に取り組んだことが人に役立った感動体験は、働く楽しさに気づく大きな転機になります。
 ただ、大変な仕事ほど、途中でくじけることもあります。先ほどの若い社員を支えていた先輩社員の存在が大きかったようです。横にいてくれた先輩が、仕事に妥協せずに取り組んでいる姿やお客様に喜んでもらいたいと一生懸命に頑張る姿勢が支えになったようです。上司や先輩の関わり方が大切になってきます。

 その若い社員は最近、自分から本を読むようになったり、仕事の効率を考えてどんどん工夫や改善をしています。人を思いやるゆとりや感謝の気持ちも高まってきて、毎日が楽しそうです。
 一度「楽しい」という歯車が回り出すと、言われなくても動き出すのが人。楽しさこそ、成長の原動力だと思います。

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2022 年 10 月 12 日 13:23

仕事の厳しさ

 令和の時代に、昭和の話をするのは本当に時代遅れですが、昔は厳しい人がたくさんおられました。厳しいというのは、偉そうにしたり、人を罵倒したり、こき使うということではなく、「いい仕事をすること」に本気で取り組み、自分にも、周りにも厳しいという人です。

 私が育った映像制作の業界では、監督、カメラマン、照明、音声など、様々な独立事業主が現場に集まり、ひとつの作品を作るために、喧々諤々議論をしたり、いいものが撮れるまで何度もやり直しをして、みんなでいい作品を作ってやろうと必死に頑張っていました。
 現場では何度も叱られたり、怒鳴られることもありましたが、飲み会の席でも、いい作品を作るために議論をしている先輩の姿を見ていると、やっぱり、この仕事が好きだからこそ本気になるのだなあと、カッコよさを感じ、いつの間にかこの空気が好きになり、本気になっていきました。

 撮影というのは様々な条件の中でやりきらないといけない厳しい世界。チームが一丸とならないと良いものはできません。だからこそ、現場には、今ならパワハラと思われるような罵声も飛び交っていましたが、そこには「いい作品を作るんだ」という夢に向かって進むチームの一体感がありました。
 厳しい現場を一日頑張って、みんなで酒を飲み、次の日を迎える。先輩と語り合う中で、先輩の仕事への想いや、私を育てようとしてくれる優しさを感じることもあり、決して心がすさむことはありませんでした。知らない人から見ると厳しい世界に見えると思いますが、本当に人がいきいき働いている現場でした。

 今は時代が変わり、若い人を怒ることも叱ることもなかなかできません。遅くまで働くこともできませんし、飲み会の機会も減ってきました。なかなか若い人に面白さを伝えることが難しくなっています。
 もちろん、こんな昭和のやり方がすべて良いとは思いませんが、「良いものを作るんだ」「もっと良くしていこう」という気概がなく、ただ決められた仕事をこなすだけでは、いいものは生まれませんし、企業は成長していきません。働く人も仕事の面白さもやりがいも感じることはできないのも事実です。

 厳しくてもいきいきと働ける組織と、厳しくて人が荒んでしまう組織と何が違うのでしょうか。
 私が若い時、厳しい中でもやりがいを感じることができたのは、仲間が「みんなでいいものをつくろう」という夢があったから。この夢がない組織では、ただ仕事をするだけになってしまうでしょう。
 会社でいうなら、理念やビジョン。もっと良いものを提供していこう、もっとお客様に喜んでもらおうという「共通の夢」への共感が、チームにとっていちばん大事なのかもしれません。

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2022 年 10 月 04 日 17:05

役立つ喜び

 仕事の喜び、働きがいの要素はいろいろあると思いますが、その中でも「役立つ喜び」は誰にとっても大きなやりがいではないでしょうか。私も先日、一年かけて関わらせていただいたある会社の研修の最終日に、参加者の方がやる気になって取り組みをはじめられた姿をみて、本当にうれしくなりました。どんな人でも、自分が全力で取り組んだ仕事で、誰かが喜ぶ姿を目にすると、大変だったけど頑張った甲斐があった、やって良かったとしみじみと嬉しさがこみあげてくるのではないでしょうか。

 太古の昔から集団で生きてきた動物である人間には、仲間に共感し、助け合うことに喜びを感じる本能があると言われています。助け合うことに喜びを感じますし、誰かが喜ぶ姿をみると、逆に自分も、もっと頑張ろうというエネルギーがわいてきます。「人の為」は、自分を殺した犠牲的な行為ではなく、自分の喜びであり、やりがいではないでしょうか。

 ただ、仕事を機械のようにこなしていると、この喜びを忘れてしまうことがあります。昔から仕事をしっかりと進めていくには、仕事のタスクを書き出し、優先順位をつけてやりきることだと言われています。確かにいい仕事を数多くしていくにはこの能力は不可欠。処理して終了のチェックすることでやりきった感がありますし、効率的になるので生産性も高まります。
 ただ、日常的に、こうした仕事をしていると、頭が次のタスク、次のタスクと処理に追われて、何かむなしくなる気持ちになることもあります。喜びを感じる暇もなく、処理することだけが仕事になり、追われるような日々に疲れもたまってきてしまいます。タスクを処理するロボットになったような自分を感じることがあります。  どの商売も、本来は、利益や効率をあげるのが目的ではなく、誰かを喜ばせること、満足していただくことが目的のはず。本来の目的を忘れてしまうと、本当に仕事はむなしいものです。

 昨日、どんな喜びを感じたか?どんな感動を味わったか?私たちは朝礼でそれぞれが昨日の仕事の喜びや気づきを振り返る時間がありますが、一見無駄なようでも、大事な時間になっています。

 誰かに役立ちたい。誰にとってもそれは「生きがい」ではないでしょうか。

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2022 年 09 月 27 日 11:46

見えない資産

 経理の帳簿には今月の売上高はいくらであると、数字一行で表されますが、その売上高は、ひとつひとつのお客様の代金であり、見えませんが、そこにお客様の気持ちがあります。
 その日たまたま買いに来られたお客様もいれば、遠くから車を飛ばしてわざわざこのお店に買いに来てくださった方もいて、お客様のいろんな思いの上に「売上」という数字が出来ています。
 もちろん、どのお客様もありがたいお客様であるのは間違いありませんが、このコロナ禍で、改めて自社を愛し、利用し続けてくださる「常連客」の大切さを感じている方も多いと思います。

 「この会社の人たちが好き」「この店でなければ」「この会社の姿勢が好き」と贔屓にして通い続けてくれる。顧客の比率にすれば数割かもしれませんが、そういうお客様は何年、何十年と通い続けてくださっている訳で、自社を支えてくださる本当にありがたい存在です。数字で表される「売上」「利益」も資産ですが、こんなお客様のお気持ちこそ、会社の「見えない資産」だと思います。

 他にも企業には見えない資産があります。それが働く人達の「やる気」という資産。働く人達がこの会社のために頑張ろうと支えてくれる思いがあって苦しい時も乗り超えられる。この会社が好きだから、この仕事が好きだからという思いも、目に見えませんが、大事な資産です。そして、仕入れ先の人たちの気持ちも見えない資産。

 仕入れ先の人たちの誠実さ、お客様の信頼、働く人のやる気。どれも損益計算書や貸借対照表に出てきません。でも、いずれもなくなってしまうと明らかに会社は衰退していきます。大切なものほど見えないと言いますが、このコロナ禍で「見えないもの」の大切さに気付くことが多くなりました。
 見えないものをみる。見えないからこそ、あえて心をそこに向けていくことが大事な気がします。

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2022 年 09 月 21 日 13:52

仕事を好きになる

 「仕事が好きですか?」と問われると「好き」と答える人はどれくらいおられるのでしょうか。
 「仕事は好きとか嫌いとかでやるものじゃない」という考え方もあります。確かに好きだからやる、嫌いだからやらないでは成立しないので、仕事に好き嫌いの感情を持ち込まない方がいいのかもしれません。
 ただ、昔から「好きこそものの上手なれ」というように、仕事でも趣味でも、「好き」でやっている人は、勝手に練習したり、好きだから、苦しいことも厭わずに取り組んでいくので成長していきます。
 YouTubeでも自分の趣味や好きなことにチャレンジしている動画たくさん投稿されています。朝早に起きて釣りに行く、何時間もかけて山に登る、成功するまで何度も何度も挑戦する。傍から見ると「大変だろうな」と思うことでも、好きな人は「そこがいいんです」と大変さが「やりがい」になり、やっていくうちに上達して、また面白くなる。やはり「好き」という力は人間にとって、大事で大切な力なのだと思います。
 だから、仕事が「好きなこと」になれば、苦労も楽しくなるし、勝手に成長していくし、何より毎日が楽しくなると思うのですが、嫌いな人に「好きになりなさい」と言って好きになるものではありません。好きは自分の気持ちです。どうすれば仕事が「好き」になるのでしょうか。

 そもそも仕事に「好き」という感情を持ち込んでいない人は、自分は何が好きを考えてみることからかもしれません。ここが好き、ここが面白いという部分に気づけば、仕事全体が好きになることもあります。また「好きだから一生懸命やる」のも事実ですが、「一生懸命やっていると好きになることもある」というもの事実だとしたら、まずがむしゃらに一生懸命やることも大事。最初から「好きで始めた人」は意外と少なく、今の仕事が好きだという人の多くはだいたいが後者のパターンではないでしょうか。よく先輩から「とにかく腰を据えて一生懸命やってみろ」と言われましたが、確かにどんなことでも一度本気になってやらないと、心から「好き」という気持ちは生まれません。

 松下幸之助さんや稲盛和夫さんも、以前から「仕事を好きになること」の重要性を説かれていましたが、人生の大半を占める仕事の時間が「好きな時間」になれば人生も豊かになるのは間違いありません。
 「好きな仕事」や「自分に合う仕事」を探すのもひとつの方法かもしれませんが、今の仕事を好きになる、好きになるために努力するという方法もきっとあると思います。

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2022 年 09 月 13 日 11:36

人柄

 以前、大手芸能プロダクションの社長のお話を読ませていただいたのですが、芸能界で売れる人はやはり人柄が良いことが大事だということでした。誰に対しても謙虚で、ちゃんと挨拶をする。感謝の気持ちをもっているから、スタッフにも愛され、だからまた使ってあげたいという気持ちになる。最後は人柄だと書いておられました。
 確かに、長く芸能界で活躍するタレントさんを見ていても、表では面白いことを言って笑わせたり、逆に毒舌であったとしても、裏側では後輩や仲間を大切にしたり、スタッフの人たちを大切にしたりされていると聞きます。もちろん、芸能界を生きぬくためには才能がなければ使ってくれないものだと思いますが、どれだけ才能があったとしても、偉そうな人は嫌われて一緒に仕事をしたくない。才能があっても消えていく人も多い厳しい世界です。

 自分の身近でも、ビジネスの中での人柄の大切さを感じることがあります。例えば、コンビニエンスストアは系列店ならどこも品揃えが同じで差はないはずなのに、私がいつも利用するのは同じ店ばかり。店長さんをはじめスタッフの皆さんが親切な上に、私の好みを覚えていてくれたり、ちょっとしたPOPに気持ちがこもっているので、いつもそこを利用してしまいます。営業マンでも売れる人はみんな、お客様からも仲間からも好かれる人。謙虚で仲間思いのリーダーがいるとチームが活性化します。やはり人柄ということでしょうか。

   しかし、これまでビジネスの世界では、成功するためには、スキルを磨くこと、経験を積むこと、知識を増やすことだと言われてきて、接客の勉強はあっても、人柄を磨く勉強会というのはなかなかありません。ということは、これまで人柄や人格というものは、それほど大事だと思われていなかったのかもしれませんが、知識や情報はどこでも手に入る時代になると、ただ知識があるというだけでは選ばれにくくなっています。知識があるのはもちろんですが、やはり誠実な人や想いやりのある人と仕事をしたい。誰もがそう思うのではないでしょうか。
 しかし、仕事における人柄や人格の大切さについては、昔から言われていることで、成功してきた経営者は皆、人格を磨くことの大切さを伝えておられます。そう簡単に人柄を変えることはできませんが、成功した人は皆、自分の心を磨く努力をされています。人柄を磨いていくことはどんな時代になっても最も大事なことなのかもしれません。

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2022 年 09 月 06 日 17:09

謝れるリーダー

 先日、ある会社の研修をさせていただいた時のことです。
 冒頭、その会社の社長がみんなに話があるということで、あることについて謝罪されました。詳しい内容は割愛しますが、社員の皆さんの前で「自分が悪かった」と謝られたのです。社員の皆さんもびっくりされていたようですが、私も、こうやって素直に自分が悪いと認め謝罪できるリーダーは本当に素晴らしいなと感じました。

 経営でもチーム運営でも、必ず結果が出ない時やうまくいかなくなる時があります。そんな状況の時に、リーダーがどういう姿勢を示すか、どんな言葉を発するか。その姿勢次第で、メンバーの気持ちが大きく変わると思います。
 以前、ある会社で、一部のスタッフのミスでお客様から大きなお叱りをいただいてしまい、そのことをきっかけに様々なところから批判を受けることになるという事態になりました。その経営者は何が悪かったかと悩み考え続けました。至った結論は、こういうことが起こる原因は、自分が外部の仕事にばかり目が向いてしまい、スタッフにちゃんと向き合う時間をつくっていなかったからだ。そう反省された経営者は、さっそくみんなを集めて「自分が悪かった。これからは外の仕事をなくし、もっとみんなとの時間をつくる」と頭を下げて謝られたそうです。ミスは自分の責任だ、きっと怒られるだろうと思っていたそのスタッフも、それの周りにいた他のスタッフも、自分に指を向けるリーダーのその姿に感動し、「悪いのは自分達だ」とみんなで、こんなクレームを出さないようにするにはどうすればいいかと話し合い、改善をしていかれたそうです。その出来事から、またその会社のお客様サービスや社員の意識がどんどん高まっていきました。

 リーダーが人のせいにしていると、部下も人のせいにする。リーダーが自分の責任だと素直に認め、誤っていくと、部下も自分に指を向ける。リーダーの姿勢通りに育っていくのかもしれません。
 しかし、多くの場合、結果が出なくなったり、うまくいかない状況になると、上司が部下を叱責し、部下が上司に謝るということが起こります。しかし、そうした状況にしてしまったのは本来リーダーの責任。この責任を受け止め、勇気をもって謝れるリーダーであるかどうか。謝れるリーダーの勇気のもとで、部下は前に進む勇気が出るのではないでしょうか。

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2022 年 08 月 30 日 11:05

勝利至上主義の弊害

 スポーツの世界のことはあまり詳しくありませんが、少し前から勝利至上主義が問題になっているそうです。
 そもそもスポーツは勝利を競い合うもので、それ自体には問題がないのですが、指導者やその周りの人たちが勝つことだけを追求するあまり、体罰が起きたり、燃え尽き症候群になったり、スポーツが嫌いになり辞めてしまう人もいます。

 まわりから日常的に過剰に勝利を求められると選手は成功や失敗、勝利か敗北という結果ばかりに気にするようになる。それがプレッシャーを生み、実力を発揮しにくくなる。結果がでないと「自分は価値がない人間だ」「才能がない」と自分を否定する。過度のプレッシャーで実力を発揮できず、「こめんなさい」と泣き崩れているオリンピック選手などの姿もそうしたことからくる結果なのかもしれません。

 本来スポーツは楽しく、勝つこと以外にも、人間形成や相手や仲間を敬う気持ちなど、いろんな学びがあるはず。好きで夢中になってやっていたスポーツが嫌いになってしまうのは、本当に悲しいことです。

 仕事も同じかもしれません。結果や業績ばかり追求する環境にいると、いつの間にか、仕事は数字をあげることだと、仕事の目的が変わってしまうことがあります。そして、だんだんと仕事そのものの楽しさや喜びに意識が向かなくなる。そのうちに仕事が嫌になってしまいます。
 そんな気持ちでいると成果が出ない。出ないとまた追求される。それでも「やらなければならない」と、仕事が「義務感」になる。好きだったモノづくりが、面白かった営業という仕事がいつの間にか義務感でやっている。そんな人が増えているとすれば、勝利至上主義のチームのようなことが起こっているのかもしれません。

 スポーツ界では、ここ数年、そうした勝利至上主義の反省があり、結果重視ではなく、選手の成長に主眼をおく「プロセス重視の指導」に少しずつ変わってきているそうです。勝利という結果ではなく、どんなプレーをすればいいか、どんな心で向き合えばいいプレーができるかと、技術やプロセスを磨いていく。そうした指導に転換する高校も増え、最近は、甲子園でも勝利の重圧に負けず、笑顔でプレーをしているチームも見かけるようになりました。確かに、義務感や恐怖感で野球をやるチームより、好きなことを、夢中に取り組んでいるチームの方が強いはず。

 「楽しい」「面白い」と、本来の仕事の喜びややりがいを感じながら働いていきたいですね。

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2022 年 08 月 23 日 14:07

お客様は弱者である

 「お客様は神様です」という言葉は、歌手の三波春夫さんの言葉です。
 ご存じの方も多いと思いますが、これは「お客様を神様なのだから何でも言うことを聞かなければならない」という意味ではなく、三波春夫さんは、自分の歌手としての姿勢として、「歌うときは、あたかも神前で祈るときのように、澄み切った心でなければ完璧な芸を見せられない」という趣旨が本来の意味です。
 しかし、これが誤解されて使われるようになり、自分はお客様だ、店員より上の立場だ、神様だと偉そうな態度をとるお客様が出てきてしまうことも生まれています。本来、お客様とお店は対等な立場であってどちらが上、どちらが下というものではずなのに。

 ではお客様をどうとらえるか。以前、「お客様は弱者である」という考え方に出会いました。これは顧客満足度で有名な神奈川県のホンダカーズ中央神奈川の創業者、相澤賢二さんがお客様に対する姿勢として大切にされていた考え方ですが、相澤さんは、「お客様は確かに理不尽な要求をされることもある。しかし、それは不安の裏返しでもある。誰でも高い買い物をする時には不安になるし、心配もする。だから、神様の言うことだから我慢をするのではなく、弱者なのだから、お客様を助けてあげようと思って接していこう」と社員に伝えておられました。

 確かにお客様というのは素人で、知らないことばかり。ネットで知識を得たとしても、プロには太刀打ちできません。特に高いものを買う時に不安にならない人はいないはず。そんな時にお客様の不安な気持ちを理解してくれる人がいると安心します。お客様の気持ちに寄り添って、親身に対応するホンダカーズ中央神奈川の人たちのそんな姿勢にたくさんのファンが生まれているそうです。

 お客様は弱者である。
 皆さんにとってお客様はどんな存在ですか。

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2022 年 08 月 18 日 15:15

子どもの遊びと夢中になる仕事

 夏休み。行動規制のない久しぶりの夏。
 いろんなところで元気に遊びまわる子供たちの姿が目に飛び込んできます。
 先日、ある番組で、田舎の豊かな自然の中を駆け回り、自分たちで遊びを考え、工夫をしながら夏休みを過ごす田舎の子供たちが紹介されていました。
 沢の水、川、山、林。そこにあるものを利用し、自分達独自のルールややり方を考えて遊びをつくる。創造性が思う存分発揮され、失敗の中からいろんなことを学んでいる様子を見ていると、子どもの成長にとって自発的な遊びは学校で学ぶこと以上に本当に大事なことだと思います。

 仕事の中も同じかもしれません。言われたことだけ、決められたことだけを、決められたままにしていては何の成長もない。やはり、同じ仕事をしていても、教えられたことをしているのでなく、自分でもっとよくしようと工夫したり、挑戦したり、主体的にかかわっていかなければ成長していかないと思います。
 以前、ある方から、「人から言われて行う仕事の成果を1とした場合、目的や意義を理解して行う仕事の成果は1.6倍、自発的かつ発展的に行う仕事の成果は2.56倍(1.6の2乗)となる」ということをお聞きしたことがありますが、数字はその通りになるかはわかりませんが、確かに夢中になってやっている仕事は、それくらいの違いはありそうです。

 子供と大人が出てくる建築会社のコマーシャルではないですが、仕事に夢中になっているときの大人の顔も、遊びに夢中になっている子どもの顔は似ています。仕事が遊びのように感じる。遊んでいるかのように仕事をする。そんな仕事をしていくことが、自発的で発展的に仕事をすること。結果として生産性にもつながっていくのだろうと思います。

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2022 年 08 月 09 日 11:18

「ありがとう」が多い職場

 「ありがとう」という感謝の言葉が多い職場、そんな言葉が一切交わされることがない職場。
「あなたはどちらの職場で働きたいですか」と尋ねられたとすれば、ほとんどの方が前者と答えられるのではないでしょうか。後者の職場、忙しさの中で人間関係が希薄になった殺伐とした雰囲気を感じてしまいます。
 「ありがとう」という言葉は人間関係の潤滑剤。「ありがとう」と言われると誰でも嬉しくなるし、その人との心の距離が近くなる。つまり、職場に「ありがとう」という言葉が多いということは、そこに良い人間関係が生まれているということで、人々が助け合っている証拠。「ありがとう」が多い職場は「働きがい」を感じる人も多いはず。チームワークも良い。きっと組織の生産性も高いはず。離職者も少ないでしょう。

 しかし、あなたは昨日、どれだけ職場の中で「ありがとう」と言いましたか?と尋ねられたとしたら、もしかすると胸が痛くなることもあるかもしれません。家ではどれだけ「ありがとう」と言いましたか?という質問はどうでしょうか?これもドキッとする質問です。
 みんなそんな職場がいい、そんな職場で働きたいと思っているのに、つい自分の仕事に没頭してしまい、心に余裕がなくなると、つい「ありがとう」と言わなくなってしまう。潤滑剤がなくなっているので、相手にも気づかうこともしなくなる。職場の中で助け合う気持ちも行為も少なくなる。ふと気がつくと、職場の中に「ありがとう」という言葉が少なくなっている。みんなが孤立して、もくもくと自分の仕事だけをする。こんな職場が増えているのかもしれません。「ありがとう」という言葉は、あたりまえで普段はあまり気にしないのかもしれませんが、人間関係にとっては大きな影響を与える大切な言葉だと、改めて思います。

 なぜ、「ありがとう」が言えなくなるのでしょうか。
 「ありがとう」の反対語は「あたりまえ」。「してくれてあたりまえ」「されるのが当然」と思っていると感謝の気持ちはわいてきません。親から離れて一人暮らしをした子供が、今まで親がしてくれたことに気づき感謝の気持ちが芽生えるように、「あたりまえ」だと思っていたことが、「あたりまえ」じゃなかったと気づいた時に感謝が生まれます。もし、自分が「ありがとう」という言葉が言えない時は、きっと「あたりまえ」じゃないことに気づけていない時かもしれません。
 あの人はみんなの為に倉庫の掃除をしてくれる、あの人はいつも進んで嫌なことを引き受けてくれる、あの人は暑い中でも外回りをしてくれる。それは「その人の仕事だ」「あたりまえだ」と思うか、みんなの為に「してくれている」「がんばってくれている」と思えるか。自分の「あたりまえ」の基準がどこにあるか。
 私自身も、つい「あたりまえ」と思ってしまい、なかなか「ありがとう」が言えません。振り返る時間が大切なのかもしれません。

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2022 年 08 月 02 日 10:53

掃除ひとつできないような人間は何もできない

 「掃除ひとつできないような人間だったら、何もできない」
 これは、パナソニックの創業者、松下幸之助さんの言葉です。
 掃除というと、単純な作業、簡単にできることと思いがちですが、松下幸之助さんは、ずっと掃除は人間を成長させる大事なことだと考えられていたそうです。

 確かに、掃除とは単純な作業のように感じます。
 言われた場所を言われた通り、掃除という行為をこなすようにすることも掃除といえば掃除です。
 しかし、「綺麗にする」という気持ちで掃除をしている人は、小さな汚れに気づいてそこを掃除します。
 誰でもできる掃除でも、いかに綺麗にするか、いかに段取り良くやるかと考えていくことが仕事の面でも成長につながっていく。だから、「掃除ひとつできないような人間だったら、何もできない」ということなのでしょう。

 「どんな仕事でも、単純な仕事でも、真心をこめてやらないと具合が悪い。そこからいろいろなものが生まれてくるわけや。掃除の仕方でも、やっているうちに、こういう掃除の仕方があるということがわかってくる」

 汚れに気づくということは、変化に気づくことができること。
それをすぐに綺麗にすることは、問題解決に向けてすぐに行動できること。
手順よく掃除ができることは、仕事も効率的に行えること。
まさに、仕事の向き合い方がそこに表れているのかもしれません。

 朝、行う店内や社内の掃除。
たった10分の掃除でも、どれだけ真心をこめてやっていくか。
単純な作業とどう向き合うか。
掃除は自分の心を磨く修行の場と言われるのは、こんなところにあるのでしょうか。

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2022 年 07 月 26 日 10:12

成長が実感できる環境

 若い人が成長していることを感じた時、本当にうれしくなります。以前より、頼もしくなったな、大人になったな。若い人の成長ぶりが嬉しくなるのは、私だけではないと思います。
 成長は周りの人も嬉しいですが、いちばん嬉しいのは本人に違いありません。しかし、残念なことに、職場で成長を感じられず、やる気をなくしたり、転職を考えたりする人もいます。人間は基本的に成長したいという欲求がある生き物ですから、成長を感じられないという状況は、確かに面白くないに違いありません。

 しかし、考えてみれば、人は毎日成長しているはず。お客様の話を聞く、難しい仕事に挑戦する、失敗する、成功する。恥をかく、悔しくなる。一生懸命に仕事に取り組んでいれば、自分の中の何かが、必ず成長しているはず。それなのに、成長を感じられないのは、もしかすると「成長に気づく機会がない」だけなのかもしれません。

 入社してきた新人や若い人が苦労している様子をみていると、「そういえば自分も苦労していたな」と以前の自分を思い出し、成長した自分を感じることがあります。しかし、そんな機会がなかったり、毎日追われるように仕事をしていると、自分の成長に気づけません。成長に気づくには、振り返る機会が必要です。

   120万部のベストセラー、映画「ビリギャル」のモデルになった女子高生を指導された塾講師、坪田信貴さんが、子どものやる気を高めるには、まず、大人が子供たちの小さな成長に気づくことが大事だと言われていました。「できるようになったね」「すごいね」と、子供たちの小さな変化に気づいてあげる。そして、それを伝えることで、子供たちは自信がついて伸びていくそうです。
 成長するというと、何か、大きな変化を考えがちですが、毎日、少しずつの小さな変化の積み重ねで、わずかな変化は、自分自身ではなかなか感じることができません。その変化にまわりの人が気づいて、伝えてあげれば、確かに自信がつくのでしょう。

 会社でも同じかもしれません。部下の成長に関心をもっている上司や先輩がいるかどうか。お互いが成長に関心を持ち合う職場かどうか。人間同士の関わりの中で、自分を振り返る機会が増え、成長を実感できるのかもしれません。
 人の成長にとって、環境がいちばん大事な気がします。

(株式会社ブロックス 代表 西川敬一)

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2022 年 07 月 20 日 10:54

お客様に寄り添う営業

 自分が一人の消費者として商品を購入する時に最近感じることですが、昔に比べてお客様に寄り添ってくれる営業や販売スタッフが多くなったような気がします。
 営業といえば、一昔前は、いかに商品を売り込むか、いかに買わせるかと押しの強い人が多かったような気がしますが、さすがにそれでは物が売れなくなってしまったのでしょうか、お客様の立場に立って一緒に購入を考えてくれる営業に切り替わってきたのかもしれません。

 先日も、自動車保険のことで、ある会社のコールセンターに電話をしたのですが、その窓口の方は熱心に、自分の保険のように一緒に内容を考えてくれて、私の要望に応えながらも、できるだけ安くしようと考えて提案してくれました。メリットもデメリットもしっかりと伝えながら説明してくれるので、とてもわかりやすく、安心して選ぶことができ、その姿勢に非常に信頼が持てました。何かあれば、次もこの人に相談しようという気持ちになったのですが、たぶん、どんな商売でも、こうしたちょっとしたことでファンが生まれてくるのだろうと、つくつぐ「お客様の立場になること」の大切さを感じました。

 昔の営業は、お客様と営業が向き合っているようなイメージ、戦うようなイメージだとすれば、今の営業はお客様と営業が隣に座って、お客様と一緒に、お客様が解決したい問題、叶えたい夢を相談しあっているようなイメージかもしれません。先ほどの窓口の方が、契約金額ができる安くなるように一生懸命に時間をかけて相談に乗ってくれたように、自分の利益を優先するのではなく、お客様の利益や幸せを優先して考える営業が、結果として満足や長期的な信頼を生み出し、次の販売が約束されていくのだと思います。
 私はたぶん、しばらくはこの会社を続けて利用したいという気持ちになっていますし、次も、きっとその次も利用すると思います。そうすると、この窓口の方が生み出した利益は今回の契約における利益だけではなく、数年分の利益を生み出していることになります。たった十数分間の応対でしたが、担当者の姿勢だけでファンが生まれたとすると、これこそがお客様が少なくなる時代の営業の姿なのかもしれません。

 昔、営業は辛い仕事だと言われた時代があります。世の中が、少し消費者の立場になって進んでいく時代がきたのだと思うと嬉しくなります。やはり、営業は人の役に立ち、喜びを一緒に感じることができる、素晴らしい仕事です。

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2022 年 07 月 12 日 10:16

「場の空気」をつくるもの

 皆さんの会社でも、社内でいろいろな会議をされていると思います。
 これから先は何が起きるかわからない時代。時代に応じた新しいやり方、新しい価値を生み出していくためには、社内の会議で「いい話し合い」ができるかどうか。以前にもまして、会議のあり方が重要視されるようになっています。

 「いい話し合い」とは、参加者が全員が意見を言い、喧々諤々と建設的に意見を戦わせて、一人では思いつかないようなアイディアが生まれたりするような活気があふれる話し合いだと思いますが、日本人にはなかなか発言するのが苦手な人が多く、意見があっても言えない、遠慮するという人もいて、なかなか理想通りにはいきません。

 しかし、そんな遠慮がいらない居酒屋などでは、みんなが本音を語り、若い人も、会議で発言しない人も発言します。お酒の力もあるのでしょうが、会社の中でも、こんな話し合いができれば、会社はもっと変わっていくのだろうなと、いつも思います。

 会社の会議で発言しにくい原因は、「ここで違う意見をいうと会議が長引いて迷惑をかけてしまう」という気持ちや、「ここで発言すると自分がやらなくてはいけなくなる」「否定的なことをいうと、後で怒られる」など、過去の経験からの恐れなど心理的な背景があると言われていますが、どうすれば、みんなが「ここでは何を言っても大丈夫だ」と安心して話せるようになるのでしょうか。

 以前、社員がどんどん発言し、社員が主体的に働くことで有名な会社の経営者に、このことを伺った時、「私は、社員がどんな発言をしても表情を変えないようにしてきた」とおっしゃっていました。確かに、若い人が勇気をもって発言した時に、隣の上司や先輩が、少しでも怪訝な顔をしたり、不満そうな表情をするだけで怖くなってしまうことがあるかもしれません。そうした表情が「空気」になって、他の人にも影響を与えるのだとすれば、この経営者の言われたことは理にかなっています。

 どんな意見でも馬鹿にされない。否定されずに、ちゃんと聞いてくれる。上司の意見に対しても、おかしいと思えばおかしいと言える。
 過去があっての今なので、なかなかそう簡単に空気は変わらないかもしれませんが、上司の表情ひとつでメンバーのいいアイディアや意見が変わっていくのだとすれば、上の人たちから、自分たちがつくる「場の空気」にもっと意識的に取り組んでいくことが大切なのかもしれません。

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2022 年 07 月 05 日 09:34

自分で決定する

 リーダーの人たちから、時々「うちの部下はやる気がない」という言葉を良く聞きます。しかし、本当は部下のやる気を引き出せないのはリーダーの問題で、正しくは「私は部下のやる気を引き出せていない」ということだと思いますが、やる気の問題はいろんなところで問題になります。

 よく「やらされ感」「やらされている感」という言葉を使うことがありますが、意外と曖昧です。「本当は、自分はそうしたくないのに、人からやり方を強制されて、やりたくない・納得をしないままやっている。だからやる気がわかない」という状況でしょうか。
 自分自身を振り返ってみても、やり方を押し付けられるのはいちばん嫌です。自己決定理論という研究もあるそうですが、人は自分のことは自分で考えて、自分で決めたいという基本的な欲求があり、これを制限されるのがいちばん辛い。「つべこべ言わずに、言われた通りにやれ!」と言われると誰だって腹が立ちます。上司や経営者が「やらされ感」を感じないのは、立場上、自分で決められることが多いからかもしれません。

 しかし、組織に所属している人だと、決まりを押し付けられり、やり方を強制させられることもあります。この時に、納得もせず受け入れようとすると「やらされ感」になりますが、もし、そこで、自分自身でやる意味、やる意義を見つけ出し、「自分が納得したからやる」と言えるようにするか、あるいは、押し付けられた「やり方」をやりながらも、創意工夫しながら「自分のやり方」をやっていけば、「自分で決めた仕事、自分で考えてやる仕事」になるはずなので、欲求は満たされていくはず。やらされ感は生まれません。
でも、「自分で決定する」のは勇気もいるし、面倒です。だから、つい「言われた通りにやる道」を選んでしまうこともありますが、その道は、最初の時は気が楽でも、後々辛くなってしまいます。

 働く人はいかに「自分で決める」ということを大事にするか。リーダーはいかに「自分で決める」ことを支援するか。人間の基本的な欲求を満たしていくことが、人にとっていちばん幸せになる道かもしれません。

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2022 年 06 月 28 日 14:01

伝わるのは「真心」

 先日、ある地方都市で仕事がありました。日頃お世話になっている先なので、訪問前にお土産を買おうと思ったのですが、朝から開いているお店がない。調べてみると少し離れた大型ショッピングセンターが開いている。タクシーで行くことにしました。

 その旨を運転手さんに伝えると、運転手さんは、そのショッピングセンターのいちばん近くの入り口を探してくれただけでなく、帰る時に困らないようにとタクシー乗り場の場所を教えてくれたり、そこから訪問先まではこれくらいの時間がかかると教えてくれたり、それは親切にしていただきました。おせっかいといえばおせっかいと言えるのかもしれませんが、私のためにいろんなことをしてくれるその運転手さんの真心に心がホッとしました。いつもの都会で受けている接客ではない、心が伝わってくる接客でした。

 そのサービスが、なぜ心に残ったのか。
きっと、運転手さんの行為に、打算や見返りを求める気持ちがなかったからだと思います。田舎に旅行に行った時などに、町の人たちが親切にしてくれて感動することがありますが、運転手さんの対応はまさにそんな感じのものでした。人に親切にするのが当たり前。お互いに協力し合い、助け合って暮らしておられる田舎の人たちの「当たり前」が嬉しかったのかもしれません。

 そもそも、「ホスピタリティ」(hospitality)の語源は、「客人の保護者」という意味を持つラテン語「hospes=ホスピス」と言われていますが、巡礼などに旅立った人が途中で病気や飢えで倒れた際に修道院で看護を行うことを指す言葉。日本人だけでなく、そもそも人間は群れを作って生きてきた動物であるので、支え合って生きていくために「思いやり」や「親切」は人間が本来持っているDNAなのでしょう。
ただ、昔は、近所の人が関わり合って、お互いが助けってあって生きてきたので、「人に親切する」というのは自然に学んできたのですが、今の時代は、なかなかそんな機会がないのかもしれません。

お客様を満足させるとか、お客様の為にと意識してマニュアルや形にとらわれるのではなく、まず自分の中にある普通の良心や真心に素直に従って動いていく。それが、サービスを提供する側にとっても自然な行為であり、形ではなく、その形の奥にある裏表のない真心だけが、相手に伝わっていくのだと思います。

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2022 年 06 月 21 日 10:02

問題・課題を見つけて解決する力

 問題と課題。よく使われている言葉ですが、若い人たちはこの違いに気づかず、自分の悩みを自分でなかなか解決できない。そんな人も多いように感じています。

 本当はこうしたいけど、うまくいかない。理想と現状のギャップが「問題」です。
その人が、「こうありたい」という理想をもって追いかけているからこそ、「問題」にぶつかるわけですから、理想を持たないようにすれば、問題は簡単になくなります。
 「自分には何も問題がない」というのは、一見良いように見えますが、それは追いかける高い理想がない状態、あるは現状維持で満足ということとも言え、もしかすると、そこが問題かもしれません。

 しかし、理想があっても、自分の「問題」がしっかりわかっていない場合もあります。
 先日、ある会社の若い社員人たちの悩みを聞く機会があったのですが、その中の一人の若者の悩みは、仕事にモチベーションがわかないという悩みでした。仕事でうまくいかないことが多く、上司からも怒られ続ける日々。仕事に自信をなくしているようでした。
何か問題は感じている。しかし、それを言葉に出来ない。だから何をすればいいかがわからない。その時は時間がなく少ししか話を聞いてあげることができなかったのですが、話すことで自分の問題が少し明確になったようで、明るくなってくれました。ばくぜんと問題を感じているだけでは、何も解決できません。
 「自分にとって何が問題か?」をまず、短い言葉で話せるようにならないと、その先には進めないのだろうと思います。

 でも、問題がわかったとしても、すぐ解決するわけではありません。次は、なぜ、この問題が起こるのか?その奥にある「本当の問題」を見つける。例えば、「仕事中に集中力がなくなり、頻繁にミスを起こす」という問題があったとする。「ミスを起こさないようにチェックリストをつくる」とやったとしても、集中力そのものが低くなっていれば、そのチェックリストすら機能しないかもしれません。なぜ、集中力がなくなってしまったのか?その奥にある問題こそが、本当の問題です。睡眠の質や寝る時間が悪くなって昼間の集中力が切れるのか。仕事の量が多くなっているのか。事実をしっかり見つめていけば、本当の問題が見つかるはず。

 その上で、どうすれば理想に近づけるかと考える。理想と現実のギャップを埋めるために「やるべきこと(What to do)」が「課題」。睡眠不足で集中力がなくなってしまうのであれば、「良い睡眠をとる」というのが課題。仕事の量が多くなっていて集中力がなくなっているとすれば、「仕事を受けない」あるいは「人に仕事を任せる」「仕事のスキルを高める」というようなことが出てきますが、この課題の中で、何がいちばんやるべきことか。状況にもよって優先順位は変わりますが、決めて実行していけば理想に近づいていくことは間違いありません。

 うまくいかない。問題も明確でない。だから課題もわからない。不安になる。イライラする。そうしたストレスに長くいると、人のせいにしたり、愚痴と不満を言ってみたり、逆に自分には能力や才能がないと諦めてやる気をなくしてしまうこともあるかもしれません。
 上司や先輩がマニュアルを作ってあげたり、細かく指示命令をしていくことも良いかもしれませんが、これから先、きっと「マニュアルにない事態」や「思い通りにならないこと」が連続でやってくるはず。
 だからこそ、その人が、自分で問題を見つけ、自分で課題を発見し、自分で解決できる力をつけてあげることが何よりも大事な気がします。

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2022 年 06 月 14 日 13:28

遠回りがいちばんの近道

 先日、ある企業の創業経営者とオンラインでお話をする機会がありました。その企業は私も以前に取材させていただいた会社で、業界の中でもCS・ESがずば抜けて高い会社です。
 いろんなお話を伺う中で、「毎日、ほんの少しの進化することを大事にし、それを何十年もやり続けてきた」「まだまだやるべきことがある」ということをお話いただいたのですが、その言葉がとても印象に残りました。
 例えば顧客満足を高めることを一気に行うのではなく、毎日毎日、社員が話し合い、みんなで少しずつ、昨日よりより良くする。社員に任せる範囲をその人の成長に合わせて広げていく。コミュニケーションの悪さを一気によくするのではなく、一人への挨拶から始めていく。その積み重ねを粘り強く続けていくことが、「大きな変化」を生み出していくと信じて、やり続けてこられました。

 私たちは、つい早く結果が欲しくなり、本や事例から「やり方」を学んできては、取り入れようします。しかし、そう簡単にはうまくいかないし、結果が出ない。結果が出ないと、「このやり方はダメだ」と次の「やり方」を探す。一気に変えようと思うからこそ、「効率的」で「成果が出やすく」、尚且つ「簡単な」やり方を追い求めてしまいます。
 例えば、いい会社の「やり方」を導入すれば、うちもうまくいくと考えてしまいますが、その「いい会社」は、その「やり方」に行きつくまでに、前述したような小さなことを積み重ね、その企業にあった「やり方」にたどり着いているはず。毎日の積み重ねなので、社員の人の納得感もある。
 もし、他社がそのいい会社の「やり方」(形)だけを真似たとしても、社員の人たちの納得感もないし、そこまでの積み重ねがないので、目に見えないノウハウがない。だから、形だけを早急に導入してもうまくいかない。本当に学ぶべきは「やり方」ではなく、そこに至るまでに社員の人たちと話し合い、何度も何度も失敗を乗り越えて、進化させてきた、その企業の「姿勢」(あり方)なのではないでしょうか。

 どうすれば、うまくいくか?どうすれば結果がでるか?と考えれば考えるほど、効率的で結果の出やすい「簡単なやり方」を真似しようとしてしまいますが、ただ、だいたいそうやって歩んだ「近道」は、結果として遠回りになってしまうことも多い。

 同じようなことをイチロー選手が言っていたことを思い出します。
「遠回りがいちばんの近道」
 急に変わることはないけれど、毎日、もっとよくなろう、もっとうまくなろうと、少しずつ努力し続けてきたイチロー選手ならではの言葉だと思います。
 イチロー選手と、最初にご紹介した経営者の共通点は「ここをめざす」という強い目標意識があること。そして、そのためには「近道」を選ばずに、その目標に向かって毎日、自分達で考え、反省し、少しずつ進化させていく「遠回りの道」を歩んでこられたこと。
目的地にたどり着くまでの「近道」と「遠回りの道」。どちらを選ぶかですね。

カテゴリー : メルマガコラム 思うこと

2022 年 06 月 07 日 10:18

仕事の奥にある楽しさ

「仕事は、毎日同じことの繰り返しで、つまらない。」そう感じている人も多いかもしれません。
 あるホテルの経営者に聞いたことがあるのですが、右も左もわからない新人の時は一生懸命フロントで接客をやっていた人も、ある程度仕事ができるようになると以前の輝きが消え、いつの間にか辞めてしまうということがあるということでした。
 確かに、ただ同じことを毎日繰り替えしていると面白くない。だから、仕事を楽しくするには「同じことを繰り返さない」ということになります。しかし、「業務は決められているのだから、毎日同じことを繰り返すだけだ」とも言われます。どうすれば楽しくなるのでしょうか。

 先日、ある美容院のベテランスタッフの方に、シャンプーをしていただく機会がありました。普段シャンプーは新人や若いスタッフがすることが多いのですが、この日は若い人が研修で不在だったので、20年以上この仕事をされてこられたベテランの美容師の先生が私を担当してくださったのです。その手さばきは実に丁寧。シャンプーの間の言葉も、雰囲気も心地よく、夢見心地になってしまいました。
 どのようにこういう技術を覚えられたのかと伺ってみたのですが、やはり若い時に毎日シャンプーに取り組みながら技術を向上させてきたということでした。「どうすればもっと気持ちのよいシャンプーができるか」と、手の強さや洗い方を工夫したり、人のまねをしたり。また、お客様によって頭皮の柔軟性が違うことに気づかれて、お客様の皮膚に合わせて力加減を変えるなど、「お客様にとって気持ちよいシャンプーとは何か」という課題にずっと取り組んでこられたそうです。

 若い人からすると、この人は、一見、シャンプーという「同じ仕事」をしているように映るかもしれません。しかし、この方にとっては、毎日が違う仕事に挑戦している感覚なのだと思います。だから面白くなり、何十年も続けてこられたのでしょう。
 どんな仕事にも「奥」があると思います。トイレ掃除でも、窓ふきでも、一見単調に見える仕事でも、もっと良くできる、もっとうまくできるはずだと追求すればするほど、だんだん奥が見えてくる。まだまだ未熟な自分に出会う。だから技術を高めたくなる。これが「仕事の楽しさ」ではないでしょうか。

 「そこそこできる」で「自分は仕事ができるようになった」と思っていると、後は繰り返し。あとは、その人が、そこから先に行こうとするかどうか。若い人に、この「奥」の楽しさ、「仕事を深める」ことの面白さをどう伝えていけるかが先輩の仕事なのだと思いますが、数秒のタイミング、数グラムの力加減で出来栄えが変わるこの世界を、言葉で伝えていくのは本当に難しい。その人が「自分もそこに行きたい」と思わないとつかめません。

 仕事は、毎日同じことをくり返すこともできるし、毎日進化させていくこともできる。どちらを選ぶかですね。

カテゴリー : メルマガコラム 思うこと 素晴らしい会社

2022 年 05 月 24 日 10:40

失敗から学ぶ

 先日、ある会社で行われた若手社員の体験発表会という勉強会に参加させていただきました。これは、新人や若手社員が、この一年間で失敗を通して学んだことを発表するのですが、自分が失敗したり、ミスしてしまった体験、そして、そこから学んだ教訓、次へどう生かしたのかなどを先輩社員の前で発表し、組織として学び合うという取り組みです。

 大きな事故につながったかもしれない、小さなミスを起こしてしまった新人は、その体験から大きく反省し、「安全」や「確認」の大切さを学び、どんな時も慎重に行動することを自分で身に付けようとしています。自分の勝手な行動で回りに迷惑をかけてしまった新人は、「落ち着いて行動すること」「相談すること」の大切さを学んで、自分の行動を変えていこうとしています。悔しい思いをしながらも、成長してきた1年が伝わってきました。確かに誰でも、失敗やミスはしたくないものですが、どんな人も最初はこうやって痛い目に会い、傷を負いながら、少しずつ成長していったはず。私も、自分の若い時を思い出しながら聞いていました。

 新人がこうやって失敗するのは、確かに知識や経験が浅いことが原因なのだと思いますが、その前に、その人が、新しいことに自ら挑戦し、「自ら行動した」という事実があります。何でも先輩に聞いて、指示通りに動けば失敗も少ないのでしょうが、それではこんな風にはならないはず。怒られて、痛い目に会って、悔しくなって、反省する。強く胸に刻まれるのは、自分から行動した時ではないでしょうか。失敗して経験をしていくことで仕事をする力が磨かれ、痛みを知って人間としても成長していく。こうやって成長してきたように思います。

   しかし、だんだん年数が経ち経験を重ねると、事前に失敗を回避することを覚えて、失敗をする経験が少なくなっていきます。それも確かに大事なことですが、こんな新人の成長体験を聞いていると、我々は成長をしていないのではないか、失敗から学ぶ機会を失ってしまっているのではないかと、反省してしまいます。
 決められたことをこなすだけの日々。確かにそれの方が、毎日が平穏に終わるのでしょうが、新人の頃のような熱い心はありません。こうやって仕事の面白さをなくしてしまうのかもしれません。

 失敗をして悔しくなり、寝れなくなる。それでまた考え、再度挑戦する。これが日々が仕事を面白くすること、成長していくことだとすれば、失敗をしない日々は、挑戦をしないということであり、成長していないこと。成長している組織というのは、もしかするとたくさん失敗をしている組織なのかもれません。

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2022 年 05 月 18 日 16:48

仕事と生きがい

 先日、ある方のお招きで、改装した古民家で一日一グループのお客様だけに、フランス料理を出すお店に行きました。この店のシェフは71歳。若い時からホテルで修行し、最後は一流ホテルの料理長として経験を重ねた素晴らしい職人さん。ひとつひとつの料理が繊細で本当に美味しく、最初から最後まで楽しませていただきました。

 食事をしている時、料理長自らが料理を運び、その都度、料理の説明やフランス料理のことを説明してくださいます。材料の仕入れへの時間のかけ方、お客様に合わせた調理の時間の工夫、美味しくなるか不味くなるかのギリギリの調理時間のお話など、なかなか聞けないプロの仕事の裏側を聞かせていただきました。

 ひとつの料理の奥に、こんなにも工夫や努力があるのかと驚いたのですが、それ以上に、自分の仕事に誇りを持ち、楽しそうに語られる料理長の仕事への姿勢にも感動してしまいました。自分の得意分野を長年時間をかけて極め続け、今、この料理に全力を傾け提供する、そのことで人が喜んでくれる。その幸せそうな笑顔がまた自分の励みになり、収入になる。そのことが嬉しくて、また自分の技術を磨き、努力する。人生の中で、自分が心から打ち込める仕事を見つけることは、本当に素晴らしいことだなあと、料理長の話に耳を傾けていました。

 今、日本人独特の幸福感である「生きがい」という概念が欧米で注目されているそうです。なぜ、日本人は長生なのか?長寿と生きがいについて研究が進んでいます。その学者がまとめた「生きがい」の構成要素が、「好きなこと」「社会が必要とすること」「得意なこと」「収入を得られること」の4つ。自分の好きなこと、自分の得意なことが出来ていて、それが社会の役に立っていると感じられ、尚且つそれが生業になっているという時に、人は生きがいという幸福感を味わっているのだそうです。料理長の話を聞きながら、このことを思い出していました。

 私たちも、仕事をしていて、やりがいや幸せを感じることがあります。やりがいを感じると努力も楽しくなる。失敗したり、うまくいかないことがあると苦しいけれど、そこに格闘することで、どこか生きていることを感じる。こんな日々が生きがいを作っていくのではないでしょうか。
 仕事はただお金を稼ぐ作業だと思うと、手を抜きたくなってしまいますが、自分の生きがいであれば、努力も楽しくなっていく。仕事をどうとらえるか。長い人生を豊かに生きる上でいちばん大切なことかもしれません。

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2022 年 05 月 10 日 10:12

新人時代の3つの権利

 4月入社の新人の皆さんも、研修期間が終わり、現場に出て四苦八苦している頃だと思います。
 私も昔、活躍しよう、成果を出してやろうと意気込んで現場に立った日のことを思い出します。
 しかし、どんなに意気込んでも、最初からうまくいくはずはなく、先輩のようにはいきません。失敗して落ち込み、うまくいけば喜び、毎日が浮き沈みの連続でした。しかし、今思えば、そうして自分から挑戦して失敗して反省していくことで仕事の向き合い方や仕事の面白さを学んでいったように思います。

「新人には3つの権利がある」
 これは以前取材させていただいた美容室バグジーさんに伝わる1年目の新人への言葉です。
 1つが、失敗していい権利、1つは何でもやってみる権利、最後は何でも聞いていい権利。
 失敗を恐れずに、自分からどんどんやってみる。わからないことがあれば、何でも聞いてみたらいい。失敗を恐れて何もしない、挑戦しないようでは、これから先成長しない。この一年間で、「成長の癖」をつけてほしいということで、先輩が新人にこの言葉を教えていきます。

 確かに、自分自身も、新人時代は例え失敗しても、先輩たちに叱られましたが、「しょうがないよ」「また頑張れ」と温かく励ましてくれたおかげで乗り越えられた気がします。1年目に先輩が思い切ってやれと言ってくれたおかげで、「仕事は自分から取り組んでいくからこそ面白くなり、失敗してもそれを糧にしていけばいいんだ」というような、いい仕事観が醸成されたように感じます。

 そういう意味でも、社会人一年目の若い人たちは、3つの権利を行使して好きなようにやってみてほしいですし、成長癖をつけてほしい。同時に、新人を迎える側も将来を見据えたかかわり方をしてあげないといけないのでしょう。
 可愛い新人に対しては、ついあれやこれやと何でも教えてしまいがちになりますが、もしかすると、それが将来的にはマイナスなのかもしれません。やりたいことに挑戦させる、失敗させていい経験を積ませてあげる。仕事の面白さや成長の軌道を教えてあげることこそ、新人時代の最大の教育テーマかもしれないですね。

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2022 年 05 月 06 日 14:05

つまらない仕事

仕事が面白い、仕事が楽しいという状態で働きたい。
誰もが本当はそう働きたいと願っているのに、仕事は楽しくない、つまらないと感じて日々を過ごしている人は意外と多いのかもしれません。

ミスをするとお客様に怒られる、上司に怒られる。
だから、言われたことだけやって、仕事をそつなくこなそう。
そうして、機械的に仕事をしているうちに、自分で考えることがなくなり、仕事が面白くなくなっていく。
最後は自分の仕事は、「なんてつまらない仕事だ」と思ってしまう。

確かにお客様に怒られたり、上司に怒られたりすることは嫌なことですが、それが面白くないことの要因ではなく、本当はその後の仕事の仕方が、仕事を面白くなくしているような気がします。
「仕事をつまらなくする方法」はいろいろあると思いますが、一番大きなポイントは「自分で考える」のをやめることではないでしょうか?例えば、モノを右から左へと運ぶという単純そうに見える仕事を、言われた通り、言われた方法でやり続ける。ロボットのように働くとつまらない。

しかし、同じ仕事でも、運ぶ時間を測定し、どうすればもっとスピードアップできるか?どうすれば、もっと綺麗に並べることができるか?と考えていけば、モノを運ぶということでも面白くなっていきます。ただ、これも「運ぶ時間を測定してやりなさい」「早く綺麗に積む方法はこうだ」とやり方を教えてもらうと、確かに成果は出そうですが、きっと仕事は面白くなくなります。初めてのゲームをやるときに、最初から攻略法を教えてもらうような感じかもしれません。

仕事を楽しくする人は、考えていく癖があると思います。運び方だけでなく、そもそも「なぜこの仕事をするのか?」「運ばなくても目的を達成する方法はないか?」「他の手段で運べないか?」と考え続けていくから面白い。仕事をつまらなくしたいなら、考えないことがいちばんだと思います。

面白い仕事と面白くない仕事があるわけではなく、仕事は仕事。
仕事をつまらなくするか、面白くするか?その人の問題でもあり、仕事をつまらなくさせてしまう職場の環境の問題でもあるかもしれません。

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2022 年 04 月 26 日 14:26

経営理念を伝える

経営理念は企業が経営において最も大切にする価値観。
 自分たちの会社がどんな志を持ち、何を大切にしていくか、企業の姿勢や考え方を明文化したものですが、これに社員の人たちが共鳴、共感して働いている会社は、みんなが同じ思いで働いているからこそ、お互いの協力も生まれ、喜びも共有できるからこそ、働きがいも高くなっているはずです。
 しかし、この価値観をどう伝えていけばいいか。多くの会社が悩んでおられます。

 そもそも「価値観」というのは、言葉で「こうだ」と教えて伝わるものなのでしょうか。
 例えば、自分の親が「感謝の気持ちを忘れてはいけない」という価値観を子供に伝えていこうとした時、まずは、言葉で説明するかもしれません。しかし、その言葉を聞くだけではなく、子供が「自分も、心からそう思う」と納得し、親が何も言わなくても人に感謝を伝えるようになるには、親がことある毎に言う、常に言い聞かせるくらい、時間がかかります。しかも、そもそも、親自身が子どもに、どんなにいい言葉で話をしたとしても、親が人に感謝をしていないような行動をとっていれば、子どもは信用しない。何も言わなくても、親の後ろ姿で「価値観」が伝わっていくこともあるはずです。

 企業の中でも、どれだけ経営理念をわかりやすく説明したとしても、一回で伝わるものではないでしょうし、何度も何度も伝えていく中で、社員自身が自分の仕事の体験を通してふと腹に落ちることもあるかもしれません。
 私自身も、若い時に努めていた会社で、新入社員の時、初めて経営理念を教えられても何も感じなかったのですが、しばらく働き、もう一度経営理念に向き合った時その感じ方は大きく違っていました。そこから、理念が自分の頭に残り、いつの間にか、自分がいちばん大切にする価値観になっていました。

 価値観を強要されることを人は嫌がります。しかし、自分がその価値観に共鳴、共感できた時、仕事が違ってみえてきます。価値観は大事。しかし、伝え方は本当に難しいですね。

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2022 年 04 月 19 日 10:42

AIのおもてなしVS人間のおもてなし

 先日宿泊したホテルの部屋に、お客様のお困りごとにAIが対応するサービスが設置されていました。チェックアウトの時間はいつか?いちばん近いコンビニエンスストアは?など、お客様の問い合わせに対してAIが回答するものです。このデータが蓄積されるとお客様サービスの改善の手がかりにもなるでしょうし、人手不足の時代に、いちいち人が動かなくてもよくなります。多言語対応も用意されているので、フロントの方も安心かもしれません。きっと、どの業界でも、このようにAIが人間の仕事を肩代わりしてくれるようになっていくのでしょう。

 ただ、AIには苦手なこともあります。AIは人間のような気遣いができません。
 例えば、人間であれば寒い外を歩いてチェックインされた方をみると、「ああ、大変だっただろうか、さぞ、寒かっただろうな」と共感し、声をかけたり、毛布を渡したりすることができますが、残念ながらAIには感じる心がありません。もしかすると、外気温のデータ、客の服装、体温データ、顔色データなどを蓄積していけば、計算をして、「寒い中、起こしいただきありがとうございます」という言葉はかけられるようになるかもしれませんが、「熱いお茶を入れてあげよう」とか「部屋を暖かくしてあげよう」とか、想像力を発揮して対応するというのは、さらに難しくなるはず。人の気持ちは、その時、その場、その状況で全く違う。人間同士だからこそ、気持ちや心を感じることができるのだろうと思います。

 また、人間は便利さだけを求めていません。例えば、外国の旅行客は、流暢に母国語を話してくれるスタッフがいると安心するのも事実ですが、日本語しか話せないスタッフが身振り手振りで一生懸命に対応してくれる方が、外国に旅行に来たという醍醐味が味わえて面白いという人もいるそうです。
 最近はチェックイン、チェックアウトの自動化が進んでいますが、先ほどの寒さの中でも暖かいおもてなしがされるなら、手間がかかっても人間が対応してくれる方が、旅の疲れが癒されるという思う人もいるでしょう。
 便利さも求めるし、人間らしいおもてなしも求める。人間の心は複雑です。

ただ、AIが人間の心を癒すことができないかということ、実はそうではないそうです。例えば、一人暮らしのお年寄りがAIロボットに話しかけ、ロボットが応えると、それで幸福度は上がっていくそうです。掃除ロボットが人間のように自動的に動いているものをみると、何となく可愛く感じるのも同じかもしれません。AIにもおもてなしはできるのです。

 逆に、人間が人間の対応をしているのに、心が癒やされない「おもてなし」もあります。
 知り合いの幸福学の先生とお話をしていた時に、人間が一番ストレスを感じるのは、ロボット化した人間の対応だと言われていました。人間なのに、「マニュアルなのでできません」と答えたり、マニュアル通りの対応しかしない。そんな時に、人間は「そんなことなら、むしろAIの方がいい。相手はロボットだと割り切れるから、イライラしなくてすむ」と感じるそうです。確かに、人間らしさを忘れた人間ほど、怖い存在はありません。

 AI対人間。おもてなしの世界で、人間は何をしていけばいいのでしょうか?

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2022 年 04 月 05 日 11:41

仕事のやりがいと厳しさ

 新入社員が会社に入ってくる季節になりました。
 昨年このコロナ禍で入社してきた新人たちは、当初、なかなか思うように教育ができないという不安もありましたが、アンケート調査などによると、逆に「時間をかけて仕事を覚えることができた。」など、ゆっくりと成長できたというメリットを感じたという声も多く、コロナ禍のこの状況が一概に悪いということでもなかったようです。

 せっかく入社してくれた新入社員には活躍する人材になってほしい。誰もがそんな気持ちを持って迎える訳ですが、そんな思いと裏腹に、今、若手の離職率が増加しているようです。
 先日、ネットのニュース※で、「ゆるい職場と若手の離職」が話題になっていました。リクルート社の調査では、労働時間が短くなって、会社で叱られることも少なくなっているにも関わらず、若手は逆にそれが不安になり、辞めていく人が増えているそうです。
 その不安とは「会社には満足しているが、このままで自分は成長できるのか?」というものだそうです。学生時代にバイトや社会活動で体験を積んだ人ほど、「ゆるい職場」にいることが不安になる。つまり、やりがいを感じることができない職場に不安を感じているのかもしれません。
※https://news.yahoo.co.jp/articles/e9b999e24a0f485607daa39d7b661213e2c199c4

 経験を積んだ人なら誰でもわかると思いますが、仕事のやりがいは、厳しさを乗り越えていく中で生まれてくるものです。
 そのプロセスは本当に大変だったけど、やり遂げたときに何とも言えぬ達成感を覚えた。
 長い苦労を乗り越えて、振り返ると成長している自分を感じた。
 その時はつらかったけど、厳しく言ってくれた先輩のおかげで、自分は成長できたことにあとで気づく。
 「あなたがいちばんやりがいを感じたことは?」と質問すると、ほとんどの方が「苦労の体験、それを乗り越えた体験」を語られますが、やはり「やりがいのある仕事」には「厳しさ」が不可欠なのではないでしょうか。

 しかし、最近はなかなか厳しく指導できない雰囲気があり、上司も思い切って叱ることもできません。それが良いと思ってきたことが、かえって若手のやる気をなくしてしまう結果になっているのは本当に残念です。人を人間扱いしないブラック企業はもちろんダメですが、ゆるいホワイト企業でも人は育たない。「いい会社」は、決して「仕事にぬるい会社」ではないはずだと思います。「働きやすい職場」と「働きがいのある職場」は違う概念です。もちろん「働きやすい職場」が良いに決まっていますが、働く人が真に求めているのは「やりがい」「働きがい」ではないでしょうか。

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2022 年 03 月 23 日 17:03

笑顔の効果

 先日、スターバックスのあるお店に行った時、あるスタッフが本当に素敵な笑顔で応対してくれました。マスクをされていたのですが、笑っている目元を見ているだけで幸せな気持ちになり、気分が良くなります。仕事が好き、お客様が来てくれるのが嬉しい。そんな気持ちから生まれる自然な笑顔。その日は一日いい気分で過ごせました。

 笑顔には、いろんな効果があるそうです。
 例えば「笑顔」でいると、脳内に幸せホルモンのセロトニンが増え、幸せな気持ちなり、ストレスが軽減される。また、笑顔には、副交感神経を優位にして心をリラックスさせ、自律神経を安定させる効果もあるのだとか。他にも、免疫力が向上する、睡眠の質が良くなる、やる気が出てくるなどの様々な効果が確認されていています。

 笑顔には、笑顔の当人だけでなく、その周囲の人も影響を及ぼしていく作用もあります。人間には他人の行動や感情を自分のように感じる習性があるらしく、あくびが伝染するように、笑顔も伝染するそうです。確かにつられて笑顔になるということは良くありますよね。笑顔が伝染し、職場に笑顔が多くなれば、働く人の健康にも、やる気にもつながる。こういう厳しい時代こそ、職場の中の「笑顔」が大切なのでしょう。

 ただ、誰しもが「笑顔がいい」とわかっている。でも、なかなか笑顔でいることが難しい。楽しくもない時に笑顔になれない。不機嫌になるようなことはいつも起こるし、目がまわるほど仕事は忙しい。どんな状況でも、笑顔でいるにはどうすればいいのでしょうか。

 昔からよく言われているのは笑顔のトレーニング。「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる」。笑顔をつくると自然と楽しくなってくると言われていますが、口角を上げる練習を続けると良いそうです。その他にも「ウイスキー」という言葉を使って表情を鍛えたり、朝起きる時に、「今日も笑顔で過ごそう」と笑顔で誓い、寝る前に「明日も笑顔の一日にしよう」と笑顔で就寝する、赤ちゃんをイメージするなど、いろんな方法があるようです。ただ、嫌々続けても笑顔は出ないし、余計におかしくなってしまいそう。まずは、笑顔でいることの価値をしっかり理解し、笑顔でいたいと思う心をつくることが、いちばん大事なのかもしれません。

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2022 年 03 月 15 日 15:56

自分の機嫌は自分でつくる

 先般の北京オリンピック。皆さんも熱中しておられたと思います。私もいろんな競技に熱中しましたが、大活躍した日本人選手を見ていると、「この子たちはオリンピックを楽しんでいるな」という印象を受けました。

 一昔前は、「日の丸を背負うプレッシャー」や「期待に応えなければいけない重圧」でガチガチに緊張して思うように力を発揮できない選手がたくさんいました。しかし、どんな状況でも笑顔でプレーするカーリングチームや失敗を恐れず難易度の高い技に挑むスノーボードの選手などを見ていると、昔の選手のような気負いを感じません。もちろん、オリンピックという大舞台ですから周囲の期待も大きいはず。しかし、だからこそ、「今を楽しむ」という気持ちを大切にしているのでしょうか。プレッシャーをうまく切り替えているように感じました。

 先日、そんな金メダリストを含む様々なスポーツ選手のメンタルコーチとして活躍されている、スポーツドクターの辻秀一さんとお話をする機会がありました。やはり、最近の選手は「心の状態」がパフォーマンスや結果に大きな影響を与えることを理解し、日頃から、自分の心を「ご機嫌」な状態にすることに取り組んでいるのだとか。「今を楽しむ」という気持ちに切り替えるとか、表情から笑顔にするとか、自分で「ご機嫌な心」をつくる方法を知っているのだそうです。

 しかし、そうはいっても、心は常に外界に影響を受けます。金メダルへの周囲の期待、ライバルの高得点、過去の失敗を思い出す・・。楽しんでプレーをしようと思っても、いろんなことが起こってくるので心はすぐに乱されます。そんな場面で、選手たちはどうやって心を整えているのでしょうか。

 辻先生は、まず、なぜ心が乱されるのかを教えるそうです。
心が乱されるのは、外界の出来事に対して自分の脳が意味付けをして、そこに囚われるから心が乱れる。例えば朝起きたら雨が降っていた。「雨は嫌だな」と思うと憂鬱になりますが、雨に「憂鬱な雨」という雨はなく、自分がそう勝手に意味付けをするから憂鬱になる。まず、すぐに意味付けをする脳の仕組みを知ることからメンタルトレーニングを始められます。
 試合中、「後1分しかない、やばい」と意味付けをするから焦り、思うような力を発揮できなくなる。しかし、1分は1分。勝手な意味付けをして焦ってしまうことを知ると、落ち着いてくるそうです。

 私たちの仕事でも、同じようなことがあります。
 上司の言葉、数字の重圧、思わぬ出来事・・・外界の出来事にいつも心が乱され、焦ったり、不安になり、ついイライラとした気持ちで仕事をする。そうするといい仕事が出来ない。そして、また人のせいにし余計にイライラする。自分が不機嫌になるだけならいいのですが、その空気が周囲に広がり、周りの人も不機嫌になっていきます。

 「自分の機嫌は自分でつくる」。周囲の影響に心をとらわれず、ご機嫌という心の状態を作り出すことは難しいことですが、いきいきと働く組織をつくっていく上でも、益々大切なスキルになってくるのではないでしょうか。

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2022 年 03 月 08 日 10:27

自分に恥じない仕事

 先日、何百年も前に建てられたお寺などの建築物などを修繕したり、建て直をする、宮大工の方のお話を読みました。古い建物は一度すべて解体し、傷んだ部分を直し、できるだけその古材を利用して建て直すのですが、解体してみると、外から見えない部分が見えてきて、当時、この建物を建てた大工さんの技術が見えてくるそうです。
 外側から、見えないところにこそ手寧な仕事が施されているそのきめ細やかな技術を見ると、「自分に恥じない仕事をしよう」という当時の大工さんの心が伝わってくる、解体に携わった宮大工さんは、その当時の職人さんの誇りや仕事への姿勢に、とても感動されていました。

 裏側の部分だから、もし手を抜いても誰も見ていない。怒られることはない。しかし、それでよしとするかどうか、決めるのは自分です。しかし、いちばん見ているのは自分。
もし、手を抜いてしまったら、その人はその建物を通る度に胸が痛くなるかもしれません。その前に立てなくなるかもしれません。
 出来上がったお寺の前に立って、誇れる自分でいたい。きっと、それがその職人たちの想いだったのではないでしょうか。仕事の判断基準は、自分の「良心」です。

 翻って今の自分の仕事はどうか。
本当はもう一度やり直した方がよいものができるのに、安易に妥協していないか。
早く納めることばかりに意識がいって、品質を下げていないか。
 仕事の質は、追求すればするほど、さらに上が見えてきて、なかなか100点が見えてきません。
 納期、予算、スピード、全体の生産性・・・いい仕事の前にはいろんな壁があり、どこかで妥協しなければならない。しかし、数百年前の大工さんの時代でも、もしかするといろんな制約があったのではないか。しかし、彼らは、その厳しい制約の中でも、自分に恥じない仕事をしようと闘っておられたに違いありません。
 どこまでいい仕事をやり抜くか。自分の良心に誇れる仕事をしていきたいです。

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2022 年 02 月 24 日 14:08

ロコ・ソラーレに学ぶ心理的安全性の高いチーム

 心理的安全性とは、上司や仲間に対して、率直に意見が言えたり、素朴な質問ができたり、いつでも誰でも気兼ねなく発言できるということです。これまでは「正解がわかっていた時代」。上のいうことを素直に実行していれば成果が上がった時代でしたが、誰も正解がわからないこれからの変化の時代には、いい成果を生み出すためにチーム内でメンバー意見を出し合い、創意工夫していく必要があるため、余計に、この心理的安全性が求められているだと言われています。さらに最近の調査研究では、心理的安全性の高いチームは収益性が高く、離職率も低いという結果も出ています。

 心理的安全性が高いチームとはどんなチームなのか。北京オリンピックを見ていると、ある有名なチームの記事が目に留まりました。それは、銀メダルと獲ったカーリング女子チーム「ロコ・ソラーレ」です。前回のオリンピックもそうでしたが、みんなが笑顔でのびのびとプレーに向かっている様子は、多くの方が感動されたと思います。
 でも、どうやったら、あのような大舞台で笑顔でいられるのか?私も不思議に思っていました。
 その記事では、こんなことが書かれていました。

「ロコ・ソラーレの強さは、弱さをさらけ出せるところにある。」

 このチームは、以前から「弱さの情報公開」を大事にしているそうです。サードの吉田知那美さんは、チームのことをこう説明します。「弱さの情報公開をする。お互い、余裕のある人がない人を助けていく」。
 例えば、9月の北海道銀行との代表決定戦。連敗を喫して崖っぷちに追い込まれた後、スキップの藤澤五月さんは責任を背負い込んで、泣き崩れてしまいました。そんな時にチームメートはこんな風に声をかけます。
 「それでいい」「緊張してもいい」「前日、寝られなくてもいい」
 そうした声に藤澤さんは、自分のショットを取り戻し、3連勝で五輪最終予選へ駒を進めたそうです。「みんなが受け入れてくれるのがありがたい。かっこつけなくていい」。アイスの状況把握に苦しんだ最終予選。ロコはそれぞれが支え合い、夢の切符をつかんだのだそうです。

 「弱さ」を出し合って、それを認めるチームの風土。だから、何でも言えるのでしょう。弱音も吐いていいとう空気だからこそ、安心して前に進めるのかもしれません。

 カーリングの試合では選手同士のコミュニケーションが中継されますが、大事な局面、局面で、どうすればいいかをお互いが遠慮なく意見を出し合い、みんなで決め協力していく姿勢は、ビジネスのチームづくりでもお手本にしたいなと思いました。
 そして、何よりも学びたいのが、プレーを楽しむ姿勢。結果を出そうとシリアスになるのではなく、自分らしく、カーリングを楽しもうとしているからこそ、素晴らしい力が出る。今回のオリンピックもそうでしたが、仕事でも何でも、やはり最後は、その競技や仕事を愛し、それを楽しむ人たちがよい成果を出していくのかもしれません。何でも言い合え、一人ひとりが自分らしく楽しく働ける組織。これが理想ですね。

 余談ですが、藤澤選手は毎試合、自分手に、その日のメッセージを書くそうですが、スイス戦の時に次のようなメッセージを書いておられたそうです。

「BE SATSUKI ENJOY」(さつきらしく、楽しもう

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2022 年 02 月 08 日 17:56

「いらっしゃいませ」に変わる言葉とは?

 先日、ある老舗の小売業で働くある友人が、Facebookで「お客様に声をかける時に、“いらっしゃいませ”という言わない接客を考えていた」と書いておられました。「いらっしゃいませ!」というと、お客様と自分の間に境界線を引いてしまうような気がしてしまう。もっと良い挨拶や言葉はないかと、売り場の皆さんと話し合われたそうです。この投稿に限らず、この「いらっしゃいませ」の言葉の非是は、いろいろと話題になっているようです。

 確かに、昔から、小売業では「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「かしこまりました」「恐れ入ります」「お待たせいたしました」などの大事な言葉を、接客8大用語として毎朝唱和をしたり、新人教育の中で教えています。どれも、商売をしていく上で大事な言葉ですし、しっかり徹底されているお店は、マナーも良いし、お客様の評価も高いと私も感じます。ただ、先ほどもご紹介したように、今、小売業で働く人の中には、これらの定番言葉に、違和感を覚える人もいます。昔は商人は客より一歩引いて、客を立てるという慣習がありました。しかし、お客様の数が少なくなり、ますますファンづくりが大事になっているこの時代、顧客との関係も変わっているはず。「接客用語」はこのままでいいのでしょうか。

 私自身は、初めて入るお店で「いらっしゃいませ」と言われても、今はあまり違和感はありません。しかし、業種にもよりますが、何度も通っている店で、店員さんの名前もわかり、親しくさせてもらっているお店では、もしかすると、「いらっしゃいませ」ではない方が心地よいかもしれません。「〇〇さん、お久しぶりです。」「お元気でしたか?」という声がけのほうが、こちらも安心しますし、印象に残りそうです。
 帰りの挨拶も、「ありがとうございました。」が定番ですが、親しい関係では少しよそよそしい感じもします。美容室など、行きつけのお店では、「気をつけてお帰りくださいね。」「お仕事頑張ってください」「いってらっしゃい」などと声をかけてもらえますが、その方が自然な気がします。
 お店の業種やサービスの形態にもよるでしょうし、お客様との関係性によって変わるのかもしれませんが、確かにいつまでも「いらっしゃいませ」では、境界線は消えないのかもしれません。

 ネットで何でも買える時代になってくると、きっとこれからは、もっとお客様と販売員さんの心の距離が近く、と売り手・買い手の関係を超えて、気軽に何でも相談できる人が求められていくように思います。お客様にどう声をかけていくかを考えるということは、お客様とどんな関係を築こうとしているのかということかもしれませんね。

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2022 年 02 月 01 日 14:13

見えないものの大切さ

 昔から、「見えないものが大切」だと言われます。
 年収、住居、所有しているもの・・・見えるもの
 性格、命、心、幸せ、信念、情熱・・・見えないもの

 会社という組織も同じかもしれません。数字に表せないものの方が大事な気がします。
 例えば、組織の規模は人数や支店数で表すことができますが、その会社で働く人がどれだけ幸せを感じているか、働きがいを感じて楽しく働いているかなどは見えません。経営理念は言葉として見ることができますが、その理念への経営者がどれだけ情熱をもっているか、社員がどれだけ共感しているかまでは見えません。

 会社という組織を考えた時に、働く人同士の「つながり」も、そんな目に見えない、大切なもののひとつではないでしょうか。人間にとっていちばん辛いのは、たくさんの人がいるのに誰からも相手にされなかったたり、無視されることだと思います。一緒に働いているのに一言も会話もない職場、相談する人も、心配する人もいない職場では、安心して働けません。
 そうではなく、先輩が後輩を気にして声をかける。後輩も先輩のことを思いやる。同僚同士の間でも、お互いが関心を持ち、励ましあったり、心配したり、協力する。そんな「つながり」や「一体感」が増えていけば、メンタルがおかしくなることもないでしょうし、仕事のパフォーマンスも上がっていくに違いありません。

 そんなことを考えている時に、先日、ある会社のイベントに参加させていただきました。その日は全社員が集まる勉強会があるのですが、みんな朝早くから、昼に食べるカレーの準備を行い、午前の勉強会が終わったら、みんなでそのカレーを食べ、また勉強会をするというプログラムです。
 その作る工程が実に楽しそうでした。先輩も後輩も関係なく、みんなでカレーを作っていきます。冗談を言い合ってみたり、鍋奉行のような人が出てたり、みんなが和気あいあいと協力し合っています。そんな様子を拝見しながら、改めてこういう仕事以外の場が組織にとって大切だったんだなあと感じていました。

 「見えないもの」は見ようとしないと見えないものだと思います。
 冬の空は空気が澄んで星がきれいに見えますが、心に余裕ない人や関心がない人はただの夜空。
 その人が大事だと思えば見えてくる。大事じゃないと思えば見えなくなる。
 何を大事にしていくか。そこが問われているのかもしれません。

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2022 年 01 月 25 日 16:38

顧客感動の上には何がある?

 「顧客満足」という概念は、1980年代にアメリカで言われ始めたそうです。だんだんと社会が豊かになり、モノが売れなくなってきて、それまでは生産者主導であった商品の質や方向をもっと顧客の要望を聞いて作った方が良いということから、この「顧客満足」という考え方が生まれました。

 確かに、昔の製品は使い勝手が悪かったり、すぐに壊れてしまったり、「不満」もたくさんあったので「満足」させる商品はあっという間にヒットしたに違いありません。しかし、今の時代はどの企業もお客様の声を聞き、お客様の方向を向いて商売をされているので、以前より不満を感じることがありません。サービス業も同じで昔のような「嫌な応対」に合うことの方が稀。つまり、「満足すること」はあたりまえの世の中で、消費者にとっては幸せな時代、しかし、それ以上のものを生み出せないと差別化にならない、企業にとって本当に大変な時代になってきています。

 良く言われるのは、満足の上は「感動」です。期待していたことよりも素晴らしい商品やサービスに出会った時に「感動」が生まれると言います。「こんなことまでしてくれるの?期待以上だ!」というのが感動。いいサービスを受けると嬉しくなります。多くの企業は、今、この感動をみんなが目指していこうとしているのですが、もし、どの会社もレベルが高まり、感動がまた当たり前になってしまうとどうなるのでしょうか。

 感動の上。私は、利用するお客様が「感謝」しているお店や会社が目に浮かびます。例えば、もしお店だとすれば、そこは、いつ行っても、誰にでも皆が親切で、お客様である自分のことを大切にしてくれて、高い技術や知識でどんなことにも応えてくれる頼れる存在。そこを利用するお客様は、いつも料金以上のもの受け取っていると感じているので、嬉しいという気持ちより、むしろ「ありがたい」という気持ちになっている。
 以前、川越胃腸病院を取材した時、インタビューするお客様のほとんどが、病院への感謝を口にされていましたが、満足や感動が積み重ねると感謝の気持ちが生まれてくるのではないでしょうか。

 このようなレベルになると、絶対に他のところに行くはずがありません。まさに生涯顧客です。全員が足並みを揃えなければいけませんし、技術もサービスも高いレベルでなければいけませんし、人間力が高まっていなければ、こうはなりません。
 なかなか難しいことではありますが、お店もお客様に感謝し、お客様も感謝するこんな関係は、素晴らしいなと思います。

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2022 年 01 月 12 日 13:34

人生お一人様一回限り

 人生をかけるだけの価値のある情熱をもって取り組める仕事。
 そんな仕事に出会った人は、困難や苦労はあったとしても、毎日が充実感であふれ、きっと幸せな毎日を過ごしておられるのではないでしょうか。

 15歳の時に、自分の人生をかける仕事に出会い、それ以来、死ぬまでひとつの仕事に情熱を傾け、真っ直ぐに生きてこられた方が、先日、交通事故で亡くなられてしまいました。

 その人は、越智直正さん。
 「靴下屋」「tabio」のブランドで有名なタビオの会長です。靴下一筋およそ70年。丁稚奉公から28歳で会社を興し、今では国内に300店、海外にもお店を出店するほどの企業に成長しています。
 私どもも、以前、DOIT!シリーズで取材をさせていただきましたが、私はそれ以前からお付き合いがあり、どんな時も明るく、どんな時も一生懸命なお人柄に惹かれ、心の師として仰いでおりました。

 越智会長の人生は、本物のいい靴下を作り、お客様に喜んでもらう。この一点にありました。海外の安い靴下に日本の靴下産業は衰退していく中で、「業界の良心たれ」「良品を適正価格で」「正義とともに発展する」という理想を掲げ、本物の靴下を世の中に広げてこられた方です。

 越智さん曰く、良い靴下というのは、履いた時にわかるそうです。靴下を履いているとその感覚が残ってしまう。だから、越智さんは毎日裸足で、サンダル履きで暮らし、出来上がった靴下を自分の皮膚感覚で試し続けておられました。また、いい靴下は「噛んでみたらわかる」とも言われていました。新品の靴下にそっと歯を当て、しばらく噛み続ける。そして、離した時に歯型が残らず、復元してくるのが良い靴下だと教えていただきました。
 裸足でサンダル履きの経営者が、靴下を噛んでいる様子をみて、最初はびっくりしましたが、越智さんにとっては、他人にどう映ろうが関係ないことで、とにかくいい靴下を作りたいという思いを持ち続けた方でした。

 DOIT!の取材の時に、「しかし、何年やっても、これや!っていう、いい靴下はできんのですわ。だからこんなわしでも何十年も続けてこられたんだ思います。」と言われたましたが、「これでもか」「これでもか」と自分の理想に向かってチャレンジし続ける越智会長の生き様は本当にまぶしく、私の憧れになりました。

 「あんた、そんなところで止まっていてええんか?」。

 そんな言葉は実際にはいただいていませんが、何か自分が悩んでいる時に、いつも越智さんから言われているような気がしていました。

 越智会長は、以前、講演でこんなことを言われたそうです。
 「わしが死んだとき、火葬場で何も残らんと思う。毎日完全燃焼しているから」
まさに、そんな人生を送ってくられた方でした。

 「人生お一人様一回限り。情熱をもって生きよ」
 越智さんからいただいたこの言葉をかみしめながら、自分も仕事に全力投球していきたいと思います。

 思いがけない事故。本当に悔しい思いでいっぱいです。謹んでお悔やみ申し上げます。

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2022 年 01 月 06 日 14:17

新しいことに挑戦する年

 新年、明けましておめでとうございます。
 旧年中はひとかたならぬ御高配にあずかり厚く御礼申し上げます。
 本年も皆さまのお役に立てるよう、精一杯努力して参りますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 さて、今年は、寅年です。
 「寅」とは、方角においては東北東、時刻では午前3〜5時を指す漢字です。寅とは、すなわち動物の「虎」を表しています。虎というと、大きな身体と鋭い牙、勇敢さや力強さを感じる動物です。
 では寅年とはどのような年なのでしょうか?過去の寅年には、バブル経済の始まりや、人類初の有人衛星が達成されたり、世界初の女性宇宙飛行士が誕生したり、寅年には、「初」や「真」という文字がつくような出来事が多くあったと言われています。つまり、寅年は新しいものが生まれる年。今年も、新しい何かが始まるかもしれませんし、新しいことに挑戦する人にとっては、最高の一年になると思います。

 また、2022年は、60年周期で訪れる「壬寅(みずのえとら)」にあたる年とされています。「壬(みずのえ)」とは、ゆったりカーブを描きながら流れる大河を表しています。
加えて「決断」の意をもつ「寅」が合わさった2022年は、安定性や落ち着きをもちながらも、はっきりと決断できる年と言われています。つまり、心にゆとりをもち、おおらかに物事を見定めることができる一年になるそうです。

 コロナがどうなるか、まだまだ予断は許しませんが、ますます誰も正解がわからない時代になっていくことは間違いありません。
 そんな時こそ、お客様の心に寄り添い、お客様の期待を超える商品やサービスを生み出していかなければなりません。失敗を恐れずに、挑戦していく企業だけが生き残っていく時代なのだと思います。
 そんな時代の中で、私たちブロックスも、虎のような勇敢な心で挑戦を続け、お客様に喜ばれ、愛され続ける企業を目指してまいります。
 今年も、本メルマガを始め、ブロックスの商品、セミナーをよろしくお願いいたします。

(株式会社ブロックス 代表 西川敬一)

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2021 年 12 月 28 日 09:45

一年を振り返る

 クリスマスも終わり、いよいよ押しせまってまいりました。2021年、今年は皆さんにとって、どんな一年だったでしょうか?
 忙しい日々を過ごしていると、なかなか振り返る時間が持てませんが、仕事を処理するだけの毎日、タスクをこなすだけの毎日では、疲れてしまいます。
 日報や日記などで一日の振り返りをされている方も多いと思いますが、一年の節目に、自分のやってきたことをじっくりと振り返ることは、意外と大事なことだと思います。

 振り返りの仕方はいろいろとあるようですが、やはり、具体的に書き出してみることが良いと言われています。例えば、「今年、達成できたこと」を書き出してみる。仕事のこと、趣味のこと、あるいは「〇〇さんと会うことができた」という人間関係のこと、年始の目標にしていなかったことでも、自分が達成したと思うことを書き出すと、意外と頑張っている自分に気が付きます。最近はスマートウォッチとの連動で、スマホで歩いた距離、走った距離なども記録できます。そうした記録も書き出して来年と比較してみるといいかもしれません。

 「今年、いちばん心に残ったこと」はいかがでしょうか?
 嬉しかったこと、感動したこと、大変だったこと、苦しかったこと。何が心に残っているでしょうか。自分の感情が震えたことを書き出してみると、「自分が大切にしたいこと」が見えてきます。

 「今年、変化したこと」、「達成できなかったこと」、「やり残したこと」、「来年、やりたいこと」など、いろんな項目で振り返ってみることで、いろんな気づきがあるはずです。ポイントは、「反省だけに終わらないこと」だそうです。反省は大事ですが、「これもできなかった、あれも出来なかった」と悔やんでも意味がありません。自分が生み出した「成果」を書き出してみることで、ポジティブになり、本当にやりたいことが見えてくることもあります。

 少しの時間とノートが1冊あれば、どこでもできるのが、振り返りの良さ。時間が取れる、この年末年始はいいタイミングではないでしょうか。

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2021 年 12 月 21 日 09:34

仕事をつまらなくする方法、面白くする方法

私たちは、常々「仕事を楽しく、面白く」というような前向きなことをばかりを考えていますが、今回は逆説的に、どうすれば、仕事が面白くなくなるか、つまらなくする方法を考えてみました。

・工夫をしない、改善もしない。ただひたすら言われたやり方でやる。
・感情を抑え、無機質に仕事をこなす。
・職場の仲間と無駄な会話をしない。ひたすらタスクをこなす。
・指示通りに仕事をする。
・笑顔が必要な場合には、無理に笑顔をつくり、その場を乗りきる

 書いているうちに、気がめいりそうになりそうになります。後ろ向きなことを書いたら、やはり後ろ向きにしかならないですね(笑)。
 上記の共通点は、人間性をなくすこと。ロボットのように働いていけば、誰でも仕事は面白くなくなることがわかります。しかし、怖いのは、仕事が忙しくなると、ついこのようなことになってしまう可能性があるところ。
 だからこそ、どうずれば、もっと良くできるか、どうすればもっと目的に近づけるかと、考えや創造性を発揮したり、悔しさや嬉しさの感情も味わいながら、働いていかないと現状に飲まれてしまうのかもしれません。

 話は変わりますが、先日、社員が内発的動機で動く組織づくりで有名な「ネッツトヨタ南国」さんが年に一度開催する「感謝祭」というイベントの動画を見る機会がありました。これは同社のイベントの姿勢に感動したお客様が作られた動画なのですが、そこには、上記と真逆の人たちの働く姿が映っています。

 どうすれば、お客様を喜ばせるかを、みんなが考え、一人ひとりが心をこめておもてなしをし、状況に合わせて自分が何をすればいいかを考え、自分から行動する。指示命令を出す人は一人もいません。嫌々やっているような姿もどこにもありません。人がいきいきと幸せに働き、それにお客様が感動し、つながりが生まれ、商品が売れていく・・・そんな様子を見ると、ますます、「本来、会社はこうあるべきだ」という気持ちが強くなります。

 人間にとって、いちばん大切なものをいちばん大切にする組織づくり。
 来年もいきいき働く人や組織を応援していきます。

追伸
ネッツトヨタ南国様の動画はこちらからご覧いただけます。
https://www.facebook.com/keiichi.nishikawa.9/posts/4707246212690638

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2021 年 12 月 14 日 10:40

未来という会社の新入社員

 今年も残すところあと少し。
コロナで始まり、コロナで終わった一年でしたね。

 最初の頃、みんなが戸惑っていたテレワークやオンライン会議も「あたりまえ」になり、生活面でも「マスクをする」「手を消毒する」などの新しい習慣も気が付けば普通になっています。家で過ごすことの大切さも感じた人も多く、働くばかりが人生じゃない、もっといろんなことを楽しもうと新しい趣味を始められた方も多かったようです。確かにこのコロナ禍で私たちはダメージを受けましたがが、その中で見つけたこと気づいたこともたくさんあって、必ずしも悪いことばかりの一年ではなかったのかもしれません。

 私たちも、コロナ禍の昨年9月からオンラインの経営セミナー「未来×幸せ経営フォーラム」をスタートしましたが、東京でライブ開催していたセミナーと比べると、より全国各地からの参加者が多くなりましたし、経営者だけでなく次世代のリーダー候補の方も参加されるなど、その幅も広がっています。

 「想いが伝わりにくい」というオンラインのデメリットも感じていましたが、それでも双方向の学習スタイルを取り入れたり、インタビュー形式で講師の想いを引き出したり、工夫をすれば、伝わり方がかわることもわかってきました。
 また、講演を聞いた後、数名のグループに分かれて対話するというブレイクアウトセッションも、「数百人が集まる会議でうまくいくのか」と不安いっぱいの中でやってみたら、案の定、トラブル発生。皆さんにご迷惑をおかけしながらも、改善することができました。  やってみてみないとわからないことだらけ。第1回、第2回、第3回と回を重ねながら少しずつ進化させていきました。

 皆さんの会社でも、同じような挑戦、失敗、反省、改善がいっぱい起こった一年だったのではないでしょうか?

 私たちは、今、急速に来た「未来」に慣れていないだけで、その歩き方がまだ身についていなかっただけなのではないかと思います。未来という会社に配属された新入社員のようなもの。その会社には、教えてくれる先輩もマニュアルがない。新人だから当然、失敗もする。でもその失敗が次のヒントになる。一人ひとりが行動を起こして試してみながら進むしかありません。

 考えてみれば、これは新しいスタイルではなく、挑戦者の基本なのでしょう。ジャングルの奥地を切りひらいてきた私たちの祖先も、宇宙開発に取り組んできた科学者たちも、世の中にない市場を切り開いてきた先輩の起業家たちも、きっとこんな歩き方をしてきたに違いありません。

 当時、高級品で一部の人しか乗れない自動車を、大衆のための乗り物にすると宣言して、それを実現されたヘンリー・フォードさん(フォード・モータースの創業者)は、こんな言葉を残しています。

 「できると思えば可能だ。できないと思えば不可能だ」

 シンプルな言葉ですが、今年を振り返ってみれば、腹に落ちます。
 まだまだ、困難な時代が続きますが、この言葉を思い出し、来年も挑戦の年にしていきたいですね。

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2021 年 11 月 30 日 14:49

組織の一体感を取り戻す

 まだ安心はできませんが、少しずつ規制が緩和され、飲み会や旅行、飲食が増えています。
 楽しそうに食事をしている人や、旅行されている人を見ると、みんな笑顔です。
 こうした笑顔を見ていると、人はやっぱり人と交わって、つながっていくことが安心になったり、活力になっていくのだなあと、つくづく感じます。

 会社も同じで、リモートワークは確かに効率的で通勤の負担も軽減される素晴らしい発明だと思いますが、まわりの人のお話を聞いても、ずっと一人で働くのは孤独で、やはり限界があったのかもしれません。もちろんオンライン会議はこれからも発展していくと思いますが、重要な話やアイディアを出し合うには、やはり人が合って話し合うことがいちばん大事なのだと感じました。

 そんなことを考えていた時、ある会社が3年ぶりに、全国の幹部が本社に集まるイベントを開催されました。このコロナ禍で失われてしまった組織の一体感を取り戻りたい、みんなを元気にしたいという経営者の思いから、実現したものですが、そのプログラムづくりや運営を、ブロックスがお手伝いさせていただきました。

 テーマは「経営理念」ということで最初は皆さん緊張気味ですが、しばらく話をしていると、どんどん話が盛り上がり、悩みを相談し合い、自分達で答えを見つけておられます。みんな同じことに悩んでいたんだ、みんな同じ思いだったんだ、理念を実践するってこういうことなんだと気づいていく・・・。仲間同士だから本音の語り合いが生まれます。最後は、お互いにエールを送り合って、笑顔になって帰っていかれました。

 「ただ話し合うことが、どんな成果に結びつくのか?」と最初のうち、半信半疑だった人たちも、社員の皆さんがみるみる元気になる様子を見て、こうした一見、非効率に見える場の大切さがわかってこられたようです。「対話」には、理屈では説明できない効果があるようです。

 孤立化し一体感がなくなった組織では、やはり相乗効果が生まれません。「こんなにいい仲間と働けている」という実感がやる気につながり、前向きな行動を生み出していくのでしょう。
 そして、組織の一体感を取り戻すのは、やはり全員が一同に会して行う「対話」がいちばん。いろんな場所で対話の場を設け、コロナ禍で失ってしまったものを、早くで取り戻していきたいですね。

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2021 年 11 月 16 日 17:06

ホスピタリティは心の交流

 「ホスピタリティ」とはどんなことでしょうか。「ホスピタリティ」を日本語訳は「おもてなし」という方もおられますが、「おもてなし」は“客人を迎える”という場面が思い浮かぶので、私は何か範囲が狭い気がします。

 例えば道端で、おばあさんが大きな荷物を抱えて困っていた時に手を差し伸べてあげることもホスピタリティでしょうし、熱を出して寝ているお母さんのために、小さな子供が道端で花を摘んで持って帰える行為も私は、ホスピタリティのような気がします。おもてなしより、もっと大きな範囲の概念で、日本語では思いやりの心、誠実さ、気配り、優しさ・・・という言葉になるのではないでしょうか。

 以前、「ホスピタリティ」を学んでいた時に私の心に残ったのは、「ホスピタリティは心の交流」という言葉です。まず、「誰かが困っている」という状況にその人の心のセンサーが働く。そして「どうされたのだろう?」「何かしてあげられることはないか」と心を巡らせる。困っていた相手は、その人の思いや行為に嬉しくなり、感謝の気持ちがわいてくる。そして、また行為をしたほうも、その気持ちが伝わり嬉しくなる。心が相互に交流し合うことがホスピタリティ。まさに人間にしかできない素晴らしい世界だと思いました。

 マニュアルサービスとホスピタリティを区別して説明される方もおられます。確かに、マニュアル通りにしているだけでは、心の交流は生まれません。でも、どんなマニュアル化されたサービスでも、そこに人が心を込めればホスピタリティの世界になるはずです。

 例えば、「いらっしゃいませ、お席にご案内します」というお迎えの場面で、小さなお子様を連れたお客様だから「ゆっくり歩いてあげよう」と思うスタッフの気持ちはホスピタリティ。「今日は楽しんで帰ってね」と子どもに一言声をかけてあげるだけでも、無機質なマニュアルサービスが心の通うホスピタリティになります。
 仕事はただの「作業」にもなるし、心の交流が生まれる「楽しい時間」にもなります。どうせ同じように働くなら、後者の世界で働いた方がメンタル面でも良さそうです。

 最近の脳科学研究では、困っている人を助けるなどの行為をすると、脳内に「幸せホルモン」というオキシトシンが分泌され、助ける人も幸せになるということも実証されているそうです。
 一人でも日々の仕事に「ホスピタリティ」を発揮していく人が増えれば、世界は楽しくなりますね。

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2021 年 10 月 27 日 09:30

仕事の楽しさ辛さは表裏

 「仕事は楽しいですか?」と聞かれたて、皆さんは「はい!」と素直に答えることができますか?
 もちろんやりがいはあるし、楽しいのですが、その前に「しんどさ」や「苦しさ」が必ずついてきますのでなかなか素直に「楽しい」と言いにくいものがあります。

 営業活動でも、受注が取れている時はむちゃくちゃ嬉しいし、楽しい時。しかし、そこまでにはいろんな壁があります。断れたり、怒られたり、提案が通らなかったり、何度も何度も足を運んでうまくいかないこともあるはずで、そんな時期はなかなか「楽しい」と感じられません。それでも、そこを乗り越えて、やってくる「受注」瞬間」や「お客様からの感謝の言葉」。その時の感動は最高です。この感動を一度知ってしまうと、仕事は面白くなります。どんな仕事も一緒だと思いますが、真の喜び・楽しさは「苦」(辛さ・しんどさ)とセットでやってくるもので、私は「楽しい」という言葉だけでは表現しきません。

 その「苦」の時期に、「仕事は嫌ですか?」と聞かれた時はどうでしょうか?こちらも素直に「嫌です、辛いです」とも言えません。足を棒にして走り回っていたり、何とかしようとのたうち回っている時は、確かに苦しさを感じますが、こうしてみよう、あれにチャレンジしてみようと脳みそが全力で回り、自分のすべてを出し切っている時は、ある種の面白さを感じていて、決して嫌ではありません。やはり、ここでも「苦」と「楽しさ」は同居しています。

 人類誕生以来、「もっと楽にならないものか?」と誰もが考えてきたと思います。こんなに、めんどくさいことをやらずに、もっと簡単に結果が得られるようになれば、毎日が「楽しい」の連続になるはずなのにと。
 苦労しなければ成功しないなんて、確かにめんどくさいですね。でも、苦労の時期は、確かに辛いのですが、その時に頑張ってのたうち回っていると、思わず人の思いやりや優しさに触れることができたり、心を支えてくれる友達の有難さに気づくことができたり、この時期でなければできない体験ができます。
 こうやって、自分の人生が重ねられ人生に厚みができているのだと思うと、このめんどくさい仕事のサイクルも、なかなかいいものではないかなと思います。

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2021 年 10 月 20 日 18:02

仕事の目的を考える2つのエピソード

 先日、ある研修で、皆さんと一緒に「仕事」と「作業」の違いについて話をしました。そんなに気にしておられない方もいらっしゃったようですが、私は仕事とは、目的を意識しながら、どうすればもっと良くなるかを考え創意工夫をしながらやるもので、作業は決められたことを決められた通りにやることだと思っています。
 お客様や後工程の人のために、どうすればもっと良い価値を届けられるかと考えてやっていると創造力を働かせますから楽しくなります。作業でも、どうすれば早くなるか、どうすればもっと良くできるかと創造力を働かせていくと仕事になります。傍から見ればただルーティンワークをしているようでも、その人の心の中にはしっかりと「目的」が見えていて、その目的のために自分の役割を果たそうとワクワクしている人もいます。

 有名な話で、皆さんも聞かれたことがあるかもしれませんが、心に残っている2つの話をご紹介します。
 ひとつは、アメリカの当時の大統領、ケネディさんが、ある日NASA宇宙センターを訪問した時の話。大統領が清掃員に、どんな仕事をしているのかと尋ねたところ、その清掃員は「私は月に人類を送り込む手助けをしています」と答えたそうです。
 この人も単なる作業員ではありません。きっと毎日ワクワクしながら、仕事をしている様子が思い浮かびます。

 もうひとつが、松下幸之助さんが社員に語ったエピソードです。
 当時、まだ小さな町工場だった松下電器では、完成した電球を磨くという仕事がありました。そこに、つまらなそうに仕事をしている社員がいたそうです。その社員に対して松下幸之助さんは、「君、ええ仕事しているな~」と声をかけました。その社員は、「電球をふくだけの仕事のどこがいい仕事なんだ」と思っていたのでその言葉に唖然としたそうです。
 幸之助さんはこんな風に話したそうです。
 「この電球は、どこで光っているか知っているか?」「あんたが磨いた電球で街の街灯に明かりがつく。その街灯のお陰でどうしても夜遅くに駅から家に帰らなあかん女の人、いつも怖い思いをして帰っていた女の人が安心して家に帰ることができる」
「またなぁ、子供が絵本を読んでいると、外が暗くなって家の中はもっと暗くなる。そうなれば、絵本を読むのを途中でやめなあかん」「でもな、あんたが磨いている電球1個だけで、子供たちは絵本を読み続けることができるんや」「すごいこどじゃないか、あんたが電球を磨いていることで子供たちの夢を磨いているんやで」「物づくりはなぁ、物をつくってはあかん、物の先にある笑顔を創造できんかったら、物をつくったらあかんのやで。」「子供たちの夢のために、日本中、世界中にこの電球を灯そうや」

 物の先にある笑顔を想像できんかったら、物を作ってはあかん。改めて松下幸之助さんの信念の強さを感じます。でも、これは物作りだけの話ではないのだろうと思います。
 どんな仕事をしているのかと問われた時に、どんな言葉を返せるか。仕事の向き合い方が表れているのかもしれません。

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2021 年 10 月 13 日 09:45

「働きがい」ってどんなこと?

 皆さんは、自分の仕事に「働きがい」を感じていますか?
 こう問われると、皆さんはどんな風に感じられるでしょうか。

 先日、弊社のセミナーで皆さんと一緒に「働きがいのある職場」を語り合いました。

「働きがい?そんなこと考えたことがない・・・」
「すぐに応えられないな・・・」
「はい、この仕事にすごく働きがいを感じます・・・」

 「働きがい」・・・そもそも定義が曖昧ですね。辞書を調べると「働きがい」とは、「働くことによって得られる結果や喜び、働くだけの価値」と書いてあります。何に価値を感じるか、喜びを感じるかは人それぞれですから、これが働きがいだと決められません。

 しかし、皆さんで話し合ってみると「働きがい」には共通していることも多いことに気づきます。
 まず、自分の仕事が人に役立って、喜ばれた時に働きがいを感じる。そんな意見がありました。ありがとう、助かったよと言われて嬉しくない人はいません。また、その仕事が好きで没頭している時も働きがいを感じます。難易度が高くても、それが面白ければ、やりがいを感じて何度も挑戦します。仲間と一緒に必死に取り組んで一体感を感じる仕事も働きがいを感じませんか。お金ももらえないと働きがいを感じないという意見もあります。確かにお金は頑張った結果を評価されるものですから大事です。ただ、ボランティア活動でも働きがいを感じることがあります。役に立てたという結果がお金以上の価値になることもあります。また、出来ないことができるようになり、自分が成長できたと感じる時、この仕事をしてきてよかった、頑張ったかいがあったと思うことがあります。

 要約すると、働きがいとは、人に役立つ仕事であり、そこに自分が一生懸命に取り組んで、結果、自分も成長でき、「あなたがいてくれてよかった」「あなたのおかげで助かったよ」と言ってもらえる時に感じる充実感というようなものでしょうか。もっと簡単に言うと、人にために役立つことが働きがい。それを実感すると仕事の誇りです。

 今、働き方改革の名の元に、日本全国で、残業を減らしたり、出社時間を遅らせたり、テレワークで自由な場所で働けるようにしたり、確かに働き方は多様になりました。確かに不満足の要素は減ったのかもしれませんが、おかげで仕事が楽しくなったとか、働きがいを感じるようになったという話はあまり聞きません。こうした改革は、仕事の満足感にはあまり関係がないということも見えてきたのではないでしょうか。

 働きがいを感じず、日々の仕事が作業のようにノルマのように感じている人はまだまだたくさんいます。今必要なのは、働き方改革より、働きがい改革なのかもしれません。

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2021 年 10 月 05 日 09:45

「サービス精神」とは?

 世の中には、人を喜ばせることが大好きな人がいます。サービス精神が旺盛というか、人を喜ばせることが生きがいになっているというか、その人のまわりには明るいオーラがあり、輝いています。
 もう他界しましたが、私の義理の母も、そんな人でした。食事でも、「もっとたくさんお食べよ」といろんなものを用意し、食卓には食べきれないほどの料理を並べてくれました。そんな義母には、友達も多く、いろんな人が相談に来ていました。

 ビジネスの世界では、顧客満足を高めるとか、ロイヤルカスタマーを創造するとか、つい小難しいことを考えてしまいますが、こうしたサービス精神旺盛の人たちの生き方を見ていると、すべてが後付けの理論のように感じてしまいます。
 この人たちの生き方の原点は、お金を儲けたいからでもなく、お客様を集めたいからでもなく、とにかく「人を喜ばせてあげることが幸せ」。その動機が純粋な人のまわりは明るく、自然と人から好かれ、自然と人が集まってくる。CSが高まり、ロイヤルカスタマーが増えていく状態と似ています。

 もちろん、ビジネスは経済が成り立たないと成立しません。いくら喜ばせたいと、ずっと原価を割って提供していてはつぶれてしまい、人に迷惑が掛かります。だから、お金が儲かることは絶対に必要。しかし、この「人を喜ばせたい」というサービス精神が中心になければ、結局は人は集まらなくなってしまうのではないでしょうか。

 私だけでなく、誰もそうだと思いますが、何かをしてあげて、相手の人が喜ぶ顔を見ると嬉しくなります。人の喜びが嬉しく感じるのは人間の本能ではないかと思います。ただ、人が喜んでくれて嬉しいと感じるだけならいいのに、私たちはつい、見返りを求めてしまいます。特に心に余裕がなくなると、「なんで御礼を言わないんだ」とか、「せっかくやってあげたのに」という気持ちになりがち。これも人間の本能かもしれませんが、このあたりが難しいところ。
 確かに、自分のしたことに「ありがとう」と言ってくれたり、「してくれて、本当に助かった」と言ってもらえると嬉しくなります。でもサービス精神が強い人を見ていると、ただやってあげることが好き、御礼も何も求めていません。だから続くのでしょうね。

 サービス精神とは、見返りを求めないで、人を喜ばせたいという精神。
 人の喜びと自分の喜びが融合して溶け合うような状態。
 本物が生き残っていく時代だからこそ、「サービス精神」がますます大事な気がします。

【ご案内】
12月からスタートする「未来×幸せ経営フォーラム」の第2回目では、バグジーの久保社長、元リッツカールトン日本支社長の高野登さんをお招きし、「気づく力、感じる力」と題して、このコラムのようなサービス精神や気づきの力をお伺いしていきます。ぜひ、お楽しみに。
https://www.doit-fun.jp/blocksseminar/20211202_20220414

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2021 年 09 月 29 日 14:44

仕事に夢中になる人、ならない人

 以前、魚釣りが好きな人に連れられて、釣りに行ったことがあります。
 私は過去何度かやりましたが、普段はほとんどしません。糸を垂らしていたのですが、なかなか釣れません。釣れない時間はなかなか退屈。だんだん飽きてきました。しかし、友達は仕掛けを変えたり、場所を変えたり、いろいろと工夫をし出して楽しんでいます。釣り好きの人は、やはりこういうことが楽しいのか・・・。釣れた、釣れないということ以上に、「釣り」という行為自体が面白いのだなと感じました。

 スポーツ、山登り、絵画・・・世の中にはいろんなことに夢中になっている人がいますが、きっとメカニズムは同じはず。成果を求めているけれど、それに挑むプロセスが面白くてしかたがない。失敗して「どうしようか?」と考えて工夫することが楽しい。仲間と反省する時間も楽しい。そこに成果がでる(魚が釣れる)とさらに楽しい。夢中になっている時は、時間が短く感じ、身体は疲れても心は疲れません。

 では、仕事は、遊びのような「夢中になる対象」になるのでしょうか?
私は、もちろん対象になると思っています。私自身、実際に新入社員の時からずっと夢中になってきましたし、夢中になっている人はたくさん見てきました。同時に、楽しんでいない人もたくさん見てきました。「仕事を楽しむ」とはどんなことかを、ずっと考えてきました。

 では、どうすれば、仕事に夢中になれるか?
先程の釣りの時に、成果が出ない時が続いたので私は面白さを感じませんでした。友人は、「そこを超えた時に面白さがわかってくる」と言っていましたが、きっとそういうことなのでしょう。

 趣味でも仕事でも、ある程度の成果が出るまでやり続けてみないと本当の面白さに出会えないのだと思います。だからこそ、やはり一定期間は「面白くなくても一生懸命やってみる」という時間がいります。さらに漫然と臨むのではなく、「工夫・改善をする」。「面白さ」は、この2つの後に来そうな気がします。

 最近、「面白さ」に出会う前に努力を忘れて、「自分にあっていない」と1年もせずに辞めていく若い人のお話を聞くと、「釣れない」からすぐに「面白くない」「つまらない」と言って釣りを辞めていく人を思い出します。
職業選択の自由ですから、いくらでも変えてもいいものですが、中途半端な体験を何回繰り返しても「面白さ」には出会えないと思います。

 しかし、問題は、若い人より長く続けているのに、「面白さ」を感じない人かもしれません。「給料」という魚が取れるようになることに慣れてしまったのか?そもそも、成果を給料としたから、面白くなくなっているのか?工夫も改善もしない毎日が問題なのか?

 夢中で仕事をするということは難しいものなのでしょうか?

 夢中になると、集中します。工夫改善をするので品質が高くなります。何よりも日々が楽しくなります。楽しくなれば、人間関係も良くなります。生産性が上がります。いろんな挑戦もしたくなります。
 ひとつでも、夢中になるものを見つけた人の人生は、きっと豊かになると思います。

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2021 年 08 月 31 日 14:29

「One for All, All for One」の本当の意味

 ラグビーの精神とも言われ、日本でも良く使われる「One for All, All for One」という言葉。この意味は一般的に「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのため」と訳されますが、本当は、「みんなはひとつの目的のために」という意味だと言われています。ラグビーの場合の目的はチームの勝利。つまり、「ひとりはみんなのために、みんなは勝利のために」というのが正しい訳だそうです。

 みんながひとつの目的に向かって助け合い、協力する。ラグビーワールドカップで、日本代表が見せた「ひとつのトライのために、仲間同士が信じ合い、最後まで諦めず全員でつないでいく」というプレーは、まさにこの精神の表れだったと思います。体格も、体力も劣っている日本代表が、競合を次々に勝てたのは、他より優れたチームワークが発揮されたからでしょう。
 チームの全員が「ひとつの目的」に向かっているからこそ、相乗効果が生まれ、強い敵にも勝つことができる。みんなが自分以外の人のことを考える「One for All」。そして、みんがひとつの目的に向かう「All for One」。この2つが機能しているチームほど強いものはないはずです。

 ところで、「チーム」と「グループ」の違いは何でしょうか?
 チームとは、複数の人が同一の目的に向かって動く集団。集団の目的・目標を達成するために、役割分担をし、協力し合い、時に意見をぶつかり合わせて動くのがチームです。一方で、「グループ」とは、同じ思考や性質、趣味などを持つ人たちの集団のこと。ここには同一の目的や目標はありません。チームは目的のために集まった集団で、お互いに協働して動きます。だから、1+1+1が3にも4にもなりますが、グループは相乗効果が生まれません。
 つまりチームはそもそも「目的」を達成するために集まった集団だということです。そして全員が「One for All, All for One」の精神で結ばれたチームが「真のいいチーム」と言えるのではないでしょうか。

 私たちの組織は「チーム」か、単なる「グループ」か?メンバーは、みんなが助けあっているか?みんなが「ONE」(経営理念)に向かっているのか?
 最近は、テレワークばかりで、チームのことを考える機会が少なくなっています。「自分の仕事が終われば、仕事は終了」という働き方に慣れてしまっています。しかし、本当にそれでいいのでしょうか?もっと目的に向かって協力すべきことはないでしょうか。チームの困っている人を助けることをしなくてもいいのでしょうか?
 コロナ禍の大変な時期だからこそ、本当はもっとチームが助け合っていく時なのに、どんどんと「自分は自分のために」という状況になっているような気がします。もう一度、「One for All, All for One」を思い出していきたいですね。

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2021 年 08 月 19 日 11:56

散漫になった意識を集中させる方法

 やらなければいけないことが山積しているのに、どうしても集中できない・・・
休み明け、仕事モードに入れず困っている方も多いのではないでしょうか?
こんな集中できない時に効果がある方法をご紹介します。
 それが「みかん集中法」と言われているもので、もしかするとご存じの方も多いかもしれません。
 まず、手のひらの上に本物の「みかん」があるように頭の中にイメージします。重さ、色、香り、匂いを嗅いだりし、リアルにイメージするのがポイントです。
 次に、そのみかんを自分の後頭部の上、15センチから20センチ、45度のところにもっていき、そこにおきます(もちろんイメージです)。そして手を下し、静かに目を閉じます。その後、後頭部の上方に置かれたみかんのバランスを取ります。15分ほど、その状態をキープすることに集中し、ゆっくり目をあけます。
 気持ちが落ち着き、深い集中状態に入ることができます。
 みかんが頭の上にあるなんて、返って集中できない・・・と思う方もいるかもしれませんが、やってみると意外と効果があります。なぜ、これがいいのか、私は専門家でないのでわかりませんが、フロー状態になっている時の気持ちに似ています。なかなか仕事に集中できない時は非常に効果的です。ぜひ、お試しください。

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2021 年 08 月 11 日 14:23

「楽しい時」のやる気は持続する

 オリンピックが終わりました。選手の皆さんの素晴らしいパフォーマンスとスポーツマンシップにたくさんの感動と勇気をいただきました。選手、スタッフ、大会関係者の皆さん、大変な状況の中で素晴らしい大会を開催していただき本当にありがとうございました。

 今回、いろんな競技をテレビで応援していましたが、中でもいちばん私の心に残ったのがスケートボードです。テレビでも話題になりましたが、15歳の岡本碧優(みすぐ)選手が転倒した後、各国の選手が次々に集まって、抱擁したり、肩車をしたり、失敗して泣き崩れていた岡本選手が笑顔になるシーンに私も胸が熱くなりました。スケートボードには元々こういう励まし合い、助け合う精神があったそうですが、何かこれまでの「戦い」という概念が強かったオリンピックに、「高め合い」という清々しい風が吹いたような気がしました。

 私たち仕事の世界では、「競争」「戦略」「倒す」「生産性」など戦争で使われるような言葉が当たり前に使われていますが、そのような殺伐とした空気の中で、本来は助け合って幸せになろうと目指していた人間が、逆に苦しみや憎しみが増え、求めていた「幸せ」からどんどん遠ざかっているような感じがしています。
 もちろん「スケートボード」とビジネスは全く違うものですが、彼らが示してくれた「高め合う」という世界観は私たちももっと学んでいくべきことではないでしょうか。

   スケートボードの原点にあるのは「楽しむ心」だと思います。金メダルを獲った19歳の四十住(よそずみ)さくらさんも、銀メダルの12歳の開心那(ひらき・ここな)さんも心からスケボーを楽しんでいます。彼女たちには、専門のコーチがいないということにも驚きました。YouTubeやインスタに乗っている技を研究したり、仲間に技を教えてもらったり、自分で学び、成長していったとか。しかし、オリンピックに出るには厳しい練習なくして、技は身につきません。彼女たちは、自分自身で何度も何度も練習をして難しい技を身に付けていったそうです。
どうして厳しい練習に耐えられたのか?その原動力が「楽しい」という心だったと思います。傍目には厳しい練習をストイックにこなすように見えても、本人たちの心は「楽しいからやっている」だけ。傍にいる人は、彼女たちが夢中になっている時は近寄りがたかったと言います。

 「やりたくないことでも我慢して頑張る」ということも大事なことかもしれません。しかし、こうした頑張りはあまり持続しません。メンタルもおかしくなります。しかし、「楽しい」時は勝手に頑張りますし、何時間だってやってしまいます。こうした心理を「フロー状態」というそうですが、仕事もフローでやれれば最高ですね。

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2021 年 08 月 03 日 16:43

選手の心を高めるリーダーに学ぶ

 オリンピックで日本のメダルラッシュが続いています。コロナで暗いニュースが続いていた中で、オリンピックから勇気をもらっている人は少なくないはず。私もその一人です。
 アスリートは、大会に向けて身体や心を整えていくものですが、今回の大会は、1年延期になり、さぞ、その切り替えや調整が大変だったと聞きます。選手自身もそうですが、選手を支えるコーチや監督、トレーナー、食事を作る人なども、きっといつも以上に難しいことがあったのではないでしょうか。選手と監督、コーチが涙を流して抱き合う姿をみると、その試練の過去が浮かび上がってくるようです。

 いろんな競技が活躍する中で、いちばん金メダルが多いのが柔道。今回、「全階級メダル」を目標にその選手を支えてきたのは井上康生監督を始めとするコーチ陣ですが、先週、向選手が敗退してしまった時に「しっかり課題を埋めてあげられなかったのは私たちの責任だ」と反省の弁を述べられていました。これまで井上監督は選手の合宿地を足蹴く周り、声をかけたり、励ましたり、科学的なトレーニングを導入したり、「全選手にメダルを獲らせてあげたい」と誰よりも愛情を注いでこられたと聞いています。だからこそ、こうしたリーダーの言葉は選手たちにも、よし、自分がもっと頑張らねばと思うようになるのでしょう。
柔道は個人競技ですが、私はチームのスポーツのように感じながら見ていました。

 リーダーの役割はしっかりとビジョンを示し、戦略を立て、チームメンバーと共にその目標に向かっていくことですが、いくら戦略やビジョンの立案がしっかりしても、いかに科学的なトレーニングを実施したとしても、最後はメンバーがリーダーを信じてついていこうとしているか。メンバーとリーダーの間に「信頼」があってこそ、本当に強いチームになるのではないでしょうか。このオリンピックでも優勝するチームの勝利後の様子を見ていると、リーダーとメンバーの間に強い「信頼」を感じます。
 どんな時も選手を愛し、選手を信じ、励まし続け、どんな時も指を自分に向ける井上康生監督のリーダーとしてのあり方・姿勢。困難な時代に求められる理想のリーダーの姿のような気がしました。

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2021 年 07 月 27 日 16:09

アスリートから学ぶ感謝の力

 いろんな問題を抱える中で、開催が1年延期され、東京オリンピックがいよいよスタートしました。無観客の舞台はやはり寂しい気がしましたが、それでも自分の持てる力を全力で出しきり、目の前の勝負に挑むアスリートたちを見ていると、どんな舞台であろうと彼らには関係がないのもしれないと思い、たくさんの感動をもらっています。

 今日までに、柔道、競泳、スケートボードと日本人のメダルが続いていますが、私は試合後の選手たちのインタビューを聞いていて、皆さんが口々に「感謝の言葉」を述べられることに感動しました。確かに今年のオリンピックは開催自体が危ぶまれていたので、より、この舞台に立てたことに感謝の気持ちが湧いてくるのだと思います。しかし、それ以上に、今、ここにいるのは、自分を支えてくれた人たちのお陰だと心から感謝していることが伝わってきます。きっと普段から、感謝の気持ちを持ち続けていたからこそ、こういう場で、自分の嬉しさより、感謝が先に言葉になるのではないでしょうか。

 松下幸之助さんも感謝の心を大事にされた経営者です。
「感謝の心があってはじめて、物を大切にする気持ちや人に対する謙虚さ、生きる喜びも生まれてくる。感謝という古びた思想と捉えがちだが、どの時代にもよらず普遍的に大事なこと」という言葉を残されています。
 感謝の反対語は「あたりまえ」と言いますが、今、自分のまわりにあるものは「あたりまえ」、「してもらって当然」だと思っている人は、感謝の気持ちがない人です。そんな「あたりまえ」の有難さに気づけると、もっと頑張ろう、もっと人の意見を聞こう、もっとちゃんと生きていこうと前向きになれるのだと思います。
 メダルをとるレベルのアスリートたちは、きっと、この「感謝する力」があったから、苦しい練習を乗り越えることもできたでのしょう。「自分のためにメダルと獲る」だけではなく、「支えてくれた多くの為にメダルと獲る」という新たな「目標を達成する目的」が加わったからこそ、達成への意志も強固になっていったのだと思います。

 ビジネスも、同じかもしれません。感謝を忘れた人は、どこかで孤立的になるのではないでしょうか。感謝の気持ちを持っている人は、周りから愛されますし、応援もされるので、どんなことも乗り越えられるはず。それ以上に、自分が幸せだと感じているので、仕事も楽しいに違いありません。楽しそうな人のまわりに人も集まってきます。成功するには、技術も知識も大切ですが、やはり、それだけでなく、「感謝の心」など、人としての基本的なスキルがベースとして大事な時代なのだと思います。

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2021 年 07 月 21 日 13:47

「たいへん満足」が生まれる組織の根幹

 先日、DVD教材「レクサス星が丘」を社内で活用していただくために、活用法をご紹介するセミナーを開催しました。その時に、「たいへん満足をどう生み出すか」「生涯のお客様づくり」というテーマについて話し合ったのですが、これはなかなか正解が出ない永遠のテーマですね。しかし、人口減少の中でのお客様獲得競争に勝ち残るためには「この店が好き」「この企業が大好き」という熱狂的なファンを生み出していくこと。どんな時代にも元気な企業は、「たいへん満足」というロイヤルカスタマーをたくさん増やしてきた企業です。

 満足度調査では、どこに不満があるかはわかります。そこを改善すれば、満足に近づきます。しかし、「満足」「たいへん満足」の差はなかなかわかりません。「たいへん満足」を高めようと、例えば「お名前で呼ぶ」「お客様の好みを理解する」・・・Aさんにはこうする、Bさんにはこうすると細かくすればするほど気を使う項目が増え、「やらなければならない」という義務感やしんどさが生まれてきそうです。いくら「たいへん満足」が重要だといえ、無理に展開し、スタッフの義務感やしんどさが伝わってきては逆効果になりそうです。

 自分が「たいへん満足」だと評価する時を考えてみました。確かに私は、店頭でスタッフの行動を見て評価しているのですが、実際は、その行動の奥にある「私を気遣ってくれる気持ち」に感動していると思います。
 例えば、そのスタッフが自分のことを「名前」で呼んでくれ、「先日は○○でお世話になりました」と言ってくれた時。確かに「覚えてくれていたんだ」とその行為そのものに嬉しさを感じます。それと同時に、「たくさんいるお客様のことをちゃんと覚えようとしてるんだ」というそのスタッフの仕事の姿勢もいいなと思ってしまいます。もし、他のスタッフもそんな対応をしているとわかれば、「そういう行動を大事にしなさい」とスタッフをバックアップしている企業の姿勢にも素晴らしさを感じ、きっと「たいへん満足」という評価をしてしまいそうです。

 つまり、言いたいのは、「たいへん満足」を生み出すために大事なのは「行動」そのものではなく、その奥にある「姿勢」の方にあるのではないかということです。やはり、どこまでいっても、最後は組織の中での「理念」の共有、浸透ということになるのではないでしょうか。

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2021 年 07 月 15 日 09:37

リスクを避けることが最善か?

 子どもの頃、私が住んでいたところの近くに「琵琶湖疏水」がありました。琵琶湖疏水は明治の頃、豊かな琵琶湖の水を京都に運ぶために人工的に作られた約20キロの水路で、日本遺産にも登録されています。春は周囲に植えられた桜を目当てに観光客がやってくる人気スポットになっています。

 その疏水の近くで生まれた私は、よくこの付近で遊んでいたのですが、親や学校からは、子供たちだけで遠くへ行ってはいけないと、遊ぶ場所の範囲が決められていました。しかし、当時はテレビゲームもない時代。小学生の低学年の私は、「禁止されているその先」が見たくてしかたがありません。そこである日、数人の友達と自転車でこの疏水をどこまでいけるか行ってみようと、決まりを破って出かけていきました。

 自転車を漕ぐ度に見たことがない風景が広がり、何かを開拓しているような気持ちになり、楽しく自転車をこいでいました。しかし家から遠くなればなるほど不安になり、親や先生の言葉が気になりだし、途中で引き返してしまいました。トムソーヤのような冒険はありませんでした。それでも、枠を破って進んだことや自分たちしか知らない世界を見てきたことを、友達に自慢していた記憶があります。

 今思えば、バカみたいな小さな冒険でしたが、子どもの私に大きな一歩だったのでしょう。あの時の不安と楽しさが入り混じった感覚は今でも覚えています。こうした冒険は、子どもから青年期はたくさんしてきましたが、大人になると、やはり「リスク」を気にするようになり、確実に成果が見えることやルールに逸脱しない、リスクの少ない方ばかりを選択してくるようになり、「大人は冒険しない」という変なルールに落ち着くようになります。

 話は変わりますが、最近、SNSの投稿で、「リスクを避けることが最善なのか?」という問いが投げかけられていて、リスクについて考えることがありました。確かに、「リスク」は避けるべきことかもしれませんが、それを忌み嫌って避けることばかりに目が向くと、新しい挑戦はしなくなり、それ以上の発展は望めなくなってしまいます。その人は、「リスクを避ける慎重さが、かえって問題解決を先延ばしにし、大きなリスクを作っているのでは?」と言われていましたが、もしかするとそうなのかもしれません。リスクは本当に避けることが最善なのでしょうか。

 リスクを回避するという思考は、確かに成功に近づく方法なのかもしれませんが、「面白いか」「面白くないか」と問われると面白くないはず。未知のものに挑戦することは、リスクと共に面白さもあるのではないでしょうか。こんな時代だからこそ、冒険心をもって進んでいきたいですね。

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2021 年 07 月 06 日 13:54

大谷選手の修正力

 メジャーリーグでホームラントップ、二刀流で大活躍をしている大谷翔平選手。以前から応援していたので、彼の活躍が報じられる度に嬉しくなります。
 もう、多くの方がご存じだと思いますが、彼が高校時代に監督からの指導で作っていたのが、「マンダラチャート」という目標達成シートです。このベースは、以前、弊社の「未来×幸せ経営フォーラム」にお越しいただいた原田教育研究所の原田隆史さんが考えた「目標達成理論」です。9×9マスのシートの真ん中に「達成したい目標」を記入。そして、この目標を達成するために必要な「要素」を8つ書きます。さらに、そのひとつひとつの要素に対して、「何をすれば達成するか」という視点で8つの「行動目標」をつくります。要するに、夢を具体的な行動目標に置き換え、ひとつひとつを実行し、高めていくためのツールです。

 大谷翔平選手が高校時代に書いた目標は、「8球団からドラフト1位で指名される選手になる」。その要素は「体づくり、人間性、メンタル、コントロール、キレ、スピード160キロ、変化球、運」の8つ。そして行動目標は、例えば「コントロール」の要素では、「①インステップ改善、➁体幹強化、③軸をぶらさない、④不安をなくす、⑤メンタルコントロールをする、⑥体を開かない、⑦下肢の強化、➇リリースポイントの安定」というように細かく目標を立てています。たったひとつの要素でも、8つの視点から自分の改善を図っていこうとしている訳ですが、高校時代から、彼がいかに冷静に、科学的に自分を見ていることに驚きます。きっと素晴らしい指導者がまわりにいたのでしょう。

 目標は細分化し、ひとつひとつを具体化する。これは、きっとビジネスでも同じだと思います。ただ目標を立てがむしゃらに頑張る、という精神論でなく、どうすれば、それが実現できるか、細かく行動目標に落とす。こんなに細かく目標を設定すると集中できないという見方もあるかもしれませんが、細かく設定すればするほど行動を起こしやすくなりますし、例えスランプに陥っても、どこが悪いかがわかりやすくなるのではないでしょうか。ポイントがわかれば改善もしやすくなるはず。

 大谷選手の素晴らしさは、ただ闇雲に頑張るというのではなく、うまくいったこと、うまくいかなかったことを手掛かりに、「どうすれば、もっと上手くなるか」と、自分を修正していく力だという人がいましたが、彼の今のメジャーリーグでの活躍ぶりを見ていると、まさに、自分を修正する軸づくりを高校時代からやっていたことが今に生きているように感じます。

 私が大谷翔平選手を好きなのは、自分で目標を定め、自分で軌道修正し、その軌道修正までも楽しみに変え、自分らしい人生を歩んでいるところです。自分が決めた人生を歩んでいる訳ですから、メジャーリーグという環境への愚痴、上司への不満を口にすることもないはず。自分の人生をいきいきと生きていく彼の活躍をこれからも見守っていきたいと思います。

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2021 年 07 月 01 日 13:43

コロナ禍で変わる働き方・会社のあり方

 コロナが始まって1年半以上が経ちます。ワクチン接種も始まり、ここ数か月で状況は打開されると思っていますが、東京ではまた感染者が増加していますし、新しいタイプの変異ウィルスも広がっています。まだまだ見通しが立たない状況です。
 世界的なパンデミックという誰も経験したことがない状況に必死で対応してきた1年半ですが、この体験を通して多くの人が、改めて自分の働き方や生き方、あるいは人生について考えることがあったのではないでしょうか。
 私の知り合いに「家で仕事をするようになり、改めて家族の大切さ」に気づいたという人がいました。またある人は、「通勤をしていた頃は、我慢してでも会社に行くのが当たりまえだと思っていたが、そんな我慢をするより、自分のやりたいことをしたい」と思うようになったと言っていました。人と会えない体験を通して、改めて人と会うことの意味を見つけた人もいます。実際に増えてきているそうですが、空気のよい田舎で暮らすことにシフトする人も出てきています。統計を取った訳ではありませんが、自分らしい生き方、自分がやりたい仕事とは何か?と考え始めた人はかなりいらっしゃるのではないかと思います。

 こうした意識の変化は、すぐに行動に映らないかもしれませんが、しばらくたつと、起業する人、フリーランスになる人、地方移住、海外移住、副業、サイドビジネスなど、従来の「会社に勤める」ということと違う生き方が増えてくると予測する記事もありましたが、きっとこうしたことは増えていくのだろうと思います。

 ただ、一方で、「人と人がつながること」「人と人の絆」の大切さにも気づいた人も多かったはず。会社の中での結びつきをもっと強くしていこうと思う会社もあるのではないでしょうか。リモートワークでただただ個人が与えられた仕事をするだけでは、やはり本当のモチベーションは、生まれてこないようにも感じます。

 これからの働き方、会社のあり方はどうなるのでしょうか。答えはひとつではなく、きっと多方向に進化していくのだと思いますが、私がイメージするのは「個人が自由に、自分らしく働けると同時に、強い目的意識や強い絆で結ばれた仲間がいる会社」です。つまり、個人がもっと輝く、しかし、会社の目的や行き先にはみんなが共感し、その実現のためにそれぞれの得意を発揮し、全員で助け合っていく組織です。
 皆さんは、どんな働き方を目指しますか?どんな会社で働きたいですか?

(株式会社ブロックス 代表 西川敬一)

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2021 年 06 月 23 日 15:59

なぜ目的意識が大事なのか?

 新人の指導教育の時、昔から、「目的意識をもって仕事をしなさい」と言われていますが、なぜそれが良いのでしょうか。改めて考えてみました。

 目的意識とは、その行為をしている意味を理解しているということ。なぜそれをやるのか、何のためにその行為を行うのかを自覚しているということです。例えば、「一輪車に土を載せ、10m先まで運ぶ」という行為を考えてみても、そのことでどんな効果があるのか、どんな意味があるのかということを理解している。つまり目的意識があれば、その行為を一生懸命やるはずです。さらに、その目的に自分も共感していれば、いかに効率よくやるか、いかに丁寧にやるかまで考えながら、その仕事をするでしょう。
 逆に、その行為に意味を理解せず、ただ「一輪車に土を載せ、10m先まで運ぶ」ということだけに目が向いていると、意欲は低下、途中でさぼってしまうなども起こりそうです。要するに手を抜くようになる。

 私たちの日常においても、なんだか仕事にやる気がわかないという時は、たいてい、それをやる意味・目的がわからないという時です。やる意味がわからないけど「上の命令なんだから、しょうがないか」と自分を納得させしぶしぶ仕事をする。とにかくこなそう、とにかく終わらそうという気持ちになっていきます。目的意識がわからないという人は、きっと、こうした仕事の仕方に慣れてしまっているのではないでしょうか。しかし、どう考えても、これはストレスが大きそう。精神的なダメージが蓄積してしまうのではないでしょうか。仕事は、やはり、目的意識をもってやった方が良いに違いありません。

 では、どうすれば、目的意識を持つことができるのでしょうか。
 ある高校で、生徒たちに「どうすれば、世の中が良くなると思うか?」「今、学校で習っているものの中でその為に役立ちそうなことはあるか?」と質問し、この2つの質問に答えた生徒は、他の生徒より、試験勉強が二倍に増えたという話があります。「目的意識を持て」と教えるより、この問いで目的意識が引き出せたとすれば、良い指導法だと思いました。
 いちばん大事なのは、「この仕事の目的は何か?」と常に自分に「問い」を投げかけ、自分で考える習慣ではないでしょうか。「この仕事の目的はこうだ」と教えてもらえば確かに理解できますが、やはり自分自身で「なぜこの仕事をやるのか?」「何のためにやるのか?」と考えていくからこそ「自分が本当にやりたいこと、目指すゴール」も見えてきます。いい仕事をしていくためにも、いい人生を送っていくためにも目的意識は大事なことだと思います。

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2021 年 06 月 15 日 13:23

「遊び」は子どもの成長の原動力

 皆さんは子どもの頃、どんな遊びをしていたでしょうか?
 昭和の時代は、コンピューターゲームなどはありませんでしたから、私は外で遊んでばかりいました。トンボ、カエル、バッタなどの昆虫を捕まえることや鬼ごっこやかくれんぼなどの定番の遊び、虫眼鏡など道具を使った遊び、岩登りや木登りもやりました。もう少し大きくなると手づくりのパチンコやライフルなど、少し危険なものをつくって遊んでいました。

 発達心理学によると子どもにとって「遊び」は、食事や睡眠などと並列に並ぶくらい、心身の成長に欠かせないものだそうです。遊びの中で怪我をしたり、傷ついて、次に失敗をしないために一生懸命考え、行動し、解決策を見出す。このプロセスこそが、幼児の脳を育てるのに、何よりも重要なことだそうです。

 大人から見ると、ただ遊んでいるだけに見えるかもしれませんが、子どもは遊びの中から、生きていくうえで大切なことを獲得しています。遊びは、脳や体を発達させるだけでなく、創造性や柔軟性が育つこと、自発性が身につくなどの効果もあるそうです。
独創性、創造性、柔軟性などは、大人になって得ようと思っても得られないもの。幼児の頃から様々な遊びをして、様々なものに触れ、様々な考え方をすることで、大人になってこれらの力を発揮することができるのだそうです。あまり大人が介入して、ルールで厳しくしばりつけると、独創性や柔軟性は育ちにくくなるそうです。そっと見守るのがいいのでしょうね。

 私も、幼児の頃のことは忘れましたが、小学生、中学生の頃に自由に遊んだ時の思考法が今の礎になっているように思います。例えば、物が少ない時代だったので、ひとつのものをいろんな角度で遊ぶという体験は、「答えはひとつじゃない」という発想のベースになっている気がします。そう思うと、子どもの頃に自由に遊ばせてくれたことはありがたかったです。

 今は、子どもが自由に遊べる環境が少なくなってきましたが、全国に遊びを体験できる場も増えていますので、子どもたちにはどんどん遊ばせてあげてほしいですね。朝から晩まで、また小学生や中学、あるいは高校生になってもいろんな遊びを体験してきた子供たちが増えていくと日本の未来が明るくなりそうです。

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2021 年 06 月 08 日 10:26

すべては「相手から見てどうか?」

 「自分はこんなに一生懸命にやっているのに、なぜ、うまくいかないのか?」
 部下と上司の間でも、会社とお客様の中でも、いろんなところで、ギャップが生まれています。「伝えているのに伝わっていない」「一生懸命にやっているのに、お客様満足度が上がらない」。こんなギャップはなぜ起こるのでしょうか。

 ブロックスが主催する大久保寛司さんの「組織と人の向上セミナー」の中では、一日かけて「上司のあり方」を学んでいきます。その中で、「相手の側からみる」ことの大切さを学ぶ場面があります。
 例えば面談を通して、上司は「部下の話を十分に聞いた」と感じていたとします。しかし、実際は話の半分は上司が話をし、部下は「言いたいことが言えなかった」と思っている。今日は部下の話を聞くと決めたなら、部下が「言いたいことがすべて言えた」と感じることがゴールであり、自分が勝手に「話を聞けた」と判断しない。つまり、常に「相手側からみてどうか?」という視点で見なければ、良い結果は生まれないということです。

 お客様満足(CS)でも、よく間違いが起こります。「私たちは、お客様に満足を提供します」というのは間違った言い方です。満足したかどうかはお客様が判断するものであり、相手であるお客様が「満足した」と言ってくださって初めて、満足を提供したことになります。サービスを提供したことでお客様は本当に喜んでくださったのか?そこに気を配り、改善していくことで、満足度が高まっていくはずです。

 「伝える」と「伝わる」も同じようなことかもしれません。こちらが「伝えた」と思っていても、相手が「わかった」とならねば、伝わったことになりません。「伝える」は一方通行、「伝わる」は、こちらも「伝えた」と認識していて相手も「伝えてもらった」と認識している双方向の様態で、一字違いですが、大きな違いです。

 こちらは、「やった(つもり)」、「した(つもり)」と思っていても、相手が受け止めて理解し、行動に移さないのなら、ただの自己満足。「ビジネスは結果が大事。いくら一生懸命に相手に伝えたと言っても、相手に伝わっていないのなら、仕事をしたことにならないよ」と、少し厳しく大久保さんは言われます。

 こういう話を聞くと、「こっちはしっかり伝えたのだから、聞かない相手が悪い!」と言う声も聞こえてきそうです。しかし、こういうと相手も「ちゃんと伝えてくれないあなたが悪い」というでしょう。
 人が悪いと言っている間は何も変わりません。「どうすれば、相手は聞いてくれるのか?」「どうすれば、言い切ったと思ってくれるのか?」と、自分に指を向けること。やはり「相手を変えるには、自分が変わること」しかないのかもしれません。

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2021 年 06 月 01 日 13:26

「させられる仕事」を「する仕事」へ

 「~させられている」という、いわゆる「やらされ感」。「~しなければならない」という、「義務感」。
 誰しも人間ですから、こんな気持ちになることは確かにあります。ただ、こんな気持ちで仕事をしていても、「いい仕事」はできませんし、ずっと続くとうつ病になったり、体調が悪くなることもあるかもしれません。
 どうすれば、こんな気持ちから脱却できるのでしょうか。

 やらされ感の要因は、いろいろとありそうです。そもそも、体調が芳しくないということもあるかもしれませんし、自分がしたいことが他にあるのかもしれません。ですから、こうすれば解消できるという万能薬はないのだと思いますが、自分を振り返ってみると、そうした気持ちになる時のひとつは、その仕事をすることに自分が納得できていない、意義を感じていない時が多いように思います。上司に「やれ」と命じられたが、なぜするのか「目的」がはっきりしない。目的は納得できるが「やり方」に納得できない。求められている「期限」に無理を感じる。

 そうならないようにするには上司に聞けばいいいのでしょうが、「聞けない」という人もいるかもしれません。しかし、そのままではまた「やらされ感」になる。どうしたらいいのでしょうか。

 昔、私が若い頃にやったことは、「自分で意義を見つけ出す」という手段でした。どんな仕事もやってみないと結果がわからないもの。やってみるといいことも生まれてくるのが仕事です。やってみたおかげで経験が広がったり、自分の能力が高まったり、新しい出会いが生まれたりと、仕事は辛いことばかりではありません。私はどうしても納得できない仕事、無茶だと思う仕事は、自分の幅を広げるための訓練だと思うようにして取り組みました。そうして自分の目的を立てて進めると「自分がする仕事」になり、積極的にできるようになったり、ミスが減り、効率もあがります。納期も早まります。「やらされ感」でやっている時より、きっと「いい仕事」ができているはずです。

「雨は嫌だ」と思っても雨は降っています。嫌だ嫌だと暗い気持ちで一日を過ごすより、「雨のおかげで・・・」とプラスに考えたほうが気分はいい。「ものは考えよう」と言いますが、良い方に考える習慣は、今までの仕事に大きな影響を与えてくれました。
 今日も「させられる仕事」をするか、今日は「している仕事」にするか?自分で決めるしかありません。

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2021 年 05 月 26 日 15:59

若手の向上心を育てる「憧れの存在」

 先日、弊社で開催中の「若手社員の主体性を高める研修の作り方セミナー」で、「向上心」をテーマにした研修プログラムを実施し、皆さんで「向上心」について語り合いました。

 最近の若者は向上心が足りない・・・と言われていますが、皆さんはどう感じておられるでしょうか?
 確かに昭和の頃は、「もっと稼ぎたい」「昇進したい」という人が多くいたように思います。ライバルも多かったので、「あいつより上に行きたい」と一生懸命努力を続けてきた人もいます。そうした時代から比べると何か物足りなさを感じる人もいるかもしれません。

 ただ、本当に若者の向上心は少なくなっているのでしょうか。時々、テレビ番組などで学校の部活動の取り組みなどが紹介されますが、少しでも良い成績を収めようと先輩後輩が一丸となって必死に努力する姿を見ていると、向上心が足りないのは、若者でなくむしろ大人の方ではないかと思うこともあります。

 向上心を支えるものは「こうなりたい」という夢やビジョンです。部活の中の学生たちは、みんな「〇〇先輩のようになりたい」と、憧れの先輩を目標に自分を高めようとしています。そうした先輩は、自分の利益など考えませんから、部のため、後輩のために必死に動いてくれる先輩の姿が「憧れ」になり、後輩のロールモデルになっているのでしょう。

 しかし、社会人になってから見る先輩は、ただ業績だけを追いかけ、後輩の面倒をみる余裕のない先輩の姿ばかり。いろんな会社で伺いますが、最近の若手は、「憧れの先輩」「憧れの上司」がいないという時代なのだそうです。向上心の足りなさを若者のせいにしてしまいがちですが、もしかすると、私たち先輩や上司の側に問題があるのかもしれません。

 以前、伊那食品工業さんの訪問学習会の時に、若い社員の人たちが、口々に「先輩のようになりたい」と憧れの人の素晴らしさを語られることに驚いたことがあります。社員全体がいきいき働いている会社には、まだ「憧れの存在」が機能しているようです。

 リッツカールトンの方から聞いたのですが、同社では「上司や先輩は、後輩をがっかりさせてはいけない」という指針があるそうです。私たちは、学生時代に成長することの感動を味わった新人たちをがっかりさせていないか。  今一度、自分自身を見直していこうと思います。

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2021 年 05 月 18 日 16:23

「満足」と「たいへん満足」の差

 この間、ネットに掲載されている車の購入に関するCS調査結果を見ていました。

 次回購入意向に関する項目で、「もう一度、この店で新車を購入するか」という質問に対して、今の対応に「たいへん満足」と答えた方の67.9%の方が「とてもそう思う」と返答。「満足」と答えている方の中で「とてもそう思う」という方は、17.5%。なんと、「たいへん満足」のグループと「満足」のグループには、およそ3.9倍も開きがありました。「満足」のグループでも、「とてもそう思う」の次の「そう思う」が45.9%ですので、満足はされている。なので何割かは今の店で車を購入されると思いますが、やはり、お客様が「たいへん満足」くらいにまでいかないと、お客様のリピートにはつながらない時代なんだと、改めてこの業界の厳しさを実感しました。

 「満足」と「たいへん満足」の差はどこにあるのでしょうか。食事の例で考えてみた時に、メニューを見て、1000円の食事をする。味も美味しく、サービスも問題なし。これは「満足」だと思います。美味しくなければ、不満足でしょうし、お店が汚い、挨拶がぶっきらぼうでは不満になりますが、「期待通り」だったら「満足」と思うのではないでしょうか。1000円のランチだったら、こんな感じだろうという期待通りの結果だったわけです。しかし、その期待を超えてここで思いかげず個別対応をしてくれたとか、思った以上に親切にしてくれたとか、期待を超えるものがあった時には「たいへん満足」と答えるかもしれません。

 「満足」「たいへん満足」の判断のポイントは、年々変わっていくはず。例えば以前は「道端までのお見送り」というサービスは、ある一部の店しかやっていませんでしたが、今やほとんどのお店がしています。だから、そのサービスを受けたとしても、もはや期待の中にあるもので驚きません。年々どの店のサービス水準が高くなっていますので、「たいへん満足」という結果を生み出すのが、大変な時代だと思います。

 ただ、そんな中で「たいへん満足」を生み出している店もあります。例えば、ネッツトヨタ南国(DOIT!)さんでは、指示命令やマニュアルで動くのではなく、すべての社員が「今、この場でお客様のために何をすればいいか」を感じ、自ら考え、自ら行動することで感動を生み出しておられます。また、先日発売した「レクサス星が丘(志GOTO人)」では、車業界ではなく、「すべてのサービス業の中で一番になる」という目標を掲げ、問題点を日々改善したり、感動のサービスにトライし続けておられます。

 ただ「たいへん満足」をめざすというと、今以上にいろんなサービスを足していかないといけないとか、お客様を驚かせるようなことをしなければいけないと思いがちですが、先ほどのアンケート調査で、お客様がお店に求めていることは「購入後も変わらない気配り」「スタッフへの相談のしやすさ」「商品知識や専門知識」「整備内容の説明」など、ごくごくあたりまえのことばかり。人としてのちょっとした気配り、ちょっとした心配りの積み重ねて生まれてくるのではないのでしょうか。「人の心の差」です。
 「たいへん満足」を生み出すのは「小手先のメニューづくり」などではなく、今や組織や人財育成が問われているのだと思います。

カテゴリー : メルマガコラム 思うこと 素晴らしい会社

2021 年 05 月 12 日 16:11

予期しない感動サービス

 先日、ある用事でタクシーを利用した時のことです。

 運転手さんは、60過ぎの男性です。私が行き先を告げると、「のど飴、いかがですか?」と袋からイチゴ味の飴をひとつ渡してくれました。ご自身が気分転換に買ってこられたものだと思います。会議が続いて脳が疲れていたので、甘いものが欲しかったところだったので「ありがとうございます。」と受け取りました。

 「こんなご時世ですから、飴でもなめてゆっくりしてください」と運転手さん。
そこから会話が弾み、コロナのこと、景気のこと、若い人の生き方、昔読んだ漫画のことなど、いろいろ話をしました。そして、料金を支払い、降りるときに「電車の中で召し上がって」ともう2粒渡してくれました。
 お伺いすると、元々は飲食店関係のお仕事をされていたそうです。人が喜ぶのをみるのが好きなんだろうなと、その雰囲気でお気持ちが伝わってきました。
 この飴と飴をくれた運転手さんの気持ちが嬉しくて、心に残りました。

 仕事柄、いろんな顧客サービスを気にしてみていますが、やはりこうした「無私の心」「利他の心」から生まれる「さりげないサービス」が心に残ります。乗車時にテッシュを渡してくれるタクシー会社もありますが、あれは会社のルールですから、そんなに感動しません。また美容室などでも「ご自由にどうぞ」というメッセージと共に飴を置いているところもあります。
 今回のケースは、運転手さんが自分で食べようと思って買ってきたものを渡したもので、いわゆる「仕組みになったサービス」ではありません。予期しなかったサービスだったら、余計に心に残ったのかもしれません。
 しかし、何よりも嬉しいのは、運転手さんの気持ち。「こんな状況で、きっと、みんな疲れているんだろうな」と思われていたのでしょう。会話も弾むし、少しでも喜んでくれたらという思いから生まれたもので、リピーターを増やそうとか、CSポイントを高めようなどの邪心は一切ない、純粋な「思いやり」だったらから、人の心に伝わったのだと思います。

 今、世の中に多くある、様々なサービスは、「10%割引サービスです!」、「朝食無料サービスします!」、「〇〇の特典付きです!」と、いかに得であるかを訴求してきますが、私はそのサービスを利用して、感動したことはありません。原価をかけて、広告費をかけてされているのに申し訳ないですが、心に残ることはありませんでした。
 今回は、たった数粒の飴。原価にしてみれば、10円もかかっていないものですが、その提供の仕方と提供者の思いで、私には小さな感動が生まれ、思い出に残りました。
 「集客」のために、インターネット広告でますます「特典サービス」はエスカレートしていくと思いますが、その路線ではない「心に残るサービス」は、「定着」(感動→ファン化)につながるはず。小さな思いやり、些細な気配りなどが、益々大事になるように思います。

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2021 年 05 月 07 日 16:09

“難しい”という言葉を使う人、使わない人

 何かをやろうとするときに、よく「難しい」という言葉を使う人がいます。
「どうすればいいだろうか?」→「難しいですね」。
「他の方法はないだろうか?」→「難しいですね」。
 その人は、そんなに深く考えていないのかもしれませんが、その言葉を発したとたん、もう考えるのを諦めてしまいようになりますし、前向きに話をする空気が削がれてしまいます。
 「難しい」という言葉は、自分を思考停止に向かわせる呪文かもしれません。
確かに「難しい」ことは難しい。しかし、だから何とかしようとしている訳で、みんなで話し合っている時には、この言葉を封印してみるのが良いのではないかと思っています。

 例えば、出口が見つからず、新しいプロジェクトが停滞しているとした時に、みんなで「どうしようか?」と話し合っているとします。「難しい」という言葉を封印してしまえば、まず、どこに課題があるのか見つるところから考えてみようとするかもしれません。次に、なぜそうなるのかを考えてみる。そして、ひとつひとつに新しいアイディアを出してみる。「難しいこと」も具体化していけば、どこかに突破口は見つかるはずです。

 こうやって考えている時には、過去の体験を総動員する、知識を総動員する、創造性を発揮してイマジネーションを働かせているはずです。私はこのプロセスこそ、仕事の楽しさではないかと思うのです。
 「難しい」という言葉を聞くと、「よし、やってやろうじゃないか」とふつふつと闘志がわいてくる人がいますが、その人はきっと、この瞬間が楽しいことを体験的に知っているのだと思います。

 「難しいこと」に出会うのは、その人が挑戦している証拠。ここを乗りきって、一度、この楽しさを実感できれば、その後に起こる「難しいこと」の意味や捉え方がきっと変わってくるのではないでしょうか。

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2021 年 04 月 13 日 14:00

成長する新人、成長しない新人

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
 いろんな方が言われていることですが、この新人時代に、仕事にどう向き合うか、どんな気持ちで過ごすか、どんな体験をするかで、その先の「伸び方」が大きく変わると思います。

 例えば、新人は技術を先輩から「あれをやっておいて」「これをやっておいて」と何かと用事を頼まれますが、この用事をただ、「こなす」ようにやるか、好奇心をもって「くふう」しながらやるか。小さな用事をすることひとつでも大きな差が生まれてくるように思います。

 例えば「お茶を入れる」という用事。先輩から手順を教えてもらって、やってみる。手順に従えばたぶん1~2回のレクチャーでできるようになるはず。しかし、それだけでは満足せず、次のステップは「どうすれば美味しいお茶をいれられるか?」と基準をあげてやってみる。
同じ茶葉でも茶葉の量、湯の温度、湯の量、浸出時間はもちろん、注ぎ方、湯のみに注ぐ順番など、「美味しさ」にはいろんなポイントがあります。その他、提供するタイミング、所作や表情ひとつでも美味しさは変わるはず。「お茶を入れる」というのは「用事」のひとつですが、本来は「茶道」と言われるくらい突き詰めれば深いものがあり、これで人を感動させることだってできる重要な「仕事」です。

 しかし、よく若手は、「先輩は私にばかり雑用を押し付けてくる」とか、「重要な仕事を任せてくれない」など、「お茶を入れる」という用事を軽く考えることがあります。そういう気持ちになれば、これは「こなし仕事」になってしまい、考えることも工夫することもしない。いわゆる「身が入らない仕事」をする訳です。
 「身が入らない仕事」でも一応は「用事」は終わります。「ありがとう」と言われるかもしれません。ただ、怖いのは、そうして終わっていく中で「こんな仕事への姿勢でいいのだ」「仕事とはこういうものなんだ」と感じてしまうことです。そうなると、他に頼まれた仕事も「こなす」ようにする。そうすれば、きっと面白くなくなります。面白くないと、ますます作業化(こなし、さばき型)になる。益々創造性がなくなる。最後には「自分には向いていない・・」と仕事が嫌いになる・・・。一年目でどんな「仕事観」を身に付けるか。本当に重要です。

 頼まれたひとつの「用事」にどう向き合うか?
 雑用というものは、その人が「雑にする」ことで、そもそも世の中に「雑用」という仕事はないはずです。どんな仕事であれ、用事であれ、とにかく、ひとつひとつに疑問、興味、好奇心をもって真剣にやる癖をつけること。先輩の教え方も大事な気がします。

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2021 年 04 月 08 日 10:29

商売への姿勢が問われる時代

 先日、ある美容室のオーナーのお話を伺う機会がありました。その方は、自分の使命は「お客様の元気を創る」ことだと明言されています。美容室ですからお客様を綺麗にすることは当たり前のことなのですが、その方は、お客様がこのお店に来られて「ああ元気になった」と感じてもらえるような存在を目指しています。そんな思いになったのは、何人ものお客様から「あなたにやってもらうと元気になる」と言ってもらったことがキッカケで、自分の役割とは何かと深く考えた時に、自分の使命に出会えたのです。そんな風にお店を続けてこられて十数年。オーナーの姿勢に共感し、長く通うお客様が少しずつ増えているそうです。

 そんなお話を聞いて、私はお店の「姿勢」について考えてみました。こんな時代に益々重要な気がしたからです。そもそも「姿勢」というものは、オーナーの信念であり、どこにもない独自のもの。他店が真似しようにもできないので、差別化になります。また、「お店の姿勢」に共感したお客様は、きっとそのお店を長く利用されるに違いありません。そう簡単に同じ姿勢のお店に出会うことはありませんし、自分の価値観に合うお店をわざわざ変える訳がありません。もちろんこのオーナーの姿勢がぶれてしまえば、来ないでしょう。しかし、姿勢は人生の哲学に近いものですから、そう簡単に変わらないはず。ただ、お店の姿勢は何度か利用してみないと伝わらないので宣伝が難しい。しかし、今はSNSの時代ですから、お客様が本当にお店の姿勢に感動されたら、口コミで発信してくれるでしょう。お店の姿勢への共感者が増えることは、いいことづくめです。

 しかし、いくら姿勢が大事だといっても、その姿勢に共感が生まれなければ、意味がありません。お客様が共感する姿勢とはどんな姿勢なのでしょうか。例えば、「儲けることが大事」という姿勢の人に共感する人は少ないかもしれません。先ほどのお店では「お客様の元気を創る」ということがお店の姿勢でした。やはり、社会にとって自分たちがどんな存在でありたいかということが明確であり、しかも、そこに魂がこもっていなければ、他人の共感など生まれないはずです。
今回は、小さなお店のことから「姿勢」と商売の関係について考えましたが、もしかすると、営業マンであっても、販売員であっても、クリエイターであっても、漫才師であっても、成功する人は姿勢が違います。
 どんな姿勢で働くか?問われているのは「やり方」でなく「あり方」です。

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2021 年 03 月 31 日 12:00

帝京大学ラグビー部に学ぶ若手の育て方

 いよいよ新入社員が入ってくる4月です。
いろいろな会社で、今受け入れや新入社員研修のご準備をされていることと思います。

 さて、ご存じの方も多いと思いますが、ラグビーの大学選手権大会で9連勝をした帝京大学は、これまでの根性・気合・上からの指示命令によるコントール型の組織に限界を感じた岩出雅之監督が、生徒が自ら考え、自ら行動し、自ら成長する自律型組織づくりに挑戦されてきた大学です。岩出監督の著書「常勝集団のプリンシプル」(日経BP社)には、モチベーション論やフロー理論など、ビジネスの世界に通じる話が多く、感銘を受けられた方も多いのではないでしょうか。

 これまでの大学スポーツの部活の多くは体育会系。4年生が神、1年生は奴隷のような存在で、雑用は1年生の役割でした。監督が頂点に立ち、勝利を目指して部員に細かく指示命令していくセンターコントロール型組織が一般的でした。

 ある時、岩出監督はこの組織では有力選手が集まる伝統校に勝てないと気づき、変革を決意されます。そのひとつが脱・体育会文化です。
まず、実行したのは、雑用を1年生の仕事ではなく4年生の仕事としたこと。環境変化に慣れない1年生が心の余裕が持てるようにと、上級生が掃除や食事の片付けなどを行います。以前テレビで、帝京大学ラグビー部の様子が放映されましたが、4年生が率先して雑用をこなし、1年生の世話をする姿は、本当に感動的でした。

 こんな文化の中では、1年生はきっと安心して1年間を過ごせるでしょう。そして、自分たちの練習もあるのに、自分たちのことを考えてくれる4年生を尊敬するようになるはず。先輩やチームへの愛情が生まれていくのもこの時期です。また、4年生は4年生で、人のお世話をすることや掃除などを通して、人間として大切なことに気づくことも多いそうです。

 私たちビジネスの世界には、そんな体育会系な文化は少ないと思いますが、今の若い人たちは、入社後の環境変化についていけず、5月病になったり、うつ病になったりする新人もいます。帝京大学のように、先輩たちが出来るだけ雑用を引き受けてあげ、少しでも仕事に専念できるようにするなど、新人の心の余裕を作っていくような文化は、職場の中で大切なことかもしれません。

 考えてみれば、先輩が先輩風を吹かせて、後輩に何でもやらせるようになっては、その先輩の成長が止まってしまいます。人が嫌がることを率先する、人の為に何かをやる。そんな行動の中で人間としての成長が生まれてくるのではないでしょうか。企業も、センターコントロール型から、自律型組織への変革が求められていますが、良き文化をつくるには、新入社員だけでなく、先輩(2~3年次)の関わり方も見直していく必要があるのではないでしょうか。
 

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2021 年 03 月 09 日 18:57

シニアシフト時代のファンづくり

 内閣府は2050年には2.5人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上と推計しています。
 こうした高齢化に進む時代の中で、シニア層のお客様にいかに気にいっていただけるか、愛されるか、シニアシフトなどと呼ばれ、これからの商売のポイントのひとつだと言われています。

 シニア層のお客様にファンになっていただくためには、どんなこと気をつければいいのでしょうか。
 自分自身もだんだん近づいているのでわかってきたのですが、若い時ほど新しいもの、最新のものに欲しいものに興味はなくなります。ただ、ワクワクすることや元気になるようなことには興味があり、旅行や健康に人気がある理由もわかります。

 接客する方などは、まさにシニア層と毎日接しておられる訳ですが、コミュニケーションの難しさを感じておられるのではないでしょうか。以前、「志GOTO人シリーズ」で高齢者向けのスマホ教室でお年寄りから大人気の方をご紹介しましたが、彼女はスマホの使い方を説明する時に、お年寄りを励ましたり、ワクワクさせるような説明を心掛けておられました。この仕事に就く前、お母さんの介護の体験もその接客のベースにあるようですが、高齢者対応では、時間をかけた丁寧なコミュニケーションは何よりも大事だと思います。「一人にどれだけ時間をかけているの!」と叱られるような効率重視の職場では、いいシニア接客はできないのではないでしょうか。

 他にも、シニア対応にはテクニックがあるのかもしれませんが、私が最も重要だと思うのは、テクニックの後ろにある「心」。そんな気がします。年齢を重ねるということは、体験を重ねること。嫌な思いをしたり、嬉しい思いをしたり。いろんな体験の中から、だんだんと本質を見抜く目、人を見る目が養われていきます。それがシニア世代の特徴だとすれば、テクニックと同時に人間力も磨いていかなければ、シニアのファンをつくれません。
 ホンダカーディーラーの中で常にお客様満足度トップクラスのホンダカーズ中央神奈川の創業者、相澤賢二氏は、お客様の満足にこだわっておられる経営者でしたが、サービスに関しては常に時代の先を実践されていました。相澤さんがある本の中に以下のようなことを書いておられます。

 「セールスでは流れるような口上を述べているだけでは駄目。形だけの笑顔も駄目。そんなものはお客様がすぐ見抜きます。誠心誠意、真心の笑顔で対応すれば、それはお客様にも響くものなんです。当社では、スタッフ全員が気持ちで説明しています。」

 シニア世代の方なら共感することが多いのではないでしょうか。私も、例えテクニックが未熟な若い人であったとしても、その人が心から一生懸命にやってくれ、誠心誠意に対応してくれた時にファンになってしまいます。表面的なもの、取り繕っているものが通用しなくなる。シニアシフトとは、本質シフトということなのかもしれません。

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2021 年 02 月 24 日 16:19

「柔らかい脳」の大切さ

 変化が激しくなる時代には、過去の常識が通用しなくなる。だから頭を柔らかくして変化に対応しなければいけない・・・。
   最近、よく言われることですが、そもそも、頭が固い、柔らかいとはどんなことなのでしょうか。
 頭が固いとは、これまで自分が身に付けてきた知識や常識に囚われるあまり、「先入観」が出てしまい、「そんなことは無理だ」「〇〇とはこういうものである」と思考に制約や限界を設けてしまうことです。例えば、このコロナ禍で「オンライン会議」が定着しましたが、「会議はみんなが顔を合わせてこそ価値がある」という先入観にとらわれている人は、導入に抵抗があったに違いありません。試したとしても「やっぱり直接合わなきゃ駄目だ」と新しい可能性を深めようとしない。「上司は頭が固い」と思った若者も多かったようです。
 しかし、私は、この「頑固さ」も悪いことではないと思います。「頭が固ければうまくいかない」「古い考え方が悪い」というのも、先入観のひとつではないかと思うからです。

 ただ、変化が激しくなる時代には、柔らかい脳の方がうまくいく可能性が高い。では、固い頭を柔らかくするには、どうすればいいでしょうか?頭が固くなっているということは、思考に制約や制限をかけてしまうことですから、そもそも「自分は頭が固くなっているかもしれない」と考えるところから意識しないといけないのでしょう。私も年を重ねていますので注意しないといけません(笑)。

 しかし、若い人と話している時に「意外と頭が固いな」と感じることがあります。「正解はひとつ」だと思い過ぎている人です。「正解は何だろう?」と考えるのはいいのですが、その答えを「先生」に聞こうとする。インターネットで検索すれば「答え」が出てくるのでそれ以上は考えない。他にも正解があるのではないか?もっと別の道があるのではないか?正解のない時代には、ブレーンストーミンなどで頭を使っていく時のように、いくつもの正解を考えていく発想も大切だと思います。

 私が尊敬する人で「この方は本当に頭の柔らかいな」と思う方がいます。柔軟に考えられますから発想が斬新です。壁があっても、それをどう乗り越えようかと思考を巡らせているのでどこか面白そうな感じもします。柔らかい脳でいることは、今の時代を生き抜くこと以上に、いい人生を送るためにも大切なことかもしれませんね。

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2021 年 02 月 17 日 15:51

信じるのは言葉ではなく行動

以前、SNSでこんな詩を見つけ、ドキッとしました。
—————————————————–
子どもに「勉強しなさい」とう言うなら、あなたも勉強しなさい。
子どもに我慢を求めるなら、あなたも我慢しなさい。
子どもに何か求めるなら、あなたも応じなさい。
子どもが信じるのは、言葉ではなく行動だけ。
—————————————————–
親として、身につまされる厳しい言葉ですが、皆さんはどうお感じになれますか?

私は、部下と上司の関係も同じだなと思いました。
上の詩の「子ども」を「部下」と変えても、まったく変わらない。
いくら言葉で伝えても、部下が見ているのは言葉ではなく、上司の行動。

知識や技術は教えることができます。しかし、「姿勢」や「価値観」は、教えるものではなく、こうやって周りの大人の行動を通して“伝わっていく”ものかもしれません。

よく、理念が浸透しない、部下が成長しないという悩みを聞きます。
もしかすると、原因は単純なのかも。つまり、上司や先輩がそうしていないから。

部下が信じるのは、言葉ではなく、行動だけ。
そうならば、言葉でいうのではなく、自分達から行動していくしかありません。

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2021 年 02 月 09 日 11:26

新しい時代の顧客満足

私が顧客満足(CS)という言葉に出会ったのは、今から30年位前のことです。第一次CSブームです。物が売れなくなってきて、お客様に満足していただかなければ、企業は永続できないということで、いろんなところで「顧客満足」が話題になりました。それから月日が経ち、日本で顧客満足は定着し、商品やサービスの水準は各段に上がっていきました。
 当初、私が顧客満足を勉強した時、「事前期待と事後の達成」という有名な公式がありました。顧客は購入前に何等かの期待を持つ。そして実際に購入する。購入した商品やサービスが事前の期待以上だったら、満足。期待以下だったら不満。この公式は顧客満足の研修会などでは必ず登場していました。
 今でもこの公式は有効なものだと思いますが、顧客の期待ほど変わるものはありません。例えば、1年前なら何も考えずにお店を利用していましたが、今、店に消毒液が置かれ、アクリル板などの感染対策やスタッフのマスク着用がないお店は「期待以下」という感じがします。さらに、もう、そのような対策も普通になり以前より感動しません。最早安全対策はあたりまえ。その上でいかに美味しい料理や行き届いたサービスを提供するか?メイン商品が期待を超えないと、簡単に満足などしないのが、今ではないでしょうか。
 最近の消費者は、行く前にネットで検索し、そもそも口コミの高い店に行こうとします。最初から期待して行く訳ですから、その店もかなり大変なはず。しかし、その期待を超えて、美味しい料理を食べたり、期待を超える素晴らしい対応をしてくれると感動し、自分も口コミを広げたくなります。こうして口コミの高い(本物である)店は、ますます人気になり予約が取れなくなり、差が広がっていくのでしょう。
 こうした口コミの時代になって、顧客満足は益々レベルアップしている気がします。

 この2月に、ブロックスでは、あるカーディーラーのCSの取り組みを紹介する「志GOTO人シリーズ」を発売する予定ですが、このお店のテーマは「おもてなしの進化」です。始めた時は「素晴らしい対応だ」と言われていたようなサービス、何年も経てばお客様も慣れてしまいます。簡単にできるサービスなどは、すぐに競争相手が真似し、当たり前になります。
 だからこそ、この会社では、全員が「もっと良くしていこう」という気概にあふれたスタッフを育てることや、顧客サービスの改善・改革を常に進化させていく企業体質を作り込んでこられました。顧客の期待が高まる時代の顧客満足はどうあるべきなのか。映像は2月後半に発売開始予定。
ぜひご覧いただければ幸いです。

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2021 年 02 月 01 日 16:11

新入社員の「仕事観」を育てるには

 またこの春も、新入社員が社会人としてスタートします。
 昨年入社の新人たちは、いきなりの緊急事態宣言で自宅待機やリモート研修等、本当に大変な1年だったはず。また、新人教育のご担当者の皆さまも戸惑いの連続だったと思います。
 私も、昨年4月頃は、オンライン研修を通して、いろんな会社の新入社員の皆さんたちと、映像と対話を中心にした研修会を実施しました。「なぜ働くのか?」とか「どんな働き方をしていきたいか?」という質問を投げかけ、その後、いきいき働く先輩社員の姿を紹介する「志GOTO人シリーズ」の映像を見てもらったのですが、最後にした感想共有での新人さんの言葉が今も心に残っています。

 「今まで、こんなことを考えたことがなかった。自分が見えてきた」。ニュアンスは違っても、一様に「今まで考え方ことがなかった」と言われていました。考えてみれば、高校から大学、大学を出たら就職、就職したら結婚などと、いろんなものが「あたりまえの路線」として流れていく時代。なぜ働くのか、どんな生き方をめざすのかなど、考えるキッカケも場所もないのかもしれません。

 それで会社に入り、いきなり、先輩社員たちから「お前たちは主体性がない」「もっと自分から行動しろ」と言われる訳ですから、戸惑ってしまうのは無理がありません。「自分はこうありたい」「いい仕事をするためには〇〇が大事」「自分にとって仕事とは」などの、いわゆる“仕事観” が固まっていないのですから、「まずは、言われたことをやろう」となるのはわかります。
 しかし、どう考えても、これからの時代は主体性が大事になる。先輩だって正解がわからなくなる時代です。その主体性のベースが、“自分はどうありたいか”という「仕事観」や「キャリア観」。これはどうすれば固まってくるのでしょうか。

 私は、やはり先輩社員たちとの直接的なふれあいだと思います。先輩から「仕事ってこんなに楽しいぞ」ということをたくさん聞く時間が大事なのでは?また、先ほどご紹介したような、自分と仕事を考える機会をつくってあげることも大事。ともかく、仕事観というのは、知識として教えられるものではないので、どこかで「自分を見つめる場」がいるのでしょう。
 とは言っても、今はリモートワークの時代。コミュニケーションが分断されて、先輩の姿も見えにくくなってしまっています。新入社員の皆さんにとっては、難しい時代です。ただ、リモートだって「いいもの」に出会うことはできる。どんな時もぶれない「自分の判断軸」を身に付けてほしいなと思います。

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2021 年 01 月 19 日 10:16

トム・ソーヤのペンキ塗りと仕事の楽しさ

 子どもの頃に読まれたと思いますが、「トム・ソーヤの冒険」という物語があります。その中にペンキ塗りのエピソードが出てくるのですが、少しご紹介します。

 トムは、いたずらの罰としておばさんから大きな壁のペンキ塗りをさせられることになりました。休みの土曜日、単調なペンキ塗りの仕事・・・、トムは嫌々やっていました。友達がからかいに来ます。そんな時、トムはひらめきます。ペンキ塗りを楽しそうにやれば友達が手伝うのではないか・・・。そう考えたトムは、いかにも楽しいというようにペンキを塗ります。
 そんなトムの姿を見た友達は、「そんなに面白いことなら俺にもやらせてくれ」と頼んできます。「ダメだよ、こんな楽しいことは任せられない」。トムは断ります。友達は余計にしたくなり、自分の宝物まで差し出して頼み込むようになりました。そこで、ようやくトムは仕事を友達に任せ、自分は悠々と寝ながらそれを見てたというお話です。

 同じペンキ塗りなのに、トムと友達では気持ちが全然違います。現実の社会の中にも同じ仕事なのに、楽しそうにやる人も辛そうにやる人もいますが、何が違うのでしょうか?
トムの仕事は「怒られるから、しかたなくやる仕事」、いわゆる外発的動機づけ。友達の仕事は「自分が面白そうだ、自分からやる仕事」、内発的動機づけ。外側から来ている動機か、自分の中から生まれた動機かの違いです。
 もし、やる気というものが、そういう理屈であるならば、どんな仕事も自分の中に動機を生み出せば楽しくなるはずです。つまり、いかに自分の仕事の中に「面白さ」を見つけることができるかどうか。例えば、ペンキ塗りひとつでも「どうすれば綺麗に塗れるか」とか、「どうすれば早く塗れるか」というように、「より良く」という視点を持つだけで楽しくなりそうです。
皆さんはどのように「仕事を面白く」しておられるでしょうか。

 この逸話は、いろんなことを考えさせられますが、私が、このエピソードでいちばん面白いと思うのが主人公のトムです。少し狡いところはありますが、「嫌だ」と感じたことをそのままにせず、どうすれば友達に任せられるかとアイディアを練り、自分でシナリオを作り実行する。もし現代社会に生きているとしても、AIには絶対に発想できないことを考える人材として活躍しているような気がします。
トムのように楽しく、自ら考えて働く人材を育てたいですね。

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2021 年 01 月 06 日 11:04

マイナスを数えるか、プラスを数えるか

 年末年始も東京では感染拡大が広がり、まだまだ緊張が続く年明けとなりましたが、今年はどのような一年になるのでしょうか。ワクチンのお陰でこの騒動が落ち着くかもしれませんし、また新たな問題が起こり、昨年と同様、大きな変革が迫られる一年になるのかもしれません。何が起こってもおかしくない時代になったことだけは間違いなさそうです。

   さて、そんな波乱含みの新年がスタートしましたが、こんな変化があたりまえの時代こそ、どのようなマインドでいられるか、自分自身の物事のとらえ方、見方が大切になるような気がします。

 オリンピックが延期になると決まった時、今年の開催に向けてかなり前から時間をかけて準備をしてきたあるアスリートの方が、そんな時にどのようにマインドを切り替えたか、あるインタビューに答えられていました。「不安でいっぱいでした。『せっかくここまで調整してきたのに』『今年開催されていたら金メダルが取れたのに』という気持ちが出てきました。しかし、マイナスのことを上げればきりがない、悔しさばかりになる。じゃ、それ以上にプラスになることはないかと、今度はプラス面を挙げていくようにしました。『1年あればさらに強くなり、圧倒的に勝てる』『今までできなかった自宅でトレーニングできる』など、物事のプラス面を数えるようにしたら気持ちが前向きになりました。」それ以来、練習中に自分で『大会』を作って記録への挑戦を楽しんでみるなど、どんどん自分で自分の気持ちを奮い立たせていったそうです。

 今回のコロナ禍のように外的な問題でうまくいかないことが出てきた時、確かにポジティブな気持ちでい続けることはなかなか難しいことです。イライラしたり、不安になるのは当然でしょう。

   ただ、このアスリートの方のように、どんなことにも、マイナス面もあれば、プラス面もあり、プラス面に焦点をあてることもできるはず。無理やりポジティブな気持ちになろうとするのは、返って良くないと言われていますが、こうした方法で少しだけでも見方を変えていけば、結果的にポジティブな気持ちになり、困難な局面でも楽しんで乗り切ることができそうです。

 今年も、きっと「想定外」の波が山のようにやってくると思いますが、その波をどう捉えていくか。どう見るか?コロナに問われているのかもしれません。どんな時であれ、どんな状況であれ、自分自身で、自分自身のいいマインドをつくっていきたいですね。

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2020 年 12 月 23 日 18:54

自分から変化する

 今年も、もうすぐ終わろうとしています。
 今年は今までにない大変化が起こり、ずっと心が落ち着かない一年だったという人が多かったのではないでしょうか。しかもまだ、感染が拡大していますし、GOTOトラベルの急な中止など、まだまだ不安定な世の中が続いています。

 この不安定な世の中では、私たちは次々やってくる変化にばかり目が向いて、つい目先のことばかり考えがちですが、それでは疲れるばかり。私は、こんな時こそ、果敢に自分から変化していくことが大事だと感じるようになりました。どうせ変化が訪れるなら、変化に巻き込まれる前にこちらから変化していく。向かう先は決まっているので、そこに向けて一心不乱に変化をしかけていけば不安を覚える暇もなくなってしまうでしょうし、「変化しなければ」と追い立てられるような感覚もなくなるはず。コロナのおかげというと問題がありますが、最近はそんな風に感じようになり、前より、さらにワクワクした気持ちになっています。

 会社経営だけでなく、個人の仕事も同じかもしれませんね。ああしろ、こうしろと外側から命令されたり、変われ、変われと圧力をかけられると辛くなりますが、自分で「こうしたい」「こうやってみよう」とどんどん進んでいけば、楽しくなっていきます。
 来年は、個人も会社も攻めの一年に。日本中でそんな動きが起こってきそうな予感がします。

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2020 年 12 月 08 日 10:11

子どもの遊びと有能感

 先日、社員とその子どもたちと一緒に海釣りに行ってきました。と言っても私は釣りをしないので、大人が釣りに夢中になっている間、子供たちと遊んでいました。
海に付き出した堤防は子どもがワクワクするものでいっぱい。5歳くらいの男の子たちは、自分の背丈より高いコンクリートのてっぺんに登るために何度もトライしています。てっぺんに登ったと思えば、今度はそこから下に飛び降りる遊びに変わります。「こわい!」「無理だ!」「できた!」と言っては、楽しそうに遊んでいました。

 心理学では、こうした「自分はできる!」という感覚を自己有能感と呼ぶそうです。人と比べず自分を肯定でき、自分を褒めることができる心の働きと言われていて、この有能感が、「よし、もっと高いところから飛んでやろう」というチャレンジにつながっていったり、内発的動機づけの基礎になるそうです。確かに子どもの頃の遊びを通して「やればできる」という感覚を身に付けてきた気がします。

 しかし、子どもたちが夢中になって遊んでいる様子を見ていると、本当に幸せそう。怖さを克服して挑戦し、達成して喜び、先に達成した子が出来ない子にコツを教えたり、応援したり。誰かに命令されたりしないのに、どんどん「高み」に挑戦しています。なぜ大人は仕事になると楽しさを忘れてしまうのか?どんな仕事もをこんな風にやればいいのにとか、仕事と遊びの違いは何だろう、楽しくするポイントなどと、ついいつもの癖で仕事に置き換えてみてしまいました。
 心理学では、この有能感を育てる時に、大人の関わり方が大事なのだとか。例えば、子どもたちが高いところから勇気を出して飛び降りた時、つい「よくできたね!」と言ってしまいます。しかし、ここで大人が褒めると、「褒められる」ということがご褒美になり、褒められるために頑張ろうとなってしまうそうです。自分で自分を励ましたり、褒める感覚が大事なのに、褒められると動機が変わっていってしまう。内発的動機が外発的動機に変わってしまうのです。私の記憶でも、子どもで勝手に遊んでいる時に、大人が横から「凄いね、よくできたね」と言われると、その時は嬉しくても、何か急に面白くなくなってしまう感覚がありました。有能感を育てるには、褒めたりせずに、ただ見守っていること。
 面白く仕事をする人を育てるためには、子供の遊びから学んでみるのがいいのかもしれません。

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2020 年 12 月 02 日 11:18

思わず手を合わせたくなる仕事

 最近、朝4時半に起き、ウオーキングをしています。夜明け前の静かな町を1時間ほど歩くと、季節の移り替わりを感じることや、帰り道に綺麗な朝焼けに出会うこともあり、心身ともに癒されるいい時間を過ごしています。その中で街の人たちと挨拶をすることも楽しみのひとつですが、時々、素晴らしいなと思う人に出会えるのも楽しみです。

 その中の一人が、公共施設の管理人の方です。お名前は聞いていないので、ここではAさんとお呼びしますが、シニアの方で掃除や管理の仕事を任され、その施設に派遣されている方だと思います。
 朝4時半、私が歩き出してすぐに、その施設の前を通るのですが、Aさんはもう施設前の通りの清掃をしておられます。感動するのは、その時間もさることながら、掃除の見事な出来ばえ。通常のゴミに加え、落ち葉で大変な季節ですが、Aさんはただ掃除をするというのではなく、タイルの隅の土ぼこりまで丁寧に丁寧に掃除をされるのです。その人の掃除が終わった場所だけが輝いているような感じがします。

 Aさんが宿直でない日は、普通のレベルの掃除なので、たぶん、誰からもそこまでしろと言われていないはず。しかし、きっとこういう掃除でなければ、自分自身が納得しないのでしょう。掃除の奥にあるAさんの仕事の目線の高さに感動してしまいます。「思わず手を合わせたくなる」という言葉がありますが、まさに、そんな気持ちになります。
 自分に与えられた仕事はどんな仕事でも手を抜かない。やるからには完璧を目指すのが当たり前。きっと、Aさんは前職でそんな風に仕事をされていたのでしょう。昭和の頑固職人のイメージです。

 お客様の評価、上司の評価、仕事はいつも他人の評価にさらされていくものですが、やはり最後は自分が納得できるかどうか。自分がどう評価するかが大事なのではないか。最近は「仕事をサクッと終わらせよう」というような風潮もありますが、こんな人に出会うと、自分の目線や視座を高め続け、自分の納得するまで追求していく仕事の大切さを改めて感じます。

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2020 年 11 月 25 日 14:00

幸せは結果でもあるが、原因でもある

 皆さんは、幸せですか?
 社員が幸せになる会社、社員幸福度など、最近、経営の中でも「幸せ」という言葉が登場するようになりました。「効率」「生産性」「利益」などの言葉はより、曖昧でボワッとした言葉のように感じますが、目に見える数字ではない「心」の領域の言葉が経営の中で語られるようになってきたのは、我々が経済的に成長し豊かになっても、それだけ国民は幸福になれないということが明白になってきたからではないでしょうか。

 「幸福学」の第一人者前野隆司氏(慶應義塾大学大学院教授)は、『7日間で幸せになる授業』(PHP)という本の中で、「幸福は結果でもあるが、原因でもある」ということを述べておられます。笑顔でいると気持ちが楽しくなり、嬉しいことが起こってますます笑顔になるというようなことがあるように、幸せになるための心の状態を意識できれば、モノの見方や行動が変わり、結果として幸せな人生を送れる。様々な統計解析から、幸せの共通点が見えてきているのだそうです。また企業においても、社員の幸せに関連することを改善すれば、社員の幸せが高まり、結果として生産性や創造性が高まるという結果も生まれているとか。「幸せ」は既に科学の時代になっているんですね。

 「幸せになりたい」。そのためにみんな努力していますが、例えば収入などを他人と比較してしまうとつい不満や嫉妬が生まれ不幸な気がしてしまいます。アップしたら幸せですが、すぐに「あたりまえ」になり、また「足りない」という気になります。お金、地位などの「見えるもの」は幸福に大事なものなのですが、本当に幸福になるには、「目に見えないもの」を変えていくことが大事だと言われています。
 例えば、「感謝している人」はそうでない人より幸せであるという研究結果があるそうです。これは何となくわかりますね。つまり原因の「感謝する力」を磨いていけば幸せに近づくということ。その他、強みを活かす力、創造力、ビジョンを描く力、利他力、没入力など幸福に関連している心の状態は72ほどあるそうです。
 では、目に見えないもの(心)を変えるにはどうすればいいのか?方法はいくつかあるようですが、とにかく結果を待っているだけでは幸せに近づけないことは間違いなさそうです。

 私事ですが、最近、早起きをして妻と一緒に1時間ほどウォーキングをするようになりました。その時間は、ただ歩くだけですが、綺麗な朝焼けに出会ったり、夫婦で話ができたり、近所との人と知り合いになれたり、少し幸せが高まっている気がします。小さなことでも新しいことを始めることが大事なのかも。

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2020 年 11 月 10 日 10:05

遊びとフローと全集中

 子どもの頃、私が住んでいた村には周りに自然がいっぱいあり、秋にはトンボを獲ったり、栗拾いをしたり、柿の木の実を食べたり、いろんな遊びに夢中になっていました。特に手でトンボを獲るのは難しく、いろんな方法を試していました。とまっているところにそっと近づいて獲る、手にとまるまでじっと待つ・・・考えられる限りの方法を試しました。夢中になると時間を忘れると言いますが、毎日遅くまで遊んでいたことを思い出します。皆さんにも、そんな思い出があるのではないでしょうか。

 アメリカの心理学者、ミハイ・チクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi)氏は、先に紹介した「子どもの遊び」のように、時間を忘れて没頭する、集中する心理状態を研究し「フロー理論」を提唱したことで有名な学者です。ハンガリー出身の彼は、戦争で荒廃した祖国をみて「幸せに生きるとは何か」ということ考えるようになったそうです。そこで、芸術家やスポーツ選手など様々な対象に「どんな時に幸せを感じるか」をインタビューし続けました。その中で「創造的で高い技術力が必要とされる仕事などに没頭している時、疲れを知らず、時間も忘れて活動し、満足や幸せを感じている」という共通性を発見、これを「フロー」と名付けました。フローになるとパフォーマンスが上がる、幸福感を得られるなど、今はスポーツやビジネスの分野でも大注目されています。私は、昔から何でも没頭してしまう傾向にありましたので、若い時に読んだこの「フロー理論」に、すごく共感したことを思い出します。

 しかし「フロー」はなろうとしてもなれないもの。いくつかの条件が重なった時にフロー状態が現れると言います。それが、「目標の明確さ」「どれくらいうまくいっているかを知ること」「挑戦と能力の釣り合いを保つこと(活動が易しすぎず、難しすぎない)」「行為と意識の融合」「注意の散漫を避ける(活動に深く集中し探求する機会を持つ)」「自己、時間、周囲の状況を忘れること」「自己目的的な経験としての創造性」などの項目です。少し難しい言葉もありますが、上記のいくつか要件が揃った時に、フロー状態が現れるそうです。ここでは説明しきれませんが、もし日々の仕事が「フロー状態」になれば、時間が短く感じるようになるばかりか、幸せで疲れないのです!研究しがいのある理論だと思いませんか?

 上記の要件の中でもわかりやすいのが「注意の散漫を避ける」「挑戦と能力の釣り合いを保つこと」等ではないでしょうか。何かに挑戦する時に、挑戦する対象に比べて自分の能力が低いと「不安」になります。逆に、対象より、自分の能力の方が高いと「退屈」になります。だから、この中間あたり、「少しだけ不安がある」状態にもっていくことが、仕事を楽しくするコツです。仕事をしていて「楽勝!」と感じたり、「毎日簡単で退屈だな」と感じたら、それは自分の能力が上がっていて釣り合いがうまくいっていないサイン。「自分にできるだろうか?」と少し不安になるくらいが「次のレベル」に挑戦する合図なのです。
 きっとどんな人も「フロー状態の幸せ」は子どもの頃に体験されているはず。人気アニメの主人公ではありませんが、「全集中」で楽しくいきたいですね。

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2020 年 11 月 04 日 13:58

自分の「登りたい山」は?

 GOTOトラベル、GOTOイートと、最近はGOTOが流行っていますが、ブロックスでは、数年前から「志GOTO人」(しごとじん)というDVD教材を発売しています。これは名前の通り「志」に向かって自らを成長させる(そこに行く=GOTO)、いきいき働く「個人」を密着取材したDVD教材です。
   これまでいろんな職業の「志GOTO人」を取材させていただきましたが、やはり、志(夢・目標・行き先)を持っている人は、夢や志を持たず漫然と日々を送っている人と比べて、一日一日の「行動」が違うように見えます。映像を見ていても、自分で自分を反省し、上司のアドバイスを素直に受け止めるなど、何でも主体的に物事に挑戦している様子がうかがえます。

 先日、ある方と話していた時に、「志とは自分が登りたい山。不安になるのは自分が登りたかった山を見失なっているから。コロナで苦しい時こそ、自分の登りたかった山を思い出すことが大事なのではないか?」というような話をされていました。「日本一のパンを作ろう」「住む人が幸せになる家を作ろう」と始めたのに、売上が足りない、利益が出ないと考えてしまうのは、志への情熱がなくなってしまっているからだと。確かにそうだなと思いました。私も自分に不安や迷いがある時は、いつも志を忘れている時です。

 経営者にとっての志は経営理念やビジョンですが、社員さんにとっても、自分の志(目標)を明確にしていくことで日々の「張り合い」が変わっていくのではないでしょうか。例えば「1年後に〇〇の技術を身に付ける」という小さな目標であっても志は志。そこに自分が行きたいと思えば、「では、今月は〇〇の本を読もう」「来月は講習を受けにいこう」と日々の行動が変わってきます。

 「志」というと利他的で壮大なものがいいと言われますが、そもそも20代は自分の夢どころか、自分の得意不得意もよくわからない場合もありますので、最初は利己的な目標だってかまわないと思います。例えば「〇年後に家を買う」「来年6月に車を買う」。どんな個人的な夢であったって「目指すもの」を持っていれば「その為の努力」が生まれてきます。日常に工夫や創造が生まれてくるので、日々の楽しさが変わってきます。日々の張り合いを生み出すのはいつも夢の力です。

 しかし、どんなことでもそうですが、「その山に登りなさい」と言われても、自分が登りたくない山は途中で苦しくなる。「登らなければならない山」ではしんどくなる。だから他人からアドバイスはもらったとしても、最後は自分で行き先を決めるしかありません。これが何よりも大事な気がします。

 この時期こそ、自分の「登りたかった山」を考える時かも。皆さんは、このコロナ禍を乗り越えて、どんな山に登り、どんな景色を見に行きたいですか?

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2020 年 10 月 27 日 11:38

「密」なコミュニケーションは大事

 このコロナ禍で、人と人の接触が制限され、テレワークやオンライン会議などが盛んになり、私も様々な「新しいコミュニケーション体験」をしました。普段ならなかなか会えない地方の方と交流できたり、移動時間がなくなり、コストの削減や仕事の効率が高まったり、たくさんの恩恵を感じています。
 ただ、コロナ禍でも(気をつけながらですが)、最近少しずつ、以前のような飲み会をしたり、地方に行って人と話をしたり、受講者の顔を見ながら研修をしてみると、やはり、人と人が直接会うことで伝わるものの大切さ、価値も感じるようになりました。
 オンラインでも確かに情報交換はできるのですが、やはり心と心の交流まではできません(私の世代だからでしょうか)。昔の人間だからそう感じるのかもしれませんが、やはり一緒の場で一緒に仕事をする、同じ場で同じ体験をする。同じ空気を吸いながら、一緒に取り組んでいくことで、人と人の心の距離は近くなるような気がします。

 社員同士の深い関わり方で有名な西精工の西社長が先日のセミナーの中で、「やはり密が大事、例えばしんどい時に、ポンと先輩が肩をたたいてくれたというようなことが、その人の大きな支えになるように、触れ合うことの大切さを改めて感じています」と仰っていましたが、自分の過去を思い出しても、思い出に残っているのは、人と人が密になって体験したことばかりです。

 学校ではオンライン授業、会社ではテレワークと、「直接触れ合わないコミュニケーション」は、益々進んでいくのだろうと思いますが、そればかりでは、きっと精神的に不安になっていく人が出てきてしまうのでは?便利、快適の裏にはいつも、「失われるもの」がありますが、これからは会社の中でも、意識して「密」なコミュニケーションの場を増やしていかないと、何か大切なものが壊れてしまう気がします。皆さんは「密な場」を、どう思われるでしょうか?

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2020 年 10 月 06 日 16:37

上司の厳しさと優しさ

 最近、厳しい上司が少なくなっていると聞きます。打たれ弱いと言われる世代を気遣う機運なのかもしれませんし、パワハラという概念が広がってから、厳しい教育と上司のパワハラの境界線がわかりにくくなっているからなのかもしれません。

 ただ、昔から「いい会社」の取材をしていて共通して感じることですが、社員の幸せを真剣に考える会社ほど、やはり社員に対しての厳しい面もありました。例えば、ホンダカーズ中央神奈川の創業者相澤氏は、社員を息子のようにかわいがる優しさが溢れている人ですが、時には鬼のように怒ることがある経営者です。社員を一人前の社会人にしたいと思うからこそ、躾けに厳しい。しかし、雷を落とした後はねちねちと怒ることはなく、また笑顔の上司に戻る。だから、みんなから愛されるのかもしれません。

 西精工の映像をご覧になられた方はご存じですが、橋本係長がメンバーに厳しく接する場面は見ていても気が引き締まります。インタビューの中でも「真剣に言うことは伝わると思う」「後になって橋本が言っていたことが役に立ったと言われるように接していきたい」と語られていましたが、その目には優しさがあふれています。  愛があふれる人は、メンバーに心の底から成長してほしいと思っています。

 しかし、こんなことを書くと、そんなことは時代遅れだ、昭和世代の典型だと言われそうです。でも、私はどんな時代でも、「厳しさ」は人を成長させる大事なものだという気がします。逆に、厳しいことを言う上司自身も常に「自分はどうなのか」と問われる訳で、自分自身も磨いていかなければ真剣に叱ることはできません。
 厳しく接することは難しい時代。だからこそ、どうやって部下を成長させてあげられるかを、真剣に考えなければならないのだろうと思います。

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2020 年 09 月 24 日 09:03

人工知能(AI)とお店の未来

 コロナで非接触がスタンダードになり、店舗でのお金の受け渡しが手渡しでなくなったり、セルフレジを導入するお店も増えてきています。
 人工知能の専門家のお話を聞くと、やはり、店舗経営の中にも、近い将来人工知能(AI)の技術が導入され、人手不足の時代に、我々を助けてくれるようになるそうです。既に購入した商品をアプリで入力し、スマホで決済する無人店舗も実験的に始まっているようで、スーパーやコンビニなどへの普及は早くなるかもしれません。

 こうした人工知能(AI)の普及の中で、お店の中での我々人間の役割はどのようになるのでしょうか?
 知識を学習させると、どんどんと賢くなる人工知能ですから、商品知識や商品の活用法などは、人工知能の方が優秀になる可能性があります。お医者さんも人工知能の診断に負ける世の中なので、「商品についてのご質問はロボットが答える方が的確」というようになるはずです。「売れ筋の把握」「これから売れる商品の予測」も人工知能の方が優れていそうです。やはり将来は売り場に人はいらなくなる?という時代になってくるのでしょうか?

 しかし、私は人間を相手に商売をする以上、人間は確実に必要だと思っています。人工知能の未来を予測した本を読んでみましたが、どれだけ人工知能が賢くなっていったとしても、しばらくの間は、「人間の心」を持つことができないのだそうです。
 つまり機械には、お客様を「思いやる気持ち」や、お客様のお困りごとや痛みや苦しさに「共感する心」がありません。そうすると、やはりお客様との接触場面には、人間がいてホスピタリティを発揮する。お客様のお気持ちを察して行動する店員さんが不可欠になってくるはずです。そうすると、やはり人の心を感じる人間のマネジャーも必要ですし、心が元気になる温かい職場の風土も大切な要素として残るのではないでしょうか。
 それ以外にも、売り場の楽しさやワクワク感など、お客様が「楽しい」と感じるような売り場演出も人間にしかできないはず。お客様が人間である以上、心が躍ったり、安らいだり、親密性を感じたりすることを望む気持ちはなくならないのではないでしょうか。もちろん機能性に特化した無人の店舗も便利ですから、発展していくと思いますが、人工知能を活用しながらも、お客様との心とお店の心がしっかりと結ばれているお店もきっと求められていくと思います。

 未来はどうなるかはわかりませんが、「便利なこと」が「幸せなこと」とは限りません。人工知能の未来は人間が「幸せ」になる方向に進んでいってほしいものですね。

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2020 年 09 月 08 日 09:51

アフターサービスはメインサービス

 先日、顧客ロイヤルティ協会さんの合宿に参加させていただき、顧客満足について丸一日勉強をさせていただきました。顧客ロイヤルティ協会様http://www.customer-loyalty.jp/は、日本に顧客満足の概念を拡げられた故佐藤知恭先生の意思を受け継ぎ、CSの研究を続けておられる協会ですが、真面目で楽しい方ばかりで、私も応援させていただいています。

 その中である企業様がアフターサービスに取り組まれてお客様の信頼を高めていかれた発表がありました。そのお話を伺って、改めて本当の商品の使用が始まり、満足が生まれるのは購入後であるということを感じました。商品をつくる、売る。その時にいかにお客様に満足していただくかという視点はまだ企業サイドにたっているほんの一部のお客様発想。お客様は購入して使い出し、はじめて「満足した」「満足しない」と思い出すわけで、満足できないことがあったときに、すぐに相談できたり、改善してくれなければ、がっかりしてしまいます。十数年前までの「売るまでは熱心、売った後はほったらかし」という問題点はだいぶ改善されたとはいえ、まだアフターサービスには改善の余地がありそうです。

 そもそも、お客様視点にたては、購入するときが「ビフォー」で、商品を持ち帰り、使い続け、商品が使えなくなくなってくる。次の商品を購入するまでの期間が「メイン」です。顧客視点で考えるならアフターサービスという言い方より「メインサービス」と呼んだほうがいいのかもしれません。
 商品の使い方への対応はもちろん、お手入れ方法の紹介、修理、交換などのメンテナンスサポート、最後は廃棄のお手伝いまで・・・。企業のミッションを果たすためにも、やはり売るときから、生活で使用する場面まで生涯にわたる顧客サポートが大切な時代なのだと感じた勉強会でした。

 顧客満足の概念が日本に来て30年くらいになり、一部には「顧客満足は古い」という声もあるそうですが、お客様あっての企業である限り、お客様の心に寄り添って、喜んでいただくことをし続けていかなければ、存続できるはずがありません。「顧客満足」をしっかりと学んでいくことは益々大切になると思います。顧客ロイヤルティ協会様では、オンラインでの勉強の場を提供されています。今こそ学ばれてみてはいかがでしょうか。http://www.customer-loyalty.jp/

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2020 年 09 月 01 日 09:42

感謝の心の力

 先日、テレビを見ていると、24時間テレビの舞台裏を紹介する番組でチャリティマラソンに挑戦した高橋尚子さんを密着する番組が放送されていました。いつもは芸能人が走る番組ですが、今回はオリンピックのメダリストである高橋さんがプロとして走るという企画。自分が走った距離に応じて募金をする。この閉塞の時代に少しでも元気になってほしいと高橋さんが発案された企画だそうです。

 その番組は本番で放送されなかった舞台裏を紹介する番組だったのですが、心に残ったシーンがありました。それは高橋さんが、番組のスタッフやカメラマンや給水場にいるスタッフに声をかける場面です。炎天下で走り続け、自分がいちばん疲れているはずなのに、裏方のスタッフ一人ひとりに「ありがとうございます」「大丈夫ですか?」と感謝とねぎらいの言葉をかけておられました。しんどい時にもこんなにも人のことを考えられるなんて本当に素晴らしい・・・。走る姿も良かったのですが、どんな人にも笑顔で声をかける彼女の姿勢に感動してしまいました。

 よくスポーツ競技のコメントで、アスリートが「みんなのおかげです」「仲間に感謝します」と感謝の気持ちを言葉にされる姿を見ます。以前は本当に心から言っているのかなと思ったこともありますが、感謝の気持ちが心にも身体にもプラスに働くということは、科学的にも証明されつつあるそうです。感謝の気持ちが自分のメンタルを安定化させ、競技に集中でき、パフォーマンスを向上させるそうです。

 私も以前、100キロ歩け歩け大会に挑戦した時に、苦しくなった時に、あえて沿道のスタッフの人たちやすれ違う人に感謝や励ましの言葉をかけるようにしてみたことがあります。その時に、自分の身体の痛みばかりに目が向き、辞めようかと思っていた「重い心」が不思議と軽くなり、身体の痛みまでなくなりました。感謝の気持ちを持つことの大切さを感じた体験でした。

 ただ、みんな「感謝の気持ちをもって生きるのがいい」ということは、頭ではわかっています。そうあればいいとわかっているのに、つい苦しくなると、愚痴が出たり、恨みの言葉が出たり、理性通りにならないのが人間の性。わかっていても難しいのが自分の心。

 ただ、スポーツ選手が身に付けることができたということはやり方はあるということです。例えば、苦しいと感じたらあえて感謝の言葉を口にしてみる。日記に有難いと思ったことを書き出してみる。まずは小さなことから実践してみることで、高橋さんのように、心から感謝で生きる人生が生まれていくのかもしれません。

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2020 年 08 月 26 日 10:01

コト消費、トキ消費

 先日のお盆の休み。普段はバラバラの場所で生活をし、集まる機会がなかなかない家族。それが久しぶりに全員の休みが合致したので、密にならない場所で、今まで体験したことがないことをしようと、家族みんなで山奥に星空を見に行くことにしました。ネットで光害が少なく、星空が綺麗にみられる場所を探し、真っ暗な中で寝転がり、みんなで星空を見つめていました。
 おかげ様で天気がよく、月が欠けていたので、夜空には満天の星が輝き、天の川や流れ星が見えました。子どもの頃にみんなで夜空を眺めていたことを思い出したり、星座をみつけて話し合ったり、普段なかなか体験することができないことが出来、結構な年齢の家族ですが、童心に戻って楽しみを満喫した休みになりました。

 マーケティングの世界では、こんな風に体験にお金をかける消費は「コト消費」と呼ばれていますが、こうやって体験してみると、確かにその価値がわかります。なかなか集まることがなくなった家族が集まるだけでも価値があり、その上でその家族だけで体験したことは、それぞれの人生の思い出になります。物を購入して満足していた時代とは、だいぶ違う時代が来ているのは間違いありません。

 しかし、「コト消費」は非日常空間だけではなさそうです。例えばレストランなら、ただ胃袋を満たすために行く場所から、食事を通して人と人が楽しい時を過ごす場所に。小売業なら、モノを売る場所から、欲しいものを見つけるワクワク感を提供する場所に。美容室なら髪を切る場所から、日頃のストレスから解放される癒しの場にというように、「コト消費」の要素にシフトしているお店を見ていると、みんなが求めているのは、その場でしか体験できない「幸せ」なのでしょう。

 さらに進んで、最近は「トキ消費」などの言葉も出てきています。体験には違いがありませんが、例えばこの間のラグビーワールドカップのように、その時にしかできないこと、繰り返し体験できないことが「トキ消費」なのだそうです。繰り返せないからこそ、よりお金をかけてもいいと思えるのでしょうね。

 このコロナ禍で、家族との時間が増え、家族の絆の大切さに気づく人が増えたと言われています。外食の機会が減り、改めて外食に対する期待も変わっていくのかもしれません。この未曽有の事態を経て日本も外国も消費者のニーズは大きく変わっていくことは間違いなさそうです。そんなお客様の気持ちをいかに察知し、喜ばれる企画を提供できるか。どんな時代になってもお客様の心に寄り添うことが大切なのは変わりないのでしょう。

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2020 年 08 月 19 日 09:43

自信と慢心

 最近、自信と慢心について考えることがありました。  辞書によると「自信」とは、“自分で自分の能力や価値などを信じること。自分の考え方や行動が正しいと信じて疑わないこと。”とあります。物事に対して「自分はできる」と信じることでしょうか。確かに自信を失うと、前に進むことができません。失敗をすると自信を失い、未来のことが不安になります。だからこそ、一歩一歩実績を積み、未来に対して「自分はできる」と思えるようにしていかなければならない。過去の積み重ねの中で少しずつ高まっていくのが自信なのでしょう。  しかし、ある程度の仕事が出来るようになると、「自分はできる」と信じるあまり、努力を忘れてしまい「仕事をこなす」という感覚になることがあります。出来る感覚が続いていくと、人のアドバイスを聞かなくなる。うぬぼれるようになる。こんな時が「慢心している時」なのでしょう。大きなミスや失敗はこんな時に生まれてきます。  一流のアスリートを見ていると、確かに自信を持ったプレーをしていますが、決してこなすようなプレーはしません。何が違うのか。彼らは「これでいいのだろうか」「もっとできるはず」だと努力を継続することを忘れていないのではないでしょうか。自信を持つことは、もう努力をしなくてもいいということではなく、もっと謙虚にプレーに向き合うことなのかもしれません。確かに「これでいい」「これで十分」と思ってしまうような感覚では一流になれるはずがありません。  努力を続ける人、つまり、本当に自信を持っている人は、自分の本当の力を正しく認識できているからだと聞いたことがあります。例えば、何かが達成できた。一般的には嬉しいと思うだけだかが、真の自信を持っている人は「ここはできているが、ここはできていない」「ここは繰り返しできるようになったが、ここはまだまだミスが起こる」というように、ひとつひとつのことを具体化しています。曖昧にしていかないからこそ、もっと成長しようと努力を続けられるのでしょう。確かに、成長する人は成功しても慢心しないし、失敗をしても落ち込まない。失敗を糧にできるからこそ一流になれるのでしょう。やはり努力を忘れた時がいちばん怖いのかもしれません。  ただ、人間はどこかで慢心してしまう時があるのかもしれません。それを教えてくれるのが、失敗をしたり、ミスを犯してしまった時だと思います。そんな時は自信をなくし、落ち込んでしまうものですが、やはりただ落ち込んでいるだけでは意味がなく、せっかくいただいたその機会に感謝し、活かしていかなければ勿体ない。自分を変える分岐点にできるかどうか。いちばんの踏ん張り時のような気がします。

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2020 年 07 月 30 日 10:05

IKIGAI(生きがい)

 今、ある地域のボランティア活動のお手伝いをさせていただています。
 地域の商店主が主体となるその活動は、地元の中高生に「働く喜び、楽しさを伝えていきたい」という趣旨で、様々な職業の人たちにインタビューをし、その動画を給食の時間に放映しようというもの。先日、その撮影のために、助産婦さん、パン屋さん、看護師さん、美容師さん、デザイナーさん、農家さんなど、地元の様々なプロが集まってくださり、仕事のやりがいや若い人へのメッセージを語っていただきました。

 地域で生まれ、手に職をつけ、その地域に根差して商いを続けているプロの皆さん。誇りをもっておられるのでしょう、本当にいいお顔をされています。ここまでには紆余曲折があり、ご苦労もたくさんされていますが、自分の好きなことをしている人たちは、そんな苦労も楽しそうに語られます。目の奥に人生の充実感を感じます。
 共通して言われていたのは「いちばん嬉しい瞬間は人に役立てているとき」ということでした。自分の作ったもの、自分が提供したものが誰かの役に立っているという実感がもてる毎日は、何事にも代えられないのではないでしょうか。

 昨年あたりから、日本独自の概念である「生きがい(IKIGAI)」が世界で注目されているそうです。日本人が長時間労働を厭わず、休暇取得率も低いのに長寿大国なのは、みんな「生きがい」を感じているからだということで、「仕事と人生を向上させるための概念=生きがい」のが注目されています。

 「生きがい」を4つの輪で表した“ベン図”が紹介されています。4つの輪が重なっていて、それぞれ「LOVE(大好きな事)「GREAT AT(得意な事)「PAID FOR(稼げる事)」「NEED(世界が必要としている事)」とあります。そしてその重なりの中心が「IKIGAI」となっています。

 好きな事、得意な事、稼げる事、必要とされる事が全部満たされている。確かに私がインタビューしたプロの皆さんは4つの輪の人達でした。「好きなことをしよう」と仕事を始めた頃は、技術が未熟で収入も少なかったかもしれません。しかし、好きで続けてきたからこそ技術が高まり、得意になり、稼げるようになる。そしてやっているうちに、稼ぐこと以上に役立つことが嬉しくなってくる。「いい顔」になるというのは、だんだんと生きがいを見つけた人の顔なのかもしれませんね。

 好きな事、得意な事、稼げる事、必要とされる事。この中で若いうちに見つけにくいのが「得意な事」かもしれません。得意かどうかはやってみないとわからない。自分だけではわからない。その世界に踏み込んでいかないとわからないものだとしたら、やり続けてみないと見つかりません。それをしないうちに「自分の得意がわからない」と言っている人が多い気がします。

 好きな事を見つけて、そこからスタートして後の3つの輪が生まれるパターンもあるでしょう。「稼がなければ」と目の前の仕事に集中していく過程で「好き」になり、「必要とされる喜び」に出会うパターンもあるでしょう。何が最初ということはないように思います。

 幸い私は生きがいを見つけられていますが、若い時は模索し続ける暗黒の時代もありました。でも、そう簡単に見つからないから、見つけることに意義があるのかもしれないですね。

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2020 年 07 月 21 日 15:09

変えるべきこと、変えてはいけないこと。

 1990年代、世の中に「価格破壊」が広がった時がありました。ディスカウントストアという業態が生まれ、大型商業施設や量販店が急速に拡大していきました。その波の影響を受けたのが一般の酒屋さんや家電店という小さなお店。次々と廃業に追い込まれていきました。
 しかし、そんな時代でも僅かですが、価格競争の波にびくともしないお店がありました。どんなに回りが安売りをしようと値段は崩さず、その代わり、地域店ならではのフットワークを活かして徹底的にお客様のお困りごとを解決する。周囲の同業者が、量販店の値段に合わせようと自分達のスタイルを変えてしまった時に、東京町田のでんかのヤマグチさんは、絶対に自分のスタイルを崩さず、むしろ徹底することで、その波を乗り越えていかれたのです。それから数十年が立ちましたが、困っているのは量販店やディスカウントストア。高齢化の時代の中では、逆にそのフットワークが脚光を浴びています。

 今、世の中はまた、大きく変わろうとしていますが、こんな時に、いつもこの家電店の話を思い出します。
 世の中が変わる時は、時代の変化、顧客のニーズに合わせて変えていかなければらないこともあるのでしょうが、変えていくべきことと同じように、変えてはいけないこともあるはずです。それを間違うと大きなことになってしまいます。

 世の中の変化と違う生き方をして成功された事例は他にもあります。
 販売台数を上げることが良しとされてきた業界で、頑固にお客様との信頼の絆、社員のやりがいを追求してきた自動車販売店。拡大することが多店舗化することが成功者と言われてきた中で、社員の幸せやお客様の幸せを追いかけてきた美容室。トップダウンで社員を動かすことが良い経営だと言われてきた業界で、考える社員を育てることに全力をあげてこられた経営者。その時は「異端児」と思われてきた人が今の成功を収めています。

 この方たちが見てきたものはどんなことだったのでしょうか。「目の前」を見る人が多い中で、「その先」を見てこられたのかもしれません。今、また、大きな変化が訪れていますが、こんな時こそ、右往左往せず、しっかりと自分達の行く先を決めていかなければならないという気がします。

 今回、ブロックスでは、そんな経営を実践されてきた経営者をゲストにお招きし、これからの時代の経営を考えていくオンラインセミナー「未来×幸せ経営フォーラム」をスタートさせます。時代に合わせて変化をさせなければいけないこと、どんな時代にあったとしても変えていけないこと。講師も一緒に学び合うというスタンスで、参加者の皆さんと一緒に、変化の時代を生き抜くヒントをみつける場にしていきたいと思っています。第1期は素晴らしいゲストが参加してくださいます。ご一緒に未来を考えていきませんか。

・未来×幸せ経営フォーラム 開催記念セミナー(8月7日)
https://www.doit-fun.jp/blocksseminar/20200807_01

・未来×幸せ経営フォーラム 第1期(4回シリーズ)
https://www.doit-fun.jp/blocksseminar/20200924_1209

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2020 年 07 月 06 日 16:37

コンビニでちょっと嬉しかったこと

 いきなり個人的なことで恐縮ですが、私は、セブンイレブンの珈琲が好きで、毎日、3~4杯飲んでいます。特に青いカップのキリマンジャロブレンドがお気に入りで10円高いのですが、朝一でこれを買って出社し、ホッと一息いれてから仕事をするのが、ここのところの習慣です。
 買うのは会社の近くのセブンイレブン。最初のうちは、「〇〇をください。」「はい、わかりました」という客と店員の普通の会話だったのですが、ある時、店員さんが私の顔をみると、既に手に青いカップをもって、「これですね!」と笑顔で渡してくれました。・・・「やるね!」
 同じ店で何度も同じ商品を購入していても、ずっと覚えてくれない「ロボット対応」の店が多い中、こうやって覚えていてくれて、気遣いをしてくれると、やはり嬉しいものですね。

 しかし、いつも不思議に思うのは、こんな小さなことでも、お客様の好感度があがるのに、なぜ、こういう接客が広がらないのかということです。
私は旅館のようなおもてなしをコンビニに求めている訳ではありませんが、この店員さんのような「ちょっとした人間的な対応」をしていけば、きっと顧客満足は高まるし、何より、働いているスタッフが楽しくなり、定着率も増えるのではないかと思っていますが、なぜ、未だにマニュアル対応が主流なのでしょうか?

 仮説のひとつは、企業や店員さんの中に「お客様の対応に差があってはいけない」という暗黙の気持ちがあるから・・・。あのお客様にはやってあげて、このお客様にはしないとなると、クレームが発生する可能性がある。だから、みんな頭で「そうし方がいい」とわかっているのですが、つい恐れを感じて「決められた応対をしておこう」と思ってしまう。チェーン店というシステムの中では、常に全体を考えなければなりません。しかたないのかもしれませんが、そのシステムが、知らず知らずに人間の心も機械のようになってしまうとしたら、ちょっと悲しいですね。
 ただ、世の中が、どんどん機械化、システム化していけばいくほど、こんなちょっとした人間らしい応対を受けるとホッとするのは事実です。便利であって、人間らしい応対がある店は、もっともっと求められるような気がします。人間味豊かなセブンイレブンが出現する日がくるかもしれませんね。
 さて、実は先週も、そのセブンイレブンに行きました。また「キリマンジャロ」を頼んだら、いつもの店員さんが「お客さん・・・このキリマンジャロ、廃止になるんですよ」と残念そうに、残り僅かになった青いカップを渡してくれました。
 お気に入りがなくなるのは寂しいですが、私はまたその店に通うと思います。

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2020 年 07 月 01 日 13:40

利益の少ない仕事に心をこめよう

CoCo壱番屋の創業者の言葉
「利益の少ない仕事にも心をこめよう」。これはあの有名なカレーチェーン店「CoCo壱番屋」の創業者宗次徳二さんの言葉です。手間がかかるし、代金をいただくほどのことではない「ささやかな仕事」。そんな仕事にも真心をこめてサービスをしよう。そんなことに真摯に取り組む姿勢がお客様との根強い信頼につながっていくんだよ、という意味だと思います。
 コロナでお客様が減ってしまった、売上がなくなってしまった。こんな時はどうしても売上・利益を上げることに目が向いてしまうものですが、ある人がこの言葉をSNSで紹介されているのを見て、ハッとしました。
 CoCo壱番屋さんは、以前、私も取材をさせていただきましたが、ご夫婦で始めた小さな喫茶店が、全国に1000店以上のカレーチェーンになったのは、創業の頃から、お二人がささやかな仕事に真心を込めてこられたからです。
 毎日、お店のまわりを掃除する。来られたお客様を笑顔で出迎え、仕事はキビキビとお客様を待たせない。お客様への返事はハキハキと応える。
「ニコ・キビ・ハキ」という小さなことに、真心をこめて取り組まれたことで、カレーの味だけない熱心なお店のファンが増えていきました。小さな喫茶店の時代から、モットーとされてこられたこの言葉は、時代を超えた「商売の原則」なのだと思います。

商いの鉄則に戻る
 確かに「お客様が少なくなった!」「売上を上げよう」と意気込んでみても、そう簡単に上がるものではありません。売上は「お客様との信頼」が積み重なって生まれているからです。どんな商売でも、最初はたった一人のお客様からスタートし、店主がわざわざ来てくださったお客様に感謝し真心こめて応対したことで、お客様が喜んで帰っていかれる。そしてそのお客様が再来店してくださって何度も足を運んでくれるファンになる。その信頼の積み重ねが今の売上になっているので、そもそも急に上がる秘策なんてないのではないでしょうか。昔から商人の間では、「一人ひとりのお客様を大切にしなさい」「小さなことにも真心をこめて尽くしなさい」と言われていますが、これが、何度も不況を乗り越えて伝承されている商いのゴールデンルールなのだと思います。
 しかし、私たちが大災害の教訓を忘れてしまうように、私たちは今回のように不況になって売上が厳しくなると、例えば、接客を簡素化したり、無駄なコストを切り詰めたくなって、「利益の少ない仕事などに力を入れている場合ではない・・・」と、つい利益にばかりに目が向いてしまい、原則を忘れた判断をしてしまいがちです。もちろん、無駄なコストを削減するのも商売の鉄則ですから、すべてにこの判断がいいとは限りませんが、もし大事な「真心サービス」を削減してしまっては、一時的には回復できても、ファンは生まれていかないような気がします。
 商売の瀬戸際の時に、そんなのは綺麗ごとだと言われる方もおられるかもしれません。でも、自分が顧客ならどの店を利用したくなるかと考えた時に、やはり真心こめてくれるところを選ぶだろうと思います。苦しい時に経営者がどんな判断をし、何をしていくか。本当に難しい判断が続きます。  こんな時には、時々、苦しい時を乗り越えてこられた先人の言葉を見つめ直していくのも大切な気がします。

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2020 年 06 月 23 日 16:12

営業再開を「うずうず」して待つお客様と社員がいるお店

 各地でお店が再開しています。賑わいの戻ったお店でスタッフの人たちが楽しそうに働いている姿をみると、やっぱり嬉しくなります。

 知り合いのお店も2か月休業し、先日再開したのですが、あるパートさんが「もう嬉しくてしょうがないです!休みの間、働きたくてうずうずしていました」と仰っていました。お客様も再開をうずうずして待っておられたようで、客足はすぐに戻り、業績も順調に推移しているそうです。このお店は昔から、お客様を大事にされているのでファンが多いので、これくらいの休業ではびくともしないのでしょう。ファンを大切にする経営の大切さを実感しました。

 しかし、その奥にあるのは、社長が何よりも社員を大切にして経営をされていたこと。社員を家族のように大切にしてこられ、社員同士の絆もしっかりとあるお店でした。そんないきいきと働くスタッフにお客様も魅了されているのです。「働きたくてうずうずする」くらいの社員マインドが「行きたくてうずうずする」お客様を育てていたようです。まさにESなくしてCSなし、ということでしょう。

 しかし、一方でこの危機にオーナーと社員の心が離れていったお店もあると聞きます。何の説明もなく来なくていいと言われ不安のまま家で過ごしていたパートさん。「こんな時に働かせるんですか」と社員と社長ともめ事が起こったお店。たまっていた膿が出てきたように、半数以上の社員が離職してしまった店もあるようです。お客様だけでなく、社員にも離れられてしまっては経営はできません。この危機の中で、いろんなものが見えてきて、改めて「強い経営」とは何かと考えさせられました。

 まだ、コロナの経営危機はしばらく続きますが、この先も、どんな危機がやってくるかわかりません。当面は資金繰りや助成金を頼りにしていかなければならないのだと思いますが、本当は、どんな危機にも離れない「ファンづくり」や、どんな危機にも離れない「社員との絆づくり」、社員が「いきいき働く環境づくり」など、本質的な対策をしていかなければ、また同じことが繰り返されるような気がします。長期対策の視点も不可欠なのではないでしょうか。

 しかし、考えてみればどの経営者も商売を始めた時は「人に喜んでもらいたい」「それが嬉しい」という気持ちが原点だったはず。ここから厳しい時期が続きますが、仲間と共に、ファンづくりの喜びをもう一度味わう絶好の機会かもしれない。そんな気がします。

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2020 年 06 月 16 日 09:54

鬼ごっこ

 新型コロナの影響で世の中に大きな波が押し寄せています。お客様が来ない、思うような営業ができない、感染対策で気を使ってやらなければいけない・・・こんな時が来ることは誰も予想していませんでした。
 ただ、いくら「早く元に戻ってほしい」と願っても、「こうなったのは〇〇のせいだ」と不満を言ったとしても、この状態がよくなるはずもなく、しょうがないと受け入れていくしかありません。しかし、だからといって「売れないのはコロナのせいだ」「不況なんだからしょうがない」と言って諦めてしまうのも、釈然としません。「どうせ負ける勝負なんだから」と最初から試合を投げ出している選手のような気がします。

 では、こんな状況にどんな風に向かっていけばいいのか。私はこういう時こそ、自分を成長させていくチャンスだと思い、むしろ「いい時代が来た」と楽しんでみるくらいが大切な気がします。
 子どもの頃にやった「鬼ごっこ」を思い出しても、いちばん面白くないのは、鬼が弱い時。いつまでたっても鬼に捕まれない鬼ごっこは確かに自分は鬼にはなりませんが、スリルもなく、自分のスキルも高まりません。鬼ごっこが面白くなるのは鬼が強い時。どんなに逃げても追いつかれ負けてしまう。それが悔しくて、次は俺の番だと全力を出し、互いの面白さも増していきます。どんなゲームも同じ構造。新しいステージには、だいたい強敵な敵が表れて、最初は負け続ける時が続き、自分のスキルを磨いていくプロセスがいちばん面白くなっているはず。「簡単に売れていた状況」が弱い鬼の時代。そこに「コロナによる売れない状況」という強い鬼が現れた。こういう発想で、毎日「どうやってこの鬼に勝てるのか」とクルクル頭を回し、やれることから行動していくというのが、私が思う「この時代を楽しむ」ということなのですが、この話をするといつも、「そんな風に考えれない」「不安でしかたない」という人も多く、なかなか理解されません(笑)。

 ただ、不況の中で「しかたない」と諦めて行動しない人と、「何とかしてやろう」ともがき続けている人では得られる経験値は違うのは事実。滅多に来ないこの「修羅場」の経験は、きっと次に来るだろう「次回の修羅場」に生きていくはず。久しぶりに出現した強敵「強い鬼」に対して、のた打ち回ってみるのも悪くないと思います。

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2020 年 06 月 09 日 09:34

テレワークで見えてきた課題

 今回のコロナ禍でテレワークが広がりましたが、いろんな課題も見えてきたようです。
 Uniposという会社が、全国のテレワークを実施している上場企業の管理職333名と20歳以上の正社員553名(一般社員)を対象に「テレワーク長期化に伴う組織課題」に関する意識調査を4月24~27日にインターネットリサーチという形で実施した結果では、以下のような課題が浮き彫りになりました。

 チームの生産性の変化についての質問では、一般社員は、「とても低くなった」「やや低くなった」と回答した人の割合は合計44.6%、管理職は38.7%と回答し、生産性が低くなったと感じている人が多いことがわかります。
 また、管理職に「テレワーク開始前と比較して、部下の仕事ぶりについてどう感じるか」と聞いたところ、「とても分かりづらい」「やや分かりづらい」と回答した人の割合は合計56.1%。また、一般社員に「テレワーク開始前と比較して、上司や同僚の様子についてどう感じますか」と質問したところ、合計48.4%が「とても分かりづらい」「やや分かりづらい」と回答していることがわかりました。
 その他、管理職、一般社員の双方に「テレワークが長期化したら深刻化すると思う課題」を質問したところ、回答が多い順に「コミュニケーションの取りずらさ」、次いで「社内連携のしづらさ」、「モチベーション維持・管理」と、上位3位が同じ結果になったそうです。
 上場企業は仕事がかなり分業化されているので、コミュニケーションがうまく取れないと仕事が捗らないのかもしれません。また上司の決裁を取って仕事を進めるなどの組織文化も影響しているのでしょうか。テレワークに対する戸惑いを感じます。

 私たち、ブロックスはどうかと振り返った時に、今回のテレワークで逆にコミュニケーションが良くなったという実感があります。今まで営業所別で行っていた朝礼をオンラインでやるようになり、個々の活動が見えるようになり、営業所を超えた連携も生まれるようになりましたし、毎日、みんなで顔を合わせているので、危機感も含めて、細かな情報まで共有できるようになりました。また、ZOOMのブレイクアウトルームの機能を使った数名の情報交換では、悩みや気づきを話しあい、心の距離も短くなった気がします。元々、弊社は個々が自分の仕事に責任を持ち、自己完結するプロデューサー集団だったので、今までが見えにくかったから、逆に良くなったのかもしれません。
 しかしブロックスでも、緊急事態宣言解除後に、出社してきた社員に聞くと、「やっぱり職場の方が集中力が増します!」という声が多く、出勤して、みんなで働くことの意義も感じているところです。

 こうして、比較しても、テレワークをどう受け止めているかは、個々の企業規模や職種によってだいぶ違うのかもしれません。ただ、自分自身やまわりの人の意見を聞くと、もちろん、会って話をするのがいちばんですが、テレワークの中で体験した「オンラインでの意見交換やコミュニケーション」は、意外に成り立つという実感をもっている人は多くなっているように思いますし、「家族との時間が増えた」ということに幸せを感じている人も、増えているような気がします。
 生産性の問題やお互いの仕事内容の把握など、いろんな課題を含んでいるテレワークですが、きっと、ここからいろんな解決策が生まれ、もっと加速してくような気がします。

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2020 年 06 月 02 日 09:53

「ピンチはチャンス」は本当か?

 昔から、「ピンチはチャンスだ」という言葉があります。「こんなのは、モチベーションを高めるだけの精神論ではないか?ピンチはやっぱりピンチだよ」という人もいるかもしれません。私も昔はそう思っていた一人です。
今回の緊急事態宣言の影響で、商品やサービスが売れなくなると、いつか景気が良くなり、元に戻るだろう、今は我慢しようという気分になります。ただ、いつか景気が良くなるだろうと環境変化をあてにしていると、そうならない時に不満や不安が増してきます。「もっと政府が補助してくれたらいいのに」「対策が遅い」という感情が生まれるのは、こんな時からもしれません。私は、これがピンチはピンチだと思っている人だと思います。

 しかし、このコロナ禍で、この逆境でやれることはないかと考える人もいます。景気回復を待つのではなく、自分達で新しい商品を生み出している企業や、この状況変化を機会に新しいスタンダードを作りあげていこうという企業はたくさん見受けられました。
「ピンチをチャンスにしよう」という積極的な発想は、失敗もついてくるので、我慢する、静観していることより確かにリスクが高い。最終的にどちらがうまく行くかはわからないのですが、私は、もし失敗をしたとしても、後者の企業の方が、たくさんの経験を蓄積できるので、その後が少し強くなっている気がします。

 また、個人的な視点で考えてみても、ピンチをチャンスにしようと思っている時は、人間の脳も鍛えられるのではないでしょうか。今回、夏に向けて通気性のいいマスクが続々と登場していますが、ニーズの変化は新しい需要も生み出すのも確か。例えば、今後、家にマスクを忘れてきたり、予備をもっていない人のために、自販機でマスクが販売されるかも。さらに、美容にいいマスク、日焼けむらがなくなるマスク、自動着脱式のマスク、マスクしながら食事ができるマスク(笑)など、様々な不満が解消されたマスクも出てきそうです。マスクだけでもいろんな想像が生まれます。

 これは、自分自身の体験ですが、困っていることに目を向けて、解決策を考えていくときは、脳が気持ちよくなっています。その間は、前向きな気分になります。前向きな気分になると、失敗が怖くなくなります。そうすると「やってみよう」という気持ちになり、行動が生まれます。今まで動いていなかった脳細胞が活性化していくような気がします。ブレーンストーミングの発散時期のワクワク感は、人間の本能に会っているからなのではないでしょうか。

 ピンチはチャンスは本当か?まだ精神論の世界かもしれませんが、そう考えていくほうが気分がよくなるのは間違いありません。
コロナ時にどう動いたか、その後どうなったかが、いつか科学的に検証されれば、面白いですね。

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2020 年 04 月 28 日 10:00

コロナに負けないために大事な5つのこと

先日、Facebookでコロナウィルスに関するこんなポスターがあることを知りました。
無料でダウンロードできるもので、私たちも、早速打ち出して社内に張らせていただきました。
以下がその内容です。
**************************************
【コロナウィルスに負けない大事な5つのこと】
1. Stay Healthy(体力・免疫力を保とう)
2. Stay Positive(ポジティブな気分でいよう)
3. Stay Connected(つながりを保とう)
4. Stay Thankful(感謝の気持ちを忘れずに)
5. Stay Focused(大事なことは考え続けよう)
※ポスターは、こちからからダウンロードできます。
https://www.es-inc.jp/insight/2020/ist_id010284.html
**************************************
コロナウィルスのいちばんの対策は接触を減らすことということで、「家にいよう」という呼びかけに皆さんが行動されています。
もちろん、この行動がいちばん大事なのだと思いますが、同時に「心」の対策も大事な気がしていたところに、このポスターに出会いました。

人間は不安が大きくなるとなかなか前向きな気持ちになれません。2番を意識することの大切さを痛感しています。また、テレワークが続いていくと、一人暮らしの人などは、本当に孤独になります。在宅期間が続いていくと3番の大事さもだんだんわかってきました。
そして、4番。感謝の気持ちを忘れないということは、今、いちばん大切なことのような気がします。医療関係者の方への感謝も忘れてはいけませんが、事業を継続せよと言われているスーパーや宅配、インフラを支える人たちも、感染リスクの中で頑張ってくださっています。感謝は社会の潤滑油。「心」まで感染しないようにしたいものですね。
ブロックス社員も、テレワークでみんながバラバラに働いています。今、それぞれの会社がZOOMを使って会議をしたりしていますが、やはり、合わないことでみんな不安が大きくなっているように感じます。こんな時だからこそ、心を元気にしていきたいですね。

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2020 年 04 月 21 日 09:37

ぶれないリーダー

 先週は、緊急事態宣言が全国に広がり、対応に追われている会社も多かったのではないでしょうか。こうした危機になって、経営者などトップのあり方が問われています。この間、いろんな経営者の皆さんと話をしましたが、不安はあったとしても、やはりトップがどっしりと構えておかないとみんなが不安になってしまうのだろうと思います。ここ数か月、経験したことがない困難な状況ばかり起こっていますが、その時に何を軸に判断していくか。やはり、それは経営理念だと思います。どっしり構えられているリーダーはこの軸がぶれていません。普段から社員を大切にすると言い続けている人は、真っ先にそれを実行されていました。世の中の為に役立つことを使命感にしているリーダーは、自分のことよりも困っている人を助けることに全力を尽くしておられました。しかし、こうしたリーダーのいる会社は、普段から理念を実践されている訳ですから、リーダーに言われなくても、社員が「この危機をみんなで乗り越えていこう」という気持ちになっているのでしょう。 そう考えるとやはりぶれない軸を持って経営を続けてこられた企業は強いですね。  このような危機になると、どうしても「目先」の解決策に目が行きがちになりますが、目先のことに振り回されているだけでは、その後がうまくいくような気がしません。  せっかく与えられた時間に私たちは何をしていくか。私たち一人ひとりに問われています。

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2020 年 04 月 06 日 15:15

刃を研ぐ

 毎回、毎回のメルマガでコロナのことばかり書いている気がしますが、こんな時にこそ、私たちがやれることをやっていこうと、いろんなことを計画しています。
 スティーブン・R・コヴィー博士のベストセラー「7つの習慣」の中で「刃を研ぐ」という文章がありますが、まさに今やることのひとつは、自分や会社における刃を研ぐ時間ではないでしょうか。

 本の中で「刃を研ぐ」とは、こんな文章で紹介されています。

~書籍『7つの習慣』432ページより~
森の中で木を倒そうと、一生懸命ノコギリをひいているきこりに出会ったとしよう。
「何をしているんですか」とあなたは訊く。
すると「見れば分かるだろう」と、無愛想な返事が返ってくる。「この木を倒そうとしているんだ」
「すごく疲れているようですが...。いつからやっているんですか」あなたは大声で尋ねる。
「かれこれもう五時間だ。くたくださ。大変な作業だよ」
「それじゃ、少し休んで、ついでにそのノコギリの刃を研いだらどうですか。そうすれば仕事がもっと早く片付くと思いますけど」あなたはアドバイスをする。
「刃を研いでいる暇なんてないさ。切るだけで精一杯だ」と強く言い返す。

 忙しくてなかなかできなかったこと、やるべきだと思っていても先送りしていたこと、ノコギリの刃が摩耗しているのをわかっていながら、なかなか手を付けられなかったことをする。それがまさに今、この時なのかもしれません。このコロナ渦が収まってから、切れ味が増したノコギリでロケットスタートしていくために、何をしていきますか?

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2020 年 03 月 31 日 10:11

「誰も体験したことがない世界」の歩き方

 世界的に新型コロナウィルスの拡大が広がり、日本も拡大の瀬戸際と言われています。ここが踏ん張り時ということで、土日をご自宅にこもっておられた方も多いのではないでしょうか。正月がスタートした頃は、こんな状況になるとは誰も想像していませんでした。ただ、ここまで来たら、これ以上悪くならないようにするために、一人一人が節度ある行動をしていくしかないですね。

 誰も体験したことがないこの状況。正解はだれにもわからない。何が良い方法かどうかは試してみないとわからないので、世界各国でもいろんな挑戦がスタートしています。ある程度の科学的根拠に基づいているとはいえ、実際は「やってみないとわからない」のが現状ではないでしょうか。

 ただ、この「誰も体験したことがない世界」は、これからの「あたりまえ」になっていくようにも思います。例えば数年後にはAIが世の中にあたりまえになり、十数年後には3人に1人が高齢者となる社会。こんな世界は誰も経験したことがありません。もしかすると、もっと大きな災害や疫病がやってくるかもしれません。
 これからも、こうした「誰も体験したことがない世界」が待ち受けているのだとすると、「どうしたらいいか?」と人に聞いても意味がないのでしょう。自分達で切り開いていくしかありません。早くに気持ちを切り替えて、自分達から「誰も体験したことがない世界」での生き方に慣れていくのがよさそうな気がします。

 正解がない、誰も知らないとすると、正解がわかるまでやってみる。テレワークも時差通勤も外出規制やってみると良さも悪さがわかってきましたが、PDCAのP(計画)の段階で止まってしまうより、DO(行動)を先にして結果を見て修正する。こうやって、少しずつトライしながら改善していくのが、この世界のスタンダードな歩き方になるのでは?

 もしかすると、終戦直後も、こんな状況だったのかもしれませんね。その時の経営者の生き様を本で読むことができますが、まさに最初の一歩は上手くいくという算段より、経営者の「直感」ばかり。チャレンジして、失敗を重ねながらも、素晴らしい理念を持って続けてきた人が成果を上げられてきています。「誰も体験したことがない世界」を生き抜く「方法」はわからないかもしれませんが、わからない道の歩き方の「精神」には、先人をお手本にできるのではないでしょうか。

 コロナから数か月。私の周りにも、もうこの状況を受け入れて「だったらこうしよう」と変化に向かっている人たちが出始めています。私も、「失敗してもいいじゃないか」という前向きさ、おおらかさ。この気持ちを大切にしていきたいなと思います。

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2020 年 03 月 25 日 10:43

できることをやろう!

 コロナ渦でイベントや外出が自粛になり、先行きが見えない不安もあって、気がめいっている方も多いことと思います。こんな時に前向きな気持ちになるというのは難しいかもしれませんが、それぞれが「できることをやろう」と動き出されている方も増えてきました。  そのひとつが、私も親しくさせていただいている「顧客ロイヤルティ協会」さんの活動です。顧客ロイヤルティ協会さんは、顧客満足を日本に広められた佐藤知恭先生の意志を受け継ぎ、社会に顧客ロイヤルティの考え方を普及させておられるNPO法人です。今回、その顧客ロイヤルティ協会さんが、少しでも皆さんのお役に立てればということで、「顧客ロイヤルティ講座」のWEB動画を無料公開されています。 時間が余ってしまったり、研修がキャンセルになった時など、ぜひ学んでみてください。 http://www.customer-loyalty.jp/  もうひとつ、以前もご紹介させていただきましたが、スポーツ分野のみならず、ビジネスの世界にも「ご機嫌な心」を拡げてこられているスポーツドクターの辻秀一さんが、一流アスリートのご機嫌メッセージを発信されています。この時期、自宅にこもりがちな学生や若者や不機嫌になりがちなビジネスマンに向けて、前向きな心になるためのメッセージ。ぜひご覧ください。  このほかにもいろんな方が「やれること」をやりだしておられます。景気は「気」ですから、前向きな心の渦を回していけば、きっとこのマイナスな状況や機運も乗り越えることができるのではないでしょうか。 私たちも、できることやっていこうと思います。

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2020 年 03 月 18 日 09:56

「あるべき姿」を言うことより大切なこと

 新型コロナのことで不安な日々を過ごしている方が多いのではないでしょうか。イベント関係、飲食、ホテル、旅行業などの方は大きな打撃を受けておられ、切実な声が聞こえてきます。東日本大震災の時もそうでしたが、こうした時こそ、助け合いの精神を発揮していくのが日本の素晴らしさ。みんなが東北の商品を購入したように、私もできるだけ困っている業界や地域の人たちの商品やサービスを購入し少しでも経済を回していきたいと思います。

 さて、先日、ある会社で顧客満足調査の結果、悪い結果がでてしまった拠点の人たちへの研修をお手伝いする機会がありました。こうしたテーマですから、参加する人たちもいい気分ではありません。最初はとても暗い雰囲気でした。悪い結果を出そうと思って仕事をしている人は一人もいません。悪いと責めても何もいいことはありませんので、参加者同士で話し合っていただくことしました。そもそもなぜ今顧客満足を高めることが大切なのか、どうすれば満足を高めることができるのか?こんな問いを話してもらうと、たいていの方が正しい答えを知っておられます。問題はなぜ、知っていることを実行しないか。そんなことも話し合っていただくと、次第に自分でやるべきことを見つけられ、明るい表情になっていかれました。

 この研修を通して私もいろんなことを考えさせられました。顧客満足を高める行動の指標(あるべき姿)をつくり、それが現場で実行できているかどうかを調査して評価する。この方法で確かに全体の意識は高まっていくのだろうと思います。しかし、何年もこれをしていると、現場の人たちはその「行動」をすることだけに意識が行ってしまい「顧客満足=それさえやっていればいい」となってしまいます。本当に大切なのは「お客様を大切にする心」であるはずなのに、「行動」ばかりに目が向くから、あるべき姿を実行することが「やらされ感」になってしまっているのではないでしょうか。
 参加者は対話を通してそのことに気づかれたようです。そもそもサービス業の現場にいる人は、お客様を大切にすることに共感されている方ばかりですから、昔の気持ちを思い出され、モチベーションが勝手にあがっていくようです。

 「あるべき行動」を明確にするのは大事。しかし、あまりそればかりを言いすぎると「目的」が忘れられる。やはり、人の心の奥にある「そうしたい」という気持ちに光をあてて、主体的行動が生まれるようにするほうが結果として「あるべき行動」をしていきそうです。セミナーなどでよく大久保寛司さんが「あるべき姿を言うことが仕事ではなく、あるべき姿を実現するのが仕事」だと仰っておられますが、まさにそんな感じがします。

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2020 年 03 月 09 日 18:07

日本人のDNA

 新型コロナウィルスへの対策で、弊社のセミナーも中止、一部延期にさせていただきました。せっかく楽しみにされていた皆さまには大変申し訳ございません。改めて再開の日程をお知らせ致します。

 先週も「不安」の心理について書きましたが、この一週間でも不安の輪がどんどんと広がってしまったようです。その中で、ある薬局の店員さんが「コロナより人間が怖い」とSNSに投稿されている記事を見ました。品切れになっているマスクやトイレットペーパーが「いつ入荷するんだ」、「なぜ入らないんだ」と毎日のようにお客様に怒られるので、店頭に立つのが怖くなってしまったというものです。この記事を読んで、本当に悲しくなってしまいました。

 私は、東日本大震災の時に出張で山形にいました。セミナー開催中の会場で被災し、しばらく山形から出られませんでした。今思えば比較的被害が少なかった山形でしたが、当時は不安でいっぱい。しかし、その中で何度も感動したことがありました。宿泊したホテルではロビーに帰宅困難者を受け入れて毛布を配ったり、暗闇のコンビニでは、長い行列のお客様に手作業の販売を続ける店員さんなどに出会いました。大変な状況の中で日本人の素晴らしさを体験したことがあります。それが、今回のコロナウィルスの騒動では、人間の嫌な部分も見えてきてしまいました。

 しかし、私は多くの日本人のベースには「思いやり」の心があると信じています。みんなが苦しい時こそ、他人を思いやり、みんなで支え合っていく精神は心の中にあって、きっと不安に心が囚われすぎて見えていないだけなのだと思います。理想論かもしれませんが、こんな時こそ、人に優しく。自分が少し損をしても、人が喜んでくれたり、助かったと言ってくれるようなことをお互いがし合えば、少しは不安の渦から抜け出せるのではないかと思っています。

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2020 年 03 月 03 日 15:17

こんな時こそ

新型コロナウィルスの感染拡大で様々なところに影響が出ています。
治療法どころか検査手段もまだ確立していない状況で、毎日のように新聞やテレビで感染者数が報道されると、誰もが不安になってしまいます。
そもそも、なぜ人は不安になるのでしょうか?調べてみると、「不安」という感情は、弱い生き物であった人類が自分の命を守るために、未来を予測し、危険を回避するために磨き上げてきた予知能力のようなものなので、抑えようにもなかなか抑えにくい感情なのだそうです。
つまり、不安になる気持ちは人間として大事なことなので無理に抑える必要はないのかもしれませんが、「不安にとりつかれる」という状況は、少し行き過ぎかもしれません。
不安になりすぎると物事に集中できなくなります。集中できないとミスが起こります。ミスを起こしてしまうと、焦ったり、イライラしたり、普段以上に余計なエネルギーを使ってしまいそうです。
不安は大事な感情ではありますが、とりつかれるようになってしまっては、良いことは生まれないように思います。

誰もが不安になる。でも、だからこそ、「こんな時こそ」と不安モードから、自分のスイッチを切り替えていく必要があるのかもしれません。
こんな時こそ、冷静に。
こんな時こそ、普段通りに。
こんな時こそ、感謝する。
こんな時こそ、知恵を出す。
これまでも日本人は、いろんな災害に立ち向かってきましたが、そんな現場で聞かれたのは、そんな言葉でした。
今、自分がやるべきことは何か。そこに集中する。
頭ではわかっても、なかなか難しいですね。でも、不安になりすぎて、日本中がパニックになることだけは避けたいですよね。

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2020 年 02 月 19 日 10:18

お店のファンになる瞬間

「ロイヤルカスタマー」という言葉があります。企業が提供する商品やサービスに忠誠心を持ち、継続購入をし、他社に流れない優良顧客のことを指す言葉ですが、長年ご利用いただく会社のファン、お店のファン、商品のファンというは、本当にありがたいものです。
「この商品が好き」と商品に愛着を持つファンは、商品を大切にされるでしょうし、その商品に対する知識も深くなるはずです。こんなお客様に特別な対応をしてあげればさらに喜んでくださるはずです。
一方、「このお店が好き」という人の場合は、そこで売られている商品はもちろん、そこで働くスタッフのサービスや人柄を気に入っているはずです。私が長く通っているお店を思い出しても、そこには必ず「私のことをよくわかっていてくれる人たち」がいます。だからこそ安心できますし、用事がなくても、つい、その人達に会いたくなって通ってしまいます。
もちろん、継続的に利用する人の中には、便利だから、近いから、安いからなどの理由で通い続けている人もいるでしょう。しかし、そうした理由であれば、もっと便利で、もっと近くて、もっと安いところがあれば、離れていってしまいます。継続的に購入し、なおかつ他社に離れないのが「ロイヤルカスタマー」だとすると、やはり昔から言われているように、最後は、人と人の関係性、絆を深めていくことがいちばん大事なのではないでしょうか。
しかし、どうすれば、店とお客様の間の「絆」は深まるのでしょうか?自分自身が「お店のファンになった時」のことを思い返してみると、お店の人が私の心に関心を持ってくれて、私以上に考えて行動してくれた時や、その気持ちが伝わってきた時に嬉しくなり、「好き」という気持ちが生まれていったように思います。それを何度か体験している間にいつの間にかファンになっていた。そんな感じです。
皆さんはいかがでしょうか。何れにしても「私(お客様)以上に私(お客様)のことを考えてくれる」という人の存在は、お客様にとって本当にありがたいもの。ロイヤルカスタマーづくりには、そうしたスタッフが不可欠なのだと思います。
「お客様に好きになってもらうには、お客様に関心を持つ、好きになる。」単純なことですが、これがいちばん大事なことかもしれませんね。

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2020 年 02 月 10 日 18:55

結果を出すために・・・

 今年はオリンピックイヤー。今、各競技で代表選考の激しい争いが行われています。
 選手の中には練習ではいい結果が残しているのに、本番になると緊張してしまい、結果が残せないと悩んでいる人もいます。「期待に応えなければ」「結果を出さなければ」と思えば思うほど、焦りや不安が生じ、いつものパフォーマンが発揮できない。強い目標意識を持たなければいけない反面、意識しすぎて結果を出せない。なかなか難しい問題です。
 そんな時に活躍するのがメンタルコーチ。「スラムダンクの勝利学」などの著書でお馴染みのスポーツドクターの辻秀一さんは、その分野の先駆者です。いろんなスポーツ選手を指導されてこられた方ですが、選手が結果を出そうとし過ぎるとやはり結果が出ないので、目の前のことに集中するなど、心をいい状態にする様々なスキルを指導されているそうです。

 ジネスの世界でも常に「結果」が求められます。しかし、結果ばかりを意識してしまうことで、焦ったり、イライラしたり、心が乱されることがあります。そうなるといい行動は生まれませんし、結果も出ません。
 私が20代の頃、営業として仕事をしていた会社では、会社の壁に営業成績グラフが掲示されていました。会社は社員を発奮させようという狙いだったと思いますが、私は人と比較され、追いつめられるような感覚になるそのグラフが嫌いでした。自分の成績が良くても悪くても、見るたびに嫌な思いをするので、私はグラフを見ないと決め、それから一切目を向けないようにしました。そうすると気持ちは落ち着き、営業に集中できるようになり、結果も良くなっていきました。
 しかし、中には、こうやって人と競い合う方が張り合いが出るという方もおられるでしょう。一概に悪いことではないのだと思います。しかし、結果を意識しすぎてパフォーマンスを出せないスポーツ選手のようになる人もいるように、モチベーションの問題は本当に難しいなと思います。
 先程ご紹介した辻秀一さんは、そうした選手には「今に集中する」ということをスキルとして指導されるそうですが、ビジネスの世界でも、継続的にいい成績を出している人は同じように目の前のことに全力を出している人のような気がします。ビジネスとスポーツは比べられるものではないですが、人の心は同じなのかもしれません。

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2020 年 01 月 29 日 09:31

「負荷」が成長をうながす

 筋肉を鍛える時は身体に負荷を与えていきますが、仕事で成長するためにも、やはり負荷が必要だと思います。「自分にできるだろうか?」「無理かもしれない」ということに挑戦していく中で、新しい能力が磨かれたり、視野が広がったりすることは、誰もが経験しているはずです。だからこそ、若いうちは無理をしてもいい、仕事を一生懸命した方がいい、苦労は買ってでもしなさいと年を取った人は言いたくなってします。

 しかし、最近はあまり無理をさせるとすぐに辞めてしまうからと、新人にあまり負荷を与えないようにする会社も多いと聞きます。それでも辞めずに続けてくれれば、だんだんと成長してってくれるのでしょうが、負荷がない仕事ばかりをしていると、筋肉は鍛えられませんし、視野も広がりません。結果、毎日が同じことの繰り返しになってしまい、仕事がつまらなくなります。成長の実感がないまま3年目を迎えるころに会社を辞めるということも多々あるようです。
 確かに、嫌なら辞めて違う会社にすぐに変われる時代ですから、ひとつの会社にずっといる必要はないのでしょうが、「仕事は3年目から」というように、私も経験から、3年を過ぎるころから見えてくるものが変わってきたり、自信がついて好きになっていくように感じていますので、3割の人が辞めてしまう今の現状は、少しもったいないですね。

 新入社員の時から3年間、どのように育成していくか。新人たちではなく、私たちに問われていることのように思います。厳しくするのではなく、若手が自ら自分で厳しい道、努力の道を進もうと思い、挑戦していくことがいちばんですが、それには、それを支える環境づくりが重要ではないでしょうか。例えば「失敗してもいいからやってみたら」と支えてくれる上司や仲間の存在、いきいきと働きチャレンジする先輩の後ろ姿など、新人が成長していく会社をみていると、やはり若い人たちの勇気が掻き立てられ、自然に未知の領域に踏み込んでみたいと思えるような環境づくりがいちばん大事なのではないでしょうか。

 私も若い人の価値観の違いに驚くことがありますが、それを頭ごなしに違うと言っても意味がありません。時代が違えば考え方も違うのは当然。お互いに違いを認めながらも、せっかく入社してくれた若い人たちが、成長し、幸せになってくれるように導いてあげたいものですね。

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2020 年 01 月 15 日 09:26

逸脱する勇気

 業務の品質・レベルを一定に保つためには「マニュアル」が必要です。しかし、昔から叫ばれているように、行き過ぎるとそれが弊害になり、人の主体性や創意工夫の精神がなくなったり、臨機応援の柔軟な心が育たなくなってくることがあります。マニュアル通りにしなさい→マニュアルしかやってはいけない→マニュアル通りにやっているからいいのだと解釈されるようになると、想定外のことが少しでもおきると対応できなくなってしまいます。今まではこれでもなんとかなってきたのかもしれませんが、どんどんと世の中が変化し、「期待以上」が求められる時代においてはマニュアル通りではいい仕事ができません。
 しかし、子どもの頃から「言われた通りする」ということに慣れてきた人にとっては、マニュアルがなければ怖くてしかたないのかもしれません。最近の若い人たちがすぐに「どうすればいいか」と聞きにくるのも、これまでの教育がそうなっていたからで、今の時代、そう簡単にマニュアルをなくすという訳にはいきません。

 では、どうすれば自ら創意工夫をしたり、臨機応変に対応する心になっていくのでしょうか。
 和倉温泉の加賀屋さんでは、若い人たちに臨機応変な対応を教えていくときに先輩の役割が重要だと仰っていました。例えば先輩が若い人と働いていて、お客様にプラスアルファのことをしてさしあげるチャンスがあった時には、先輩が「やってみたら?」と後輩の背中を押してあげるのだそうです。一歩踏み出すことで喜んでいただけたことで、最初の怖さが取れ、だんだんと加賀屋流の「期待以上」のおもてなしが身についていくのだそうです。
 ディズニーランドさんも、先輩と後輩がよく「どうしてあげたらいいと思う?」と会話をしているそうです。最も大事な価値基準「SCSE」(安全、礼儀正しさ、ショー、効率)にそって、「その場合、どうすればいいか」を常に考えていくのがディズニーの教育。例えばお客様がジュースをこぼされた時に、「どんな姿勢で作業するのがいいか?」と問われ、「座ってしまうと視野が狭くって危ないかも」「立ったまま足で拭くほうがいいよね」と話し合っていくのだそうです。その他、感動を生み出したスタッフの行動をストーリーにして伝えるなど、常に「考える機会」を大切にされています。

 今の若い人は「マニュアル世代」だとよく言われますが、本当は逸脱する加減がわかなく、少し怖がっているだけなのかもしれません。しかしこうやって先輩と一緒に体験していくうちに、自分自身が考え行動することの面白さに気づいていくと、ふたが開いたようにやってくれるのでしょう。考えてみれば、ディズニーランドのアルバイトも、加賀屋の若い接客係さんも、スターバックスの店員さんも、同じ「マニュアル世代」。世代の問題ではなく、取り巻く側が「どう育てるか」ということが大事なのでしょうね。

 成功している会社から学べることは、やはり「踏み出す勇気」を持たせてあげること。「やってもいいんだ」、「失敗しても怒られないんだ」という安心感と少しの勇気を与えてあげるのが、先輩の役目なのではないでしょうか。そして、「マニュアル」はあくまでも「行動の目安」でしかなく、それに「囚われすぎるな」と言い続けると共に、根底にある「大切な精神」を伝えていくことが教える側に求められていると思います。

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2020 年 01 月 07 日 12:21

新年のごあいさつ

 いよいよ2020年がスタートしました。皆さま、あけましておめでとうございます。
 今年も「メルマガDOIT!」を、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、今年はオリンピックイヤーです。昨年のラグビーワールドカップのイメージも記憶に新しく、今から日本代表の戦いぶりが楽しみです。しかし、2020年はそれ以上に激動の一年になることが予測されています。5Gもいよいよ始動します。働き方改革もさらに加速するでしょう。世界情勢も大きく変動するはず。そして、テクノロジーが劇的に進化し、これまでの価値観が大きく変わっていく時代になると言われています。
 確かに変化に対応することは大事です。その準備は怠らないようにしなければなりません。しかし、大きく変化する時代だからこそ、改めて大地に足を付けて「本質」を追求していくことが大切だと思っています。
 誰も正解を持っていない時代になり、ますます働く人のリーダーシップや人間力の重要性が高まっています。これは、これまで追求してきた私たちのテーマです。だからこそ、私たちの出番も増えていくと感じています。  本年も、このメールマガジンを始めとし、「DOIT!シリーズ」や「志GOTO人シリーズ」などのDVD教材、「日本を元気にするセミナー」などの経営セミナー、そしてお客様のご要望に合わせてご提案する「映像制作サービス」「研修サービス」などで、新しい風を起こしてまいります。
 2020年も、どうぞよろしくお願いいたします。

株式会社ブロックス 代表取締役 西川敬一/ブロックス社員一同

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2019 年 12 月 18 日 14:41

応対する人の心で変わる「第一印象」

 先日、あるお店で、とても気持ちいい応対を受けました。1階が店舗になっています。その日はアルバイトの人しかいなかったのですが、私が事務所に訪問予定があることを告げるとニコッと笑って内線で連絡し、社内通路を案内してくれました。こう文章に書くと、ごくごくあたりまえの応対のようになってしまうのですが、その人の全身から「ようこそ!」という歓迎の気持ちが伝わってくるような笑顔と対応でした。たった数分間の応対でしたがとても印象に残りました。
 なぜ、この対応が私の心に残ったのか?しばらくそれを考えていたのですが、やはり、「気持ちが伝わっている」ということが、良い印象につながっているのだと思います。

 「第一印象」の研究というと「メラビアンの法則」が有名です。あえて言うまでもないのですが、これは、1971年に、カリフォルニア大学(UCLA)の心理学教授、アルバート・メラビアン氏が発表した第一印象の研究論文がベースになっています。
 その中で、人が第一印象を決める要素は3つだと言われています。①言語情報(話す内容)➁聴覚情報(声)③視覚情報(見た目)です。これ以外にはないので、誰もが最初は「あたりまえだ」と思うはずです。しかし、ここからがポイント。メラビアンは、この3つの要素に矛盾があった場合、人はどのような受け取り方をするのかを実験しました。
 例えば、低い声+怒った表情+「ありがとう」と言葉を発した場合、相手は矛盾を感じます。こうした時、受け手は発せられた言葉の情報、「ありがとう」は嘘だと見抜き、聴覚や表情から得られるものを優先して判断するそうです。こうした矛盾に、人間はどの情報を優先するかと調べたら、言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%となった。これが有名なメラビアンの法則ですね。
 しかし、この数字ばかりが有名になって「中身より見た目」だとか、「話す内容は重要でない」などという解釈が広がってしまっているそうですが、本当に大事なのは、3つの要素が一致すること。良い第一印象ならば、声も表情も言葉もみんな揃っているのが一番です。

 では、声・表情・言葉を一致させるにはどうすればいいのか?3つを意識して変更するなど人間にできるのでしょうか?やはり「気持ち」でしょう。心から「ありがとう」と思っていれば、声も表情も言葉もそうなります。もしかすると、感謝の気持ちがなくても、声や表情や言葉をコントールできるという人もいるかもしれませんが、心と行動が違っている状況が続くと、自分に嘘をつくわけですから、いつか心が壊れてしまうはず。第一印象のカタチも大事だと思いますが、やはり奥にあるスタッフの「気持ち」を整えてあげることがいちばん自然でうまくいきそうです。「笑顔でありがとうと言いなさい」と教えるのではなく、「笑顔でありがとう」と思わず言ってしまうような心をつくること。最初に書いたアルバイトさんのお店では、普段からみんなが助け合い、感謝し合っているそうです。笑顔や感謝の心が育つ職場は最強ですね。

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2019 年 12 月 10 日 09:44

「よい振り返り」が仕事を楽しくする

 スポーツの世界では、パフォーマンスを高める方法として「練習ノート」というものがあるそうです。選手がその日の練習や試合を自分で振り返り、改善点や次の目標、練習計画などを立てていく。自分の結果を記録し、振り返ることで自信と成果につながっていくと言われています。
 ただ、コーチから指摘されるばかりでは嫌な気持ちになりますが、自分で自分の一日を振り返り、ノートに記録することで課題が可視化され、次に活かしていこうという気になるのかもしれません。一流の選手はみんな練習ノートをつけています。私たちの世界でも、いろんな体験をしますが、うまくいったことも、うまくいかなかったことも含めて、過去の体験を振り返り、次に活かしていくことが大切なのだと思います。

 「振り返り」と似ているのは「反省」ですが、どう違うのでしょうか。
 私たちは何かうまくいかなかったときに「反省」をしますが、だいたいは「自分の良くなかった点をみとめて、改めようとすること」という意味で使います。幼い時から「反省しなさい」と言われた時は、だいたい怒られた時の記憶ばかりです。反省は、どこが悪いかったのか、なぜそうなったかということを考えることですが、大切だと思いながらも、反省を活かしていこうという前向きな気持ちには、なかなかなれません。
 それに対して「振り返り」は、良かった点にも、問題点にもフォーカスを当て、そこから教訓を導き出し、「次に何をしていこうか」という未来への挑戦まで考えていくこと。良かったところは次に活かし、問題点は改善し、その中で挑戦目標も見えてくるのが振り返り。体験を次に活かすためにやるのですから、成功した時も「振り返り」が必要だと言われています。

 「振り返り」は仕事の面白さも高めるように思います。「仕事が面白くない」という時は、たいてい、人のせいにして、自分自身で工夫改善ができてない時です。どこが悪かったのか、どうすれば良かったのかと考え出すと、前向きになり、きっとどんな仕事も楽しくなっていくのではないでしょうか。
 反省より、振り返り。もうすぐ今年も終わりますが、いい振り返りをして、成長につなげていきたいですね。

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2019 年 12 月 04 日 10:09

掃除の大切さ

 年末が近づいてきていますね。
年末といえば大掃除ですが、実は大掃除は法律で決まっているそうです。ご存じでしたか?
労働安全衛生規制の第619条の第1項に、「日常行う清掃の他、大掃除を、六か月以内ごとに1回、定期的に、統一的に行うこと」とあります。
法律で決まっているからする訳ではありませんが、綺麗な環境は働く人のためにも、生産性を高めるためにも大事なことですね。
 「いい会社」を取材していると、やはり経営者が「掃除」を大事にされています。有名なところでは、イエローハットさん。DOIT!では伊那食品工業さん、ホンダカーズ中央神奈川さん、七福醸造さん、西精工さんなどが有名ですが、掃除には「働く環境を綺麗にする」という効果以上のものがあるように思います。

社員全員で掃除をしている会社の方がおっしゃっていた「掃除の効果」を思い出してみると、以下のようなことだと思います。
① 用具や物を大切にするようになる
② 細かなところにも気づくようになる
③ 効率よく仕事をする癖がつく
④ お客様から褒められるので社員のやる気が高まる
⑤ 社員同士の協力・助け合いが高まる
⑥ 謙虚になる
⑦ 綺麗さを保とうとする
⑧ 仕事場以外でも綺麗にしようとする
⑨ 物事への感謝の気持ちが生まれる

私も毎朝のみんなで掃除をしていますが、掃除の時間は働く前の心づくりの時間でもあるように思います。
掃除をすると運気があがるという人もいますが、いい会社と言われる経営者の多くが、掃除を大切にされているということは、長い目でみて会社の業績向上にも直結しているのだと思います。
松下幸之助さんも、掃除を大切にされていた経営者の一人ですが、ある講演で「掃除は確かに辛いことだけど、それを辛抱しやっていくことがやがて成長につながる。辛抱して身に付けた技術が仕事の向上につながるのだ」ということを仰っておられたそうです。
今の時代は道具が進化し、辛いものではなくなっているので、辛抱するものではないのかもしれませんが、トイレ掃除やゴミの片付けなど、人がやりたくないことを進んでやれる人、細かなところに気を配れる人は、きっと本業でもいい仕事し、信頼を高めているはず。
たかが掃除、されど掃除ですね。年末の大掃除もがんばってやりましょう。

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2019 年 11 月 26 日 16:23

売れない芸人の共通点

 先日、ネット記事で、ある大手タレント事務所の常務が、売れない芸人の共通点を挙げておられました。それが「努力しない」「時間を守らない」「すぐに行動しない」の3つ。
 芸人というと、楽をして金儲けをしたい人、適当な人というイメージがあるようですが、結果的に売れる芸人さんはすごく努力をされているそうです。時間を守らない人は信用・信頼を失って出番をなくし、売れる人は自分が何をすべきかを見つけ、すぐ動くそうです。

 この話を読んで「どんな業界も同じだな」と思った人は多いのではないでしょうか。4月に入った新人がいつの間にか差がついていくのも、結局、日々の努力や行動の違いなのでしょう。芸人の世界でも、だらしない人は先輩や事務所から厳しく躾けられているそうです。でも、そこで気づく人もいれば、消えていく人もいる。途中から気づいて努力する人もいるそうですが、その時は既に遅く、若いうちから努力する人にその場を奪われてしまう。厳しい世界です。

 努力する、時間を守る、すぐに行動する。芸人の世界だけでなく、どの世界でも共通する「大切にすべき資質」だと思います。持っている才能だけで成功できるような簡単な世界はどこにもなくて、こうした「あたりまえ」ができるようになって、はじめて競争のスタート地点に立てるのでしょう。

 私たちビジネスの世界でも、後輩の育成が課題ですが、どうすれば、早いうちに、こうしたことの大切さに気づかせてあげられるでしょうか。その人自身が、自分の仕事に誇りをもち、夢をもって自分自身で歩んでいこうと思わない限り、いくら注意されても変わらない気がします。教えられて身につくものではないものを教えることは難しいですね。

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2019 年 11 月 21 日 09:42

人間が人間らしく働ける組織づくり

 先日開催した「日本を元気にするセミナー」では、全国から集まってくださった皆様と一緒に「人生が輝く働き方」というテーマを考えていきました。
仕事にやりがいを感じ、働く時間もそうでない時間も充実する人生が輝く働き方とはどんな働き方なのか、それを実現できる会社とはどんな会社なのか。難しいテーマでしたが、たくさんのヒントがありました。
 ゲストのネッツトヨタ南国さん、西精工さんの共通点のひとつは、社員ひとりひとりが「何のために働くのか」ということを考える場があるということ。ただ漫然と日々を過ごしていても、やりがいは見つかりません。自分がどうありたいかのか。自分にとっての幸せとは何かということに向き合うこと。若い時代に考えてきた人はいいですが、このようなことをあまり考えないまま就職している人も多いのかもしれません。どんな人も幸せになりたいと思っているはずなのに、何が幸せなのかを深く考える機会が少なくなっているのでしょうか。

 今回、登場したゲストの皆さんの共通点は「誰かのために」という気持ちでした。「自分のため」ではなく「自分以外の人のために」に頑張ることが、自分の幸せにつながっています。ある人はお客様のため、ある人は後輩の成長のため、チームのため。それぞれ違いがありますが、誰かに役立つことでみんな幸せを感じておられます。いきいきした組織に共通するのは「人の喜びを自分の喜びに感じる」文化です。

 そして、もうひとつの共通点は「成長する喜び」の実感。自分がやってみたいことに挑戦する中で苦労し、悪戦苦闘する。しかし、その体験で一皮向けていく。成長を実感できるともっと挑戦したくなります。やりがいの高い会社には、この喜びで満ち溢れていました。

 働く目的を考える文化、「人のために」に向かう文化、成長を実感できる文化を組織に築くこと。
まだまだあるのだと思いますが、私が大切だと思ったことはこの3点でした。
 ロボットであれば、そんなことを考えなくても仕事ができるのでしょうが、人間には働く意味が必要なのだと思います。誰かに喜ばれることは単純に嬉しいですし、創造力を発揮できれば楽しくなります。そして束縛されるより、自由にできることは何をおいても大切にしたいはず。
 人間の本質を考えてみると、これからめざすべきいい会社づくりが見えてくるのではないでしょうか。

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2019 年 10 月 01 日 14:03

心が機械化していませんか?

 先日、知り合いのジャーナリスト、瀬戸川礼子さんが「金融機関で体験した機械的対応」についてSNSでアップされていました。どんな内容かというと、用件があるので、カウンターに行くと「番号札を持ってお待ちください」と言われたそうです。当たり前だと思われるかもしれませんが、その時、お客様はたった一人。瀬戸川さんだけでした。大勢のお客様がいるなら整理のために番号札を渡すのはわかりますが、臨機応変にやろうとされない対応に、「AIが仕事を奪うと心配するよりも、働く人自身が機械化していないか考えてみませんか」と書いておられました。
私も以前、あるレストランで、スタッフを呼ぼうと近くを通り過ぎたスタッフに声をかけると、「御用の際はテーブルのブザーを押していただけますか?」と言われたことがあります。マニュアルではそうなっているのでしょうが、近くにいるスタッフが機械的に対応して立ち去る様子にびっくりしました。

今、どの企業も人材不足や働き方改革で、少人数で対応せざる負えない状況であることは理解できるのですが、働く人が「ルール通りにやればいい」、「決められたことだけをやればいい」というマインドになっていては、大切なお客様を逃がしてしまうことになってしまわないでしょうか。顧客が減少すれば、働く側は楽になりますが、そうなれば今度は経費削減ということで「顧客対応はAIに任せよう」となり、ますます人間の働く場所がなくなりそうです。
その状況状況で、お客様に心を寄せながら、「何をすれば喜んでくれるのか」と自由に発想できるのが人間です。AIの専門家もコンピューターはあくまでも数学の世界。思いやりがあるような言葉や行動は機械に学習させることはできるが、真のホスピタリティの精神だけは機械化できないと言っています。

AIがどんどん発達するこれからの時代、人間は何をしていけばいいのでしょうか。どんな働き方をするべきなのでしょうか。
経営者だけでなく、一人ひとりに問われているのかもしれません。

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2019 年 09 月 25 日 14:43

できること・やりたいこと・やるべきこと

 就職の時には、誰もが一度は「自分はどの職業につけばいいのか」と悩んだことがあると思います。すべての職業を体験できれば、自分に合うかどうかがわかるのですが、そんなことはできるはずもありません。
 「やりたいこと」が明確にある人は、そもそも選ぶことに悩みません。子どもの頃から美容師になりたいと思っている人は、その道に一直線です。「やりたいこと」が明確でない人は、自分の得意やできることから職業を選んでいくのでしょう。これなら自分に合っているかもしれない、この仕事ならやれるかもしれないと「できること」を中心に選ぶ人もいます。ただ「できること」が「やりたいこと」とは限らないので、就職してみてまた自分の道を悩む人もいます。「やりたいことが見つからない」と悩んでしまい、3年もたたずに会社を辞めていく人もいるのが現実のようです。
 しかし、本当に自分の「やりたいこと」はどうすれば見つかるのでしょうか?このことを考える時に、私はいつも社会人になった時に、先輩に言われたことがいつも頭によぎります。

 「会社に入ったら、やりたいとかやりたくないとか関係なく、仕事が与えられるもんだよ。まず、それを一生懸命やってごらん。そうすると仕事ができるようになってくる。そして、仕事ができるようになったら、それが好きになってくるから。だから新人のうちは、どんなことでも一生懸命にやることだよ。」

 この言葉を聞いた時はわからなかったのですが、長年仕事をしていくと、納得することが多くなっていきました。確かに、最初は難しいな、大変だなと思っていた仕事も、能力が身について「できるようになってくる」と、面白くなります。面白くなると、もっと上を目指していこうと勝手に努力をしています。そして、ふと振り返ってみるとその仕事が自分の「やりたいこと」(好きなこと)になっていた。いろんな仕事をしてきましたが、最初から「やりたいこと」があった訳でなくても、「できること」を伸ばしていけば「やりたいこと」になっていく可能性が高いということを、実感しています。
 「やりたいこと」というと、少し「利己的」なイメージがありますが、本当に「やりたいこと」は、人の喜びとリンクしているものだと思います。一生懸命やった結果、お客様や社内の人が心から喜んでくれたり、感動してくれたり。そんな体験が増えていくと、利他が利己になり、利己が利他になり、「人の喜びが自分の喜び」という気持ちになっていきます。そして、その気持ちがどんどんと強くなり、いつの間にか、「自分のやるべきことはこれだ」という感覚になります。使命感というか、幸福感というか、仕事が生きがいになる瞬間がやってきます。
 もしかすると、このような変化は特殊なのかもしれませんが、目の前の仕事に一生懸命になってやってみることや、続けて仕事をしていくことで、見える景色が変わっていくことは確かです。
 今、若い人が「やりたいこと」や「できること」で悩んでいるとしたら、まず、与えられた仕事に一生懸命に取り組んでみることをお勧めします。「できること」「やりたいこと」「やるべきこと」は、相互に関係しあっています。「やりたいこと」からスタートに頑張る人生も素晴らしいですし、「やりたいこと」が後で見つかる人生も素晴らしい。自分の人生で「やるべきこと」が見つかると、さらに素晴らしいと思います。

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2019 年 08 月 06 日 09:58

「・・・どうすればいいか」を語り合う

 Facebookを見ていると時々、いい言葉が出てきます。共感する言葉、戒めになる言葉、励みになる言葉。自分が感じたことをメモにとっておくと、いつかそれが生きることがあります。

 今日はこんな言葉をメモしました。

 「どうすることが良いことなのかに焦点をあてよう。
何が悪くて、誰が悪いかは、次から次へとたくさん出てくる。
たくさん出てきて時間を使うので、じゃあどうすればいいかが抜け落ちがち。
「・・・をする」が未来をつくる。どうすれば良いかを話し合い、笑顔になれる未来をつくろう」
(リーダーへ贈る輝く言葉より)

 確かに、誰が悪いというのは誰もがすぐに言いたくなります。その中で悪口の輪がどんどん広がっていくけども、それをどうするかということは意外と抜け落ちがち。人の悪口、批判は、それがまたストレス発散になるので居酒屋はそんな話があちらこちらから聞こえてきます。
 でも、その居酒屋でも、「どうするか」という議論をしている熱いグループもあります。私も若い時に転職しましたが、多くは後者のような飲み会ばかりだったのでそんな酒の場が大好きでした。
今でも、話の後味も、酒の味も、後者の方がおいしい気がしますが、やはり愚痴や不満は蜜の味で、なかなか人間の習慣から離れられないものなのかもしれません。

昔、ある尊敬するお婆さんから教わったことがあります。
「愚痴は言っていいよ。辛いことは吐き出した方がいい。でも愚痴で終わっているのはダメ。そこからどうするかを考えるのが大事だよ」。
最近、自分の心が人に向く時があり、この言葉を思い出し、反省しました。やはり、「誰が悪い」をいくら語っても何も生まれません。時間は限られています。ならば「どうすれば良いか」に向かっていくことに時間を使っていかないと解決が遅くなるばかり。酒の席でも、公の場でも何でもオープンに議論し合う。「・・・どうすればいいか」を常に語り合うチームでいたいです。

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2019 年 01 月 31 日 10:17

お客様のお役に立つための覚悟と勇気

先日、京都で開催している「知恵の場」に、徳武産業(DOIT96号で紹介)の創業者、十河孝男さんをお招きし、これまでの経営についてお話いただきました。
高齢者は、私たちが思っている以上に歩くことで困っておられるそうです。足が弱くなっているため、小さな段差でつまづいたり、転んだり、足が変形し、痛くて歩けなくなる人もいます。昔からこの状況は変わりませんでしたが、徳武産業さんが開発を始めた20年前は、そんな高齢者を助ける「高齢者専用の靴」はこの世にありませんでした。誰もやらないなら、自分たちで開発しようと考えた十河さんは、2年もの間、高齢者施設や病院を回り、高齢者のお困りごとを聞いて回られたそうです。
軽い靴がほしい、カラフルな靴がほしい、転ばない靴、できれば安い方がいい・・・。そんな声から生まれたのが「あゆみシューズ」。
この世に初めてできた高齢者向けのケアシューズでした。軽い、転びにくいということが徐々に評判となり、全国に広がっていきました。市場ゼロの状態だった、介護・ケアシューズという業界は、徳武産業の「あゆみシューズ」が先陣を切り、次第にライバルも参入し、ひとつの業界になっていきます。そして、もちろん徳武産業がその50%以上のシェアを持つまでになっています。
従業員数十人の香川県の小さな会社が、ここまで成長した原点はたったひとつ。「お年寄りのお困りごとに何とかお役に立ちたい」という思いです。お話を伺って、十河さんの強い思いに心が震えました。

昔から、市場の声から商品を生み出すことが大切だと言われていますが、まさに徳武さんは消費者の代弁者です。「こんな商品がほしい」という声は健在ニーズ。潜在ニーズは、お客様の生活に密着したり、しっかりと聞いてみないと発見できないことなのかもしれません。しかし、十河さんのお話を聞いて、それ以上に感じたことがあります。
例えば消費者の声を聞き、切実な悩みにふれたとする。その時に、「儲けるからやる、儲からないからやらない」と商売として判断する人もいるでしょう。あるいは、「何としても解決して喜んでもらおう」と損得抜きで考えて行動に移す人もいます。十河さんは後者です。

「お客様の立場に立つことが大事だ」「お客様の満足を追求する」などと、私たちはつい簡単に口にしてしまいがちですが、行動を起こし、本当にお役に立つためには、強い覚悟と勇気が必要なのだと改めて思いました。

★2019年1月 徳武産業の感動の経営を紹介した書籍が発売されました!

「神様がくれたピンクの靴~奇跡のシューズをつくった小さな会社の物語~」
人を大切にする経営学会 常任理事 佐藤和夫著/あさ出版 定価1,400円+税

お求めはこちらへ
→ https://www.amazon.co.jp/神様がくれたピンクの靴-佐藤-和夫/dp/4866671181/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1548750045&sr=8-1&keywords=%E7%A5%9E%E6%A7%98%E3%81%8C%E3%81%8F%E3%82%8C%E3%81%9F


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2012 年 04 月 21 日 15:56

元気の「杖」になりたい

久しぶりのブログ更新。
最近はフェイスブックばかりでなかなかブログを書けなかったので反省しています。


さて、昨日は昔から親しくさせている「経営品質アセッサーフォーラム」という会の中で講演をさせていただきました。
こちらの理事会の皆さんは、皆さんDOIT!のファンの方ばかり。
なので、苦手だからとお断りすることができません。
私が取材を通して感じたこと、体験したこと、自分の仕事に対する思いなど、映像を交えてお話をさせていただきました。


経営品質といえば、DOIT!で取材させていただいた川越胃腸病院さんが先般「日本経営品質賞」を受賞され、その受賞用報告会で使う映像を制作させていただきましたので、私にとっても深い関係のある活動です。
といって私が日本経営品質を実践している訳ではありませんので、偉そうなことはいえません。
でも「いい会社とは何か」を真剣に追求されているこのグループの皆さんは、昔から同士のような気持ちでいます。

皆さんも目指しているのは、人がいきいきと幸せに働く会社。]
登る道や登り方は違っているのかもしれませんが、山の頂上はきっと一緒なんでしょうね。
同じ山を登る皆さんは他にもたくさんいます。
すそ野は広いので、なかなかすれ違うことは少ないのですが、上の方にいけば、せまくなり、道も限られているので、きっとどこかで一緒になっていくような気がします。


映像は心を伝えたり、観る人の心を動かしたり、元気になっていただくツールです。
どの道を登る人にも、「この杖があったから元気に登ることができたよ」と言っていただけるような、「元気の杖」になりたい。改めてそんなことを思いました。


経営品質アセッサーフォーラムの皆さん、ありがとうございました。

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2010 年 10 月 25 日 21:43

100キロ大会、舞台の裏側で感じたこと。

100キロのサポートをさせていただいて、本当にいろんな気づきがありました。

まず、この大会の舞台裏には、たくさんの人の努力があること。

いちばんすごいのが、七福醸造さん。
9か月前から準備をしてくれていたそうです。

収益をとらず、全部寄付するという、チャリティーのイベントにも関わらず、社員の皆さんが仕事終わりに準備を続けてくれました。

休みの日に、100キロの全部のコースの草刈りとゴミ拾い。
みんな安全に歩いてほしい。
少しでもゴールに近づいてほしい。
そんな思いが、詰まっています。

裏方は、陽の目をみません。
うまくいってあたりまえ。
なにか失敗したり、ルール違反を少しでも注意をしたら、逆切れされる。
それでも、愚痴一つ、文句ひとつ言わずに、3日間働き続ける、七福さんの社員の動き方を見ていると、本当の主役は、彼らなのかもしれないと思うようになりました。

そして、毎年のように改善が加えられ、1400人の参加者が安全に、そしてよりスムーズに運営ができるうようになっています。
参加者が増えれば増えるほど、トラブル対応も増えます。
しかし、七福さんは、そのチャレンジさえも楽しんでいる。そう見えました。

そして、終わった後は、全コースのゴミを拾い、参加者が使ったトイレを掃除して地域への御礼をされます。見えないところでの努力に頭が下がりました。

見習いたい会社です。




今年、何十人もの人の足を揉ませていただきました。
パンパンに腫れている足を引きづりながら、休憩所に飛び込んでくる人を見ていると、昔の自分を思い出します。
一人ひとりに声をかけて話しかけました。

ある社長さんは、社員にいつも有言実行と言っているので、自分がそれを示したい。と言っておられました。
ある女性は、泣きながらも、絶対にゴールしたいと、痛さをこらえていました。

ある親子は、疲労困憊のお父さんを息子が励ましていました。

コスプレの衣装をきた団体の人が、「みんなが少しでも元気になってくれたらと思って、こんな格好したけど、自分が励まされた」と言っていました。

八百屋のおにいちゃんは、自分の娘に励まされ、お父さんに励まされ、痛さと戦いながら、歩いていました。

タイムアップを過ぎたにも関わらず、歩いている女の子がいました。
ゼッケンは回収され、記録にも残らないのですが、友達に肩をささえられながら、足をひきずるように、ゴールを目指していました。

会社の先輩に、温かく見守られて歩く新入社員。
もう、それだけで自分の社員のような気持ちになってしまった(笑)。


「まだ歩けますかね?」
マッサージをしている私に、この質問をしてくる人も多かった。

そんな人は絶対に歩ける。なぜなら希望を失っていないから。
何か直感で、「この人は歩けるな」と思えるようになってきました。

リタイアする人の表情はやっぱり暗い。
思いつめているんでしょうね。

身体の限界のギリギリまでいってリタイアした人。
身体の限界ではないけど、心が折れてしまった人。
思いつめている人は、自分の心と戦っていいる段階。

本当に身体の限界までの人は、バスにさえ乗れません。

でも、どちらもOK!

この何ともいえない、ギリギリの心を感じるのことができるのが、この大会良さなんでしょうね。

100キロのために、練習や準備を積んできた人は、やっぱり歩ける確立が高い。
これは事実のような気がします。

でも、練習をまったくしてこない人でも、歩ききった人もいる。
これも結構な数がいました。

若い人は確かに元気です。でも歩ききる人の中には、中年やお年寄りの方もたくさんおられました。
女性の割合も多い。

6割がゴールできるというこの大会は、もしかすると、体力があるからとか、丈夫な身体だからとか、それは関係ないのかもしれません。

じゃ、結局何が差を生むのか?

私もまだよくわからないのですが、いろいろと話をして感じるのは、目標の決め方の違いがあるということでした。

「できれば完歩したい。だからできる限り歩く」という人はゴールできないような気がする。(統計をとったわけではないからわからない。ただの直感です)

「100キロ歩ききる」ことを前提として、「どう歩くか」を考えている人は、最後まで歩けるような気がする。(これも直感)

例えば、痛くなってきたとき、前者はやめる理由を考える割合が多くなるが、後者は「対策」を考える。
そんな感じだろうか?


そんな風に考えていたら、
マッサージをしている時に、だんだんとその人の目の輝きをみるようになりました。

そして、マッサージのやり方を変えた。
できるだけ心を軽くしてあげるようにしてみた。

自分も経験があるのだが、マッサージなんて、多少の気休め。
数キロは歩けるようになるが、あっという間に痛くなる。
数分で疲労が回復する訳がないのだが、気持ちが前に向くのがマッサージ。
歩き出せることがいいのだ。

だから、声をかけてあげること、励ましてあげること、笑わせてあげることで
気持ちを前向きにしてあげようと思った。

「この筋肉の柔らかさだったら、まだまだいけるよ!後100キロいっちゃう?」

「ゴールの時のかっこいいフィニッシュポーズを考えながら、後10キロ歩け!」

「痛いのは誰もが一緒。受け入れたほうが勝ちだと思うよ」

「終わった後のことは心配しなくても、身体を壊した人はひとりもいないよ」

・・・考えられること、いろいろと話してみました。

もちろん、笑わない人もいるけど、「よ~し!行ってきます!」と言ってくれる人もいて、
私も、そうとうモチベーションが高まっていきました。

やっぱり、応援することは、人のためじゃないな。
いちばん自分が励まされている。

ブロックスから、「元気アメ」と「DOIT!アメ」を持っていきました。
そんなアメでも笑顔になってくれる。

200個ぐらい配ったら、足りなくなって、コンビニでアメを大量に購入。
もう、そこらじゅうの人に配りまくってました(笑)
アメおじさんです。

・・・・・・・・

マッサージで話したあの人たちは、ゴール出来たのか。
いつもは自分の仲間や知り合いのことだけが気になっていたけど、今回はいろんな人が気になる。

そんな思いでゴールを観ていたら、あの八百屋のお兄ちゃんが声をかけてくれた。
あの時のマッサージの人ですね!ありがとうございました!」
うれしいやん・・・。

他にも何人かが声をかけてくれました。

応援すること。

今回はその醍醐味や意義を身を持って体感できた気がする。

七福さん、参加者の皆さん、本当にありがとうございました。


しかし、この100キロ大会、面白いな~。
ゴールできなかった人は、悔しさがあるからいいし、ゴールできた人は、嬉しさがあるからいい。

その熱は、客観的に見ているだけではわからない。体験しないと出てこない。

来年は自分も、その熱の方に戻ります。

1年前の約束通り、次は娘と歩きま~す!




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2010 年 10 月 25 日 19:12

激闘、感動、感謝の「100キロ歩け歩け大会」裏方日記

100キロ歩け歩け大会レポート!

10月23日~24日にかけて開催された「三河湾チャリティ歩け歩け大会」。
DOIT!で取材した七福醸造さんの「体験教育」から始まったこの大会は、今年で15回目。私も取材した翌年、一年おいて一昨年、昨年と続けて参加しています。

夜も寝ないで100キロをただ歩く!
想像を絶するこの大会に、昨年に引き続きブロックス社員が参加しました。
私は、付き添い件、42キロ地点+82キロ地点(往復なので、同じ場所です)で皆さんの足をマッサージする係として参加。
今まで、歩かせてもらった恩返しをすることにしました。

という訳で、私も仕事をしていた為に、すべてを記録できなかったのですが、今回は参加したブロックスメンバー(よでん・小出・綾部・須賀)の奮闘ぶりと、大会に参加した仲間の様子をレポートします!

金曜日の夜に東京から、同じく付き添ってくれたブロックスの森山君の運転する車で愛知県の半田市へ移動した我々は、翌朝7:00にスタート地点に着きました。

緊張と不安のスタート地点。
でも、うちのメンバーは、なんだか眠たそう・・・。大丈夫だろうか?

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でも、受付を済ませて、ゼッケンをもらうとだんだんと気分も高揚してきます!

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(ゼッケンを胸に張り切る小出くん)

この大会、私がいろんな人に「いいよ~、一回出てみてください!」と声をかけてきたので、その甘い言葉に騙された?人達が増えてきました(笑)。
DOIT!を愛してくださる、全国各地の仲間が、自分の会社の人達を誘って参加しています。

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(兵庫県の田村組さんチームも元気いっぱい!)

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(フロー研究会仲間の徳井さんも2回目の参加)

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(岡山から参加の高橋さん)

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(京都の人見社長、今回は社員の皆さんと参加!)

今回は、DOIT!でお馴染みの川越胃腸病院の小川部長も参加されました。
いっぱい練習して、準備をされてきたということですが、さすがに緊張されている様子。
応援してますよ~!

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(初参加の川越胃腸病院の小川さん!がんばれ~)

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(フロー仲間の鈴木さんと名古屋チーム)

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(豊橋から参加のアーバ豊橋さん、元気だ~)

そして、いよいよ開会式!8:00スタート、8:30スタート、9:00スタートに分かれて出発します。
今回の参加者は1350人ぐらいということでした。
年々増えてきてます!

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参加者の皆さんに、七福醸造の犬塚会長から参加者へ激励の言葉。

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犬塚さん、「できるところまで、がんばってください」なんて甘い言葉は言われません。
とにかく辛い方がいい。練習なんてしないで、辛さを味わったほうがいい。
その方がいい経験になる。いい気づきができる。
私も、参加する度に、この言葉が理解できるようになりました。

そして、いよいよスタートの合図が・・・!
みんな一斉に歩きはじめます。

「いってらいしゃーい!」

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いろんな人が参加されています。
あっ、第一物産の黄さんだ。
土橋さんもがんばってください!

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マッサージをさせてもらった時に話をしたのですが、こちらのコスプレチームは神奈川県の飲食店の皆さんです。参加する人を楽しませようと、こんな格好で参加する人もいます。
ただ、目立ちたいから?
いえいえ、過酷な100キロでそんな余裕はなくなります。
途中は、もう歩くことでせいっぱい。
でも、この精神がいいな~。

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スタート地点で送りだした後、車で先回りして10キロ地点に行ってみました。
サポートする42キロ地点は、14:00オープン。100キロは長いので、準備も余裕があるんです。

ブロックスメンバーを発見!
この辺りは、まだまだ序の口。みんな元気いっぱいです。
でも、これでなめちゃ、100キロは後で相当な痛い目に会うんです。

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車で走ったら、あっという間に着く距離も、自分の足で歩くとなると、なかなか時間がかかります。1時間に4キロとしても、40キロまで10時間も歩き続けなければなりません。
40キロ地点の通過時間は、もう夕方です。

私は、14:00に42キロ地点の「チェックポイント」に移動しました。
ここは、参加者が休憩するポイントとして用意されていて、距離が長くなるほど、こまめな休憩場所が用意されています。42キロ地点は3回目のポイントです。

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今回、この42キロ地点は、私の仲間である「ウッディチキン」(美容師の勉強会)のメンバーが運営をしています。ウッディの主催者の伊藤さんとは、20年近い付き合い。
今回は、同じ仲間のバグジーの久保さんも、応援に駆けつけてくれました。

さあ、みんなを迎えるぞ!
ここは、42キロですが、折り返して、また戻ってくるので、82キロのチェックポイントにもなります。
ということは、みんなを送りだした後、またすぐに迎える準備をしなければならない場所。
眠る暇もない、サポーターとしても体力がいる場所です。

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(一昨年一緒にゴールした、親友の伊藤さんとウッディの仲間)

そうこうしているうちに、あたりは夕方に。
早い人は3時半に到着するのですが、多くの人は17~20時頃にここを通過されます。
10時間近くも歩き続けている訳ですから、ここまでだって相当な疲れが・・・。
休むと良くないとわかっていても、つい休憩を取ってしまいます。

そんな人にマッサージをするのが、この場所の大事な仕事。
私も、何人もの人の足を揉んであげました。
しかし、なんせ参加者は1400人、混雑している時は、休憩もできないほどの忙しさ。
それでも、私が100キロを歩いた時も、このマッサージが相当な励みになったので、私は心をこめて揉むことにしました。

42キロ地点、いろんな人がきます。
「もう、歩けない」とリタイアする人。休憩もそこそこに歩き出す人。
明るい顔、暗い顔・・・。マッサージを頼みにくる人もいろいろです。

マッサージをしながら、いろいろと話をさせていただきました。
少しでも元気になるように、身体もさることながら、100キロの決め手は気力。
どうすれば、みんなが「明るくなるか」「希望をもってがんばれるか」。
マッサージのテーマが見えてきました。

そんな時、携帯に連絡が・・・。
なかなか来ないブロックスチームが、もうすぐ42キロに到着する!

みんなが着いた時は、とっぷりと陽が暮れていました。

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写真ではみんな元気そうですが、ここで綾部さんがリタイア。
足腰は大丈夫だったのですが、途中でめまいがして、倒れてしまったとか。
大事をとって、ここまでとしました。

バグジーの久保さんが、うちのメンバーを励ましてくれました。
小出君、久保さんに足を揉んでもらって、かなり恐縮・・・。
でも、これでもうリタイアできないよ(笑)

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(よでんちゃんも久保さんの激励で、この笑顔!)

そして、夜9時。
このチェックポイントの終了時間です。この時間に間に合わない人は、タイムアップ。
この時点で私の知り合いも何人か、涙のリタイアをしました。

食事をとって、1時間ほど仮眠をとったら、今度は「82キロ地点」に変わります。
早い人が到着する時間までに、準備をしなければなりません。

深夜の12時~3時という遅い時間に、頑張って歩ききった人が戻ってきました。

・・・しかし、この間の50キロ地点、60キロ地点、70キロ地点というが最も過酷な距離。
疲労が蓄積し、足や腰の痛みが増すだけでなく、会話もなくなり、本当に孤独な時間になります。その上襲ってくるのが、睡魔。寒さもこたえます。

この「魔の時間」をどう乗り切るか。
82キロに戻ってくる前に、リタイアする人が続出します。

友達からも、リタイアの連絡がきました。
「もう一歩も歩けない・・・」
悔しそうなメールですが、最後に決めるのは自分自身。
歩いてほしいけど、無理はいえません。

ブロックスのみんなのことも気になります。
マッサージをしながら、いろいろと考えていたら、須賀君からメールが・・・
「70キロ」でリタイアをする・・・
初参加でしたが、よくやった。

残りは、よでんちゃんと小出君。
待ってるよ~。

そうこうしていると、川越胃腸病んの小川さんが82キロ地点に到着!
初参加なのに、すごい!いいペースです。
少しだけマッサージをさせてもらいましたが、まだまだお元気そうでした。
後18キロ、がんばってください!

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デンソーの佐藤さんとも会いました!
今年で5回目だとか・・・。
本当にすごい!

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大阪のウエルネスサプライの延堂さんだ!
こちらも初参加。ちょっとしんどそう・・・。足を揉んで送り出しました。
「100キロなめてました・・・」
という言葉に、心がこもってた(笑)。

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京都の人見さん、去年のリベンジが果たせそう!
後18キロです!

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そうこうしていると、あたりがだんだん明るくなってきました。
東の空に、こんな朝焼けが・・・
思わず、写真を撮りました。
でも、こうして朝焼けにシャッターが切れるのは、歩いていないから。去年なんて、そんな余裕はなかったな~。

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そして朝6時・・・
ついによでんちゃんと小出君が到着!
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よでんちゃんは元気そうだったけど、小出君はかなりしんどそう・・・。
聞けば途中で足にマメが出来て、痛さが頂点に達しているみたい。
少し足を揉んであげました。

お父さんやお母さんも駆けつけてくれた小出君。
元気を取り戻して、再出発!
ここから、またしんどくなるけど、がんばれ~。

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ローソンの原さんが到着。
原さんも去年のリベンジを果たしたいところ。
でも、足はもう限界に近い様子。
それでも、歩きはじめた・・・。涙が出そうになる。

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朝早く、税理士の酒井さんが応援に駆けつけてくれました。
酒井さんは、いつも応援してくれる有難い存在。
写真を撮り合う・・・(笑)

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そして、私は92キロ地点に移動して、またマッサージ。
この辺りは、自分も寝不足とマッサージの連続で、ふらふらになってきて写真を撮るのを忘れてまそいた。
10キロ歩いてきた、小出君とよでんちゃんを送り出した後、いよいよゴールの付近で待つことに・・・。

ゴール前。お昼の12時前です。

ついに、小出くんとよでんちゃんが見えた!
後1キロだぞ~!

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おお、後10メートル。ゴール前です。

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そして、ついにゴールイン!
やった~~~~~~~~~~!

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よでんちゃんも小出君も本当にがんばった。
よでんちゃんは、まだ余裕がありそう・・・!
みんなを引っ張ってくれた、今回の主役です!
家族が迎えに来ています。
お母ちゃん、がんばったぜ~。

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綾部さん、須賀君、森山君も集まって、みんなで記念撮影。
いちばん嬉しい瞬間です。

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今回、最後までがんばった小出君。
セミナーに引き続き、リーダーとしての根性を見せてくれた。
風呂を浴びて、本当にいい顔を見せてくれました。

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その小出君の足・・・。
包帯を巻いてあげたのですが、もうマメがつぶれて足の皮がかなりむけています。
でも、これは勲章ですね・・・。

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かくして、激しい激闘の100キロは終わりました。
ローソンの原さんも、デンソーの皆さんも、人見さんも、延堂さんも、小川さんも、土橋さんもそれぞれゴールをされ、感動を分かち合いました。

やむなくリタイアした人は、この悔しさを、ぜひ来年に!

来年は、私も出ます。娘と二人で歩いてみる予定です。
もう、むずむずして、むずむずしてしょうがない。
やっぱり、歩く方がいい!

























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2010 年 10 月 21 日 18:17

いよいよ100キロ歩け歩け大会!

今年も「100キロ歩け歩け大会」の季節がやってきました。
主催は、DOIT!でお馴染みの「七福醸造」さん。

私は去年参加し、なんとか完歩できたので、今年は応援団に。

ブロックスから参加する4人の社員と、挑戦する仲間を、励まして、励まして、励まして、励まして、絶対に全員完歩できるよう、サポートしたいと思います。

それでは、100キロに挑戦する勇敢なブロックスメンバーを紹介しましょう!

エントリーナンバー1。

大阪事務所代表、與田麻由子さん!
3人の男の子の子育てをしながら、ブロックスの様々な業務を引き受けてくれている頼もしい存在です。
元々は体育会系のスポーツウーマンですが、子育てでなかなか身体を使うことができず、今回の100キロはかなりの挑戦。
でも、子供たちのためにも、歩ききってほしい。
母の強さを子供たちの目に焼き付けてほしい!
がんばれ、よでん!

エントリーナンバー2

東京事務所の小出敏裕さん!
ブロックスのセミナーのプロデューサーとして、全国各地を飛び回る男。
今年は、DOIT!特別編、DOIT!95号の制作も任されて、一段とたくましくなっています。
しかし、たくましいのは、心だけでなく身体もたくましく?
この100キロへの挑戦、その体重が心配です。

しかし、彼はやってくれるでしょう!
万が一、途中で挫折しても、きっと何かをつかんでくるはず。
がんばれ~。

エントリーナンバー3

女性の挑戦者2人目、綾部有紀さん。
静岡で生まれ、学生時代を山形で過ごした彼女も、相当な根性の持ち主。
ブロックスの営業担当として、毎日たくさんのお客様を訪問して歩いているので、足腰は大丈夫でしょう。持ち前の明るさで、100キロもきっと楽しんでくるはず・・。
横にいる人を、あっという間に友達にしてしまう特技で、100キロの間に全国に綾部の名が広がるかも。
綾部さん、がんばれ。

エントリーナンバー4

東京の若手、須賀大輔さん。
2年目の今年、彼も大きく成長しています。栃木県出身、映画大好きな彼は、ふだんはおとなしめ。
そんな彼が、どうして100キロに参加したのか?
実は、私が少し無理やり誘ってしまったんです。
でも、彼は「やらされ感」など感じていません。きっとがんばってくれるはず。

ブロックスのメンバーが果たして100キロを歩ききれるかどうか。
結果は後日、このブログで報告します!

この他にも、私の友達や知り合いがたくさん参加します。
みんなを応援していきます。

40キロ地点にいますので、ぜひお声掛けください!

小川さん、がんばりましょう!
黄さん、最後までがんばって。



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2010 年 09 月 22 日 19:47

中秋の名月

忙しさにかまけて、ブログの更新を怠ってしまっていました。
こんなブログでも気にかけてくださっていた皆さん、せっかく見にきていただいたのに、申し訳ありませんでした。心を入れ替え、がんばります(笑)。

この間、ブログを更新した時は、まだまだ暑さも厳しい感じでしたが、今はもうすっかり秋。
朝晩、本当に過ごしやすくなりましたね。

夕方、会社の近くの和菓子屋さんの前を通ったのですが、なんだか人が並んでいます。
何かな、と思って覘いてみたら、皆さんのお目当ては「お月見だんご」。

そういえば今日は中秋の名月。お月見でした。

子供のころ、みんなでお月見をした時に、ススキを取りにいったことを思い出します。
仲間とこっそり、だんごを食べたりと、その頃は、月をゆっくり見て楽しむという情緒より
イベントとして、ただ楽しんでいたように思います。

あれから、何十年。
子供の時よりは、いろんな感情が深まっているから、花より団子という感じではないのですが、
仕事ばかりの毎日では、月を眺めるとか、季節を楽しむとか、なかなかそんな気持ちにもなれません。

今日、皆さんが買い物をしている姿をみて、自分がなくしている「ゆとり」に気づきました。

ということで、今日はここで仕事を切り上げ、うちでゆっくりしようと思います。






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2010 年 07 月 12 日 11:59

本部は現場の応援団!

土曜日、ある会社の「社員表彰式」にお招きいただき、参加してきました。

毎年1回、お客様や仲間から認められたスタッフを表彰するこのイベントは、8回目だそうです。
現場を応援していこう、輝く社員を作っていこうという本社の理念がこのイベントに込められているようです。

パーティ会場のような雰囲気の部屋に、この日の為に着飾ったたくさんのスタッフがやってきました。
入口では、その一人ひとりを社長をはじめ本社スタッフの皆さんが温かく迎えられます。
新人もベテランも関係なく、笑顔で声をかけ、話をする社長の姿がとても印象的。

本社スタッフの動きも良かった。
この日の為に何度もリハーサルをしたり、企画や準備に時間をかけられたそうです。「本部は現場を応援するのが仕事」という理念が浸透しているんでしょうね。みんながキビキビと動いておられました。
また、このイベントに対するアンケートも準備され、参加者から厳しい評価を受けるのだそうです。凄いですよね。

永年勤続の表彰もありました。
3年、5年、7年、10年、20年と、永く働かれる人が次々に表彰されていきます。
社員を大切にしてくれる会社だからこそ、永く安心して働けるんですね。
受賞者の言葉に「ありがたい」「あの人のおかげで」という言葉が何度も出ていました。

社長が「ここまで雰囲気が良くなったのは最近ですよ、長年やってきたことがやっと浸透してきました」と話されていましたが、いろんな壁を乗り越えながら、ずっと頑張ってこられたのだと思うと、その永続表彰のところから私も泣けてきました。

やっぱり大切なのは愛ですよね。
トップが思いやりを持ってスタッフに接するから、思いやりのあるスタッフが育つんですよね。

どんな仕組みも仕掛けも、この愛が土台にない会社は発展しない。
そういう思いをさらに強くした一日でした。



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2010 年 07 月 08 日 19:59

ONE PIECE(ワン・ピース)とフローの実

子どもに人気の漫画「ONE PIECE(ワン・ピース)」が、夢を持つこと、チームワークのことで参考になるといろんな方から進められるので、一度読んでみたいと思っていましたが、子供が集め始めたというので、借りて、少しずつ読んでいます。

この物語は、海賊王をめざすルフィという主人公が仲間と共に、強い敵と戦っていくという良くあるといえば良くある内容なのですが、世界的にも人気のコミックになっているそうです。
このルフィを中心とした数名のメンバーは、それぞれが仲間との絆を何よりも大切にしている海賊団なのですが、一人ひとりには弱点もあり、その自分の弱さを認めながらも、どうすればチームに貢献することができるかを一生懸命考えながら、危機を乗り越えていきます。リーダーとしてのルフィの振る舞いや決断もなかなかのものです。
ただ、なかなか深い感情移入が出来なくなっているのは年寄りになったのかな~。
中途半端に論評しても行けないので、もう少し読んでから、感想を書いてみようと思います。


予断ですが、この漫画には、人間が超能力を身に付けることができる「悪魔の実」という設定があります。身体がゴムのようになるとか、刀のようになるとか、とにかくいろんな種類があって、その能力を活かして戦っていくわけです。

でも冷静に見る(漫画を冷静にみちゃ駄目ですが)と、その能力は「うらやましい」と感じるような能力ではありません。戦う分にはいい能力なんでしょうが、生活にはあまり役立ちそうにないし、欠点もあるところが面白いところでもあるようです。

そんな観点で自分を見ると、自分にも変な特殊能力があります。

物事につい夢中になって、他が見えなくなるという変な能力。
これはきっと子供の頃に「フローの実」を食べてしまったに違いない(笑)。

皆さんは何の実を食べてしまいましたか?





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2010 年 06 月 23 日 08:25

黙って去るお客様

昨日、ある方が「サイレント・クレーマー」について話を聞きたいと来られました。「私はコンサルタントじゃないので、よくわかりません」と申し上げたのですが、私も興味のある内容だったのでしばらくお話をしていました。

サイレント、つまり不満があっても黙ってその企業から離れて行ってしまうお客様のこと。こうしたお客様がいるから、お客様が定着しないし、減ったお客様を増やそうと、新規客ばかりを気にするから、また同じような結果になる。こんなお話でした。

DOIT!の企業はこの「黙って離れていくお客様に対して何か対策をされていましたか?」と聞かれたのですが、振り返ってみても、その為に特別な対策を打っておられる企業はなかったような気がします。あえて言えば、相澤さんのところのように、アンケートの「普通」を大騒ぎすることかもしれませんが、その為の手法ではありません。

ただ、どの企業も「売った後」を大事にされている気がします。

私たちも心がけているのですが、「私たちが売っているのは、商品ではなく、そこから得られる価値である」と考えれば、どうしたって「使ってもらってどうか」が気になります。DOIT!の取材企業の皆さんが、アフターを気にされるのが、やっぱりこんな考え方が根底にあるからで、私がいちばん学んだことでした。

売上高より、再来店率を大事な指標にするバグジーさん然り、販売後から毎月訪問される、ホンダプリモカワムラさんも然り、困った時にすぐに駆けつけられるように営業範囲を限定している、近代ホームさんやでんかのヤマグチさんも然り、みんな「商品を売る」のはキッカケだという考え方でした。

それから、黙って去るお客様の気持ちになってみると、いちばんの原因は「不親切な対応」をされることじゃないかと、個人的な体験からそう思うのですが、DOIT!の取材先の企業は、「人間としてあたりまえの気づかい」を大事にする風土におられますから、もし、ちょっとでも顔色が優れないお客様がいたら、「どうされましたか?」と声をかけられるはず。
その人が気づかなくても、誰かが声をかけて、そのお客様がおられるうちに解決されるのではないでしょうか。
その背景には、普段の仲間同士の信頼関係、全員がお客様係の思想、チームワークなどの「土壌」があるから。サイレント・クレーマーが少なくするためには、やっぱり「気配り力」の向上なんでしょうね。

と、いろいろと考えていくと、この「サイレント・クレーマーがいる」という視点は、もしかしたら、いろんなことを考えるキッカケになるのかも?

これをテーマに本を書かれるそうですが、単なる手法の話にはしてほしくないなあと思いました。

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2010 年 06 月 17 日 17:56

東京の空

今日の東京はいい天気でした。

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これは用事で立ち寄った新宿の西口の高層ビル街。
右側が損保ジャパンさんの本社ビル。裾が広がっている形が目立ってます。


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昨日も夕焼けが綺麗でしたね。
これは、勉強会に行く前に撮った目黒の駅前。

ゆったりした気分になっている時は、普段見逃していることが見えることがあります。
都会だって、季節は巡っているし、キレイな景色はいたるところにあるのかもしれませんね。


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これは、ある方から送っていただいたもの。
今の季節を考えた、かわいい贈り物でした。

開けるのがもったいなくて、しばらく会社に飾っています。
Nさんありがとう。




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2010 年 06 月 07 日 23:40

キラキラした人達

今日は、大阪の飲食店経営者のグループ落花生の皆さんの勉強会&懇親会に参加しました。DOIT!のご縁で知り合った主催者のお誘いだったのですが、とにかく熱くてあかるいメンバーばかり。とても気持ちいい時間でした。
業界を良くしたい、自分の店のこともさることながら、働く人が誇りを持てる業界にしていこう、飲食店から日本を元気にしていこうと、集まったメンバーは、みんなキラキラしていました。
大阪の人達の人懐っこさこそ、今の世の中に必要なもの。
20代、30代の人の中には、「あたたかなもの」を大切にしたいという考え方が生まれているようです。
飲みながら、それぞれの夢やビジョンを語り合う顔は、見ていて清々しかった。
何かが始動し始めた予感がした夜でした。
落花生の皆さん、ありがとうございました。

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2010 年 06 月 04 日 16:07

ムキになるタイプ。

この間、知り合いが、「後出しでいいから、相手に負けるジャンケン」(相手がグーを出したら、後出してチョキを出す)というのしようというので、やってみたのですが、頭の中にジャンケンは「勝つこと」という概念が出来あがっているので、なかなか負けることができません。
このゲームはそうした人間の脳の働きを感じるものだと思うのですが、実際にやってみると、頭ではわかっていることが、出来ないもどかしさは相当なフラストレーションです。

そもそも、何でもムキになるタイプなので、いろんな手を考えて、負けようしたのですが、そんな風にムキになる私をみて、その知り合いは逆にビックリしていました。たかがジャンケンにそんなに熱くなるかと(笑)。
しかし、振り返ってみると、この何十年間の仕事は、みんなこんな感じだったような気がします。

人からコントロールされたり、指示されたりするのが極端に嫌でした。上司の言うことも聞くふりをするけど、自分で考えたい。
先輩に出来て自分に出来ないことは、相当悔しくなって、出来るようになるまで練習するか、いっそのことやらないか。
頭で理解できることが実現できないもどかしさ、このジャンケンのような状況が、特にいちばん燃えてきます。

このムキになり加減が、自分にとって「仕事を楽しくするコツ」だったりするのですが、皆さんはどんなこと、どんな時にムキになるのでしょうか。一度みんなに聞いてみようと思います。

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2010 年 05 月 25 日 18:46

巷で噂の「見学ツアー」がこちらです!

皆さまのお手元にも、既にご案内が届いていると思いますが、今年も「実践学習会」の季節が始まろうとしています!

DOIT!で取材した企業の皆さんのご協力をいただき、全国の経営者の皆さんと一緒に各地を訪問する“体験と学びの旅”、それが「素晴らしい経営の実現をめざす実践学習会」です。

スタートは7月、「伊那食品工業」さんの訪問から始まるのですが、今回は告知してすぐに多くの皆さんのお申込みをいただき、今日担当に聞いたら、もう残りが数席(5席)ということでした。

今年の訪問先は今いちばん注目されているところばかりなので、もしかするとすぐ埋まるかもしれません。もしご検討中という方がおられましたら、どうぞ、お早目にお申込みください。

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ブロックス・オリジナル・セミナー
「素晴らしい経営の実現をめざす実践学習会」

大久保寛司さんのコーディネイトと解説でDOIT!の取材企業を見学します。
行かなければわからない、経営者の言葉や働く人の生き生きした姿を、ぜひ体験してみてください。

【訪問先】
1.伊那食品工業(長野)
2.四国管材(高知)
3.ネッツトヨタ南国(高知)
4.グラノ24K(福岡)
5.バグジー(福岡)
6.沖縄教育出版(沖縄)

7月14・15日の「長野」から、1月27・28日の「沖縄」まで、全国を回ります。

【講師】
この6社を熟知した大久保さんの解説と、気づきが生まれる対話学習が
このセミナーの特徴です。

【ポイント】
見学だけでなく、朝礼に参加したり、経営者や社員の皆さんとの
語り合い、交流会も用意しています。
「いい会社づくり」を目指す仲間との絆も深まります。
映像では「わからないこと」を、たっぷりと学んでくださいね。

詳しくはこちらから。




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2010 年 05 月 20 日 16:30

びっくり&感動、試写交流会

昨日の試写交流会(東京18:30~)には30名近い方が集まってくださいました。

いつもの通りに、私がファシリテーターをさせていただき、勉強会の進め方をご体験していただいたのですが、後半、ちょっとびっくりすることがありました。
ある人がフラッと立ちよって下さったんです。

私の師匠、大久保寛司さんです。

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来られることを聞いていなかったもので、途中で入ってこられた時は、ただビックリ。
後で聞くと「遊びにきたんだよ」ということでした。

しかし、私はファシリテーションの真っ最中。
誰だって、師匠を前にして、偉そうなことを喋ったり、聞きかじったことを偉そうに話せないですよね。それはもう、ドキドキしてしまいました。

それでも、なんとか頑張って、進行しました。
最後も皆さんが盛り上がって話し合ってくださったで、ホッとしました。

しかし、せっかっくお越しいただいた大久保さんをご紹介しない訳にはいきません!
予定の時間をやりくりして、最後の10分を、大久保さんの時間にして、話してもらうことに・・・。

ですから、何の打ち合わせもなく、準備もなく、「大久保さん、お願いします」と振ったのですが、そ10分の中で見事に皆さんの心を見極め、ぴったりの話をしてくださいました。

それは、もう凄いお話。良い組織と自己のあり方を、10分という短い時間に収められ、皆さんに深い印象が残ったと思います。私も、もう観客のように聞き入ってしまったのですが、この大久保さんの場をつくる力、場のつかむ力を目の当たりにして、改めて感動しました。

きっと話す大久保さんと展開を考える大久保さんの2人がいるに違いない。
そうでなければ、割り切れないぐらい、本当に質の高い10分間でした。

私がこんな風になるのはまだまだ修行を積まねばなりません(無理でしょうが)が、やっぱり大事なことは、言葉を学ぶことよりも、自分自身を磨くこと。「何をいうか」より、誰が言うか」なんだろうと思います。
とにかく自分をもっと磨いていきたい。一歩でも近づきたいという気持ちです。

師匠、がんばります。

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2010 年 05 月 18 日 08:46

ファシリテーターの存在

月曜日は、14:00~大阪で「組織と人の向上セミナー」(体験版)と、18:30~「仕事の原点 試写交流会」のダブルヘッダー。
大阪では、私がファシリテーターをすることになり、トイレで気合を入れてからスタートしました。

ファシリテーターの存在感で場はつくられます。どんな思いでいるか、どうなっていただきたいかというところで揺れていたり、他のことを考えていると、一気に空気が悪くなる。
「何を言うかより、どんな人が言うか」が大事なんだということですね。

毎月やっていますので、ぜひ皆さん、「遊びにくる」感覚で結構ですので、じゃんじゃん来てくださいね。
来月は、大阪地区では8月25日に、神戸で、ちょっと趣向を変えた試写会(講演会のようなもの)を開催します。
東京では、今日と同じプログラムを、6月8日に開催しま~す!




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2010 年 05 月 14 日 09:56

親切なおばちゃんに学ぶ

新潟に来ています。

昨日、ホテルを探していると、少し道に迷ってしまいました。
丁度自転車で通りかかった、地元のおばちゃんに道を尋ねると、「表通りから行くより裏からまわった方が安全よ」と丁寧に行き方を教えてくれました。
これだけでも親切なのに、そのおばちゃんは、「わかるかな、ここをまっすぐ行って、その道を曲がるんだよ」と自分の家を通り越して付き添ってくれます。
申し訳なくなって、「大丈夫です」と言ったのですが、「時間があるから行ってあげるよ」とホテルの裏口まで連れていってくれました。
自分の母親のような年格好のそのおばちゃん。本当に嬉しくなってしまいました。

親切にするということは、コップから溢れた水のようなもの。
こうして欲しいと思うこと以上のことを自然な気持ちで行うこと、あふれ出す水の部分が嬉しいのでしょうね。
考えてみれば、いい会社の社員の皆さんはみんな水をあふれさせる仕事をしています。
お客様に尋ねられたことだけをやる人はいません。
このおばちゃんのように、こちらが申し訳なくなるほど、丁寧にしてくれる。
どんなに忙しくても、「つい」人の為にやってしまう「親切心」にお客様を魅了されるんですね。

「つい」が大事なんだろうなあ。
裏があったり、作戦があったり、義務感があると、感動は起こらない気がします。
ぜんぜん出来ないけど、おばちゃんのように人の為が自然に行える人生を歩みたい。
おばちゃん、ありがとう。
新潟大好きです。


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2010 年 05 月 08 日 00:50

約束は自分と交わすもの

「やります!」と皆の前で言ったことは、「約束」です。しかし、往々にして人は約束を守れません。

まあいいか、急な用事が入ったし。
まあいいか、怒られたらすむんだし。
まあいいか、できるだけの努力したんだし。
そんな言い訳の中で、人は何か大事なことを失っているような気がします。

約束は、人と交わすものであると同時に、自分と交わすものでもあるはず。
言ったことをやらないのは、自分を大切にしないことでもあるのではないか。そんな気がしてなりません。
口に出したことは、がむしゃらに、そして命がけでやろう。
まず、自分から。

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2010 年 05 月 06 日 21:34

パチパチ!

ブロックスはDOIT!の他にも、いろいろな企業の映像を作らせていただいているのですが、この度、わが社の三宅さんと吉田さんが関わった、ある仕事が栄誉ある賞を受賞しました!パチパチ!!

広告代理店さんからのご依頼の仕事なので、直接表彰される訳ではないのですが、深く関わった仕事がこのように評価されるのは本当に嬉しいです。

賞の名前は「日本BtoB広告賞」。名前の通りBtoBなので、一般の人の目には触れられない分野ですが、30回以上も続く広告界の大きな賞のようです。
三宅さん、吉田さん、良かったね~。

みんなも喜んでいます!

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2010 年 05 月 05 日 15:08

トライ中。

ツイッターに手を出したはいいが、なんとなく追われている感じがするのはどうしてなんでしょうか。
確かに情報発信する手段は多くなり、昔より便利になった気がしますが、ネット上での情報交換や発信には正直まだ慣れていません。
頭で理解できても、身体的について行っていない感じがします。会話をしていても、するりと抜けていくような、かすっていくような、何とも言えない感じ。
おじさんになってしまったのでしょうか。
ただ、自分にとってこうした波の中から体感してみたいので、もう少しやってみようと思っています。140字という制約は結構気にっています。

ところで、この写真は会社の前の坂道に咲いているハナミズキです。

DSC03288.jpg

別名、アメリカヤマボウシ。北アメリカが原産地で、日本が桜(ソメイヨシノ)をワシントンDCに送った返礼として輸入されたのが、日本での始まり(1915年)なんだそうです。
日本風なのに、アメリカンな奴でした。

花言葉も調べてみたら、なんと「私の思いを受けてください」なんだとか。
少し恥ずかしくなりました。










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2010 年 04 月 30 日 15:33

GWですね。

今日は月曜日ではなく金曜日。錯覚をされた方も多いのでは?
私も「あれ今日は会議じゃなかったんだっけ?」と月曜日の定例会議があるつもりで考えてしまいました。
そんな休みの狭間の出勤日の皆さん、明日からはGWですね。
混雑が予想されますが、せっかくの休み、パーっと遊びに行くことも経済の循環に必要なこと。私も経済のためにちょっと頑張ってみます。



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2010 年 04 月 19 日 07:56

コピーの世界

昔から私は広告コピーが好きで、テレビの番組よりもコマーシャル、雑誌の中身よりも広告というように限られた条件の中で言葉を駆使し勝負するものに興味がありました。
この間、コピーライターであり、広告学校で若い人にコピーの技法を指導されている鈴木康之さんの「名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方」という文庫を読んだのですが、やっぱり練りに練られたコピーは面白い!
良かったのは、冒頭の詩人アンドレ・ブルトンが盲目の物乞いに送った言葉の話。ニューヨークの街角に座っていた盲目の物乞いがいて、首から下げた札に「私は目がみえません」と書いてありました。彼の前にはアルミのお椀が置いてあるのですが、みんな素通り。アンドレは言葉を変えてはどうかと提案すると彼は承諾し、アンドレは新しい言葉を書いたそうです。
そうするとその日からお椀にはコインが降り注ぎ、通り過ぎる人が言葉をかけていったそうです。
その言葉は
「春はまもなくやってきます。でも私はそれをみることができません」

これぞ広告コピー。たった数文字の言葉が人の心を動かしました。
その他にも、感動したのが楽天トラベルの小さな連載コピー。玉山貴泰さんの仕事です。思わず笑ってしまうもの、共感するもの、たった二段のスペースに無限の世界を感じます。
そしてこの本でいちばんよかった文章が、アシックスの新聞一面広告。創業者、鬼塚喜八郎さんの理念や歴史を伝記風に掲載した文字だらけの広告なのですが、これほど読ませる文章はありません。
コピーは独創やクリエイティビティが要求されるように思いますが、鈴木さんは「コピーは聴いてきたいい話のお取り次ぎ」といい、取材の重要性を書かれていました。
なるほど、これは映像の世界にも通じるなと思う。

最後のメッセージも良かったので紹介します。

文章とは書くものではなく、読んでもらうものです。
読む人が、知ってトクするように、読んで満足するように、書きなさい。
文章は中身がだいじ。中身探しのために知らない話の世界を尋ねなさい。
書き上手になろうと思わずに、聞き上手になりなさい。調べ上手になりなさい。
人と違うことを考えなさい。想像の裏で自由に飛びなさい。
あなた自身が感動した話、読む人がきっと喜ぶ土産話を聞かせなさい。
中身にふさわしい書き方を考え出しなさい。気分を出して書きなさい。
モノ、コト、オモイ、すべて読む人への説明だと思いなさい。
親切に、丁寧に、読んでもらいたいという気持ちを込めて書きなさい。
サービス精神たっぷりの、見た目にいい文章に仕立てなさない。
書き直しなさい。文章を書くとは書き直すことです。
書き直していけば、どんどんいい文章になります。
書き直せば、いい文章は、幕の内弁当のように仕上がって、読む人の前に出ます。

「文章とは書き直すこと」
無駄がない文章は人への愛が深い文章なんでしょうね。
映像と置き換えて読んでみても、共通するものがあるように思いました。

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2010 年 04 月 15 日 15:40

お帰りなさいませ

ある大手私鉄会社へご訪問させていただきました。お昼を過ぎた頃の時間で、受付でしばらく待っていたのですが、受付に立たれている警備会社の守衛さんが、仕事から帰ってくる社員の皆さんに元気よく声をかけられていたことに、小さな感動をいただきました。

「お帰りなさいませ!」

一人ひとりに声をかけられます。
すると、今度は受付の女性スタッフも同じように「お帰りなさいませ!」と声掛けがつながりました。

帰ってくる人も、挨拶を返されていて、玄関先がいい空気を醸し出していました。

「お帰りなさい」ではなく「お帰りなさいませ」という丁寧な日本語だったのも良かったのかなあ。何ともいい言葉だなあと思いました。

この警備員さんは、きっと自分の仕事に誇りを持っておられるんでしょうね。
挨拶ひとつでしたけど、この警備員さんの仕事への姿勢が伝わってきました。

以前、ある大きな会社の朝の出社風景を見たことがありますが、その時は、挨拶される警備員さんに出社する社員の皆さんが、誰も挨拶を返さないという異様な光景で、驚いてしまったことがあります。でも、ここはちゃんと返事をされるし、社員の皆さんからも警備員さんに話かけられていました。
大きな会社ではどちらが普通なんでしょうか。

後者が大半であってほしいです。



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2010 年 04 月 14 日 11:10

静岡へ。

今日は静岡の伊豆長岡というところに行ってきました。
山形から東京、東京から静岡とかなりの移動距離でしたが、必要としてくださる人がいることはありがたいこと。疲れも吹っ飛びます。

仕事が終わってから、新幹線三島駅から少し離れたところに住んでおられる、ブロックス元気印、綾部さんのご両親に挨拶に伺いました。
毎年お手紙は出しているのですが、きっと娘のことがご心配だと思います。私がお伺いしてもその心配はなくならないと思うのですが、頑張ってくれている彼女のことをご報告したいと思っていました。
でも、彼女はちゃんと連絡をしていたようで、ご両親は仕事や会社のことをとてもご理解いただいていて、ホッとしました。

それにしてもご家族にお会いする度に、大切なご子息をお預かりしているんだというプレッシャーが大きくなります。仕事のこともさることながら、親の願いは健康でいてほしいということだし、幸せに暮らしてほしいということです。やっぱり、そのことまで含めて責任を持たなければと改めて感じた一日でした。

お孫さんを中心ににこやかに過ごされているご家族の様子は、本当に幸せそうでした。
やっぱり家族っていいな~。家族との絆が人のパワーの原点なんだろうと思う光景でした。




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2010 年 04 月 11 日 07:04

公園カフェ、準備中

私のパートナーであり、いつも刺激をもらっているのが西川弥生さん。平等な社会を目指して勉強をしたり、子供の虐待防止や子育て支援、人権活動など、地元の仲間たちと一緒になって様々な市民活動を続けています。
まあ自分も会社のことをほどんと話さないのですが、彼女はいつも決めてから「今度こんなことやる」と報告してくれます。NPOの団体を立ち上げると聞いた時も驚きましたが、今度は公園の売店の経営を行うのだとか。

市民活動の中からのご縁なのだそうですが、小さな店とはいえ経営をしていくのは大変なこと。その勇気と行動力には頭が下がります。支えてくれる仲間にも感謝の気持ちでいっぱいです。
私は、こんな感じにいつも物おじせず新しいことに挑戦していく彼女にいつも励まされています。
それにしてもこの公園は私の好きな場所のひとつ。ここに、いい店ができることは自分にとっても嬉しい話。全面的に応援していきます。

そんな訳で日曜日の今日は、5月の連休前オープンを目指して、古い店の掃除を手伝いました。ここは大阪の久宝寺緑地公園といって、八尾市や東大阪の市民の憩いの場。私も子供が小さい頃、何度も遊びに連れていった思い出の場所でもあります。
※久宝寺緑地:鶴見緑地や服部緑地など大阪の4大緑地のひとつ。敷地は38.4ヘクタールもあり、春は花見やバーべキューの家族連れでにぎわうところ。

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売店は公園の外れの方だけど駐車場の近く。土日ともなれば結構な人が店の前を通ります。

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掃除を手伝ってくれる人達もみんな商売の素人ばかりなんですが、あれやこれやとお店の構想を話し合うのは本当に楽しい。緑に囲まれて美味しいコーヒーが飲めたり、公園で遊ぶためのグッズがあったり、子供たちが楽しめるサービスを用意したり。夢やコンセプトがどんどん浮かんでいました。

仲間の一人が「儲けることも大事だけど、その前に私達が喜んでもらおうと、楽しんで生き生きと働いていたら、みんな集まってくるよ」と言っていましたが、本当のその通り。
いつまでも利用者の味方になって運営をしていくことが大事な気がします。

どんな店になるのか、今から楽しみです!



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2010 年 04 月 09 日 09:06

伝わる文化

今日はいつもお世話になっている川越胃腸病院の小川さんからお電話をいただきました。
いつも思うのですが、電話口から伝わってくる優しい空気、ニュアンス。これはこの病院の皆さんのDNAなんでしょうね。
丁寧な言葉、相手を思いやる一言。電話はややもすると事務的になりがちですが、小川さんのちょっとした言葉に病院の理念や伝統を感じた時間でした。
マニュアルにならないこんな文化が大切なんだろうなあ。

いろんな植物を大切に育てられている病院の中庭に、もうすぐキレイなバラが咲くそうです。
また見に行きたいです。

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2010 年 04 月 06 日 20:39

入学式

3月、4月はいつも忙しくて、桜をゆっくり見る暇もありません。
せっかく市谷や靖国神社の近くにいるのに、何とももったい話です。
明日時間があれば行ってみようかな。

さて、昨日今日はいろんなところで入社式や入学式があったようですね。
幼稚園の入園式に出席したと思われる一張羅の格好をした小さな子供と両親が、曙橋商店街を何人も歩いておられました。
私の娘も、新しい高校と大学に通い始めたみたいです。
日曜日、高校に行く下の娘が、ブレザーのネクタイの結び方を教えてほしいと言ってきたのですが、ちゃんとできたんかな。「疲れたサラリーマン風の外し方」を形態模写していたアホな娘、ちゃんとしているか心配です。バレーは中学でやめて高校ではバスケ部に入るらしく、さっそく勉強していましたが、勉強以外のことに熱心なのは、親とそっくり。でも何でも好きなことに挑戦して、思いっきり楽しんでほしいです。
今日は私的なことばかり書いてしまいました。




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2010 年 04 月 05 日 21:24

同じ匂い

この間から、スコラコンサルトの皆さんとお仕事をする機会があります。
風土改革を早くから提案され、いろんな実績を持っておられる、うちよりも何倍も歴史のある会社なのですが、皆さんと話をする度に、ブロックスと同じ空気感、人生観を感じてしまいます。
時々、こんな会社の人と出逢うことがありますが、やっぱり「人好き、仕事好き」というのが共通点なのでしょうか。
こうした波長の合う人との仕事は楽しいし、生産性もあがる。やっぱり人が何かをする時には価値観が共通しているのがいちばんですね。
こうした波長の合う会社が連邦国家のようになってタッグを組んで結びつき合ったら、もっと面白いことができそうな気がする。
そろそろ、動き出してみようかな。





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2010 年 04 月 04 日 15:06

満足を超えて

「お客様の満足」という言葉の「満足」というところに最近、非常にひっかかります。
「満足」か「満足でないか」と問われると、確かに満足のほうがいい。
でも、その言葉に「今だけ」とか「お金だけ」というニュアンスがあると感じるのは私だけでしょうか。

例えば、安さを求めるお客様に、安く提供するというのは意外と簡単なこと。でもその製品が本当にその人の生活に必要かどうか、あるいは幸せにつながるのかということ視点に立てば、高くなったとしても必要なものをお薦めすべきかもしれません。
今は多少不満が残っても、後々になって良かったと思うこともあるように、長期的な視点でお客様に役立つことを考えれば、「満足」という言葉では足りないような気がします。

そう考えるとやっぱり「幸せ」という言葉なのかな~。
自分の家族なら、友達なら。本当のプロフェッショナルならどうするか。
例えお客様のその場の満足につながらないことであっても、本当に幸せにつながると思ったことは、言いにくいことでも言いきる。それで、あなたのところでは駄目だと言われたらしょうがない。
消費者の立場になれば、誰もがそんな「プロ」を望んでいると思います。
しかし、それは説明力もいるし、技術力もいるし、責任力もいる、大変な道。儲かりにくい道かもしれませんが、やっぱりそこに進めねば、明るい日本にはならないという気がします。

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2010 年 04 月 03 日 14:45

子供の成長

昔近所に住んでいた家族が遊びに来てくれました。
子供たちが同じぐらいの年齢なので、うちの子供たちと一緒に本当によく遊んだものです。
3人兄弟なのですが、もう上の子は大学生、真ん中の子も高校性、よちよち歩きの末っ子も中学2年生!びっくりしますね。

昔から絵が好きで、一緒に絵を書いて遊んでいたのですが、長男は大阪芸大、次女もデザインの道に進んでいきたいということでした。
知らないうちに、みんな大きくなって、大人になっていく。
我々の仕事と近い世界なので、もしかすると接点があるかもと思うと、感慨深いものがあります。
同時に、自分もそんな年になったのかと、恐ろしくなりました(笑)。

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2010 年 04 月 02 日 22:05

3つの嬉しさ

昨日と今日のブログを読んで下さった方が、さっそくセミナーにお申込みをいただきました。
読んでいただけるだけでも嬉しいのに、さっそく参加をされるなんて、まさに「DOIT!精神」そのもの。
「動くこと」がやっぱり大事なんですね。
お目にかかれるのを楽しみにしています!

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ところで、昨日もうれしいことがありました。
会社のみんなが私には内緒で、この春大学に入学した長女のお祝いを、直接子供に送ってくれていたんです。
長女からメールをもらって、初めて知りました。
あまり会社で話していなかったのに、子供のことまで考えてくれていたみんなの気持ちが、本当に嬉しい。長女に合うものをとプレゼントを探してくれたのだそうです。
本当に、みんな気持ちのいい人ばかり。ブロックスという会社は社長を除く社員の力で成り立っているんだと、つくづく感じました。
みんな、ありがとう。

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もうひとつ嬉しかったこと。
あることが苦手で、どうしてもその仕事に熱心に取り組めなかったKさん。「仕事なんだからやらなけきゃ」という気持ちと、「でもいちばん苦手なことだし」というジレンマの中、決められたこと、最低限のことだけをやっている時期が続いていました。
それでも「やらなければ」と一念発起した今年。自分を奮い立たせてがんばってくれました。
数か月たった今では、自分で目標を立て、どんどんその仕事に取り組んでいます。メールの中にあった「楽しくなってきた」という言葉に思わずホロリ。
若い人が壁を乗り越えるということは、本当にいいものです。
さらに成長してくれる気がします。


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2010 年 03 月 31 日 15:30

年度末に考えたこと

いよいよ年度末。
慌ただしい毎日が続き、ブログも久しぶりの更新となってしまいました。
今日は、定年退職される、ある会社の社長にご挨拶に行ってきました。
この社長には本当にいろいろとお世話になり、お人柄、仕事観、部下への愛情、いろんなことを教えていただきました。
部下の方からも信頼が厚く、みんな寂しそうです。

それにしても、長い間、会社で働く、勤めるというのは大変なこと。
この社長も38年間の会社生活の中で、辛いこともいっぱい経験されてこられたそうです。
それでも、その壁を前向きに乗り越え、長い会社生活を笑顔で過ごしてこられました。
やっぱり、人生において仕事は単なる生活の糧ではないですね。
「生きる」こと、そのものなんだと思います。
この素晴らしい生き方がたくさんの人の共感を生み、人の心に大きなものを残されています。

私もこんな定年を迎えたい。本当にそう思いました。

いよいよ明日からは新年度。

一日一日を本気で生きたい。
「こなす」とか「さばく」仕事はしたくない。
仕事で出逢った人と、深く濃く関わりたい。
仕事を終える時に、「あの一年は濃厚だったな」と思い返されるような一年にしたい。
やっぱり仕事は人生そのものです。


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2010 年 03 月 27 日 19:39

ふろうしゃ。

自分でも飽きれるぐらい仕事の毎日。
フロー状態というのは、時間も忘れて没頭する状態のことを言うのですが、まさに毎日がフロー。
時々「ふろうしゃ」とか「フロー大将」と呼ばれますが、フロー状態から、ふと我に返る瞬間に、こんな生活で良いのかな~と反省してしまいます(笑)。
まあ、しょうがないですね。フローになってしまうのは中学生の時からの習性のようなものなので・・。
それにしても、何かを生み出すこと、作り出すことは人間にとって最大の喜びです。

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2010 年 03 月 15 日 10:18

素敵なおっちゃん。

大阪の中津にある屋台のたこ焼き屋「さんちゃん屋」。
ある方に、紹介してもらって行ったのですが、味もさることながら、おっちゃん(さんちゃん)の人柄が抜群です!
顔は昭和の俳優さんのような感じだけど声はだみ声。とにかくいい感じなんです。

おっちゃんは、お客様を差別しません。
だから、やくざさんぽい人も、サラリーマンも、政治家も、タレントもみんな遊びにきます。
有名人だから態度を変える、というような人じゃないから、みんな安心するんでしょうね。商売人はこうあるべきだと思います。

いろいろと食べたのですが、美味しいのは「プレーン」。
何も付けない、ストレート直球のたこ焼きは最高ですよ。
場所は大阪の中津駅のラマダホテル大阪の向かい。ただし夜しかやってません。

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2010 年 03 月 11 日 08:35

花粉が・・・

ついに、ひどい花粉症が発症。
一日中、グズグズと鼻水と目のかゆみと戦っていました。
薬を飲むと頭がぼーっとするし、何とかしなきゃと思いながらも、良い対策がありません。
目薬もなかなか効かないし、マスクは息苦しいし・・・。みんなどうしているんですかね。
平気な人がうらやましい・・・!

今日も素晴らしい社長に出逢いました。
我々の仕事の良さは、こうした良い社長に出逢えること。
この仕事に感謝です。



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2010 年 03 月 09 日 21:13

メーカーと地域小売店

昔、多くのメーカーは自社商品を売ってもらうために、地域の小売店(専門店)に足げく通っていました。小さな店に対しては商品提案だけでなく、店づくりや販促の提案をしたり、店舗改装の支援をしたり、「系列」という名のもとで、まさに手取り足とり共同戦線を張っておられました。
私がまだ20代の頃は、それはそれは手厚いサービスの時代でした。

しかし、だんだん大量に販売する組織小売業が台頭してくると、手間暇かけて地域の小売店を応援するよりも量を買ってもらう方が良いと、だんだん力を入れなくなります。
営業マンも効率が求められるので、訪問する頻度が少なくなって、今では電話とファックスのみでのお付き合いになっているそうです。
だから、たまに訪問すると「手を抜くな」とお叱りを受けるのだとか。

古き良き時代は終わって、今は本当に味気ない商売になってしまっているんだな~と、あるメーカーさんと話していて、考え込んでしまいました。

地域の小売業も手取り足とりに慣れ過ぎて、メーカー依存体質になっていたのも事実なんでしょう。それでも、昔はあんなにお世話になったところを、効率が悪いと見放してしまうメーカーさんもメーカーさん。消費者の声をいちばんよく聞く小売店とメーカーが一体になってこそ、商売がうまくいくはずなのに、こんな関係ではお互いに良くない気がします。
自助努力をしない地域の小売業は、確かに潰れるかもしれませんが、消費者もみんながみんなネットで買ったり、量販店で買いたい人ばかりじゃないので、この「商店」という存在はずっと生き残るはず。
私はそう思います。

どちらかというと、ネット販売や量販より、「商店」を応援した私としては、この関係も応援したいところです。

小売店もメーカーを尊重し、メーカーも小売店を尊重する。
依存し過ぎず、言いたいことをちゃんと言い、情報を共有し、お互いが協力しながら世の中の役に立つものを提案していく。

小売店は無理な値引き合戦に与せず、独自の提案力とサービス力で勝負し、メーカーはそういう真っ当な販売をするところに、良い商品をおろす。
メーカーさんは量を売るから大事にするという発想を捨て、長く良い商いを志向するところと新たな販売網をつくる。
こんな関係が理想じゃないでしょうか。

大量販売の時代は終わって、今は物を大切にする時代。
今こそ、昔の商店に復活してほしいし、メーカーにも、質の高いものを循環させながら売るような努力をしてほしい。
アメリカの公聴会での豊田社長の涙ではないですが、やっぱり売る人と作る人が、利益ではなく心で結ばれながら歩んでいくことが、いちばん大事なんだと思うのですが、青臭いのでしょうか。




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2010 年 03 月 06 日 17:38

JALに乗った

秋田の行き帰りはJALに乗りました。
搭乗の時に、CAさんと少し会話することがあり、「いろいろ辛いことがあると思いますが頑張ってください」と言ったら、降りる間際に上司らしき女性の方が、「温かい励ましの言葉をありがとうございました」と逆に御礼を言ってくれました。
以前も、そんな風に言ったら、涙ぐまれたCAさんもいましたが、頑張っている人をみるとやっぱりほっておけません。

JALについては、もちろんいろんなことがあるのは知っていますし、先日も「沈まぬ太陽」を読んだばかりなので過去からずっと問題が山積している会社なんだと思います。

ただ、いつも思うのですが、どんなに問題がある組織であっても、そこにいる人が駄目な訳ではありません。ちゃんと一人ひとりと話をしてみると、みんな真面目で一生懸命。
私はそう思います。

公務員の人だって、いろいろと叩かれて悪いイメージで見てしまいがちですが、個人的に話してみると全然イメージが違います。組織でのイメージとまったく違う姿になんども驚きました。

じゃ何が問題なのか。
やっぱり「組織」というものが問題なんでしょうね。
おかしいと思うことが言いにくい雰囲気や、上下の信頼感がなさ、あるいは部門の壁・・・、組織は人が作り出しているものなのに、一度形が作られると、「個人」より「組織」が強くなる性質があるんでしょうか。
真面目な人が多いからこそ、余計にそうなるのだとすれば、やっぱり経営に携わるものの責任は重大でなんですね。勘違いしないようにしたい。


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2010 年 03 月 05 日 16:20

勇気

秋田のロケも2日目。
ある女性のインタビューが心に残りました。
今から10年ほど前のこと。当時、何かというと社員を怒鳴り、すべてを自分で決めるワンマンだった社長のやり方に、社員の誰もが社長を避け、嫌悪感すら感じていたそうです。当時、人事を任されていたその女性社員のAさんもその一人。しかし、これでいいのかという思いをずっと持ち続けておられました。
そんな時、あることがキッカケでAさんは、社長に思い切って言い返したそうです。思わず口に出た言葉は、上司に言うようなことではない。怒鳴られる・・・。Aさんは「これで終わった」と思ったとか。

しかし確かに社長は驚いたそうですが、予想に反して怒鳴られることはありません。まわりに説得され、謝りに行ったAさん。社長はAさんの言うことを聞いてくれたのだそうです。
そこから、Aさんの会社への思いが変わっていきました。言えば分ってくれるんだという思いから、どんどんと社長を理解しようという気持ちが増し、何かとサポートをするようになったそうです。辛いこともいっぱい乗り越えて、今では社長のなくてはならない右腕。私から見ても、うらやましいぐらい素晴らしい上司と部下の関係だと思います。
わかってくれる社員が出てくると、社長のマネジメントスタイルも次第に変わり、10年たった今では180度の変わりぶりだということです。会社はもちろん、社員が遠慮なくものが言える風土になりました。

私は、Aさんが語ってくださったAさんと社長の10年の歴史に本当に感動してしまいました。Aさんの勇気が物事を動かしていった。人と人のひとつの信頼が大きな輪になっていったんです。

会社は「人」で出来ているんですね。やっぱり。
どんな立場であろうが、一人ひとりがちゃんと向き合って、心を開いていくところからしか、何事も始まらない。本当に勇気がいることだと思うのですが、ちゃんとした組織にしようとするならば、やっぱり「真剣に向き合う」「腹を割って話し合う」ことは欠かせないんだということなんですね。

私は、Aさんから、そしてそのAさんをちゃんと受け入れた社長から、いろんなことを教わった気がします。やっぱり、世の中には「いい人」しかいない。そう思います。






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2010 年 03 月 04 日 07:37

愛のトップダウン

今日から再び秋田。
忙しい制作部の助っ人としてある会社の取材にプロデューサーとして参加しています。

今回は2日間という短い期間でどれだけ内容の濃い、良いシーンが撮れるかが勝負。あの人もこの人もとやっていると活動の素晴らしい場面を撮る時間がないし、そこにこだわり過ぎるとインタビュー時間がなくなる。この相反する要件を睨みながら、予期せず起こる出来事を待ち、緊張感がなくなるように対象となる企業の皆さんとの距離感を詰め、それぞれの専門スタッフが余計なことにとらわれず仕事ができるように気を配る。
このパズルのように複雑な状況の判断をしていくのが現場でのプロデュース力なのですが、こんなに面白いものはありません。
現場に出てしまうと、面白くて面白くて駄目です。つい燃えてしまいます。
難しいほどいいですね。

また、今回の対象、ある自動車ディーラーさんなのですが、この人たちの本気さは見ていて感動を覚えます。

こちらの会社は、一人ひとりがリーダーシップを発揮する、生き生き社員のボトムアップの組織です。
それでも、この組織を作り出してきたのは、トップの圧倒的な決意と行動力。一度決めた方針は誰が何と言おうと貫き通す強さから生まれています。

ビジョンに向かってトップが進むべき道を決めるのですが、その道を進む車は「自走」しなければならない。このトップは車を押したり、走れと号令をかけたり、しないのです。
ただ、その道に障害があれば取り除き、走りやすい環境を整えるだけ。後は我慢・・・。

北朝鮮の指導者のような強引な部分と、マザーテレサのような愛の行動という両極端な部分が、経営者という仕事には必要なのだと、この社長とお話をしていて改めて考えました。
でも強引がいちばん難しいし、恐いのですが。

お酒の時、「金正日みたいなところがありますね(笑)」と冗談を言うと、「そうなんだよ、誰かも言ってたなあ、ワハハ」と豪快に笑っておられました。

今では社員が笑顔で寄ってくる社長ですが、10年前は恫喝のように社員を怒鳴る、恐い恐い社長だったそうです。その時は本当に孤独だったし寂しかったとしみじみとお話されていたのですが、その時の表情が、今日の撮影の中で、私はいちばん印象的に残っています。

継続の秘訣は何ですが?と聞くと、「こうなりたいという夢を強く持つこと」。そして「会社は誰のものか」を良く理解することと教えていただきました。
ありがとうございます!

大好きな社長がまた増えました。









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2010 年 03 月 04 日 00:37

日本再生プログラム~教育編~(西川案)?

三人娘の長女の芽生は先日大学の合格が決まり、家でのんびりしています。猛勉強していたのだから1カ月ぐらいいいかと思う気持ちも半分、こんな時こそやりたいことをやればいいのにとけしかけているのですが、いちばんやりたいことはグータラすることなのかもしれません。

時々考えるのですが、日本を再生するには、中学・高校のあり方から見直していかなければならない気がします。
日本再生プログラム西川試案(教育編)というと大げさですが、こんなのはどうでしょうか。

まず、高校の授業料はぜんぶ国が面倒を見る。民主党に賛成です。
その代り、徹底的にしごきます(笑)。

まず、3年で学んでいる現在のカリキュラムを、とにかく2年で終わらせる。授業時間を延ばします。
ただ部活も大事なので、部活後に2時間勉強させる。無理なら土曜日も授業をしていいでしょう。
とにかく一生のうちに2年ぐらい、無茶苦茶に勉強する時間があってもいいと思うのです。
この時代は体力だけが取り柄なんですから、大人が8時間働くなら、それ以上頑張れるでしょう。
昔の人は本当に時間を惜しむように勉強したのですから。

しかし、なぜ学ぶのか、何のために生きるのかという根本を中学生ぐらいから授業として入れていかないと、さぼるやつは出てきそうなので、それもちゃんとやる。

そして3年になると、授業の一環としてボランティア活動と職業体験を行います。いわゆる「体験学習」です。
週の2日間は清掃ボランティア。地域の清掃、ゴミ収集の手伝い、学校の掃除。

そして残り3日は、地域に出て仕事をします。
仕事をする場所は、林業や漁業など、今人手不足で困っている業種や町工場。あるいは継ぎ手がいない商店などの中から希望があるところ。

半年間、そうしたところで働いた後は、DOIT!で取材したような「人が生き生きと働いている企業」に1カ月ぐらい体験入社。この企業については私が選びましょう!

仕事をさぼる子供は、即留年。ちゃんと仕事をしたら、半年に1万円ぐらいの初任給を渡してもいいかもしれません。

もちろん、働く時間は定時でいいのですが、毎日日報を書き、今日の気づきと感謝の気持ちを毎日書きます。お世話になった人、お客様には手紙を書き、感謝を学んでもらいます。
もちろん初任給の使い方も指導します。
そう、親へのプレゼントを買い、人を喜ばすことにしか使わせません。

こうして若い人が現場で労働の意味を知り、楽しさを学ぶことで、地域との交流ができるし環境も良くなる。また、人手不足で悩んでいる企業の助けになり、後継者の発掘にもつながる。

そして3年の最後の2カ月ぐらいで、高校時代の締めくくりをします。
自分達で、社会に貢献するプランを練りあげて、プレゼン大会をします。新しいビジネスでも、福祉の新しい方法でも、教育のあり方でも、何でもあり。
とにかく「自分の頭で考えること」「つくる喜び」を体験して終わり。

最後に100キロ歩け歩け大会に参加するのも義務化するのもいいかも(笑)。
もちろん授業にはDOIT!。94巻全部見てから社会に出てほしいものです。

とにかく、知識教育もがんばり、体験教育も頑張らせて、心を育てることが大事なところ。
先生も一緒に働いてみると、もっといいかもしれませんね。

私の卒業した京都の高校は、本当にこんなカリキュラムでした。
お金をもらわないで働いてみると、純粋に仕事の楽しさや意義がわかるようになります。

いかがでしょう。鳩山さん!



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2010 年 03 月 02 日 15:34

CSぐらいちゃんとやります。

今日は講演でお知り合いになったある会社のCS推進部の皆さんとお話をしていました。
講演で私が、「もうCSなんて言っているから駄目なんじゃないでしょうか」とひどいことを言ってしまって、反省していたのですが、お話を聞くとますます、それじゃかわいそうだと思ってしまいます。

そもそもDOIT!で取材した素晴らしい会社には「CS推進部」などという部署はありません。
お客様を喜ばせるとか、ご満足いただくというのは一部署が取り組むことじゃないはずですし、「部分」とか「仕組みのひとつ」と考えるから変になるのでは?というのが私の考え方。
前提条件にならないのがおかしい。そんな感じなんですが、変ですかね。

お客様を幸せにするというのはそもそも企業の存在意義であり、ひいてはそれが社員のやりがいを高めるための大事な要素。
それなのに、最近は「CSブームが去った」からとか「役目が終わった」とか、「CSより業績が大事になってきた」などの理由で、かつてトップが声高に叫んでいた「CS」の梯子を下ろし、片手間のようにお客様の声を集めている。社内でもそんなに重要なポジションだととらえらられず、ほそぼそとやる・・・。
そんな感じなので、私はなんとかしなければ、助けてあげたいといつも思ってしまいます。

そもそも、CSの社内展開も、聞けば聞くほど「それじゃ社員はやる気をなくすんじゃないですか」と思うことばかり。
これをやりましょう。これはいけません。マニュアルじゃなく心で・・・。

こういう手取り足とり、チェック型のCSをもし私が現場で受けたなら、やる気なくすだろうなあ、きっと。
この話でいつも思い出すのが、子供のころの宿題。

お母さんが「勉強はすんだの?」と口やかましく言う。子供はいつもこう思う。
「今やろうと思っていたところなのに。」
「いちいち言うからやる気なくなっちゃった」

どの人も子供時代にこれでやる気無くしていませんか。
それでも怠惰な子供時代は、口やかましいお母さんのおかげで、勉強をしたかもしれません。
でも大人になってまで、箸の上げ下ろしようなことを言われるって、どうなんでしょう。

ちゃんとやりますよ。大人なんですから。お客様に喜んでもらうことなんて当たり前のことなんですから。
と皆でいわなければならない時代なんでしょうか。

私は全国の企業、CS推進部の皆さんの味方として応援し続けます!





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2010 年 02 月 27 日 16:21

やっぱり現場で見てほしい

ある会社の教育担当の方が、仕事の原点シリーズを使った勉強会に、まだ自信がないから、一度やってみてくれないかとご相談があり、土曜日ということと、大阪に戻る用事もあったので、朝からお手伝いをさせていただきました。

途中入社の皆さんのフォローアップ研修の一部。私の時間では「チームワーク」を上映し話し合っていただきました。最初は話し合いに戸惑うこともありましたが、皆さんだんだん熱を帯びてきたのか、活発に話をされるようになり、最後の感想では、みなさんが「良かった」と言ってくださいました。

ただ、私はこうした研修に参加していつも思うのは、集合研修の時代はもうすぐ終わってしまうんじゃないか?ということです。
なんというか、もちろん大切なこともわかるので、全部を否定しているのではないのですが、知識だけの教育ならEラーニングでも対応できますし、もっと効率のいい伝達方法は山のようにあります。

特に我々のようなCSやESなどの内容、あるいはマインドアップのものは、やっぱり現場単位で、職場全員でやるべきだと思うんです。

ただ感じた、学んだ、良かったで終わっては、本当に意味がない。
じゃ、どうする?何をする?どこを変える?と具体的なアクションに結び付けないと、「研修のための研修」に終わってしまいます。

私たちの映像は、真似しやすい事例もたくさんあるし、仕事のヒントや発見が生まれることもあるはず。
それを、いかすのはやっぱり「教室」ではなく「現場」。

ですから、皆さん。ぜひDOIT!や仕事の原点シリーズは、現場の仲間と見て話し合ってみてくださいね。

集合研修でも使えるけど、やっぱりいつまでも現場での教材であってほしいと思う、体験でした。


そして午後は、大久保さんと弊社の小出君と来期の打ち合わせ。
お二人は東京でしたが、テレビ会議で相談させていただくことにして、たっぷりお話ができました。
忙しい大久保さんに、わざわざ来ていただけるのは、本当に申し訳ないのですが、「私はブロックスの応援団だから」といって、立ちよってくださいます。
ほんとうにありがたい・・・。大会社の役員の方や政治家の皆さんと懇意にされていて、普通なら合えないような方なのに、そんなオーラは一切感じさせず、私たちのような小さな会社でも、自然体でいてくださいます。そこが好きなところ、尊敬するところなんですが、そうしていただく度に、そのご期待に添える会社でありたいという気持ちも強くなります。

頑張るぞ!









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2010 年 02 月 27 日 01:28

先にやること

自分ができている訳ではないので、偉そうなことは言えないのですが、若い人たちはやっぱり自分の苦手や面倒なこと、難しいことなどを後回しにしがちです。

得意なこと、簡単なこと、楽なこと。
そこは進んでできるのですが、それだけでは何も成長しません。

苦手なこと、面相なこと、難しいことからやる。
どうせやらなければならないことなら、早く片づけるほうがいい。

苦手なこと、面倒なこと、難しいことをやるのはもちろん相当なエネルギーがいりますが、そんな仕事だから、能力が高まり、できる範囲が増え、新しい仲間も増え、経験を積めばどんどん楽しくなっていくと思います。

それを、後回しにするから、余計に問題がこじれ、できることも出来なくなり、「嫌だ」という気持ちがさらに増す。
ますます苦手になり、避けようとする。
この悪循環を断ち切るのは、真っ先にやること。
これしかないと思うんですが・・・。

私もいつもできている訳ではない。
でも、「嫌なこと、面倒なことが残っている」という気持ちでいるは本当にうっとうしい。
だからやる。私の理屈はそれだけです。

仕事を楽しくしたいなら、
苦手なこと、面倒なこと、難しいことからやりましょう!
ブロックスの皆さん。




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2010 年 02 月 25 日 23:11

17時間

昨日は東京の試写交流会。
鬼丸さんも駆けつけてくれました。
皆さんの前で鬼丸さんの活動をご紹介したら、すぐに感じ取っていただいた方も多く、さすがDOIT!の視聴者の皆さんだと思いました。

そして今日は朝早くから夜遅くまで仕事に精を出しておりました。
訪問と会議と電話などでの打ち合わせ、シナリオの修正など
今日の延べ労働時間は17時間。昼休みは8分。移動中も電話がなりっぱなし。
なかなかの濃い一日でした。昨日からこんな感じです。
でも今日も、全部の仕事に張り合いがありました。

こんな日ですら、楽しいと思ってしまうから、変態だと言われるのでしょうか。


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2010 年 02 月 19 日 17:46

重いバトン

大手企業の子会社で、研修や教育の専門にやっておられる会社の社長は本当に素晴らしい方で、私が尊敬している先輩の一人です。この春に38年間の会社勤めを終えられご退職されるのですが、この社長の温かさ、人情の深さは本当に忘れられません。

自分の利益や保身などは一切考えられず、人のため部下の幸せの為にあるべき姿を考える。交渉に表裏はなく全部直球ストレート。こんな私にさえ温かな愛情を注いでくださいます。
部門の壁や人よりシステムの風潮、業績追求によって疲弊した組織風土など、大きな会社の悪い部分を何とかしたい。出逢いの時から、この社長の思いは変わりません。

出来る範囲で収まるのではなく、時には自分の責任範囲を大きく超えてまでも打って出る。「後は任せておけ、俺が責任をとるから」という社長です。
こんな上司のもとで働きたいと思う人はたくさんいるでしょうね。

この春に多くの先輩が会社から退かれると思うのですが、我々の世代はそのバトンをしっかり受け取る義務があります。それは文字には出来ない「魂」のようなものかもしれませんが、日本人はこうして心と心で「大切なもの」を受け継いできたはず。
年代のせいなのか、私は最近このバトンの重さを最近は痛感しています。
私も後何十年か働きますが、相手に「重い」と思われるバトンを渡せるような仕事をしていかなければ・・・。

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2010 年 02 月 16 日 08:41

いろんな人がいてこそ

「不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか」やその解決編「職場は感情で変わる 」などの著作を出されているジェイフィールの高橋さんは、前職からずっとDOIT!を応援してくださる仲間。
本の中でも紹介してくださったり、セミナーに来ていただいたり、 年代も近いことから何かとご縁があります。

今日は久しぶりに高橋さんと合いました。
お互いの仕事のこと、組織の風土のこと、教育のこと、いろいろと話をしましたが、やっぱり人の心や感情の問題は一筋縄ではいきません。そうした人が集まる組織が生き生きとしてくるには、一人ひとりの心の成長が不可欠だと思います。忙しいなかでのちょっとした挨拶や気遣い、職場での一人ひとりの温かい心。仕事を通して人として大きくなるような風土がやっぱり大切なんだろうねと話し合っていました。

その後もいろいろ考えていたのですが、やっぱりどんな人も認める心が基本。暗い人、愚痴を言う人、偉そうな人、傲慢な人、職場にいるいろんな人をまず認める。尊重する。
自分の好き嫌いは別として人としてしっかり認めていくことが、良い職場のスタート地点のような気がします。自分はまだまだ心が狭く、いらいらしてしまうこともありますが、少しずつ前進していきたいと思います。

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2010 年 02 月 13 日 18:54

バレンタインデー前日に

ブロックスの女性スタッフの皆さんからチョコレートをもらいました。ブロックスは男性陣が多いから本当に費用だけでもたいへんだと思うのですが、やっぱり贈り物をもらうのは嬉しいものですね。
本当にありがとうございました。

我が家の娘達は、誰にチョコレートをあげるのか。
父親としては気にするべきところなのでしょうが、どうも娘は誰もそういうことに疎い感じで、そわそわしてチョコを買うというような場面に出くわしたことがありません。
3人とも、年頃の女の子なのにそいうことでいいのかと思いながらも、実際にそんな場面を見てしまうのも嫌な感じもします。
私も難しい年頃なのでしょうか。



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2010 年 02 月 12 日 18:19

マスコミって・・・

トヨタのリコールが話題になっていますが、確かに経営陣の対応のまずさはみんなが指摘している通りなのだと感じています。でも、この何でもかんでも一方的にトヨタを悪く言う日本のマスコミの姿勢はいかがなものなのでしょうか。
小沢さんの問題にしろ、全部が一方的。加熱させた方が読んでくれる人も多いからあおっている、とは言いませんが、もう少し違う視点からの考察があったっていいのでは・・・。

新聞もテレビも、最近は何かというと意識調査を出して、「ほれみろ、こんなに国民は怒っているぞ」と悪い方向を示そうとしたりするのですが、そもそも、そのアンケートの質問項目は本当に正しいものなのか、そこが気になります。
質問のちょっとした言い回しで、誘導されることだってありますし、「どちらでもない」という項目だって片寄らせようと思えば片寄らすことだってできそうで、私はアンケートがなかなか信じられません。

表情や言葉のニュアンスが伝わるテレビは新聞よりも事実をリアルに伝えているというのもどうでしょう。確かに一面はそうだとしても、編集や効果で印象は大きく変わるし、コメンテーターの反応に影響を受ける可能性も大きい。
こうなると、複数のメディアを比較して読むしかないのですが、それも時間が限られて実現できる人は少ないのでしょうね。

疑ってかかるという姿勢は自分でも嫌になるのですが、マスコミ報道だけは心してかかりたいと思います。

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2010 年 02 月 11 日 00:44

charenged

欧米では10年ぐらい前から、障がい者のことを「charenged」(チャレンジド)と呼ぶようになっているようですが、以下のような定義があるそうです。

「人間には、誰でも生まれた時から必ず、自分の課題に立ち向かう力が備わっている。神様から挑戦という使命、またはチャンスをより広く与えられた人」

先日、三宅先生の講演で聞いたこの呼び方。
自分に置き換えても、自分を障害者と呼ぶよりは、こちらの方が確かに前向きになれそうです。
ただ障がい者の皆さんの中には、この定義に疑問を持つ人もいて一般化していないようですが、私はこの発想というか、考え方に感銘を覚えます。

私は身体に障がいはありませんが、こうして仕事をしているといろんな課題や重たく逃げ出したくなるような問題も舞い込んできます。
それを不幸だと思うか、挑戦の機会だと思うか。
問題は同じでも思い方は自由に変えられます。
要は自分自身の定義の仕方。

自分のフレームや定義を変えることは難しいのかもしれませんが、そこにポイントがあるような気がします。

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2010 年 02 月 09 日 17:41

切に生きる。

三宅医院の三宅院長のお話が心に残っています。

産婦人科は、人間の命が生まれる場所。
これまでに何千人もの命を取り上げてこられた三宅先生は、もともと命に対する思いが強いのかもしれませんが、もっと人生を深く考えるようになった転機は癌を患ったことだそうです。

その後その癌を克服され、今は元気にされているのですが、死に直面してからは人生観が変わったそうです。苦しい病気も、どんな苦労もみんな有難い。何もかもが喜びとして受け入れられるようになったのだとか。

三宅先生が、渡してくださった資料にこんな文章がありました。

「切に生きる」(道元の逸話より)

切に生きるとは、ひたすら生きるということである。
いまここの一瞬一瞬をひたむきに生きるということである。
小我を忘れ、何かに懸命に打ち込むことである。
その時、生は本然の輝きを放つ。

是の処は即ち是れ道場。
苦しい死の床にあるこの場所も自分を高めていく道場。
道元はこの言葉を唱えながら亡くなったという。

「はかない人生を送ってはならない。切に生きよ」
道元が死の床で私たちに残した最期のメッセージをかみしめたい。

・・・私は死を意識した経験がありませんが、若い時よりも「自分の最期」をイメージする時が多くなりました。
確実に誰も死ぬ。これをもっとリアルに考えてみることも大事なんでしょうね。

今日、この一瞬をしっかり生きていきたい。





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2010 年 02 月 04 日 20:37

名画の数々

東京の新宿、損保ジャパンビルの最上階に東郷青児美術館があります。
今日はある方のご紹介で、昼休みにその美術館を見学してきました。

この美術館には、あの有名なゴッホの「ひまわり」があります。
日本人が何十億円で落札したというあの名画、初めてみました。

新宿で長い間仕事をしているのに、これを見ていないなんてなんともったいないことをしていたか・・・。反省です。
やっぱり、生で見るのは違いますね。作品のオーラというか、神々しさが素人の私にも伝わってきます。
「黄色」の中にある様々な色合いがなんとも不思議です。

隣に飾ってあるのは、ゴッホの尊敬した画家、ゴーギャンの「アリスカンの並木路、アルル」という作品。これも凄い絵です。私のような素人が比較するのはおこがましいのですが、どちらが好きかと問われれば、私はこちらと言いたい。
こんなにも人間は色を使い分けできるのか、と驚いてしまう作品でした。

その他にも、セザンヌの「りんごとナプキン」や館名の東郷青児氏の作品が常設展示されていて、教科書で見たような作品が気軽に鑑賞できる美術館のようです。

もうひとつ、気に行った画家がありました。

それがグランマ・モーゼス
何とも温かい、人柄が伝わってくるような絵です。後で聞いたのですが、この方はモーゼスばあちゃんと親しみをこめて呼ばれている画家で、なんと75歳から絵を始め、101歳まで現役で仕事をされていたのだとか。
すごい人生ですね。

ところで、この写真は、美術館から眺めた東京の街。
天気が良くて、新しく誕生するスカイツリーも見えました。

DSC02905.jpg


なかなかゴージャスな昼休みでした。






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2010 年 02 月 01 日 21:59

大切にしたい会社

坂本先生の「日本でいちばん大切にしたい会社2」が出たということでさっそく購入。
なんと、ここに出ている8社の企業の4社までDOIT!の登場企業ではないですか。

坂本先生も沢山の中小企業をご覧になられてきたそうですが、私もたくさん見てきました。その沢山の企業の中で、「ここが良い企業」というところがこれだけ重なるというのは本当に不思議な感じがします。

自分の選択肢も間違っていなかったのかと思いながら、良い企業は日本にそんなに多くないのかもしれないという不安も。
日本にはこんな会社がいくつあるのでしょうか。探すことが難しくなってきていますが、まだまだあると信じてがんばります。




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2010 年 01 月 23 日 16:30

日本を元気にする地域勉強会

先日の「DOIT!フォーラムin福岡」は、本当に皆さんに喜んでいただけたようで、アンケートを見ても高い評価をいただき、ホッとしています。

やっぱり「もっと地方で開催してほしい」という声は強く、今後もどんどん地方でやっていきたいですね。

こうした大きな規模のセミナーだけではなく、東京や大阪でやっている「試写交流会」や、「DOIT!ワールドカフェ」あるいは、「上映会」など、小さな規模のものでもいいので、とにかく、皆さんが元気になる企画、思いが同じ仲間同士が交流できる場を、どんどん増やしていきたい。そんな気持ちが強くなっています。

ただ、なかなか地盤のない地方でやるのは結構たいへんで、もし、ご協力いただける方がいると、非常に助かります。

私はこんな勉強会をしているんだけど、一緒にコラボしませんか?とか、DOIT!のファンなんで何かやりたい。
そんな思いがある方は、ぜひお声がけください。

熱い勉強会が広がると、きっと日本も元気になってくると思います。




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2010 年 01 月 21 日 16:56

一流のオーラ

昨日の夜、DOIT!フォーラムが終わってから、久保社長の車で小倉まで送っていただき、黒崎店でカットをしてもらいました。
黒崎店はこの間の取材でも大変お世話になった店のひとつ。
4か月前にスタイリストになった「やよさん」に、担当してもらいました。
93号ではまだアシスタントで、映像の中ではアシスタント会議の司会をしていた人です。まなちゃんの良き先輩。黒崎店のムードメーカー、癒し系のスタッフです。

カットが終わりかけた頃、一緒に店にいた久保社長が、「みてやろう」と私の椅子のところへ。
「こうやってカットしたほうがいいよ」と私の髪をカットしながら、みんなに指導をしてくれることになりました。

DSC02728.jpg

今ではまったくハサミを持たない久保社長ですが、創業時はカリスマ美容師として全国から注目されていた伝説の美容師。ふだん、社員のみなさんの前でもカットをすることはなくなっているということで、やよさんも、他のスタッフも初めてみる久保さんの技術にくぎ付けになっていました。

ハサミを持つ久保さん。
その表情や雰囲気はいつもの講演の時とは違い、オーラというか、神々しさというか、何か私にまで伝わってくるものがありました。
一流のプロというのは、こういうものなんですね。極めた人ににしか出せない、独特の雰囲気があるんでしょうね。

この体験は、私にとって最高のプレゼント。
久保さん、やよさん、黒崎の皆さん、本当にありがとうございました。





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2010 年 01 月 19 日 18:44

飛行機とグライダー

2008年に東大・京大で一番読まれた本というオビで文庫化され、今人気の本、「思考の整理学」(外山滋比呂著)の最初の方に書いてあった「グライダーと飛行機の話」は、今企業で若手の教育をしている人には、「まったくその通り!」と思った人も多いのではないでしょうか。私はうまい説明だと思いました。

今の学校教育は自分のエンジンで飛ぶ飛行機ではなく、誰かに引っ張ってもらって飛ぶグライダー能力ばかりが身について、飛行機能力を育てることがうまくいっていない。つまり、受動的に知識を得るのがグライダー、自分でものごとを発明したり発見するのが飛行機。グライダーでも飛べるのだけど、これからの時代は特に飛行機能力がないと難しいから、グライダーにエンジンを積む方法を考えようというのがこの本の主旨です。

私自身は、まずグライダーが弱い気がします。しかも、高性能ではなく、ポンコツエンジン搭載の飛行機なので、人がみてもキレイに飛べないの状態。
でも、風には強いし、低空飛行とはいえ自在に飛んでいる実感があるので、楽しい。
これで、グライダーを磨いてうまく風を利用すれば、もっと効率よく飛べるのでしょうが、すぐにエンジンをかけてしまうので、逆に不効率になっている。こんな感じです。

若い人には、もっと飛行機になってほしいと常々思っていますが、私の実感では、「体験」を増やすとエンジンが磨かれる気がします。
現実にぶつかっていく。それも20代の前半に。
失敗して、落ち込んでいくことが、飛行機を磨くことの大事な方法だと思っています。

これは、バグジーさんの取材で二年生のインタビューをしていて、強く感じました。
彼らは、2年目で飛行機が出来あがっています。
全員が「自分の理屈」を「自分の言葉」で話んです。

今度のDOIT!94号には、何人かの二年生が出ていますが、みんな大したもんです。
やっぱり、教育なんですね。
教えすぎない教育、良い苦労をさせる教育が大事なんでしょうね。







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2009 年 12 月 31 日 18:50

今年もお世話になりました。

いよいよ大晦日です。私も、今日から休みに入りました。

久しぶりに家にいると、新しくできた家のルールがわかりません。ゴミを捨てるにもいちいち家内や娘たちに尋ねないといけないし、間違えるとやたらツッコミを入れてきます。
誰かが間違いにツッコミ、私が誤り、それを次女の未生(みお)がケタケタと笑う。このパターン、何度もありました。
まあ、こんなのも楽しいといえば楽しいですが、だんだんと娘が自分よりも偉くなっていくこの感じ、どうなんでしょう?

さて、今年もいろいろありましたが、DOIT!をはじめセミナーや映像制作で多くの皆さんにお世話になりました。メルマガやブログもたくさんの人が応援してくださって、本当にありがとうございました。

先ほど、ようやく「マイクレド」の改定が終わりました。

来年は、もっともっと自分自身を磨いていこうと思っています。
仕事も新しいことにどんどんチャレンジしていきます!

どうぞ、来年もよろしくお願いいたします!
皆さん、どうぞ良いお年をお迎えください。


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2009 年 12 月 30 日 17:44

年末の上野アメ横

今日は東京で最後の仕事。

年末の上野で撮影があり、午後からそれに立ち会っていました。
撮影場所は上野アメ横のすぐ近く。
年末とあって凄い人だかりで、これぞ年の瀬!という感じの風景でした。

それにしても、買い物をしている人は、みんな楽しそうです。
売るほうも、これだけ人が集まってくると、どの店も活気に満ちていて、販売員の皆さんの顔も生き生きしてます。
皆さん、きっとこの雰囲気も含めて買い物を楽しんでいるんでしょうね。

上野アメ横は、戦後の食糧難の時代に始まったそうですが、昔も今も人は、こんな風に物の売り買いを通して元気になっていったんだろうなと、そんなことを思いながら歩いていました。

撮影していたキムチの第一物産さんの本店(東上野)も、夜までたくさんの人で賑わっていました。
「ここのキムチはうまいんだよ」と遠くから買い物にくる常連さんがたくさんのキムチを買って帰られていましたが、やっぱり「本物の商品」を作ってきた企業は強い。お客様の買い方を見ていると本当にそう思います。

手を省く時代にも、手を省かず本物にこだわって作り続けてきたキムチは、辛いけどたっぷりの愛も入っているようです。

DSC02567.jpg




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2009 年 12 月 29 日 20:15

年末、いい感じ。

世間は年末のムードになってますね。
私は今日と明日仕事をしたら、休むことにします。

今年は一年を振り返ってみたりしているのですが、自分自身とすれば、かなりいい一年でした。

少しずつやってきたことが、実りになってきたこと。
期待していた変化が起きてきたこと。
良い習慣が身についてきたこと。
いい人とたくさん出会えたこと。
納得のいく仕事がかなりできたこと。
みんなの成長と心のつながりが深まったこと。
新しいことにたくさんチャレンジできたこと。

2009年は本当に充実の一年でした。
もちろん、まだまだ積み残していることもいっぱいあるのですが、そのことも含めていい感じの年末です。

今年の年初に立てた「ブロックスイノベーション100」という目標は、ブロックスの中で100個のイノベーションを起こそうというもので、これまでのやり方を変えたり、新しいことを始めたりすることを、みんなでどんどんやってみようという目標でした。
最終的には61個のイノベーションと、100には届かなかったのですが、こtれに挑戦したことは良かったと思っています。

来年はもっともっと変化して、もっともっと「感動の仕事」ができるブロックスになりたいです。
みんなで仕事に没頭して、入り込んで、感情移入をしまくって、ぶつかって、泣いて、笑って、たくさんのお客様に喜んでもらって、笑ってもらって、泣いてもらって・・・。
今年は相当熱い一年だったね~とみんなで振り返って泣きたい。

そんな2010年にしたいと思っています。
やるぞおおおおお!

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2009 年 12 月 16 日 10:22

気持いい仕事!

デジタルカメラが故障したかと思うと、数週間後に携帯電話が故障。

修理に出していたのですが、両方とももうすぐ戻ってくることになりました。
カバンにがさっと入れたり、手入れもほとんどせず酷使するので、罰があたったのかもしれません。
なくしてわかる物の大切さ。身近なものこそ大事にしてあげないと・・・。

使い慣れない代替えの携帯電話に悪戦苦闘しながら、反省をしています。


さて、最近ある会社のご依頼で映像制作を進めているのですが、その会社の担当者の熱い思いにとても刺激を受けています。

その方は映像を作るということは初めてで、きっとわからないことだらけで大変だと思うのですが、そんなことはひとつも言わず、とにかくいいものを作ろうと一生懸命に取り組まれます。

私もかなり粘っこくとことん取材するタイプですが、その人も負けていません。もっと理解したい、わかりたい、そしていいものを作って関わった人に喜んでもらいたい。そんな気持ちでぐいぐい来られます。

この一体感。この押され具合・・・。やっていて、こんなに気持ちいい仕事はありません。
私も絶対にこの人を喜ばせてあげたい、協力したいという気持ちがどんどん高まってくる感じです。

これまでいろんな仕事をしてきていますが、つい私の方がお客様より燃えてしまって、先方が「これでよい」と言ってくださるのに、「いやもう一度考えましょう」などというちぐはぐなことが時々あります。

そんな時は自分の一人相撲を反省するのですが、今回はがっつり本格的大相撲。
仕事はお客様と一緒に作るもの。お互いの心がひとつになって、本気になることは本当に気持いいです。



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2009 年 12 月 15 日 09:46

受け継がれる味とこころ

来年創業50年を迎える、東上野のキムチの老舗「第一物産」の黄(ふぁん)社長と食事をしました。黄さんは3代目の経営者。お祖父さん、お祖母さんが心をこめて大事にしてきたキムチの味は、二代目のお母さんに引き継がれ、今、新しい世代に引き継がれています。

私も何度もここのキムチを頂いているのですが、だんだんとその味の深さがわかってくるようになりました。ただ辛いだけでもない複雑な味わいは、言葉ではなかなか表現できないのですが、スーパーで売っているものと食べ比べたらはっきりわかります。
これが韓国の伝統なんでしょうね。
日本でもぬか漬けが代々引き継がれていくように、韓国でもキムチづくりは母から子へと伝承されていくのだそうです。そこで伝わるのは単なる知識や情報の伝承ではなく、「知恵」や「心」。
キムチを愛し、多くの人に知ってもらいたいという、黄さんの熱い思いを聞いていると、本当にそのことが伝わってきます。

本店は東上野の小さなお店。年末はその店に前がお祭りのように行列ができるのだそうです。
食べる人の気持ちを考えた、愛情たっぷりのキムチ。私はかなりはまっています。

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2009 年 12 月 09 日 19:55

経営勉強会での学び

今日はブロックスの社員研修のひとつ、山崎宣次さんの「経営勉強会」の日。

今日のテーマは「素晴らしい経営理念を確立する」でした。

以下が勉強の項目ですが、ひとつひとつが重く深いので、時間がいくらあっても足りません。
でも、みんな、あたらめて「経営理念」の原点を考える時間ができました。

1.経営者の最も大切にすべき仕事
2.企業繁栄のためのビジネスプロセス(BSCについて)
3.企業繁栄のための王道は、世のため人のために尽くそうとする願いを強く持つこと
4.松下幸之助「実践経営哲学」より
5.経営理念とは何か?(経営理念の構造)

2番のことは、山形フォーラムでも話をしていただいたのですが、、
山崎宣次さんが、何十年も前にダスキンの創業者と一緒につくったフレームが、今のバランススコアカードと同じだったという話はとても心に残っています。
しかし、「言葉」と「地下」の考え方は、鈴木清一さんならでは。宣次さんがまとめてくださったフレームを少しだけご紹介します。

4F 利益と共に発展する(財務の視点)
3F お客様に喜びを提供する(顧客の視点)
2F 仕事の優秀性を追求する(業務プロセスの視点)
1F 人の成長を手助けする(学習と成長の視点)
しかし、この後があります。
B1 感謝のできる人になる(感謝しあう組織風土)
B2 利他の心・愛・思いやり・祈り

高めていくのは、下から上に。
土台がしっかりしていないと、良い建物はできない。
そして、すべては「経営理念」で貫かれていること。

私も20代の頃、ダスキンに勤めていたのですが、経営理念と行動指針の言葉に、こんなに深い意味があることは当時はまったく考えず、ただがむしゃらに働いていました。
ただ、ひとつひとつの言葉は鮮明に覚えていて、こうやって振り返ると、本当に「理念」の会社だったのだと思います。







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2009 年 12 月 08 日 16:46

映像の正しい見方は?

今日は、新発売のDOIT!93号「愛の中で育まれる心」の新作試写会&ワールドカフェをやってみました!

そもそもは、新しいDVDの発表会ということでしたが、DOIT!は見るだけでは価値の半分もありません。みんなで話し合っていくことで価値は何倍にも膨らんでいきます。
という訳で、今回は「DOIT!ワールドカフェ」のスタイルで勉強会をやってみよう!ということになり、私がファシリテーターになって、30名のお客様に体験していただきました。

ワールドカフェの話し合いのスタイルは、これまでの試写会とほとんど変わりませんが、どんどんと席を移動していくところがポイント。毎回新しいメンバーで話し合っていくことで、新たな気づきも生まれてきます。
やっぱり、人は人と関わりあっていくことで気がつくことやわかることがあるんだと、皆さんの楽しそうな話し合いを見ていて感じました。

今日は女性の方が、4名参加されていました。
DVDを視聴していただいている皆さんを見ていて、男性と女性の視聴の仕方に違いを感じました。
女性は、映像をまっすぐに心で受け止めようとメモも取らずご覧になられます。
その点、男性は見るだけではなく、メモを取り、考えながら見るという感じの方が少し多い様子。

もちろん、個人差はあると思うのですが、女性陣の4名が4名とも、メモを取られなかったのが印象的でした。
メモを取るかどうかは、もちろん自由ですしどちらでも良いのですが、メモを取る間は、どうしても目がノートに行きます。その間に「瞬間的ないい表情」や「ちょっとした動作」があるので、やっぱりそこも見てほしい。
その「ちょっとしたこと」が違いなんだと、バグジーさんの撮影をしていて、いちばん感じたところです。

となると、やはり初見で見るときは、メモを取らないでみてほしい。とお願いしたほうが良さそうですね。
そして、心で感じたことを、素直に話し合う。
話し合う時には、どんどんと書いていく。発想を広げる。

メモをたくさんとって、分析するような議論よりも、「感じる」⇒「考える」に持っていくほうが議論の広がりもありそうです。

右脳と左脳を使い分けていく話し合い、映像ならでのファシリテーションをもっともっと深く追求していきたいですね。






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2009 年 12 月 04 日 22:57

遼君の言葉

テレビのインタビューで、あの石川遼君がプレッシャーについて答えていたのが印象に残っています。
「プレッシャーを感じないのですか?」
「僕は失敗することを考えないので、恐れるということがないんです。」
すごいですよね。
優れた成績を残す人は、みんな同じように考えるようですね。

周囲の期待に大きな重しを背負い、プレッシャーの中で「がんばります!」と答えていた昔のオリンピック選手に比べて、最近のスポーツ選手は本当に堂々としています。
高校野球でもニコニコ、楽しそうに野球をしているチームが優勝したり、指導方法や選手への接し方が確実に変わってきてるんでしょうね。

それに比べて、ビジネス界はまだ変化ができていないのかもしれません。
「結果を出せ」「ミスをするな」・・・。
成功させようと励ます言葉が、逆に負けるイメージを植え付けているのかも。
遼君のお父さんは、経過と姿勢については怒るけど、結果について怒ることは一切なかったとか。
やっぱり指導者の問題は大きいですね。
もっともっと勉強しなければ・・・。

さて、今日から山形。
明日はDOIT!山形フォーラムです。

山形はやっぱり寒い、けど人はみんなあったかい!


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2009 年 11 月 16 日 21:45

白馬

日曜日から再び長野県に来ています。
スキーのメッカ、白馬では白馬八方尾根に雪が積もり、とても奇麗です。

その白馬村を俯瞰できる場所を探して、長野オリンピックで有名になった白馬ジャンプ競技場に上りました。日の丸飛行隊、原田の涙が思い出されるあの有名なジャンプ競技場は、予想以上に高く、ノーマルヒルのスタート地点に立っただけで足がすくんでしまいます。
よく、こんなところから飛び立つもんだと、眼下のジャンプ台を見下ろしながら撮影をしていました。

昨日はみぞれ交じりの寒い一日でしたが、今日は途中から晴れてきて、空の青と雪山の白のコントラストが見事でした。
こんな素晴らしい風景が、東京からたった数時間移動するだけで見ることできるんですね。
日本は本当に広いです。

写真はまた後日公開します!

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2009 年 11 月 13 日 19:00

天国へ

意識が戻らぬまま病院で頑張っていた義母が、10日の夜静かに息を引き取りました。昨日は葬儀を行い、たくさんの人に見送られながら天国に旅立っていきました。このブログで義母のことを書いてしまったことで、皆さんから励ましていただいたり、にいらぬご心配をおかけしてしまいました。温かい言葉を送っていただき、本当にありがとうございました。

義母は78歳。大阪の下町で生まれ、激動の昭和の時代を苦労しながら生き抜いてきた人です。人様に迷惑をかけない。人との付き合いを大切にする。それが義母の生き方でした。身体がしんどくても働きに行き、何もかも自分の手でやることを信条としていたので、無理もあったのかもしれません。
しかし、葬儀には200人近い人が集まってくださり、皆さんに惜しまれて去っていった義母の人生は本当に幸せだったと思います。

私も、いろんなことを教えてもらいましたが、いろんな人が「話を聞いてもらった、相談に乗ってもらった」と言ってくださるのを聞くと、改めて「人とのつながり」の大切さを感じました。
勝ち組とか負け組、金儲けが成功者という風潮は未だにありますが、こんな風に目立たないけど、小さなことだけど、たくさんの人と幸せを分かち合いながら生きていく人生は、本当に素晴らしいと思います。一歩でも近づけるように、私も生きていきたい。そんな気持ちになっています。

子供たち、親戚、友達と折り始めた千羽鶴もなんとか間に合い、天国に持って行ってもらうことができました。家族はこの間、涙をいっぱい流しましたが、それと同じぐらい、おばあちゃんの素晴らしさも伝わったと思います。
私自身もいろいろと考えることがありました。人はこうして、身近な人の死を通して、みんな自分を見つめなおし、成長していくのかもしませんね。





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2009 年 10 月 26 日 11:15

100km歩け歩け大会レポート(激闘編)

金曜日の夜から日曜日にかけて、DOIT!でご紹介した「七福醸造」さんが主催される「三河湾100km歩け歩け大会」に参加してきました!
今日はそのレポートを書きます(かなり長いです・・・)。

結果は・・・
今年も皆さんのおかげで無事、完歩!
タイムは25時間と17分でしたが、この長い2日間の間にはいろんなドラマがあり、密度の濃い、学びの多い時間を過ごすことができました。

その代償としての今日の筋肉痛。
どこに行くにも、何をするにも、そろりそろりとしか歩けず、完全に「変な人」になっています(笑)。

今回は、ブロックスからは、東京制作部の森山君(初参加)、大阪営業の持田君(2回目)が参加。その他、東京からフロー研究会の仲間である大前みどりさん、徳ちゃん、村中さん、鈴木さんが一緒に歩くことになりました。
普段、村中さんは上海で鈴木さんはベトナムで仕事をされているので、終わったらすぐに飛行機に乗るという、とんでもないスケジュール。さすが「フロー(没頭する)仲間」ですね!

しかし、とんでもないスケジュールは二人だけではありません。
金曜日の夜は、9時まで東京で「ワールドカフェ」の勉強会をしておられたので、森山君と私がレンタカーで迎えに行って、そこから愛知県まで移動。
ホテルに着いたのは夜中の3時でした。部屋に入ってからシャワーを浴び、テーピングをしたりしていると4時。
明日の集合が6時40分ですから、寝る時間がありません。

寝ずに歩く100キロを前に、少し不安がよぎりましたが、友達の北田さんが用意してくれたホテルはとてもきれいで、1時間ぐらいでしたが、ぐっすり寝ることができました。

そして、いよいよ大会の会場へ。
今回の参加者は1200人ぐらいと聞き、びっくり。
DOIT!のファンのお客様や勉強会仲間、知り合いがいっぱいました。

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持田君も、森山君も気合いが入っています。フロー研の仲間も元気いっぱい。
8時半、いよいよスタートしました!

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私はこれで3回目になりますが、このスタート時点は当然みんな笑顔で希望に満ちた顔。
しかし、歩くにしたがって、痛さや不安感が迫ってきて、だんだん顔から笑顔が少なくなっていきます。
今年は、ずっと笑顔で歩けたらいいな~と思いながら歩きだしました。

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金曜日のブログにも書きましたが、私の今年のテーマは「人を励ます歩き方」。
自分がしっかり100キロ歩き切り、納得することはもちろんなのですが、その歩き方や存在で、誰かの励みなるという歩き方を探してみようと、考えていました。

去年自分が歩けたのは、友人の存在感。
腰や首に大きな故障を抱えている友人がひとつも愚痴を言わず、歩く姿に心が支えられました。
自分は自分なりに、どうすればいいか。
そこを考えながら歩いてみました。

スタートして10分ほどたった時です。
道の反対側にバイクに乗った人がこちらを見つめています。
よく見ると、大阪ブロックスの藤原君じゃないですか!
わざわざ、バイクで駆けつけてくれたくれました。

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そして、わざわざ伊勢神宮でもらってきてくれたという
由緒正しいお守りを渡してくれました。
これで歩ききらない訳にはいかなくなりました!
お守りをカバンに付けて、出発です。
先に行った森山君の分を届けなければ・・・

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最初のチェックポイントは30キロです。
ここまでの間は、ほとんどリタイアする人もいないし、人が密集して歩いていますのでいろんな人に会います。
DOIT!でおなじみの「かぶらやグループ」の岡田社長と仲間の皆さんに会いました。

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京都の人見社長。今回初参加です。

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田村組の皆さん。

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一緒に歩いていた大前さんと徳ちゃんもここまではいいペースです。

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私もいい調子・・・と言いたかったのですが、この30キロまででピンチが訪れました。
「眠気」です。
昨日の睡眠不足の影響で、むちゃくちゃ眠たくなってきました。
歩道を歩いているのですが、ついうとうとしてしまって、ふらふらです。
後ろを歩いていた人見社長が、危なかっしい感じだったと言われましたが、電柱にぶつかりそうになったり、躓きそうになったり・・・。

そんな変な歩き方でしたから、足に痛さも出てきました。
やばい・・。今年は50キロも歩けないのでは?
だんだんと「歩けない言い訳」を考えるようになったり、マイナス思考になっていきます。

眠気覚ましのガム、ドリンクを買い、頭をこぶしでたたきまくったり。
いろいろとしたのですが、一番良かったのが人と話すこと。
だんだんと目覚めてきて、そこからはしばらくは、眠気もなく、歩き方も安定してきて足も軽くなってきました。

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40キロが目前。
だんだん夜になってきます。
しかし、先に行った、森山君や持田君とは会えません。
どうしているんでしょう?

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40キロチェックポイントに、去年一緒に歩いて勇気をくれた友人の伊藤豊さんが、マッサージのボランティアで頑張っていました。
マッサージはしませんでしたが、友に会うと元気になります。

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(真ん中が伊藤さん)

雨が降ってきました。
一緒に歩いてきた、大前さんと徳ちゃんは自分達のペースで行くということになって、40キロからは一人で歩きます。

経験上、夜になり、個々がバラバラになるこの40~50キロぐらいが、一番不安になります。「なんでこんなことをしているんだろう?」とか「もう辞めたい」という気持ちが大きくなって、「リタイアの理由や言い訳」を山のように考えてしまう時間です。

そこで、ここからは、追い抜いていく時に、参加者に声をかけながら歩くことにしました。
これまでの間も、すれ違った人や応援してくれる人、隣で歩いている人や道順を教えてくれる警備員の皆さんに声をかけ、挨拶をするようにしていたのですが、やっぱり全員にはできません。

「こんばんは」「御苦労さまです」「お疲れ様です」
「がんばりましょう」
いろいろとバリエーションを考えてみて、声をかけると、やっぱり少しホッとされるみたいです。
話をする気力もない人もいますが、中にはいろいろと話が出来た人もいて、それぞれの「100キロの想い」を聞けました。

こうやって警備員さんに挨拶したり、人に話しかけて気づいたのは、話しかけて元気で明るくなる人に私が励まされていること。
夜になったのに、眠気もないし、痛さも紛れます。
人はやっぱり、人とつながることで元気になるんでしょうか。

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50キロチェックポイントに付きました。
飛ばして歩いていた村中さんに会いました。
「人生で一番長く歩いた経験が3キロ」と言っていた村中さんが、ここまで歩いただけでもすごいのに、なんだか元気がありません。リタイアを考えていたそうです。
他のメンバーもリタイアしたり、一緒に歩いていた持田君も先に行ったり、雨もふったりで、「歩く意味」を考えていたそうです。

せっかくだから、60キロまで歩いて、そこで判断しては?とここからは、二人で歩くことに。
資本主義の行き過ぎ、業績を追求される中での罪悪感、短期的成果を求められる企業風土の中で生き生きした組織を作るためのアイディア・・・。
がぜん、楽しくなってきました。
夜中になんて話をしているんでしょうね。歩きながら・・・(笑)。

「西川さんはなぜこの仕事をしてるんですか」と言われたので、
時間もたっぷりあったので、私の生い立ち、一燈園の話、学生時代の話など、今の考え、価値観に至るまでの大半のことを話しました。
話してみると、自分が今なぜこの100キロに参加しているのか、なぜ「フロー」に興味を持つのか、自分が整理されました。

村中さんの学生時代の話も聞かせていただきました。
みんな「過去」があって「現在」がある。
あたりまえですが、つながっているんですね。

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60キロ。
持田君とニアミス。入る直前で出発したそうです。
村中さんが、続けるかどうか考えに考えられ、ついにここでリタイア。
私はまだ歩けると思ったのですが、すべては「自分で決める」「自己責任」が100キロのルール。
体験上、辞めること、リタイアの経験は、完歩より学べることがあるので、説得もせず、ここで別れました。

70キロまでの道のりは、また一人です。
話をしようにも、先頭集団と後方集団の間にいたみたいで、周りには誰もいません。
するとまた眠気が襲ってきます。
昨日から1時間しか寝てないのは、やっぱり駄目ですね。
意識がもうろうとして、数キロの間、どこをどう歩いたのかも覚えていません。

豊橋のあたりで三菱東京UFJ銀行の酒井さんに会いました。
東京からお一人で参加、地元の支店長さん以下30人も参加されているそうです。
酒井さんも元気そう。笑顔で歩かれるその姿に、そうとう勇気をいただきました。

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70キロのチェックポイント。
やっと、ここで持田君と森山君と合流することができた!
でも、二人とも満身創痍。相当疲れています。

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話を聞くと、森山君は「最初に全力を出していけるところまでいく」という先行逃げ切り戦略を立てていたそうです。50キロまではトップ集団で歩いていたのですが、そこから一気にダメージが来て、足や腰に痛みが走って、50キロ以降はかなりペースダウンしたのだとか。

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二人の歩く姿は、かなり痛々しく、本当に大丈夫かと思っていたのですが、あまりにゆっくりなので、先に歩いてチェックポイントで待つことにしました。

後30キロ。
深夜です。
82キロのチェックポイントまでは、ほとんど一人で歩きました。
警備員さん以外、誰とも話をしていません。

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86キロ。
ここで「お汁粉」のサービス。
雨が降り、夜になるとかなり身体が冷えてくるので、こんな温かいものがありがたいです。
この大会に協賛されているスギ製菓の社長に足をもんでいただき、マッサージもしていただきました。
まだ、時間があったので、ここで仮眠を取りました。
といっても10分。マッサージの方に起こしてもらうまで熟睡し、一気に元気に!

朝になり、周囲も明るくなりました。
こうなるとがぜん元気になります。
後14キロに向かって再出発です。

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途中、おじいさんを追い抜く時に、声をかけたら、「いくつですかと聞かないの?」と言われるので、お尋ねすると、なんと今年で75歳になるそうです。10年間毎回参加。毎回完歩。
来週は50キロの大会に出るのだとか。まいりました!

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持田君、森山君は、かなり遅れているようです。
2時間ぐらいの差になっているので、とりあえず進むことに。

96キロの最後のチェックポイントまでには、恐ろしい坂がありました。
「このタイミングで、この坂?」
誰もが思ったと思います。

この坂を歩き切るコツは、「何も考えない」こと。
ひたすら歩くだけ。いつか終わると信じて歩ききると、今度は長い長い下り坂。
これもきついですね。

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そして、いよいよ96キロ。
後はゴールを目指して4キロの道のりだけ。

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(幡豆町のお店の人の心遣い・・・)

私は、この最後の4キロで、当初の立てた目標のことを振り返っていました。

人の励みになるような歩き方は出来ただろうか。
それは人が判断することなので本当のところはわかりませんが、自分自身はとても精神的に気持ちよく歩くことができました。人がいることのありがたさもわかったし、人に感謝の言葉をかけることは、自分が元気になることということもわかりました。
なんだ、こんな当たり前のことを気付くのに、こんなに苛酷なことをしなければわからないのかと思われるかもしれませんが、辛くて厳しくて自分の身体が限界に来ている時にこそ、いろんなことがわかることがあります。

まさに、「身体でわかる」こと。
一人ひとりが、いろんな気づきがあったはずです。

もしかすると、もう100キロは歩くことはないかもしれない。
そう思うと、一歩一歩が違ってきます。
警備員のおじさんに、全身全霊で御礼を言ってしまいました。
その人もポカンとしておられましたが、警備員の方の笑顔に何度助けられたことか・・・。

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98キロぐらいの時でしょうか。
道の傍から、怪しい?二人の男女が突然現れました!
大阪のスタッフ、伊原さんと吉田君です。

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なんと、今朝レンタカーを借りてここまで来てくれたのだとか。
夜中にメールをくれていたので、大阪にいるとばかり思っていたのに・・・。
こんな優しいスタッフに囲まれて幸せです!

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そして、いよいよゴール。

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犬塚会長はじめ、七福醸造の皆さんや既にゴールされた方、やむなくリタイアされ方からの温かい拍手に迎えられ、100キロのゴールテープを切りました!

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足はボロボロでしたが、心はピカピカ。
少しウルッときてしまいました。

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(ゴールで待ってくれた伊原さんと犬塚会長)

待ってくれていた大前さんや徳ちゃん、村中さんも、次々と感動のゴールをされる人の姿を見て何かを感じられていた様子。
股関節の痛さを抑えながら歩いた大前さん、捻挫をしながらも、いつも大前さん気にして歩かれていた徳ちゃん、人生初の長時間歩行の記録を立てた村中さん。私はそれぞれの皆さんの歩き方(生き方)に感動しました。本当にありがとうございます。

そして、待つこと2時間。
うちの二人が帰ってきました!

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ゴール前200メートルのところで二人の姿を見たときは、かなりテンションが上がりました。
携帯で状況はわかっていたのですが、実際に歩く姿をみると、ここまでの努力がわかります。
足は痛くても元気そう。

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昼前のゴールです!

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この二人の歩きも、いろんな人の励みになったようです。
あの足で残り50キロを歩き切った根性は、ブロックス賞を出したいぐらい。
よくやった!
持田君も森山君も、自分の挑戦課題をクリアできたみたいだし、いい顔つきになっていました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

終わってからは、温泉に入り、身体の芯からほぐれました。
二人とも放心状態です。

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それにしても、今年の100キロは良かったな~。

いろんな人からの励ましのメール。皆さんありがとう!
子供からも嫁さんからも・・・

ヨリタ歯科さんからは、手作りのメッセージ。(持って歩き続けました)
川越胃腸病院の事務部の皆さんから、お揃いのTシャツを。(来て歩きましたよ!)
税理士の酒井さんも応援に来てくださいました。(いつもすみません!)

みんなを励ますつもりが、やっぱり今年も励まされ、みんなのおかげで歩き切ることができました。
本当にありがとうございました。





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2009 年 10 月 21 日 23:17

長野市長選挙と高野さん

長野の仕事の終わりに、今度の長野市長選挙に立候補された、元ザ・リッツ・カルートン日本支社長の高野登さんの事務所に伺いました。
あいにく高野さんは留守だったので、応援のメッセージだけ残して帰りました。

高野さんは、「日本を元気にするセミナー」でもお世話になり、私たちのセミナーや見学会の時も笑顔で応じてくださって、その温かな心とお人柄、静かな情熱を、とても尊敬していました。
そんな高野さんが、長野市長選挙に立候補される。
最初はとても驚きましたが、もし高野さんが市長になられたら、きっと素晴らしい市政を展開されるだろうと、ワクワクしてきました。

メッセージは「コンクリートではなく、人を大切にする市制にします!」。
人を大切にする。これはまさに「おもてなし」のリッツカールトンの信条そのもの。
チラシにはこんなメッセージもありました。

日本一の長野市をめざします。
日本一は意識して目指さなければ実現できません。
でも、意識すれば可能性は出てきます。
私たちは「日本一」の市政を目指しましょう。
「良くしよう」は、
少し漠然としているような気がしませんか?
でも、「日本一にしよう」だと、目指すところは一つ。
わかりやすいですよね。
最初は「そんなことできるかなあ」と思っても、
本気で日本一を目指すと、ほら、
気持ちがちょっと変わってきませんか?
わくわくしてきませんか?
「わくわく!ながの」を
みんなで創りませんか?

高野さんというお人柄を通してこのメッセージを読むと、本当にワクワクしてきます。

何かをやる時、「決める」「決意する」ことが何よりも大事。
これはビジネスにも通じることだと思いませんか?
ホームページで、高野さんのインタビュー動画が見れますので、ぜひ見てください。

高野さん、心から応援しています。


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2009 年 10 月 19 日 13:48

今週末はいよいよ100㎞!

もう、あれよあれよという間に、10月も半ばが過ぎました。
そして今週末は、いよいよ「100㎞歩け歩け大会」です。

ダスキンの谷口さんや三菱東京UFJ銀行の酒井さん、フロー研究会の大前みどりさんや鈴木さん、村中さん、徳井さん、田村組の皆さん、ウッディチキンの美容師の皆さん、京都の人見社長、そしてわが社の森山君と持田君・・・、全国各地、いろんな仲間が歩かれます。
この他にももっと知り合いはいるのでしょうね。(参加予定の皆さん、ぜひご一報を!)

私は3回目ですが、今回も初参加の方がたくさんいます。
「大変だよ」「しんどいよ」と、何度も100Kの大変さをお伝えしたのに、「しんどそうだから燃える」というタイプの人には逆効果のようです(笑)。
皆さん、どんなに辛くてもどうか恨まないでくださいね。
励まし合っていきましょう!

しかし、そんな私が途中リタイアする訳にいきません。
昨日も歩く練習です。

八尾市から中央環状線を北へ、東大阪市、門真市、守口市と歩き、淀川へ到着。

途中、こんなかわいいイラストが書かれている会社がありました。
何の会社でしょうか?

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そしてこれが淀川、鳥飼大橋のふもとです。
走っているのは、伊丹空港に続くモノレールです。

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最近「夕焼け」に凝ってしまった私は、鳥飼大橋を往復して一番きれいに見れられる場所を探しました。
イメージしてたような、夕陽に水もが照らされるという訳にはいきませんでしたが、、天気も良くて奇麗な色の夕焼けでした。

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夕焼けは、場所が良くても、ある程度曇があることも大事なんですよね。それこそ自然現象ですからその時にならないとわかりません。

でも、全国各地に「感動的な夕焼けのスポット」があるそうです。
ご存じの方はぜひ教えてください!





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2009 年 10 月 11 日 18:13

秋ですね。

すっかり秋ですね。
夕方、散歩していたら西の空が真赤になっていました。

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こんな夕焼けを広い草原とか、海辺で見たらすごいでしょうね。
「人工の色」に囲まれた毎日。
やっぱり「自然の色」は落ち着きます。

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2009 年 10 月 04 日 17:53

枚岡公園

日曜日、バレーボールをしている真ん中の娘と、自宅から10キロほど先にある東大阪の「枚岡公園」まで歩きました。
目前に迫った100キロを歩き切るには、なまった筋肉を鍛え直さなければなりません。そんな父親を見かねて、部活帰りの娘が付きあってくれました。

10キロといっても2時間半はかかります。
その間、普段話ができない娘といろんな話もできて、いわゆる「親子のコミュニケーション」というやつができました。将来は一人暮らしをさせてほしいとか、トライアスロンに挑戦したいとか、アルバイトをさせてほしいとか、彼女もいろいろやりたいことがあるようです。

平岡公園は生駒山のふもとにあります。
平岡神社を過ぎると、大きな公園が広がっていて、梅林などでも有名な場所です。

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午後遅めから歩き始めたので、そろそろ夕方に。

今日のもうひとつの目的は、ここの展望台から夕陽を見ること。
前から「夕日のスポット」としてチェックしていた場所だったので、楽しみでした。
登る度に大阪の街が見えてくるのですが、この展望台が結構高いところにあって、ヒイヒイ言いながら山を登りました。

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そして展望台から見た夕日がこれ。


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今日は秋晴れのいい天気でしたので、最高の夕焼けでした。
ビル群は、梅田あたりでしょう。
遠くには大阪湾も見えました。

今日はいい休日でした。


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2009 年 09 月 23 日 20:10

淀川を歩く

休みの日に仕事をするとキリがなくなるので、今日は完全にオフにすることにしました。

休みが取れたらやりたいと思っていたことがあります。
それは「20キロを歩く」こと。

そうなんです。今年も100キロに挑戦することにしたので、その予行演習です。
いろんな人に勧めている私が完歩しないわけにはいかないですもんね。
10月末までに鍛えておかないと・・・。

で、今日は「淀川」をゴールに、大阪の市内を歩くコースを選びました。

自宅(八尾市)を出たのが11時。
大阪市内に続く25号線を歩き始めました!

あっという間に天王寺駅前。
八尾からだと8~9キロぐらいです。
天王寺はこんな場所です。近くには動物園もあります。

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大阪の町はこんな感じでどこも賑やか。それにしても自転車多っ!

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その後、43号線に沿ってひたすら歩きました。

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少し行けば、あの有名なユニバーサルスタジオがあるあたりです。

ここまで15キロぐらいかな、足にそろそろ疲労感が・・・

しばらく歩くと、ようやく目標にしていた大阪のシンボル「淀川」登場!
橋を渡れば兵庫県です。

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淀川を河口の方に歩くことにしました。
天気は悪かったのですが、とにかく風が気持ちいい!

犬を連れている人が多いですね。なんか絵になります。

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阪神高速の湾岸線を超えました。
ここは、車で走ると空を飛んでるみたいで気持いいですよ~。

川が流れる先は大阪湾です。
さすがに淀川の河口はでかいですね~。
でも、今日はずっと曇りでいい写真も撮れません。

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しばらく歩いていくと、雰囲気が変わりました。
北港のヨットハーバーでした。セレブの皆さんのヨットがたくさんありました。

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だいたいここで20キロぐらいかな~。

雨が降ってきたので、今日はここで終了!

バスと電車で家に帰りました。

まったく歩いていなかったので、結構足に来てます・・・。
やっぱり普段からもっと歩かないとな~。


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2009 年 09 月 19 日 23:07

仕事を面白くするには

今日は中畑さんとスタジオでDOIT!の編集。
テロップのタイミング、位置、数秒の間・・・、議論を重ねながら(時には激論になることも)、完成品の精度をさらに高めていくこの仕事は、本当に面白い。正解がどこにもないからこそ、自分自身が問われます。

夜、三宅さんと三人で食事をしながら、「どうすればこの面白さを伝承できるか」という話をしていたのですが、やはり、どんな仕事も自分自身の価値基準をしっかり持って、自分自身の人生観や仕事の価値観を投影していくことが仕事を面白くするコツだと思います。

お客様から請け負う仕事であっても、ただ「言われた通り」することは顧客満足ではなく、結果として「言われた通り」の仕事になったとしても、そこに「自分ならこうする」という本気の提案を入れない限り、充実した仕事はできませんし、熱がこもりません。
これは、自分勝手な「こだわり」を押し付けることではなく、本気で相手の立場に立つこと。その微妙な感じが伝承しにくいところなのですが、いい仕事をする人はみんな同じ価値観のような気がします。

相手の中に入って、その気持ちも想いも全部受容したうえで全力で解決の道を考えていくのがプロ。難しい道だとは思うのですが、真のパートナーは、上下関係ではなく、その人と「一緒に進む」人なのだと思います。

「仕事を自分のものにする」感覚を若い人に伝えていきたいですね。




【今日の誕生日】
東京の制作部、高野君の誕生日にみんなでケーキでお祝いしました。
山形生まれの純粋で行動的、人情の男。
この笑顔にいろんな意味でだまされちゃいます。

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2009 年 09 月 18 日 21:33

おかげさまで

おかげさまで、第10回の「日本を元気にするセミナー」は今日でほぼ満席になりました。
今回も、数か月前から予約してくださった方、遠方からはるばるお越しくださる方、忙しい時間の隙間を縫うようにスケジュールを入れてくださった方、たくさんのお友達を誘ってくださった方など、皆さんがいろんな思いでお申し込みをしてくださいました。

今回は、三重県の高校の現役の先生方もお越しになられます。学校を良い組織に変えていこうと勉強を続けておられる皆さんです。
時々、自分でも「これはビジネスセミナーなのか?」と思うことがあるのですが、煎じつめれば人がどう人と関わって生きていくかということ。業種も規模も関係ないことなんだと思います。

でも、こうして足を運んでくださる皆さんの為にも、精一杯がんばります!

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2009 年 09 月 14 日 08:05

偉業達成

ついにイチロー選手が9年連続200本安打を達成しました。
私が子供の頃は、日本人がメジャーで活躍することなど夢にも思わなかったことなのに、体格の違う欧米人の中で対等以上に渡り合い、記録まで塗り替えてしまった。
日本でやっていればもっと楽に野球ができたのでしょうが、あえて最高水準の世界に挑んでいく姿、本当にかっこいいですね。
本当におめでとうございます!

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2009 年 09 月 11 日 18:07

今日が、残された人生の最初の日

この間、ある本を読んでいたら、扉にこんな言葉が掲載されていました。

Today is The First Day Of The Rest Your Life !
(今日が、残された人生の最初の日)

有名な言葉らしいのでご存じの方も多いのかもしれませんが、私は初めて出会った言葉で、それ以来ずっと気になっています。
若い時は人生の終わりをなかなか想像できません。でも誰もが確実に終わりになる。年齢に関係なく、一日は大事ははずなのに、日に日に「一日」の価値が上がっていくような気持ちになるのは、私だけでしょうか。

今日が、残された人生の最初の日。

過去のことにくよくよしている暇はない、そんな気になる言葉でした。





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2009 年 09 月 01 日 18:30

喫茶店で

今日は書き物に集中したかったので電話や用事が舞い込んでこない喫茶店に数時間過ごしていました。
しかし、その喫茶店、少し離れた席に賑やかな大阪の主婦の皆さんがいて、少し一般の人よりも大きめのお声を出されていました。

まだまだ器の小さな私は、最初のうち、かなり気になって心の中で「静かにしてほしいな~」と小さな声で、力強く叫んでいたのですが、集中するうちにだんだんとその声が気にならなくなってきて、後はもう何でもこいの状態でした。

人間やればできるもの。ただあまり長居しすぎて、喫茶店の人の目が少し白くなっていたような・・・。
申し訳ない気持ちで出てきたのですが、おかげで仕事ははかどりました。
でも、コーヒー一杯で、テーブルを占領するのは迷惑なので、他の方法を考えます。

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2009 年 08 月 31 日 20:22

ウルトラマンの心

日曜日はずっと撮影に集中していたので、日本中が注目していた選挙、政権交代の話題を新聞で読むと浦島太郎のような気になりました。

政治に期待する部分はない訳ではないのですが、我々一人ひとりがその気になって、日本を良くしようと思い、自分ができることから始めていけば、政治家に頼らずとも日本は良い方向に行くと信じているので、どの政党にもあまり過度な期待はしていません。

とにかく、これまで「自分だけよければいい」「金が儲かればいい」「今が良ければ後のことはどうでもいい」というような風潮がまん延してしまい、本当はそんな生き方が嫌だな~と思っていたはずの日本人がぶれてしまったような気がします。

これは政治のせいなのかと言えばそうじゃないでしょう。
生き方を選んでいるのは自分。
そんな風潮に流されたとするならば、それも日本人一人ひとりが選んだことなのだと思うので、政治が悪いとは思いません。

まずは自分がしっかり生きる。
まだまだぶれそうな自分がいるので、毎日反省して生きてます。

これは、池袋で出会ったウルトラマン。
政治家に頼まれた訳でもないのに、お金がもらえる訳でもないのに、
我々のために、地球の未来のために身を粉にして働いてくれたあこがれのヒーロー。
今こそ、みんながウルトラマンになろう!(笑)

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2009 年 08 月 28 日 07:38

疲れない生き方

ここのところ、ロケや出張で朝から深夜まで飛ぶ回る、なかなかハードな毎日を過ごしていますが、精神的にはすこぶる快調です。
よく過剰な仕事がストレスの原因になると言われていますが、どうやらそれは間違いのようですね。
感謝したり、人の笑顔を見ながら働くと、どんなに忙しくても心は疲れません。
何かを期待したり、求めたりするから疲れるのであって、「人の幸せや喜びに生きること」にどっぷりつかると、これほど楽なことはない。最近ますますそう思います。

ストレスのある方。だまされたと思って、人が喜ぶことを1日10回ぐらいやってみてください。
あっという間にストレスはなくなりますよ。
幸せは誰かとわかちあってこそ、生まれてくる。自分一人が幸せになることはありえないんだと思います。人間はうまくできている!






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2009 年 08 月 20 日 09:28

肝高の阿麻和利

今日は仕事終わりに、大久保さんやいろんな方から「絶対に行ったほうがいいよ!」とお勧めいただいていた、沖縄の中学生や高校生によるミュージカル「肝高の阿麻和利」(きむたかのあまわり)という舞台を見に行きました。

500年以上前に、実在した勝連城主「阿麻和利」の物語を、総勢100名以上の沖縄の子供たちが歌い踊る感動の舞台。そのエネルギーあふれるミュージカルは各地で話題になって、延べ9万人の人が見ているそうです。

舞台は始まりから衝撃を受けます。音楽も踊りも全部「生」。中学生や高校生が会場まで出てきて笑顔で踊り、琉球統一の時代に活躍した阿麻和利の戦いや人々の想いを本当に迫力ある演技で表現しています。
凛とした表情、イキイキとした踊り、張りのある声・・・。本当に大人顔負けのエネルギーで一人ひとりが真剣に演じきっています。一人として手を抜かない。あたりまえなのかもしれませんが、舞台で演じる子供が大きく見えました。

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素晴らしい時間でした。ぜひ沖縄で見てみたいです。


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2009 年 08 月 16 日 14:50

お盆休み

3日間のお盆休みをいただきました。
せっかくの休みなので、有意義に使いたいと毎日7時には起きて、ふだん出来ないことをしています。
時間があればゆっくり思案してみたいと思っていたので、マインドマップを何枚か書きました。
改めてトニーブザンさんの本を読み、基本通りカラーサインペンを使ってみることに。
やっぱり絵を加えたりカラー化すると楽しくなり、脳が活性化しますね。

禅の本も読みました。
私の故郷、京都の一燈園では、小学生になると坐禅を組んで瞑想していました。履物を揃える。食事は拝んでいただく。掃除などの大人の手伝いは作務(さむ)と呼んでいたり、生活の中に禅的なものがたくさんありました。
しかし、それは生活の中の「あたりまえ」の行為だったので、意味などを考える機会がありません。
改めて禅の思想を読んでみると、そんな生活をさせてもらえたことがありがたく思えてきます。
いつの間にかいろんなしがらみや所有するものが垢のようにこびりつき、重たくなったりしていますが、本来人は無一物。ゼロに戻ったっていいのだと思うと楽になります。
夜中にベランダで星をみたり、風にあたったり、せかせか過ごす日常とは違う休日を過ごしてみました。

今日は長女の芽生の誕生日ですが、大人っぽい財布を買ってあげました。
彼女が生まれる間際にソニーのビデオカメラを購入して、病院の待合室で産声を撮って歓喜の声をあげたことは今でも鮮明に覚えていますが、彼女も今は高校三年生。時の過ぎるのは早いですね・・・。
この後は大学に行き、就職し・・・結婚?
考えるだけでも怖くなってきます。うーん・・・。

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2009 年 08 月 09 日 10:44

娘の課題

日曜日まで仕事だったのですが、久し振りに家に帰りました。
夏休みにバレー部の合宿に参加してきた次女がガラガラの声をしていたり、高校受験をめざす三女がテレビに熱中していたり、妻が知らぬ間に友達とキャンプに行っていたり、仕事に没頭している間に家族はそれぞれの夏を満喫しているようです。

最近、ある方からチクセントミハイという学者の「フロー理論」に基づく組織論の本をいただいて読んでいるのですが、フロー(没頭・熱狂)状態になるには、行為の機会(挑戦)と行為の可能性(能力)の釣り合いが重要なんだそうです。新しいことに挑戦し、能力が追いつかない段階は「不安」。しかし、そこを乗り越えないかぎり挑戦と能力のバランスの均衡は訪れない。つまりフローにはならない。だからいつも鍛錬し、学習し続けていくことが大事。そんな感じの理論です。(アバウト?)

バレー部の次女はまさに今「不安」状態。キャンプの中で自分がレギュラー予備軍の方に入れられて、少し自信喪失気味。「やめたい」という気持ちと、「もっと能力をあげたい」という気持ちが交錯しているようです。
でも、そんなに簡単に能力はあがりません。日々の練習を積み重ねるしかない。
きっと辛い時期だろうと思いながらも、そんなに心配しないのは、彼女は一度「フロー状態」の快感を知っていると思っているからです。
「フロー状態」を一度でも体験すると人間はもう一度それを求めようとする。それもチクセントミハイさんが提唱されていることですが、これは経験的にわかります。

自分自身は仕事に没頭してしまっていますが、子供にも、もっともっと高度な「フロー」を体験してほしいと思います。

《フロー状態》
フロー理論は「楽しさ」という内発的動機を起点としたモチベーション理論。
フロー状態とは、一つの活動に没頭しているので、他の何ものも問題とならなくなる状態。その経験それ自体が楽しいので、純粋にそれをすることというために多くの時間や労力を費やす。
フロー状態においては、大きな危険や緊張すらも楽しめ、退屈な状態からも報酬をもたらすという。



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2009 年 08 月 04 日 21:23

断食

昨日から断食をしています。口にするのは水とお茶だけ。
今日で2日目です。

昨日、21日間の断食を敢行した親友の伊藤豊さんに聞くとアドバイスは「無理をしないこと」でした。
前から断食は良いと薦められていたのですが、九州まで行く時間が取れないから、休みが合わないからと、今まで断念していました。でもやろうと思えば、いつでもできるはず。

結局は自分の意思の弱さが敬遠していただけだと思い直し、今回は仕事をしながら3日間を目標にやっています。

伊藤さんから、「断食を経験すると、考え方のスパンが長くなる」と聞いていたのですが、確かに若干そんな気がします。食欲の赴くままに、あるいは習慣的に「欲」をそのままにしていると、もっともっとという気持ちになってしまうのかもしれません。
2日目になって、そんなことを感じています。
物を食べないと、食べることばかり考えるようになるのかと思っていたら、意外と気持ちが落ち着くもんですね。これも発見。やっぱり体験」に勝るものはありません。

そんな気持ちで働いていたのですが、夜は恒例の試写交流会in東京。

今回は新しく気づいたことを新しいパワーポイントにして、皆さんと一緒に「映像」を見て話し合いました。
今日のメンバーは、初めて参加される方がほとんどでしたが、映像と話し合いの効果を肌で感じていただけたようで、各テーブル、とても盛り上がっていきました。
これも「体験」してもらうことの大切さを感じています。

「流汗悟道」(りゅうかんこどう)という言葉があります。
世の中、知識でわかったつもりになっている気がしますが、汗を流さないと悟れないことは結構多いかもしれません。

特に欲を減らすことへの今回の挑戦は自分にとっても良い体験になりそうです。



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2009 年 08 月 03 日 17:34

現実

自分の思うことは100分の1も伝わっていない、そんなことを感じることがありました。
伝わっていないのは、ちゃんと伝えていないから。
そう思ってほしい、わきまえた行動をとってほしいと思っても、そうさせてしまうのはしっかりと育てていないから。
悲しいけど、それが現実です。
一人ひとりの優しさ、たくましさをもっと輝かせるリーダーにならなければと思います。



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2009 年 08 月 01 日 09:08

大学生と話す

一昨日、京都の花園大学で、就職活動を始める3回生の皆さんに講演をさせていただきました。

DOIT!や仕事の原点を揃えて、学生の皆さんに仕事の考え方や幅を広げてもらおうと、以前から私たちの商品をご活用いただいている就職課のスタッフの皆さんからのご要請で今回の講演が始まったのですが、今年で3年目になります。

若い人に「仕事は楽しいものだ!」と伝えたいと以前から思っていたので、私にとっても絶好の機会。いつも気合いが入ります。
しかし、今年は例年になく就職活動は厳しく、学生の皆さんもなんとなく不安な感じです。「不安を感じていますか?」と質問したら、7割ぐらいの人が手を挙げられました。

私は、少し乱暴な気もしましたが、「逆にいえばラッキーな時代じゃないですか」ということを申し上げました。確かに採用する数も企業も少なくなってきているのは事実ですが、この時期に募集をしようという企業は少なくとも業績が良いところであり、将来を見据えて考える眼を持っておられる企業。「選ぶ手間が省けてよかったですね」と話しました。そう、要は物の考え方。私はいつもそんな風に考えます。

就職課の方にお話しを聞いていたのですが、今の学生さんは、とても狭い情報しか持っておられないようです。大手がいい、ブランド企業がいい、公務員がいいとマスコミの表層的な情報に振り回されているのか、大人と触れ合う機会がないのか、ひとつの方向に流されているな~という気がします。

そこで、「日本を元気にするセミナー」の講師ご紹介用にまとめた1社7分ほどの映像で、私が考えるいい会社、小さくてもキラリと光る中小企業や生き生きと働く大人の格好いいところをお見せしながら、私なりの「こういう視点で企業を探してみたら?」というお話をすることにしました。

上映した映像は「ヨリタ歯科クリニック」さんと「ネッツトヨタ南国」さん、そして「伊那食品工業」の3本。
それぞれに私の思い入れの深い企業ばかり、つい熱くなってしまいます。

伝えたかったことは、働くことは楽しいこと。楽ではないけど心が震える感動があること。
若い人は、内定がゴール、「就職できればいい」と思いがち。本当は就職してから何をするのかだと思うのですが、学生さんには、なかなか企業で働くことのイメージがわかないようです。
働くことは辛いこと、命令に従うこと、管理されることという、一方向の見方に少しでも風穴があけばと、一生懸命話をしたのですが、映像にみんな釘づけになってくれました。

DOIT!は企業向けのものとして販売していますが、就職を控える学生さんにとっても「働くことの意味を感じること」はかなり有意義なツールじゃないかと、改めて思いました。

帰りに今日のアンケートを受け取りました。100枚ぐらいありましたが、みんな真剣に聞いて、感じてくれた様子。いろいろと不安もあるし、自分にふさわしい仕事を見つけられない人もたくさんいるようですが、学生時代にいろんな大人と会い、様々な体験をして自分の「志」を見つめてください。
応援しています。がんばれ!










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2009 年 07 月 28 日 14:04

戦略を考える

もともと戦争から来ている言葉ですが、ビジネスの中で良く、「戦略」や「戦術」という言葉が出てきます。
しかし、私はこれだけ取材活動を続けているのに、なかなかこの言葉を使う機会がない、ということを、ふと思いつきました。
相手の頭の中にないのか、こちらの頭の中にないのか、DOIT!の企業の経営者との会話には「戦略」という用語が出てきません。

なぜ出てこないか?
きっと、DOIT!で取り上げる企業の皆さんの中に、「誰かと戦う」という構造がないのだろうと思います。もちろん資本主義社会ですから、どの企業も競争の中にいることは間違いないのでしょうが、そんな小さなことにこだわってこなかったからこそ、独自性も生まれてきたのでしょうし、「人づくり」などの長期的視点に立てることができるのでしょうね。

先日も「ホスピタリティ戦略」という言葉を聞いて、なんとなく違和感を感じていたのですが、ビジネス用語も時代に即したものにしていく必要があるかもしれませんね。



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2009 年 07 月 21 日 11:22

パソコンの引っ越し

電源が壊れたしまった愛機VAIO(パソコン)を手厚く供養して、新しいパソコンに乗り換えました。
新しいパソコンはPanasonicのレッツノート。

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A4サイズのパソコンは久し振りなのでかなり大きく感じますが、重さはVAIOより軽いから持ち運びはとても楽にになりました。パソコンの進歩はバッテリーの改善と共に進んでいったと言いますが、これも一重に日本の技術者の皆さんのおかげです。心より感謝します!

VAIOの良さは映像や音楽関係のソフトが充実していたことですが、Panasonicさんは徹底的にビジネスに特化していて、余計なソフトは入っていません。
パソコンもこれだけ市場が飽和状態になってきたので、ますます尖ったコンセプトを打ち出さないと選ばれないのでしょう。
長時間の使用にも耐えるバッテリー、カバンに入れた時にかさばらない計上、軽さ、耐久性など、このレッツノートは本当に良く研究されています。

我々の「映像」ももっともっと研究開発の余地はありそうです。
ユーザーが違いを感じるぐらいの品質で、「選ばれる会社」にならなければ・・・!

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2009 年 07 月 17 日 20:43

夏は暑いもの

8月生まれの私はカッと照りつける熱さは嫌ではありませんが、ムシムシする暑さはどうも苦手です。
暑くても風が吹いたりしていると、気分は爽快になりますね。

ところで、セブンイレブンさんが過去のPOSデータを分析して今期の判断にするのを止めたという話をどこかの雑誌で読みました。
夏でも温かいものが売れたり、冬にアイスクリームが売れたりするのは、毎年状況が変わっているから。過去の常識にとらわれていると、判断を誤る。
自分の五感を信じていこうというトップの判断があったようです。

確かに冷房がガンガンにかかっている部屋にいる人にとっては温かい食べ物は必要なんでしょうね。
「夏はかき氷」なんていう定番の発想がどんどん壊れていってしまう時代なんでしょうか。

暑いときは暑い方がいいと思うのですが・・・

今日は暑さのなか頑張った人にひとときの癒しをプレゼント。
暑さのなかで、キレイに咲いている花を見つけました。

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2009 年 07 月 16 日 21:37

川越に行く

今日は川越にある武州ガスさんに訪問させていただきました。
埼玉県の経営品質に取り組んでおられる企業で、以前からDOIT!をご活用いただいていており、お礼もかねて勉強会の方法や企業の活動をお伺いいたしました。

その帰り、一緒に訪問したブロックスの新人、須賀大輔君にぜひ「川越胃腸病院」さんを見てもらいたいと思い、病院に寄らせていただくことに・・・。
突然の訪問に皆さん目を丸くしておられましたが、いつもの「天使のスマイル」で迎えてくださって、須賀君もうれしそう。院長先生や小川部長もわざわざお時間をとっていただき、恐縮してしまいました。
でも、やはりここに来るだけで元気になりますね。

私にとって第二の故郷ような大切な場所です。

余談ですが、川越胃腸病院さんの売店で鈴木森繁さんの水彩画の絵葉書を購入させていただきました。蔵造りの川越の町並みが丁寧に書き込まれていて、飾っておくだけでも癒される本当にいい絵です。鈴木さんは川越の画家さんのようですが、絵から人柄がにじみ出ているような気がしました。

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2009 年 07 月 14 日 21:34

元気もりもり。

金曜日から日曜日にかけて久し振りのロケ。
朝から晩までスタッフの皆さんが頑張ってくれたおかげで、
とてもきい撮影ができました。
中畑さん、中島さん、松本さん、ありがとうございました!

さすがに私も疲れたので
月曜日は休みをとって大阪の自宅にいました。

日曜日もいない父親を平日に目撃した娘は、
「何かあったの?」と心配するような眼で見てきます。

考えてみれば平日に休むことなんて、ここ数年なかったな~。
みんなが頑張って働いてくれていると思うと落ち着かないし、
慣れないことをすると逆に身体に悪いかもしれません。
そうはいっても健康管理も大切な仕事。ゆっくり休ませていただきました。
というわけで今日から元気もりもりのスタートです。

そして今日火曜日は朝から東京へ。
久しぶりの東京は猛暑の一日でした。外に出ると「夏っ!」という感じです。
今日は有名なコンサルティング会社の方が御来社いただき、DOIT!のことを
話し合いました。
いろいろと褒めていただき、嬉しかったです。

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2009 年 06 月 30 日 09:09

水たまり

雨が降ったり止んだり。
毎日じめじめした日が続きます。

子供の頃は、雨上がりに水たまりで遊ぶの大好きで、水たまりと水たまりの間に溝を掘り、ダムや川を作って遊んだり、水たまりに思いっきりジャンプインして水をまき散らし、雨上がりの道はディズニーランドのような楽しさでした。

私の故郷は京都の山の麓でしたから、舗装されていない道路がたくさんありました。その中にできる水たまりは濁っていて、外から深さが測れません。

足を入れると思ったより深かったり、思ったより浅かったり。
長靴の中に水か入るほどの深さに出逢うと、かなり嬉しかったような記憶があります。

時々今でも水たまりに思いっきり足を踏み入れたくなる衝動が起きるのは、そんな記憶のせいなのだと思うのですが、水たまりには不思議な魅力があると思いませんか?

最近、私は意外と雨も梅雨も好きなのだと気づきました。

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2009 年 06 月 22 日 09:03

携帯電話

日曜日、雨も降りましたが晴れ間もみえた関西地方。

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母親がようやく携帯電話を持つことに同意をしてくれたので、購入した電話の使い方を教えに行きました。
簡単になったとはいえ、母親にとってはハードルが高く、付属のマニュアルさえわかりにくいと言います。

そこで、一通り教えた後、電話がかかってきた場合、受ける場合、不在着信があった場合など、押すボタンと操作方法を記載した、「やりたいこと別マニュアル」を、チラシの裏側を使って書いてあげることにしたのですが、なんだか映像の構成案を書いているような気分です。

その後は孫に電話をかける「実施トレーニング」で締めくくり。

なんだか会社の新人研修会のような時間でしたが、これで使ってくれれば安心です。



夜、娘達から父の日のプレゼントということで、室内限定で着てほしいと条件が着いたTシャツをもらいました。
このチョイス、なんだかな~と思う気持ちもありますが、子供からのプレゼントはやっぱり嬉しいですね。

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2009 年 06 月 16 日 18:36

スマイリング・ベイビー・プロジェクト!

美容業界などで活躍されている写真家、堀口マモルさんから、「今度、新しいプロジェクトを立ち上げたので協力してほしい」というご連絡をいただきました。

それが「スマイリングベイビープロジェクト」。 ※下のバナーをクリックしてみてください

プロジェクト・スマイリングベイビー Project Smiling Baby (c) Mamoru Horiguchi


赤ちゃんののピュアでパワーあふれる笑顔を通して、地球環境改善や世界平和など世の中をよりよくする為にどうするべきかをみんなが考えるきっかけとなるプロジェクトにしていこう!

そんな思いでスタートしたプロジェクトなんだそうです。


確かに赤ちゃんの笑顔は、見ているだけで優しい気持ちになりますね。

自分が子供好きだから、余計にそう思うのかもしれませんが、こんな笑顔を見たら、きっとどんな極悪非道のヤクザさんだって、ニコニコしてしまうんじゃないでしょうか。
そう考えると、赤ちゃんの笑顔にはパワーがありそうです。

このプロジェクトの存在をひとりでも多くの人に知ってもらいたいので、ご興味のある方は応援してあげてください!

【堀口マモルさん】

ニューヨーク、パリ、ミラノ、そして現在は東京を拠点に活動する写真家。
写真作家としてフランス、イタリア、スペイン、スイス、ベルギー、アメリカ、香港、台湾など国内外で写真展を多く開催。その才能あふれる作品は世界のミュージアムにも永久保存されている。
ファッションフォトグラファーとしての活動以外にもエリック・クラプトン、ディビッド・ボウイ、シンディ・ローパー、アントニオ猪木など著名人やアーティストのポートレート撮影をする傍ら、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる社会派アーティスト。

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2009 年 06 月 05 日 14:35

生きている喜び

お客様から、「この会社はやっぱり違う!」と思ってもらう為には、他がやる以上に努力をしなければなりません。

工夫もせず、努力もせず、簡単にできることばかりをやっていたら、もはやそれまで。
お客様に喜んでもらうことは、肉体的にはしんどいことなのだと、最近つくづく感じています。
そしてその「しんどさ」を乗り越えたところにしか、本当の生きてる喜びは味わえない気がします。

そもそもサービスとは、お客様という他人の心を理解して、プロとしてそれ以上のものを提供しようというのですから、しんどくない訳がない。相手の土俵で勝負する世界です。

リッツカールトンさんだって、ネッツ南国さんだって、バグジーさんだって、川越胃腸病院さんだって、皆さん動き回っているし、考えまくっているし、自分の時間を削り、お客様ためにたくさんの時間を使っておられます。

成功している企業は、やはり他の何十倍も働くから、お客様が集まるし、たくさんのお客様に対して手を抜かないから、さらに肉体はしんどくなる。

それでも、精神がしんどくならないのは、「自分がやりたいからやる」というマインドがあるから。人生を主体的に生きている人が集まらなければ、あんなサービスはできません。きっと。

お客様の注文だけに応える。
上司から言われたことだけをやる。
ルールに決められたことをだけをやる。

それは確かに楽でしょうが、きっと何かが少しずつ破壊されているような気がします。
手応えのある人生が遠のいていくような・・・。

ゲームに没頭するように、常に自分の頭をフル回転させて、ひとつひとつの仕事に自分なりの考えを盛り込んで、どんな仕事も「創造的な仕事」ににする。
これが「生きている」ことのような気がするのですが、もはや古い考えなのでしょうか。


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2009 年 06 月 05 日 08:35

ひさしぶりですね

三重県から大阪、大阪から小倉、小倉から東京へと、今週は目まぐるしく日本を横断してしています。
遅くまで撮影をしたり、朝も早かったりで、なかなかブログ更新ができませんでしたが、今日は久しぶりに東京。ブログを久しぶりに更新します!

昨日の夜は、6月度の試写交流会in東京を行いました。今回は30名以上の皆さんがご出席。ブロックスも制作部のスタッフが手伝いにきてくれて、とても賑やかな勉強会となりました。

美容室、銀行、家電メーカー、タイヤメーカー、病院、飲食店、携帯電話販売店、研修会社、コンピューター、靴の販売会社、旅行会社、刺繍会社・・・など、お集まりいただいた皆さんの業界は本当に様々です!

なのに、グループ討議があっと言う間に盛り上がるのは、何故なんでしょうか。
感性や気持ちが同じ人が集まると、とても良い空気になりますね。

来月は7月1日(水)、18:30~。場所は新宿、無料です。
次回は「チームワーク」をテーマにしたいと思っています。

■試写交流会in東京新宿(無料)

よろしければ、ぜひ!




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2009 年 05 月 29 日 19:36

「びよういん」と「びょういん」

昨日のブログの最後に書いた「DVDの感想文」。
届けていただいたのは、川越の天使の皆さんでした。

川越胃腸病院の事務部の皆さんがDOIT!73号「バグジー」を使った勉強会を開いてくださって、なんと参加したお一人ひとりが感想を書いてくださったんです。

感想文とわかっていても、一人ひとりがキレイな封筒に入れて送ってくださったので、自分に手紙をもらった気分になりました。
ふだん若い女性から手紙をもらいなれていない私はかなりドギマギしてしまいましたが、内容はバグジーを見て一人一人が感じられた熱いメッセージ。
夜、一人で読んでいたのですが、すべての手紙に心がこもっているし、川越胃腸病院さんと比較しながら、もっと自分を高めていきたいという前向きな内容ばかりで、両方を知っている私は、本当に嬉しくなりました。

「てんしがいるびよういん」と「てんしがいるびょういん」。
似ているのは名前だけではなさそうですね。

川越の天使の皆さんに私の好きな言葉を送ります。

「他の人の良さを見つけ出せる人は、それだけ自分の心も美しい人なのです。」(ダスキン創業者 鈴木清一氏)

物事を素直に見て、素直に感動し、謙虚に学ぼうする「キレイな心」の大切さを、皆さんの手紙を読んで改めて感じました。
そして、こんな人がたくさん育っておられる川越胃腸病院さんの凄さ。やっぱり素晴らしいところです。

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2009 年 05 月 26 日 19:45

ゴミ

大阪の繁華街、道頓堀に近いブロックスの大阪のオフィス。
少し離れたところにある長堀橋駅の付近は、毎日結構な通行者です。
一歩大通りから中に入れば、そんなでもないのですが、メイン通りは、サラリーマンから飲み屋で働く人まで毎日、すごい人通り。

そんな街ですから、道路には結構、ゴミが落ちています。
一番多いのがタバコの吸い殻。次が菓子や食品の袋、街路樹の葉っぱもありますが、そんなのはごく僅か。
ほとんどが人の出したゴミ。恥ずかしい話ですが、このあたりの現状はそんな感じです。

どうして、こんなに多いだろうと思っている側から、吸い殻を落としていく人。
呆れてしまいますが、こんな光景は大阪だけではないのかもしれません。

日本人のモラルが低下しているぞ!と言いたいけれど、正直に告白すれば、私も昔、同じようなことをしたことがあります。人のことを言えた義理ではありません。

汚れた環境が汚れた人を作るのか、汚れた心が環境をつくるのか
本当のところはわかりませんが、何か世相を表しているのかと思うと、少し嫌な感じもします。
大人がしっかりしなけば。


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2009 年 05 月 07 日 22:12

ゴールデンウィーク!

久しぶりのブログ更新です。

このゴールデンウィークは思い切って、ブログをお休みをさせていただきました。
私は仕事も少ししましたが、基本的には暦通りの休みが取れ、かなり元気です。
皆さんは、どんなGWだったでしょうか。

休み中、真ん中の娘が「京都に行きたい」というので、二人でお寺を巡りをしてきました。
彼女が一番行きたいと言っていたのが石庭で有名な龍安寺
17歳女子なのに、なかなかしぶい選択をします(笑)。
しかし、さすが世界遺産。さすが石庭。この雰囲気はここでしか味わえません。
親子二人、石庭を見ながら、しばらく佇んでおりました。

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ところで、龍安寺にある「知足の蹲踞(つくばい)」というのはご存じでしょうか。
それがこれ。

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そこには「吾唯足知」(われ、ただ足るを知る)の4字が刻まれているのですが、これは、不満を言うな、今を満足する心を持てという教えなのだそうです。

これだけ恵まれている時代なのに、足るを知らない現代人はさらに求めようとしています。
この四文字の意味を知ると、このシンプルな石庭の見方が変わってきます。

その後、近くの妙心寺に寄って、嵐山の天龍寺へ。ここも世界遺産のひとつです。
天龍寺が有名なのは、曹源池庭園ですが、この庭園を回廊から見ると、なぜか昔の貴族か僧侶になったような気分になります。

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回廊の奧の暗い部屋から、明るい庭を見ると部屋の周囲が額縁のようになって、これまた見事です。まだ未体験の方は、ぜひ、一度味わってみてください。絵はがきのようですよ。

今の季節、庭にたくさんの花が咲き乱れていて、春の京都を満喫できます。
やっぱり京都はいいですね。

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しかし、なんだかんだで、3つのお寺を巡り、境内を歩き回るとかなり疲れました。
お寺の場合、あまり欲張らず、ひとつのお寺でボーッとするという楽しみ方の方が合っているかもしれません。




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2009 年 04 月 29 日 00:06

ホスピタリティ道

今日の午後、大久保さんが東京事務所に来てくださいました。

「組織と人の向上セミナー」をご紹介するために、どのようなセミナーなのかを大久保さんに語っていただき、それを映像化するというアイディアで、今日はその収録をさせていただきました。

その中で先日、院内で実施させていただいた川越胃腸病院さんの話になって、もし可能なら皆さんの感想もお聞きしてみようと、急遽病院にご連絡して、お伺いすることに・・・。
突然のことで、川越胃腸病院の皆さんもさぞ驚かれたと思います。

ブロックスからは小出君、途中で、組織と人の幸せづくり研究所の間宮さん、松崎さんも合流していただき、夕方、川越胃腸病院さんへ到着。突然のことなのに、皆さんが笑顔でお迎えいただいて、撮影にもご協力をいただきました。(皆さんありがとうございました!)



いつも思うのですが、ここ(川越胃腸病院)にくると、自分の心が和むのがわかります。

本当は病院は身体を悪くしていくところなのに、私は悪くないのに行っているので(すみません)、心配も不安もないからだと言われたらそれまでですが、それでも心が和むという感覚は、ここの病院の不思議なところです。

やっぱり、「人」のオーラというのでしょうか。来る人を心から歓迎し、好意を持って迎えてくださる皆さんの「気」が、スッと心を軽くしてくれます。

「笑顔が人を救う」というお話がありますが、本当に皆さんの笑顔が心を解きほぐしてくれます。
しかも、こちらは一人の笑顔じゃないんですよね。全体が笑顔。病院が笑顔なんです。そこが決定的に他の組織にないところだと思います。


事務部の福島さんが、20年以上も前の資料に、病院の基本応対に【おもてなし】の事が明確に記載されていたというお話をしてくださったのですが、その当時からひとつひとつの応対に心を込め、改善し、積み重ねられた「文化」が、私が感じる「和み」の背景にあります。
だから、決して簡単なことではなかったはず。

日本の良き文化も、時代に翻弄され廃れていくことがありますが、やっぱり時流に流されず、浮かれず、本質を見つめていく基本的な哲学を持ち続けることが、一番大事なんでしょうね。

こうした本質的な哲学は、昔から日本では「商人道」とか「武士道」というように、道として大切にしてきました。川越胃腸病院さんの経営は、「ホスピタリティ道」というようなものかもしれません。


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2009 年 04 月 24 日 11:37

不況にどう立ち向かうか

5月21日の「日本を元気にするセミナー」。今、いろんな方が申し込んでくださっています。

先行きが見えない時代だから経費を省こうではなくて、先行きが見えない時代だから次の時代に備えて投資をしよう、自分を磨こう・・・。お話をお伺いすると、ほとんどの皆さんがこんなお気持ちで申し込んでくださっているようです。
本当に頭が下がります。

私もそうですが、急激な変化の時代を迎えると迷いが出てきてしまいます。
先日もセミナーである経営者の方が「急激に業績が落ちる今、CSやESなんて言ってられるのでしょうか」という質問をされていましたが、そう言いたくなるお気持ちも良くわかります。
ちまたでは、いろんな企業から「理念で飯が食えるか」とか、「お題目より利益だ、儲けだ」というような声が聞こえてきます。

業績が落ち込むと不安にならない訳はありません。気持ちが揺れるのは当然です。

私はこんな時、これまで取材した経営者はこんな逆境に合われた時は、どのような判断をされるのかな?どんな態度でおられるのかな?と想像してみます。

いろいろな取材先の経営者の顔が思い出され、妄想のインタビューが始まるのですが、いつも最後に想像が行き着くのは、右往左往せず、ニコニコ笑っておられるいつもの顔。
「惑わされたら駄目だよ」とおっしゃる、いろんな経営者の顔が見えてきます。

取材の時に聞きましたが、どの経営者も、今日までに相当の試練を乗り越えてこられています。

こうした不況の時代もあったでしょうし、倒産の危機だって何度も経験されているでしょう。お金があればと利益優先の誘惑にとらわれたことだって正直あったと思います。
人が辞めていくことの辛さもあっただろうし、社員が誰も振り向かない辛さもあったでしょうし、、業界から相手にされない、バカにされるなんていうこともあったに違いありません。

DOIT!の取材の時に、そんな苦闘のお話はたくさんお聴きしました。
だから、今回の「不況」という波だって、そのうちのひとつだというぐらいにしか考えておられないんじゃないかと、想像してしまうんです。


でも、未熟で弱い私は、なかなかそうはいきません。
挫けそうにもなるし、ぶれそうにもなります。

そんな時こそ、尊敬する経営者の顔を思い浮かべてながら、身を引き締め頑張っていこうと思います。
強い味方がいるようです。

改めて、素晴らしい経営者と出逢わせていただいたことは、本当にありがたいことだと思います。



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2009 年 04 月 20 日 19:43

娘と食事

日曜日の夜、久しぶりに娘3人と食事に行きました。

長女の芽生(めい)、次女の未生(みお)、三女の亜生(あい)。

ほとんど家にいない父親ですが、食事ぐらいは一緒に来てくれます。

いろいろと話をしましたが、外見だけは大人ですが、話の内容はまだまだ子供。

今時の高校生とは思えない3人の天然ボケぶりが少し心配になりました。

久しぶりに合ったのに、私を見て「老けた」とか「やつれた」とか

嫌なことも言いますが、身体のことを心配もしてくれていているということもわかって、ちょっと嬉しかったです。


さて、月曜日の今日は、大阪にいました。

朝から夕方まで慌ただしい一日でしたが、今日も良い出逢いがありました。

税理士の先生ですが、志を大切にされ、元気な企業づくりを応援されている方です。

事務所の明るい雰囲気がとてもお印象的。

良い企業は玄関口でわかりますね。





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2009 年 04 月 19 日 17:23

新緑の季節

今日は快晴で、うららかな春の日曜日。

桜の花が終わったこの季節、実は私が一年で一番好きな季節。

何が好きかというと、青々とした木々の新芽の色が至る処に目立ってきて、

なんか、日本全体の樹という樹が、「ようしやったるで~」と叫んでいるような、元気な感じがします。

この前見た、東京の公園の新緑も良かったし、

昨日通った大阪の御堂筋の銀杏の新緑もいいですね~。

今日、家で育ているアジサイも、若い葉が青々と茂ってきていてがんばってました。

いつの間にか散っていた桜も、世代交代を待っていた若者のように、僅かに残る花びら中で輝いているし・・・

DSC04222.jpg

4月の空の青色と太陽に透き通る新緑の瑞々しい緑色。
なんでこんなに気持ちいいんでしょうか?

私が汚れているからか?
疲れているのか?

涙が出そうになります。


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2009 年 04 月 13 日 21:51

ひとり暮らし

いろんな会社で入社式が終わって、今、新人さんは社会人一年生としての研修の最中でしょうか。
入社と同時に親元を離れ、一人暮らしを始めた人も多いかもしれません。

私も何十年か前、社会人と同時に一人暮らしを始めました。
出来るだけ切りつめようと、選んだところはボロアパート。昔の「長屋」のようなところでしたが、それでも、初めての「自分の城」。
嬉しくてしかたありませんでした。

仕事を続けていくとお金も貯まり、徐々に家具や家電製品が揃っていくのも楽しみでした。

その後仕事と共に何回か引越をし、結婚したり、家族が増えたりして、暮らしも家も変わってきました。
しかし、一番面白かったのは始めての一人暮らし。

足りないから面白い。貧乏だから考える。
満ち足りていないことが創造的になるんでしょうか。



さて、今日は大阪で持田君と一緒にいろんな会社に訪問させていただきました。

中でも化粧品のメーカーである大阪のD社の社長と常務のお話は、自分の気持ちに響きました。
1997年にたった四人で創業され、今や全国にテレビコマーシャルを打つほどの企業になられたのですが、お二人とお話していると、急成長企業にありがちなギラギラ感がまったくありません。

たぶん、4人で始められた頃、そのままの精神をお持ちなのでしょう。

共感したことは、「正直な商い」。

自分が感動したこと、納得したことだけを素直に伝える。
品質にこだわる、中身にこだわることが遠回りのようで結局は近道。

何か、王道を教えていただいたような気がしました。

DOIT!の社内勉強会もずっと続けてくださっているのだとか。
「おっ、それはDOIT!的だね」とかという言い方まで出てきたそうです。

本当にありがたく、嬉しいお話でした。

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2009 年 04 月 08 日 08:00

ある手紙

先日、73号のバグジーのビデオでインタビューに答えてくれたNさんがバグジーを卒業されるということを聞き、ささやかなプレゼントを贈ったら、御礼のお手紙をくださいました。

バグジーに入社でき、たくさんの人との出逢いのおかげで今の自分がある。
みんなのおかげでこの仕事が大好きになり、本当に私は幸せだ。

手紙のなかに「成長の喜び」「感謝の気持ち」がたくさん書いてありました。

この間の講演でも、田坂広志さんが「見えない報酬」というお話されていましたが、このNさんも、バグジーさんとの出逢い、仕事を通して、本当にたくさんの見えない報酬をもらわれたようです。
手紙のなかに、そこへの喜びがいっぱい詰まっていました。


見えないけれど大切な仕事の報酬。

田坂さんの本「仕事の報酬とは何か」には、こんなことが書かれています。

仕事の報酬の第一は「能力」。
一生懸命仕事をすると職業人としての能力が身につく。良い仕事を残そうとすると能力が磨かれる。

仕事の報酬の第二は「仕事」
一生懸命仕事をすると良い「仕事」を残すことができる。職業人としての能力を磨くことによって良い仕事を残すことができる。

仕事の報酬の第三は「成長」
一生懸命仕事をすると、人間として「成長」できる。困難と立ち向かい、仲間と切磋琢磨することで、1人の人間として成長することができる。これはある意味で最高の報酬だ。

この間の講演では、その他に「出逢い」ということも上げておられました。
仕事の報酬は、素晴らしい人との出逢いもあります。

もちろん、収入や地位などの「目に見える報酬」が大切ではないと言っておられる訳ではありません。しかし、以外と多くの人は「目に見える報酬」だけに目が向きがち。

田坂さんの本には続けてこんなことが書かれています。

「報酬」は「自ら求めて得るべき報酬」(能力や仕事や成長)と、「結果として与えられる報酬」(地位や収入)とある。
早く経済的に豊かになりたいと、「結果として得られる報酬」に目が向いて、性急な心の姿勢に陥った瞬間に、現場での厳しい修練を通して得られる忍耐力や粘り強さという「能力」を失ってしまうという大きなジレンマに陥る。

バグジーのNさんも何度も何度も「辞めたい」と思ったそうです。
手紙にも「そんな時が何度かあったけど、辞めないで良かった」とおっしゃっておられました。

仕事は厳しい。いろんな波が降りかかる。
でも、そこからどんな報酬が得られるのか、「目に見えない報酬」という視点から考えてみると、ひとつの答えになるかもしれません。

「仕事」は奧が深いですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「仕事の報酬とは何か」~人間成長をめざして~
著  者:田坂 広志
出 版 社:PHPエディターズ・グループ
定  価:1,150円(税別)

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2009 年 04 月 07 日 22:39

されど「塩」

東京事務所から一駅先の「市ヶ谷」は都内の桜の名所のひとつ。

四ッ谷駅から市ヶ谷駅にかけて、沢山の桜の木があって、この時期になると、お濠の水面に花びらが舞い落ちて、それはそれはいい感じになっています。

会社から歩いても15分ほどで、その美しい風景が見られるのに、今年はまだ一度も行っていません。
駅からチラッとみた程度です。
せっかくの春、今度の休みには写真でも撮りに行きたいと思っているのですが、もう散ってしまっているかもしれませんね。



さて、今日は、DOIT!のユーザーさんでもある、伊豆大島で「自然塩」を作っておられる海の精株式会社さんに行ってきました。

皆さんはこの会社のことをご存じでしたでしょうか?

今でこそ、塩の生産も販売も自由にできますが、少し前までは、専売法という法律に阻まれて、自由な販売はできませんでした。そのもっと昔は、日本には塩田が各地にあり、自由に作ってきたものなのですが、国が管理するようになったことで、日本の塩づくりは廃れてしまいました。

しかし、その専売法ができる直前に、なんとか昔ながらの塩づくりを残そうと、国と戦ってきた団体がありました。
その団体は、「日本の美味しい塩をなんとか生産し、消費者に届けたい」と、必死な思いで運動を続け、国に働きかけながら伊豆大島で、実験的な塩づくりをしてこられました。

それが、海の精株式会社の原点なのだそうです。

自由化になってからは、株式会社として生まれ変わり、全国各地のユーザーさんに販売されています。

そんな会社のお話を伺って、サンプルの塩をいただいたのですが、やっぱりひと味違います。
海水を煮詰め、天日で水分を蒸発されるという、実に手間ひまかかる作り方の塩づくり。
「手塩にかける」とはこのことかもしれませんね。


すっかり、塩のことにはまってしまいましたが、
社長曰く、「日本人には塩が足りない」のだそうです。
良い塩を取ることで、元気になる。行きすぎた減塩は返って良くないのだとか。

たかが塩、されど塩。
勉強してみると、結構奧の深いもののようです。






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2009 年 04 月 01 日 19:50

最近のこと

ここしばらく「気まぐれ日記」の更新ができていませんでした。
せっかく訪問してくださっているのに、前と同じでは申し訳ないと思いながらも、忙しくなるとつい、後まわしになってしまいます。反省、反省・・・。

土曜日は東京から長野県の松本に移動して、大久保さんの還暦のお祝いに参加。
伊那食品の塚越会長と、お揃いのアフロとサングラスで大久保さんを驚かせてきました。
皆さんにご協力していただいたメッセージ映像も大成功!皆さん、また完成ビデオ送ります。

その翌日は、名古屋経由で大阪へ。
そのまま、日曜日の夜は九州で泊まって久保さんと合流。
翌日はバグジーさんの入社式と合宿に参加しました。

いやいや本当に素晴らしい入社式ですね~。
お母さんやお父さんの手紙に、やっぱり泣いてしまいました。

その後の合宿も、さすがに「自主活性化」の風土づくりに取り組み続けておられるバグジーならでは。
みんなが輝いて目標づくりに取り組んでいました。
この様子は映像で撮影していますので、いつか皆さんにご紹介できればと思っています。


さて、昨日のうちに大阪に戻れたので、
今朝は、朝からヨリタ歯科に行ってきました。

実は今日は、寄田先生の誕生日。
職員の皆さんがサプライズでお祝いをされるというので私も内緒で参加するということに。
パンダのぬいぐるみを着て、岐阜からこられた大久保さんと一緒に寄田さんを驚かせてきました(笑)。
職員みんなの手作りのお祝い。ヨリタ流の楽しい演出に、寄田さんも感動されていました。
最近はなんだかこんなことが続いていますが、人が喜ぶことをするだけで気持ちが良くなります。
人を楽しませているのだか、自分が楽しんでいるのかわかりません。

その後、大阪の事務所に戻って、社員の面接と、ご来社いただいたJAEさんと打合せ。
資料作りやなんやらで、今日もバタバタの一日でした。
でも、いろんな人が喜んでくださって、今日は◎の一日でした。

ところで、今日は次女の未生(みお)の誕生日。
朝、お祝いを渡したら喜んでくれましたが、最近はちゃんと話ができていません。
知らぬ間に高校2年になるそうです。(人ごとのようですが)

親がこんなだから、子供のほうも「しっかりしなきゃ」と思ってくれているのか
何の問題もなく育ってくれています。

隙があれば「勉強なんかやめて、遊びにいこう」と言ってばかりいるので
子供の「うかうか口車に乗ったらあかん。へたするとあんな風になってしまう」
と気合いが入るんだと思います。きっと。
子供にも感謝しないといけません。








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2009 年 03 月 24 日 08:35

楽しくなる回路

ある人を喜ばせようと、作戦を練っているのですが、もうそれ自体で楽しくなっていくのが面白いな~と思っています。やっぱり仕事も同じでアイディアを練る瞬間が面白いし、それを自分でコントロールできたらなおのこと。

昨日の夜も飲みながら話し合っていたのですが、私は昔から、どんな仕事をする時も、この回路が回ってしまうので仕事が嫌になりにくいようです。

人から言わせると、「普通の人」ではないそうです(笑)。

確かにな~。うすうす変だとは思っていましたが、この変な回路を持っている人は意外と多い気もするので、もしかすると、普通と変が逆転する日もあるかも・・・?

少なくとも今のこの作戦に乗ってくださる皆さんは「変チーム」の一員のようです。変な言い方ですが・・・。

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2009 年 03 月 20 日 19:29

賑わう百貨店

昨日は、大阪の試写交流会。
二次会も盛り上がって、11時半まで梅田にいました。
京都や奈良からのお客様もおられたのですが、ちょっと話し合うだけで友達になれるのは、DOIT!という共通点があるからなんでしょうか。
とにかく、課題は業種業態を超えて同じですね。

大阪や東京だけでなく、いろんな地方でやれるといいな~。
どなたかと協力してやってみようかな。

さて、今日は祭日ですが、梅田で監督の中畑さんとビジョンワークの落合さんと打合せ。
ビジョンワークさんというのは、映像の技術会社。落合さんこと、オッチーとは、もう何年も一緒に仕事をしてきました。DOIT!の撮影チームのメンバーです。
やっぱり、阿吽の呼吸で仕事ができるというスタッフは得難い存在。なんでも早いですね。

その後、用事があって、梅田の阪急百貨店の地下食料品売場に行きました。
休日ということもあってか、もの凄い人が買い物にこられていました。
人気店には行列が出来ているし、歩くのさえ必死。
さすが、大阪の老舗、阪急さん。頑張っておられます!

しかし、実際、こんな賑わいを見てしまうと、「不況って何なんだろうか?」と思ってしまいます。
サイフの紐は堅くなっているんでしょうが、日本はまだまだま裕福な国です。
ほとんど大したことを話していない携帯電話を、殆どの子供が持っているし、こうやって美味しいものを選んで食べるゆとりもあります。

貧困にあえぐ国の人がこの状況を見たら、絶対に日本が「不況」なんて信じないでしょうね。

本当に、この豊かさに感謝しないと罰があたりそうです。














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2009 年 03 月 07 日 18:36

始発の新幹線で

5時起床。6時に発射する朝一番の東京発の新幹線に乗る。

これに乗ると8時30分には新大阪に着き、9時からの会議に間に合ってしまいます。
いいか悪いかは別にして、この新幹線の存在は、ビジネスに大きな影響を与えているんでしょうね。

少し前は、この時間は真っ暗だった東京の街も、季節と共にだんだん明るくなってきています。朝日に照らされるビル群は、ちょっといい感じです。


そんな新幹線の2時間半を過ごした後、今日は大阪で販売チームの合宿勉強会。
一日かけて方針や計画、やりたいことを話し合いました。

みんな土曜日というのに、出てきてくれてやる気も満々。
4月から産休から復帰する、與田(よでん)さんも参加してくれました。

彼女は創業からのメンバーですが、出産と育児で1年間ブロックスから離れていました。
男の子3人の育児でさらにたくましくなっての復帰。
すごい戦力になってくれると思います。

小出君、伊原さん、小柳さん、そして與田さん。
力を合わせて、がんばっていきましょう!!








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2009 年 03 月 06 日 08:13

心で感じるというスタイル

昨日は夕方から、新宿で「試写交流会」。
初めて参加する人がほとんどで、少し緊張感のなかでスタートしましたが、時間と共に笑い声も出始めて、最後はとてもいい雰囲気になりました。

こうして勉強会をしているといつも思うのですが、皆さん、研修というものにずいぶん慣れておられます。研修生としての基本を身につけておられるので、進行する側としてはとてもやりやすく、進行はスムーズにいきます。

しかし反対に少し気になることもあります。

昨日の皆さんは、心で感じて自由に話し合うというブロックススタイルの勉強会に慣れておられましたが、こうした映像を知らないほとんどの方は、そんなスタイルにかなり戸惑いを感じられるようです。

講師からの質問に対しては「心の実感を言うのではなく、理性的で正しい答えを出さなければならない」とか、「感動して泣いたり、研修という真面目な場で笑ったりしてはいけない」とか、知識・スキルの研修を中心に研修体験を積み重ねてこられた方にとっては、「心で感じる」ということはだいぶ違和感があるようです。

会社の中においては、居酒屋のようにリラックスしながら、真面目な話を楽しく語り合うということは難しいんでしょうね。まだまだ・・・。

そんなことを考えていると、今朝、いつもとてもいい言葉を送ってくれるブーストパートナーズの小田さんのメルマガにこんな文章がありました。


<今朝の成長フレーズ>

 本当に必要な答えは

 頭の中ではなく、心の中にある

 小田真嘉 ※メルマガ登録: http://www.odamasayoshi.net/


昨日の今日だったので、この言葉がとても印象に残りました。

自分の心を見つめ直す時間は、ビジネスの中でますます大事になってきているような気がするのですが、こんなことばかり言っていると「甘い!」というご指摘もまた聞こえてきそうです。
両方大事なんですね。


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2009 年 03 月 01 日 20:41

故郷、京都

疲れがたまっているのか、最近考えがまとまらないので、今日は仕事を忘れて京都に行きました。

映画村で有名な太秦にいる友達と会ってから、近くの広沢池(ひろさわのいけ)に。

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嵯峨野ののんびりとした景色。
平安時代の人達の見たのとそんなに変わらないんじゃないかと思うような雰囲気。
近くには大覚寺という有名なお寺もあります。

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広沢池にはサギやカワセミといった鳥も多く、
アマチュアカメラマンもたくさんきていました。


その後は、親がいる山科へ。
今日は時間があったので、家の周りを撮影してみました。
これ(下)が、小学生の時からずっと遊んでいた池。
池にはたくさんの鯉が泳いでいますが、ルアーで釣って怒られたことがあります。

DSC07101.jpg

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ここは、真冬になると丸い氷ができる場所。
丸く分厚い氷を採集するのに命をかけてました(笑)。

DSC07111.jpg

家の真横にあったこのクスノキは、かなりの樹齢だと思いますが今なお健在。(中学生の写生で書いた構図で)

DSC07108.jpg

中学生の頃、毎週のように掃除をさせられていた川(溝?)
全長は結構長く、両側の草刈りも大変でしたが、おやつももらえて、結構楽しいことも多かった。

DSC07113.jpg

学校の前の池。六角形の休憩所があるので、六角堂の池と呼んでいました。
ここも大きな鯉が泳いでいます。

学校の前なのでルアーは使わず、普通の釣り針で、こそっと挑戦。
「釣りキチ三平」が流行っていたので、幻の魚「イトウ」を釣り上げた気分になって喜んだりしてましたが、確か先生から、かなり怒られました。

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学校の周りにはこんな小道がいっぱいあって、暗くなるまで遊びまくってました。
ここを通ると懐かしくなる。

DSC07115.jpg

生まれた場所があるというのはありがたいこと。
ここ来ると、やっぱり元気になります。

いつまで残っているのかわからないけど、できればこのままあり続けてほしい。









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2009 年 02 月 16 日 08:48

150人がちょうどいい

昨日の新聞に「150人がちょうどいい」という記事がありました。

携帯電話の登録の中でこれからも電話をかける関係と思える人はだいたいが100~200人ぐらいだという例を出しながら、英国の人類学者R・ダンバーさんが研究した、目的を共有し心を通わせながら一体となって活動するユニットの規模が紹介されていました。

それが150人。
軍隊や企業の他に、ひとつの教会の信徒数など、いろんな組織を調べたら、世の東西、時代を超えてその数は100~200の範囲だったそうです。
この結果、ダンバーさんは、集団の維持にはメンバー間の直接的、個人的なつながりが不可欠で、その最適規模が「150人」だと言っておられるみたいです。

川越胃腸病院の取材の時、望月院長が、自分が見られる規模は100人ということを仰っておられましたが、心を通わせることができる組織の規模を院長は実感としてもっておられたのかもしれません。
DOIT!の取材企業の従業員数の平均も、もしかするとこのあたりかも。

その記事には、まわりとの関係を良好に築こうとする社会的動物である人間の脳の処理範囲は、150人ぐらいで生活できるのが最適なんだとも書いてありました。

150人という数字がとても印象に残った記事でした。


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2009 年 02 月 09 日 11:12

女性の強さ、たくましさ

今日は、女性社員が7割~8割というある企業にお邪魔して、ワークライフバランスを高める様々な取り組みについて取材をさせていただきました。

全国に支社や支店があるこの企業では、昔から女性が主戦力として活躍されています。出産や子育てなど、働き続けたいという女性にとって障害となっていた様々な問題を解決するための様々な制度を、独創的に作り上げてこられました。

いろんな人の話を聞いて感動したことは、人事や労務の考え方でした。
まず、根底にあったのが、働く人が「仕事を楽しい!」「会社が好きだ!」と心から思っていること。そして、その強烈な思いから、「出産や子育てなんかで簡単に自分を諦めたくない」という気持ちが生まれ、なんとかしたい、なんとかしてあげたいと会社が考える。
そして生まれてきたのが、様々な「働き方」のニーズに応える制度。この順番が一番大事ですよね。

子育てしながら働ける。介護しながらも安心して働ける。
ただ働く時間が短い」という状況があるだけで、フルタイムの正社員とまったく変わらない評価や仕事内容を実現する社員の皆さんのインタビューから、いろんな刺激を受けました。

・子育ても仕事も「思い通りにならないことをなんとかすること」。子育てで成長できた。
・出産や育児なんかで自分のキャリアを諦めたくない。
・ワークも大事、ライフも大事。若い時期にはワークだけの時代もあっていい。成長につながる。
・ワークライフバランスには、人生の時間軸を入れて考えるべき
・短時間勤務制度の導入によって、仕事の効率化に磨きがかかり、チームワークの風土ができた。
・長く働けるという「安心」があるから、「よしやってやろう!」という気持ちになる。
・制度がうまく浸透するかどうかは、利用する人が「見本」となること。
・仕事と育児を両立できるという、生きた見本が、後輩を励まし、上司の信頼が生まれる。
・権利だからと感謝の気持ちも忘れてしまうと、うまくいかない。

改めて女性の強さ、たくましさを感じました。
本当にいい仕事をさせていただいています。


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2009 年 02 月 05 日 21:30

怖さを乗り切る勇気

良かれと思ってやったことが、逆に相手の怒りをかったり、迷惑になったりすることがあります。
そんな経験があると、それが小さなトラウマになって、同じような場面に遭遇してもなかなか行動に踏み出せなくなる。誰でも一度はそんな経験があると思うのですが、そのサイクルにはまりすぎると、どんどん行動を消極的にして、仕事が面白くなくなります。

そんな若い人には「失敗を恐れずやろう」と言うのですが、その傷の具合や「次の一歩」は人によってだいぶ違います。溝のような川もあれば、海のような大きな川もあります。
どうしてそこを超えさせてあげるか。なかなか難しいですね。

私がずっと愛してやまない「営業」という仕事も、最初はお客様の「断り」というのがとてもきつく感じてしまいます。
「いらないよ」「何度も電話してくるな」「必要ない」
今から思えば、お客様として当たり前の言葉が、「なんでこっちは良い物を届けようとしているのに・・」と怒りになったり、「俺のやっていることは間違っているのでは」と落ち込んだり、一日中気になることもしばしばありました。

そんな「断り」が怖くなくなったのは、言ってみれば何度も何度も体験したことだと思いますが、一番最初に、勇気を出してそこに向かっていった時に、「本当のお客様の気持ち」にふれたことが一番、怖さを取り除いく特効薬になりました。

キツイな~と思った言葉の裏には、「あの時は急いでいたんだよ」とか「前に傲慢な営業に合って嫌な想いをした」とか、なるほどな~という事がいっぱいありました。
それを知った時には、本当に「勇気」を出してよかったと思いましたし、良かれと思うことは恐れずにやろうという気持ちにもなりました。

だから、若い人には「失敗を恐れずに」と言ってしまうのですが、「そうは言っても・・・」「西川さんみたいに厚かましくないですもん・・」(これは言われたことはありませんが、きっとそう思っているはず)みたいなことを言われるとなかなか良いアドバイスができません。

営業がうまくいかない、怖いと悩んでいるある人に、なんとか勇気を持ってもらう方法を考えています。
どうすればいいですかね・・・。

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2009 年 02 月 01 日 20:20

映画を見る

あっという間に1月も終わり、今日から2月。
休みの今日は、映画「おくりびと」を見てきました。

死者を送り出す納棺という仕事を題材にしたこの映画は話題になっているだけあって、公開してから大分たつのに、賑わっていました。
確かに面白い映画ではあったのですが、最近の映画はどうしても「わかりやすく」してしまう傾向にあるのでしょうか。途中、感動を強要されているようなところが気になりました。
しかし、音楽も良かったし、山形の庄内地方の風景は本当にキレイでした。純粋にそんなところも良かったです。

ところで山形といえば、ブロックスには山形出身、山形の学校卒業という社員がかなりいまして、山形勢が一大勢力となっています。
山形を熱烈に愛しているのを不思議がってみていたのですが、こんなにキレイな風景を見ていると確かにそうなる気持ちがわかりました。
一度、に行ってみたいですね。

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2009 年 01 月 29 日 07:48

明るさの源泉

昨日夜は、東京駅のぶどうの樹さんのお店で茨城県経営品質協議会の鬼澤さんや、小川さん、清水さんたちと、ちょっと遅めの新年会をしました。
皆さん仕事が大好きな人ばかりなので、なかなか時間が合うことがないのですが、数年前から1年に一度ぐらいのペースでお食事をしています。

近況、健康、仕事のこと、世界情勢のこと、いろんな話に花が咲きました。
それにしても皆さん、輝いています。明るいオーラの源泉はどこにあるのかと思うのですが、やっぱり人に役立つ生き方がしたいという志の深さなんだと思いました。
私ももっと成長したいと思います。

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2009 年 01 月 28 日 07:25

企業のDNA

今日は、遠く北九州からウォシュレットなど衛生機器で有名なTOTO株式会社のお客様本部の皆さまが当社にお越しくださいました。
DOIT!シリーズもずっとご愛顧いただき、日頃からとてもお世話になっておりますが、九州ともなると、なかなかご訪問することができません。こうしてお越しくださるのは本当にありがたいこと。感謝のしようがありません。

そのTOTOさんはグループ全体の価値観、DNAてをもう一度見直そう、お客様への思いを結集しようといろんな取り組みをされておられるそうです。こうした時期こそ、あたふたとするのではなく、深く自分達の存在価値を見直していくことが大事であるというのは、私も共感します。

直向きさ、真面目さ、愚直さ・・・。外部の人間が簡単に言ってはいけないのだと思いますが、お会いする皆さまのお人柄や作られている社内向け冊子などから、そんな企業理念や風土を感じました。
歴史のある企業は本当に奧が深いですね。

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2009 年 01 月 24 日 17:01

リッツ・カールトンの素晴らしさ

リッツカールトンのレジェンダリー・サービスのセミナーではいろんな学びがありました。

どんなに環境変化の激しい時代であっても、基本的な哲学、信条を変えることはないと断言されるダイアナさんの言葉は本当に自信に満ちていました。

こうした時期においても、他との差別化はやはり心と心のつながりから生まれる感動体験。
お金をかけることでも、豪華な設備を揃えることではなく、一人ひとりがどれだけ感性のレーダーをはり、心から、楽しんで顧客を喜ばせることができるか。お客様が声になされないニーズを先読みし、答えていくことが大切だと仰っていました。

お部屋にお伺いして、ボタンがテーブルに置いてあっただけで、何がお望みかを察して、お客様がご要望される前にジャケットにボタンを縫っておいてあげる。
ゴミ箱にあるチョコレートの包み紙がいっぱい捨ててあったら、次回はそのチョコレートをご用意しておく。

ダイアナさんはこんな例を出しておられましたが、これ見よがしではなく、さりげない、心配りが自然に生まれる文化、風土ことリッツカールトンの凄さだと思いました。

「しなければならない」ではなく、「してあげたい」という気持ちがベースの顧客サービス。とても気持ちいい。

クレド(信条)の中に、「リッツ・カールトンはお客様への心のこもったおもてなしと快適さを提供することをもっとも大切な使命とこころえています。」とか「最高のパーソナルサービスを提供することをお約束します。」とありますが、これは、「努力する」ではなく、「誓い」なのだと、高野さんが教えてくれました。
自分自身へのコミットメントです。だからこそ、深いんだと思います。
「自分を映す鏡」あるいは「モラル・コンパス」という言い方をされていました。

「紳士淑女をおもてなしする我々もまた紳士淑女です」というモットーもゴールドスタンダード。
クレドを何度も何度も確認し、自分自身のものとしなければ、リッツカールトンでの成功はないそうです。

一見、思想の統一のような息苦しさを感じる人もいるかもしれませんが、リッツカールトンの人たちは、みんなこのクレドを、自分の生活の中でも大切にしておられます。

リッツカールトンという仕事の舞台だけで紳士淑女であるような紳士淑女は、本当の紳士淑女ではない。きっとそんな思いなのでしょうね。

ある方が、リッツカールトンで、昔勤務されていたと思われる方が、ロビーで「クレドは今の私の支えになっている」というようなお話をされていたのを耳にはさんで、とても感動されておられましたが、本当に普遍的な経営理念や信条は、人が生きていく上の価値観としてもまったく違和感がないのでしょう。

まわりの人を大切にしよう。
尊敬されるようなふるまいをしよう。
相手の事を気遣おう。
人の喜びが自分の喜び。
相手を名前で呼ぼう。
感じの良いお見送りをしよう。
挨拶は心をこめて。

一般用語で書き出してみると、こう生きたいということばかりです。

私が一番好きなのは、「紳士淑女」のモットー。
高野さんもそうですが、ダイアナさんも、まったく偉そうにされません。
いつもニコニコ。人の話をしっかり聞かれるし、質問には熱心に答える。
謙虚で、勉強熱心。裏も表もまったくない透明さを持っておられます。

リッツカールトンの「顧客サービス」だけをマネして、部下に「感動させなければクビだ!」と圧力をかけるような会社もありますが、本当にマネしなければならないのは、ここじゃないのかと思っています。

日本の会社も凄いけど、やはり世界企業はなかなかレベルは高いですね。

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2009 年 01 月 23 日 09:26

偽善のすすめ

突然ですが、やってみようと思っていても、なかなか行動に起こせないのがボランティア活動なのかもしれません。

今まで、人のことなど考えてもいなかったような人が突然慈善活動をしたりするこの気恥ずかしさや、「格好良くみられたいんだ」とか「いい人に見られたいんだ」と思われることへの抵抗感など、行動に移せない心理的な壁があるのではないでしょうか。
偽善者だと思われるのはやっぱり嫌なものです。

そんなことを考えていると、この間、東京のスタッフ、須賀ちゃんが、「偽善でも売名行為でも、やることで人が助かるんなら、私はやろうと思う」というようなことを言ってくれたのを聞きました。彼女は個人的にもいろんなボランティアをやっています。
私は「なんでみんが躊躇するのか」と考えていたところだったので、なるほど、偽善でいいんだと思ってしまえば意外と簡単に行動できるのかもしれないと、妙に納得してしまいました。

お店の名前や団体の旗を掲げて街頭清掃をしている皆さんの姿に、何となく違和感を覚える人もいると思いますが、その根底の想いがどうであろうと、確実にゴミは減り、街は美しくなっているのは事実です。売名行為であろうと、困っている人にお金が届けば窮地を座れる人もいる。

偽善をやってます!と明るくボランティアを始めてみるのが、一番いいかもしれません。

やっている内に、本気になるということは良くあること。
「人のための美しい行為」などと考えなくても、「自分の体力をつける運動」の為という自己都合で始めてもいいのかも。
偽善と本気の境目を行ったり来たりすることは、自分を見つめるチャンスかもしれません。

自分の満足と社会の満足が一致するんだとか、普段気にしない部分を気にすると、見えてくることがあったり、アクションを起こしてみる、体験してみると新しい発見、気づきはいっぱいあります。

偽善活動は楽しいですよ。







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2009 年 01 月 22 日 09:03

働く幸せ

あるお仕事の関係で、川崎にある「日本理化学工業」さんに訪問して参りました。
この会社はチョークを作っている会社なのですが、従業員50人のうち、約7割が知的障がい者の方という本当に素晴らしい会社です。

先日「日本でいちばん大切にしたい会社」(坂本光司著/あさ出版)という本の中でも紹介され、いろんなメディアに取り上げられました。
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私も数年前に大山会長にお会いしたことがありますが、50年も昔から障がい者雇用に情熱を傾けてこられた会長の雰囲気は、とても穏やかで、社員を「この子達」と呼ばれるように、まさに「父親」という感じがする経営者です。

その会社の玄関先にこんな言葉が刻まれた記念碑がありました。これは大山会長が障がい者雇用から学ばれた、もっとも大切な言葉だそうです。

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働く幸せ

導師は人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされることと、の四つと云われた。
働くことによって愛以外の三つの幸せは得られるのだ。
私はその愛までも得られると思う。

日本理化学工業株式会社 社長 大山泰宏

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働くことの楽しさ、素晴らしさをテーマにしている私達には、とても勇気のでる言葉です。
働くことは、決して辛いことではないし、争いでも、戦いでもない。
人が幸せになるための究極のシステムだと思います。




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2009 年 01 月 13 日 08:06

親孝行

休みの日に義父のお墓参りに行ってきました。
タクシーの運転手をしていた義父は、数年前に他界しましたが、口下手でしたがとても温厚でいつもニコニコとお酒を飲んでいました。

仕事中に倒れてから寝たきりの生活でしたが、私も仕事ばかりの日々で、なかなか話をする機会もなく、親孝行らしい親孝行ができなかったことを、今になって後悔しています。
あっという間に年が過ぎていきますね。
毎日を大切に生きたいです。

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2009 年 01 月 12 日 07:55

成人の日

成人の皆さん、おめでとうございます。

「世の中が混沌としている、こんな時代に大人になるなんて」と思うか
「今こそ俺たちの出番だ」と思うかは人それぞれですが、
大人になれば、否応無しにいろんな試練が待っています。
試練がないほうがおかしい。
「世の中は思い通りにならないから価値がある」のだと思っておくほうが良いのではないでしょうか。
思い通りにならないようになっているのは、そこに向かっていくことが成長につながるから。
逃げずにいく方が楽しいと、どこかで気づく時がきます。(気づくのがかなり遅い私のようなのもいます)

「いい時代」に生まれてきた成人の皆さん、頑張ってください!

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2009 年 01 月 10 日 14:53

天然ホスピタリアン

うちの天然ホスピタリアン(?)綾部さんが、以前、マスクをされておられたお客様がこられた時に、お茶と一緒にのど飴を出してあげていました。

ある自動車販売のお店では、雨の日にお客様を駐車場まで送った後、次のお客様が嫌な気持ちにならないようにと、びしょぬれの傘をぞうきんで拭いていました。

ある美容室のスタッフは、お客さんに送るDMに四つ葉のクローバーを貼ってあげたいと、休みの日に探しにいってあげたそうです。出したDMは4通だったとか。

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この三人に共通するのは、誰かを感動させよう、喜ばせようというような気持ちがまったくないこと。
「凄いね~」などというと、きっと「何の話ですか?」と、本気で尋ねてくるに違いありません。

天然とは、そんなもの。
私はこの「天然ホスピタリティ」が大好きです。
これ見よがしの「感動サービス」ではない「普通感覚」。

「天然」というと特別天然記念物のような感じもしますが、もしかすると誰もが潜在的に持っているもので、ほとんどの人が出し惜しみをしているか、自分自身で気づかないでいるものなのかもしれない。そんな気がします。

天然の人たちを見ていると、どこかで見返りを求めている私の醜さが路程して嫌になりますが、今年は少しでも天然に近づいていきたいと思っています。


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2009 年 01 月 09 日 18:30

老後が楽しくなる場所、サンシティ

DOIT!を教育にご活用しただき、いろんなことで親しくお付き合いをさせていただいているハーフセンチュリーモアさんは、「もう半世紀をすこやかに」というテーマを掲げ、サンシティという新しい概念の高齢者向けのマンションを全国に展開している企業です。

施設や設備(ハード)の素晴らしさもさることながら、この会社が一番大切にされてきたのが「人による“おもてなし”」(ソフト)。

一人ひとりが、自分の判断で、その人にとって一番良いと思うことをやる。
そんな自主自律の組織風土をベースに、その人がその人らしく、生き生きともう半世紀を過ごせる「理想の終の棲家」を追求してこられました。

昨年、そのハーフセンチュリーモアさんが、我々ブロックスに、社員教育と理念や考え方をご紹介する映像制作をご依頼いただき、一年間かけて作成してきた映像があります。

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それがこの写真。
「理念・概要」編の他、新人さんや既存メンバーの教育用の「おもてなしの心」シリーズが3部作(基本編・レストラン編・ケアサービス編)というシリーズです。
ドキュメンタリーの手法で、働く上での「一番大切な心」を伝えることを目的に、スタッフの皆さんの元気な活躍ぶりをDOIT!風にご紹介しています。

私も含め、DOIT!のスタッフが、DOIT!の方法で客観的に取材する。私達にとっても初めての業界。
そして、サンシティで働く方は皆さんが明るく、前向きで、いきいきとした方ばかりです。取材の一年間は本当に楽しく、エキサイティングな時間でした。


今日は、その映像が実際活用されてどんな効果や反響があったのか、しっかりと検証させていただきたいとお願いし、制作責任者の西川聡(弟)とスタッフの須賀と一緒にお伺いしてきました。

こうした「老後」の問題は、これから大変重要なことなのに、核家族化が進み、身近に「老後」を感じる機会が少ない中では、切実に考える場面があまりありません。

しかし、仕事を終え、残りの人生を考える時に、住む場所や介護のことは、誰にも平等に訪れる問題です。
私も、このお仕事を通して、いろんなことを考えることができました。


以前、このDVD制作をのことを、ブログで書かせていただいたら、何名の方から、「完成したら見てみたい」というお問い合せをいただいておりましたので、今日、ご担当の國武さんにご相談したら、「ご希望の方にはDVDを送りますよ」と仰ってくださいました。

という訳で、もし、このDVD(概要編)を見てみたいという方は、ブロックス東京事務所までメールを送ってください。

老後の暮らしや住まいなどにご興味のある方には、ハーフセンチュリーモアさんから、無料でお届けしてくださるそうです!

★メールアドレス:info@blocks-net.co.jp
(「ハーフセンチュリーモアさんのDVD希望」とお書きいただき、お届け先の住所、お名前、電話番号をお書きください。)







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2009 年 01 月 06 日 20:55

年賀状

今年も皆さんからたくさんの年賀状をいただきました。
皆さんの近況や今年への想いが伝わってくる年賀状はいい習慣だと思います。

私も自宅用と合わせて今年は600枚近く書かせていただいたのですが、出していなかった方から年賀状をいただき、今日は焦りながらお返事を書いていました。

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DOIT!取材先企業の社長の皆さんからの年賀状も届いていました。

皆さん、この不況に対することを書いておられましたが、どなたも基本は「これまでのやり方をぶらさずにしっかりやる」というスタンス。

やっぱり、たくさんの苦労をしてきた方はこれぐらいのことで右往左往されないようですね。

ある経営者の年賀状にこんな一文がありました。

「・・・いつも右肩上がりだった訳ではなかったはず。原油がピークの4分の一も下がったのに、上がる時だけ報道する。暗い報道ばかり。もっと明るいことも報道しなければ、関係ないところまで風評被害になる。子供頃の貧乏生活を思えば、まだまだ幸せ。・・・・(中略)・・・今年もプラス思考で前向きに活きます」

私が尊敬する経営者。自らの商いを伸ばす一方、困っている小さな商店の再生に携わってこられた方です。

常にお客様と現場を見つめてきた目は、マスコミ報道などに騙されません。

確かに不況なのでしょうが、漠然とした不安に暗澹とした気持ちになる人から駄目になっていく気がします。

「今年はバカになって笑いまくる」と書かれた年賀状もありましたが、本当にそうかもしれません。

みんなでバカになりましょう!




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2009 年 01 月 05 日 16:29

仕事始め&今宮戎さん

今日から仕事始めです。

昨日は、神戸の中畑監督のご自宅でゆっくりとさせていただき、たくさんの話をし、自分の中でもいろんなことの整理がついた一日だったので、今日は本当にすっきりした気分で仕事に臨んでいます。

ブロックスでは、毎年仕事始めの日に、みんなで今宮戎さん(大阪のスタッフ)にお参りにいくのが恒例行事。東京は新宿の花園神社さんに参らせていただきました。

戎さんは10日が本番なので、今日はガラガラです。広々とした境内でみんなで参拝し、健康と商売繁盛を祈願してきました。

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(一部欠席ですが、今年も元気な大阪スタッフ)

ところで私は今年の休みに、いろんな本を読みました。

本は取材の資料として読むものと、自分の勉強のために読むものがありますが、今年は自分の勉強の割合を増やしていきたいと思っています。

しかし、考えてみれば、過去の優れた経営者や思想家の奥深い世界にたった数千円で触れることができることは凄いことですね。今年はどんな本に出会えるか、楽しみです。

さて、走り出した2009年・・・。

長いマラソンにスタートした気分です。いろんな意味で楽しみです。がんばるぞ~。

今年は自分の体質改善もテーマです。仕事だけじゃなく、すべてにおいていい一年にしていきたいと思っています!

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2009 年 01 月 03 日 22:22

新年あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。

お正月も今日で3日目。皆さんはどんなお正月をお過ごしでしょうか。
私は、31日から家族で奈良の温泉に行き、ゆっくりとした正月休みを過ごしていました。旅館には2泊したのですが、その間、初詣に行ったり、本を読んだり、温泉に入ったり、散歩をしたり・・・。家族水入らずの正月はなかなか楽しいものでした。

2日の日は娘二人が来年高校と大学の受験ということで、京都の北野天満宮さんにお参りに。
さすが学問の神様。全国からおまいりに来ているのかもの凄い人が参拝していました。神様も大変ですね。

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(上の写真は神の使いの牛、下は境内の梅のつぼみ)
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さて、2009年もいよいよ始動。
昨年から世界経済は混沌としていますが、今年は大きな変化の年になることは間違いありません。
不況の波は否応なしに私たちに押し寄せてきます。でも、波は誰にも押し寄せるもの。一人だけが苦しい訳ではありません。みんな一緒。

こんな時こそ慌てず騒がず。「明るく、前向きに」、一歩一歩着実に歩んでいこうと思っています。

ところでこの写真(下)は、正月に散歩していたときに、あるお寺の玄関に貼ってあったものです。
「人間の底力は逆境でつくられる」ということならば、今年は底力をつくる大チャンスの年ですね!
ポジティブにいきましょう!

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2008 年 12 月 27 日 18:10

丑年に思う

今日は会社の仕事納め。みんなで大掃除をして、先ほど一本締めで解散しました。
私は年賀状を書くこととお世話になった皆さんへのお電話での御礼が残っていたので、夜まで残っていましたが、それも終わり、今、今年もようやく終わった!という実感がわいたところです。

今年もいろんなことがありました。ほんとに。
楽しかったこと、悲しかったこと、辛かったこと。なかなか激動の一年でした。
先ほども今年一番しんどかった時期にお世話になったMさんと電話で話をしていたのですが、話していると、その時の気持ちと感謝の気持ちが交差してきて、胸が熱くなってきてちょっとやばくなりました。
いろんな人の支えて生きている。年末はこのことを実感します。
申し訳ないし、ありがたい。
年賀状に書く一言がつい、「がんばります」となってしまいます。

そのことに気づく年末は、忙しいけど嫌いじゃありません。でも、来年は反省の少ない年にしよう。
少しでも感謝される側になれるように・・・。

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ところで話はまったく変わりますが、来年の干支は丑です。

干支の順番で2番目が丑年なのですが、なぜ牛が二番目かという話はご存じですね。知らない方のために・・・。それはおおよそこんな話。

神様が動物たちに「元旦、一番早くに来たものをその年の動物の王にする」というおふれを出し、動物たちが競いあった。自分の足の遅さを知っていた牛は、前日の夜から歩き出すことにした。そして、牛が一番早く神様の門の前に来たのだが、こっそり牛の背中に乗っていたネズミが、ゴール寸前で飛び出して、牛は二番になってしまった。およそこんな話です。

どんな風に感じましたか?
私は、やっぱり、どんくさくても真面目に行こうとする牛に共感してしまいます。賢く立ち回りたくても、なかなか出来ない奴のひがみだ!という声も聞こえてきそうですね。でも、「人を出し抜いて一番になってどこが楽しい?」という気持ちはやっぱりあって、ネズミよりは牛派ですね、私は。

不況の時代はネズミのような賢さがいるのかもしれません。だからといって、私はどうあがいたって、急にネズミに変われそうな気がしません。
牛は牛で行くしかないし、足が遅くたって、前の晩から歩けば動物中二番になれるんだとしれたら、それでいいのかも。
やっぱり牛は牛でいきます。ネズミの要素を加えるよりも、牛の良さを極めていく作戦で行ってみます。いい牛になるぞ!

さて、今日で仕事納めという方も多いはず。今年一年、皆さんには大変お世話になりました。
ブログもなんとか続けてこられて、ホッとしています。
読んでくださっている人から声をかけてもらったことが励みになりました。
改めて皆さんに御礼を申し上げます。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

明日からのお正月休み。ブログは書くかもしれませんし、書かないかもしれません。※このブログのタイトルは「気まぐれ日記」です。

皆さん、良い年をお迎えください。







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2008 年 12 月 08 日 19:32

マスコミ報道

ほとんどの人が感じていることだと思うのですが、最近の「不況」を報道するマスコミのスタンスに少し疑問を感じています。
確かに政府は無策で打つ手が遅いということも言えるでしょうし、大企業が弱者に対して横暴な面もあるのかもしれませんが、こうした「悪者探し」をして誰が得をするのか、さっぱりわかりません。
今必要なのは、「誰かが悪い」と人のせいにして暗くなることではなく、不況はもう前提として「だからどうするのか」というポジティブなマインドなはず。

視聴者から「今こんなに困っている」「こんな怒りがある」と、不安の声を集めているテレビ局がありましたが、今やらなければいけないのは、「こんな状況でもこうして乗り越えている」という前向きな声の特集番組ではないのか・・・。本当に憤りを感じる報道ばかりです。

もう不況という風は吹いている。
嫌だといっても、その風は否応なしに誰もが受けている。
だけど生きてる以上、前に歩くしかない。
風が強い日の歩き方がわからなければ、自分が歩いて身につけるしかない。
ころぶのも、濡れるのも誰だって嫌だけど、
100年に一度の風のよけ方なんて知っている人がいないのだから、
自分でまともに受けて学ぶしかないのでは?







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2008 年 12 月 04 日 18:35

不況対策はない?

経済関係の月刊誌に来年の経済予測を占う記事が頻繁に載っています。
2009年。100年に一度の大不況にどう立ち向かうのか、何名かの新進気鋭のコンサルタントや学者のコメントが掲載されていました。

いわく・・・
・お客様の求める安心安全に応えること
・話題性を創造し、お客様を惹き付けること
・より一層、お客様の気持ちをつかむこと
・時代の変化に対応できる組織にすること
・気持ちよく変える店をつくること
・ESを高めること
・付加価値を生む人材をつくること・・・・

期待して読んだのですが、結局、好景気の時に言われていることと何も変わりません。
つまり、不況だからといって、何か特別の秘策を持っている人は誰もいないのでしょう。今から右往左往してどうにかなることはないと思っていいのかもしれません。

日頃から取り組んできたことの真価が問われるのだとすれば、本物しか生き残れないことになります。
厳しい時代と言えるのかもしれませんが、どの企業も本物をめざしてやってきたはず。
底力を見せる時がやってきたと思えば、ファイトがわいてきます。

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2008 年 11 月 27 日 08:05

北川先生の本

この2日間、体調を崩してしまい、皆さんにご心配をおかけしてしまいました。
家族から社員から、仲間や恩師。いろんな皆さんにご心配やお気遣いをいただき、改めて健康でいることの大切さを感じました。
もう、今は何ともありませんので、ご安心ください。

はっきりいって、これまで自分の健康に関しては無頓着すぎました。みんなの為にも、自分の為にも、この機会にいろいろと検査をしたり、生活を見直したり、身体のことをちゃんと考えていこうと思います。
皆さんも健康には注意してください。

さて、今日は北川先生の本をご紹介します。
私は先生からいろんなご指摘を受け、改めて読み直しました。仕事がつらい、うまくいかないと思っている人も、今順調の人も、ぜひ一度読んでみてください。私は全部「自分のことが書いてある?」と思いました。立ち止まってしまうのでなかなか進めません。

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北川八郎さんはバグシーの久保社長の師。私ももっと近くに行ってみようと思います。

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2008 年 11 月 21 日 14:22

課題

今年も残すところ1ヶ月余りとなりました。
手帳を読み返してみると、本当にいろんなことがあった一年間でした。

少しは成長したかな、と思うと、また新たな課題が出てきて自分の至らなさが路程して、また気持ちを切り替えて。何度も何度もこのサイクルがやってきます。
これだけ長いこと生きているのですから、たまには何もおこらない一年があっても良さそうなのに、そんな年に出逢ったことはありません。

来年も、いろんな課題が出てくるんでしょうね。それを楽しむ!という心境にはまだ至りませんが、課題や問題は起きない訳がないと、想定しておくと、結構余裕は生まれます。

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2008 年 11 月 19 日 09:18

街頭インタビュー

少し前のNHKのニュース番組で、景気に対する「街頭インタビュー」があり、数名の生活者のインタビューが放映されていました。
しかし、そこに出てきたインタビューのほとんどが、「先行き不安があり、生活防衛を始めた」というコメントばかり。「不安はない」などの逆意見はひとつもありません。

ニュースの企画内容に相応しいコメントが集まるまで、カメラを回し、集まらなければ「欲しいコメント」を誘導するような質問をする。映像を見ていると「言わされているな~」と感じるコメントばかりでした。
これは困っているマスコミの人の為に期待に応えてあげようという日本人の親切さがそうさせていることもあるのでしょうが、見事に企画にフィットしていて、「作りすぎなのでは?」と思えてしかたありませんでした。

素直な視聴者は、こんなニュース番組を見て漠然とした不安感が募り、そう思っていなくても消費を抑制し、ますます景気が悪くなる。マスコミが作り出す不況というは確実にある、と思います。

しかし、マスコミの立場からすると、「景気が悪化していると感じている人が増えている」という事実は報道しなければならないので、こんな番組が増えるのでしょう。
悪意がある訳ではないから深刻です。

ならばどうするのか。見る側が賢くなるしかない。そんな気がします。
映っていることだけを鵜呑みにせず、情報に一喜一憂せず、自分の眼で確かめる、五感で確かめる。そんな態度が益々必要になるような気がします。
もちろん映像に携わる側も、もっともっと真剣に考えていく必要があります。

《今日の写真》 大阪での「映像勉強会」。古い映画を見て映像表現を学ぶ

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2008 年 11 月 16 日 17:20

高校時代

金銭や名誉などのような外的報酬に基づかない動機づけのことを「内発的動機づけ」というのだそうですが、最近、これが気になっています。

そもそも、私が生まれた一燈園というところは、創始者の西田天香さんが「争わない生き方」を追求するところから始まった訳で、外的報酬のために働く人が回りにいませんでした。一燈園には工務店や印刷会社など、いわゆる「企業」がありますが、収入はみなひとつのサイフに入り、給料は子供から大人まで皆一律。「お下がり」と呼んでいました。

学校も授業は普通にありますが、成績評価はなく「一番になろう!」というようなモチベーションを持った子供はいません。学校では、知識教育だけでなく、汗を流すことにより人間性を高めようということで、庭掃除やトイレ掃除などが普通に行われていて、小さな頃から外的報酬とは一線を画した「労働」を体験してきました。

外部の人からは、よく「競争がないからやる気が起きないのでは?」「競争を経験しないと社会に出てから不安ではないか」と言われましたが、不思議と一燈園の人は皆、勉強熱心で、働き者でした。

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(一燈園の庭園)

高校になると昼間は仕事をし、夜間に勉強という形で、さらに本格的に仕事をしながら学びを深めていくのですが、そのことに疑問を持つことも、仕事が憂鬱になることもなく、毎年変わる職場を楽しみにしながら、働いていました。

働くことがなぜそんなに楽しかったのか?大人の世界に入れて一人前になったような気になっていたし、体力あふれる労働力を頼られることに快感を覚えていたこともありますが、誰かに教えられた訳ではないのですが、「与えられた仕事を楽しむ術」が自然に身に付いたことが一番のポイントのような気がします。

そのひとつが、「言われたことだけをしない」という働き方。その仕事の目的を理解し、喜ぶ人の顔を想像しながら、自分なりの工夫、改善を加えていくと、仕事はどんどんと楽しくなるということを学んだ気がします。「こうさせて欲しい」というと任せてくれる風土も幸いしたのかもしれませんが、手を抜こうとすると返って問題が起こったり、トラブルが多発することも、体験的に学んでいきました。

後はチームワーク。やっぱり一人だけが負荷が高い仕事は長続きしません。高校生の仲間の間で仕事の仕方を見直し、負荷が平等になるようにしたり、効率化のための道具を作ったり。これもその工夫自体が楽しくなってきました。仕事の後、仲間と一緒にお茶を飲む時間も楽しかったな~。

知らず知らずに、内発的動機が高まって働いていたようですが、これがもし報酬や名誉が張り付いていたらどうなったかと考えると、もしかすると逆に、人が見てないところで手を抜いたり、賃金の安い仕事をおろそかにしたり、悪いクセがついてしまい、純粋な仕事の楽しさを感じることができなかったかもしれません。

そう思うと、私の学生時代は素晴らしい環境にいた気がして、親や一燈園の皆さんには感謝の気持ちがわいてきます。
しかし、問題は、そういう環境ではない中で、どうすれば内発的動機づけを高めていくのか。もちろん外発的動機づけもあって良いだと思いますが、やっぱり、内側から燃える方が良いに決まっています。
働きがいを高める方法。かなり研究しがいのあるテーマです。


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